JPH0310630B2 - - Google Patents

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JPH0310630B2
JPH0310630B2 JP57160943A JP16094382A JPH0310630B2 JP H0310630 B2 JPH0310630 B2 JP H0310630B2 JP 57160943 A JP57160943 A JP 57160943A JP 16094382 A JP16094382 A JP 16094382A JP H0310630 B2 JPH0310630 B2 JP H0310630B2
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Japan
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camptothecin
mmol
tetrahydrocamptothecin
chloroform
under reduced
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Sada Myasaka
Seigo Sawada
Kenichiro Nogata
Masahiko Mutai
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Yakult Honsha Co Ltd
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Yakult Honsha Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なカンプトテシン誘導体に関する
ものである。更に詳細に説明すると本発明は、一
般式 (式中Xはニトロ基、アミノ基、アルキルアミ
ノ基、アルカノイルアミノ基、又はハロゲン原子
である)で表わされる新規なカンプトテシン誘導
体に関するものである。
カンプトテシンは落葉喬木喜樹
(Camptothecaacuminata Nyssaceae)等から抽
出・単離されるアルカロイドで、強力な核酸合成
阻害作用を有し、その作用は迅速かつ可逆性を示
すことが特徴で、既存の制癌剤と交叉耐性を示さ
ないという独特な作用機作をもつ抗腫瘍性物質で
あり、マウス白血病L1210、ラツトウオーカー
256肉腫など実験移植癌に対して、強力な制ガン
効果を示すことが認められているが、毒性作用を
有するために、医薬品としての有用性がおのずか
ら、制限されている現状にある。
そこで、このカンプトテシンを化学的に他の物
質に変換することすなわち、カンプトテシン誘導
体に変えることにより、制ガン活性を保持しなが
ら、毒性の低下を図るという試みが従来なされて
来た。
しかしながら、カンプトテシンそれ自体が各種
有機溶剤に難溶であることや、カンプトテシンが
その化学構造中に有するテヘロ環に由来して親電
子置換反応に対する抵抗性を有することなどの理
由で、誘導体に変換するのにも、種々の障害があ
り、机上で企画するほどに新規な誘導体を得るこ
とは容易ではないのが実情である。
本発明者らは先にカンプトテシンの10位に種々
の置換基を導入することに成功したが、さらに、
研究を重ねた結果、カンプトテシンの接触還元に
より得られる1,2,6,7−テトラヒドロカン
プトテシンを直接硫硝酸で処理すると、その11位
が選択的にニトロ化されることを見出した。そし
てこの11−ニトロ−1,2,6,7−テトラヒド
ロカンプトテシンを出発原料にして、そのニトロ
基を変換せしめることにより前記の一般式で表わ
される種々の新規な11−置換カンプトテシン誘導
体が得られることを見出した。
本発明は、かかる知見に基いてなされたもので
ある。
以下に、本発明を詳細に説明する。まず、本発
明者により創設された11−ニトロ−1,2,6,
7−テトラヒドロカンプトテシンは以下の如き方
法によつて製造することができる。
まず、第一に、カンプトテシンの接触還元が行
われるが、この際のカンプトテシンのB環の還元
は、カンプトテシンを酢酸中で又はジオキサン−
酢酸中において、白金触逃の存在下に、常圧、常
温で水素添加することにより効率よく行うことが
できる。次に、得られた1,2,6,7−テトラ
ヒドロカンプトテシンを濃硫酸中硝酸を用いて処
理しニトロ化すると、その11位が選択的にニトロ
化されて、11−ニトロ−1,2,6,7−テトラ
ヒドロカンプトテシンが得られる。
この11−ニトロ−1,2,6,7−テトラヒド
ロカンプトテシンを出発原料にして、以下の如き
方法により、種々の新規な11−置換カンプトテシ
ン又は11−置換テトラヒドロカンプトテシン誘導
体を製造することができる。
11−ニトロ−1,2,6,7−テトラヒドロカ
ンプトテシンを酸化(芳香核形成)することによ
り11−ニトロカンプトテシンが得られる。この酸
化(芳香核形成)は、通常の酸化法により、例え
ば、DDQ酸化、空気酸化又は硝酸酸化等の方法
により効率よく達成することができる。このよう
な方法によりカンプトテシンそのものの硫・硝酸
によるニトロ化では得ることのできない11−ニト
ロカンプトテシンを1,2,6,7−テトラヒド
ロカンプトテシンから算出して、約30%の収率で
得ることができる。こうして得られた11−ニトロ
カンプトテシン又は11−ニトロ−1,2,6,7
−テトラヒドロカンプトテシンは、塩酸中で鉄、
又は錫等の金属を用いて還元又は接触還元の操作
を行うことにより定量的にその11位のニトロ基を
対応するアミノ基に変換することができる。得ら
れた11−アミノ体はそのアミノ基をアルカノイル
化及びアルキル化することにより11−アルカノイ
ルアミノ体又はアルキルアミノ体へ導くことがで
きる。こうして得られた11−アミノ体はまたその
アミノ基をジアゾニウム化してジアゾニウム塩へ
導き、そのジアゾニウム基をさらに種々の官能基
に変換することができる。例えば、硫酸水溶液中
で11−アミノ体をジアゾ化し、次いで加温するこ
とにより11−ヒドロキシ置換体を得ることがで
き、また、ジアゾニウム塩をメタノールで処理す
ることにより11−メトキシ置換体を得ることがで
きる。前記の11−アミノ体を、塩酸又は臭化水素
酸を用いてジアゾ化し、塩化第一銅又は臭化第一
銅で処理することにより、11−クロロカンプトテ
シン又は11−ブロモカンプトテシンを得ることが
できる。
本発明によれば、喜樹等の植物から比較的豊富
に得ることのできるカンプトテシンを出発物質と
して、元来、天然には微量成分としてのみ存在す
るところの11−ヒドロキシカンプトテシンをはじ
めとする薬理学的に興味深い各種の11−位置換体
を、カンプトテシンのB環の還元体を経由して効
率よく得ることができる。以下に実施例を掲げ、
本発明を更に具体的に説明するが、本発明はかか
る実施例に限定されるものではない。
実施例 1 (a) 1,2,6,7−テトラヒドロカンプトテシ
ンの製造 カンプトテシン(500mg、1.43mmol)を酢酸
(100ml)に懸濁し、酸化白金(100mg)を加え、
室温で常圧接触還元する(1.5時間、約140mlの水
素を吸収する)。触媒を去した後、反応混合物
を減圧で乾固し、残留物をクロロホルム(200ml)
に溶解し、5%−炭酸水素ナトリウム水溶液
(100ml)、次いで飽和食塩水(100ml)で洗い、ク
ロロホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥し、過
し、減圧で乾固し、シリカゲル(20g)カラムク
ロマトグラフイ(クロロホルム)で精製すると標
記の化合物が黄白色の結晶として285mg(変換率
56.3%、収率76.7%)得られる。未反応の出発物
質113mg(粗)が回収された。
m.p(分解)240〜242℃〔MeOHより〕 IRνKBr naxcm-1:3470,1745,1645,1565,1495,
1165,1030。
(b) 11−ニトロ−1,2,6,7−テトラヒドロ
カンプトテシンの製造 上記(a)で得られた1,2,6,7−テトラヒド
ロカンプトテシン(100mg、0.254mmol)を濃硫
酸(5ml)に溶かし、これに、氷塩浴下で、61%
硝酸(d=1.38)(25.5μ、0.305mmol)を撹拌
しながらゆつくり滴下する。滴下終了後、1時間
撹拌を続ける。反応液を氷水(100ml)で希釈し、
クロロホルムで抽出する(100ml×3回)。このク
ロロホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥したの
ち、減圧乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイ−(CHCl3)で精製するとカンプト
テシン(16mg、16.2%)とともに標記の化合物
(58mg、51.4%)が得られる。
m.p. 178℃(分解)(CHCl3−ヘキサンより) MS:m/e 397〔M+〕(C20H19N3O6=397とし
て) IRνKBr naxcm-1:3450,3120,1740,1650,1570,
1525,1342,1324,1295,1250,1150 NMR(DMSO−d6中)δ:0.75(3H,t,J=7
Hz,−CH2C 3)、1.72(2H,q,J=7Hz,−
2CH3)、2.36(1H,br.m,C−6−H)、
2.70−2.87(2H,m,C−7−H)、3.99〜4.11
(2H,m,C−5−H)、4.99(1H,br.m,C
−2−H)、5.22(2H,s,C−17−H)、6.29
(1H,br.s,NH)、6.52(1H,s,C−20−
OH)、7.13〜7.46(4H,m,C−9−H,C−
10−H,C−12−HおよびC−14−H) (c) 11−ニトロカンプトテシンの製造 上記(a)で得られた1,2,6,7−テトラヒド
ロカンプトテシン(352mg、1.00mmol)を濃硫酸
(15ml)に溶解し、これに氷塩浴下で、61%硝酸
(90μ、1.2mmol)を撹拌しながら、ゆつくりと
滴下する。その後、1時間撹拌を続け、反応液を
氷水(200ml)で希釈し、クロロホルムで抽出
(200ml×3回)する。このクロロホルム層は、硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧乾固する。残
留物をジオキサン(30ml)に溶かし、これに、
DDQ(416mg、0.83mmol)を加え、160分間、煮
沸還流する。その後、減圧乾固し、残留物をクロ
ロホルム(300ml)に溶かし、水(100ml×3回)
で洗う。このクロロホルム層を硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイ−(CHCl3)で精製す
るとカンプトテシン(23mg)とともに標記の化合
物(121mg、30.8%)が得られる。
m.p. 246℃(分解)(CHCl3より) 元素分析値(C20H15N3O6として) 計算値: C 61.10 H 3.75 N 10.43 実測値: C 61.07 H 3.84 N 10.68 MS:m/e 393〔M+〕 IRνKBr naxcm-1:1745,1660,1600,1535,1345,
1230,1155 NMR(DMSO−d6中)δ:0.89(3H,t,J=7
Hz,−CH2C 3)、1.88(2H,q,J=7Hz,−
2CH3)、5.34(2H,s,C−5−H)、5.44
(2H,s,C−17−H)、6.55(1H,s,C−
20−OH)、7.42(1H,s,C−14−H)、8.40
〜8.42(2H,m,C−9−HおよびC−10−
H)、8.87(1H,s,C−7−H)、8.95(1H,
s,C−12−H) 実施例 2 11−アミノカンプトテシンの製造 実施例1(c)で得られた11−ニトロカンプトテシ
ン(100mg、0.254mmol)をエタノール(30ml)、
ジオキサン(20ml)の混合溶媒に溶解し、これに
酸化白金(15mg)を加え、1時間常温・常圧で接
触還元する。触媒を去し、溶媒を減圧乾固する
と標記の化合物が定量的に得られた。
MS:m/e 363〔M+〕(C20H17N3O4=363とし
て) IRνKBr naxcm-1:3390,3330,3220,1735,1645,
1590,1505,1250,1155,1045, NMR(DMSO−d6中)δppm:0.92(3H,t,J
=7.5Hz)、1.86(2H,q,J=7.5Hz)、5.11
(2H,s)、5.36(2H,d,J=3Hz)、5.00〜
5.40(2H,br.)、7.04(1H,s)、7.35(1H,
s)、6.90〜7.80(2H,m)、8.32(1H,s) 実施例 3 11−ジメチルアミノカンプトテシンの製造 実施例2で得られた11−アミノカンプトテシン
(5mg、0.014mmol)をアセトン(10ml)に懸濁
させ、これに、無水炭酸カリウム(15mg)とヨウ
化メチル(1ml)とを加え室温で30分撹拌する。
その後、不溶物を過により除き、液を乾固す
ると標記の化合物(5mg、91.3%)が得られた。
MS:m/e 391〔M+〕(C22H21N3O4=391とし
て) 実施例 4 11−アセトアミノカンプトテシンの製造 実施例2で得られた11−アミノカンプトテシン
(5mg、0.014mmol)をクロロホルム(5ml)に
懸濁させ、これに、ピリジン(0.5ml)と無水酢
酸(0.1ml)とを加え室温で1時間撹拌する。そ
の後溶媒を減圧乾固することにより、標記の化合
物(5mg、88.2%)が得られる。
MS:m/e 405〔M+〕(C22H19N3O5=405とし
て) NMR(DMSO−d6中)δppm:0.90(3H,t,J
=7.5Hz)、1.86(2H,q,J=7.5Hz)、2.15
(3H,s)、5.23(2H,s)、5.39(2H,s)、
6.41(1H,s)、7.35(1H,s)、7.66(1H,s)、
7.81〜8.05(2H,m)、8.54(1H,s)、10.39
(1H,s) 実施例 5 11−クロロホルムカンプトテシンの製造 実施例1(c)で得られた11−ニトロカンプトテシ
ン(200mg、0.509mmol)をエタノール(60ml)
とジオキサン(40ml)との混液に溶かし、酸化白
金(30mg)を加え、1時間、常温・常圧で接触還
元を行なう。触媒を去し、溶媒を減圧留去する
と、11−アミノカンプトテシンが得られる。これ
を18%塩酸(20ml)に溶かし、これを、氷塩浴下
で、撹拌しながら、亜硝酸ナトリウム(35mg、
0.560mmol)の水溶液を徐々に加えていく。滴下
終了後、10分間撹拌したのち、このジアゾニウム
塩水溶液を60〜70℃に加温した塩化第一銅(252
mg、2.545mmol)の18%塩酸溶液(10ml)中に、
徐々に滴下していく。滴下終了後、100分間撹拌
を続ける。反応液を氷水(200ml)で希釈し、ク
ロロホルムで抽出(200ml×3)する。このクロ
ロホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥したのち、
減圧留去すると、11−クロロカンプトテシン
(107mg、56.0%収率)が得られる。クロロホルム
−ヘキサンより再結晶を行なうと、淡黄色針晶が
得られる。
m.p. 257℃(分解)(CHCl3−ヘキサンより) 元素分析値(C20H15N2O4Cl) 計算値:C 62.52 H 3.89 N 7.02 Cl 8.98 実測値:C 62.75 H 3.95 N 7.32 Cl 9.26 MS:m/e 382〔M+〕、384〔M+2〕 IRνKBr naxcm-1:1745,1655,1605,1590,1225,
1155 NMR(DMSO−d6中)δ:0.89(3H,t,J=7
Hz,−CH2C 3)、1.87(2H,q,J=7Hz,−
2CH3)、5.27(2H,s,C−5−H)、5.42
(2H,s,C−17−H)、6.50(1H,s,C−
20−OH)、7.35(1H,s,C−14−H)、7.71
(1H,d.d,J=9Hz,2Hz,C−10−H)、
8.12〜8.29(2H,m,C−9−HおよびC−12
−H)、8.71(1H,s,C−7−H) 実施例 6 11−ブロモカンプトテシンの製造 実施例1(c)により得られた11−ニトロカンプト
テシン(300mg、0.763mmol)を前記実施例5の
ごとくして接触還元し、11−アミノカンプトテシ
ンを得、これを18%臭化水素水(24ml)に溶か
し、氷塩浴下で、亜硝酸ナトリウム(58mg、
0.843mmol)の水溶液を徐々に滴下していく。滴
下終了後、10分間撹拌したのち、このジアゾニウ
ム塩水溶液を60〜70℃に加温した臭化第一銅
(1094mg、7.63mmol)の24%臭化水素水(10ml)
溶液中に、徐々に滴下していく。滴下終了後、1
時間撹拌を続ける。反応液を氷水(200ml)で希
釈し、クロロホルムで抽出(200ml×3)する。
このクロロホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥し
たのち、減圧留去すると、11−ブロモカンプトテ
シン(133mg、40.8%収率)が得られる。クロロ
ホルムより再結晶を行なうと淡黄色針晶が得られ
る。
m.p. 260〜261℃(分解)(CHCl3より) MS:m/e 426〔M+〕、428〔M+2〕
(C20H15N2O4Br=426として) IRνKBr naxcm-1:1745,1655,1600,1225,1155 NMR(DMSO−d6中)δ:0.89(3H,t,J=7
Hz,−CH2C 3)、1.87(2H,q,J=7Hz,−
2CH3)、5.25(2H,s,C−5−H)、5.41
(2H,s,C−17−H)、6.48(1H,s,C−
20−OH)、7.34(1H,s,C−14−H)、7.79
(1H,d.d,J=9Hz,2Hz,C−10−H)、
8.08(1H,d,J=9Hz,C−9−H)、8.35
(1H,d,J=2Hz,C−12H)、8.69(1H,
s,C−7−H) 参考例 1 11−ヒドロキシカンプトテシンの製造 実施例1(c)で得られた11−ニトロカンプトテシ
ン(100mg、0.254mmol)を前記実施例5のごと
くして接触還元し、11−アミノカンプトテシンを
得、これを17%硫酸(6ml)に懸濁し、氷塩浴
下、亜硝酸ナトリウム(19mg、0.275mmol)の水
溶液をゆつくりと滴下する。その後、10分間撹拌
し、次に、これに、濃硫酸(1ml)を加え1.5時
間煮沸還流する。反応液を氷水(100ml)で希釈
し、クロロホルム(100ml)を加え、振とうした
後、析出した不溶物を取し、シリカゲルカラム
クロマトグラフイ−で精製すると、標記化合物
(25mg、27.0%)が得られる。
m.p.>300℃(Py−MeOHより) MS:m/e 364〔M+〕(C20H16N2O5=364とし
て) IRνKBr naxcm-1:3470,1740,1645,1610,1590,
1565,1480,1460,1375,1235,1155 NMR(DMSO−d6中)δ:0.89(3H,t,J=7
Hz,−CH2C 3)、1.87(2H,q,J=7Hz,−
2CH3)、5.20(2H,s,C−5−H)、5.41
(2H,s,C−17−H)、6.47(1H,s,C−
20−OH)、7.22〜7.35(3H,m,C−14−H,
C−10−HおよびC−12−H)、7.94(1H,d,
J=9Hz,C−9−H)、8.52(1H,g,C−
7−H) 参考例 2 11−メトキシカンプトテシンの製造 前記参考例1で得られた11−ヒドロキシカンプ
トテシン(20mg、0.055mmol)をメタノールに懸
濁させこれに、0.6%ジアゾメタンのエーテル溶
液(10ml)を加え室温で3時間撹拌する。その後
溶媒を減圧乾固すると標記の化合物(18mg、86.6
%)が得られる。
m.p. 277〜279℃(分解)(CHCl3より) MS:m/e 378〔M+〕(C21H18N2O5=378とし
て) IRνKBr naxcm-1:3450,2920,1740,1655,1615,
1505,1450,1375,1235,1150 NMR(DMSO−d6中)δ:0.89(3H,t,J=8
Hz,−CH2C 3)、1.87(2H,q,J=8Hz,−
2CH3)、3.97(3H,s,C−11−OC 3)、
5.24(2H,s,C−5−H)、5.42(2H,s,C
−17−H)、6.48(1H,s,C−20−OH)、
7.29〜7.40(2H,m,C−10−HおよびC−14
−H)、7.55(1H,d,J=2Hz,C−12−
H)、8.02(1H,d,J=9Hz,C−9−H)、
8.59(1H,s,C−7−H)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Xはニトロ基、アミノ基、アルキルアミ
    ノ基、アルカノイルアミノ基、又はハロゲン原子
    である)で表わされる新規なカンプトテシン誘導
    体。
JP16094382A 1982-09-17 1982-09-17 新規なカンプトテシン誘導体 Granted JPS5951287A (ja)

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CHEMICAL ABSTRACTS *

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