JPWO2011027690A1 - 単焦点光学系、撮像装置およびデジタル機器 - Google Patents

単焦点光学系、撮像装置およびデジタル機器 Download PDF

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Abstract

小型化および高性能化を図りつつ、他の仕様や生産性に影響を与えず、量産工程での付着ゴミの問題を解決し得る単焦点光学系を提供するために、物体側より像側へ順に、第1ないし第3レンズ群11、12、13から構成され、第1レンズ群11と第3レンズ群13とは所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群12を光軸方向に移動することによってフォーカシングを行い、第1レンズ群11は、少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを含み、第2レンズ群12は、少なくとも1枚の正レンズを含み、第3レンズ群13は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含み、第1レンズ群内の正レンズと負レンズとのアッベ数差の最大値を△v1とする場合に、5<|△v1|<70を満たすようにする。

Description

本発明は、単焦点光学系に関し、特に、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子に好適に適用される単焦点光学系に関する。そして、本発明は、この単焦点光学系を備える撮像装置およびこの撮像装置を搭載したデジタル機器に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサあるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子を用いた撮像素子の高性能化や小型化が伸展し、これに伴って、このような撮像素子を用いた撮像装置を備えた携帯電話や携帯情報端末が普及しつつある。また、これらの撮像装置に搭載される撮像レンズ(撮像光学系)には、さらなる小型化や高性能化への要求が高まっている。このような用途の撮像レンズは、3枚あるいは4枚構成に加えて、近年では5枚構成の光学系も提案されている。
そして、高機能な撮像装置では所謂オートフォーカスと呼ばれる機能が搭載されるのが一般的である。しかしながら、従来の構成は、3〜5枚のレンズ全体を繰り出す方式であるため、駆動装置が大型化し、結果的にレンズユニット全体の小型化が図れなくなったり、駆動部を有する部分でゴミが発生して画質に影響を与えたり、駆動装置の偏芯誤差に伴って画質が低下したり、といった問題が顕在化するようになってきた。元来、高性能化と小型化とは、トレードオフの関係にあるため、技術的に両立が難しい項目であり、このため、これを克服するためには、従来の全体繰出しによるフォーカシング方式を抜本的に見直す必要がある。
この取り組みの一例として、例えば、特許文献1や特許文献2が挙げられる。この特許文献1に開示の光学系では、主に第1レンズのみを繰り出すことにより、駆動装置の小型化を図っている。また別の一例として、特許文献2に開示の光学系では、4枚構成のレンズのうち第2レンズのみを繰り出してフォーカシングを試みている。
特開2007−108534号公報 特開2008−076953号公報
しかしながら、これら特許文献1や特許文献2に開示の光学系は、いずれもフォーカシング方式を変更したメリット以上に光学系の負荷が増したために、光学性能が低下してしまったり、光学全長が増加してしまったり、誤差に対して非常に弱い構成になったり、F値が暗くなったり、近接距離が従来タイプよりも遠ざかったり、とデメリットの方が多い構成になってしまっている。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、従来の光学系より、小型化および高性能化を図りつつ、他の仕様や生産性に影響を与えることもなく、かつ近年量産工程で問題となる付着ゴミへの対応を解決することができる単焦点光学系を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下のような構成を有する単焦点光学系、撮像装置およびデジタル機器を提供するものである。なお、以下の説明において使用されている用語は、本明細書においては、次の通り定義されているものとする。
(a)屈折率は、d線の波長(587.56nm)に対する屈折率である。
(b)アッベ数は、d線、F線(波長486.13nm)、C線(波長656.28nm)に対する屈折率を各々nd、nF、nC、アッベ数をνdとした場合に、
νd=(nd−1)/(nF−nC)
の定義式で求められるアッベ数νdをいうものとする。
(c)レンズについて、「凹」、「凸」または「メニスカス」という表記を用いた場合、これらは光軸近傍(レンズの中心付近)でのレンズ形状を表しているものとする。
(d)接合レンズを構成している各単レンズにおける光学的パワー(焦点距離の逆数)の表記は、単レンズのレンズ面の両側が空気である場合におけるパワーである。
(e)複合型非球面レンズに用いる樹脂材料は、基板ガラス材料の付加的機能しかないため、単独の光学部材として扱わず、基板ガラス材料が非球面を有する場合と同等の扱いとし、レンズ枚数も1枚として取り扱うものとする。そして、レンズ屈折率も基板となっているガラス材料の屈折率とする。複合型非球面レンズは、基板となるガラス材料の上に薄い樹脂材料を塗布して非球面形状としたレンズである。
本発明の一態様に係る単焦点光学系は、物体側より像側へ順に、第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とは所定の像面に対して固定され、前記第2レンズ群を光軸方向に移動することによってフォーカシングを行う単焦点光学系において、前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを含み、前記第2レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを含み、前記第3レンズ群は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面有するレンズを少なくとも1枚含み、下記(1)の条件式を満たすことを特徴とする。
5<|△v1|<70 ・・・(1)
ただし、△v1は、第1レンズ群内の正レンズと負レンズとのアッベ数差の最大値である。
本発明の他の一態様に係る単焦点光学系は、物体側より像側へ順に、第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とは所定の像面に対して固定され、前記第2レンズ群を光軸方向に移動することによってフォーカシングを行う単焦点光学系において、前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを含み、前記第2レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを含み、前記第3レンズ群は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズを少なくとも1枚含み、上記(1)の条件式を満たすことを特徴とする。
これら構成の単焦点光学系では、第1レンズ群と第3レンズ群とが固定されると共に、第2レンズ群のみが駆動される。このため、まず、このような構成の単焦点光学系は、球面収差や色収差、像面湾曲など諸特性を悪化させることなくフォーカシングを行うことが可能となる。またこのような構成の単焦点光学系は、フォーカシング移動量を削減できるため、アクチュエータの省スペース化が図れ、かつ全長が不変となるため、光学ユニットを超コンパクト化することが可能となる。さらに、このような構成の単焦点光学系は、レンズユニット内へのゴミの侵入を防止することができ、工程の廃止によるコストダウンや不良削減による環境負荷の軽減も合わせて図ることができる。
そして、このような構成の単焦点光学系では、第1レンズ群が少なくとも1枚の正レンズと負レンズとを有することによって、球面収差と軸上色収差の補正が効果的に行われ、そして、第2レンズ群が正レンズを少なくとも1枚有することによって、像面湾曲が良好に補正される。さらに第3レンズ群が周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面有するレンズを少なくとも1枚含むことによって、あるいは、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズを少なくとも1枚含むことによって、像面へ入射する広画角の光線角度が抑制され、色シェーディングや周辺光量落ちが抑えられる。そして、前記条件式(1)を満たすことによって、軸上色収差が良好に補正され、画面全体のコントラストが高められる。
ここで、前記周辺部とは、径方向に半径/3よりも外周部をいう。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、前記第1〜第3レンズ群を構成する各レンズを、物体側より像側へ順に第iレンズ(i=1,2,3,・・・)と呼ぶ場合に、正の光学的パワーを有する第1レンズ、負の光学的パワーを有する第2レンズ、正の光学的パワーを有する第3レンズ、正又は負の光学的パワーを有する第4レンズから構成されることを特徴とする。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、前記第1〜第3レンズ群を構成する各レンズを、物体側より像側へ順に第iレンズ(i=1,2,3,・・・)と呼ぶ場合に、正の光学的パワーを有する第1レンズ、負の光学的パワーを有する第2レンズ、正の光学的パワーを有する第3レンズ、正又は負の光学的パワーを有する第4レンズ、正又は負の光学的パワーを有する第5レンズから構成されることを特徴とする。
この構成によれば、物体側から順に、正負正の所謂トリプレットタイプにおけるレンズの並びに各レンズが配置されることによって、軸上色収差や球面収差、像面湾曲を良好に補正することができる。そして、上記構成によれば、さらに第4レンズ又は、第4および第5レンズを配置することによって、低背化や広角化に伴う周辺の光学性能、特に像面湾曲や歪曲収差を良好に補正することができ、センサ入射角も抑制することができる。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、前記第1〜第3レンズ群を構成する各レンズを、物体側より像側へ順に第iレンズ(i=1,2,3,・・・)と呼ぶ場合に、下記(2)および(3)の各条件式を満たすことを特徴とする。
0.1<f1/f<1.1 ・・・(2)
0.1<fs/f<2 ・・・(3)
ただし、f1は第1レンズの焦点距離であり、fは全系の合成焦点距離であり、fsは第2レンズ群の合成焦点距離である。
この構成によれば、f1/fが上記条件式(2)を満たすとともに、fs/fが上記条件式(3)を満たす。上記条件式(2)の上限を上回ると、レンズ全長をコンパクトに保つことが難しくなって好ましくなく、一方、上記条件式(2)の下限を下回ると、第1レンズのパワーが強くなりすぎ、色収差や非点収差が補正しきれなくなって好ましくない。そして、上記条件式(3)の上限を上回ると、フォーカス移動量が大きくなりレンズ全長が増大してしまい、好ましくなく、一方、上記条件式(3)の下限を下回ると、第2レンズ群を駆動するアクチュエータの誤差に対する性能劣化が非常に敏感となり、特に画面周辺が非対称にぼける所謂片ボケと呼ばれる画質劣化が生じてしまい、好ましくない。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、前記第2レンズ群は、1枚のレンズで構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2レンズ群が1枚のレンズで構成される。このため、このような構成の単焦点光学系は、フォーカス移動量を小さく抑えることができ、なおかつ駆動装置のレンズ重量負荷も軽減できる。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、最物体側のレンズは、物体側面が凸面の正レンズであり、下記(4)の条件式を満たすことを特徴とする。
0.01<bf/TL<0.24 ・・・(4)
ただし、bfは最像側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離であり、TLは最物体側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離(いずれも平行平板を含む場合は空気換算長)である。
このような構成の単焦点光学系は、最物体側レンズを上記の形状とすることによって、そのレンズの光学的パワーを強めつつ、偏芯誤差感度を低減することができる。そして、このような構成の単焦点光学系は、上記条件式(4)を満足することによって、第1レンズの光学的パワーを強め、光学全長を短縮することができる。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、前記第1〜第3レンズ群を構成する各レンズを、物体側より像側へ順に第iレンズ(i=1,2,3,・・・)と呼ぶ場合に、第1レンズの物体側面よりも物体側または、第1レンズの像側面と第2レンズの物体側面との間に開口絞りを有し、下記(5)の条件式を満たすことを特徴とする。
0.15<D1/Y’<0.5 ・・・(5)
ただし、D1は第1レンズの最大有効径であり、Y’は最大像高である。
このような構成の単焦点光学系は、上記の箇所に開口絞りを配置することによって、像面へ入射する広画角の光線角度を抑え、かつ光学的パワーが強いために高精度が要求される物体側に位置するレンズの有効径を小さくすることができ、生産性を高めることができる。そして、このような構成の単焦点光学系において、上記条件式(5)は、開口絞りの配置位置の好ましい範囲を指定したものであり、この条件式(5)の上限を上回ると、レンズユニットの物体側にメカシャッターや可変絞り機構、NDフィルタ等を配置することが困難となって好ましくなく、一方、上記条件式(5)の下限を下回ると、光量低下が生じてしまい、好ましくない。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、下記(6)、(7)および(8)の各条件式を満たすことを特徴とする。
0.001<T12/TL<0.033 ・・・(6)
0.05<T23/TL<0.4 ・・・(7)
0.04<T34/TL<0.4 ・・・(8)
ただし、T12は第1レンズと第2レンズとの間の光軸上距離であり、T23は第2レンズと第3レンズとの間の光軸上距離(ただしフォーカス時に可変となる場合は物体距離が無限遠時の距離とする)であり、T34は第3レンズと第4レンズとの間の光軸上距離(ただしフォーカス時に可変となる場合は物体距離が無限遠時の距離とする)である。
この構成によれば、T12/TLが上記条件式(6)を満たし、T23/TLが上記条件式(7)を満たし、そして、T34/TLが上記条件式(8)を満たす。このような構成の単焦点光学系では、上記条件式(6)の上限を上回ると、軸上色収差の補正が不十分となって好ましくなく、一方、その下限を下回ると、有害光を防止するための遮光部材を配置することが困難となり画質が劣化してしまい、好ましくない。上記条件式(7)の上限を上回ると、非点収差の補正が困難となって好ましくなく、一方、その下限を下回ると第2レンズの光学パワーが非常に強くなり、第2レンズ像側面を出射する光線の角度が急峻になりすぎて周辺光量低下に繋がってしまい、好ましくない。そして、上記条件式(8)の上限を上回ると、光学全長が増大してしまい好ましくなく、その下限を下回るとフォーカシング調整余裕が十分に確保できなくなるため、各レンズの公差を厳しく設定する必要が生じ、生産性が低下してしまい、好ましくない。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、下記(9)の条件式を満たすことを特徴とする。
−0.15<T2/f2<−0.01 ・・・(9)
ただし、T2は第2レンズの光軸上厚みであり、f2は、第2レンズの焦点距離である。
この構成によれば、T2/f2が上記条件式(9)を満たす。上記条件式(9)の上限を上回ると、レンズ強度が不十分となって、レンズ保持の際に割れや面形状変化を引き起こしてしまい、好ましくなく、一方、下限を下回ると、ペッツバール和が大きくなってしまうため非点隔差が増大するとともに、軸上色収差も増加してしまい、好ましくない。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、前記第3レンズ群における最物体側のレンズは、像側に凸面を向けた正のメニスカスレンズであることを特徴とする。
このような構成の単焦点光学系は、第3レンズ群における最物体側のレンズが上記の形状となることによって、射出瞳位置を物体側に配置し、かつ像面への広画角の光線入射角を抑制することができる。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、前記第1レンズ群は、物体側面が凸面の正の光学的パワーを有する第1レンズと像側に凹の強い曲率を向けた負の光学的パワーを有する第2レンズとから成り、前記第2レンズ群は、像側に凸の強い曲率を向けた正の光学的パワーを有する第3レンズから成り、前記第3レンズ群は、少なくとも1面の非球面を有し物体側に凸の負メニスカス形状の第4レンズとから成ることを特徴とする。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、前記第1レンズ群は、物体側面が凸面の正の光学的パワーを有する第1レンズと像側に凹の強い曲率を向けた負の光学的パワーを有する第2レンズとから成り、前記第2レンズ群は、像側に凸の強い曲率を向けた正の光学的パワーを有する第3レンズから成り、前記第3レンズ群は、像側に凸の正メニスカス形状の第4レンズと少なくとも1面の非球面を有する負の光学的パワーを有する第5レンズとから成ることを特徴とする。
このような構成の単焦点光学系は、第1レンズ群を上記の構成とすることによって、球面収差と軸上色収差とを良好に補正することができる。また、このような構成の単焦点光学系は、第2レンズ群を上記の構成とすることによって、像面湾曲を良好に補正し、かつフォーカス移動量を小さく抑えることができ、駆動装置のレンズ重量負荷も軽減することができる。さらに、このような構成の単焦点光学系は、第3レンズ群を上記の構成とすることによって、所謂テレフォトタイプとしてコンパクト化を追求しつつ、像面への広画角光線の入射角度を抑えることができる。
ここで、像側に凹の強い曲率とは、像側面が像側に凹の形状を有し、かつ、物体側面と像側面の曲率半径の絶対値を比較した場合に、像側面の曲率半径がより小さい、という意味である。同様に、像側に凸の強い曲率とは、像側面が像側に凸の形状を有し、かつ、物体側面と像側面の曲率半径の絶対値を比較した場合に、像側面の曲率半径がより小さい、という意味である。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、下記(10)の条件式を満たすことを特徴とする。
0.3<Y’/TL<0.9 ・・・(10)
ただし、Y’は最大像高であり、TLは最物体側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離(いずれも平行平板を含む場合は空気換算長)である。
この構成によれば、Y’/TLが上記条件式(10)を満たす。上記条件式(10)の上限を上回ると、偏芯誤差感度が大幅に高くなり、生産性が著しく低下してしまい、好ましくなく、一方、条件式(10)の下限を下回ると、モジュールサイズの大型化につながってしまい、好ましくない。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、下記(11)の条件式を満たすことを特徴とする。
28<w<50 ・・・(11)
ただし、wは最大半画角(deg)である。
このような構成の単焦点光学系は、上記条件式(11)を満たすことによって、近接距離の撮影時にフォーカシング移動量を抑え、光学系のコンパクト化を図ることができる。
また、他の一態様では、これら上述の単焦点光学系において、下記(12)および(13)の条件式を満たすことを特徴とする。
Fn<3.2 ・・・(12)
0.15<Tgs/TL<0.8 ・・・(13)
ただし、Fnは無限遠光に対するFナンバであり、Tgsは第3レンズ群の最物体側面から像面までの光軸上距離であり、TLは最物体側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離(いずれも平行平板を含む場合は空気換算長)である。
この構成によれば、Fnが上記条件式(12)を満たし、そして、Tgs/TLが上記条件式(13)を満たす。このような構成の単焦点光学系は、上記条件式(12)を満たすことによって、レンズ面上に付着したゴミサイズの光束全体に対する割合を大幅に軽減することができる。また、上記条件式(13)の上限を上回ると、歪曲収差の補正が不十分となり、光学全長も増加してしまい、好ましくなく、一方、上記条件式(13)の下限を下回ると、レンズ面上に付着したゴミサイズが画像に写り込む可能性が大幅に高まり、生産性低下を招いてしまい、好ましくない。
そして、本発明の他の一態様にかかる撮像装置は、これら上述の構成のいずれかの単焦点光学系と、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子とを備え、前記単焦点光学系が前記撮像素子の受光面上に物体の光学像を形成可能とされていることを特徴とする。
この構成によれば、従来の光学系より、小型化および高性能化を図りつつ、他の仕様や生産性に影響を与えることもなく、かつ近年量産工程で問題となる付着ゴミへの対応を解決することができる撮像装置を提供することができる。
また、他の一態様では、上述の撮像装置において、下記(14)の条件式を満たすことを特徴とする。
1<PX/h3<5 ・・・(14)
ただし、PXは、撮像素子の画素サイズ(μm)であり、h3は、第3レンズ群の最物体側面の軸上光束半径(mm)である。
このような構成の撮像装置は、上記条件式(14)を満たすことによって、高画素撮像素子や狭画素ピッチ撮像素子を使用した場合にも、レンズ面上に付着したゴミが画像に写り込むサイズを大幅に緩和することができ、ゴミによる生産性低下を防ぐことができる。
また、他の一態様では、これら上述の撮像装置において、前記第3レンズ群と前記撮像素子の撮像面の間を密閉する構造体を有することを特徴とする。
このような構成の撮像装置は、上記の構造体を有することによって、光束が非常に細くなる撮像面近傍へのゴミ付着を防ぐことができ、生産性低下を防ぐことができる。
そして、本発明の他の一態様にかかるデジタル機器は、これら上述のいずれかの撮像装置と、前記撮像装置に被写体の静止画撮影および動画撮影の少なくとも一方の撮影を行わせる制御部とを備え、前記撮像装置の単焦点光学系が、前記撮像素子の撮像面上に前記被写体の光学像を形成可能に組み付けられている。そして、好ましくは、デジタル機器は、下記の場合も含めて、携帯端末から成る。
この構成によれば、従来の光学系より、小型化および高性能化を図りつつ、他の仕様や生産性に影響を与えることもなく、かつ近年量産工程で問題となる付着ゴミへの対応を解決することができるデジタル機器や携帯端末を提供することができる。
また、他の一態様では、これら上述のデジタル機器において、前記撮像素子の出力に対し所定の画像処理を行う画像処理部をさらに有することを特徴とする。そして、好ましくは、前記所定の画像処理は、前記撮像素子の撮像面上に形成される前記被写体の光学像における歪みを補正する歪補正処理を含む。また、好ましくは、前記所定の画像処理は、焦点深度を拡大する焦点深度拡大処理を含む。
この構成によれば、所定の画像処理を行うデジタル機器を提供することができる。例えば、光学的に補正しきれない収差を画像処理によって補正したり、また例えば、周辺光量の低下を画像処理によって補正したり、また例えば、焦点深度を画像処理によって拡大したり等することができる。画像の歪みを補正することによって、特に像面に近いレンズによる収差負担が軽減されるため、射出瞳位置の制御が容易となり、レンズ形状を加工性の良い形状にすることができる。あるいは、焦点深度を拡大することによって、部品バラツキを許容できるようになるため、生産性を高めることができる。また駆動装置を用いる場合には、駆動装置の位置誤差や偏芯誤差を吸収することができる。
本発明にかかる単焦点光学系は、従来の光学系より、小型化および高性能化を図りつつ、他の仕様(例えばF値や近接距離等の仕様)や生産性に影響を与えることもなく、かつ近年量産工程で問題となる付着ゴミへの対応を解決することができる。そして、本発明によれば、このような単焦点光学系を用いた撮像装置およびデジタル機器の提供が可能となる。
実施形態における単焦点光学系の説明のための、その構成を模式的に示したレンズ断面図である。 主光線の像面入射角の定義を示す模式図である。 実施形態におけるデジタル機器の構成を示すブロック図である。 デジタル機器の一実施形態を示すカメラ付携帯電話機の外観構成図である。 実施例1における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例2における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例3における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例4における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例5における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例6における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例7における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例8における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例9における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例10における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例11における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例12における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例13における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例14における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例15における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例16における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例17における単焦点光学系のレンズ群の配列を示す断面図である。 実施例1における単焦点光学系の収差図である。 実施例2における単焦点光学系の収差図である。 実施例3における単焦点光学系の収差図である。 実施例4における単焦点光学系の収差図である。 実施例5における単焦点光学系の収差図である。 実施例6における単焦点光学系の収差図である。 実施例7における単焦点光学系の収差図である。 実施例8における単焦点光学系の収差図である。 実施例9における単焦点光学系の収差図である。 実施例10における単焦点光学系の収差図である。 実施例11における単焦点光学系の収差図である。 実施例12における単焦点光学系の収差図である。 実施例13における単焦点光学系の収差図である。 実施例14における単焦点光学系の収差図である。 実施例15における単焦点光学系の収差図である。 実施例16における単焦点光学系の収差図である。 実施例17における単焦点光学系の収差図である。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。また、接合レンズにおけるレンズ枚数は、接合レンズ全体で1枚ではなく、接合レンズを構成する単レンズの枚数で表すこととする。
<実施の一形態の単焦点光学系の説明>
図1は、実施形態における単焦点光学系の説明のための、その構成を模式的に示したレンズ断面図である。図2は、主光線の像面入射角の定義を示す模式図である。
図1において、この単焦点光学系1は、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子16の受光面上に、物体(被写体)の光学像を形成するものであって、物体側より像側へ順に、第1レンズ群11、第2レンズ群12および第3レンズ群13から構成される光学系である。撮像素子16は、その受光面が単焦点光学系1の像面と略一致するように配置される(像面=撮像面)。なお、図1で例示した単焦点光学系1は、後述する実施例1の単焦点光学系1A(図5)と同じ構成である。
そして、この単焦点光学系1では、第1レンズ群11と第3レンズ群13とが所定の像面に対して固定され、第2レンズ群12を光軸方向に移動することによってフォーカシングが行われる。
さらに、第1レンズ群11は、少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを含み、第2レンズ群12は、少なくとも1枚の正レンズを含み、第3レンズ群13は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面有するレンズを少なくとも1枚含み、第1レンズ群11内の正レンズと負レンズとのアッベ数差の最大値を△v1とする場合に、下記(1)の条件式、
5<|△v1|<70 ・・・(1)
を満たす。
図1では、第1レンズ群11は、フォーカシングにおいて固定し、物体側より像側へ順に、前記少なくとも1枚の正レンズの一例としての両凸の正レンズ111と、前記少なくとも1枚の負レンズの一例としての物体側に凸の負メニスカスレンズ112とから構成されて成り、第2レンズ群12は、フォーカシングにおいて移動し、物体側より像側へ順に、前記少なくとも1枚の正レンズの一例としての像側に凸の正メニスカスレンズ121から構成されて成り、第3レンズ群13は、フォーカシングにおいて固定し、物体側より像側へ順に、像側に凸の正メニスカスレンズ131と、両凹の負レンズ132から構成されて成る例を示している。
これら各レンズ群11、12、13の各レンズ111、112、121、131、132は、両面が非球面である。第3レンズ群13における正メニスカスレンズ131および負レンズ132は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含んでいる。あるいは、第3レンズ群13における正メニスカスレンズ131および負レンズ132は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。これら各レンズ群11、12、13の各レンズ111、112、121、131、132は、例えばガラスモールドレンズであってもよく、また例えば、プラスチック等の樹脂材料製レンズであってもよい。特に、携帯端末に搭載する場合には軽量化の観点から、樹脂材料製レンズが好ましい。図1に示す例では、これら各レンズ111、112、121、131、132は、樹脂材料製レンズである。
そして、この単焦点光学系1には、開口絞りの光学絞り14が第1レンズ群11の正レンズ111における物体側に配置されている。
さらに、この単焦点光学系1の像側には、フィルタ15や撮像素子16が配置される。フィルタ15は、平行平板状の光学素子であり、各種光学フィルタや、撮像素子のカバーガラス等を模式的に表したものである。使用用途、撮像素子、カメラの構成等に応じて、ローパスフィルタ、赤外線カットフィルタ等の光学フィルタを適宜に配置することが可能である。撮像素子16は、この単焦点光学系1によって結像された被写体の光学像における光量に応じてR(赤)、G(緑)、B(青)の各成分の画像信号に光電変換して所定の画像処理回路(不図示)へ出力する素子である。これらによって物体側の被写体の光学像が、単焦点光学系1によりその光軸AXに沿って適宜な変倍比で撮像素子16の受光面まで導かれ、撮像素子16によって前記被写体の光学像が撮像される。
このような構成の単焦点光学系1では、第1レンズ群11と第3レンズ群13とが固定されると共に、フォーカシングを行うために第2レンズ群12のみが駆動される。このため、まず、このような構成の単焦点光学系1は、球面収差や色収差、像面湾曲など諸特性を悪化させることなくフォーカシングを行うことが可能となる。またこのような構成の単焦点光学系1は、フォーカシング移動量を削減できるため、フォーカシングを行うための駆動力を生じさせるアクチュエータの省スペース化が図れ、かつ全長が不変となるため、光学ユニットを超コンパクト化することが可能となる。さらに、このような構成の単焦点光学系1は、光学ユニット内へのゴミの侵入を防止することができ、工程の廃止によるコストダウンや不良削減による環境負荷の軽減も合わせて図ることができる。
そして、このような構成の単焦点光学系1では、第1レンズ群11が少なくとも1枚の正レンズと負レンズと(図1に示す例では正レンズ111および負メニスカスレンズ112)を有することによって、球面収差と軸上色収差の補正が効果的に行われ、そして、第2レンズ群12が正レンズを少なくとも1枚(図1に示す例では正メニスカスレンズ121)有することによって、像面湾曲が良好に補正される。さらに第3レンズ群13が正メニスカスレンズ131および負レンズ132を備えることで、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含むことになり、あるいは、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズを少なくとも1枚含むことになり、像面へ入射する広画角の光線角度が抑制され、色シェーディングや周辺光量落ちが抑えられる。そして、前記条件式(1)を満たすことによって、軸上色収差が良好に補正され、画面全体のコントラストが高められる。
なお、主光線の像面入射角は、図2に示すように、撮像面への入射光線のうち最大画角の主光線の、像面に立てた垂線に対する角度(deg、度)αであり、像面入射角αは、射出瞳位置が像面より物体側にある場合の主光線角度を正方向とする。
ここで、軸上色収差をより良好に補正し、画面全体のコントラストをより高める観点から、前記条件式(1)は、下記条件式(1’)、
20<|△v1|<60 ・・・(1’)
であることが、より好ましい。
また、この単焦点光学系1では、第1〜第3レンズ群11、12、13を構成する各レンズは、物体側より像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズの一例としての正レンズ111、負の光学的パワーを有する第2レンズの一例としての負メニスカスレンズ112、正の光学的パワーを有する第3レンズの一例としての正メニスカスレンズ121、正又は負の光学的パワーを有する第4レンズの一例としての正メニスカスレンズ131、正又は負の光学的パワーを有する第5レンズの一例としての負レンズ132から構成されている。なお、第4レンズとしての正メニスカスレンズ131は、これに代えて負レンズであってもよく、また、第5レンズとしての負レンズ132は、これに代えて正レンズであってもよい。
このように単焦点光学系1は、物体側から像側へ順に、正負正の所謂トリプレットタイプにおけるレンズの並びに各レンズが配置されることによって、軸上色収差や球面収差、像面湾曲を良好に補正することができる。このように単焦点光学系1は、さらに第4および第5レンズを配置することによって、低背化や広角化に伴う周辺の光学性能、特に像面湾曲や歪曲収差を良好に補正することができ、センサ入射角も抑制することができる。
なお、第1〜第3レンズ群11、12、13を構成する各レンズは、物体側より像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズ、負の光学的パワーを有する第2レンズ、正の光学的パワーを有する第3レンズ、正又は負の光学的パワーを有する第4レンズから構成されてもよい。
また、この単焦点光学系1では、第2レンズ群12は、1枚のレンズで構成されている。このため、単焦点光学系1は、フォーカス移動量を小さく抑えることができ、なおかつ駆動装置のレンズ重量負荷も軽減することができる。
また、この単焦点光学系1では、第3レンズ群13における最物体側のレンズ131は、像側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである。このため、この単焦点光学系1は、射出瞳位置を物体側に配置し、かつ像面への広画角の光線入射角を抑制することができる。
ここで、これら上述の単焦点光学系1において、第1レンズ111の焦点距離をf1とし、全系の合成焦点距離をfとし、そして、第2レンズ群12の合成焦点距離をfsとする場合に、下記(2)および(3)の各条件式、
0.1<f1/f<1.1 ・・・(2)
0.1<fs/f<2 ・・・(3)
を満たすことが好ましい。
このようにf1/fが上記条件式(2)を満たすとともにfs/fが上記条件式(3)を満たすことによって、単焦点光学系1は、上記条件式(2)の上限を上回ると、レンズ全長をコンパクトに保つことが難しくなって好ましくなく、一方、上記条件式(2)の下限を下回ると、第1レンズ111のパワーが強くなりすぎ、色収差や非点収差が補正しきれなくなって好ましくない。そして、上記条件式(3)の上限を上回ると、フォーカス移動量が大きくなりレンズ全長が増大してしまい、好ましくなく、一方、上記条件式(3)の下限を下回ると、第2レンズ群12を駆動するアクチュエータの誤差に対する性能劣化が非常に敏感となり、特に画面周辺が非対称にぼける所謂片ボケと呼ばれる画質劣化が生じてしまい、好ましくない。
また、前記諸点の効果をより増すために、前記条件式(2)および(3)は、下記条件式(2’)および(3’)、
0.4<f1/f<1 ・・・(2’)
0.5<fs/f<1.5 ・・・(3’)
であることが、より好ましい。
また、これら上述の単焦点光学系1において、最物体側のレンズは、物体側面が凸面の正レンズであり、最像側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離をbfとし、そして、最物体側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離(いずれも平行平板を含む場合は空気換算長)をTLとする場合に、下記(4)の条件式、
0.01<bf/TL<0.24 ・・・(4)
を満たすことが好ましい。
このような構成の単焦点光学系1は、最物体側レンズを上記の形状とすることによって、そのレンズの光学的パワーを強めつつ、偏芯誤差感度を低減することができる。そして、このような構成の単焦点光学系1は、上記条件式(4)を満足することによって、第1レンズ111の光学的パワーを強め、光学全長を短縮することができる。
また、前記諸点の効果をより増すために、前記条件式(4)は、下記条件式(4’)、
0.10<bf/TL<0.20 ・・・(4’)
であることが、より好ましい。
また、これら上述の単焦点光学系1において、第1レンズ111の物体側面よりも物体側または第1レンズ111の像側面と第2レンズ112の物体側面との間に開口絞りを有し、第1レンズ111の最大有効径をD1とし、最大像高をY’とする場合に、下記(5)の条件式、
0.15<D1/Y’<0.5 ・・・(5)
を満たすことが好ましい。
このような構成の単焦点光学系1は、上記の箇所に開口絞りを配置することによって、像面へ入射する広画角の光線角度を抑え、かつ光学的パワーが強いために高精度が要求される物体側に位置するレンズの有効径を小さくすることができ、生産性を高めることができる。そして、このような構成の単焦点光学系1において、上記条件式(5)は、開口絞りの配置位置の好ましい範囲を指定したものであり、この条件式(5)の上限を上回ると、光学ユニットの物体側にメカシャッターや可変絞り機構、NDフィルタ等を配置することが困難となって好ましくなく、一方、上記条件式(5)の下限を下回ると、光量低下が生じてしまい、好ましくない。
また、前記諸点の効果をより増すために、前記条件式(5)は、下記条件式(5’)、
0.25<D1/Y’<0.40 ・・・(5’)
であることが、より好ましい。
また、これら上述の単焦点光学系1において、第1レンズ111と第2レンズ112との間の光軸上距離をT12とし、第2レンズ112と第3レンズ121との間の光軸上距離(ただしフォーカス時に可変となる場合は物体距離無限時の距離とする)をT23とし、第3レンズ121と第4レンズ131との間の光軸上距離(ただしフォーカス時に可変となる場合は物体距離無限時の距離とする)をT34とする場合に、下記(6)、(7)および(8)の各条件式、
0.001<T12/TL<0.033 ・・・(6)
0.05<T23/TL<0.4 ・・・(7)
0.04<T34/TL<0.4 ・・・(8)
を満たすことが好ましい。
このような構成の単焦点光学系1では、上記条件式(6)の上限を上回ると、軸上色収差の補正が不十分となって好ましくなく、一方、その下限を下回ると、有害光を防止するための遮光部材を配置することが困難となり画質が劣化してしまい、好ましくない。上記条件式(7)の上限を上回ると、非点収差の補正が困難となって好ましくなく、一方、その下限を下回ると第2レンズ112の光学パワーが非常に強くなり、第2レンズ像側面を出射する光線の角度が急峻になりすぎて周辺光量低下に繋がってしまい、好ましくない。そして、上記条件式(8)の上限を上回ると、光学全長が増大してしまい好ましくなく、その下限を下回るとフォーカシング調整余裕が十分に確保できなくなるため、各レンズの公差を厳しく設定する必要が生じ、生産性が低下してしまい、好ましくない。
また、前記諸点の効果をより増すために、前記条件式(6)、(7)および(8)は、下記条件式(6’)、(7’)および(8’)、
0.005<T12/TL<0.025 ・・・(6’)
0.10<T23/TL<0.20 ・・・(7’)
0.04<T34/TL<0.10 ・・・(8’)
であることが、より好ましい。
また、これら上述の単焦点光学系1において、第2レンズ112の光軸上厚みをT2とし、第2レンズ112の焦点距離をf2とする場合に、下記(9)の条件式、
−0.15<T2/f2<−0.01 ・・・(9)
を満たすことが好ましい。
このような構成の単焦点光学系1では、上記条件式(9)の上限を上回ると、レンズ強度が不十分となって、レンズ保持の際に割れや面形状変化を引き起こしてしまい、好ましくなく、一方、下限を下回ると、ペッツバール和が大きくなってしまうため非点隔差が増大するとともに、軸上色収差も増加してしまい、好ましくない。
また、前記諸点の効果をより増すために、前記条件式(9)は、下記条件式(9’)、
−0.10<T2/f2<−0.02 ・・・(9’)
であることが、より好ましい。
また、これら上述の単焦点光学系1において、前記第1レンズ群は、物体側面が凸面の正の光学的パワーを有する第1レンズと像側に凹の強い曲率を向けた負の光学的パワーを有する第2レンズとから成り、前記第2レンズ群は、像側に凸の強い曲率を向けた正の光学的パワーを有する第3レンズから成り、前記第3レンズ群は、少なくとも1面の非球面を有し物体側に凸の負メニスカス形状の第4レンズとから成ることが好ましい。
また、これら上述の単焦点光学系1において、第1レンズ群11は、物体面側が凸面の正の光学的パワーを有する第1レンズ111と像側に凹の強い曲率を向けた負の光学的パワーを有する第2レンズ112とから成り、第2レンズ群12は、像側に凸の強い曲率を向けた正の光学的パワーを有する第3レンズ121から成り、第3レンズ群13は、像側に凸の正メニスカス形状の第4レンズ131と少なくとも1面の非球面を有する負の光学的パワーを有する第5レンズ132とから成ることが好ましい。
このような構成の単焦点光学系1は、第1レンズ群12を上記の構成とすることによって、球面収差と軸上色収差とを良好に補正することができる。また、このような構成の単焦点光学系1は、第2レンズ群12を上記の構成とすることによって、像面湾曲を良好に補正し、かつフォーカス移動量を小さく抑えることができ、駆動装置のレンズ重量負荷も軽減することができる。さらに、このような構成の単焦点光学系1は、第3レンズ群13を上記の構成とすることによって、所謂テレフォトタイプとしてコンパクト化を追求しつつ、像面への広画角光線の入射角度を抑えることができる。
また、これら上述の単焦点光学系1において、最大像高をY’とし、最物体側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離(いずれも平行平板を含む場合は空気換算長)をTLとする場合に、下記(10)の条件式、
0.3<Y’/TL<0.9 ・・・(10)
を満たすことが好ましい。
このような構成の単焦点光学系1では、上記条件式(10)の上限を上回ると、偏芯誤差感度が大幅に高くなり、生産性が著しく低下してしまい、好ましくなく、一方、条件式(10)の下限を下回ると、モジュールサイズの大型化につながってしまい、好ましくない。
また、前記諸点の効果をより増すために、前記条件式(10)は、下記条件式(10’)、
0.52<Y’/TL<0.8 ・・・(10’)
であることが、より好ましい。
また、これら上述の単焦点光学系において、最大半画角(deg)をwとする場合に、下記(11)の条件式、
28<w<50 ・・・(11)
を満たすことが好ましい。
このような構成の単焦点光学系1では、近接距離の撮影時にフォーカシング移動量を抑え、光学系のコンパクト化を図ることができる。
また、前記諸点の効果をより増すために、前記条件式(11)は、下記条件式(11’)、
30<w<40 ・・・(11’)
であることが、より好ましい。
また、これら上述の単焦点光学系において、無限遠光に対するFナンバをFnとし、第3レンズ群の最物体側面から像面までの光軸上距離をTgsとし、最物体側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離(いずれも平行平板を含む場合は空気換算長)をTLとする場合に、下記(12)および(13)の条件式、
Fn<3.2 ・・・(12)
0.15<Tgs/TL<0.8 ・・・(13)
を満たすことが好ましい。
このような構成の単焦点光学系1は、上記条件式(12)を満たすことによって、レンズ面上に付着したゴミサイズの光束全体に対する割合を大幅に軽減することができる。また、上記条件式(13)の上限を上回ると、歪曲収差の補正が不十分となり、光学全長も増加してしまい、好ましくなく、一方、上記条件式(13)の下限を下回ると、レンズ面上に付着したゴミサイズが画像に写り込む可能性が大幅に高まり、生産性低下を招いてしまい、好ましくない。
また、前記諸点の効果をより増すために、前記条件式(12)および(13)は、下記条件式(12’)および(13’)、
Fn<3.0 ・・・(12’)
0.25<Tgs/TL<0.60 ・・・(13’)
であることが、より好ましい。
また、これら上述の単焦点光学系1において、可動する第2レンズ群12等の駆動には、カムやステッピングモータ等が用いられてもよいし、あるいは、圧電アクチュエータが用いられてもよい。圧電アクチュエータを用いる場合では、駆動装置の体積および消費電力の増加を抑制しつつ、各群を独立に駆動させることも可能で、撮像装置の更なるコンパクト化を図ることができる。
また、これら上述の単焦点光学系1において、空気と接している全てのレンズ面が非球面であることが好ましい。この構成によってコンパクト化と高画質化との両立が可能となる。
また、これら上述の単焦点光学系1において、非球面を有するガラスレンズが用いられる場合に、この非球面ガラスレンズは、ガラスモールド非球面レンズや、研削非球面ガラスレンズや、複合型非球面レンズ(球面ガラスレンズ上に非球面形状の樹脂を形成したもの)であってもよい。ガラスモールド非球面レンズは、大量生産に向き好ましく、複合型非球面レンズは、基板となり得るガラス材料の種類が多いため、設計の自由度が高くなる。特に、高屈折率材料を用いた非球面レンズでは、モールド形成が容易ではないため、複合型非球面レンズが好ましい。また、片面非球面の場合には、複合型非球面レンズの利点を最大限に活用することが可能となる。
また、これら上述の単焦点光学系1において、プラスチックレンズを用いる場合では、プラスチック(樹脂材料)中に最大長が30ナノメートル以下の粒子を分散させた素材を用いて成形したレンズであることが好ましい。
一般に透明な樹脂材料に微粒子を混合させると、光が散乱し透過率が低下するので、光学材料として使用することが困難であったが、微粒子の大きさを透過光束の波長よりも小さくすることによって、光は、実質的に散乱しない。そして、樹脂材料は、温度上昇に伴って屈折率が低下してしまうが、無機粒子は、逆に、温度上昇に伴って屈折率が上昇する。このため、このような温度依存性を利用して互いに打ち消し合うように作用させることで、温度変化に対して屈折率変化がほとんど生じないようにすることができる。より具体的には、母材となる樹脂材料に最大長で30ナノメートル以下の無機微粒子を分散させることによって、屈折率の温度依存性を低減した樹脂材料となる。例えば、アクリルに酸化ニオブ(Nb)の微粒子を分散させる。これら上述の単焦点光学系1において、比較的屈折力の大きな正レンズ(例えば図1に示す例では第1レンズ群11の正レンズ111や第2レンズ群12の正メニスカスレンズ121)、またはすべてのレンズ(図1に示す例では各レンズ111、112、121、131、132)に、このような無機粒子を分散させたプラスチック材料を用いることにより、撮像レンズ全系の温度変化時の像点位置変動を小さく抑えることが可能となる。
このような無機微粒子を分散させたプラスチック材料製レンズは、以下のように成形されることが好ましい。
屈折率の温度変化について説明すると、屈折率の温度変化n(T)は、ローレンツ・ローレンツの式に基づいて、屈折率nを温度Tで微分することによって式(Fa)で表される。
n(T)=((n+2)×(n−1))/6n×(−3α+(1/[R])×(∂[R]/∂T)) ・・・(Fa)
ただし、αは、線膨張係数であり、[R]は、分子屈折である。
樹脂材料の場合では、一般に、屈折率の温度依存性に対する寄与は、式(Fa)中の第1項に較べて第2項が小さく、ほぼ無視することができる。例えば、PMMA樹脂の場合では、線膨張係数αは、7×10−5であって、式(Fa)に代入すると、
n(T)=−12×10−5(/℃)
となり、実測値と略一致する。
具体的には、従来は、−12×10−5[/℃]程度であった屈折率の温度変化n(T)を、絶対値で8×10−5[/℃]未満に抑えることが好ましい。さらに好ましくは、絶対値で6×10−5[/℃]未満にすることである。
よって、このような樹脂材料としては、ポリオレフィン系の樹脂材料やポリカーボネイト系の樹脂材料やポリエステル系の樹脂材料が好ましい。ポリオレフィン系の樹脂材料では、屈折率の温度変化n(T)は、約−11×10−5(/℃)となり、ポリカーボネイト系の樹脂材料では、屈折率の温度変化n(T)は、約−14×10−5(/℃)となり、そして、ポリエステル系の樹脂材料では、屈折率の温度変化n(T)は、約−13×10−5(/℃)となる。
<単焦点光学系を組み込んだデジタル機器の説明>
次に、上述の単焦点光学系1が組み込まれたデジタル機器について説明する。
図3は、実施形態におけるデジタル機器の構成を示すブロック図である。デジタル機器3は、撮像機能のために、撮像部30、画像生成部31、画像データバッファ32、画像処理部33、駆動部34、制御部35、記憶部36およびI/F部37を備えて構成される。デジタル機器3としては、例えば、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ(モニタカメラ)、携帯電話機や携帯情報端末(PDA)等の携帯端末、パーソナルコンピュータおよびモバイルコンピュータを挙げることができ、これらの周辺機器(例えば、マウス、スキャナおよびプリンタなど)を含んでよい。特に、本実施形態の単焦点光学系1は、携帯電話機や携帯情報端末(PDA)等の携帯端末に搭載する上で充分にコンパクト化されており、この携帯端末に好適に搭載される。
撮像部30は、撮像装置21と撮像素子16とを備えて構成される。撮像装置21は、撮像レンズとして機能する図1に示したような単焦点光学系1と、光軸方向に第2レンズ群12を駆動してフォーカシングを行うための図略のレンズ駆動装置等とを備えて構成される。被写体からの光線は、単焦点光学系1によって撮像素子16の受光面上に結像され、被写体の光学像となる。
撮像素子16は、上述したように、単焦点光学系1により結像された被写体の光学像をR,G,Bの色成分の電気信号(画像信号)に変換し、R,G,B各色の画像信号として画像生成部31に出力する。撮像素子16は、制御部35によって静止画あるいは動画のいずれか一方の撮像、または、撮像素子16における各画素の出力信号の読出し(水平同期、垂直同期、転送)などの撮像動作が制御される。
画像生成部31は、撮像素子16からのアナログ出力信号に対し、増幅処理、デジタル変換処理等を行うと共に、画像全体に対して適正な黒レベルの決定、γ補正、ホワイトバランス調整(WB調整)、輪郭補正および色ムラ補正等の周知の画像処理を行って、画像信号から画像データを生成する。画像生成部31で生成された画像データは、画像データバッファ32に出力される。
画像データバッファ32は、画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対し画像処理部33によって後述の処理を行うための作業領域として用いられるメモリであり、例えば、揮発性の記憶素子であるRAM(Random Access Memory)などで構成される。
画像処理部33は、画像データバッファ32の画像データに対し、解像度変換等の所定の画像処理を行う回路である。
また、必要に応じて画像処理部33は、撮像素子16の受光面上に形成される被写体の光学像における歪みを補正する公知の歪み補正処理等の、単焦点光学系1では補正しきれなかった収差を補正するように構成されてもよい。歪み補正は、収差によって歪んだ画像を肉眼で見える光景と同様な相似形の略歪みのない自然な画像に補正するものである。このように構成することによって、単焦点光学系1によって撮像素子16へ導かれた被写体の光学像に歪みが生じていたとしても、略歪みのない自然な画像を生成することが可能となる。また、このような歪みを情報処理による画像処理で補正する構成では、特に、歪曲収差を除く他の諸収差だけを考慮すればよいので、単焦点光学系1の設計の自由度が増し、設計がより容易となる。また、このような歪みを情報処理による画像処理で補正する構成では、特に、像面に近いレンズによる収差負担が軽減されるため、射出瞳位置の制御が容易となり、レンズ形状を加工性の良い形状にすることができる。
また、必要に応じて画像処理部33は、撮像素子16の受光面上に形成される被写体の光学像における周辺照度落ちを補正する公知の周辺照度落ち補正処理を含んでもよい。周辺照度落ち補正(シェーディング補正)は、周辺照度落ち補正を行うための補正データを予め記憶しておき、撮影後の画像(画素)に対して補正データを乗算することによって実行される。周辺照度落ちが主に撮像素子16における感度の入射角依存性、レンズの口径食およびコサイン4乗則等によって生じるため、前記補正データは、これら要因によって生じる照度落ちを補正するような所定値に設定される。このように構成することによって、単焦点光学系1によって撮像素子16へ導かれた被写体の光学像に周辺照度落ちが生じていたとしても、周辺まで充分な照度を持った画像を生成することが可能となる。
また、必要に応じて画像処理部33は、焦点深度を情報処理によって拡大する公知の焦点深度補正処理を含んでもよい。例えば、このような画像処理部33は、所定の空間周波数帯域の成分をフィルタリングする空間周波数フィルタ処理を行うものであり、例えば、2次元デジタルフィルタである。単焦点光学系1が光軸方向に色収差を持つ場合では、光軸方向の前記色収差に起因して波長によって互いに異なる位置に焦点を結ぶ。このため、撮像素子16で得られる画像は、物体面に対し互いに異なる深さの複数の像を加算した加算画像となり、焦点の合った位置における合焦像とその位置前後のデフォーカス像とを含んでいる。したがって、この加算画像は、空間周波数の中間域で劣化しており、画像処理部33は、この劣化を前記空間周波数フィルタ処理によって回復する。例えば、前記空間周波数の中間域を除く帯域では、エッジ強調が弱くされるとともに、前記空間周波数の中間域では、エッジ強調が強くされる。これによって前記加算画像から焦点深度を拡大した画像が得られる(例えば、特開2007−047228号公報や特開2009−134024号公報や特開2003−235794号公報等参照)。このような焦点深度補正処理を行う構成では、焦点深度を拡大することによって、部品バラツキを許容できるようになるため、生産性を高めることができる。また前記レンズ駆動装置等の駆動装置を用いる場合には、駆動装置の位置誤差や偏芯誤差を吸収することができる。
駆動部34は、制御部35から出力される制御信号に基づいて図略の前記レンズ駆動装置を動作させることによって、所望のフォーカシングを行わせるように単焦点光学系1における第2レンズ群12を駆動する。
制御部35は、例えばマイクロプロセッサおよびその周辺回路などを備えて構成され、撮像部30、画像生成部31、画像データバッファ32、画像処理部33、駆動部34、記憶部36およびI/F部37の各部の動作をその機能に従って制御する。すなわち、この制御部35によって、撮像装置21は、被写体の静止画撮影および動画撮影の少なくとも一方の撮影を実行するよう制御される。
記憶部36は、被写体の静止画撮影または動画撮影によって生成された画像データを記憶する記憶回路であり、例えば、不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や、書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)や、RAMなどを備えて構成される。つまり、記憶部36は、静止画用および動画用のメモリとしての機能を有する。
I/F部37は、外部機器と画像データを送受信するインタフェースであり、例えば、USBやIEEE1394などの規格に準拠したインタフェースである。
このような構成のデジタル機器3の撮像動作に次について説明する。
静止画を撮影する場合は、制御部35は、撮像装置21に静止画の撮影を行わせるように制御すると共に、駆動部34を介して撮像装置21の図略の前記レンズ駆動装置を動作させ、第2レンズ群12を移動させることによってフォーカシングを行う。これにより、ピントの合った光学像が撮像素子16の受光面に周期的に繰り返し結像され、R、G、Bの色成分の画像信号に変換された後、画像生成部31に出力される。その画像信号は、画像データバッファ32に一時的に記憶され、画像処理部33により画像処理が行われた後、その画像信号に基づく画像がディスプレイ(不図示)に表示される。そして、撮影者は、前記ディスプレイを参照することで、主被写体をその画面中の所望の位置に収まるように調整することが可能となる。この状態でいわゆるシャッターボタン(不図示)が押されることによって、静止画用のメモリとしての記憶部36に画像データが格納され、静止画像が得られる。
また、動画撮影を行う場合は、制御部35は、撮像装置21に動画の撮影を行わせるように制御する。後は、静止画撮影の場合と同様にして、撮影者は、前記ディスプレイ(不図示)を参照することで、撮像装置21を通して得た被写体の像が、その画面中の所望の位置に収まるように調整することができる。前記シャッターボタン(不図示)が押されることによって、動画撮影が開始される。そして、動画撮影時、制御部35は、撮像装置21に動画の撮影を行わせるように制御すると共に、駆動部34を介して撮像装置21の図略の前記レンズ駆動装置を動作させ、フォーカシングを行う。これによって、ピントの合った光学像が撮像素子16の受光面に周期的に繰り返し結像され、R、G、Bの色成分の画像信号に変換された後、画像生成部31に出力される。その画像信号は、画像データバッファ32に一時的に記憶され、画像処理部33により画像処理が行われた後、その画像信号に基づく画像がディスプレイ(不図示)に表示される。そして、もう一度前記シャッターボタン(不図示)を押すことで、動画撮影が終了する。撮影された動画像は、動画用のメモリとしての記憶部36に導かれて格納される。
このような構成の撮像装置21およびデジタル機器3は、従来の光学系より、小型化および高性能化を図りつつ、他の仕様(例えばF値や近接距離等の仕様)や生産性に影響を与えることもなく、かつ近年量産工程で問題となる付着ゴミへの対応を解決することができる単焦点光学系1を備え、このような単焦点光学系1を用いた撮像装置21およびデジタル機器3が提供される。特に、単焦点光学系1は、小型化および高性能化が図られているので、小型化(コンパクト化)を図りつつ高画素な撮像素子16を採用することができる。特に、単焦点光学系1が小型で高画素撮像素子に適用可能であるので、高画素化や高機能化が進む携帯端末に好適である。その一例として、携帯電話機に撮像装置21を搭載した場合について、以下に説明する。
図4は、デジタル機器の一実施形態を示すカメラ付携帯電話機の外観構成図である。図4(A)は、携帯電話機の操作面を示し、図4(B)は、操作面の裏面、つまり背面を示す。
図4において、携帯電話機5には、上部にアンテナ51が備えられ、その操作面には、図4(A)に示すように、長方形のディスプレイ52、画像撮影モードの起動および静止画撮影と動画撮影との切り替えを行う画像撮影ボタン53、シャッタボタン55およびダイヤルボタン56が備えられている。
そして、この携帯電話機5には、携帯電話網を用いた電話機能を実現する回路が内蔵されると共に、上述した撮像部30、画像生成部31、画像データバッファ32、画像処理部33、駆動部34、制御部35および記憶部36が内蔵されており、撮像部30の撮像装置21が背面に臨んでいる。
画像撮影ボタン53が操作されると、その操作内容を表す制御信号が制御部35へ出力され、制御部35は、静止画撮影モードの起動、実行や動画撮影モードの起動、実行等の、その操作内容に応じた動作を実行する。そして、シャッタボタン55が操作されると、その操作内容を表す制御信号が制御部35へ出力され、制御部35は、静止画撮影や動画撮影等の、その操作内容に応じた動作を実行する。
ここで、これら上述の撮像装置21において、撮像素子16の画素サイズ(μm)をPXとし、第3レンズ群13の最物体側面の軸上光束半径(mm)をh3とする場合に、下記(14)の条件式を満たすことが好ましい。このような構成の撮像装置21は、下記条件式(14)、
1<PX/h3<5 ・・・(14)
を満たすことによって、高画素の撮像素子16や狭画素ピッチの撮像素子16を使用した場合にも、レンズ面上に付着したゴミが画像に写り込むサイズを大幅に緩和することができ、ゴミによる生産性低下を防ぐことができる。
また、前記諸点の効果をより増すために、前記条件式(14)は、下記条件式(14’)、
2<PX/h3<5 ・・・(14’)
であることが、より好ましい。
また、これら上述の撮像装置21において、第3レンズ群13と撮像素子16の撮像面の間を密閉する構造体17を有することが好ましい。このような構造体17は、例えば、図3に破線で示すように、包み込むように単焦点光学系1の鏡筒が一方端部に配設されるとともに、撮像素子16を搭載した基体16aが他方端部に配置される、所定の材料から成る円筒体等である。また例えば、本実施形態の単焦点光学系1の第3レンズ群13が固定されていることから、このような構造体17は、単焦点光学系1の鏡筒と一体に構成されてもよい(単焦点光学系1の鏡筒の一部分であってもよい)。このような構成の撮像装置21は、上記の構造体17を有することによって、光束が非常に細くなる撮像面近傍へのゴミ付着を防ぐことができ、生産性低下を防ぐことができる。
<単焦点光学系のより具体的な実施形態の説明>
以下、図1に示したような単焦点光学系1、すなわち図3に示したようなデジタル機器3に搭載される撮像装置21に備えられる単焦点光学系1の具体的な構成を、図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図5は、実施例1における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図22は、実施例1における単焦点光学系の収差図である。図22は、無限遠の場合を示す。後述の実施例2〜実施例17についても同様である(図6〜図21及び、図23〜図38)。
実施例1の単焦点光学系1Aは、図5に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシング(ピント合わせ)の際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
このようなインナーフォーカス方式を採用した光学系においては、フォーカス調整で光軸方向に移動させる機構を有することになるために機構部品が増加し、レンズの中心位置が光軸と垂直な方向にずれる偏芯が生じやすい。すなわち、製造時に発生した偏芯による悪影響(例えば、片ボケ)を受け易いといった問題がある。このため、光学系の組み立て時に偏芯を補正すべく調芯(光学調整)を行うことが好ましい。
より詳しくは、実施例1の単焦点光学系1Aは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。このように光学絞りSTを最物体側に配置することによって、射出瞳を遠ざけることができ、像面に入射する光線角度をテレセントリックに近づけられる点で有利である。光学絞りSTは、後述の実施例2ないし実施例17の場合も同様に、開口絞りやメカニカルシャッタや可変絞りであってよい。
第2レンズ群(Gr2)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、両凹の負レンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1ないし第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
光学設計では、第2レンズ群だけが移動しても像面湾曲の変動が小さくなるように配慮した。それに伴い、マクロ撮影領域に於ける収差補正がし易くなり、マクロ撮影性能を確保するための自由度を高くすることができた。
図5において、各レンズ面に付されている番号ri(i=1,2,3,・・・)は、物体側から数えた場合のi番目のレンズ面(ただし、レンズの接合面は1つの面として数えるものとする。)であり、riに「*」印が付されている面は、非球面であることを示す。なお、光学絞りST、平行平板FTの両面および撮像素子SRの受光面も1つの面として扱っている。このような取り扱いおよび符号の意義は、後述の実施例2〜実施例17についても同様である(図6ないし図21)。ただし、全く同一のものであるという意味ではなく、例えば、各実施例1〜17の各図6〜図21を通じて、最も物体側に配置されるレンズ面には、同じ符号(r1)が付されているが、これらの曲率などが各実施例1〜17を通じて同一であるという意味ではない。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例1の単焦点光学系1Aにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例1
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ -0.198
2* 2.233 0.719 1.54470 56.15
3* -10.845 0.057
4* 8.923 0.309 1.63200 23.41
5* 2.541 1.153
6* -8.649 0.989 1.54470 56.15
7* -2.164 0.434
8* -1.236 0.717 1.54470 56.15
9* -1.208 0.365
10* -13.767 0.741 1.54470 56.15
11* 2.216 0.545
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.539
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=2.7712e-001,A4=1.0727e-003,A6=-9.7461e-004,
A8=4.9097e-003,A10=-3.5422e-003,A12=1.7884e-005,
A14=9.0659e-004
第3面
K=3.0000e+001,A4=2.8807e-002,A6=4.4642e-003,
A8=-2.4924e-002,A10=3.6660e-002,A12=-2.7454e-002,
A14=9.1980e-003
第4面
K=9.1369e+000,A4=-3.1674e-002,A6=4.1982e-002,
A8=-5.9335e-002,A10=5.9406e-002,A12=-3.2711e-002,
A14=7.6099e-003
第5面
K=-3.4710e+000,A4=-2.0407e-002,A6=2.8638e-002,
A8=1.7930e-003,A10==-2.9256e-002,A12=3.9051e-002,
A14=-2.1808e-002,A16=4.4472e-003
第6面
K=-3.0000e+001,A4=-2.9093e-002,A6=-2.0359e-002,
A8=2.0323e-002,A10=-1.7842e-002,A12=6.3347e-003,
A14=-7.7790e-004
第7面
K=-2.1956e+000,A4=-2.6890e-002,A6=3.6781e-003,
A8=-1.2738e-002,A10=8.5083e-003,A12=-3.1449e-003,
A14=4.4186e-004
第8面
K=-2.2049e+000,A4=-1.9560e-002,A6=1.0650e-002,
A8=-4.7651e-004,A10=-9.6018e-004,A12=1.6999e-004,
A14=-7.3347e-006
第9面
K=-3.1011e+000,A4=-3.9066e-002,A6=2.1035e-002,
A8=-3.2228e-003,A10=1.9546e-004,A12=-6.9519e-006,
A14=1.4390e-006
第10面
K=1.0018e+001,A4=-3.2152e-002,A6=2.7496e-003,
A8=3.7554e-004,A10=-8.9298e-005,A12=1.2850e-005,
A14=-7.8443e-007
第11面
K=-1.3055e+001,A4=-2.0428e-002,A6=3.3677e-003,
A8=-7.8814e-004,A10=1.1238e-004,A12=-9.0963e-006,
A14=3.1728e-007
各種データ
焦点距離 5.676
Fナンバ 2.800
画角 31.835
像高 3.658
レンズ全長 6.568
BF 1.282
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.467
2 4 5 -5.729
3 6 7 5.030
4 8 9 9.739
5 10 11 -3.448
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し時は、第3レンズL3を物体側へ移動し、物体距離無限遠から物体距離10cmの場合での繰り出し量は、0.221mmである。以下の実施例においても、特に、記載がない限り、同様に定義される。
上記の面データにおいて、面番号は、図5に示した各レンズ面に付した符号ri(i=1,2,3,…)の番号iが対応する。番号iに*が付された面は、非球面(非球面形状の屈折光学面または非球面と等価な屈折作用を有する面)であることを示す。
また、“r”は、各面の曲率半径(単位はmm)、“d”は、無限遠合焦状態での光軸上の各レンズ面の間隔(軸上面間隔)、“nd”は、各レンズのd線(波長587.56nm)に対する屈折率、“νd”は、アッベ数をそれぞれ示している。なお、光学絞りST、平行平面板FTの両面、撮像素子SRの受光面の各面は、平面であるために、それらの曲率半径は、∞(無限大)である。
上記の非球面データは、非球面とされている面(面データにおいて番号iに*が付された面)の2次曲面パラメータ(円錐係数K)と非球面係数Ai(i=4,6,8,10,12,14,16)の値とを示すものである。なお、光学面の非球面形状は、面頂点を原点、物体から撮像素子に向かう向きをz軸の正の方向とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用い、次式により定義している。
z(h)=ch/[1+√{1−(1+K)c}]+ΣAi・h
ただし、z(h):高さhの位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)
h:z軸に対して垂直な方向の高さ(h=x+y
c:近軸曲率(=1/曲率半径)
Ai:i次の非球面係数
K:2次曲面パラメータ(円錐係数)
である。
そして、上記非球面データにおいて、「en」は、「10のn乗」を意味する。例えば、「e+001」は、「10の+1乗」を意味し、「e−003」は、「10の−3乗」を意味する。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例1の単焦点光学系1Aにおける各収差を図22に示す。図22において、左から順に球面収差(正弦条件)(LONGITUDINAL SPHERICAL ABERRATION)、非点収差(ASTIGMATISM FIELD CURVER)および歪曲収差(DISTORTION)をそれぞれ示す。球面収差の横軸は、焦点位置のずれをmm単位で表しており、その縦軸は、最大入射高で規格化した値で表している。非点収差の横軸は、焦点位置のずれをmm単位で表しており、その縦軸は、像高をmm単位で表している。歪曲収差の横軸は、実際の像高を理想像高に対する割合(%)で表しており、縦軸は、その像高をmm単位で表している。また、非点収差の図中、破線は、タンジェンシャル(メリディオナル)面、実線は、サジタル(ラディアル)面における結果をそれぞれ表している。
球面収差の図には、実線でd線(波長587.56nm)、破線(− − −)でg線(波長435.84nm)、一点鎖線(−・−・−)でC線(波長656.28nm)の3つの光の収差をそれぞれ示してある。非点収差および歪曲収差の図は、上記d線(波長587.56nm)を用いた場合の結果である。
以上のような扱いは、以下に示す実施例2〜17にかかるコンストラクションデータ、各収差を示す図23〜図38においても同様である。
(実施例2)
図6は、実施例2における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図23は、実施例2における単焦点光学系の収差図である。
実施例2の単焦点光学系1Bは、図6に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例2の単焦点光学系1Bは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1ないし第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例2の単焦点光学系1Bにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例2
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ 0.000
2* 2.746 0.566 1.54470 56.15
3* -4.101 0.107
4* 3.103 0.300 1.63200 23.41
5* 1.470 0.521
6* -6748.984 0.864 1.54470 56.15
7* -2.223 0.400
8* -1.645 0.443 1.54470 56.15
9* -0.920 0.156
10* 8.360 0.411 1.54470 56.15
11* 0.846 0.515
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.317
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=-2.1117e+000,A4=-1.8191e-002,A6=-5.4308e-002,
A8=3.4677e-002,A10=-7.3865e-002,A12=2.4202e-002,
A14=5.6543e-003
第3面
K=1.5396e+001,A4=-1.9406e-002,A6=2.3212e-002,
A8=-6.0179e-002,A10=1.4252e-001,A12=-1.9915e-001,
A14=1.1852e-001
第4面
K=-1.5200e+001,A4=-8.8510e-002,A6=7.8604e-002,
A8=-1.7892e-002,A10=8.7562e-003,A12=-2.3182e-003,
A14=-1.8490e-003
第5面
K=-4.1860e+000,A4=-1.9576e-002,A6=4.2524e-002,
A8=-2.0641e-002,A10=2.2937e-002,A12=-1.5231e-002,
A14=2.9694e-003
第6面
K=3.0000e+001,A4=-6.9152e-003,A6=-3.1152e-003,
A8=1.3145e-003,A10=-2.1262e-003,A12=2.0959e-003,
A14=-3.7192e-004
第7面
K=-2.8868e+000,A4=-2.5831e-002,A6=-1.1871e-002,
A8=3.4459e-003,A10=-2.0246e-003,A12=-2.9501e-004,
A14=4.6201e-004
第8面
K=-7.3834e+000,A4=-3.4679e-002,A6=2.7118e-002,
A8=-1.3450e-002,A10=-4.6523e-003,A12=3.1923e-003,
A14=-5.9057e-004
第9面
K=-4.8827e+000,A4=-1.1909e-002,A6=2.7798e-002,
A8=-1.0126e-002,A10=1.5346e-003,A12=9.8706e-005,
A14=-4.0028e-005
第10面
K=-3.0711e+001,A4=-1.3353e-001,A6=3.1976e-002,
A8=4.5637e-004,A10=-8.1940e-004,A12=6.9868e-005,
A14=-3.5054e-007
第11面
K=-5.9970e+000,A4=-7.0594e-002,A6=2.1525e-002,
A8=-4.8949e-003,A10=5.1455e-004,A12=-2.0944e-005,
A14=4.0703e-007
各種データ
焦点距離 3.750
Fナンバ 2.800
画角 37.846
像高 2.960
レンズ全長 4.808
BF 1.040
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.110
2 4 5 -4.757
3 6 7 4.083
4 8 9 3.154
5 10 11 -1.762
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.124mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例2の単焦点光学系1Bにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図23に示す。
(実施例3)
図7は、実施例3における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図24は、実施例3における単焦点光学系の収差図である。
実施例3の単焦点光学系1Cは、図7に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例3の単焦点光学系1Cは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、光学絞りSTと、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1と第2レンズL2との間に配設される。このように光学絞りSTを第1および第2レンズL1、L2間に配置することによって、周辺光量確保の点で有利である。
第2レンズ群(Gr2)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、両凹の負レンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、順に第1レンズ群(Gr1)(光学絞りSTを含む)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例3の単焦点光学系1Cにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例3
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 1.748 0.745 1.54470 56.15
2* -19.560 0.021
3(絞り) ∞ 0.060
4* 8.299 0.300 1.63200 23.41
5* 2.338 0.526
6* -6.980 0.842 1.54470 56.15
7* -1.881 0.316
8* -1.649 0.556 1.54470 56.15
9* -1.137 0.445
10* -1.497 0.400 1.54470 56.15
11* 5.410 0.300
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.289
像面 ∞
非球面データ
第1面
K=1.5766e-001,A4=-1.4963e-003,A6=4.8359e-003,
A8=-1.3113e-002,A10=-4.3792e-003,A12=3.1241e-002,
A14=-2.5907e-002
第2面
K=-2.5456e+001,A4=4.3701e-002,A6=-6.4451e-002,
A8=2.3148e-002,A10=2.3833e-002,A12=-1.5489e-001,
A14=9.9605e-002
第4面
K=1.2894e+001,A4=3.1310e-003,A6=8.6051e-003,
A8=-1.9821e-001,A10=2.9891e-001,A12=-2.1295e-001,
A14=-2.0786e-002
第5面
K=-3.3700e+000,A4=2.6003e-002,A6=6.1884e-002,
A8=-1.6311e-001,A10=2.2170e-001,A12=-1.1659e-001,
A14=-6.3095e-003
第6面
K=8.2099e-001,A4=-4.1380e-002,A6=-4.5417e-002,
A8=2.5176e-002,A10=3.5102e-002,A12=-8.0497e-002,
A14=4.4465e-002
第7面
K=1.9392e-001,A4=-2.8552e-003,A6=-2.4011e-002,
A8=1.1594e-002,A10=-5.7039e-003,A12=-6.2721e-003,
A14=4.4606e-003
第8面
K=3.4240e-001,A4=-4.3883e-002,A6=6.1029e-002,
A8=-5.7459e-003,A10=-3.7261e-003,A12=-1.0637e-003,
A14=2.3848e-003
第9面
K=-1.6292e+000,A4=-6.8873e-002,A6=4.2844e-002,
A8=-4.1365e-003,A10=2.0662e-003,A12=-4.1222e-004,
A14=-6.7005e-005
第10面
K=-1.6831e+000,A4=-5.0598e-002,A6=2.9098e-002,
A8=-1.5805e-003,A10=-1.0577e-003,A12=2.2674e-004,
A14=-1.4088e-005
第11面
K=3.7594e+000,A4=-7.7861e-002,A6=1.6464e-002,
A8=-3.0191e-003,A10=4.2424e-004,A12=-4.8571e-005,
A14=2.2523e-006
各種データ
焦点距離 4.172
Fナンバ 2.806
画角 34.445
像高 2.872
レンズ全長 5.007
BF 0.796
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 1 2 2.983
2 4 5 -5.252
3 6 7 4.466
4 8 9 4.859
5 10 11 -2.110
レンズ群データ
群 始面 終面
1 1 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.159mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例3の単焦点光学系1Cにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図24に示す。
(実施例4)
図8は、実施例4における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図25は、実施例4における単焦点光学系の収差図である。
実施例4の単焦点光学系1Dは、図8に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシング(ピント合わせ)の際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例4の単焦点光学系1Dは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、両凹の負レンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例4の単焦点光学系1Dにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例4
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ 0.000
2* 2.203 0.550 1.54470 56.15
3* -6.447 0.050
4* 3.388 0.300 1.63200 23.41
5* 1.497 0.649
6* -231.634 0.728 1.54470 56.15
7* -2.374 0.469
8* -3.121 0.483 1.54470 56.15
9* -1.167 0.229
10* -4.421 0.400 1.54470 56.15
11* 1.266 0.519
12 ∞ 0.145 1.51633 64.14
13 ∞ 0.305
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=6.9639e-002、A4=8.2743e-004,A6=-1.9487e-002,
A8=2.3559e-002,A10=-4.9826e-003,A12=2.4339e-003,
A14=-8.3051e-003
第3面
K=2.2537e+001,A4=2.6900e-002,A6=8.7462e-003,
A8=1.3710e-002,A10=1.9079e-002,A12=-1.4961e-002,
A14=3.0707e-003
第4面
K=-1.6249e+001,A4=-8.6680e-002,A6=8.5639e-002,
A8=-3.0127e-002,A10=8.3691e-003,A12=1.1855e-002,
A14=-4.9716e-003
第5面
K=-4.9556e+000,A4=-4.1426e-003,A6=3.2237e-002,
A8=-2.6730e-002,A10=2.1868e-002,A12=-9.3368e-003,
A14=3.5305e-003
第6面
K=-3.0000e+001,A4=-7.0365e-003,A6=1.8045e-003,
A8=1.5331e-002,A10=-2.4917e-003,A12=-1.3829e-003,
A14=4.6565e-004
第7面
K=-2.0568e+000,A4=-2.5640e-002,A6=-4.7811e-003,
A8=4.1108e-003,A10=4.3661e-003,A12=1.0528e-004,
A14=-1.7014e-004
第8面
K=2.6216e+000,A4=2.0248e-002,A6=1.5794e-002,
A8=-5.4001e-003,A10=-4.2137e-003,A12=3.3777e-003,
A14=-8.5260e-004
第9面
K=-4.8364e+000,A4=-1.6483e-002,A6=3.7793e-002,
A8=-1.1137e-002,A10=4.8893e-004,A12=-7.5359e-005,
A14=4.5712e-005
第10面
K=-4.3417e+000,A4=-6.8871e-002,A6=2.2296e-002,
A8=-6.0629e-004,A10=-7.4334e-004,A12=1.5202e-004,
A14=-9.9989e-006
第11面
K=-8.6535e+000,A4=-6.1579e-002,A6=1.8370e-002,
A8=-4.0568e-003,A10=3.6250e-004,A12=-8.8422e-006,
A14=1.5622e-007
各種データ
焦点距離 3.781
Fナンバ 2.880
画角 37.482
像高 2.960
レンズ全長 4.776
BF 0.920
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.083
2 4 5 -4.519
3 6 7 4.398
4 8 9 3.146
5 10 11 -1.763
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.134mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例4の単焦点光学系1Dにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図25に示す。
(実施例5)
図9は、実施例5における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図26は、実施例5における単焦点光学系の収差図である。
実施例5の単焦点光学系1Eは、図9に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例5の単焦点光学系1Eは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例5の単焦点光学系1Eにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例5
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ 0.050
2* 7.940 0.800 1.54470 56.15
3* -2.469 0.101
4* 3.895 0.426 1.63200 23.41
5* 1.632 1.001
6* 26.607 1.175 1.54470 56.15
7* -3.200 0.400
8* -1.734 0.486 1.54470 56.15
9* -1.029 0.100
10* 3.454 0.533 1.54470 56.15
11* 0.917 0.600
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.702
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=-3.0000e+001,A4=-2.5530e-002,A6=-1.0297e-002,
A8=-1.5329e-002,A10=1.0320e-002,A12=-5.1000e-004,
A14=-2.0491e-003
第3面
K=-2.2044e+000,A4=4.0354e-003,A6=-3.7192e-002,
A8=1.4675e-002,A10=4.7227e-004,A12=-6.5765e-003,
A14=3.1637e-003
第4面
K=-1.0853e+001,A4=-3.2693e-002,A6=2.5188e-002,
A8=-1.0304e-002,A10=2.3617e-003,A12=1.6228e-003,
A14=-6.7773e-004
第5面
K=-4.5099e+000,A4=-7.9349e-003,A6=1.6704e-002,
A8=-9.7214e-003,A10=2.6187e-003,A12=3.9605e-004,
A14=-1.9963e-004
第6面
K=9.0364e+000,A4=6.8755e-003,A6=-1.0416e-002,
A8=3.5310e-003,A10=2.5200e-004,A12=-3.4061e-004,
A14=4.7853e-005
第7面
K=5.9479e-001,A4=1.2962e-002,A6=-4.0194e-003,
A8=-1.1527e-004,A10=1.1669e-004,A12=2.8478e-005,
A14=-4.9433e-006
第8面
K=-4.3179e-001,A4=3.7096e-002,A6=9.8140e-004,
A8=9.2866e-004,A10=-3.0222e-005,A12=-2.8923e-005,
A14=6.2055e-006
第9面
K=-3.7450e+000,A4=-5.5748e-002,A6=2.0347e-002,
A8=-2.0951e-003,A10=2.0454e-004,A12=-9.4418e-006,
A14=-1.2837e-00
第10面
K=-5.6635e+000,A4=-8.0954e-002,A6=1.0365e-002,
A8=-3.1383e-006,A10=-1.3946e-004,A12=2.0848e-005,
A14=-1.0865e-006
第11面
K=-4.3287e+000,A4=-3.9994e-002,A6=6.6722e-003,
A8=-9.1607e-004,A10=8.5074e-005,A12=-4.6694e-006,
A14=1.0462e-007
各種データ
焦点距離 4.671
Fナンバ 2.801
画角 37.662
像高 3.658
レンズ全長 6.573
BF 1.501
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.554
2 4 5 -4.796
3 6 7 5.319
4 8 9 3.741
5 10 11 -2.475
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.224mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例5の単焦点光学系1Eにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図26に示す。
(実施例6)
図10は、実施例6における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図27は、実施例6における単焦点光学系の収差図である。
実施例6の単焦点光学系1Fは、図10に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例6の単焦点光学系1Fは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、光学絞りSTと、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1と第2レンズL2との間に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、両凹の負レンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、順に第1レンズ群(Gr1)(光学絞りSTを含む)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例6の単焦点光学系1Fにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例6
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 2.236 0.647 1.54470 56.15
2* -42.678 0.033
3(絞り) ∞ 0.060
4* 2.357 0.300 1.63200 23.41
5* 1.360 0.524
6* 7.395 1.121 1.54470 56.15
7* -1.941 0.357
8* -1.344 0.527 1.58300 29.90
9* -0.872 0.278
10* -1.806 0.400 1.58300 29.90
11* 2.033 0.400
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.251
像面 ∞
非球面データ
第1面
K=4.8416e-001,A4=6.2022e-003,A6=1.2688e-002,
A8=-2.0923e-002,A10=3.8887e-002,A12=-2.2333e-002,
A14=8.0946e-003
第2面
K=3.0000e+001,A4=1.8148e-002,A6=4.5831e-002,
A8=2.1614e-002,A10=4.7850e-002,A12=-3.1321e-001,
A14=3.4145e-001
第4面
K=-7.9264e+000,A4=-7.7259e-002,A6=1.4459e-001,
A8=-2.1988e-001,A10=7.8239e-002,A12=5.3451e-001,
A14=-6.6564e-001
第5面
K=-4.2977e+000,A4=1.7240e-002,A6=5.2157e-003,
A8=-4.3614e-002,A10=1.2269e-001,A12=-1.3591e-001,
A14=5.2619e-002
第6面
K=-2.1871e+001,A4=-1.4041e-003,A6=3.9112e-003,
A8=3.2744e-003,A10=-6.5404e-003,A12=4.0016e-003,
A14=-6.3046e-004
第7面
K=-6.4925e-001,A4=2.1294e-002,A6=-3.0928e-002,
A8=1.2773e-002,A10=2.0293e-003,A12=-3.9101e-003,
A14=1.2154e-003
第8面
K=-3.8170e-001,A4=7.0768e-004,A6=5.1133e-002,
A8=2.1960e-003,A10=-3.6000e-003,A12=-1.3145e-004,
A14=2.9503e-004
第9面
K=-2.8083e+000,A4=-1.2292e-001,A6=7.5377e-002,
A8=-5.1493e-003,A10=-1.7963e-004,A12=-6.6572e-004,
A14=1.0588e-004
第10面
K=-9.1558e+000,A4=-8.8401e-002,A6=1.9664e-002,
A8=7.6076e-004,A10=-5.4302e-004,A12=1.9121e-004,
A14=-3.1131e-005
第11面
K=-1.6462e+001,A4=-5.0043e-002,A6=1.1612e-002,
A8=-2.7922e-003,A10=4.8456e-004,A12=-5.0720e-005,
A14=2.3128e-006
各種データ
焦点距離 3.835
Fナンバ 2.806
画角 37.761
像高 2.980
レンズ全長 5.093
BF 0.846
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 1 2 3.921
2 4 5 -5.764
3 6 7 2.947
4 8 9 3.020
5 10 11 -1.580
レンズ群データ
群 始面 終面
1 1 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.093mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例6の単焦点光学系1Fにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図27に示す。
(実施例7)
図11は、実施例7における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図28は、実施例7における単焦点光学系の収差図である。
実施例7の単焦点光学系1Gは、図11に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例7の単焦点光学系1Gは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例7の単焦点光学系1Gにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例7
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ 0.000
2* 3.122 0.660 1.54470 56.15
3* -5.826 0.050
4* 2.600 0.300 1.63200 23.41
5* 1.377 1.002
6* 19.344 1.379 1.54470 56.15
7* -3.781 0.350
8* -2.135 0.515 1.54470 56.15
9* -1.111 0.128
10* 2.269 0.492 1.54470 56.15
11* 0.797 0.821
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.513
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=1.5009e-001,A4=4.8048e-003,A6=-1.8866e-002,
A8=1.3406e-002,A10=-4.6876e-003,A12=-4.3322e-003,
A14=2.4388e-003
第3面
K=-1.4379e+001,A4=1.6130e-002,A6=-1.1532e-002,
A8=-4.1992e-003,A10=1.4224e-003,A12=3.7751e-003,
A14=-1.7858e-003
第4面
K=-1.3154e+001,A4=-4.1475e-002,A6=2.5138e-002,
A8=-1.0239e-002,A10=4.7967e-003,A12=8.7405e-004,
A14=-9.1963e-004
第5面
K=-4.3687e+000,A4=-9.5399e-003,A6=1.3910e-002,
A8=-3.3879e-003,A10=3.0587e-003,A12=-1.6945e-003,
A14=3.1273e-004
第6面
K=3.0000e+001,A4=5.0968e-003,A6=-9.8552e-003,
A8=3.9422e-003,A10=-3.2850e-004,A12=-2.2794e-004,
A14=3.5659e-005
第7面
K=-2.8876e+000,A4=-3.2625e-003,A6=1.9931e-004,
A8=-1.9275e-003,A10=1.8137e-004,A12=1.1326e-004,
A14=-2.6470e-005
第8面
K=-1.2724e-001,A4=1.6597e-002,A6=8.9368e-003,
A8=-7.9560e-004,A10=-6.7493e-004,A12=2.6611e-004,
A14=-2.9834e-005
第9面
K=-3.2046e+000,A4=-3.7439e-002,A6=1.6042e-002,
A8=-1.8581e-003,A10=1.5499e-004,A12=-1.1323e-005,
A14=-8.9192e-007
第10面
K=-3.0000e+001,A4=-4.4858e-002,A6=5.0850e-003,
A8=4.8796e-005,A10=-9.3179e-005,A12=1.6753e-005,
A14=-1.0006e-006
第11面
K=-4.3519e+000,A4=-3.7374e-002,A6=6.9919e-003,
A8=-9.5271e-004,A10=6.8485e-005,A12=-1.7892e-006,
A14=-8.9626e-009
各種データ
焦点距離 4.674
Fナンバ 2.802
画角 37.887
像高 3.636
レンズ全長 6.403
BF 1.526
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.832
2 4 5 -5.115
3 6 7 5.931
4 8 9 3.610
5 10 11 -2.557
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.265mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例7の単焦点光学系1Gにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図28に示す。
(実施例8)
図12は、実施例8における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図29は、実施例8における単焦点光学系の収差図である。
実施例8の単焦点光学系1Hは、図12に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例8の単焦点光学系1Hは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第4レンズL4)から構成されて成る。そして、第4レンズL4は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第4レンズL4は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L4は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例8の単焦点光学系1Hにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例8
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ 0.050
2* 3.182 0.668 1.54470 56.15
3* -2.913 0.050
4* 3.967 0.300 1.63200 23.41
5* 1.575 0.879
6* -9.756 1.020 1.54470 56.15
7* -1.928 0.435
8* 1.186 0.400 1.54470 56.15
9* 0.750 0.800
10 ∞ 0.300 1.51633 64.14
11 ∞ 0.298
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=-4.5758e+000,A4=-2.8424e-002,A6=-3.9239e-002,
A8=-1.2479e-002,A10=1.4456e-002,A12=-2.1717e-002
第3面
K=-7.4241e-001,A4=-2.7292e-002,A6=-7.6425e-003,
A8=-1.8638e-002,A10=1.0818e-002,A12=-9.7311e-003
第4面
K=-1.4695e+001,A4=-5.9815e-002,A6=7.3392e-002,
A8=-2.6102e-003,A10=-1.3526e-002,A12=4.2023e-003
第5面
K=-5.2113e+000,A4=2.6371e-002,A6=4.6057e-003,
A8=1.1422e-002,A10=-3.2746e-003,A12=-5.1200e-004
第6面
K=3.0000e+001,A4=3.0411e-002,A6=-3.8860e-002,
A8=1.5273e-002,A10=-2.4488e-003,A12=-5.4631e-004
第7面
K=-9.9516e-001,A4=1.4879e-003,A6=1.1480e-002,
A8=-1.5562e-002,A10=6.2762e-003,A12=-9.6329e-004
第8面
K=-4.4069e+000,A4=-1.3395e-001,A6=3.2661e-002,
A8=-5.1361e-003,A10=7.1764e-004,A12=-5.5404e-005
第9面
K=-2.7724e+000,A4=-9.4378e-002,A6=2.9651e-002,
A8=-6.0688e-003,A10=6.8145e-004,A12=-3.1543e-005
各種データ
焦点距離 3.830
Fナンバ 2.801
画角 37.565
像高 2.980
レンズ全長 5.099
BF 1.297
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 2.904
2 4 5 -4.344
3 6 7 4.217
4 8 9 -5.529
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 9
なお、繰り出し量は、0.145mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例8の単焦点光学系1Hにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図29に示す。
(実施例9)
図13は、実施例9における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図30は、実施例9における単焦点光学系の収差図である。
実施例9の単焦点光学系1Iは、図13に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例9の単焦点光学系1Iは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、光学絞りSTと、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、両凹の負レンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、順に第1レンズ群(Gr1)(光学絞りSTを含む)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例9の単焦点光学系1Iにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例9
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 2.189 0.646 1.54470 56.15
2* -23.552 0.033
3(絞り) ∞ 0.060
4* 2.655 0.300 1.63200 23.41
5* 1.458 0.474
6* 16.320 1.321 1.54470 56.15
7* -1.696 0.243
8* -1.241 0.450 1.58300 29.90
9* -0.958 0.341
10* -3.838 0.450 1.58300 29.90
11* 1.554 0.432
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.250
像面 ∞
非球面データ
第1面
K=4.2243e-001,A4=8.1081e-004,A6=2.1309e-002,
A8=-5.5515e-002,A10=9.0911e-002,A12=-6.8516e-002,
A14=2.1011e-002
第2面
K=2.9849e+001,A4=-2.4641e-002,A6=1.7513e-001,
A8=-3.8263e-001,A10=6.4440e-001,A12=-7.0158e-001,
A14=3.4144e-001
第4面
K=-1.0500e+001,A4=-1.0691e-001,A6=1.6935e-001,
A8=-5.8283e-002,A10=-4.1424e-001,A12=7.5877e-001,
A14=-4.3043e-001
第5面
K=-3.8415e+000,A4=-3.8289e-002,A6=7.9779e-002,
A8=-1.1590e-002,A10=-1.3847e-001,A12=1.8516e-001,
A14=-7.9310e-002
第6面
K=1.4400e+001,A4=-3.0706e-002,A6=-1.6834e-002,
A8=2.4967e-002,A10=-2.5922e-002,A12=1.0411e-002,
A14=3.6906e-004
第7面
K=-5.0930e-001,A4=1.6653e-003,A6=1.5998e-004,
A8=-1.4004e-002,A10=1.0617e-002,A12=-4.9143e-003,
A14=1.1490e-003
第8面
K=-5.3493e-001,A4=4.3106e-002,A6=4.7613e-002,
A8=-4.8325e-003,A10=-3.0808e-003,A12=1.4874e-003,
A14=-1.7700e-004
第9面
K=-2.8838e+000,A4=-8.3656e-002,A6=5.9666e-002,
A8=-5.7822e-003,A10=1.3518e-003,A12=-9.2697e-004,
A14=1.1751e-004
第10面
K=-3.0000e+001,A4=-1.0048e-001,A6=1.5809e-002,
A8=3.1778e-003,A10=-5.3222e-004,A12=-3.0451e-005,
A14=4.0897e-006
第11面
K=1.0043e+001,A4=-5.6632e-002,A6=1.8233e-002,
A8=-4.9284e-003,A10=0.0175e-003,A12=-1.1825e-004,
A14=5.7058e-006
各種データ
焦点距離 3.835
Fナンバ 2.805
画角 37.610
像高 2.980
レンズ全長 5.198
BF 0.880
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 1 2 3.710
2 4 5 -5.663
3 6 7 2.896
4 8 9 4.543
5 10 11 -1.841
レンズ群データ
群 始面 終面
1 1 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.091mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例9の単焦点光学系1Iにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図30に示す。
(実施例10)
図14は、実施例10における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図31は、実施例10における単焦点光学系の収差図である。
実施例10の単焦点光学系1Jは、図14に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例10の単焦点光学系1Jは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、光学絞りSTと、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1と第2レンズL2との間に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)と、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)とから構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第5レンズL5)から構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、順に第1レンズ群(Gr1)(光学絞りSTを含む)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例10の単焦点光学系1Jにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例10
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 2.794 0.597 1.54470 56.15
2* -15.241 0.033
3(絞り) ∞ 0.060
4* 2.060 0.300 1.63200 23.41
5* 1.292 0.604
6* 5.256 1.076 1.54470 56.15
7* -2.528 0.218
8* -1.234 0.453 1.63200 23.41
9* -1.133 0.411
10* 7.226 0.648 1.63200 23.41
11* 1.418 0.499
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.250
像面 ∞
非球面データ
第1面
K=6.9209e-001,A4=5.2106e-003,A6=1.4389e-002,
A8=-4.7556e-002,A10=1.0714e-001,A12=-9.2454e-002,
A14=3.2977e-002
第2面
K=1.2110e+001,A4=-2.9709e-002,A6=2.3913e-001,
A8=-4.2925e-001,A10=6.4063e-001,A12=-6.4759e-001,
A14=3.4145e-001
第4面
K=-9.7334e+000,A4=-7.9196e-002,A6=1.8988e-001,
A8=-7.6588e-002,A10=-3.7412e-001,A12=7.5641e-001,
A14=-4.3044e-001
第5面
K=-3.7509e+000,A4=-4.3905e-002,A6=7.8331e-002,
A8=1.5738e-003,A10=-1.5496e-001,A12=2.2392e-001,
A14=-1.0266e-001
第6面
K=1.2084e+001,A4=-1.8387e-002,A6=-2.1808e-002,
A8=2.7119e-002,A10=-2.6987e-002,A12=9.5160e-003,
A14=-1.1120e-003
第7面
K=-5.0031e-001,A4=-1.3089e-002,A6=1.6455e-002,
A8=-1.9307e-002,A10=1.0697e-002,A12=-3.9845e-003,
A14=6.6084e-004
第8面
K=-5.7182e-001,A4=4.8335e-002,A6=4.7253e-002,
A8=-3.2998e-003,A10=-3.1320e-003,A12=1.1277e-003,
A14=-1.2406e-004
第9面
K=-2.5945e+000,A4=-7.6929e-002,A6=5.4855e-002,
A8=-5.1051e-003,A10=1.6342e-003,A12=-1.0678e-003,
A14=1.3050e-004
第10面
K=-3.0000e+001,A4=-1.3156e-001,A6=3.2407e-002,
A8=-2.2211e-003,A10=-9.0932e-004,A12=1.6975e-004,
A14=-6.3405e-007
第11面
K=-5.7247e+000,A4=-7.0789e-002,A6=2.2784e-002,
A8=-5.7758e-003,A10=9.2623e-004,A12=-8.7481e-005,
A14=3.6677e-006
各種データ
焦点距離 3.826
Fナンバ 2.805
画角 37.552
像高 2.980
レンズ全長 5.351
BF 0.950
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 1 2 4.387
2 4 5 -6.471
3 6 7 3.294
4 8 9 8.010
5 10 11 -2.919
レンズ群データ
群 始面 終面
1 1 5
2 6 9
3 10 11
なお、繰り出し時は、第3レンズL3と第4レンズL4を物体側へ移動し、物体距離無限遠から物体距離10cmの場合での繰り出し量は、0.093mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例10の単焦点光学系1Jにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図31に示す。
(実施例11)
図15は、実施例11における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図32は、実施例11における単焦点光学系の収差図である。
実施例11の単焦点光学系1Kは、図15に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例11の単焦点光学系1Kは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1および第3レンズ群Gr1、Gr3の各レンズL1、L2、L4、L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズであり、第2レンズ群Gr2の第3レンズL3は、両面が非球面であり、ガラス材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例11の単焦点光学系1Kにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例11
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ -0.030
2* 1.934 0.525 1.54470 56.15
3* -37.008 0.050
4* 3.471 0.339 1.63200 23.41
5* 1.560 0.600
6* 9.014 1.111 1.48749 70.24
7* -2.214 0.200
8* -1.779 0.600 1.54470 56.15
9* -0.844 0.067
10* 10.678 0.500 1.54470 56.15
11* 0.762 0.600
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.306
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=3.6230e-001,A4=6.7071e-003,A6=5.5178e-002,
A8=-8.7357e-002,A10=5.8796e-002,A12=2.0291e-001,
A14=-2.4518e-001
第3面
K=-3.0000e+001,A4=6.6250e-002,A6=2.7503e-002,
A8=-2.0705e-002,A10=2.0094e-001,A12=-1.7169e-001,
A14=1.0160e-002
第4面
K=2.7059e+000,A4=-5.8637e-002,A6=7.7823e-003,
A8=5.8925e-002,A10=1.3294e-002,A12=-8.7425e-002,
A14=3.4352e-002
第5面
K=-3.2629e+000,A4=-1.4587e-003,A6=2.8697e-002,
A8=-2.6139e-002,A10=4.8164e-002,A12=-4.9823e-002,
A14=1.9406e-002
第6面
K=1.7979e+001,A4=3.4082e-005,A6=-1.9950e-002,
A8=1.3353e-002,A10=-4.0239e-003,A12=3.1910e-004,
A14=5.6205e-005
第7面
K=-2.8581e-001,A4=5.7976e-003,A6=-4.9262e-003,
A8=3.0226e-004,A10=1.6568e-003,A12=-1.1105e-003,
A14=2.6265e-004
第8面
K=-1.4556e-001,A4=1.8984e-002,A6=2.1329e-002,
A8=3.2080e-003,A10=-2.2272e-003,A12=-1.4804e-005,
A14=1.0671e-004
第9面
K=-4.2877e+000,A4=-9.6319e-002,A6=5.4410e-002,
A8=-9.2792e-003,A10=1.4697e-003,A12=-3.2499e-004,
A14=3.0592e-005
第10面
K=-3.0000e+001,A4=-1.1169e-001,A6=1.7419e-002,
A8=1.7969e-003,A10=-8.6342e-004,A12=2.1733e-004,
A14=-2.5652e-005
第11面
K=-5.1550e+000,A4=-5.7994e-002,A6=1.7237e-002,
A8=-4.2663e-003,A10=6.3222e-004,A12=-4.4364e-005,
A14=9.3895e-007
各種データ
焦点距離 3.833
Fナンバ 2.801
画角 37.714
像高 2.980
レンズ全長 5.064
BF 1.102
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.390
2 4 5 -4.815
3 6 7 3.768
4 8 9 2.404
5 10 11 -1.534
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.127mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例11の単焦点光学系1Kにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図32に示す。
(実施例12)
図16は、実施例12における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図33は、実施例12における単焦点光学系の収差図である。
実施例12の単焦点光学系1Lは、図16に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシング(ピント合わせ)の際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例12の単焦点光学系1Lは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、像側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第4レンズL4)から構成されて成る。そして、第4レンズL4は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第4レンズL4は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL2〜L4は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズであり、第1レンズ群Gr1の第1レンズL1は、両面が非球面であり、ガラス材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例12の単焦点光学系1Lにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例12
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ 0.000
2* 3.898 0.773 1.49700 81.61
3* -2.524 0.636
4* -1.163 0.300 1.63200 23.41
5* -1.733 0.516
6* 14.168 1.081 1.54470 56.15
7* -2.129 0.400
8* 5.902 0.450 1.54470 56.15
9* 1.161 0.594
10 ∞ 0.300 1.51633 64.14
11 ∞ 0.250
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=-5.7280e+000,A4=-5.8462e-002,A6=-9.8713e-003,
A8=-1.4260e-001,A10=2.3855e-001,A12=-2.4086e-001,
A14=8.4941e-002
第3面
K=3.8463e+000,A4=-5.3699e-002,A6=2.9418e-002,
A8=-7.9605e-002,A10=1.5850e-001,A12=-1.4738e-001,
A14=5.6192e-002
第4面
K=-3.3413e+000,A4=-1.2915e-001,A6=3.9888e-001,
A8=-3.6717e-001,A10=2.1473e-001,A12=-7.4718e-002,
A14=1.2071e-002
第5面
K=-1.7023e+001,A4=-3.2680e-001,A6=9.3412e-001,
A8=-1.4471e+000,A10=1.6513e+000,A12=-1.2860e+000,
A14=6.2272e-001,A16=-1.6332e-001
第6面
K=6.9766e+000,A4=-5.8809e-002,A6=5.4584e-002,
A8=-5.1044e-002,A10=2.2469e-002,A12=-5.4223e-003,
A14=5.3021e-004
第7面
K=0.0000e+000,A4=1.0747e-002,A6=-2.0621e-003,
A8=-2.8274e-003,A10=1.2984e-003,A12=-4.6925e-004,
A14=1.0462e-004
第8面
K=-1.9610e+002,A4=-1.8946e-001,A6=5.1005e-002,
A8=-6.6501e-003,A10=-1.5519e-003,A12=1.0531e-003,
A14=-1.6313e-004
第9面
K=-4.7431e+000,A4=-8.8521e-002,A6=3.2516e-002,
A8=-8.8001e-003,A10=1.4910e-003,A12=-1.4098e-004,
A14=5.4495e-006
各種データ
焦点距離 3.962
Fナンバ 2.802
画角 36.580
像高 2.980
レンズ全長 5.197
BF 1.041
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.211
2 4 5 -7.033
3 6 7 3.479
4 8 9 -2.746
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 9
なお、繰り出し量は、0.116mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例12の単焦点光学系1Lにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図33に示す。
(実施例13)
図17は、実施例13における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図34は、実施例13における単焦点光学系の収差図である。
実施例13の単焦点光学系1Mは、図17に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例13の単焦点光学系1Mは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、光学絞りSTと、両凹の負レンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1と第2レンズL2との間に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、像側に凸の負メニスカスレンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL2〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズであり、第1レンズ群Gr1の第1レンズL1は、両面が非球面であり、ガラス材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、順に第1レンズ群(Gr1)(光学絞りSTを含む)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例13の単焦点光学系1Mにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例13
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 3.677 0.573 1.58913 61.24
2* -3.084 -0.052
3(絞り) ∞ 0.140
4* -17.071 0.300 1.63200 23.41
5* 11.650 0.539
6* -2.076 0.301 1.63200 23.41
7* -4.072 0.277
8* -8.738 0.981 1.54470 56.15
9* -1.019 0.242
10* 4.233 0.400 1.54470 56.15
11* 0.859 0.800
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.399
像面 ∞
非球面データ
第1面
K=-8.0514e+000,A4=-5.5905e-002,A6=-4.2818e-002,
A8=-2.5927e-002,A10=1.5567e-003,A12=1.2363e-002,
A14=-1.4942e-002
第2面
K=9.8878e+000,A4=1.0097e-002,A6=-4.2085e-004,
A8=1.9148e-002,A10=-2.4139e-003,A12=-6.0074e-002,
A14=1.4097e-001
第4面
K=-5.0000e+001,A4=7.9729e-002,A6=9.2838e-002,
A8=-2.0256e-001,A10=9.4730e-002,A12=2.1921e-001,
A14=-2.1314e-001
第5面
K=4.4112e+001,A4=3.2758e-002,A6=8.3281e-002,
A8=-1.6744e-001,A10=1.7619e-001,A12=-1.0166e-001,
A14=3.1746e-002
第6面
K=-5.5156e+000,A4=-9.9888e-002,A6=6.4007e-002,
A8=8.9797e-002,A10=-3.2195e-002,A12=-9.7374e-002,
A14=5.8863e-002
第7面
K=-9.9227e+000,A4=-2.7289e-002,A6=4.2431e-002,
A8=1.3300e-002,A10=-7.8852e-003,A12=-6.0222e-003,
A14=2.9989e-003
第8面
K=3.4609e+001,A4=2.7618e-002,A6=-1.1290e-002,
A8=-5.9735e-003,A10=1.4513e-003,A12=1.8641e-003,
A14=-1.3942e-006
第9面
K=-4.4128e+000,A4=-6.3956e-002,A6=3.9026e-002,
A8=-1.5854e-002,A10=8.9163e-004,A12=3.9696e-004,
A14=2.6981e-004
第10面
K=-1.9396e+000,A4=-1.1610e-001,A6=2.2196e-002,
A8=-1.0320e-003,A10=-7.4368e-004,A12=2.8814e-004,
A14=-2.9489e-005
第11面
K=-4.4211e+000,A4=-6.7244e-002,A6=1.8827e-002,
A8=-4.2200e-003,A10=5.5439e-004,A12=-4.3876e-005,
A14=1.8422e-006
各種データ
焦点距離 3.830
Fナンバ 2.880
画角 37.723
像高 2.980
レンズ全長 5.097
BF 1.396
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 1 2 2.939
2 4 5 -10.912
3 6 7 -7.118
4 8 9 2.026
5 10 11 -2.064
レンズ群データ
群 始面 終面
1 1 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し時は、第3レンズL3を像側へ移動し、物体距離無限遠から物体距離10cmの場合での繰り出し量は、0.201mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例13の単焦点光学系1Mにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図34に示す。
(実施例14)
図18は、実施例14における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図35は、実施例14における単焦点光学系の収差図である。
実施例14の単焦点光学系1Nは、図18に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例14の単焦点光学系1Nは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、像側に凸の負メニスカスレンズ(第1レンズL1)と、光学絞りSTと、両凸の正レンズ(第2レンズL2)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第3レンズL3)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1と第2レンズL2との間に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第5レンズL5)から構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、順に第1レンズ群(Gr1)(光学絞りSTを含む)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例14の単焦点光学系1Nにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例14
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* -3.797 0.443 1.54470 56.15
2* -3.989 0.020
3(絞り) ∞ 0.050
4* 2.872 0.701 1.54470 56.15
5* -3.019 0.026
6* 2.882 0.311 1.63200 23.41
7* 1.362 0.973
8* -16.884 1.025 1.54470 56.15
9* -2.405 0.400
10* 1.596 0.470 1.54470 56.15
11* 0.919 0.800
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.131
像面 ∞
非球面データ
第1面
K=7.3178e+000,A4=-4.7409e-003,A6=1.5385e-002,
A8=-9.9628e-004,A10=-3.0797e-003,A12=7.1083e-00
第2面
K=1.2085e+001,A4=-2.1050e-003,A6=1.5638e-002,
A8=1.4539e-002,A10=-2.3186e-002,A12=1.3516e-002
第4面
K=-1.0926e+000,A4=-1.5399e-002,A6=-3.1999e-002,
A8=-1.7794e-002,A10=2.2390e-002,A12=-4.5109e-002
第5面
K=-4.9954e+000,A4=-1.3397e-002,A6=-1.4172e-002,
A8=-2.0569e-002,A10=-6.6126e-004,A12=-1.2919e-002
第6面
K=-2.0522e+001,A4=-6.1444e-002,A6=6.5893e-002,
A8=-8.9407e-003,A10=-9.9288e-003,A12=-7.4072e-004
第7面
K=-5.2519e+000,A4=9.3015e-003,A6=1.0637e-002,
A8=2.0832e-002,A10=-8.3505e-003,A12=-3.2633e-003
第8面
K=2.6215e+001,A4=2.4587e-002,A6=-3.0346e-002,
A8=1.3113e-002,A10=-4.4120e-003,A12=-1.1373e-005
第9面
K=-5.1644e-001,A4=-9.4879e-003,A6=2.1548e-002,
A8=-1.6987e-002,A10=5.7880e-003,A12=-1.0267e-003
第10面
K=-8.0921e+000,A4=-1.5143e-001,A6=3.2615e-002,
A8=-4.3949e-003,A10=5.6881e-004,A12=-1.5814e-004
第11面
K=-3.6457e+000,A4=-8.8326e-002,A6=2.6203e-002,
A8=-5.5321e-003,A10=6.5007e-004,A12=-3.3967e-005
各種データ
焦点距離 3.832
Fナンバ 2.801
画角 37.668
像高 2.980
レンズ全長 5.536
BF 1.117
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 1 2 -784.193
2 4 5 2.820
3 6 7 -4.438
4 8 9 5.024
5 10 11 -5.266
レンズ群データ
群 始面 終面
1 1 7
2 8 9
3 10 11
なお、繰り出し時は、第4レンズL4を物体側へ移動し、物体距離無限遠から物体距離10cmの場合での繰り出し量は、0.168mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例14の単焦点光学系1Nにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図35に示す。
(実施例15)
図19は、実施例15における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図36は、実施例15における単焦点光学系の収差図である。
実施例15の単焦点光学系1Oは、図19に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例15の単焦点光学系1Oは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、物体側に凸の正メニスカスレンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、両凹の負レンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例15の単焦点光学系1Oにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例15
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ 0.000
2* 1.864 0.540 1.54470 56.15
3* 83.306 0.050
4* 2.997 0.300 1.63200 23.41
5* 1.481 0.604
6* 12.220 1.043 1.54470 56.15
7* -2.232 0.286
8* -1.841 0.600 1.58300 29.90
9* -0.988 0.167
10* -12.155 0.500 1.58300 29.90
11* 1.087 0.600
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.209
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=4.7074e-001,A4=1.3827e-002,A6=2.7706e-002,
A8=8.7401e-003,A10=4.1316e-003,A12=9.1486e-003,
A14=-1.3236e-002
第3面
K=3.0000e+001,A4=5.4904e-002,A6=4.1399e-002,
A8=3.1375e-002,A10=1.1703e-001,A12=-2.1565e-001,
A14=1.3145e-001
第4面
K=-3.1078e+000,A4=-8.6803e-002,A6=5.0654e-002,
A8=4.3380e-003,A10=1.3106e-002,A12=-3.0471e-002,
A14=9.3149e-003
第5面
K=-3.3921e+000,A4=-8.6012e-003,A6=2.1701e-002,
A8=-2.2325e-002,A10=3.9548e-002,A12=-3.5315e-002,
A14=1.3109e-002
第6面
K=3.0000e+001,A4=-8.8040e-004,A6=-1.0750e-002,
A8=1.0262e-002,A10=-3.5264e-003,A12=5.5161e-004,
A14=8.1402e-006
第7面
K=-2.4882e-001,A4=5.8941e-003,A6=-9.1961e-003,
A8=3.1482e-003,A10=1.9460e-003,A12=-1.0809e-003,
A14=2.3742e-004
第8面
K=-9.3573e-002,A4=8.4262e-003,A6=2.4177e-002,
A8=3.2111e-003,A10=-2.3055e-003,A12=-3.4532e-005,
A14=1.0951e-004
第9面
K=-3.8208e+000,A4=-8.3132e-002,A6=5.2797e-002,
A8=-9.4049e-003,A10=1.2828e-003,A12=-3.3834e-004,
A14=4.2950e-005
第10面
K=1.6256e+001,A4=-7.6116e-002,A6=1.4095e-002,
A8=1.0847e-003,A10=-8.1630e-004,A12=2.3551e-004,
A14=-2.8127e-005
第11面
K=-6.5072e+000,A4=-5.4925e-002,A6=1.6671e-002,
A8=-4.2152e-003,A10=6.3281e-004,A12=-4.4359e-005,
A14=8.6658e-007
各種データ
焦点距離 3.834
Fナンバ 2.803
画角 37.751
像高 2.980
レンズ全長 5.097
BF 1.005
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.492
2 4 5 -5.016
3 6 7 3.555
4 8 9 2.903
5 10 11 -1.688
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.116mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例15の単焦点光学系1Oにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図36に示す。
(実施例16)
図20は、実施例16における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図37は、実施例16における単焦点光学系の収差図である。
実施例16の単焦点光学系1Pは、図20に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例16の単焦点光学系1Pは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第4レンズL4)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第5レンズL5)とから構成されて成る。そして、第5レンズL5は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第5レンズL5は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1および第3レンズ群Gr1、Gr3の各レンズL1、L2、L4、L5は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズであり、第2レンズ群Gr2の第3レンズL3は、両面が非球面であり、ガラス材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例16の単焦点光学系1Pにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例16
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ 0.000
2* 2.564 0.602 1.54470 56.15
3* -5.743 0.050
4* 2.629 0.300 1.63200 23.41
5* 1.361 0.646
6* 13.428 1.022 1.48749 70.24
7* -2.149 0.321
8* -1.822 0.500 1.54470 56.15
9* -0.970 0.050
10* 4.628 0.500 1.54470 56.15
11* 0.782 0.600
12 ∞ 0.300 1.51633 64.14
13 ∞ 0.308
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=-9.6080e-001,A4=-9.5983e-003,A6=3.0883e-002,
A8=-7.2346e-002,A10=2.1025e-002,A12=9.7897e-002,
A14=-9.4586e-002
第3面
K=2.8353e+001,A4=6.7644e-002,A6=-4.5061e-002,
A8=3.5817e-002,A10=1.0007e-001,A12=-2.2152e-001,
A14=1.3391e-001
第4面
K=-1.1480e+000,A4=-7.1235e-002,A6=4.9735e-002,
A8=-2.8340e-003,A10=4.1054e-003,A12=-1.8562e-002,
A14=9.5533e-003
第5面
K=-3.6224e+000,A4=2.5104e-003,A6=3.5539e-002,
A8=-2.8851e-002,A10=3.3679e-002,A12=-2.5969e-002,
A14=7.9555e-003
第6面
K=1.3124e+001,A4=3.5815e-003,A6=-1.1575e-002,
A8=1.0775e-002,A10=-3.2982e-003,A12=5.0090e-004,
A14=5.2062e-005
第7面
K=-8.9080e-002,A4=-1.0322e-003,A6=3.5342e-003,
A8=2.1631e-003,A10=1.1860e-003,A12=-1.1543e-003,
A14=3.6606e-004
第8面
K=-7.4417e-002,A4=1.0774e-002,A6=2.4251e-002,
A8=3.6871e-003,A10=-2.3051e-003,A12=-3.3478e-005,
A14=1.1078e-004
第9面
K=-5.2109e+000,A4=-9.3123e-002,A6=5.2849e-002,
A8=-8.8602e-003,A10=1.5215e-003,A12=-3.2500e-004,
A14=2.3073e-005
第10面
K=-2.6162e+001,A4=-1.2474e-001,A6=2.4088e-002,
A8=1.5485e-003,A10=-1.0023e-003,A12=1.9940e-004,
A14=-2.0374e-005
第11面
K=-4.8524e+000,A4=-6.2489e-002,A6=1.8591e-002,
A8=-4.4430e-003,A10=6.3562e-004,A12=-4.2279e-005,
A14=7.4025e-007
各種データ
焦点距離 3.833
Fナンバ 2.801
画角 37.616
像高 2.980
レンズ全長 5.082
BF 1.091
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.339
2 4 5 -4.915
3 6 7 3.883
4 8 9 3.152
5 10 11 -1.810
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 11
なお、繰り出し量は、0.125mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例16の単焦点光学系1Pにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図37に示す。
(実施例17)
図21は、実施例17における単焦点光学系におけるレンズ群の配列を示す断面図である。図38は、実施例17における単焦点光学系の収差図である。
実施例17の単焦点光学系1Qは、図21に示すように、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に配置され、フォーカシングの際には、第1レンズ群(Gr1)は、所定の撮像面に対して固定され、第2レンズ群(Gr2)は、光軸AX方向に移動し、第3レンズ群(Gr3)は、前記所定の撮像面に対し固定される。
より詳しくは、実施例17の単焦点光学系1Qは、各レンズ群(Gr1、Gr2、Gr3)が物体側から像側へ順に、次のように構成されている。
第1レンズ群(Gr1)は、両凸の正レンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第2レンズL2)とから構成されて成る。光学絞りSTは、第1レンズ群(Gr1)における第1レンズL1の物体側に配設される。
第2レンズ群(Gr2)は、両凸の正レンズ(第3レンズL3)から構成されて成る。
第3レンズ群(Gr3)は、物体側に凸の負メニスカスレンズ(第4レンズL4)から構成されて成る。そして、第4レンズL4は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面含む。あるいは、第4レンズL4は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズである。
これら第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3の各レンズL1〜L4は、両面が非球面であり、樹脂材料製のレンズである。
そして、第3レンズ群Gr3の像側には、フィルタとしての平行平板FTを介して撮像素子SRの受光面が配置されている。平行平板FTは、各種光学フィルタや撮像素子SRのカバーガラス等である。
このような構成の下で、物体側から入射した光線は、光軸AXに沿って、光学絞りSTを介して、順に第1レンズ群(Gr1)、第2レンズ群(Gr2)、第3レンズ群(Gr3)および平行平板FTを通過し、撮像素子SRの受光面に物体の光学像を形成する。そして、撮像素子SRでは、光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理などが施され、デジタル映像信号として例えばデジタルカメラ等のデジタル機器のメモリに記録されたり、インタフェースを介して有線あるいは無線の通信によって他のデジタル機器に伝送されたりする。
実施例17の単焦点光学系1Qにおける、各レンズのコンストラクションデータを以下に示す。
数値実施例17
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ 0.004
2* 2.166 0.667 1.54470 56.15
3* -9.662 0.050
4* 3.369 0.300 1.63200 23.41
5* 1.504 0.813
6* 88.347 0.956 1.54470 56.15
7* -2.435 0.559
8* 1.709 0.528 1.54470 56.15
9* 0.997 0.700
10 ∞ 0.300 1.51633 64.14
11 ∞ 0.324
像面 ∞
非球面データ
第2面
K=3.0304e-001,A4=1.0051e-003,A6=-8.8779e-004,
A8=-2.3670e-003,A10=5.6888e-003
第3面
K=2.8128e+001,A4=3.9928e-002,A6=-4.0265e-002,
A8=1.0559e-001,A10=-5.8458e-002
第4面
K=-1.9261e+001,A4=-3.3015e-002,A6=-2.3680e-002,
A8=8.6145e-002,A10=-4.1031e-003,A12=-3.3236e-002
第5面
K=-3.6779e+000,A4=-1.3736e-002,A6=2.6633e-002,
A8=-2.5386e-002,A10=5.1478e-002,A12=-2.7594e-002
第6面
K=2.3252e+001,A4=2.8991e-002,A6=-1.6340e-002,
A8=1.2472e-002,A10=-4.3172e-003,A12=5.9190e-004
第7面
K=-8.2051e+000,A4=-8.0791e-002,A6=6.4742e-002,
A8=-3.6155e-002,A10=1.5863e-002,A12=-3.2747e-003,
A14=7.7253e-005,A16=4.4690e-005
第8面
K=-7.3049e+000,A4=-1.3561e-001,A6=2.9873e-002,
A8=-2.5393e-003,A10=5.2932e-004,A12=-1.9210e-004,
A14=2.0635e-005
第9面
K=-3.4495e+000,A4=-8.8150e-002,A6=2.9371e-002,
A8=-7.4753e-003,A10=1.2352e-003,A12=-1.1410e-004,
A14=4.3445e-006
各種データ
焦点距離 4.041
Fナンバ 2.881
画角 36.124
像高 2.990
レンズ全長 5.103
BF 1.226
レンズデータ
レンズ 始面 終面 焦点距離
1 2 3 3.314
2 4 5 -4.587
3 6 7 4.367
4 8 9 -5.943
レンズ群データ
群 始面 終面
1 2 5
2 6 7
3 8 9
なお、繰り出し量は、0.149mmである。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、実施例17の単焦点光学系1Qにおける球面収差(正弦条件)、非点収差および歪曲収差を図38に示す。
上記に列挙した実施例1〜17の単焦点光学系1A〜1Qに、上述した条件式(1)〜(14)を当てはめた場合のそれぞれの数値を、表1および表2に示す。なお、条件式(14)では、1.4μmおよび1.1μmの各場合について示されている。
以上、説明したように、上記実施例1〜17における単焦点光学系1A〜1Qは、本発明に係る要件を満足している結果、従来の光学系より、小型化および高性能化を図りつつ、他の仕様や生産性に影響を与えることもなく、かつ近年量産工程で問題となる付着ゴミへの対応を解決することができる。そして、上記実施例1〜17における単焦点光学系1A〜1Qは、撮像装置21およびデジタル機器3に搭載する上で、特に携帯端末5に搭載する上で小型化が充分に達成され、また、高画素な撮像素子16を採用することができる。
例えば、8Mピクセル、12Mピクセルおよび20Mピクセル等のクラス(グレード)の高画素な撮像素子16は、撮像素子16のサイズが一定の場合には画素ピッチが短くなるため(画素面積が狭くなるため)、単焦点光学系1は、この画素ピッチに応じた解像度が必要となり、その所要の解像度で例えばMTFで単焦点光学系1を評価した場合に例えば仕様等によって規定された所定の範囲内に諸収差を抑える必要があるが、上記実施例1〜17における単焦点光学系1A〜1Qは、各収差図に示す通り、所定の範囲内で諸収差が抑えられている。
また、近年、撮像装置を低コストに且つ大量に実装する方法として、予め半田がポッティングされた基板に対し、ICチップその他の電子部品と光学素子とを載置したままリフロー処理(加熱処理)し、半田を溶融させることによって、電子部品と光学素子とを基板に同時実装するという技術が提案されている。
このようなリフロー処理を用いて実装を行うためには、電子部品と共に光学素子を約200〜260℃に加熱する必要があるが、このような高温下では、熱可塑性樹脂を用いたレンズは、熱変形あるいは変色してしまい、その光学性能が低下してしまう。このため、リフロー処理を用いて実装を行う場合では、耐熱性能に優れたガラスモールドレンズが使用され、小型化と高温環境での光学性能の両立を図ってもよい。ここで、このようなガラスモールドレンズは、熱可塑性樹脂を用いたレンズよりもコストが高い。このため、レンズ材料にエネルギー硬化性樹脂が使用されてもよい。このようなエネルギー硬化性樹脂のレンズ材料は、ポリカーボネイト系やポリオレフィン系のような熱可塑性樹脂を用いたレンズに比べ、高温に曝されたときの光学性能の低下が小さいため、リフロー処理に有効であり、かつガラスモールドレンズよりも製造し易く安価となり、光学系を組み込んだ撮像装置の低コスト性と量産性とを両立することが可能となる。なお、エネルギー硬化性樹脂とは、熱硬化性樹脂および紫外線硬化性樹脂のいずれをも指すものとする。本実施の形態にかかる単焦点光学系1におけるレンズは、このようなエネルギー硬化性樹脂を用いて形成されたレンズであってよい。熱硬化性樹脂は、一例として、新中村化学製NKエステルDCP(トリシクロデカンジメタノールジメタクリレート)に重合開始剤として日本油脂製パーブチルO;1質量%を添加し、150℃、10min(分)間で硬化させたもの等が挙げられる。
また、本実施例は、固体撮像素子の撮像面に入射する光束の主光線入射角については、単焦点光学系1に要求される仕様によっては、撮像面周辺部において必ずしも十分小さい設計になっていない。しかし、最近の技術では、固体撮像素子の色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイの配列の見直しによって、シェーディングを軽減することができるようになってきた。具体的には撮像素子の撮像面の画素ピッチに対し、色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイの配列のピッチをわずかに小さく設定すれば、撮像面の周辺部にいくほど各画素に対し色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイが撮像レンズ光軸側へシフトするため、斜入射の光束を効率的に各画素の受光部に導くことができる。これにより固体撮像素子で発生するシェーディングを小さく抑えることができる。
さらに、近年は、従来と異なる製法で固体撮像素子を作製する技術が進展してきた。裏面照射型と呼ばれるこの技術では、受光部が配線層よりも撮像レンズ側に配置されているため、受光部に到達する実質的な光量が増加し、低輝度感度の向上や斜入射による周辺光量落ちを抑制する効果が極めて大きい。
本実施例は、これらの周辺技術を勘案し、より小型化を目指した設計例となっている。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
AX 光軸
1、1A〜1Q 単焦点光学系
3 デジタル機器
5 携帯電話機
11、Gr1 第1レンズ群
12、Gr2 第2レンズ群
13、Gr3 第3レンズ群
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
14、ST 絞り
16、SR 撮像素子
21 撮像装置

Claims (24)

  1. 物体側より像側へ順に、第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とは像面に対して固定され、前記第2レンズ群を光軸方向に移動することによってフォーカシングを行う単焦点光学系において、
    前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを含み、
    前記第2レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを含み、
    前記第3レンズ群は、周辺部で正の光学的パワーを有する非球面を少なくとも1面有するレンズを少なくとも1枚含み、
    下記(1)の条件式を満たすことを特徴とする単焦点光学系。
    5<|△v1|<70 ・・・(1)
    ただし、
    △v1:第1レンズ群内の正レンズと負レンズとのアッベ数差の最大値
  2. 物体側より像側へ順に、第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とは像面に対して固定され、前記第2レンズ群を光軸方向に移動することによってフォーカシングを行う単焦点光学系において、
    前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを含み、
    前記第2レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを含み、
    前記第3レンズ群は、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状を有するレンズを少なくとも1枚含み、
    下記(1)の条件式を満たすことを特徴とする単焦点光学系。
    5<|△v1|<70 ・・・(1)
    ただし、
    △v1:第1レンズ群内の正レンズと負レンズとのアッベ数差の最大値
  3. 前記第1〜第3レンズ群を構成する各レンズを、物体側より像側へ順に第iレンズ(i=1,2,3,・・・)と呼ぶ場合に、正の光学的パワーを有する第1レンズ、負の光学的パワーを有する第2レンズ、正の光学的パワーを有する第3レンズ、正又は負の光学的パワーを有する第4レンズから構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の単焦点光学系。
  4. 前記第1〜第3レンズ群を構成する各レンズを、物体側より像側へ順に第iレンズ(i=1,2,3,・・・)と呼ぶ場合に、正の光学的パワーを有する第1レンズ、負の光学的パワーを有する第2レンズ、正の光学的パワーを有する第3レンズ、正又は負の光学的パワーを有する第4レンズ、正又は負の光学的パワーを有する第5レンズから構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の単焦点光学系。
  5. 前記第1〜第3レンズ群を構成する各レンズを、物体側より像側へ順に第iレンズ(i=1,2,3,・・・)と呼ぶ場合に、下記(2)および(3)の各条件式を満たすことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
    0.1<f1/f<1.1 ・・・(2)
    0.1<fs/f<2 ・・・(3)
    ただし、
    f1:第1レンズの焦点距離
    f:全系の合成焦点距離
    fs:第2レンズ群の合成焦点距離
  6. 前記第2レンズ群は、1枚のレンズで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
  7. 最物体側のレンズは、物体側面が凸面の正レンズであり、下記(4)の条件式を満たすことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
    0.01<bf/TL<0.24 ・・・(4)
    ただし、
    bf:最像側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離
    TL:最物体側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離(いずれも平行平板を含む場合は空気換算長)
  8. 前記第1〜第3レンズ群を構成する各レンズを、物体側より像側へ順に第iレンズ(i=1,2,3,・・・)と呼ぶ場合に、第1レンズの物体側面よりも物体側または、第1レンズの像側面と第2レンズの物体側面との間に開口絞りを有し、下記(5)の条件式を満たすことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
    0.15<D1/Y’<0.5 ・・・(5)
    ただし、
    D1:第1レンズの最大有効径
    Y’:最大像高
  9. 下記(6)、(7)および(8)の各条件式を満たすことを特徴とする請求項3または4に記載の単焦点光学系。
    0.001<T12/TL<0.033 ・・・(6)
    0.05<T23/TL<0.4 ・・・(7)
    0.04<T34/TL<0.4 ・・・(8)
    ただし、
    T12:第1レンズと第2レンズとの間の光軸上距離
    T23:第2レンズと第3レンズとの間の光軸上距離(ただしフォーカス時に可変となる場合は物体距離が無限遠時の距離とする)
    T34:第3レンズと第4レンズとの間の光軸上距離(ただしフォーカス時に可変となる場合は物体距離が無限遠時の距離とする)
  10. 下記(9)の条件式を満たすことを特徴とする請求項3または4に記載の単焦点光学系。
    −0.15<T2/f2<−0.01 ・・・(9)
    ただし、
    T2:第2レンズの光軸上厚み
    f2:第2レンズの焦点距離
  11. 前記第3レンズ群における最物体側のレンズは、像側に凸面を向けた正のメニスカスレンズであることを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
  12. 前記第1レンズ群は、物体側面が凸面の正の光学的パワーを有する第1レンズと像側に凹の強い曲率を向けた負の光学的パワーを有する第2レンズとから成り、
    前記第2レンズ群は、像側に凸の強い曲率を向けた正の光学的パワーを有する第3レンズから成り、
    前記第3レンズ群は、少なくとも1面の非球面を有し物体側に凸の負メニスカス形状の第4レンズとから成ることを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
  13. 前記第1レンズ群は、物体側面が凸面の正の光学的パワーを有する第1レンズと像側に凹の強い曲率を向けた負の光学的パワーを有する第2レンズとから成り、
    前記第2レンズ群は、像側に凸の強い曲率を向けた正の光学的パワーを有する第3レンズから成り、
    前記第3レンズ群は、像側に凸の正メニスカス形状の第4レンズと少なくとも1面の非球面を有する負の光学的パワーを有する第5レンズとから成ることを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
  14. 下記(10)の条件式を満たすことを特徴とする請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
    0.3<Y’/TL<0.9 ・・・(10)
    ただし、
    Y’:最大像高
    TL:最物体側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離(いずれも平行平板を含む場合は空気換算長)
  15. 下記(11)の条件式を満たすことを特徴とする請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
    28<w<50 ・・・(11)
    ただし、
    w:最大半画角(deg)
  16. 下記(12)および(13)の条件式を満たすことを特徴とする請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載の単焦点光学系。
    Fn<3.2 ・・・(12)
    0.15<Tgs/TL<0.8 ・・・(13)
    ただし、
    Fn:無限遠光に対するFナンバー
    Tgs:第3レンズ群の最物体側面から像面までの光軸上距離
    TL:最物体側に位置するレンズ面の面頂点から像面までの光軸上距離(いずれも平行平板を含む場合は空気換算長)
  17. 請求項1から請求項16までのいずれか1項に記載の単焦点光学系と、
    光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備え、
    前記単焦点光学系が前記撮像素子の受光面上に物体の光学像を形成可能とされていることを特徴とする撮像装置。
  18. 下記(14)の条件式を満たすことを特徴とする請求項17に記載の撮像装置。
    1<PX/h3<5 ・・・(14)
    ただし、
    PX:撮像素子の画素サイズ(μm)
    h3:第3レンズ群の最物体側面の軸上光束半径(mm)
  19. 前記第3レンズ群と前記撮像素子の撮像面の間を密閉する構造体を有することを特徴とする請求項17または請求項18に記載の撮像装置。
  20. 請求項17から請求項19までのいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置に被写体の静止画撮影および動画撮影の少なくとも一方の撮影を行わせる制御部とを備え、
    前記撮像装置の単焦点光学系が、前記撮像素子の撮像面上に前記被写体の光学像を形成可能に組み付けられていることを特徴とするデジタル機器。
  21. 前記撮像素子の出力に対し所定の画像処理を行う画像処理部をさらに有することを特徴とする請求項20に記載のデジタル機器。
  22. 前記所定の画像処理は、前記撮像素子の撮像面上に形成される前記被写体の光学像における歪みを補正する歪補正処理を含むことを特徴とする請求項21に記載のデジタル機器。
  23. 前記所定の画像処理は、焦点深度を拡大する焦点深度拡大処理を含むことを特徴とする請求項21または請求項22に記載のデジタル機器。
  24. 携帯端末から成ることを特徴とする請求項20から請求項23までのいずれか1項に記載のデジタル機器。
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