JPS6335421B2 - - Google Patents

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JPS6335421B2
JPS6335421B2 JP59281564A JP28156484A JPS6335421B2 JP S6335421 B2 JPS6335421 B2 JP S6335421B2 JP 59281564 A JP59281564 A JP 59281564A JP 28156484 A JP28156484 A JP 28156484A JP S6335421 B2 JPS6335421 B2 JP S6335421B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
softener
parts
strength
rubber latex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP59281564A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61152449A (ja
Inventor
Sakae Ogata
Minoru Oono
Yasutoshi Muronaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Medical Supply Corp
Original Assignee
Nippon Medical Supply Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Medical Supply Corp filed Critical Nippon Medical Supply Corp
Priority to JP28156484A priority Critical patent/JPS61152449A/ja
Publication of JPS61152449A publication Critical patent/JPS61152449A/ja
Publication of JPS6335421B2 publication Critical patent/JPS6335421B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、強度並びに柔軟性に優れた膜状のゴ
ム製品を製造する方法に関する。特に本発明は、
手袋、バルーンカテーテル、風船、乳首などの比
較的肉薄の製品を製造するのに適した方法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 ゴム手袋は外科手術、電気工事あるいは家庭な
ど種々の分野において使用されているが、特に外
科手術においては、手指の感覚をできるだけ妨げ
ないように、薄くて柔軟な手袋が不可欠である。
ゴム手袋を製造する場合、手型をゴムラテツクス
溶液に浸漬して型表面にゴムラテツクスを付着せ
しめた後、乾燥・加硫する操作を1回または複数
回繰り返してゴム膜の型に表面に生成させ、これ
を剥離して手袋を得る。 ところでゴムの柔軟性は、加硫剤、加硫促進剤
などの使用割合や処理温度、時間などの加硫条件
を変化させることによつてある程度調節可能であ
るが、外科手術用として満足し得る程度の柔軟性
を得ることは難しい。そこで従来は、柔軟性を改
良するために軟化剤を添加していた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、軟化剤を添加すると強度が低下
して、例えば手術用手袋のJIS規格強度を満足し
ないものとなる。すなわち、柔軟性が満足できる
ものは強度の点で不満足であり、強度が満足でき
るものは柔軟性に劣るという問題があり、柔軟性
と強度の両方を満足するものは得られていないの
が現状であつた。 本発明の目的は、柔軟性に優れ且つ強度の点で
も満足し得る膜状ゴム製品を製造する方法を提供
することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上述の目的を達成すべく種々の
検討を行つた結果、型をゴムラテツクス液に浸漬
する際に、比較的多量の軟化剤を含有するゴムラ
テツクス液と軟化剤の含有量が少ないかあるいは
全く含有しないゴムラテツクス液のそれぞれに1
回以上浸漬することによつて、柔軟性に優れ強度
も大きな製品を得ることができることを見出し、
本発明に到達した。 すなわち本発明は、ゴムラテツクス液に型を浸
漬して型表面にゴムラテツクスを付着せしめた
後、乾燥・加硫して膜状のゴム製品を製造するに
あたり、ラテツクス中のゴム成分100重量部に対
して少なくとも2重量部の軟化剤を含有する第1
のゴムラテツクス液と、軟化剤を含有しないかあ
るいは軟化剤の含有量が前記第1のゴムラテツク
ス液よりも2重量部以上低い第2のゴムラテツク
ス液とにそれぞれ1回以上浸漬することを特徴と
する膜状ゴム製品の製造方法である。 本発明においては、第1のゴムラテツクス液中
の軟化剤の含有量はゴム成分100重量部に対して
2重量部以上である。軟化剤がこれよりも少ない
と柔軟性が不十分になる。含有量の上限について
は特に限定はないが、製品の表面にこの層が露出
する場合には、50重量部を超えると柔らかすぎて
実用上問題を生じるようになるので、この場合に
はその両側から軟化剤の使用量の少ない層で挟む
ようにするとよい。また、第2のゴムラテツクス
液の軟化剤の含有量は、第1のゴムラテツクス液
よりも2重量部以上低いことが必要であり、高強
度を要求される用途には、軟化剤を含有しないも
のを使用するのが最も好ましい。 〔作用〕 本発明において、柔軟性と強度の両方が優れた
製品が得られる理由は明確ではないが、一種の相
乗効果によるものと考えられる。 〔実施例〕 本発明は、一般に使用されている種々のゴムに
広く適用することができる。ゴムを具体的に例示
するならば、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ア
クリルゴムなどをあげることができる。 また、軟化剤としては、通常使用されるものは
いずれも使用することができる。軟化剤を具体的
に例示するならば、ステアリン酸、ラウリン酸な
どの脂肪酸、綿実油、落花生油などの脂肪油、パ
インタール・ロジン、トール油、サブ、パラフイ
ン系油、芳香族油などの石油系軟化剤、パラフイ
ン、液状ゴム、低融点合成樹脂、ジブチルフタレ
ート、ジオクチルフタレート、トリクレジルフオ
スフエートなどを挙げることができる。これらの
なかでも特に好ましいのは、液状ゴム、スピンド
ル油及びパラフインである。 本発明においては、第1のゴムラテツクス液と
第2のゴムラテツクス液への浸漬はそれぞれ1回
ずつでもよいが、複数回ずつあるいは一方に1回
浸漬し他方に複数回浸漬するようにしてもよい。 本発明において使用するゴムラテツクス液に
は、軟化剤の他に加硫剤、加硫促進剤、着色剤、
分散剤、離型剤など通常使用される各種の添加剤
を配合することができ、これらの配合量は目的・
用途などに応じて適宜選択することができる。 以下具体的実施例により本発明をさらに詳細に
説明するが、例中の「部」及び「%」はすべて重
量基準である。 実施例 1 天然ゴムラテツクス(濃度60%)100部と水酸
化カリウム水溶液(濃度20%)1.72部とを均一に
混合し、一方ジブチル・ジチオカーバミン酸ナト
リウム水溶液(濃度20%)0.72部、酸化亜鉛液
(35%水分散液)1.28部、硫黄液(45%水分散液)
1.28部及びエチル・フエニル・ジチオカーバミン
酸亜鉛水溶液(濃度48%)0.72部をボールミルを
用いて混合し、さらに両者を均一に混合した。こ
の液を2等分して一方にさらに軟化剤として液状
ポリイソプレン・エマルジヨン(クラレ製LIR−
700、濃度70%)3.8部を加えて均一に混合し、何
れの液も粘度が18〜20cpsになるように水で調節
して、軟化剤を含有するラテツクス液と含有しな
いラテツクス液を調製した。 厚さ5mmのアルミ板をCa(NO32水溶液(濃度
2%)に浸漬し、90℃で乾燥した。次にこのアル
ミ板を上で調製した軟化剤を含有しないラテツク
ス液に15秒間浸漬してゆつくりと引き上げ、110
℃で2分間乾燥した。次いでさらに軟化剤含有ラ
テツクス液に15秒間浸漬してゆつくりと引き上
げ、110℃で30分間加硫処理を行つて、厚さ約
200μのゴム膜を得た。 得られたゴム膜について、JIS法により強伸度
を測定し、表1に示す結果を得た。 実施例 2、3 軟化剤を5.2部(実施例2)及び8.0部(実施例
3)用いる以外は実施例1と同様にしてゴム膜を
作成し、強伸度を測定した。結果を表1に示す。 比較例 1 軟化剤添加前までの工程を実施例1と同様に
し、液を2等分することなく軟化剤3.8部を液全
量に加えて混合し、ラテツクス液を調製した。 Ca(NO32処理したアルミ板をこのラテツクス
液に15秒間浸漬してゆつくりと引き上げ、110℃
で2分間乾燥した後、さらに15秒間再浸漬してゆ
つくりと引き上げ、110℃で30分間加硫処理して
ゴム膜を得た。得られたゴム膜の強伸度を表1に
示す。 比較例 2 軟化剤を5.2部用いた以外は比較例1と同様に
してゴム膜を作成し、強伸度を測定した。結果を
表1に示す。 比較例 3 軟化剤を用いない以外は比較例1と同様にして
ゴム膜を作成し、強伸度を測定した。結果を表1
に示す。
【表】 表1から明らかなように、軟化剤を使用しない
比較例3の場合には、破断強度が412Kg/cm2であ
るのに対し、軟化剤を使用した比較例1、2にお
いてはそれぞれ243Kg/cm2及び171Kg/cm2と、軟化
剤の使用量が増加するに従つて大幅な強度低下が
見られる。これに対して実施例においては、軟化
剤を使用しても破断強度の低下はわずかである。 一方、柔軟性の1つの指標として80%引張応力
(値が低いほど柔軟である)を実施例と比較例に
ついて比較すると、同量の軟化剤を使用した場合
には明らかに実施例の方が低い値を示しており、
柔軟性に優れていることがわかる。 実施例 4〜6 軟化剤としてスピンドル油を用いる以外は実施
例1と同様にしてゴム膜を作成し、強伸度特性の
測定を行つた。結果を表2に示す。 比較例 4〜6 軟化剤としてスピンドル油を用いる以外は比較
例1と同様にしてゴム膜を作成し、強伸度特性の
測定を行つた。結果を表2に示す。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来とほぼ同量の軟化剤を使
用するにもかかわらず高強度の製品が得られ、柔
軟性は従来の軟化剤を使用したものよりもさらに
優れたものとなるという驚くべき効果が得られ
る。また、軟化剤を多量に使用しても強度低下は
わずかであるので、従来は製造できなかつた極め
て柔軟性に優れた製品を得ることも可能である。 したがつて、本発明は比較的内薄の製品に顕著
な効果を発揮し、外科手術用ゴム手袋、バルーン
カテーテル、コンドーム、乳首などの各種医療用
または衛生用ゴム製品を始め、電気工事用ゴム手
袋、家庭用ゴム手袋、指サツクなどに好適であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゴムラテツクス液に型を浸漬して型表面にゴ
    ムラテツクスを付着せしめた後、乾燥・加硫して
    膜状のゴム製品を製造するにあたり、ラテツクス
    中のゴム成分100重量部に対して少なくとも2重
    量部の軟化剤を含有する第1のゴムラテツクス液
    と、軟化剤を含有しないかあるいは軟化剤の含有
    量が前記第1のゴムラテツクス液よりも2重量部
    以上低い第2のゴムラテツクス液とにそれぞれ1
    回以上浸漬することを特徴とする膜状ゴム製品の
    製造方法。
JP28156484A 1984-12-26 1984-12-26 膜状ゴム製品の製造方法 Granted JPS61152449A (ja)

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JP28156484A JPS61152449A (ja) 1984-12-26 1984-12-26 膜状ゴム製品の製造方法

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JP28156484A JPS61152449A (ja) 1984-12-26 1984-12-26 膜状ゴム製品の製造方法

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JPS61152449A JPS61152449A (ja) 1986-07-11
JPS6335421B2 true JPS6335421B2 (ja) 1988-07-14

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5483697A (en) * 1989-05-22 1996-01-16 Board Of Regents The University Of Texas Multilayer protective coverings with a sealing solution
US5459879A (en) * 1989-05-22 1995-10-24 Board Of Regents, The University Of Texas System Protective coverings

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5341383A (en) * 1976-08-05 1978-04-14 Atlantic Richfield Co Method for combination of polyurethanee elastomer composition with rubbery substance
JPS5743420A (en) * 1980-08-29 1982-03-11 Hitachi Ltd Mask alignment method

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5341383A (en) * 1976-08-05 1978-04-14 Atlantic Richfield Co Method for combination of polyurethanee elastomer composition with rubbery substance
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