JPWO2007034873A1 - 分極性電極および電気二重層キャパシタ - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも比表面積が互いに異なる2種の活性炭からなる混合活性炭を含む分極性電極12であって、前記混合活性炭の比表面積が900m2/g以上、1900m2/g未満であることを特徴とする。混合活性炭の比表面積が1900m2/g未満となることで、分極性電極12の抵抗低減率が急激に増大する。

Description

本発明は、分極性電極およびこれを用いた電気二重層キャパシタに関する。
従来、水蒸気賦活活性炭を含む分極性電極を有する電気二重層キャパシタが知られている。この電気二重層キャパシタは、水蒸気賦活活性炭の粒子自体の導電性が低いために、分極性電極に、2〜20質量%程度の導電性フィラー(導電助剤)が添加されることで所定の導電性が維持されている。また、この電気二重層キャパシタでは、さらなる静電容量の向上が図られているものの、近年では高容量化の限界に達している。そこで、水蒸気賦活活性炭に代えてアルカリ賦活活性炭を分極性電極に使用した電気二重層キャパシタが提案されている(例えば、特開2004−47613号公報参照)。易黒鉛質炭素材のアルカリ賦活活性炭は、水蒸気賦活活性炭と比較して、空隙量が少なく、黒鉛質構造を持つため良好な導電性を有するので、分極性電極における導電性フィラー(導電助剤)の添加量を低減することができる。また、アルカリ賦活活性炭は、水蒸気賦活活性炭と比較して、細孔分布がシャープで、細孔容積が小さいことから活性炭へのイオン吸着量が多く、分極性電極の静電容量密度を高めることができる。
しかしながら、アルカリ賦活活性炭を使用した分極性電極はイオンの吸着量が多いことで、放電時における電極体内部のイオンの濃度勾配が少なく、拡散抵抗がより大きくなってしまう。さらに、充電時におこるアルカリ賦活活性炭の膨張によって電極体が膨脹する。その結果、電極体内部の活性炭粒子間の空隙が制限されて電極体内部でのイオンの拡散を阻害し内部抵抗が上昇することなどが考えられる。そのため、アルカリ賦活活性炭自体が水蒸気賦活活性炭よりも良好な導電性を有しているにもかかわらず、イオン拡散抵抗が増大することによって内部抵抗が増大することとなる。つまり、このアルカリ賦活活性炭を使用した分極性電極は、水蒸気賦活活性炭を使用した同一サイズの分極性電極と比較して、その対向電極面積当たりの内部抵抗率(Ω・cm)が大きくなるという問題がある。
そこで、本発明は、良好な静電容量を有しながらも内部抵抗が小さい電気二重層キャパシタを作製することができる分極性電極およびその電気二重層キャパシタを提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明は、少なくとも2種の活性炭からなる混合活性炭を含む分極性電極であって、前記混合活性炭の比表面積が900m/g以上、1900m/g未満であることを特徴とする。
この分極性電極では、少なくとも比表面積が互いに異なる2種からなる混合活性炭を含むとともに、この混合活性炭の比表面積が900m/g以上、1900m/g未満となっているので、抵抗低減率が従来のものと比較して急激に増大する。その結果、この分極性電極によれば、良好な静電容量を有しながらも内部抵抗が小さい電気二重層キャパシタを作製することができる。
また、このような分極性電極においては、前記混合活性炭が、膨張性活性炭と非膨張性活性炭とを含んでいることが望ましい。ここで、本発明にいう「膨張性活性炭」とは、電解液中で分極性電極に電圧が印加された際に、膨張する活性炭を意味するのに対して、「非膨張性活性炭」とは、実質的に膨張しないか、または膨張性活性炭の膨張度合いと比較して低い膨張度合いの活性炭をいう。なお、膨張炭と非膨張炭との具体的な判別方法は後記する。
このような分極性電極によれば、良好な静電容量と低い内部抵抗をより確実に電気二重層キャパシタに発揮させることができる。
また、このような分極性電極においては、前記混合活性炭の総量中、前記膨張性活性炭が0質量%を超え、85質量%以下であり、前記非膨張性活性炭が15質量%以上、100質量%未満であることが望ましい。
活性炭として膨張性活性炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)のみを含む分極性電極を使用した電気二重層キャパシタは、非膨張性活性炭(水蒸気賦活活性炭)のみを含むものと比較して、静電容量が大きい。したがって、水蒸気賦活活性炭と易黒鉛性アルカリ賦活活性炭とを含むものは、水蒸気賦活活性炭のみを含むものと比較して、一般には内部抵抗が大きくなると予想される。
しかしながら、この予想に反して、本発明の分極性電極は、膨張性活性炭と非膨張性活性炭とを前記した範囲で含むことによって、非膨張性活性炭(水蒸気賦活活性炭)のみを含む分極性電極を備える電気二重層キャパシタよりも低い内部抵抗を実現する電気二重層キャパシタを作製することができる。
また、従来の分極性電極は、電気二重層キャパシタを低温環境下で使用すると、電解液の粘度が上昇することによってイオンの移動度自身が低下する。つまり、このような従来の分極性電極を備えた電気二重層キャパシタは、低温環境下で使用すると、前記した原因とも相俟って、さらに内部抵抗が増大するという問題がある。これに対して、本発明の分極性電極は、低温環境下で使用した際に、前記した混合活性炭を使用することによって、膨張性活性炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)のみを含むものと比較して、より大きい静電容量を維持することができるとともに、より小さい内部抵抗となる電気二重層キャパシタを作製することができる。
また、本発明の分極性電極は、前記した混合活性炭を使用することによって、非膨張性活性炭(水蒸気賦活活性炭)のみを含むものと比較して、より大きい静電容量を有する電気二重層キャパシタを作製することができる。
また、本発明の分極性電極は、前記した混合活性炭を使用することによって、膨張性活性炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)のみを含むものと比較して、高価な易黒鉛性アルカリ賦活活性炭の使用量を低減することができるので安価となる。
また、本発明の分極性電極は、導電性の良好な膨張性活性炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)を含むので、非膨張性活性炭(水蒸気賦活活性炭)のみを含むものと比較して、分極性電極に添加する導電性フィラーの使用量を低減することができ電極体積当たりの静電容量密度(F/cm)を高めることができる。
また、このような分極性電極においては、前記膨張性活性炭の粒径(D2)に対する前記非膨張性活性炭の粒径(D1)の粒径比(D1/D2)が、0.3〜1.0であることが望ましい。
この分極性電極によれば、前記したように良好な静電容量と低い内部抵抗を電気二重層キャパシタに発揮させることができるとともに、分極性電極の成形性を良好にすることができる。
また、このような分極性電極においては、前記膨張性活性炭が、易黒鉛性活性炭であることが望ましく、前記易黒鉛性活性炭が、メソフェーズピッチを熱処理して得られた黒鉛質炭素材料をアルカリ賦活した活性炭であることがより望ましい。そして、前記メソフェーズピッチを熱処理して得られた黒鉛質炭素材料をアルカリ賦活した活性炭が、1500m/g以下の比表面積を有していることが更に望ましい。
また、このような分極性電極においては、前記非膨張性活性炭が、難黒鉛性活性炭であることが望ましく、前記難黒鉛性活性炭が、ヤシガラ活性炭、フェノール樹脂系活性炭、または等方性ピッチ系活性炭であることが望ましい。
そして、前記課題を解決する本発明の電気二重層キャパシタは、以上のような分極性電極を備えることを特徴とする。
本発明によれば、良好な静電容量を有しながらも内部抵抗が小さい電気二重層キャパシタを作製することができる分極性電極およびその電気二重層キャパシタを提供することができる。
実施形態に係る円筒型電気二重層キャパシタの中心軸に沿う断面図である。 図2(a)は、図1の円筒型電気二重層キャパシタを構成する電極巻回体の斜視図、図2(b)は、図2(a)中のA−A断面図である。 分極性電極に使用した混合炭の比表面積と、抵抗低減率との関係を示したグラフであり、横軸は、混合炭の比表面積(m/g)、縦軸は、抵抗低減率(%)である。 分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の含有率と、初期の静電容量および初期の実内部抵抗のそれぞれとの関係を示したグラフであり、横軸は、膨張炭の含有率(質量%)、左縦軸は、静電容量(F)、右縦軸は、実内部抵抗(mΩ)である。 分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の含有率と、耐久加速試験後の静電容量、および耐久加速試験後の実内部抵抗のそれぞれとの関係を示したグラフであり、横軸は、膨張炭の含有率(質量%)、左縦軸は、静電容量(F)であり、右縦軸は、実内部抵抗(mΩ)である。 分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の含有率と、初期の静電容量および初期の実内部抵抗のそれぞれとの関係を示したグラフであり、横軸は、膨張炭の含有率(質量%)、左縦軸は、静電容量(F)、右縦軸は、実内部抵抗(mΩ)である。 初期の静電容量に対する耐久加速試験後の静電容量の変化率(%)、および初期の実内部抵抗に対する耐久加速試験後の実内部抵抗の変化率との関係を示したグラフであり、横軸は、分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の含有率(質量%)、左縦軸は、静電容量の変化率(%)、右縦軸は、実内部抵抗の変化率(%)である。 円筒型電気二重層キャパシタの温度と、静電容量および実内部抵抗との関係を示すグラフであり、横軸は温度(℃)であり、左縦軸は静電容量(F)であり、右縦軸は実内部抵抗(mΩ)である。 分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の粒径と、初期の静電容量および初期の実内部抵抗のそれぞれとの関係を示したグラフであり、横軸は、膨張炭の粒径(μm)、左縦軸は、静電容量(F)、右縦軸は、実内部抵抗(mΩ)である。 他の実施形態に係る電気二重層キャパシタを示す図であり、ボタン型電気二重層キャパシタの部分断面図である。
次に、本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本実施形態に係る円筒型電気二重層キャパシタの中心軸に沿う断面図、図2(a)は、図1の円筒型電気二重層キャパシタを構成する電極巻回体の斜視図、図2(b)は、図2(a)中のA−A断面図である。
図1に示すように、円筒型電気二重層キャパシタ1は、円筒形状の密閉容器2と、この密閉容器2の中に図示しない電解液とともに収容される集電体4,5および電極巻回体3とで主に構成されている。
密閉容器2は、有底の円筒状本体15と、この円筒状本体15の開口側を塞ぐ蓋体16とを備えている。そして、円筒状本体15の底部には、後記する集電体5のボス27が内嵌される孔2aが形成されるとともに、この孔2aを取り囲むように環状に突出した負極端子28が形成されている。
蓋体16は、略円筒状の蓋本体17と、絶縁性樹脂で形成された略円筒状の中間部材19と、略円筒状の正極端子22とを備えている。
蓋本体17は、円筒状本体15の開口と溶接されているとともに、この蓋本体17には、その内側に向かって中間部材19および正極端子22がこの順番に配置されて、互いに液密となるように嵌合している。
このような密閉容器2、特に円筒状本体15の材質としては、充放電時における体積変化が1%以下であるものが好ましく、例えば、Al、Ti、Fe、Cr、Ni、Mn、Ca、Zr等の金属や、これらの金属の少なくとも1種を含む合金が挙げられる。
電解液の電解質としては、公知のものを使用することができ、例えば、過塩素酸、六フッ化リン酸、四フッ化ホウ酸、トリフルオロアルキルスルホン酸のテトラアルキルアンモニウム塩またはアミン塩およびテトラフルオロアルキルスルホン酸のテトラアルキルアンモニウム塩またはアミン塩が挙げられる。
集電体4は、アルミニウムで形成されており、円盤部25と、この円盤部25の中心から突出するボス24とを備えている。円盤部25には、電極巻回体3側に向かって突出する凸条部26が形成されている。この凸条部26は、電極巻回体3の後記する正極6(図2(a)参照)の接続部13と溶接されて電気的に接続されている。ボス24は、正極端子22の内側、つまり中心孔24aに嵌合するとともに、正極端子22に溶接されることで、この正極端子22と電気的に接続されている。
集電体5は、集電体4と同様にアルミニウムで形成されており、円盤部29と、この円盤部29の中心から突出するボス27とを備えている。円盤部29には、電極巻回体3側に向かって突出する凸条部30が形成されている。この凸条部30は、電極巻回体3の後記する負極7(図2(a)参照)の接続部14と溶接されて電気的に接続されている。ボス27は、前記したように、円筒状本体15の底部に形成された孔2aに嵌合するとともに、円筒状本体15の底部に溶接されることで負極端子28と電気的に接続されている。そして、この集電体5には、ボス27および円盤部29を貫いて密閉容器2の内外が連通するように電解液の注入孔31が形成されるとともに、この注入孔31を液密に塞ぐようにゴム栓32が取り付けられている。
電極巻回体3は、図2(a)に示すように、帯状の正極6、負極7、およびセパレータ8,9を備えている。本実施形態では、セパレータ8、正極6、セパレータ9、および負極7がこの順番で積層されるとともに、この積層体が、アルミニウムで形成された巻き芯10に、セパレータ8を内側にして渦巻き状に巻回されている。また、セパレータ9は、負極7よりも長くなっており、負極7の巻き終わりの端部から延出したセパレータ9が、最外周に巻かれた負極7を覆うようになっている。ちなみに、図2(a)では、セパレータ9の一部を切り欠いてその輪郭を二点鎖線で示している。このような電極巻回体3は、円筒状本体15の内周面との間に隙間なく収納されることが望ましい。
セパレータ8,9には、公知の絶縁性シートを使用することができ、例えば、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン)、セルロース、ポリエステル、ポリアラミド等の繊維を抄紙して得られる多孔性の混抄紙や不織布からなるものを使用することができる。
正極6および負極7は、図2(b)に示すように、アルミニウム箔で形成された帯状の集電箔11と、この集電箔11の両面に形成された一対の分極性電極12とで主に構成されている。この分極性電極12は、特許請求の範囲にいう「電極」に相当する。
分極性電極12は、集電箔11の長手方向に沿う一方の縁部を残して集電箔11の略全面を覆っており、分極性電極12を有していない正極6の縁部は、集電体4の円盤部25に形成された凸条部26(図1参照)と溶接される接続部13を形成している。また、分極性電極12を有していない負極7の縁部は、集電体5の円盤部29に形成された凸条部30(図1参照)と溶接される接続部14を形成している。
分極性電極12は、後記する活性炭と、導電性フィラーと、結着剤とを含んでいる。
導電性フィラーは、分極性電極12の導電パスを良好にするものであり、この導電性フィラーには、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック、天然黒鉛、人造黒鉛、等方性黒鉛、メソフェーズカーボン、ピッチ系炭素繊維、気相成長炭素繊維、ナノカーボン、PAN系炭素繊維等の導電性微粉末を使用することができる。
結着剤は、導電性フィラーや次に説明する活性炭を互いに結合して分極性電極12の導電パスを良好にするものである。この結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、クロロトリフルオロエチレン重合体、フッ化ビニリデン重合体、テトラフルオロエチレン−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体等のフッ素樹脂等が挙げられる。
次に、本実施形態での分極性電極12に使用される活性炭について説明する。この活性炭は、比表面積が互いに異なる少なくとも2種の混合活性炭(以下、単に「混合炭」という)からなる。本実施形態での混合炭は、膨張性活性炭(以下、「膨張炭」という)と非膨張性活性炭(以下、「非膨張炭」という)とを含んでいる。ここで、本発明にいう「膨張炭」とは、電解液中で分極性電極12に電圧が印加された際に、膨張する活性炭を意味するのに対して、「非膨張炭」とは、実質的に膨張しないか、または膨張炭の膨張度合いと比較して低い膨張度合いの活性炭をいう。そして、膨張炭と非膨張炭とを判別するための具体的な方法について言うと、膨張炭または非膨張炭かを判別すべき活性炭80質量%と、導電性フィラー10質量%と、結着剤10質量%とからなる分極性電極に電解液中で3Vの電圧を印加した際に、分極性電極12の膨張率が10%以上となる活性炭を「膨張炭」とすることができる。そして、分極性電極12の膨張率が0%か、または10%未満、好ましくは5%以下となる活性炭を「非膨張炭」とすることができる。
このような膨張炭および非膨張炭を含む混合炭の総量中、膨張炭の含有率は、0質量%を超え、85質量%以下が好ましく、非膨張炭の含有率は、15質量%以上、100質量%未満が好ましい。また、より好ましい膨張炭の含有率は、10質量%以上、67質量%以下であり、より好ましい非膨張炭の含有率は、33質量%以上、90質量%以下、更に好ましい膨張炭の含有率は、10質量%以上、60質量%以下であり、更に好ましい非膨張炭の含有率は、40質量%以上、90質量%以下、最も好ましい膨張炭の含有率は、10質量%以上、50質量%以下であり、最も好ましい非膨張炭の含有率は、50質量%以上、90質量%以下である。ちなみに、膨張炭の含有率を10質量%以上とすることによって、充電時に分極性電極12が膨張して集電箔11と緊密状態となる。その結果、分極性電極12と集電箔11との接触抵抗が、より効果的に低減されることとなる。
また、膨張炭の粒径(D2)に対する非膨張炭の粒径(D1)の粒径比(D1/D2)は、0.3〜1.0であることが好ましい。ちなみに、このような粒径比の膨張炭および非膨張炭を含む分極性電極12は、成形性が良好となる。
膨張炭の比表面積は、2000m/g以下のものが好ましく、さらに好ましくは1500m/g以下であり、300m/g以上のものである。比表面積が2000m/g以下の膨張炭は、分極性電極12の内部抵抗の低減や静電容量の増大をより効果的に実現する。また、比表面積が1500m/g以下であり、300m/g以上である膨張炭は、円筒型電気二重層キャパシタ1における電解液の使用量を低減することができる。
非膨張炭の比表面積は、特に制限はないが、1200〜2500m/g程度のものを好適に使用することができる。なお、膨張炭および非膨張炭は、市販品であってもよい。
以上のような膨張炭と非膨張炭との混合には、ブレンダやミキサによる乾式混合法や湿式混合法を使用することができる。また、後記する膨張炭の洗浄段階での含水スラリに非膨張炭を混合する方法が使用されてもよい。また、後記するように、集電箔11(図2(a)参照)に混練物を塗布して分極性電極12を形成する場合には、この混練物の調製中に、膨張炭と非膨張炭とを混合する方法が使用されてもよい。
このように膨張炭と非膨張炭とを混合して得られた混合炭の比表面積は、900m/g以上、1900m/g未満、より好ましくは1200m/g以上、1900m/g未満となっている。
本実施形態での膨張炭としては、易黒鉛性活性炭が使用されており、非膨張炭としては、難黒鉛性活性炭が使用されている。そして、易黒鉛性活性炭としては、易黒鉛性アルカリ賦活活性炭が挙げられ、難黒鉛性活性炭としては、難黒鉛性水蒸気賦活活性炭、および難黒鉛性アルカリ賦活活性炭が挙げられる。
易黒鉛性アルカリ賦活活性炭は、易黒鉛性炭素材料をアルカリ賦活して得られる活性炭である。
易黒鉛性炭素材料としては、例えば、メソフェーズピッチ、石油や石炭の蒸留ピッチ、コークス、化学合成ピッチ、ポリ塩化ビニル(PVC)ピッチ等を熱処理して得られる黒鉛質の炭素材料が挙げられる。アルカリ賦活法としては、易黒鉛性炭素材料をアルカリ金属水酸化物でアルカリ処理する工程と、アルカリ処理した易黒鉛性炭素材料を水洗する工程とを有する周知の方法を挙げることができ、例えば、特開2002−15958号公報、特開2002−134369号公報、特開平9−275042号公報、特開平1−139865号公報、特開平10−121336号公報等に記載された方法を好適に使用することができる。中でも、メソフェーズピッチを熱処理して得られた黒鉛質炭素材料をアルカリ賦活した活性炭は、易黒鉛性アルカリ賦活活性炭として好ましい。
難黒鉛性水蒸気賦活活性炭は、難黒鉛性炭素材料を水蒸気賦活して得られるものであり、難黒鉛性アルカリ賦活活性炭は、難黒鉛性炭素材料をアルカリ賦活して得られるものである。
難黒鉛性炭素材料としては、等方性の炭素質構造を有するものを使用することができ、例えば、ヤシガラや木質のようなセルロース、フェノール樹脂のような熱硬化性樹脂から得られる炭素材料、等方性ピッチのような炭素材料等が挙げられる。水蒸気賦活法としては、周知の方法を使用することができ、例えば、難黒鉛性炭素材料を水蒸気の存在下に850℃程度で加熱する方法が挙げられる。アルカリ賦活法としては、前記した方法が挙げられる。中でも、ヤシガラ、フェノール樹脂、および等方性ピッチの炭素材料を水蒸気賦活し、またはアルカリ賦活して得られるヤシガラ活性炭、フェノール樹脂系活性炭、および等方性ピッチ系活性炭が難黒鉛性賦活活性炭として好ましい。
次に、本実施形態に係る円筒型電気二重層キャパシタ1の作用効果について、主に図1を参照しながら説明する。
この円筒型電気二重層キャパシタ1では、正極端子22および負極端子28を介して充放電が行われる。つまり、図示しない所定の電源および負荷が、正極端子22および負極端子28に接続されることで、集電体4(ボス24、円盤部25)、正極6、負極7、集電体5(ボス27、円盤部29)を経由する電流経路が形成される。
この円筒型電気二重層キャパシタ1では、充電時に、分極性電極12(図2参照)に含まれる非膨張炭(難黒鉛性賦活活性炭)、および膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)の細孔内に電解質イオンが侵入し、これらの活性炭の表面にイオンが吸着される。その結果、分極性電極12に電気二重層容量が付与されることによって、円筒型電気二重層キャパシタ1は、蓄電機能を発揮する。そして、放電時には電解質イオンが活性炭の細孔から脱離する。
このような円筒型電気二重層キャパシタ1では、分極性電極12に非膨張炭(難黒鉛性賦活活性炭)、および膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)を含む混合炭が使用されており、この混合炭の比表面積が前記した範囲内となっているので、充放電が行われる際に、抵抗低減率が従来のものと比較して急激に増大する。その結果、この円筒型電気二重層キャパシタ1は、良好な静電容量を有しながらも内部抵抗が小さい。
また、このような円筒型電気二重層キャパシタ1によれば、混合炭が、膨張炭と非膨張炭とを含んでいるので、良好な静電容量と低い内部抵抗をより確実に発揮する。
また、このような円筒型電気二重層キャパシタ1では、充放電が行われる際に、非膨張炭(難黒鉛性賦活活性炭)、および膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)が、前記した含有率で含まれているので、良好な静電容量を有しながらも内部抵抗が小さい。しかも、水蒸気賦活活性炭のみを含む従来の円筒型電気二重層キャパシタよりも低い内部抵抗となる。
また、特に円筒型電気二重層キャパシタ1では、充電時に分極性電極12に含まれる膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)が膨張することによって、分極性電極12と集電箔11とが緊密状態となる。その結果、円筒型電気二重層キャパシタ1では、分極性電極12と集電箔11との接触抵抗が低減されるので、水蒸気賦活活性炭のみを含む従来の円筒型電気二重層キャパシタよりも低い内部抵抗となる。
また、円筒型電気二重層キャパシタ1は、低温環境下で使用した際に、易黒鉛性アルカリ賦活活性炭のみを含む従来の円筒型電気二重層キャパシタと比較して、より大きい静電容量を維持することができるとともに、より小さい内部抵抗となる。
また、円筒型電気二重層キャパシタ1は、高価な易黒鉛性アルカリ賦活活性炭のみを含む従来の円筒型電気二重層キャパシタと比較して、安価となる。また、水蒸気賦活活性炭のみを含む従来の円筒型電気二重層キャパシタと異なって、分極性電極12の導電性を高めるために、導電性フィラーを多く使用する必要がない。
また、円筒型電気二重層キャパシタ1では、正極6、負極7、およびセパレータ8,9が巻回されており、正極6および負極7の幅や長さを容易に調節することができるので、円筒型電気二重層キャパシタ1の性能を容易に調節することができる。
また、円筒型電気二重層キャパシタ1では、正極6、負極7、およびセパレータ8,9の巻回強度を高めることで、分極性電極12の圧密化が可能となる。その結果、この円筒型電気二重層キャパシタ1によれば、活性炭の充填率を向上させることができる。
また、円筒型電気二重層キャパシタ1では、分極性電極12に前記した比表面積を有する膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)が含まれているので、より効果的に内部抵抗が低減されるとともに、より効果的に静電容量が増大する。そして、このような比表面積の膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)を分極性電極12に使用しているので、円筒型電気二重層キャパシタ1は、電解液の使用量を低減することができ、低コスト化に寄与する。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
前記実施形態では、セパレータ8,9がそれぞれ1枚ずつ使用されているが、複数枚使用されるものであってもよい。
また、前記実施形態では、セパレータ8、正極6、セパレータ9、および負極7がこの順番で積層されるとともに、この積層体が巻き芯10に巻回されて電極巻回体3が形成されているが、本発明はこれに限定されることなく、負極7の外側に図示しない第3のセパレータが配置された積層体が、巻き芯10に巻回された電極巻回体3を備えるものであってもよい。
また、前記実施形態では、円筒型電気二重層キャパシタ1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ボタン型電気二重層キャパシタであってもよい。図10は、ボタン型電気二重層キャパシタの部分断面図である。図10に示すように、ボタン型電気二重層キャパシタ1aは、ケースCと、このケースC内に収容された一対の分極性電極12aと、分極性電極12aの間に挟まれたスペーサ8aと、ケースC内に充填された電解液(図示せず)とを備えている。ケースCは、開口部C1を有するアルミニウム製の器体C2と、その開口部C1を塞ぐアルミニウム製の蓋板C3とでなり、その蓋板C3の外周部と器体C2の内周部との間は、シール材Sによりシールされている。そして、このボタン型電気二重層キャパシタ1aの分極性電極12aは、前記実施形態に係る円筒型電気二重層キャパシタ1の分極性電極12と同様に構成されている。
また、本発明の電気二重層キャパシタは、図示しないが、分極性電極を備える正極および負極、ならびにセパレータが積層された立方体や直方体の電極積層体が、電解液とともに所定のケース内に収納された公知の構造のスタック型電気二重層キャパシタに適用されてもよい。このようなスタック型電気二重層キャパシタは、複数のスタック型電気二重層キャパシタを接続してキャパシタモジュールを形成する際に、前記した円筒型電気二重層キャパシタ1を接続したキャパシタモジュールと比較して、その体積効率が向上する。
次に、実施例を示しながら本発明をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
本実施例では、図1に示す円筒型電気二重層キャパシタ1を作製するとともに、この円筒型電気二重層キャパシタ1について、後記する初期性能試験、および耐久加速試験を行った。
<電極巻回体の作製>
まず、メソフェーズピッチを熱処理して得られた黒鉛質炭素材料を、水酸化カリウムでアルカリ賦活した後、これを水洗することによって膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)を調製した。なお、ここでのアルカリ賦活法は、特開2002−134369号公報に開示された方法を使用した。得られた易黒鉛性アルカリ賦活活性炭の比表面積は、790m/gであり、細孔容積(ミクロポア容積)は、0.35mL/gであり、全表面官能基量は、0.7meq/gであり、K(カリウム)量は、200ppmであり、平均粒径は、10μmであった。
比表面積および細孔容積の測定は、活性炭試料のそれぞれ約0.5gを300℃で6時間、真空脱気処理した後に、窒素ガス吸着法を使用して行った。この際、「t−プロット法」(B. C. Lippens, J. H. de Boer, J. Catalysis, 4,319(1965)参照)を用いて、2nm以下のマイクロ孔容積を求めた。
活性炭の表面官能基量の定量は、一般的に知られている方法(例えば、「表面 Vol.34,No.2(1996)」、「Catal.16,179(1966)」等参照)を使用して行うことができる。具体的には、表面官能基量の定量は、活性炭試料のそれぞれ2gを100mlのエルレンマイヤーフラスコに取り、これらに1/10規定(N)のアルカリ試薬(ナトリウムエトキシド)50mlを加え、24時間振とうした後に濾別し、未反応のアルカリ試薬を1/10規定(N)の塩酸で滴定して行うことができる。
K量は、活性炭試料のそれぞれ20gを空気中にて700℃で48時間以上加熱処理して得られた灰分の水溶液を、原子吸光分析法を使用して定量した。
次に、非膨張炭(難黒鉛性水蒸気賦活活性炭)を準備した。この難黒鉛性水蒸気賦活活性炭(クラレケミカル社製YP17)は、その平均粒径が6μmであり、前記した方法で測定した比表面積は、1680m/gであった。そして、膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)10質量%と、非膨張炭(難黒鉛性水蒸気賦活活性炭:クラレケミカル社製YP17、平均粒径:6μm)90質量%とを含む混合炭を調製した。この混合炭の比表面積を前記した方法で測定したところ、1591m/gであった。
そして、調製した混合炭90質量部、アセチレンブラック(電気化学工業社製、デンカブラック)5質量部、およびポリテトラフルオロエチレン5質量部の混練物を圧延した厚さ140μmの分極性電極12(図2(a)参照)を作製した。次いで、分極性電極12を、アルミニウム箔で形成された集電箔11(図2(a)参照)の両面に導電性接着剤で貼付することによって、正極6および負極7(図2(b)参照)を作製した。なお、分極性電極12は、流動化した混練物を集電箔11に塗布した後にこれを固化(硬化)させることによって形成してもよい。
次に、作製した正極6および負極7、ならびにポリエステル系樹脂製の不織布(セパレータ8,9)を図2(a)に示すように積層するとともに、この積層体をアルミニウム製の巻き芯10に巻回することによって電極巻回体3を作製した。
<電解液の調製>
トリエチルメチルアンモニウムテトラフルオロボーレイト[(CCHNBF]を電解質とするプロピレンカーボネートの1.8mol/L溶液を電解液として調製した。なお、この電解液の水分量は、30ppm以下であった。
<円筒型電気二重層キャパシタの作製>
作製した電極巻回体3を、アルミニウムで形成された円筒形状(直径40mm、高さ120mm)の密閉容器2に収納した後に、これを160℃で真空乾燥させた。そして、この密閉容器2内に、調製した電解液を注入することによって、図1に示す円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。
<円筒型電気二重層キャパシタの初期性能試験>
作製した円筒型電気二重層キャパシタ1の温度を、恒温槽で65℃に維持しながら、円筒型電気二重層キャパシタ1に2.7Vの定電圧を6時間印加することによってエージング処理を行った。その後、25℃で30Aの定電流放電を行ってエネルギ換算法によって円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、および初期の実内部抵抗を測定した。その結果を表1に示す。そして、使用した膨張炭、および非膨張炭の抵抗値から算出される内部抵抗の相加平均値(以下、単に「抵抗相加平均値」という)と、この抵抗相加平均値から前記実内部抵抗への低減率(以下、単に「抵抗低減率」という)とを表1に示す。
<円筒型電気二重層キャパシタの耐久加速試験>
初期性能試験を行った後に、円筒型電気二重層キャパシタ1の温度を、恒温槽で65℃に維持しながら、円筒型電気二重層キャパシタ1に2.7Vの定電圧を1000時間印加して、耐久加速試験を行った。その後、25℃で30Aの定電流放電を行ってエネルギ換算法によって円筒型電気二重層キャパシタ1の静電容量、および実内部抵抗を測定した。そして、初期の静電容量に対する耐久加速試験後の静電容量の変化率、および初期の実内部抵抗に対する耐久加速試験後の実内部抵抗の変化率を求めた。これらの結果を表1に示す。なお、表1中、耐久加速試験後のこれらの評価は、「耐久試験後性能」と記している。
Figure 2007034873
(実施例2ないし実施例5)
分極性電極12の作製に使用した混合炭中の、膨張炭と非膨張炭との比率を表1に示すように変更して調整した他は、実施例1と同様に混合炭を調製して円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗、耐久加速試験後の静電容量、耐久加速試験後の実内部抵抗、初期の静電容量に対する耐久加速試験後の静電容量の変化率、および初期の実内部抵抗に対する耐久加速試験後の実内部抵抗の変化率を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
また、実施例3の円筒型電気二重層キャパシタ1について、次の低温特性試験を行った。
<低温特性試験>
円筒型電気二重層キャパシタ1を、−40℃〜45℃の範囲内で設定された所定の温度に6時間以上保持した後、温度を維持しつつ、その温度における円筒型電気二重層キャパシタ1の静電容量と実内部抵抗を測定した。その結果を表2および図8に示す。なお、図8において、横軸は温度(℃)であり、左縦軸は静電容量(F)であり、右縦軸は実内部抵抗(mΩ)である。
Figure 2007034873
(比較例1)
非膨張炭としての難黒鉛性水蒸気賦活活性炭(クラレケミカル社製YP17、平均粒径:6μm)84質量部、アセチレンブラック(電気化学工業社製、デンカブラック)10質量部、およびポリテトラフルオロエチレン6質量部の混練物を圧延した厚さ140μmの分極性電極12(成形密度:0.64g/cm)を作製した。この分極性電極12を使用した他は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗、耐久加速試験後の静電容量、耐久加速試験後の実内部抵抗、初期の静電容量に対する耐久加速試験後の静電容量の変化率、および初期の実内部抵抗に対する耐久加速試験後の実内部抵抗の変化率を求めた。これらの結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1で得られた膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭90質量部、アセチレンブラック(電気化学社製、デンカブラック)5質量部、およびポリテトラフルオロエチレン5質量部の混練物を圧延した厚さ140μmの分極性電極12(成形密度:0.86g/cm)を作製した。この分極性電極12を使用した他は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗、耐久加速試験後の静電容量、耐久加速試験後の実内部抵抗、初期の静電容量に対する耐久加速試験後の静電容量の変化率、および初期の実内部抵抗に対する耐久加速試験後の実内部抵抗の変化率を求めた。これらの結果を表1に示す。そして、実施例3と同様の低温特性試験を行った。その結果を表2および図8に示す。
(比較例3)
石炭コークスを熱処理して得られた黒鉛質炭素材料を、水酸化カリウムでアルカリ賦活した後、これを水洗することによって、比表面積が2500m/gの膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)を調製した。なお、ここでのアルカリ賦活法は、特開昭63−78513号公報に開示された方法を使用した。そして、実施例3で使用した膨張炭に代えて、本実施例で得られた膨張炭を使用した以外は、実施例3と同様に、混合炭を調製して円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗、耐久加速試験後の静電容量、耐久加速試験後の実内部抵抗、初期の静電容量に対する耐久加速試験後の静電容量の変化率、および初期の実内部抵抗に対する耐久加速試験後の実内部抵抗の変化率を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例6)
炭化したヤシガラを水蒸気賦活して得られた、非膨張炭としての難黒鉛性水蒸気賦活活性炭(クラレケミカル社製YP50F、平均粒径:6μm、比表面積:1680m/g)と、石炭系重質油を原料としたメソフェーズピッチを熱処理して得られた黒鉛質炭素材料(H/C=0.25)をアルカリ賦活して得られた、膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭(クラレケミカル社製NK330、平均粒径:10μm、比表面積:790m/g)とを表1に示す比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例7ないし実施例10)
実施例6で使用した混合炭中の膨張炭と非膨張炭との比率を表1に示すように変更して設定した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例11)
実施例6で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭を、遊星ボールミル(フリッチュジャパン社製遊星型ボールミル:P−6型)を用いて200rpmで30分間粉砕することによって、平均粒径6μmのものを得た。実施例7の膨張炭に代えて本実施例の膨張炭を使用するとともに、実施例7と同様の比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例12)
実施例6で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭を、遊星ボールミル(フリッチュジャパン社製遊星型ボールミル:P−6型)を用いて600rpmで30分間粉砕することによって、平均粒径2μmのものを得た。実施例7の膨張炭に代えて本実施例の膨張炭を使用するとともに、実施例7と同様の比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例13)
実施例6で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭を、遊星ボールミル(フリッチュジャパン社製遊星型ボールミル:P−6型)を用いて600rpmで30分間粉砕することによって、平均粒径2μmのものを得た。次に、実施例6で使用した非膨張炭としての難黒鉛性水蒸気賦活活性炭を前記したと同様に粉砕することによって、平均粒径2μmのものを得た。これらの膨張炭と非膨張炭とを実施例7と同様の比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例14)
実施例6で使用した非膨張炭としての難黒鉛性水蒸気賦活活性炭を、遊星ボールミル(フリッチュジャパン社製遊星型ボールミル:P−6型)を用いて600rpmで30分間粉砕することによって、平均粒径2μmのものを得た。実施例7の膨張炭に代えて本実施例の膨張炭を使用するとともに、実施例7と同様の比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例4)
実施例6で使用した非膨張炭としての難黒鉛性水蒸気賦活活性炭のみを使用した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例5)
実施例6で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭のみを使用した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例6)
実施例11で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭のみを使用した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例7)
実施例12で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭のみを使用した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例8)
実施例13で使用した非膨張炭としての難黒鉛性水蒸気賦活活性炭のみを使用した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例9)
炭化したヤシガラを水蒸気賦活して得られた非膨張炭としての難黒鉛性水蒸気賦活活性炭(平均粒径:6μm、比表面積:2050m/g)のみを使用した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例10)
石炭系重質油を原料としたメソフェーズピッチを熱処理して得られた黒鉛質炭素材料(H/C=0.40)をアルカリ賦活して得られた、膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭(平均粒径:10μm、比表面積:2100m/g)のみを使用した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例11)
比較例9で使用した非膨張炭としての難黒鉛性水蒸気賦活活性炭と、比較例10で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭とを使用するとともに、表1に示す比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例12)
炭化させたフェノール樹脂をアルカリ賦活して得られた非膨張炭としての難黒鉛性アルカリ賦活活性炭(平均粒径:13μm、比表面積:2200m/g)のみを使用した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例15)
比較例12で使用した非膨張炭としての難黒鉛性アルカリ賦活活性炭と、実施例6で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭とを使用するとともに、表1に示す比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例13)
比較例12で使用した非膨張炭としての難黒鉛性アルカリ賦活活性炭と、比較例10で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭とを使用するとともに、表1に示す比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(比較例14)
等方性ピッチを熱処理して得られた炭素材料をアルカリ賦活して得られた非膨張炭としての難黒鉛性アルカリ賦活活性炭(平均粒径:10μm、比表面積:2060m/g)のみを使用した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例16)
比較例14で使用した非膨張炭としての難黒鉛性アルカリ賦活活性炭と、実施例6で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭とを使用するとともに、表1に示す比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例17)
実施例6で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭を、遊星ボールミル(フリッチュジャパン社製遊星型ボールミル:P−6型)を用いて200rpmで30分間粉砕することによって、平均粒径6μmのものを得た。この膨張炭と、比較例12で使用した非膨張炭としての難黒鉛性アルカリ賦活活性炭とを使用するとともに、表1に示す比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(実施例18)
実施例6で使用した膨張炭としての易黒鉛性アルカリ賦活活性炭を、遊星ボールミル(フリッチュジャパン社製遊星型ボールミル:P−6型)を用いて200rpmで30分間粉砕することによって、平均粒径6μmのものを得た。この膨張炭と、比較例14で使用した非膨張炭としての難黒鉛性アルカリ賦活活性炭とを使用するとともに、表1に示す比率で混合炭を調製した以外は、実施例1と同様に、円筒型電気二重層キャパシタ1を作製した。なお、前記した方法で測定した混合炭の比表面積を表1に示す。そして、実施例1と同様に、この円筒型電気二重層キャパシタ1の初期の静電容量、初期の実内部抵抗を求めた。これらの結果を表1に示す。また、実施例1と同様にして求めた抵抗相加平均値と、抵抗低減率とを表1に示す。
(円筒型電気二重層キャパシタの初期性能、および耐久加速試験後の性能の評価)
図3は、分極性電極に使用した混合炭の比表面積と、抵抗低減率との関係を示したグラフであり、横軸は、混合炭の比表面積(m/g)、縦軸は、抵抗低減率(%)である。図4は、分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の含有率と、初期の静電容量および初期の実内部抵抗のそれぞれとの関係を示したグラフであり、横軸は、膨張炭の含有率(質量%)、左縦軸は、静電容量(F)、右縦軸は、実内部抵抗(mΩ)である。図5は、分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の含有率と、耐久加速試験後の静電容量、および耐久加速試験後の実内部抵抗のそれぞれとの関係を示したグラフであり、横軸は、膨張炭の含有率(質量%)、左縦軸は、静電容量(F)であり、右縦軸は、実内部抵抗(mΩ)である。図6は、分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の含有率と、初期の静電容量および初期の実内部抵抗のそれぞれとの関係を示したグラフであり、横軸は、膨張炭の含有率(質量%)、左縦軸は、静電容量(F)、右縦軸は、実内部抵抗(mΩ)である。図7は、初期の静電容量に対する耐久加速試験後の静電容量の変化率(%)、および初期の実内部抵抗に対する耐久加速試験後の実内部抵抗の変化率との関係を示したグラフであり、横軸は、分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の含有率(質量%)、左縦軸は、静電容量の変化率(%)、右縦軸は、実内部抵抗の変化率(%)である。
図3に示すように、実施例7、実施例15、実施例16、比較例3、比較例11、および比較例13における円筒型電気二重層キャパシタ1において、前記した抵抗低減率は、混合炭の比表面積が小さくなるほど大きくなっている。そして、この抵抗低減率の増減は、逆S字カーブを描いており、混合炭の比表面積が1900m/gとなる位置で変曲点を形成している。つまり、混合炭の比表面積が1900m/g未満となることで、分極性電極12の抵抗低減率が急激に増大することが判明した。そして、混合炭の比表面積が1200m/gを下回っても、それほどの抵抗低減率の増加が見込めないことが判明した。
以上のことから、比表面積が1900m/g未満である混合炭を含む分極性電極12は、実内部抵抗が特に低い円筒型電気二重層キャパシタ1を構成することが検証された。
図4、図5、および図6に示すように、実施例1ないし実施例5、比較例1、および比較例2の円筒型電気二重層キャパシタ1(図4および図5参照)、および実施例6ないし実施例10、比較例4、および比較例5の円筒型電気二重層キャパシタ1(図6参照)において、初期の静電容量、および耐久加速試験後の静電容量は、膨張炭の含有率が増加するとともに増加している。このことは、膨張炭の細孔分布が、非膨張炭と比較してシャープであるとともに、細孔容積が小さいことによるものと考えられる。
また、図4に示す初期の実内部抵抗、図5に示す耐久加速試験後の実内部抵抗、および図6に示す初期の実内部抵抗は、非膨張炭に膨張炭を添加していくに従って低下している。そして、膨張炭の含有率が33質量%程度(実施例3参照)となった組成を境にして、実内部抵抗は増加している。
また、耐久加速試験後の実内部抵抗(図5参照)では、膨張炭の含有率が0質量%のときの実内部抵抗(比較例1参照)と、膨張炭の含有率が67質量%程度のときの実内部抵抗(実施例5参照)が等しくなっている。
また、図7に示すように、実施例1ないし実施例5、ならびに比較例1および比較例2の円筒型電気二重層キャパシタ1において、初期の実内部抵抗に対する、耐久加速試験後の実内部抵抗の変化率では、易黒鉛性アルカリ賦活活性炭の含有率が0質量%のときの実内部抵抗の変化率(比較例1参照)と、易黒鉛性アルカリ賦活活性炭の含有率が85質量%程度のときの実内部抵抗の変化率が等しくなっている。
つまり、本実施形態に係る円筒型電気二重層キャパシタ1は、図4ないし図7に示すように、水蒸気賦活活性炭を単独で使用したもの(比較例1参照)とアルカリ賦活活性炭を単独で使用したもの(比較例2参照)と比較して実内部抵抗が低くなっている。具体的には、易黒鉛性アルカリ賦活活性炭の含有率が85質量%以下であることによって、実内部抵抗の変化率が低くなっており、易黒鉛性アルカリ賦活活性炭の含有率が67質量%以下であることによって、耐久加速試験後の実内部抵抗が低くなっている。
以上のように、非膨張炭に膨張炭を添加していくに従って円筒型電気二重層キャパシタ1の実内部抵抗が低下するのは、膨張炭が黒鉛質構造を有しているためと考えられる。
また、円筒型電気二重層キャパシタ1の実内部抵抗が低減された他の理由としては、膨張炭が電解液を吸収して膨張するために、電極巻回体3が圧密化することで、集電箔11と分極性電極12との接触抵抗が低減したことが考えられる。
また、円筒型電気二重層キャパシタ1の実内部抵抗が低減された他の理由として、アルカリ賦活活性炭、特に、膨張炭としての易黒鉛質アルカリ賦活活性炭を含む分極性電極12は、電解液との濡れ性が非常に低いことを改善するものであることが解った。これに対して、水蒸気賦活活性炭からなる分極性電極と電解液との塗れ性は非常に良好であり、実内部抵抗率の違いは、活性炭と有機電解液との濡れ性に大きく影響していることが明らかとなった。
ちなみに、同一製法により作製された、電極面に対する電解液の接触角の測定結果を示すと、膨張炭(易黒鉛質アルカリ賦活活性炭)を含まない比較例1の分極性電極12の接触角は、78°であり、膨張炭(易黒鉛質アルカリ賦活活性炭)のみを含む比較例2の分極性電極12の接触角は、106°であった。
なお、この接触角は、25℃の雰囲気下で、本実施例に使用した電解液の液滴を電極面に投下して、10分経過した後に測定したものであり、測定回数3回の平均値である。
前記に示すように、比較例2の分極性電極12の接触角は、90°を超えており、比較例1の分極性電極12の接触角は、90°を下回っている。つまり、本発明は、水蒸気賦活活性炭が電極体内部に分散配合されることで、イオンの拡散性が改善されつつ、高い導電性粒子である膨張炭(易黒鉛質アルカリ賦活活性炭)が分散配合するという相乗の効果によって得られる。
なお、膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)の含有率が100質量%の比較例2(図4参照)で実内部抵抗が最も大きいのは、膨張炭の膨張によって、電極体の粒子間空隙が減少するとともに、細孔容積自体が小さいので、イオンの拡散が阻害されたためと考えられる。また、円筒型電気二重層キャパシタ1の実内部抵抗が低減された他の理由としては、細孔容積が小さいことでイオン不足となりやすい膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)に、細孔容積が大きい非膨張炭(難黒鉛性水蒸気賦活活性炭)からイオンが供給されたことが考えられる。
また、本実施形態に係る円筒型電気二重層キャパシタ1の耐久加速試験後の実内部抵抗が低いのは、膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)が電解液を吸収して膨張するために、電極巻回体3が密閉容器2内で圧迫されることで、劣化による実内部抵抗の上昇が抑制されたことが考えられる。
(円筒型電気二重層キャパシタの低温特性の評価)
図8は、円筒型電気二重層キャパシタ1の温度と、静電容量および実内部抵抗との関係を示すグラフであり、横軸は温度(℃)であり、左縦軸は静電容量(F)であり、右縦軸は実内部抵抗(mΩ)である。
図8に示すように、比較例2の円筒型電気二重層キャパシタ1では、その実内部抵抗は、その温度が低下するに従って大きく上昇している。これに対して、実施例3の円筒型電気二重層キャパシタ1では、その実内部抵抗の上昇度合いが比較例2のものに対して緩やかである。
また、比較例2の円筒型電気二重層キャパシタ1では、その静電容量は、その温度が低下するに従って大きく低下している。これに対して、実施例3の円筒型電気二重層キャパシタ1では、その静電容量が殆ど変化していない。
つまり、本実施形態に係る円筒型電気二重層キャパシタ1は、低温環境下で使用されても、より安定した動作を示す。このことは、細孔容積が小さく、低温環境下でイオン不足となりやすい膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)に、細孔容積が大きい非膨張炭(難黒鉛性水蒸気賦活活性炭)からイオンが供給されたことが考えられる。
(膨張炭の粒径の評価)
図9は、分極性電極に使用した活性炭(混合炭)中の膨張炭の粒径と、初期の静電容量および初期の実内部抵抗のそれぞれとの関係を示したグラフであり、横軸は、膨張炭の粒径(μm)、左縦軸は、静電容量(F)、右縦軸は、実内部抵抗(mΩ)である。なお、図9中、比較例8の粒径は、非膨張炭の粒径(μm)を横軸に表している。
図9に示すように、実施例7、実施例11、および実施例12の円筒型電気二重層キャパシタ1において、膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)の粒径が小さくなるにしたがって、実内部抵抗は、低減されている。そして、実内部抵抗が低減されているにも関らず、良好な静電容量は維持されている。そして、実施例7の円筒型電気二重層キャパシタ1と、実施例14の円筒型電気二重層キャパシタ1とを比較すると、実施例7の非膨張炭(難黒鉛性水蒸気賦活活性炭)の粒径が6μmであるのに対して、実施例14の非膨張炭(難黒鉛性水蒸気賦活活性炭)の粒径が2μmとなっている(表1参照)。そして、図9に示すように、実施例7での実内部抵抗および静電容量と、実施例14での実内部抵抗および静電容量とは同じ値となっている。
以上のことから、膨張炭の粒径を小さくすることによって、非膨張炭の粒径に関りなく、良好な静電容量を維持しながら円筒型電気二重層キャパシタ1の実内部抵抗を低減できることが判明した。
これに対して、実施例11での膨張炭のみを分極性電極12に使用した比較例6では、その実内部抵抗が、実施例11での実内部抵抗よりもはるかに高くなっており、実施例12での膨張炭のみを分極性電極12に使用した比較例7では、その実内部抵抗が、実施例12での実内部抵抗よりもはるかに高くなっている。そして、比較例6の円筒型電気二重層キャパシタ1と、比較例7の円筒型電気二重層キャパシタ1とを比較すると、実施例7、実施例11、および実施例12の円筒型電気二重層キャパシタ1と異なって、膨張炭の粒径が小さくなっているにも関らず、その実内部抵抗の低減はわずかとなっている。また、静電容量も同じ値になっている。そして、実施例13の円筒型電気二重層キャパシタ1と、この実施例13の非膨張炭のみを使用した比較例8の円筒型電気二重層キャパシタ1とを比較すると、実施例13の円筒型電気二重層キャパシタ1は、比較例8の円筒型電気二重層キャパシタ1よりも、実内部抵抗が低くなっている。また、図示しないが、実施例13の円筒型電気二重層キャパシタ1の静電容量は、実施例11と同じ1494Fであり(表1参照)、比較例8の円筒型電気二重層キャパシタ1の静電容量(1220F)よりも大きくなっている。
以上のことから、膨張炭の粒径を小さくするとともに、膨張炭と非膨張炭とを併用することによって、良好な静電容量を維持しながら円筒型電気二重層キャパシタ1の実内部抵抗を低減できることが判明した。
(膨張炭の比表面積の評価)
表1から明らかなように、実施例3の円筒型電気二重層キャパシタ1は、比較例3の円筒型電気二重層キャパシタ1と比較して、初期の静電容量が大きく、初期の実内部抵抗が小さいのは、膨張炭(易黒鉛性アルカリ賦活活性炭)の比表面積が小さいためと考えられる。

Claims (12)

  1. 少なくとも比表面積が互いに異なる2種の活性炭からなる混合活性炭を含む分極性電極であって、前記混合活性炭の比表面積が900m/g以上、1900m/g未満であることを特徴とする分極性電極。
  2. 前記混合活性炭が、膨張性活性炭と非膨張性活性炭とを含むことを特徴とする請求項1に記載の分極性電極。
  3. 前記混合活性炭の総量中、前記膨張性活性炭が0質量%を超え、85質量%以下であり、前記非膨張性活性炭が15質量%以上、100質量%未満であることを特徴とする請求項2に記載の分極性電極。
  4. 前記膨張性活性炭の粒径(D2)に対する前記非膨張性活性炭の粒径(D1)の粒径比(D1/D2)が、0.3〜1.0であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の分極性電極。
  5. 前記膨張性活性炭が、易黒鉛性活性炭であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の分極性電極。
  6. 前記易黒鉛性活性炭が、メソフェーズピッチを熱処理して得られた黒鉛質炭素材料をアルカリ賦活した活性炭であることを特徴とする請求項5に記載の分極性電極。
  7. 前記メソフェーズピッチを熱処理して得られた黒鉛質炭素材料をアルカリ賦活した活性炭が、1500m/g以下の比表面積を有していることを特徴とする請求項6に記載の分極性電極。
  8. 前記非膨張性活性炭が、難黒鉛性活性炭であることを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の分極性電極。
  9. 前記難黒鉛性活性炭が、ヤシガラ活性炭であることを特徴とする請求項8に記載の分極性電極。
  10. 前記難黒鉛性活性炭が、フェノール樹脂系活性炭であることを特徴とする請求項8に記載の分極性電極。
  11. 前記難黒鉛性活性炭が、等方性ピッチ系活性炭であることを特徴とする請求項8に記載の分極性電極。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の分極性電極を備えることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
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