JPWO2005042255A1 - 印刷方法、印刷装置、印刷システム及びテストパターン - Google Patents
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Abstract
Description
この方法では、濃度データとノズルとを対応付けているので、一つ目のケース、すなわちノズルの吐出量のバラツキに起因した濃度ムラについては対処することができる。
このため、補正用パターンの濃度データとノズルとを対応付けている前記従来方法では、2つ目のケースによる濃度ムラに対しては対処不可能であった。
所定の移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出して、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるラインを、前記移動方向と交差する交差方向に複数形成して補正用パターンを印刷し、
前記補正用パターンの濃度を前記ライン毎に測定し、
測定された前記ライン毎の濃度に応じた補正値に基づいて、それぞれの前記ラインの濃度を補正して、前記交差方向に複数形成される前記ラインにより前記画像を印刷する。
図2は、プリンタドライバが行う処理の説明図である。
図3は、ディザ法によるハーフトーン処理のフローチャートである。
図4は、ドットの生成率テーブルを示す図である。
図5は、ディザ法によるドットのオン・オフ判定の様子を示す図である。
図6Aは、大ドットの判定に用いられるディザマトリクスであり、図6Bは、中ドットの判定に用いられるディザマトリクスである。
図7は、プリンタドライバのユーザインタフェースの説明図である。
図8は、プリンタの全体構成のブロック図である。
図9は、プリンタの全体構成の概略図である。
図10は、プリンタの全体構成の横断面図である。
図11は、印刷動作時の処理のフロー図である。
図12は、ノズルの配列を示す説明図である。
図13は、ヘッドユニットの駆動回路の説明図である。
図14は、各信号の説明のためのタイミングチャートである。
図15A及び図15Bは、インターレース方式の説明図である。
図16は、縁有り印刷時における印刷領域と用紙との大きさの関係を示す図である。
図17は、縁無し印刷時における印刷領域と用紙との大きさの関係を示す図である。
図18A乃至図18Cは、プラテンに設けられた溝部とノズルとの位置関係を示す図である。
図19は、余白形態モードと画質モードとの組み合わせ毎に対応付けられた印刷モードを示す第1対照テーブルである。
図20は、印刷モード毎に対応付けられた処理モードを示す第2対照テーブルである。
図21Aは、各処理モードを説明するための図である。
図21Bは、各処理モードを説明するための図である。
図22Aは、各処理モードを説明するための図である。
図22Bは、各処理モードを説明するための図である。
図23Aは、各処理モードを説明するための図である。図23Bは、各処理モードを説明するための図である。
図24Aは、各処理モードを説明するための図である。図24Bは、各処理モードを説明するための図である。
図25は、単色印刷された画像中に生じる濃度ムラを説明するための図である。
図26は、第1実施形態のテストパターンを用いた濃度ムラの抑制方法の全体の処理手順を示すフローチャートである。
図27は、図26中のステップS120のフローチャートである。
図28は、第1実施形態のテストパターンを示す図である。
図29Aは、補正用パターンを構成するラスタラインが、何れのノズルによって形成されるかを示す図である。
図29Bは、補正用パターンを構成するラスタラインが、何れのノズルによって形成されるかを示す図である。
図30Aはスキャナ装置の断面図であり、図30Bはその平面図である。
図31は、補正用パターンの濃度の測定値の一例を示す図である。
図32は、記録テーブルの概念図である。
図33A乃至図33Cは、それぞれに、第1上端処理モード用、第1中間処理モード用、第1下端処理モード用の記録テーブルである。
図34は、補正値テーブルの概念図である。
図35A乃至図35Cは、それぞれに、第1上端処理モード用、第1中間処理モード用、第1下端処理モード用の補正値テーブルである。
図36は、図26中のステップS140のフローチャートである。
図37は、RGB画像データに係る画素データの配列を示す概念図である。
図38は、RGB画像データに係る画素データの配列を示す概念図である。
図39は、第2実施形態に係る第1具体例のテストパターンを示す図である。
図40は、前記第1具体例の記録テーブルを示す図である。
図41は、前記第1具体例において行われる一次補間を説明するためのグラフである。
図42は、第2実施形態に係る第2具体例のテストパターンを示す図である。
図43は、前記第2具体例の記録テーブルを示す図である。
図44は、前記第2具体例において行われる一次補間を説明するためのグラフである。
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ(PFモータ)、
23 搬送ローラ、
24 プラテン、24a,24b 溝部、24c,24d 吸収材、
25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモータ(CRモータ)、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 センサ、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 紙幅センサ、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路、
644A 原駆動信号発生部、644B 駆動信号整形部、
100 スキャナ装置、101 原稿、102 原稿ガラス、
104 読取キャリッジ、106 露光ランプ、108 リニアセンサ、
1100 コンピュータ、1200 表示装置、
1300 入力装置、1300A キーボード、1300B マウス、
1400 記録再生装置、
1400A フレキシブルディスクドライブ装置、
1400B CD−ROMドライブ装置、
1000 印刷システム
1102 ビデオドライバ、1104 アプリケーションプログラム、
1110 プリンタドライバ、
A 印刷領域、Aa 打ち捨て領域、S 用紙、
CP,CPc,CPca,CPcb,CPcc 補正用パターン、
CPm,CPma,CPmb,CPmc 補正用パターン、
CPy,CPya,CPyb,CPyc 補正用パターン、
CPk,CPka,CPkb,CPkc 補正用パターン、
CP1,CP2,CP3 補正用パターン、
R,R1〜R137,r1〜r121 ラスタライン
TP テストパターン
1.媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
所定の移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出して、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるラインを、前記移動方向と交差する交差方向に複数形成して補正用パターンを印刷し、
前記補正用パターンの濃度を前記ライン毎に測定し、
測定された前記ライン毎の濃度に応じた補正値に基づいて、それぞれの前記ラインの濃度を補正して、前記交差方向に複数形成される前記ラインにより前記画像を印刷する。
このような印刷方法によれば、ライン同士の間の濃度のばらつきを効果的に小さくし、濃度ムラを有効に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、ライン同士の間の濃度のばらつきを効果的に小さくし、濃度ムラを有効に抑制可能となる。
前記画像を前記媒体に印刷する印刷装置は、前記搬送動作及び前記ドット形成動作の少なくとも一方が異なる印刷処理を実行する複数種類の処理モードを有し、
これら処理モードのうちの少なくとも2以上の処理モードによって、各処理モードに対応した補正用パターンを媒体に印刷するとともに、前記補正用パターンの濃度をライン毎に測定して得られた前記補正値を、ライン毎に対応させて有し、
前記補正用パターンを印刷した処理モードのうちのいずれかの処理モードによって前記画像を印刷する際に、前記画像の各ラインに対応する前記補正値に基づいて、前記画像の濃度をライン毎に補正する
ことが望ましい。
このような印刷方法によれば、少なくとも2以上の処理モードのそれぞれに対して、補正用パターンを印刷するとともに、各補正用パターンの濃度をライン毎に測定し、これによって、ライン毎の濃度の補正値を、前記2以上の処理モードについて有している。そして、これら前記2以上の処理モードの何れかを用いて画像を印刷する際には、その画像の各ラインに対応する補正値に基づいて、各ラインの濃度をそれぞれ補正する。従って、前記2以上の処理モードの何れにて画像を印刷する場合でも、各処理モードについて最適な補正値を、画像の各ラインに適用することができて、もって、ライン同士の間の濃度のばらつきを効果的に小さくし、濃度ムラを有効に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、媒体を節約できる。
このような印刷方法によれば、前記交差方向にノズルが整列されているので、一回のドット形成動作でドットが形成される範囲が広くなり、印刷時間の短縮化が図れる。
前記画像を前記媒体に印刷する印刷装置は、前記ノズル列を、前記インクの色毎に備え、
前記色毎に前記補正用パターンを印刷することによって、前記補正値が前記色毎に用意され
前記色毎の補正値に基づいて、前記画像の濃度を前記色毎に補正する
ことが望ましい。
このような印刷方法によれば、ノズル列をインクの色毎に備えているので、多色印刷を行うことができる。また、色毎に有する補正値に基づいて、前記画像の濃度を色毎に補正するので、多色印刷における画像の濃度ムラを有効に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、前記媒体の下流側の端部、又は上流側の端部に印刷される画像の濃度ムラを有効に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、前記媒体の下流側の端部、又は上流側の端部に余白を設けずに印刷する、いわゆる縁無し印刷の画像の濃度ムラを有効に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、前記媒体の下流側の端部、又は上流側の端部に余白を設けて印刷する、いわゆる縁有り印刷の画像の濃度ムラを有効に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、上流側の端部に余白を設けずに画像を印刷するための上流端処理モードの補正用パターンを、実際に、媒体の前記上流側の端部に印刷する。従って、実際に媒体に印刷する際の濃度ムラの状態を、補正用パターン上において忠実に再現することができて、これによって、媒体の上流側の端部に生じる濃度ムラを、更に有効に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、下流側の端部に余白を設けずに画像を印刷するための下流端処理モードの補正用パターンを、実際に、媒体の前記下流側の端部に印刷する。従って、実際に媒体に印刷する際の濃度ムラの状態を、補正用パターン上において忠実に再現することができて、これによって、媒体の下流側の端部に生じる濃度ムラを、更に有効に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、前記媒体の上流側の端部と下流側の端部との間の部分に生じる濃度ムラを有効に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、前記端部に余白を設けずに印刷する場合と、前記端部以外の部分に印刷する場合とで、搬送動作の搬送量を異ならせている。従って、一般に縁無し印刷の際に用いられる、所謂上端処理(前記下流端処理に相当)、下端処理(前記上流端処理に相当)、及び中間処理に対して適用可能となる。
この補正値は、前記領域の相当位置に媒体を配置し、この媒体に前記補正用パターンを印刷し、この補正用パターンの濃度をライン毎に測定することによって、得られる
ことが望ましい。
このような印刷方法によれば、上流側の端部よりも上流側に外れると判断される領域、又は下流側の端部よりも下流側に外れると判断される領域についても前記補正値を有している。従って、この補正値を用いて、前記領域についても、その濃度をライン毎に補正可能となり、もって、縁無し印刷時に、端部に生じる虞のある濃度ムラを確実に抑制可能となる。
このような印刷方法によれば、前記罫線を用いて、補正用パターンにおける測定中のラインを特定する。従って、測定によって得られた補正値とラインとの対応付けを容易かつ確実に行うことができる。
前記画像を印刷するための画像データを準備し、前記画像データは、媒体上に形成されるドットの形成単位毎に、前記濃度の階調値を有し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられていない場合には、
前記階調値とドットの生成率とを対応付けた生成率テーブルに基づいて、前記形成単位の階調値に対応する前記生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられている場合には、
前記生成率テーブルから階調値に対応する前記生成率を読み取る際に、前記階調値を補正値だけ変更した値に対応する生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成する
ことが望ましい。
このような印刷方法によれば、画像データに基づいて、媒体上の前記形成単位毎にドットを形成して画像を印刷することができる。また、補正値が対応付けられた画像データと、対応付けられていない画像データとで、生成率テーブルを共用しているので、構成の簡略化が図れる。
前記画像を印刷するための画像データを準備し、該画像データは、媒体上に形成されるドットの形成単位毎に、前記濃度の階調値を有し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられていない場合には、
前記階調値とドットの生成率とを対応付けた生成率テーブルに基づいて、前記形成単位の階調値に対応する前記生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられている場合には、
前記生成率テーブルの前記生成率を補正値だけ変更した生成率テーブルに基づいて、前記形成単位の階調値に対応するドットの生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成する
ことが望ましい。
このような印刷方法によれば、画像データに基づいて、媒体上の前記形成単位毎にドットを形成して画像を印刷することができる。また、補正値が対応付けられた画像データ用の生成率テーブルと、対応付けられていない画像データ用の生成率テーブルとを別々に備えている。従って、画像データの階調値を生成率に変換する際には、各々の生成率テーブルにおいて前記階調値に対応する生成率を読み取るだけで良く、もって、これら処理を短時間で実施可能となる。
このような印刷方法によれば、前記領域内に形成されるドット数によって、画像の濃度を表現することができる。
このような印刷装置によれば、全てのラインは同じ階調値で印刷され、すなわち、交差方向に隣り合うライン同士は、同じ階調値で印刷される。従って、当該隣り合うラインとで形成される濃度ムラ、例えば、これらラインの間隔の変化によって顕在化する濃度ムラを、前記補正用パターンによって正確に評価することができる。
このような印刷方法によれば、ライン同士の間の濃度のばらつきを効果的に小さくすることができる。
このような印刷装置によれば、複数サイズのドットによって濃度を表現することができるので、更に繊細な画像表現が可能となる。
このような印刷方法によれば、濃度測定装置を用いて濃度を測定するので、濃度を定量的に評価することが可能となり、前記補正値の信頼性が向上する。
このような印刷方法によれば、前記搬送量の変化パターン毎に処理モードが異なるため、当該変化パターン毎に補正用パターンを印刷し、そして、変化パターン毎に補正値を有している。従って、変化パターン毎に変化する、隣り合うラインを形成するノズルの組み合わせの変化に対応することができて、もって、各ラインを最適な補正値で補正可能となる。
また、前記使用されるノズルの変化パターン毎に処理モードが異なるため、当該変化パターン毎に補正用パターンを印刷し、そして、変化パターン毎に補正値を有している。従って、変化パターン毎に変化する、隣り合うラインを形成するノズルの組み合わせの変化に対応することができて、もって、各ラインを最適な補正値で補正可能となる。
インクを吐出するためのノズルと、
前記媒体を搬送するための搬送ユニットと、
所定の移動方向に移動する複数の前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成するドット形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記移動方向と交差する交差方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されたラインを、前記交差方向に複数形成して画像を印刷させるコントローラであって、
前記交差方向に複数の前記ラインを形成して補正用パターンを印刷させ、前記補正用パターンの前記ライン毎の濃度に応じた補正値に基づいて、それぞれの前記ラインの濃度を補正して、前記画像を印刷させるコントローラと、
を備える。
このような印刷装置によれば、ライン同士の間の濃度のばらつきを効果的に小さくし、濃度ムラを有効に抑制可能となる。
コンピュータと、
前記コンピュータと通信可能に接続された印刷装置と、
を備え、
前記印刷装置は、
インクを吐出するためのノズルと、
媒体を搬送するための搬送ユニットと、
所定の移動方向に移動する複数の前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成するドット形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記移動方向と交差する交差方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されたラインを、前記交差方向に複数形成して画像を印刷させるコントローラであって、
前記交差方向に複数の前記ラインを形成して補正用パターンを印刷させ、前記補正用パターンの前記ライン毎の濃度に応じた補正値に基づいて、それぞれの前記ラインの濃度を補正して、前記画像を印刷させるコントローラと、
を備える。
このような印刷システムによれば、ライン同士の間の濃度のばらつきを効果的に小さくし、濃度ムラを有効に抑制可能となる。
複数のラインから構成される補正用パターンを備え、
前記補正用パターンは、
所定の移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出して媒体にドットを形成するドット形成動作と、前記媒体を前記移動方向と交差する交差方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記移動方向に沿う複数のドットから構成された前記ラインを、前記交差方向に複数形成することによって前記媒体に印刷され、
前記ライン毎の濃度に応じた補正値を取得するために、前記ライン毎に濃度を測定される。
このようなテストパターンによれば、ライン同士の間の濃度のばらつきを効果的に小さくし、濃度ムラを有効に抑制可能となる。
次に、テストパターンを利用可能な印刷システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、このテストパターンは、この印刷システムによって印刷される画像中の濃度ムラを抑制するために用いられる。この濃度ムラの抑制方法については後述する。
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバ1110が行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
プリンタドライバ1110は、アプリケーションプログラム1104から出力された画像データを印刷データに変換するため、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理などを行う。以下に、プリンタドライバ1110が行う各種の処理について説明する。
その変換方法としては、例えば、画像データの解像度が、指定された印刷解像度よりも低い場合には、線形補間等を行って隣接する画素データ間に新たな画素データを生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合には、一定の割合で画素データを間引く等して、画像データの解像度を前記印刷解像度に揃える。
また、この解像度変換処理においては、画像データに基づいて実際にインクが吐出される領域たる印刷領域のサイズ調整も行う。このサイズ調整は、後記余白形態モード、画質モード、及び用紙サイズモードに基づいて、画像データ中の用紙の端部に相当する画素データをトリミング処理等して行われる。
このようなハーフトーン処理には、例えばディザ法等が利用され、プリンタ1がドットを分散して形成できるような2ビットのCMKY画素データを作成する。このディザ法によるハーフトーン処理については、後述する。なお、このハーフトーン処理に用いる方法は、ディザ法に限るものではなく、γ補正法や誤差拡散法等を利用しても良い。
ラスタライズ処理は、前記ハーフトーン処理がなされたCMYK画像データを、プリンタ1に転送すべきデータ順に変更する処理である。ラスタライズ処理されたデータは、前記印刷データとしてプリンタ1に出力される。
ここで、ディザ法によるハーフトーン処理について詳細に説明する。図3は、このディザ法によるハーフトーン処理のフローチャートであり、当該フローチャートに従って、以下のステップが実行される。
なお、以下の説明は、C,M,Y,K画像データの何れについても当てはまるため、これらを代表してK画像データについて説明する。
図7は、プリンタドライバ1110のユーザインターフェースの説明図である。このプリンタドライバ1110のユーザインターフェースは、ビデオドライバ1102を介して、表示装置に表示される。ユーザーは、入力装置1300を用いて、プリンタドライバ1110の各種の設定を行うことができる。基本設定としては、余白形態モードや画質モードの設定が用意され、また用紙設定としては、用紙サイズモードの設定等が用意されている。これらのモードについては後述する。
<インクジェットプリンタの構成について>
図8は、本実施形態のプリンタの全体構成のブロック図である。また、図9は、本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。また、図10は、本実施形態のプリンタの全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
図11は、印刷時の動作のフロー図である。以下に説明される各動作は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各動作を実行するためのコードを有する。
図12は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル列Nkと、シアンインクノズル列Ncと、マゼンタインクノズル列Nmと、イエローインクノズル列Nyが形成されている。各ノズル列は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルをn個(例えば、n=180)備えている。
各ノズル列のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(#1〜#n)。つまり、ノズル#1は、ノズル#nよりも搬送方向の下流側に位置している。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
図13は、ヘッドユニット40の駆動回路の説明図である。この駆動回路は、前述のユニット制御回路64内に設けられており、同図に示すように、原駆動信号発生部644Aと、駆動信号整形部644Bとを備えている。本実施形態では、このようなノズル#1〜#nの駆動回路が、ノズル列毎、即ち、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)の各色のノズル列ごとに各々設けられ、ノズル列ごとに個別にピエゾ素子の駆動が行われるようになっている。図中に各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。
駆動信号整形部644Bには、原信号発生部644Aから原信号ODRVが入力されるとともに、印刷信号PRT(i)が入力される。駆動信号整形部644Bは、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、原信号ODRVを整形し、駆動信号DRV(i)として各ノズル#1〜#nのピエゾ素子に向けて出力する。各ノズル#1〜#nのピエゾ素子は、駆動信号整形部644Bからの駆動信号DRVに基づき駆動される。
図14は、各信号の説明のためのタイミングチャートである。すなわち、同図には、原信号ODRVと、印刷信号PRT(i)と、駆動信号DRV(i)の各信号のタイミングチャートが示されている。
ここで、図15A及び図15Bを参照して、本実施形態のプリンタ1にて実行可能な印刷方式について説明する。この印刷方式としては、インターレース方式が実行可能に用意されている。そして、この印刷方式を用いることによって、ノズルのピッチやインク吐出特性等のノズル毎の個体差を、印刷される画像上で分散緩和し、もって画質の向上を図ることができるようになっている。
ここで、「インターレース方式」とは、kが2以上であって、1回のパスで記録されるラスタラインの間に記録されないラスタラインが挟まれるような印刷方式を意味する。また、「パス」とは、ノズル列がキャリッジ移動方向に1回移動することをいう。「ラスタライン」とは、キャリッジ移動方向に並ぶドットの列である。
本実施形態のプリンタ1では、用紙の端部に余白を形成せずに印刷する「縁無し印刷」、及び、前記端部に余白を形成して印刷する「縁有り印刷」を実行可能である。
縁有り印刷は、印刷データに基づいてインクを吐出する領域である印刷領域Aが、用紙S内に収まるように印刷を行う。図16に、縁有り印刷時における印刷領域Aと用紙Sとの大きさの関係を示すが、印刷領域Aは用紙S内に収まるように設定され、用紙Sの上下の端部及び左右の側端部には余白が形成される。
前述したように、「縁無し印刷」では、用紙の上端部及び下端部から外れる領域である打ち捨て領域に向けてもインクを吐出する。このため、これら打ち捨てられたインクがプラテン24に付着してプラテン24を汚す虞がある。そこで、前記プラテン24には、用紙Sの上端部及び下端部から外れたインクを回収するための溝部が設けられており、前記上端部及び下端部を印刷する際には、この溝部と対向するノズルのみからインクを吐出するようにノズルの使用を制限している。
ユーザは、この「縁無し印刷」及び「縁有り印刷」の選択を、プリンタドライバ1110のユーザインタフェースによって行うことができる。すなわち、前記ユーザインタフェースの画面には、図7に示すように、余白形態を規定する余白形態モードの入力ボタンとして「縁有り」及び「縁無し」の2つのボタンが表示される。
また、当該ユーザインタフェースの画面からは、画像の画質を規定する画質モードの選択も可能であり、その画面には、画質モードの入力ボタンとして「普通」及び「きれい」の2つのボタンが表示される。そして、ユーザが「普通」を入力した場合には、プリンタドライバ1110は、前述の印刷解像度を、例えば360×360dpiに指定する一方で、「きれい」を入力した場合には、前記印刷解像度を、例えば720×720dpiに指定する。
この処理モードは、前述のドット形成動作及び搬送動作を規定するものであり、プリンタドライバ1110は、前記解像度変換処理からラスタライズ処理までの処理において、前記処理モードに応じた形式となるように、画像データを印刷データに変換する。
第1中間処理モードは、前述の中間処理を720×720dpiの印刷解像度で実行するための処理モードである。すなわち、全パス目に亘って、ノズル列の全ノズルたるノズル#1〜#7を用いてインターレース方式で印刷する処理モードである。なお、7つのノズルを用いることに起因して、用紙の搬送量Fは7・Dとなっている(図21A及び図21Bを参照。)。
第1下端処理モードは、前述の下端処理を720×720dpiの印刷解像度で実行するための処理モードである。すなわち、基本的にその後半のパス目においては、ノズル#5〜#7のみを用いてインターレース方式で印刷する処理モードである。なお、3つのノズルを用いることに起因して、用紙の搬送量は3・Dとなっている(図21Bを参照。)。
第2中間処理モードは、前述中間処理を360×360dpiの印刷解像度で実行するための処理モードである。すなわち、全パス目に亘って、ノズル列の全てのノズルたるノズル#1〜#7を用いてインターレース方式で印刷する処理モードである。但し、印刷解像度が第1中間処理モードの半分に粗くなっていることに起因して、用紙の搬送量Fは、前記第1中間処理モードの2倍の14・Dドットになっている(図23A及び図23Bを参照。)。
第2下端処理モードは、前述の上端処理を360×360dpiの印刷解像度で実行するための処理モードである。すなわち、基本的にその後半のパス目においては、ノズル#5〜#7のみを用いてインターレース方式で印刷する処理モードである。但し、印刷解像度が第1下端処理モードの半分に粗くなっていることに起因して、用紙の搬送量Fは、前記第1下端処理モードの2倍の6・Dとなっている(図23Bを参照。)。
このケースは、図19及び図20に示す第1印刷モードが設定された場合、すなわち余白形態モードとしては「縁無し」が、また画質モードとしては「きれい」が設定された場合に該当する。そして、図21A及び図21Bに示すように、プリンタ1は、第1上端処理モードで8パスし、次に第1中間処理モードで9パスし、次に第1下端処理モードで8パスする。その結果、印刷領域としての第7ラスタラインR7から第127ラスタラインR127までに亘る領域R7〜R127に対して720×720dpiの印刷解像度でインクが吐出されて、搬送方向の大きさが110・Dである後記「第1サイズ」の用紙は縁無しに印刷される。
そして、この第1下端処理モードで印刷した結果、右図に示す第92ラスタラインR92から第133ラスタラインR133までの領域R92〜R133に亘ってラスタラインが形成される。
このケースは、図19及び図20に示す第2印刷モードが設定された場合、すなわち余白形態モードとして「縁有り」が、また画質モードとして「きれい」が設定された場合に該当する。そして、図22A及び図22Bに示すように、プリンタ1は、第1中間処理モードで9パスする。その結果、印刷領域としての領域R19〜R119に対して720×720dpiの印刷解像度でインクが吐出されて、搬送方向の大きさが110・Dである前記「第1サイズ」の用紙は縁有りに印刷される。
このケースは、図19及び図20に示す第3印刷モードが設定された場合、すなわち余白形態モードとして「縁無し」が、また画質モードとして「普通」が設定された場合に該当する。そして、図23A及び図23Bに示すように、プリンタ1は、第2上端処理モードで4パスし、次に第2中間処理モードで5パスし、次に第2下端処理モードで3パスする。その結果、印刷領域としての領域R3〜R64に対して360×360dpiの印刷解像度でインクが吐出されて、前記「第1サイズ」の用紙は縁無しに印刷される。
なお、印刷解像度が360×360dpiであるために、右図に示す升目は、一つおきにドットで埋められており、すなわち、印刷領域のラスタラインは、升目一つおきに形成されている。
この第2上端処理モードにおける前半の2パスでは、ノズル#1〜#3を使用して印刷する。また、後半の2パスでは、パスが進む毎に、使用するノズルを#4ノズル、#5ノズル、#6ノズル、及び#7ノズルの順番で2つずつ増やしながら印刷する。なお、この使用するノズル数を順次増やす理由は、前述の(1)のケースと同じである。
この第2下端処理モードにおける後半の1パスでは、ノズル#5〜#7を使用して印刷する。また、この第2下端処理モードにおける前半の2パスでは、パスが進む毎に、使用するノズルをノズル#1、ノズル#2、ノズル#3、ノズル#4の順番で2つずつ減らしながら印刷する。なお、この使用するノズル数を順次減らす理由は、前述の(1)のケースと同じである。
これは、図19及び図20に示す第4印刷モードが設定された場合、すなわち余白形態モードとして「縁有り」が、また画質モードとして「普通」が設定された場合に該当する。そして、図24A及び図24Bに示すように、プリンタ1は、第1中間処理モードで8パスする。その結果、印刷領域としての領域R7〜R56に対して360×360dpiの印刷解像度でインクが吐出されて、前記「第1サイズ」の用紙は縁有りに印刷される。
ところで、このような印刷システム1000のプリンタ1は、部品の組立精度や加工精度等に起因してプリンタ毎に、印刷状態に関する個体差たる癖を有する場合がある。従って、通常は、プリンタ1の出荷前に検査ライン等において、プリンタ毎にテストパターンを印刷し、このテストパターンに基づいてプリンタ毎に前記印刷状態の癖を把握するとともに、印刷に関して用いる各種の制御量の補正値を決定して設定し、前記癖を小さく抑えるようにしている。
次に、このテストパターンの濃度をラスタライン毎に測定し、各測定値に基づいてラスタライン毎に濃度の補正値を求める。そして、ラスタライン毎に前記補正値を対応付けてプリンタ1のメモリに記録する。
図26は、濃度ムラの抑制方法の全体の処理手順を示すフローチャートである。先ず、製造ラインにおいてプリンタ1が組み立てられ(S110)、次に、検査ラインの作業者によって、濃度ムラを抑制するための濃度の補正値が前記プリンタ1に設定され(S120)、次に前記プリンタ1が出荷される(S130)。そして、当該プリンタ1を購入したユーザによって画像の本印刷が行われるが、その本印刷の際には、前記プリンタ1は前記補正値に基づいてラスタライン毎に濃度補正を実行しながら用紙に画像を印刷する(S140)。
以下では、ステップS120及びステップS140の内容について説明する。
図27は、図26中のステップS120の手順を示すフローチャートである。始めに、このフローチャートを参照し、この濃度の補正値の設定手順について概略説明する。
ステップS122:次に、印刷された全ての補正用パターンの濃度をラスタライン毎に測定し、当該測定値を、ラスタライン番号と対応付けて記録テーブルに記録する。なお、この記録テーブルは、検査ラインのコンピュータ1100のメモリに、前記インク色毎且つ処理モード毎の区分でそれぞれ用意されている(図32を参照。)。
ステップS123:次に、前記コンピュータ1100は、記録テーブルに記録された濃度の測定値に基づいて、ラスタライン毎に濃度の補正値を算出し、当該補正値を、ラスタライン番号と対応付けて補正値テーブルに記録する。なお、この補正値テーブルは、前記プリンタ1の前記メモリ63に、前記インク色毎且つ処理モード毎の区分でそれぞれ用意されている(図34を参照。)。
以下、これらステップS121乃至S123のそれぞれについて詳細に説明する。
先ず、検査ラインの作業者は、この検査ラインのコンピュータ1100等に、補正値の設定対象のプリンタ1を通信可能に接続し、図1で説明した印刷システムの状態に設定する。そして、前記コンピュータ1100の前記メモリに格納されているテストパターンTPの印刷データに基づいて用紙にテストパターンTPを印刷するようにプリンタ1に指示し、送信された前記印刷データに基づいてプリンタ1は用紙SにテストパターンTPを印刷する。なお、このテストパターンTPの印刷データは、CMYKの各インク色の階調値を直接指定して構成されたCMYK画像データに対して、前述のハーフトーン処理及びラスタライズ処理を行って生成されたものである。前記CMYK画像データの画素データの階調値は、インク色毎に形成される補正用パターン毎に、その全画素に亘って同一の値が設定されており、もって、各補正用パターンは、それぞれに、その全域に亘って、ほぼ一定の濃度で印刷される。前記階調値は、適宜な値に設定可能であるが、濃度ムラが生じ易い範囲の濃度ムラを積極的に抑制する観点からは、CMYKの色に関して所謂中間調領域となるような階調値を選ぶのが望ましい。具体的に言えば、前記256段階の階調値の場合には、77〜128の範囲から選ぶと良い。
また、前述したように多色印刷における濃度ムラの抑制は、その多色印刷に用いるインク色毎にそれぞれ行われ、更に、それぞれ抑制に用いられる方法は同じである。このため、以下の説明においては、ブラック(K)に代表させて説明する。すなわち、以下の説明においては、ブラック(K)の一色についてだけ記載している箇所も有るが、その他のC,M,Yのインク色についても同様である。
また、この補正用パターンCPkは、処理モード毎に印刷されるが、図示例では、搬送方向に関して略三分割された各領域に、互いに処理モードの異なる補正用パターンCP1,CP2,CP3が一つずつ印刷されている。
ここで、この分割された各領域に、何れの処理モードの補正用パターンCP1,CP2,CP3を印刷するかという対応関係については、本印刷時の対応関係と一致させるのが望ましい。そして、このようにすれば、前記本印刷時と同じ搬送動作及びドット形成動作を、当該補正用パターンCP1,CP2,CP3の印刷時においても忠実に再現させることができるため、これら補正用パターンCP1,CP2,CP3に基づいて得られる補正値の補正精度が向上し、濃度ムラを確実に抑制可能となる。
従って、これら処理モード毎に形成した補正用パターンCP1,CP2,CP3に基づいてラスタライン毎に濃度の補正をすることによって、本印刷時の画像の濃度ムラを確実に抑制することが可能であるのがわかる。
しかしながら、その場合には、搬送方向に関して前記印刷領域r1〜r121を全てカバーできるように、例えば120・D以上の長さの用紙を用いれば良い。そして、打ち捨て領域に関する補正用パターンCPとしては、この120・D以上の長さの用紙に印刷した補正用パターンを用いる一方で、打ち捨て領域以外の部分の補正用パターンCPとしては、前記第1サイズの用紙に印刷した補正用パターンCPを用いれば良い。
図29A及び図29Bに示す各補正用パターンCP1,CP2,CP3の濃度は、当該濃度を光学的に測定する濃度測定装置によってラスタライン毎に測定される。この濃度測定装置は、ラスタライン方向の所定数の画素の平均濃度を、ラスタライン毎に測定可能な装置であり、その一例としては、周知のスキャナ装置が挙げられる。なお、所定数の画素の平均濃度で各ラスタラインの濃度を評価する理由は、前記ハーフトーン処理によって各画素に形成されるドットの大きさは、各画素の階調値を揃えて印刷しても、画素毎に異なってしまうためであり、つまり、一つの画素に、一行のラスタラインの濃度を代表させることができないためである。
補正用パターンCPkを構成する全てのラスタラインに亘って、同じ濃度の階調値で印刷したにも拘わらず、実線で示す測定値はラスタライン毎に上下に大きくばらついているが、これが、前述したインクの吐出方向のばらつき等に起因する濃度ムラである。すなわち、隣り合うラスタラインとの間隔が狭いラスタラインの濃度は大きく測定される一方、間隔が広いラスタラインの濃度は小さく測定されている。
次に、コンピュータ1100は、各記録テーブルの各レコードに記録された測定値に基づいて、濃度の補正値を算出し、当該補正値を、プリンタ1の前記メモリ63内の補正値テーブルに設定する。図34に、この補正値テーブルの概念図を示すが、当該補正値テーブルは、前記記録テーブルと同じ区分で、すなわちインク色毎且つ処理モード毎の区分で用意されている。
補正値H=ΔC/M
=(M−C)/M …(式1)
従って、この補正値Hを用いて、後述する濃度補正を実行することによって、ラスタライン毎の濃度のバラツキをインク色毎且つ処理モード毎に小さくすることが可能となり、もって濃度ムラを小さく抑制可能となる。
このようにして濃度の補正値が設定されると、当該プリンタ1は本印刷時に、インク色毎且つ処理モード毎に用意された補正値テーブルを用いて、ラスタライン毎に濃度補正することによって、濃度ムラを抑制した印刷を実行可能となる。なお、このラスタライン毎の濃度補正は、プリンタドライバ1110が前記RGB画像データを印刷データに変換する際に、前記補正値に基づいて各画素データを補正することによって達成される。すなわち、前述したように、画素データは、最終的には、用紙上に形成されるドットの大きさに関する2ビットの画素データとなるが、この2ビットの画素データを変更することによって、このデータに基づいて印刷されたラスタラインの巨視的な濃度を変化させる。
図36は、図26中のステップS140に係るラスタライン毎の濃度補正の手順を示すフローチャートである。このフローチャートを参照し当該濃度補正の手順について説明する。
ステップS144:次に、プリンタドライバ1110は、ハーフトーン処理を実行する。このハーフトーン処理は、C,M,Y,K画像データ中の各画素データが示す256段階の階調値を、4段階の階調値に変換する処理である。なお、この4段階の階調値の画素データは、「ドットの形成なし」、「小ドットの形成」、「中ドットの形成」、及び「大ドットの形成」を示す2ビットデータである。
そして、この特定された処理モードが単数の場合には、その処理モード用の補正値テーブルを用いて、K画像データ中の画素データ行を補正する。
一方、この特定された処理モードが複数有る場合には、前記用紙サイズモードに基づいて、各処理モードによって印刷される領域をそれぞれ特定する。そして、各処理モードの補正値テーブルを用いて、各処理モードによって印刷される領域に対応する画像データ列を補正する。
例えば、図21Aに示すように、第1上端処理モードによって印刷される上端単独領域及び上端中間混在領域は、前述したように固定値の8パスで形成されるため、当該領域は、印刷領域の最上端から下端側に40本分のラスタラインであることが予めわかっている。従って、前記領域判定テーブルには、第1上端処理モードに対応付けて、「印刷領域の最上端から40番目のラスタラインまでの領域」と記録されている。
ここで、前記補正値に基づく画素データの補正方法について詳細に説明する。
そこで、第1実施形態に係る濃度ムラの抑制方法にあっては、この変換の際に、このレベルデータを前記補正値分だけ変更することによって前記4段階の階調値の画素データを補正し、これによって「補正値に基づく画素データの補正」を実現している。
例えば、当該画素データの階調値がgrであるとともに、その画素データが属する画素データ行が第1行目である場合には、当該画素データ行は、第1上端処理用の補正値テーブルにおける第1レコードの補正値Hが対応付けられている。従って、この補正値Hを前記階調値grに乗算した値Δgr(=gr×H)だけ、前記階調値grをずらしてレベルデータLVLを読み取って、レベルデータLVLは、11dと求められる。
なお、このステップ302において、レベルデータLVLが閾値THLよりも大きい場合には、ステップS310に進み、当該画素データには、大ドットを対応付けて記録する。一方、それ以外の場合にはステップS303に進む。
例えば、前記補正値Hを前記階調値grに乗算した値Δgr(=gr×H)だけ、前記階調値grからずらしてレベルデータLVMを読み取って、レベルデータLVMは、12dと求められる。そして、ステップS304において、ディザマトリクス上で前記画素データに対応する画素ブロックの閾値THMよりも、この中ドットのレベルデータLVMが大きいか否かの大小判定を行うが、ここで、このレベルデータLVMは、前記補正値Hに基づいてΔgr分だけ変化している。従って、この変化分だけ、前記大小判定の結果が変化し、これによって、中ドットの形成され易さも変化する結果、前述の「補正値に基づく画素データの補正」が実現されることになる。
「(1)濃度補正の手順」の説明では、第1印刷モードが設定された場合を例にしたが、ここでは、第2印刷モードが設定された場合について説明する。
これは、ユーザが、プリンタドライバ1110のインターフェースにおいて、余白形態モードとして「縁有り」を、また画質モードとして「きれい」を入力した場合である。そして、プリンタ1は、図19に示す第1中間処理モードのみで印刷を実行し、用紙は720×720dpiの印刷解像度での縁有りに印刷される。
<第1実施形態のテストパターンを用いた濃度ムラの抑制方法の問題点について>
第1実施形態に係る濃度ムラの抑制方法では、そのテストパターンTPとして、各インク色につき一つの濃度の階調値の補正用パターンを印刷していた。しかし、これには、前述した「濃度ムラを抑制するための濃度の補正値の設定」の部分において、更に詳細に言えば、濃度の補正値の算出方法において問題がある。
補正値H=ΔC/M
=(M−C)/M …(式1)
式1中のCは補正用パターンにおける各ラスタラインの濃度の測定値である。またMは前記測定値の全てのラスタラインに亘る平均値である。
そして、この補正値Hを用いて、画像データの画素データを補正し、これによってラスタラインの濃度を補正する。なお、前記画素データの階調値が、濃度の指令値に相当する。
このため、通常は、測定値Cが目標値になるまで、補正値Hを変化させての補正用パターンの印刷及びその濃度の測定からなる一連の作業を試行錯誤的に繰り返して行い、これによって、最適な補正値Hを見出しており、その作業には多大な労力がかかっていた。
以下、第2実施形態のテストパターンTPを用いた補正値の設定方法について説明するが、その大半の部分は、前述の第1実施形態のテストパターンTPを用いた補正値の設定方法と同じである。従って、その相違点について主に説明し、同じ部分については当該第2実施形態の理解に必要な場合についてのみ説明する。また、これらの説明は、図27のフローチャートを用いて行う。
ステップS121:先ず、検査ラインの作業者は、検査ラインのコンピュータ1100等にプリンタ1を接続し、このプリンタ1によりテストパターンTPとして、CMYKのインク色毎に前記帯状の補正用パターンCPを印刷する。但し、この第2実施形態のテストパターンTPにあっては、補正用パターンCPは、各インク色につき少なくとも2つずつ、互いの濃度の指令値を異ならせて印刷される(図39を参照)。
図39に、第1具体例に係るテストパターンTPを示すが、この第1具体例では、テストパターンTPとして、前述の互いに濃度の異なる補正用パターンCPを、CMYKの各インク色につき2つずつ印刷する。
先ず、検査ラインのコンピュータ1100等に、補正値の設定対象のプリンタ1を通信可能に接続する。そして、前記コンピュータ1100の前記メモリに格納されているテストパターンTPの印刷データに基づいて、プリンタ1は、用紙SにテストパターンTPを印刷する。なお、前記第1実施形態の場合と同様に、余白形態モードには「縁無し」が、画質モードには「きれい」が、また用紙サイズモードには「第1サイズ」が設定された前提で説明する。
ブラック(K)の補正用パターンCPkが有する2つの補正用パターンCPka,CPkbは、互いに異なる濃度に印刷されている。
図39に示す2つの補正用パターンCPka,CPkbの濃度は、前記スキャナ装置100によってラスタライン毎に測定される。
なお、前述の第1実施形態の場合と同様に、このスキャナ装置100は、測定値Ca,Cbを、256段階のグレイスケールの階調値で前記コンピュータ1100へ出力する。そして、このコンピュータ1100は、前記グレイスケールの階調値で示された測定値Ca,Cbを、そのメモリに用意された記録テーブルに記録する。
次に、前述の第1実施形態の場合と同様に、各記録テーブルの各レコードに記録された測定値Ca,Cbに基づいて、濃度の補正値Hを算出し、当該補正値Hを補正値テーブルに設定する。
但し、第2実施形態に係る第1具体例にあっては、同じレコード番号のレコードに記録された指令値Sa,Sbと測定値Ca,Cbとで対をなす2対の情報(Sa,Ca)、(Sb,Cb)を用いて一次補間を行うことによって、前記問題点のところで説明した試行錯誤的な算出作業を繰り返すことなく、一回の作業で補正値を算出することができるようになっている。なお、以下で説明する補正値Hの算出手順は、レコード番号毎にそれぞれ行われるのは言うまでもない。
先ず、前記直線ABは、以下に示す式2で表現できる。
C=[(Ca−Cb)/(Sa−Sb)]・(S−Sa)+Ca…(式2)
そして、この式2を指令値Sについて解くととともに、測定値Cに目標値Ss1を代入すれば、測定値Cが目標値Ss1となる指令値Soは、次の式3のように表せる。
So=(Ss1−Ca)/[(Ca−Cb)/(Sa−Sb)]+Sa…(式3)
△S=So−Ss …(式4)
H=△S/Ss=(So−Ss)/Ss…(式5)
従って、式3及び式5が、補正値Hを求めるための式であり、これら式3及び式5のCa,Cb,Sa,Sb,Ss,Ss1に具体的な数値を代入すれば補正値Hを求めることができる。
図42に、用紙Sに印刷された第2具体例に係るテストパターンTPを示す。
前述の第1具体例においては、テストパターンTPとして、互いに濃度の異なる補正用パターンCPを、各インク色につき2つずつ印刷したが、図42に示す第2具体例では、CMYKの各インク色につき3つずつ印刷し、これら3つの補正用パターンCPの濃度の測定値Ca,Cb,Ccを用いて一次補間を行う点で相違する。そして、この3つの測定値Ca,Cb,Ccを用いることによって、更に高い精度で補正値Hを算出できるようになっている。なお、この相違点以外については、前述の第1具体例と同様である。従って、以下の説明では、この相違点について重点的に説明し、同じ内容については簡単な説明にとどめる。また、その説明は、第1具体例と同様に、図27のフローチャートを用いて行う。
図42に示すように、用紙SにはテストパターンTPとして、CMYKの各インク色につき、帯状の補正用パターンCPが3つずつ形成されており、これら3つの濃度は、互いに異なる濃度で印刷されている。なお、以下では、これらインク色を代表して、ブラック(K)についてのみ説明する。
図42に示すように、この3つのうちの2つの補正用パターンCPka,CPkbは、第1具体例と同じ濃度の指令値Sa,Sbで印刷されており、残る1つの補正用パターンCPkCは、これら指令値Sa,Sbの間の値Scを指令値として印刷されている。このように3つの濃度の指令値で補正用パターンCPka,CPkb,CPkcを印刷している理由は、濃度が大きい範囲と濃度が小さい範囲とで、前記直線ABの傾きが異なる可能性があり、その場合には、それが補間誤差となるためである。これについては、後述する。
図42に示す3つの補正用パターンCPka,CPkb,CPkcの濃度は、第1具体例と同様に、前記スキャナ装置100によってラスタライン毎に測定される。そして、これら測定値Ca,Cb,Ccは、後記記録テーブルに記録される。
図43に、第2具体例の記録テーブルを示すが、各記録テーブルには、3つの補正用パターンCPka,CPkb,CPkcについての測定値Ca,Cb,Cc、及びこれら測定値に対応する指令値Sa,Sb,Scをそれぞれ記録できるように、6つのフィールドが用意されている。そして、図中の左から1つ目のフィールド及び4つ目のフィールドの各レコードには、それぞれに、濃度が小さい方の補正用パターンCPkaの測定値Ca及びその指令値Saが記録される。また3つ目のフィールド及び6つ目のフィールドの各レコードには、それぞれに、濃度が大きい方の補正用パターンCPkbの測定値Cb及びその指令値Sbが記録される。そして、2つ目のフィールド及び5つ目のフィールドの各レコードには、それぞれに、濃度が中間の補正用パターンCPkcの測定値Cc及びその指令値Scが記録される。なお、この記録の際には、これら2つの補正用パターンCPka,CPkb,CPkcのラスタライン番号が同じ測定値Ca,Cb,Cc及び指令値Sa,Sb,Scは、何れも同じレコード番号のレコードに記録されるのは言うまでもない。
次に、前述の第1具体例の場合と同様に、各記録テーブルの各レコードに記録された、指令値Sa,Sb,Scと測定値Ca,Cb,Ccとで対をなす三対の情報(Sa,Ca),(Sb,Cb),(Sc,Cc)を用いて一次補間を行って補正値Hを算出し、当該補正値Hを補正値テーブルに設定する。
但し、この第2具体例の一次補間にあっては、3対の情報(Sa,Ca),(Sb,Cb),(Sc,Cc)を用いるので、前記第1具体例よりも更に高い精度で補正値Hを算出可能となっている。すなわち、一般に、濃度が大きい範囲と小さい範囲とで、前述の一次補間に用いた直線ABの傾きが異なる場合がある。そして、その場合には、前述の第1具体例のように、濃度の大小に拘わらず1つの直線を用いる方法では、適切な補正値Hを算出することができない。
これに対して、この第2具体例では、濃度が大きい範囲に関しては、情報(Sb,Cb)及び情報(Sc,Cc)の2対の情報を用いて一次補間を行う一方、濃度が小さい範囲に関しては、情報(Sa,Ca)及び情報(Sc,Cc)の2対の情報を用いて一次補間を行うようにしている。
図44に示すように、これら3対の情報(Sa,Ca),(Sb,Cb),(Sc,Cc)は、それぞれにグラフ上における座標が(Sa,Ca)の点A、(Sb,Cb)の点B、(Sc,Cc)の点Cとして表される。このうちの二点B,Cを結ぶ直線BCが、濃度が大きい範囲における指令値Sの変化と測定値Cの変化との関係を示しており、また、二点A,Cを結ぶ直線ACが、濃度が小さい範囲における指令値Sの変化と測定値Cとの変化との関係を示している。
上記の実施形態は、主としてプリンタについて記載されているが、その中には、印刷装置、印刷方法、印刷システム等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、プリンタが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
前述の実施形態では、染料インク又は顔料インクをノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出するインクは、このようなインクに限られるものではない。
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、インクを吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
前述の実施形態では、印刷方式としてインターレース方式を例に説明したが、この印刷方式は、これに限るものではなく、所謂オーバーラップ方式を用いても良い。前述のインターレースでは、1つのラスタラインは1つのノズルにより形成されるところ、当該オーバーラップ方式では、1つのラスタラインが、2つ以上のノズルにより形成される。すなわち、このオーバーラップ方式では、用紙Sが搬送方向に一定の搬送量Fで搬送される毎に、キャリッジ移動方向に移動する各ノズルが、数画素おきに間欠的にインク滴を吐出することによって、キャリッジ移動方向に間欠的にドットを形成する。そして、他のパスにおいて、他のノズルが既に形成されている間欠的なドットを補完するようにドットを形成することにより、1つのラスタラインが複数のノズルにより完成する。
前述の実施形態では、キャリッジの往方向の移動時にのみインクを吐出する単方向印刷を例に説明したが、これに限るものではなく、キャリッジの往復たる双方向移動時にインクを吐出する所謂双方向印刷を行っても良い。
前述の実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色のインクを用紙S上に吐出してドットを形成する多色印刷を例に説明したが、インク色はこれに限るものではない。例えば、これらインク色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)及びライトマゼンタ(薄いマゼンダ、LM)等のインクを用いても良い。
また、逆に、上記4つのインク色のいずれか1つだけを用いて単色印刷を行っても良い。
前述の実施形態では、上端処理及び下端処理として、縁無し印刷の場合、すなわち用紙の搬送方向の上端部及び下端部に余白を設けずに印刷する場合を例に説明したが、最も広義な意味としては、単に、前記上端部及び下端部に画像を印刷するために有効な処理の意味である。従って、これら上端処理及び下端処理を用いて、前記上端部及び下端部に余白を設けた縁有り印刷を行っても構わない。なお、その場合には、図22A及び図22Bに示す上端処理及び下端処理を行わない場合と比べて、図21A及び図21Bに示すように、印刷不可領域の縮小化が図れるという作用効果を奏する。
例えば、図21Aに示す縁無し印刷の例において、溝部24aと対向するノズル#1〜#3のみを用いて印刷する前半の4パス(1パス目から4パス目まで)の処理のみを、狭義な意味の上端処理と定義するとともに、当該上端処理から中間処理へと移行すべく、使用ノズル数を#1〜#7へと順次増やして印刷する後半の4パス(5パス目から8パス目まで)の処理を上端移行処理と定義しても良い。
例えば、図21Bに示す縁無し印刷の例において、溝部24bと対向するノズル#5〜#7のみを用いて印刷する後半の5パス(4パス目から8パス目まで)の処理のみを、狭義な意味の下端処理と定義するとともに、当該下端処理へと中間処理から移行すべく、使用ノズル数をノズル#1〜#7から順次減らして印刷する前半の3パス(1パス目から3パス目まで)の処理を下端移行処理と定義しても良い。
例えば、低い印刷解像度で画像を印刷する前記第2上端処理モード、第2中間処理モード、第2下端処理モードについては、補正用パターンCPを形成せずに、すなわち、これらに対応する補正値テーブルに補正値を記録しないようにしても良い。なお、その場合には、対応する補正値が存在しないので、前述の濃度の補正は実行されずに本印刷がなされ、前記補正を実行しない分だけ本印刷を高速で行うことができる。
例えば、予め補正値分だけレベルデータを変更したドットの生成率テーブルを、所定の補正値刻み毎に複数備え、当該生成率テーブルから画素データの階調値に対応するレベルデータを、そのまま読み出すようにして画素データを補正するようにしても良い。そして、この構成によれば、画素データの階調値に対応するレベルデータを、各ドットの生成率テーブルから読み取るだけで良いため、画素データの補正に要する時間の短縮化が図れる。
例えば、低い印刷解像度で画像を印刷する前記第2上端処理モード、第2中間処理モード、第2下端処理モードについては、補正用パターンCPを形成せずに、すなわち、これらに対応する補正値テーブルに補正値を記録しないようにしても良い。なお、その場合には、対応する補正値が存在しないので、前述の濃度の補正は実行されずに本印刷がなされ、前記補正を実行しない分だけ本印刷を高速で行うことができる。
例えば、用紙Sの搬送方向におけるヘッド41の下流側に、光学的に濃度を測定するセンサを固設して備え、当該センサによって、補正用パターンCPの印刷動作と並行させながら、印刷された補正用パターンCPの濃度を測定するようにしても良い。
Claims (27)
- 媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
所定の移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出して、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるラインを、前記移動方向と交差する交差方向に複数形成して補正用パターンを印刷し、
前記補正用パターンの濃度を前記ライン毎に測定し、
測定された前記ライン毎の濃度に応じた補正値に基づいて、それぞれの前記ラインの濃度を補正して、前記交差方向に複数形成される前記ラインにより前記画像を印刷する。 - 請求項1に記載の印刷方法であって、
前記移動方向に移動する複数の前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成するドット形成動作と、前記媒体を前記交差方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ラインを前記交差方向に複数形成する。 - 請求項2に記載の印刷方法であって、
前記画像を前記媒体に印刷する印刷装置は、前記搬送動作及び前記ドット形成動作の少なくとも一方が異なる印刷処理を実行する複数種類の処理モードを有し、
これら処理モードのうちの少なくとも2以上の処理モードによって、各処理モードに対応した補正用パターンを媒体に印刷するとともに、前記補正用パターンの濃度をライン毎に測定して得られた前記補正値を、ライン毎に対応させて有し、
前記補正用パターンを印刷した処理モードのうちのいずれかの処理モードによって前記画像を印刷する際に、前記画像の各ラインに対応する前記補正値に基づいて、前記画像の濃度をライン毎に補正する。 - 請求項3に記載の印刷方法であって、
前記各処理モードに対応した補正用パターンを、一つの媒体内に収めて印刷する。 - 請求項1に記載の印刷方法であって、
複数の前記ノズルは、前記交差方向に沿って整列されてノズル列を構成している。 - 請求項5に記載の印刷方法であって、
前記画像を前記媒体に印刷する印刷装置は、前記ノズル列を、前記インクの色毎に備え、
前記色毎に前記補正用パターンを印刷することによって、前記補正値が前記色毎に用意され
前記色毎の補正値に基づいて、前記画像の濃度を前記色毎に補正する。 - 請求項3に記載の印刷方法であって、
前記2以上の処理モードは、前記交差方向における前記媒体の下流側の端部に画像を印刷するための下流端処理モードと、前記交差方向における前記媒体の上流側の端部に画像を印刷するための上流端処理モードとのうちの少なくともいずれかを含んでいる。 - 請求項7に記載の印刷方法であって、
前記下流端処理モード及び前記上流端処理モードは、それぞれに、前記端部に余白を設けずに画像を印刷するためのモードである。 - 請求項7に記載の印刷方法であって、
前記下流端処理モード及び前記上流端処理モードは、それぞれに、前記端部に余白を設けて画像を印刷するためのモードを含む。 - 請求項7に記載の印刷方法であって、
前記上流端処理モードによって印刷される補正用パターンを、媒体の前記上流側の端部に印刷する。 - 請求項7に記載の印刷方法であって、
前記下流端処理モードによって印刷される補正用パターンを、媒体の前記下流側の端部に印刷する。 - 請求項7に記載の印刷方法であって、
前記2以上の処理モードは、前記交差方向における前記媒体の上流側の端部と下流側の端部との間の部分に画像を印刷するための中間処理モードを含んでいる。 - 請求項12に記載の印刷方法であって、
前記下流端処理モード及び前記上流端処理モードの少なくとも一方と、中間処理モードとは、互いに前記搬送動作の搬送量が異なる。 - 請求項1に記載の印刷方法であって、
前記画像が印刷される媒体の前記交差方向における上流側の端部よりも上流側に外れると判断される領域、又は下流側の端部よりも下流側に外れると判断される領域についても前記補正値を有し、
この補正値は、前記領域の相当位置に媒体を配置し、この媒体に前記補正用パターンを印刷し、この補正用パターンの濃度をライン毎に測定することによって、得られる。 - 請求項1に記載の印刷方法であって、
前記補正用パターンには、前記補正用パターンの濃度をライン毎に測定する際に、測定中のラインを特定するための前記移動方向に沿う罫線が、前記交差方向に所定間隔で形成されている。 - 請求項1に記載の印刷方法であって、
前記画像を印刷するための画像データを準備し、前記画像データは、媒体上に形成されるドットの形成単位毎に、前記濃度の階調値を有し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられていない場合には、
前記階調値とドットの生成率とを対応付けた生成率テーブルに基づいて、前記形成単位の階調値に対応する前記生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられている場合には、
前記生成率テーブルから階調値に対応する前記生成率を読み取る際に、前記階調値を補正値だけ変更した値に対応する生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成する。 - 請求項1に記載の印刷方法であって、
前記画像を印刷するための画像データを準備し、該画像データは、媒体上に形成されるドットの形成単位毎に、前記濃度の階調値を有し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられていない場合には、
前記階調値とドットの生成率とを対応付けた生成率テーブルに基づいて、前記形成単位の階調値に対応する前記生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられている場合には、
前記生成率テーブルの前記生成率を補正値だけ変更した生成率テーブルに基づいて、前記形成単位の階調値に対応するドットの生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成する。 - 請求項16又は17に記載の印刷方法であって、
前記ドットの生成率は、同一の前記階調値を有する、所定数の前記形成単位を備えた領域にドットを形成した場合に、前記領域内に形成されるドット数の前記所定数に対する割合を示している。 - 請求項1に記載の印刷方法であって、
前記補正用パターンの全てのラインを、同じ階調値に基づいて印刷する。 - 請求項19に記載の印刷方法であって、
前記ライン毎に測定した濃度の測定値の全てのラインに亘る平均値を、濃度の目標値とし、
この目標値と各ラインの濃度の測定値との偏差を前記目標値で除算して得られる補正比率を、前記補正値とする。 - 請求項16又は17に記載の印刷方法であって、
前記ノズルは、複数のサイズのドットを形成可能であり、
前記生成率テーブルには、前記階調値に対する前記生成率の関係が、前記サイズ毎に規定されている。 - 請求項1に記載の印刷方法であって、
前記補正用パターンの濃度は、濃度測定装置を用いて、光学的に測定される。 - 請求項3に記載の印刷方法であって、
前記搬送動作が異なる印刷処理とは、各搬送動作の搬送量の変化パターンが異なる印刷処理であり、
前記ドット形成動作が異なる印刷処理とは、各ドット形成動作において使用されるノズルの変化パターンが異なる印刷処理である。 - 媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
所定の移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出して、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるラインを、前記移動方向と交差する交差方向に複数形成して補正用パターンを印刷し、
前記補正用パターンの濃度を前記ライン毎に測定し、
測定された前記ライン毎の濃度に応じた補正値に基づいて、それぞれの前記ラインの濃度を補正して、前記交差方向に複数形成される前記ラインにより前記画像を印刷する
ここで、
前記移動方向に移動する複数の前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成するドット形成動作と、前記媒体を前記交差方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ラインを前記交差方向に複数形成し、
前記画像を前記媒体に印刷する印刷装置は、前記搬送動作及び前記ドット形成動作の少なくとも一方が異なる印刷処理を実行する複数種類の処理モードを有し、
これら処理モードのうちの少なくとも2以上の処理モードによって、各処理モードに対応した補正用パターンを媒体に印刷するとともに、前記補正用パターンの濃度をライン毎に測定して得られた前記補正値を、ライン毎に対応させて有し、
前記補正用パターンを印刷した処理モードのうちのいずれかの処理モードによって前記画像を印刷する際に、前記画像の各ラインに対応する前記補正値に基づいて、前記画像の濃度をライン毎に補正し、
前記各処理モードに対応した補正用パターンを、一つの媒体内に収めて印刷し、
複数の前記ノズルは、前記交差方向に沿って整列されてノズル列を構成しており、
前記画像を前記媒体に印刷する印刷装置は前記ノズル列を前記インクの色毎に備え、前記色毎に前記補正用パターンを印刷することによって、前記補正値が前記色毎に用意され、前記色毎の補正値に基づいて、前記画像の濃度が前記色毎に補正され、
前記2以上の処理モードは、前記交差方向における前記媒体の下流側の端部に画像を印刷するための下流端処理モードと、前記交差方向における前記媒体の上流側の端部に画像を印刷するための上流端処理モードとのうちの少なくともいずれかを含んでおり、
前記下流端処理モード及び前記上流端処理モードは、それぞれに、前記端部に余白を設けずに画像を印刷するためのモードであり、
前記上流端処理モードによって印刷される補正用パターンを、媒体の前記上流側の端部に印刷し、
前記下流端処理モードによって印刷される補正用パターンを、媒体の前記下流側の端部に印刷し、
前記2以上の処理モードは、前記交差方向における前記媒体の上流側の端部と下流側の端部との間の部分に画像を印刷するための中間処理モードを含んでおり、
前記下流端処理モード及び前記上流端処理モードの少なくとも一方と、中間処理モードとは、互いに前記搬送動作の搬送量が異なり、
前記画像が印刷される媒体の前記交差方向における上流側の端部よりも上流側に外れると判断される領域、又は下流側の端部よりも下流側に外れると判断される領域についても前記補正値を有し、
この補正値は、前記領域の相当位置に媒体を配置し、この媒体に前記補正用パターンを印刷し、この補正用パターンの濃度をライン毎に測定することによって、得られ、
前記補正用パターンには、前記補正用パターンの濃度をライン毎に測定する際に、測定中のラインを特定するための前記移動方向に沿う罫線が、前記交差方向に所定間隔で形成されており、
前記画像を印刷するための画像データを準備し、前記画像データは、媒体上に形成されるドットの形成単位毎に、前記濃度の階調値を有し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられていない場合には、
前記階調値とドットの生成率とを対応付けた生成率テーブルに基づいて、前記形成単位の階調値に対応する前記生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成し、
前記形成単位に前記補正値が対応付けられている場合には、
前記生成率テーブルから階調値に対応する前記生成率を読み取る際に、前記階調値を補正値だけ変更した値に対応する生成率を読み取り、読み取った生成率に基づいて、媒体上の各形成単位にドットを形成され、
前記ドットの生成率は、同一の前記階調値を有する、所定数の前記形成単位を備えた領域にドットを形成した場合に、前記領域内に形成されるドット数の前記所定数に対する割合を示しており、
前記補正用パターンの全てのラインを、同じ階調値に基づいて印刷し、
前記ライン毎に測定した濃度の測定値の全てのラインに亘る平均値を、濃度の目標値とし、
この目標値と各ラインの濃度の測定値との偏差を前記目標値で除算して得られる補正比率を、前記補正値とし、
前記ノズルは複数のサイズのドットを形成可能であり、前記生成率テーブルには、前記階調値に対する前記生成率の関係が、前記サイズ毎に規定されており、
前記補正用パターンの濃度は、濃度測定装置を用いて、光学的に測定され、
前記搬送動作が異なる印刷処理とは、各搬送動作の搬送量の変化パターンが異なる印刷処理であり、
前記ドット形成動作が異なる印刷処理とは、各ドット形成動作において使用されるノズルの変化パターンが異なる印刷処理である。 - 媒体に画像を印刷する印刷装置であって、
インクを吐出するためのノズルと、
所定の移動方向に移動する複数の前記ノズルからインクを吐出して、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されたラインを、前記移動方向と交差する交差方向に複数形成して補正用パターンを印刷させるコントローラであって、
前記補正用パターンの前記ライン毎の濃度に応じた補正値に基づいて、それぞれの前記ラインの濃度を補正して、前記交差方向に複数形成される前記ラインにより前記画像を印刷させるコントローラと、
を備える。 - 印刷システムであって、
コンピュータと、
前記コンピュータと通信可能に接続された印刷装置と、
を備え、
前記印刷装置は、
インクを吐出するためのノズルと、
所定の移動方向に移動する複数の前記ノズルからインクを吐出して、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されたラインを、前記移動方向と交差する交差方向に複数形成して補正用パターンを印刷させるコントローラであって、
前記補正用パターンの前記ライン毎の濃度に応じた補正値に基づいて、それぞれの前記ラインの濃度を補正して、前記交差方向に複数形成される前記ラインにより前記画像を印刷させるコントローラと、
を備える。 - テストパターンであって、
複数のラインから構成される補正用パターンを備え、
ここで、
前記補正用パターンは、
所定の移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出して、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるラインを、前記移動方向と交差する交差方向に複数形成することによって印刷され、
前記ライン毎の濃度に応じた補正値を取得するために、前記ライン毎に濃度を測定される。
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