JPS636071B2 - - Google Patents

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JPS636071B2
JPS636071B2 JP3409482A JP3409482A JPS636071B2 JP S636071 B2 JPS636071 B2 JP S636071B2 JP 3409482 A JP3409482 A JP 3409482A JP 3409482 A JP3409482 A JP 3409482A JP S636071 B2 JPS636071 B2 JP S636071B2
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JP
Japan
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tetrahydrocamptothecin
nitro
camptothecin
chloroform
reduced pressure
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Application number
JP3409482A
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English (en)
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JPS58152888A (ja
Inventor
Sada Myasaka
Seigo Sawada
Kenichiro Nogata
Masahiko Mutai
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Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/413,879 priority patent/US4473692A/en
Priority to CA000410691A priority patent/CA1246576A/en
Priority to DE8282304649T priority patent/DE3274351D1/de
Priority to EP82304649A priority patent/EP0074256B1/en
Publication of JPS58152888A publication Critical patent/JPS58152888A/ja
Priority to US06/632,039 priority patent/US4545880A/en
Publication of JPS636071B2 publication Critical patent/JPS636071B2/ja
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な10−ニトロ−1・2・6・7
−テトラヒドロカンプトテシン誘導体の製造法に
関する。さらに、詳しく言えば、本発明は、カン
プトテシンを接触還元し、得られる1・2・6・
7−テトラヒドロカンプトテシンをアシル化剤で
処理し、生成するアシル化物を硫酸と硝酸とを用
いて処理して、10位にニトロ基を導入せしめ、得
られた10−ニトロ−カンプトテシン誘導体に存在
するアシル基を所望により、加水分解により除去
することを特徴とする一搬式、 (式中、Rは、水素原子又はアシル基である)で
表わされる10−ニトロ−1・2・6・7−テトラ
ヒドロカンプトテシン誘導体の製法を提供するも
のである。
カンプトテシンは落葉喬木喜樹
(Camptothecaacuminata Nyssaceae)等から抽
出・単離されるアルカロイドで、強力な核酸合成
阻害作用を有し、その作用は迅速かつ可逆性を示
すことが特徴で、既存の制癌剤と交叉耐性を示さ
ないという独特な作用機作をもつ抗腫瘍性物質で
あり、マウス白血病L1210、ラツトウオーカー
256肉腫など実験移植癌に対して、強力な制ガン
効果を示すことが認められているが、毒性作用を
有するために、医薬品としての有用性がおのずか
ら、制限されている現状にある。
そこで、このカンプトテシンを化学的に他の物
質に変換することすなわち、カンプトテシン誘導
体に変えることにより、制ガン活性を保持しなが
ら、毒性の低下を図るという試みが従来なされて
来た。
しかしながら、カンプトテシンそれ自体が各種
有機溶剤に難溶であることや、カンプトテシンが
その化学構造中に有するヘテロ環に由来して親電
子置換反応に対する抵抗性を有することなどの理
由で、誘導体に変換するのにも、種々の障害があ
り、机上で企画するほどに新規な誘導体を得るこ
とは容易ではないのが実情である。
本発明者らは、先に、カンプトテシンを出発物
質とし、選択的にその10位に対し、酸素原子、イ
オン原子に係る官能基を導入することに成功した
が(特願昭56−138411号参照)、その方法によつ
ては、窒素原子及びハロゲン原子の導入は困難で
あり、さらには、生成物の分離、精製等に関して
解決すべき問題が存在するため、さらに、この10
位に対する窒素原子、ハロゲン原子の導入方法に
つき研究を重ねた結果、カンプトテシンを接触還
元して得られる1・2・6・7−テトラヒドロカ
ンプトテシンをアシル化剤で処理し、生成するア
シル化物を硫酸と硝酸とを用いて、ニトロ化する
ことにより、10位のニトロ化誘導体が得られるこ
とを見出した。本発明は、かかる知見に基いてな
されたものである。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明方法において、最初に行われる反応であ
るカンプトテシンB環の還元は、溶媒として酢酸
又はジオキサン−酢酸又はジオキサン−塩酸など
を使用し、白金触媒などの接触還元用触媒の存在
下に、常圧、常温で、水素添加することにより効
率よく行うことができる。得られた1・2・6・
7−テトラヒドロカンプトテシンは、次にアシル
化剤で処理することにより、その1位にアシル基
を導入することができる。次いで、得られた1−
アシル−1・2・6・7−テトラヒドロカンプト
テシンを濃硫酸中硝酸によりニトロ化すると、1
−アシル−10−ニトロ−1・2・6・7−テトラ
ヒドロカンプトテシンが選択的に収率よく、得ら
れる。この1−アシル−10−ニトロ−1・2・
6・7−テトラヒドロカンプトテシンのN−アシ
ル基は酸または塩基の存在下加水分解することに
より除去され、10−ニトロ−1・2・6・7−テ
トラヒドロカンプトテシンを得ることができる。
こうして得られた前述の一般式で表わされた1
−アシル−10−ニトロ−1・2・6・7−テトラ
ヒドロカンプトテシンは、そのニトロ基を種々の
置換基に変換することにより他の10−置換カンプ
トテシン又は10−置換−1・2・6・7−テトラ
ヒドロカンプトテシン誘導体に誘導することがで
きるのでこのものは各種の10−置換カンプトテシ
ン誘導体合成用の重要な中間体である。
例えば10−ニトロ−1・2・6・7−テトラヒ
ドロカンプトテシンを酸化することにより核を芳
香化して10−ニトロ−カンプトテシンを得ること
ができるが、この酸化(芳香化)反応は、DDQ
酸化、空気酸化又は硝酸酸化等の方法により効率
よく達成することができる。このような方法によ
る10位のニトロ化はカンプトテシンそれ自体の硫
酸、硝酸によるニトロ化では得ることのできない
10−ニトロ体をカンプトテシンを出発物質とし
て、そのカンプトテシンより起算して約50%の収
率で得ることができる。
本発明により得られる10−ニトロ−1・2・
6・7−テトラヒドロカンプトテシン又はその1
−アシル体及び10−ニトロカンプトテシンは以下
に述べる如く各種の10−置換カンプトテシン誘導
体に導くことができる。すなわち、例えば、これ
らの化合物は、塩酸中で鉄、又は錫等の金属によ
る還元又は接触還元を行うことによりそのニトロ
基をアミノ基に変換し、定量的に対応する10−ア
ミノ体を得ることができる。これらの10−アミノ
体はそのアミノ基をアシル化あるいはアルキル化
することにより10−アシルアミノ体又は10−アル
キルアミノ体へ導くことができる。この10−アミ
ノ体はまたジアゾニウム塩に導くことによりその
アミノ基を種種の他の官能基に変換することがで
きる。例えば、この10−アミノ体を硫酸水溶液中
でジアゾ化し、次いで加温することにより10−ヒ
ドロキシ置換体を、又上記のジアゾニウム塩をメ
タノールで処理することにより10−メトキシ置換
体を得ることができる。10−ニトロカンプトテシ
ンより得られた10−ヒドロキシ−カンプトテシン
及び10−メトキシカンプトテシンは、喜樹より単
離した標品と各種スペクトルを比較することによ
り同定された。また、上記の10−アミノ体を塩酸
中又は臭化水素酸中でジアゾ化し、次いで塩化第
一銅又は臭化第一銅で処理することにより10−ク
ロロカンプトテシン又は10−ブロモカンプトテシ
ンを得ることができる。
以下に本発明の実施例を掲げるが、本発明はこ
れら実施例に限定されるものではない。
実施例 1 (a) 1・2・6・7−テトラヒドロカンプトテシ
ンの製造 カンプトテシン(500mg、1.43mmol)を酢
酸(100ml)に懸濁し、酸化白金(100mg)を加
え、室温で常圧接触還元する(1.5時間、約140
mlの水素を吸収する)。触媒を去した後、反
応混合物を減圧で乾固し、残留物をクロロホル
ム(200ml)に溶解し、5%−炭酸水素ナトリ
ウム水溶液(100ml)、次いで飽和食塩水(100
ml)で洗い、クロロホルム層を硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、過し、減圧で乾固し、シリカゲ
ル(20g)カラムクロマトグラフイ(クロロホ
ルム)で精製すると下記の物性を有する標記化
合物が黄白色の結晶として、285mg(変換率
56.3%、収率76.7%)得られる。なお、この
際、未反応の原料113mg(crude)が回収され
た。
m.p.(dec.)240−242℃(メタノールより) IRKBr naxνcm-1:3470、1745、1645、1565、1495、
1165、1030 (b) 1・20−O−ジアセチル−1・2・6・7−
テトラヒドロカンプトテシンの製造 カンプトテシン(500mg、1.43mmol)を酢
酸(100ml)に懸濁し、酸化白金(100mg)を加
え、常圧接触還元する(室温で1.5時間、約140
mlの水素を吸収する)。触媒を去した後、反
応混合物を減圧で乾固し、ピリジン(5ml)に
溶解し、無水酢酸(1ml)を加え、60〜65℃で
1.5時間加温する。反応混合物を減圧で乾固し、
シリカゲルカラムクロマトグラフイ(2%−ア
セトン−クロロホルム)により精製すると下記
の物性を有する標記化合物、349mg(76.7%収
率)が得られる。なお、この際、20−0−アセ
チルカンプトテシン149mg(crude)が回収さ
れた。
無色針状晶。
m.p.>280℃(C6H6より) NMR(CDCl3中)δ:0.78(3H、t、J=7
Hz、−CH2CH3)、2.18(2H、m、−CH2CH3)、
2.20(6H、s、20−O−COCH3+N−1−
COCH3)、2.80(2H、br m、C−7−H2)、
3.50(2H、br m、C−5−H2)、4.10(1H、
m、C−6−H)、5.02、5.38(1H、1H、d
x d、J=17Hz、C−17−H2)、7.20
(1H、s、C−14−H)、7.24(1H、m、C
−2−H)、7.69(1H、m)、8.10(3H、m) MS:m/e432〔M+〕(C24H24N2O6=432とし
て) (c) 1−アセチル−1・2・6・7−テトラヒド
ロ−10−ニトロカンプトテシンの製造 カンプトテシン(500mg、1.44mmol)を氷
酢酸・ジオキサン混合溶媒(氷酢酸50mlとジオ
キサン50ml)に懸濁し、これに、酸化白金
(100mg)を加え、室温で、1時間、常圧で接触
還元を行う。次いで、触媒を去した後、溶媒
を減圧で留去する。残留物をクロロホルム
(200ml)に溶解し、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液(50ml)を用いて洗い、クロロホルム層を
分取しMgSO4で乾燥後減圧で溶媒を留去する。
以上の操作を6回繰り返し、得られた6回分の
生成物をセライトにまぶし、シリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付すると(溶出液:酢酸
エチルエステル)1・2・6・7−テトラヒド
ロカンプトテシンが得られる。これにピリジン
5mlおよび無水酢酸5mlを加え、60℃で1時間
加温し、ピリジン、無水酢酸を減圧で留去し、
残留物をクロロホルム(300ml)に溶かし、5
%塩酸水溶液つづいて5%炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗い、クロロホルム層をMgSO4で乾
燥し、減圧留去すると、1−アセチル−20−O
−アセチル−1・2・6・7−テトラヒドロカ
ンプトテシンが得られる。これを濃硫酸50mlに
溶かし、その溶液に氷冷下に発煙硝酸(0.9ml)
を加え、30分間撹拌した後、これを氷水(約
300ml)に注ぎ、クロロホルム抽出(200ml×3
回)する。そのクロロホルム抽出液をMgSO4
で乾燥した後、減圧で留去し、セライトにまぶ
し、シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
すると(溶出液:1%MeOH−CHCl3)、1−
アセチル−1・2・6・7−テトラヒドロ−10
−ニトロカンプトテシン(1.75g、収率(カン
プトテシンより)46.2%)が得られる。
淡黄白色針晶 m.p.(分解)271〜273℃〔AcOEtより〕 NMR(DMSO−d6中)δ:0.63(3H、t、J=
7Hz、−CH2CH3)、1.63(2H、q、J=7
Hz、−CH2CH3)、2.23(3H、s、N−1−
COCH3)、2.8〜3.0(2H、br、m)、3.4〜3.8
(3H、br、m)、4.0〜4.2(1H、br、m)、
5.10(2H、s、C−17−H)、6.26(1H、s、
C−20−OH)、6.43(1H、s、C−14−H)、
7.53(1H、d、J=9Hz、C−12−H)、8.03
(1H、d.d、J=9Hz、2Hz、C−11−H)、
8.22(1H、d、J=2Hz、C−9−H) IRKBr naxcm-1:3450、1755、1660、1585、1525、
1375、1345、1300、1155 MS m/e439〔M+〕C22H21N3O7=439として。
実施例 2 10−ニトロ−1・2・6・7−テトラヒドロカ
ンプトテシンの製造 1−アセチル−10−ニトロ−1・2・6・7−
テトラヒドロカンプトテシン(500mg、1.14m
mol)を20%硫酸水溶液(30ml)に溶解し、2時
間煮沸還流する。この反応混合物を氷水(200ml)
に希釈し、クロロホルム(200ml×3)で抽出す
る。このクロロホルム層を硫酸マグネシウムで乾
燥し、過し、減圧で乾固すると、標記化合物が
黄色の結晶として、373mg(82.3%収率)得られ
る。
m.p.(分解)274〜275℃(CHCl3より) IRKBr naxνcm-1:3480、1785、1655、1610、1585、
1510、1315、1290、1260 MS m/e397〔M+〕C20H19N3O6=397として。
本発明方法により得られる新規な10−ニトロ−
1・2・6・7−テトラヒドロ−カンプトテシン
誘導体は、以下に掲げる参考例の記載によつても
明らかなように種々の10位置換カンプトテシン誘
導体製造用の中間体として重要な化合物である。
参考例 1 10−ニトロカンプトテシンの製造 1−アセチル−10−ニトロ−1・2・6・7−
テトラヒドロカンプトテシン(373mg、0.937m
mol)をジオキサン(30ml)に溶解し、DDQ
(446mg、1.968mmol)を加え、1時間煮沸還流
する。反応混合物は減圧で乾固し、残留物をクロ
ロホルム(300ml)に溶解し、それを水(200ml×
2)で洗い、クロロホルム層を硫酸マグネシウム
で乾燥し、過し、減圧で乾固すると、標記の化
合物が黄色の結晶として340mg(92.3%収率)が
得られる。
m.p.(分解)243〜245℃〔CHCl3より〕 NMR(DMSO−d6中)δ:0.89(3H、t、J=7
Hz、−CH2CH3)、1.87(2H、q、J=7Hz、−
CH2CH3)、5.28(2H、s、C−5−H)、5.42
(2H、s、C−17−H)、6.51(1H、s、C−
20−OH)、7.33(1H、s、C−14−H)、7.83
(1H、d.d、J=9Hz、2Hz、C−11−H)、
8.16(1H、d、J=9Hz、C−12−H)、8.25
(1H、d、J=2Hz、C−9−H)、8.64(1H、
s、C−7−H) IRKBr naxνcm-1:3430、1742、1656、1618、1592、
1530、1342、1158 MS m/e393〔M+〕C20H15N3O6=393として。
参考例 2 10−アミノカンプトテシンの製造 10−ニトロカンプトテシン(108mg、0.275m
mol)をエタノール(30ml)−ジオキサン(20ml)
に溶解し、酸化白金(20mg)を加え、室温で30分
間、常圧で接触還元する。触媒を去し、反応混
合物を減圧で乾固すると10−アミノカンプトテシ
ンが黄褐色の固体として96mg(96.2%収率)得ら
れる。
NMR(DMSO−d6中)δ:0.88(3H、t、J=7
Hz、−CH2CH3)、1.86(2H、q、J=7Hz、−
CH2CH3)、5.17(2H、s、C−5−H)、5.39
(2H、s、C−17−H)、6.90(1H、d、J=
2Hz、C−9−H)、7.19(1H、s、C−14−
H)、7.26(1H、d.d、J=9Hz、2Hz、C−11
−H)、7.84(1H、d、J=9Hz、C−12−
H)、8.20(1H、s、C−7−H) MS m/e363〔M+〕C20H17N3O4=363として。
参考例 3 10−ヒドロキシカンプトテシンの製造 10−アミノカンプトテシン(50mg、0.138m
mol)を10%硫酸水溶液(5ml)に溶解し、氷塩
浴下、亜硝酸ナトリウム(9.5mg、0.138mmol)
の水溶液を徐々に滴下していく。滴下終了後、氷
塩浴中で冷却下に、10分間撹拌を続ける。反応混
合物に濃硫酸(1ml)を加え、2時間煮沸還流す
る。反応混合物を氷水(200ml)で希釈し、クロ
ロホルム(200ml)を加え、分液ロートを用いて
振とうする。生じた乳濁状の溶液をセライト上に
取する。クロロホルム層には副反応により生じ
たカンプトテシンが抽出されるが、それは硫酸マ
グネシウムで乾燥し、過し、減圧乾固すること
により、カンプトテシン(8mg)が回収される。
一方、セライト上のクロロホルム−水不溶物を20
%MeOH−CHCl3(200ml)で溶出し、減圧乾固
すると、標記の化合物が淡黄色結晶として、28mg
(66.5%収率)が得られる。
m.p.(分解)270〜272℃〔Pyridine−MeOHか
ら〕 NMR(DMSO−d6中)δ:0.88(3H、t、J=7
Hz、−CH2CH3)、1.86(2H、q、J=7Hz、−
CH2CH3)、5.22(2H、s、C−5−H)、5.40
(2H、s、C−17−H)、6.47(1H、s、C−
20−OH)、7.2(2H、m、C−9−H and C
−14−H)、7.41(1H、d.d、J=9Hz、2Hz、
C−11−H)、8.01(1H、d、J=9Hz、C−
12−H)、8.43(1H、s、C−7−H) IRKBr naxνcm-1:3450、1720、1655、1590、1505、
1265 参考例 4 10−クロロカンプトテシンの製造 1−アセチル−10−ニトロ−1・2・6・7−
テトラヒドロカンプトテシン(439mg、1.00m
mol)をエタノール(30ml)−ジオキサン(20ml)
に溶かし、酸化白金(60mg)を加え、室温下、30
分間常圧接触還元する。触媒を去し、反応混合
物を減圧で乾固すると、1−アセチル−10−アミ
ノ−1・2・6・7−テトラヒドロカンプトテシ
ン(MS:m/e409〔M+〕C22H23N3O5=409とし
て)が得られる。これを12%塩酸(8ml)に溶か
し、その溶液に氷塩浴下に、亜硝酸ナトリウム
(104mg、1.50mmol)の水溶液を徐々に滴下して
いく。その滴下が終了した後、さらに氷塩浴中で
冷却下に、15分間撹拌する。その反応混合物を60
〜70℃に加温した塩化第一銅(521mg、5.00m
mol)の17%塩酸(10ml)の溶液に滴下してゆ
く。滴下が終了した後、さらに60〜70℃で1時間
撹拌を続ける。その反応混合物を氷水(300ml)
で希釈し、クロロホルム(200ml×2)で抽出す
る。このクロロホルム層を硫酸マグネウムで乾燥
し、過し、減圧で乾固すると、1−アセチル−
10−クロロ−1・2・6・7−テトラヒドロカン
プトテシン(MS:m/e428〔M+〕、430〔M+2〕
C22H21N2O5Cl=428.5として)が得られる。これ
を30%硫酸水溶液(20ml)に溶かし、1.5時間、
煮沸還流し、その反応混合物を氷水(200ml)で
希釈し、クロロホルム(150ml×3)で、抽出す
る。このクロロホルム層を硫酸マグネシウムで乾
燥し、過し、減圧で乾固すると、10−クロロ−
1・2・6・7−テトラヒドロカンプトテシンが
得られる。これをジオキサン(30ml)に溶かし、
その溶液にDDQ(288mg、0.634mmol)を加え、
1.5時間煮沸還流する。その反応混合物を減圧で
乾固し、残留物をクロロホルム(300ml)に溶解
し、水(100ml×2)で洗い、そのクロロホルム
層を硫酸マグネシウムで乾燥し、過し、減圧で
乾固すると、標記の化合物が白色の結晶として、
184mg(48.0%収率、1−アセチル−10−ニトロ
−1・2・6・7−テトラヒドロカンプトテシン
より)得られる。
m.p.(分解)279〜280℃〔CHCl3より〕 NMR(DMSO−d6中)δ:0.89(3H、t、J=7
Hz、−CH2CH3)、1.87(2H、q、J=7Hz、−
CH2CH3)、5.28(2H、s、C−5−H)、5.42
(2H、s、C−17−H)、6.51(1H、s、C−
20−OH)、7.33(1H、s、C−14−H)、7.83
(1H、d.d、J=9Hz、2Hz、C−11−H)、
8.16(1H、d、J=9Hz、C−12−H)、8.25
(1H、d、J=2Hz、C−9−H)、8.64(1H、
s、C−7−H) IRKBr naxνcm-1:3400、1745、1650、1585、1490、
1225、1155 MS:m/e382〔M+〕、384〔M+2〕
C20H15N2O4Cl=382として。
参考例 5 10−ブロモカンプトテシンの製造 1−アセチル−10−ニトロ−1・2・6・7−
テトラヒドロカンプトテシン(439mg、1.00m
mol)をエタノール(30ml)−ジオキサン(20ml)
に溶かし、酸化白金(60mg)を加え、室温下に、
30分間接触還元する。触媒を去し、反応混合物
を減圧で乾固すると、1−アセチル−10−アミノ
−1・2・6・7−テトラヒドロカンプトテシン
(MS:m/e409〔M+〕C22H23N3O5=409として)
が得られる。これを24%臭化水素水(10ml)に溶
かし、その溶液に氷塩浴下、亜硝酸ナトリウム
(104mg、1.50mmol)の水溶液を徐々に滴下して
ゆく。滴下が終了した後、氷塩浴中で冷却下に、
15分間撹拌を続ける。反応混合物を60〜70℃に加
温した臭化第一銅(717mg、5.00mmol)の24%
臭化水素水(10ml)溶液に滴下してゆく。滴下終
了後、60〜70℃でさらに1時間撹拌を続ける。反
応混合物を氷水(200ml)で希釈し、クロロホル
ム(200ml×3)で抽出する。クロロホルム層を
硫酸マグネシウムで乾燥し、過し、減圧で乾固
すると、1−アセチル−10−ブロモ−1・2・
6・7−テトラヒドロカンプトテシン(MS:
m/e472〔M+〕、474〔M+2〕C22H21N2O5Br=
473として)が得られる。これを30%硫酸水溶液
(20ml)に溶かし、1時間煮沸還流する。反応液
を氷水(200ml)で希釈し、クロロホルム(200ml
×3)で抽出する。クロロホルム層を硫酸マグネ
シウムで乾燥し、過し、乾固し、セライトにま
ぶし、シリカゲルカラムクロマトグラフイー(1
%MeOH−CHCl3)を行なうと、10−ブロモ−
1・2・6・7−テトラヒドロカンプトテシン
(MS:m/e430〔M+〕、432〔M+2〕
C20H19N2O4Br=431として)が得られる。これ
をジオキサン(20ml)に溶かし、その溶液に
DDQ(264mg、0.58mmol)を加え、40分間煮沸還
流する。その反応混合物を減圧で乾固し、残留物
をクロロホルム(300ml)に溶解し、水(200ml×
2)で洗い、クロロホルム層を硫酸マグネシウム
で乾燥し、過し、減圧で乾固し、セライトにま
ぶし、シリカゲルカラムクロマトグラフイー(1
%ピリジン−CHCl3)により精製すると、標記の
化合物が白色の結晶として、155mg(36.3%収率、
1−アセチル−10−ニトロ−1・2・6・7−テ
トラヒドロカンプトテシンにより計算)が得られ
る。
m.p.(分解)273〜275℃〔CHCl3より〕 NMR(DMSO−d6中)δ:0.89(3H、t、J=7
Hz、−CH2CH3)、1.87(2H、q、J=7Hz、−
CH2CH3)、5.28(2H、s、C−5−H)、5.41
(2H、s、C−17−H)、6.48(1H、s、C−
20−OH)、7.34(1H、s、C−14−H)、7.93
(1H、d.d、J=9Hz、2Hz、C−11−H)、
8.09(1H、d、J=9Hz、C−12−H)、8.41
(1H、d、J=2Hz、C−9−H)、8.63(1H、
s、C−7−H) IRKBr naxνcm-1:3400、1750、1655、1590、1225、
1160 MS m/e426〔M+〕、428〔M+2〕
C20H15N2O4Br=426として。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カンプトテシンを接触還元し、得られた1・
    2・6・7−テトラヒドロカンプトテシンをアシ
    ル化剤で処理し、得られたアシル化物を、硫酸と
    硝酸とを用いて処理して、10位にニトロ基を導入
    することを特徴とする一般式、 (式中、Rはアシル基である。)で表わされる10
    −ニトロ−1・2・6・7−テトラヒドロカンプ
    トテシン誘導体の製造法。 2 カンプトテシンを接触還元し、得られた1・
    2・6・7−テトラヒドロカンプトテシンをアシ
    ル化剤で処理し、得られたアシル化物を、硫酸と
    硝酸とを用いて処理して、10位にニトロ基を導入
    し、得られた10−ニトロカンプトテシン誘導体に
    存在するアシル基を加水分解により除去すること
    を特徴とする一般式、 (式中、Rは水素原子である。)で表わされる10
    −ニトロ−1・2・6・7−テトラヒドロカンプ
    トテシン誘導体の製造法。
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