JP2000512684A - 軟質ニトリルゴムの調合物 - Google Patents

軟質ニトリルゴムの調合物

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Abstract

(57)【要約】 ニトリルゴム組成物、同組成物から作成される製品、及びそれらを作成する方法を開示する。本発明のニトリルゴム組成物は概ね無酸化亜鉛であり、良好な強度及び耐薬品性を有しながらも、従来の数多くのニトリルゴムよりも軟質である。本発明は、軟質であるが強度があり、かつ経済的に製造できる、手袋を含む製品を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 軟質ニトリルゴムの調合物発明の背景 最新のゴム材料の開発により、強度及び耐薬品性といった様々な特性を持つ幅 広いエラストマ製品の製造が可能になった。ゴムコンパウンドの有用な種類の一 つにニトリルゴムがあり、多様な製品の製造に幅広く用いられている。 ブタジエン、アクロロニトリル、及び有機酸モノマのターポリマであるカルボ キシル化ニトリルは、エラストマ製品を製造するのに便利な少なくとも二つの特 性を有している。これら二つの特性とは、強度が高いことといくつかの炭化水素 の溶剤及び油脂に対する不透過性が高いことである。この(例えば手袋やコンド ームなどの製品を提供するのに浸漬形成するためにラテックス形状で用いられる )ゴムが、例えぱ硬化剤、硬化促進剤、及び活性剤などのその他の成分を用いて 配合及び硬化されるのは、一般にはこれらの特性を最適化するためである。各ポ リマ中の各モノマのレベル及び硬化のレベルは、完成した製品の強度レベル及び 耐薬品性レベルを左右する。アクリロニトリルをより多く含んだポリマは脂肪族 の油脂及び溶剤に対する耐性が高くなる傾向にあるが、アクリロニトリルの量を 少なくしたポリマより剛性になる。ポリマを形成するモノマの化学的性質により 、ある程度の耐薬品性がもたらされはするが、ポリマ分子を化学的に架橋した場 合には、化学的膨潤、透過、及び溶解に対する耐性が大きく増す。 架橋はさらにこのゴムの強度及び弾性を向上させる。カルボキシル化ニトリル ラテックスは少なくとも二つの方法で化学的に架橋することができる。ブタジエ ンのサブユニットは硫黄/促進剤系を用いて共有結合により架橋が可能であるし 、カルボキシル化(有機酸)部位は酸化金属又は塩でイオン的に架橋することが 可能である。硫黄による架橋の結果、多くの場合、油脂や薬品への耐性が大きく 向上する。例えばラテックスに酸化亜鉛を加えるなどのイオンによる架橋の結果 、ゴムの引張強度、耐破壊性、及び耐摩擦性が高くなると共に弾性係数(ゴムの 膜を伸ばすのに必要な力の尺度)は高くなるが、油脂及び薬品への耐性は低くな る。現在、多くの市販のゴム調合物は一般的にはこの二つの硬化メカニズムの組 み合わせを利用したものである。例えば、カルボキシル化ニトリルのラテックス メー カは、硫黄及び促進剤に組み合わせて、ゴム100に対して1から10分の酸化 亜鉛を加えることを奨めることが多い。 酸化亜鉛を用いない場合は、最適な硬化状態に達するのに必要な硬化時間はず っと長くなり、硬化の効率が低下する可能性がある。これが意味するのは、架橋 がより長く(架橋当りの硫黄原子が多くなり)なり、ポリマの鎖を架橋しない硫 黄がより多くなるかも知れないということである。結果的に、ゴム硬化の効果が 低くなり、耐熱性及び耐薬品性も低下しかねない。 しかしながら、イオン的な架橋は、このゴムから形成される製品の剛性を高く することがしばしばある。これは、より柔らかなゴムが必要とされる用途におい ては欠点である。例えば、軟質ゴムから形成された外科用手袋は、着用者により 高い触覚感受性を提供することができ、手術中の施術者の「感触」を高めるとと もに手の疲労を防ぐのに好ましい。 延伸がより容易、即ち弾性係数が低い、より快適なニトリル手袋は、より少量 のアクリロニトリルを含んだポリマを利用するか、又はポリマの架橋の程度を低 くすることで作成が可能である。しかしながら、これらの変更は強度、耐薬品性 又はその両方を損なうことが多く、製品が多くの用途に向かなくなってしまう。 従って、より剛性の高いゴムと同様な強度及び耐薬品性を有する軟質ゴムが大 変好ましい。発明の概要 本発明の目的は、従来のより剛性の高いゴム組成物に匹敵する強度及び耐薬品 性を有する軟質ニトリルゴム調合物を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、強度があり、また良好な耐薬品性がある一方で、 従来の製品に比べてより軟質で快適な例えば手袋などの軟質ニトリルゴム製品を 提供することである。 このように、ある態様では、本発明はニトリルゴム組成物を作成する方法を提 供するものである。本方法は、ニトリルラテックスの基剤と安定剤とを化合させ るステップと、前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節し て塩基性ニトリルラテックスを生じさせるステップとを含む。この塩基性ニトリ ルラテックスを、概ね無酸化亜鉛の架橋剤及び少なくとも一種の促進剤に接触さ せてニトリルゴム組成物を形成させる。この組成物は概ね無酸化亜鉛である。 好適な実施例では、安定剤はカゼイン酸アンモニアである。好適な実施例では 、pHを調節するステップが、水酸化アルカリをニトリルラテックスに加えるス テップを含む。好適な実施例では、架橋剤は硫黄又は硫黄供与化合物である。好 適な実施例では、促進剤はメルカプトベンゾチアゾール(MBT)と組み合わせ たテトラメチルチウラムジスルフィドである。好適な実施例では、本方法は、本 組成物を完成ゴム製品に形成する前、又はその他の使用の前にニトリルゴム組成 物を一から三日間の期間、ねかせるステップをさらに含む。好適な実施例では、 本方法は、ニトリルゴム組成物を硬化させて硬化ニトリルゴム組成物を形成させ るステップをさらに含む。本発明はさらに、上述した方法により形成された、硬 化ニトリルゴム組成物を提供する。ある好適な実施例では、この硬化ニトリルゴ ム組成物は概ね酸化二価金属を含まない。本発明はさらに、上述の方法により形 成された、硬化ニトリルゴム組成物から成る一層を含む製品を提供するものであ る。 別の態様では、本発明は硬化ニトリルゴム組成物を提供するものである。硬化 ニトリルゴム組成物には、ニトリルラテックスの基剤、安定剤、概ね無酸化亜鉛 の架橋剤、及び促進剤が含まれ、概ね無酸化亜鉛である。さらに硬化ニトリルゴ ム組成物は約1100psi未満、好ましくは約400psiから約1100p siまでの範囲で300%の弾性係数を有する。好適な実施例では、この硬化ニ トリルゴム組成物は、さらに、この300%の弾性係数が約500psiから約 700psiの範囲にあることを特徴としている。好適な実施例では、この硬化 ニトリルゴムはさらに引張強度が約5000psiよりも大きいことを特徴とす る。好適な実施例では、このゴムは概ね無亜鉛である。好適な実施例では、この ニトリルゴムは有機溶剤に対して耐性を有する。 さらに別の態様では、本発明は、ニトリルラテックスの基剤、安定剤、架橋剤 及び促進剤から作成された硬化ニトリルゴムを提供するものであり、このニトリ ルゴムは概ね無酸化亜鉛である。この硬化ニトリルゴムはまた、約400psi から約1100psiの範囲で300%の弾性係数を有すること、及び約500 0psiを越える引張強度を有することを特徴とする。 さらにまた別の態様では、本発明は、硫黄で硬化したニトリルゴムを作成する 方法を提供するものであるが、同方法は、カルボキシル化ニトリルラテックスに 安定剤を化合させるステップと、このニトリルラテックスのpHを約8.5から 10.0に調節して塩基性のニトリルラテックスを生じさせるステップと、この 塩基性ニトリルラテックスを、硫黄、硫黄供与物質のいずれかから選択される、 概ね無酸化亜鉛の架橋剤と促進剤とに接触させてニトリルゴムを形成させるステ ップとを含む。結果として得られるニトリルゴムは概ね無酸化亜鉛である。 別の態様では、本発明は硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴムを提供するが、 同ゴムは概ね無酸化亜鉛であり、またこのゴムが約400psiから約1100 psiの範囲で300%の弾性係数を有することと、この硬化ゴムが約5000 psiを越える引張強度を有することとを特徴とするものである。 別の態様では、本発明は上述の方法のいずれかに基づいて作成されたニトリル ゴム組成物を提供するものである。 また別の態様では、本発明は、本発明のニトリルゴム組成物のいずれかから作 成される製品を提供する。好適な製品は手袋である。好適な実施例では本発明に 基づく手袋には、本発明の硬化ニトリルゴム組成物から成る一層が含まれ、同層 の厚さは約3ミルから約30ミルの間である。 本発明のその他の特徴、目的、及び長所は、以下の詳細な説明、図面、及び請 求の範囲から明らかとなるであろう。図面の簡単な説明 図1は、本発明のゴム材料の物理的特性と市販のゴム材料の物理的特性とを比 較した棒グラフである。 図2は、本発明のゴム材料の耐薬品性を市販のゴム材料に比較した棒グラフで ある。発明の詳細な説明 本発明は、良好な強度及び耐薬品性を有しながらも、数多くの公知のゴム調合 物よりも軟質な(即ち弾性係数の低い)製品を製造するために有用なニトリルゴ ム調合物を提供するものである。本発明はさらに、このようなニトリルゴム組成 物の作成方法、及びそれから作成される製品を提供するものである。 「ニトリルラテックス」という用語は当業において広く理解されており、エラ ストマの製造に用いられる合成ゴムラテックスを言う。ニトリルラテックスはカ ルボキシル化したものでもカルボキシル化していないものでもよいが、カルボキ シル化ニトリルラテックスが好ましい。 以下に説明するように、本発明のニトリル組成物は概ね無酸化亜鉛であると好 ましい。ここで用いられる「概ね無酸化亜鉛である」という用語は、ニトリルゴ ムの成分、例えばカルボキシル化ニトリルゴムのカルボキシレート成分の架橋が 大きく引き起こされるのに有効な量の酸化亜鉛が存在していないニトリルゴム組 成物を言う。しかしながら、当業者であれば、本発明の組成物には、硬化ゴム材 料のカルボキシレート成分を架橋して合成化しかねないその他の化合物、例えば その他の酸化金属が概ね含まれていないことが好ましいことは理解されよう。こ のように、ここでは概ね無酸化亜鉛である組成物が言及されてはいるが、いくつ かの好適な実施例では、さらに本組成物には、その他の金属化合物、特に、例え ば酸化鉛、酸化マグネシウム、等々といった、ゴム材料のカルボキシレート成分 をイオン的に架橋することのできる酸化二価金属が含まれていない。ここで用い られる「酸化二価金属」という用語は、二価の金属の酸化物、即ち+2の酸化状 態にある金属を言う。代表的な酸化二価金属には、ZnO、PbO、BaO、M gO、CaO、等々がある。好適な実施例では、本発明の組成物には、100の 乾燥ゴムに対して約0.3(phr)未満の二価の酸化金属、より好ましくは約 0.2phr未満の酸化二価金属、より好ましくは約0.1phr未満の酸化二 価金属、そして最も好ましくは約0.05phr未満の酸化二価金属が含まれて いるとよい。 I.組成 本発明の方法及び組成物における利用に適したカルボキシル化ニトリルラテッ クスは当業において公知であり、市販のものが入手可能である。いかなるカルボ キシル化ニトリルラテックスを用いることもできるが、高レベルのアクリロニト リルを有するラテックスが、このような組成物の耐薬品性向上のためには好まし い。例えぱ、ペルブナンNラテックスKA8250及びKA8425(バイヤー 社製)などのカルボキシル化ニトリルラテックスが本発明における利用には適切 である。その他のラテックス、例えばTylac68−074及び68−065 (ライヒホールドケミカル社製)も適している。ペルブナンNラテックスKA8 250が好ましい。しかしながら、いくつかの実施例では、アクリロニトリルが 低レベルのニトリルラテックスも利用可能である。このようなラテックスから形 成された製品は一般には炭化水素に対する耐性が低くなるが、この製品はまた高 アクリロニトリルのラテックスから形成された製品よりもより軟質になると考え られるため、例えば医療用の手袋などにおいては有利である。 一般的には、当該のゴム調合物に安定剤を使用するとラテックス粒子の集塊を 減じることができ、本ゴム調合物から製造される、例えば手袋などの製品の欠陥 の形成を減少させることができる。このように、特定の実施例では、集塊を防ぐ のに有効量の安定剤を使用することが好ましい、必要な安定剤の量は、用いたニ トリルラテックス、調合物のpH、及びその他の因子などの因子に応じて異なる こととなろう。当業者であれば安定剤の適した量を決定できるであろう。好適な 実施例では、安定剤は、例えば直鎖のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムな どの懸濁剤である。その他の安定剤には、2−エチルヘキシル硫酸ナトリウムが ある。利用した場合のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムは好ましくは、最 大約1.0phrまでの量で存在するとよい。2−エチルヘキシル硫酸ナトリウ ムは好ましくは約0.01phrから約1.0phrの範囲、より好ましくは約 0.05phr存在するとよい。使用する安定剤の量はニトリルラテックスの発 泡を防ぐよう、調整しなければならない。 好適な実施例では、保護コロイドを安定剤として提供する。保護コロイドは、 ラテックスが過度に粘性となることを防ぐことができる。粘性はニトリルラテッ クスにおいて、特にpHレベルが高いとき、例えば約8.0より高いときに問題 となる。粘性が極端に高いとラテックスがゲル化することがあり、大変好ましく ない。従ってpHが高いときには、保護コロイドをラテックスに加えることが好 ましい。しかしながら、保護コロイドの量も、ニトリルゴム組成物の硬化が遅く なるなどの問題を避けるよう、注意深く調整すべきである。必要となる保護コロ イドの量は、pH、固形分の量、及び粒子の大きさの分布など、そのラテックス の特徴に依存する。好適な保護コロイドはカゼイン酸アンモニアである。好適な 実施例では、カゼイン酸アンモニアは約0.1から約1.0phrの範囲、より 好ましくは約0.2から約0.4phrの範囲で存在するとよい。その他の代表 的な保護コロイドには、アルギン酸ナトリウムなどのプラント親水コロイド、カ ゼイン以外のたんぱく質、及び、ポリビニルアルコールなどのその他の水溶性ポ リマがある。いくつかの実施例では、保護コロイドを省略してもよい。例えば、 ラテックスに水を添加すると、多くの場合は保護コロイドの必要性が減るが、ラ テックスが薄くなることが多い。このような薄いラテックスは薄いゴム製品を製 造するのに好適であろう。 上述したように、(典型的にはpHが7.5から8.5である)従来の公知の ニトリルゴム組成物から酸化亜鉛を省略すると、このニトリルゴムから形成され た製品は、酸化亜鉛を含んだニトリルゴムに比べて、引張強度が低く、また耐薬 品性も低いといった問題が生じることが多々ある。硫黄を基にした硬化系は通常 、酸性材料の存在により遅延され、アルカリ材料の存在下(即ちpHが高いとき )ではより活性であることが多い。我々は、ニトリルラテックスのpHを8.5 から9.5の範囲、より好ましくは約8.9から9.2に上昇させると、硬化が 向上することを発見した。理論に縛られるのを望むわけではないが、本発明によ る組成物の高いpHレベルが、(以下に説明する)硫黄硬化系の効果的な活性化 をもたらし、硬化速度を向上させるものと考えられる。必要となる具体的なpH は使用された特定のニトリルラテックスに応じて異なるであろうが、当業者であ れば通常の実験を行うのみで容易に決定できる。ある好適な実施例では、ラテッ クスのpHは、アルカリ性の水酸化金属を添加することで少なくとも約8.5ま で上げられる。代表的なアルカリ性水酸化金属には、水酸化リチウム、水酸化ナ トリウム、及び水酸化カリウムがあるが、水酸化カリウムが好ましい。しかしな がら、その他の強い塩基を用いてニトリルラテックス組成物のpHを上げること もできる。好適な実施例では、アルカリ性水酸化金属の水溶液がニトリルラテッ クスに加えられる。一般的には、アルカリ性の水酸化金属をゆっくり加えると優 れ た結果がもたらされ、また好ましい。 カルボキシル化ニトリルラテックスの加硫(共有結合により架橋する)には、 硫黄及び硫黄供与体(まとめて「硫黄化合物」)の使用が当業において公知であ る。硫黄化合物は、選択に応じて(加硫に必要な時間を短縮する)促進剤及び/ 又は活性剤(即ち促進剤の効力を高める化合物)と組み合わされた状態で、ここ では「硬化系」と呼ばれる。本発明の組成物にとって好適な硬化系には、少なく とも一つの促進剤と組み合わされた、硫黄(即ち元素としての硫黄)及び硫黄供 与体がある。本発明において有用な多種の促進剤が当業において公知である(例 えば米国特許第5,326,828号を参照されたい)。好適な促進剤には、ジ ブチルジチオカルバミド酸ナトリウム、MBT(メルカプトベンゾチアゾール) 及びTMTD(テトラメチルチウラムジスルフィド)が含まれるが、MBT及び TMTDは一般的には組み合わせて用いられる。ブチルジメートは、様々な量の アクリロニトリル、例えばこれを多く又は少なく含んだカルボキシル化ニトリル 組成物を硬化させるのに効果的であるが、MBT及びTMTDの組み合わせでは 、アクリロニトリル調合物が少ないときの効果が低くなる場合が多い。ブチルジ メートはまた、低い温度ではMBT及びTMTDよりもより活性が高い。従って 、いくつかの実施例では、ブチルジメートが好適な促進剤である。しかしながら 、その他の好適な実施例、例えば概ね無亜鉛のニトリルゴム組成物が望まれる場 合、ジブチルカルバミド酸ナトリウムか、MBT及びTMTDの組み合わせが促 進剤として好適である。概ね無亜鉛のニトリルゴムには、ニトリルゴムの成分、 例えばカルボキシル化ニトリルゴムのカルボキシレート成分を大きく架橋するよ うな有効量の亜鉛が、いかなるソースからも含まれないことが好ましい。いくつ かの実施例では促進剤の組み合わせを利用可能である。 ニトリル混合物には、選択に応じて、ピグメント、可塑剤、処理剤、凝析剤、 等々など、硬化ラテックス製品を製造するのに通常用いられている添加剤を含め ることができる。好適なピグメントは、不透明の製品を所望の場合に有用な二酸 化チタンである。二酸化チタンはゴム材料のカルボキシレート成分をイオン的に 架橋しないと考えられるため、本発明のゴム材料を不用に剛化しないと考えられ る。可塑剤もまた、ニトリルゴムの「湿潤ゲル強度」を向上させるために加えら れてもよい。 好適な実施例では、本発明のニトリルゴム組成物は概ね無酸化亜鉛である。上 述したように、カルボキシル化ニトリルに酸化亜鉛を使用すると硬化ゴムの硬化 が伴うことが多い。酸化亜鉛使用の必要をなくすことにより、以下の実施例2で 示すように、本発明は、数多くの従来のニトリルゴムよりも軟質でありながら、 従来の材料に匹敵する強度及び耐溶剤性を有するニトリルゴムを提供する。 ここに記載した説明をもとに当業者であれば理解されるように、本発明のニト リルゴム組成物は、更なる高価な試薬の使用を概ね必要としないという点で、経 済的である。このように本発明のニトリルゴム組成物は従来のニトリルゴム調合 物のコストに匹敵するコストで製造が可能である。II .方法 ニトリルゴム調合物を配合する方法は当業において公知である。このように上 述の組成物は標準的なゴム加工装置及び技術を用いれば製造が可能であるため、 高くつきかねない再工具準備は不要である。本発明はこのように、経済的なニト リルゴム組成物及び製品を提供するものである。以下に述べるように、ニトリル ゴムのいくつかの成分は配合プロセス中のいかなる時点でも加えることはできる が、その他の成分は特定の順序で加えられることが好ましい。 一般的には、水性カルポキシル化ニトリルラテックスで配合プロセスを開始す るが、このときこのニトリルラテックスは通常、配合プロセス全般にわたって攪 拌又はかき混ぜられ、効率的な混合が確実になされるようにする。保護コロイド を含む安定剤は、一般的にはラテックスのpHを上昇させる前に加えられる。ラ テックスのpHを上昇させた後、硬化系を加える。必要に応じて、ピグメントの 分散液をいかなる段階ででも加えることができる。 すべての成分の添加後、完成品に形成するか、又はその他の利用に向ける前に 、組成物を一から五日間、より好ましくは一から三日間、ねかせることが好まし い。このねかし期間により、ラテックスの浸漬形成性質が向上し、欠陥の少ない 完成品ができあがる。 本発明の組成物から、当業において公知の方法に基づいて製品を形成すること が可能である。代表的な製造方法には、鋳込み法、浸漬形成法、型加硫法、等々 がある。手袋、コンドーム、等々といった製品は多くの場合、型をラテックス組 成物中に浸漬してこの型の表面上にラテックス膜を作成することで製造される。 型のラテックス組成物中への滞留時間は、型上に所望の厚さの膜が得られるよう に選択することができる。 好ましくは、型を、ラテックス組成物中に浸漬する前に凝着液中に浸漬すると よい。好適な凝着液にはカルシウムイオンが含まれるが、好適なカルシウム化合 物は硝酸カルシウムである。好適な凝着液は硝酸カルシウム溶液であるが、この 溶液は好ましくは水溶液又はメタノール又はエタノールなどのアルコール溶液で あるとよい。凝着剤を用いると、強度、例えば引張強度の高い硬化ゴムを得るこ とができる。 型を凝着液中、及びニトリルラテックス組成物中に浸漬した後、この(ラテッ クスの被膜が形成された)型を洗浄用流体、好ましくは水に浸して残った凝着剤 及びその他の(多くの場合水溶性の)材料をラテックスの膜から取り除くことが 好ましい。洗浄時間は使用したニトリルラテックス組成物及び凝着液に応じて異 なるであろうが、約20分間から約40分間といった時間が一般的には適切であ る。次にラテックスの膜を洗浄槽から取り出し、乾燥させ、硬化させてゴム製品 を作成する。ラテックスは、一般的には高温、例えば約100華氏より高い温度 、より好ましくは約150華氏から約210華氏の間の温度で乾燥される。乾燥 に必要な時間は、硬化前の膜に所望の水分量が得られるよう、選択することがで きる。硬化プロセスには、多くの場合、乾燥よりも幾分高い熱が必要であり、硬 化にとって好適な温度は約200華氏から約300華氏の間である。製品は、所 望の硬化状態が得られるまで硬化される。 硬化後、当該ゴム製品には選択に応じ、例えば塩化処理後に、中和及び乾燥さ せるなど、公知の方法に基づいてさらに処理を施すことができる。何らかの処理 を行った場合は、すべての処理終了後に製品を型から引きはがし、梱包してよい 。 本発明による硬化ニトリルゴム調合物は、従来の工業用ニトリルゴムよりも軟 質、即ちより低い弾性係数を有しながらも、本発明のニトリルゴムは良好な強度 及び耐薬品性を有する。このように、ある態様では、本発明は、硬化したときに 約1100psi(一平方インチ当りのポンド)未満の300%弾性係数を有す るニトリルゴム材料を提供するものである。好適な実施例では、当該硬化ニトリ ルゴムは、約400psiから約1100psiの範囲、より好ましくは約50 0psiから約700psiの範囲の300%弾性係数を有する。好適な実施例 では、硬化ニトリルゴム材料は約5000psi、より好ましくは約5500p siを越える引張強度を有する。好適な実施例では、当該硬化ニトリルゴム材料 の耐薬品性が、室温で24時間ヘキサンに暴露した後、面積が約7%未満増加し ていること、より好ましくは面積が約5%未満増加していること、そしてさらに より好ましくは面積が約3%未満増加していること、そして最も好ましくはヘキ サンに24時間暴露した後の面積が約1%未満増加していることを特徴とするも のである。24時間ヘキサンに暴露した後の面積の増加が約7%未満である硬化 ニトリルゴム材料をここでは「耐薬品性」とすることとする。いくつかの好適な 実施例では、本硬化ニトリルゴム材料の耐薬品性は、ASTM法F739に基づ いて計測したときの7時間暴露後の四塩化炭素の透過破過がないことを特徴とす るものである。好適な実施例では、硬化ニトリルゴム材料は、水、即ち液体の水 及び水蒸気について概ね不透過性である。 本発明の方法に基づいて製造される手袋は、本発明による硬化ニトリルゴムか ら成る厚さ約3ミルから約30ミルの間の一層を有することが好ましい。薄い手 袋は着用者により良好な感触をもたらすため、例えば外科用手袋には好ましい。 従って、外科用手袋は、本発明による硬化ニトリルゴムによる厚さ約3ミルから 約11ミルの間、より好ましくは約5ミルから10ミルの間の一層を含むのが好 ましい。より厚い手袋は強度及び耐薬品性がより良好となるため、例えば研究室 用又は工業用の手袋に好適である。従って、研究室用又は工業用手袋は好ましく は本発明の硬化ニトリルゴムによる厚さ約10ミルから30ミル、より好ましく は約15ミルから約28ミルの一層を含むとよい。もちろん、より大きな保護が 求められる場合には、当業者であればこのような手袋(又はその他の製品)の硬 化ニトリルゴム層を30ミルよりも厚くしてもよいことは理解されよう。本発明 のニトリル組成物の軟質性が向上していることで、従来の手袋より厚くとも不当 に剛質又は不快とはならない手袋の達成が可能である。 本発明はさらに、本発明の硬化ニトリルゴムの一層を含む複合製品を考察する 。このように、例えば、本発明の硬化ニトリルゴムの一層を別の材料、例えば異 なるゴム又はプラスチックの一層に接着して複合製品を形成させることができる 。このような複合製品は、いくつかの実施例において、従来の製品と比べて向上 した耐薬品性、耐破壊性、又は引張強度などの性質を提供することができる。 もう一つの態様では、本発明は、低い弾性係数を持ちながらも引張強度及び耐 薬品性の高い、概ね無亜鉛のニトリルゴム組成物を提供するものである。この態 様では、亜鉛を含有しない促進剤の利用が好ましい。適した無亜鉛促進剤には、 上述したように、ジブチルジチオカルバミド酸ナトリウム又はMBT及びTMT Dがある。実施例1 カルボキシル化ニトリルゴム調合物を、表1に示した成分量を用いて以下のよ うに作成した。量はすべて、乾燥ゴム100当りの量(phr)で示されている 。 注:phr=ゴム100に対する量 ブチルジメート=ジブチルカルバミド酸亜鉛 まず、適量のラテックス(バイヤー社製の、ペルブナンNラテックスKA825 0)を混合容器に計り容れた。このラテックスを濾してゴムの凝着片を含む汚染 物質を取り除き、攪拌機をこの容器中に配し、ラテックスを配合全般にわたって 攪拌した。その他の内容成分が加えられるとすぐにこれらが分散するよう、攪拌 のレベルは充分なものとしたが、選択に応じ、少量の脱泡剤も必要に応じて加え てもよい。 次に安定剤をラテックスに加えた。この実施例では、2−エチルヘキシル硫酸 ナトリウムを用いて浸漬後のラテックスのランバックを防ぎ、当該ニトリルゴム から形成される製品の外見及び質の向上に努めた。保護コロイドであるカゼイン 酸アンモニアを加えることで、ラテックスが過度に粘性になるのを防ぐと共に、 硬化系化学薬品がラテックス中のゴム粒子に作用する速度を調整した。この保護 コロイドは処理前の20から30分間にラテックスに混合した。 次に水酸化カリウムの8パーセント水溶液をゆっくり加えて調合物のpHを約 8.9から9.2まで上昇させた。本実施例で用いた硫黄/ブチルジメート硬化 系は、その他の促進剤を用いた硬化系よりも低いpHレベルで効果的である。 次に硫黄、ブチルジメート(硫黄硬化剤の成分)及び二酸化チタンの水性分散 液、及びフタロシアニンブルー(ピグメント)を加えてラテックスに混合した。 酸化亜鉛は用いられなかった。調合物を少なくとも60分間混合させ、再度濾し た後、1から5日間ねかせ、その後浸漬して完成品に形成した。実施例2 手袋を、以下の手法により、上述の実施例1で作成したニトリルラテックスか ら作成した。 セラミック製の手袋の型は、使用前に標準的な界面活性剤溶液で洗浄した。こ の清潔な型をオーブンで170華氏から220華氏の範囲内の温度まで予熱した 。次に型を硝酸カルシウムの凝着液中に浸漬し、次に実施例1に説明したラテッ クス化合物中に浸漬した。手袋の厚さは、少なくとも部分的に、ラテックスの浸 漬時間の長さで決定される。 ラテックスで被膜した型を次に水中に20から40分間浸漬して残った硝酸カ ルシウム及びその他の水溶性材料を除去した。次に型をオーブンで手袋が乾燥す るのに十分な時間加熱し、さらにゴムが硬化するまで加熱した。乾燥は概ね約1 60から210華氏で行われ、硬化は約240から300華氏で行われた。 最後に、完成した手袋を型から引きはがした。上述の方法により作成された手 袋からサンプルを切り取り、いくつかのテストを行った。テストの結果を図1に グラフで示す(尺度は一平方インチ当りの何千ポンドか)。図1に示すように、 本発明の手袋(「軟質ニトリル」)は、市販のニトリル製手袋(ノース・セーフ ティ・プロダクツ社から市販の厚さ14ミルの手袋「Pdnニトリル」、製品コ ードLA142G)よりも軟らかい(即ちその弾性係数が低い)。本発明の手袋 は、当該手袋の引張強度が大きいことから分かるように、市販の手袋よりもわず かに強い。 ASTM法F739に基づいて計測したときの、上述のように作成された手袋 の耐薬品性を図2にグラフで示す。当該の材料(「軟質ニトリル」)は、対照材 料である、市販のニトリルラテックスゴム(ノース・セーフティ・プロダクツ社 から市販の厚さ15ミルの手袋、製品コードLA153G)よりも大きな耐薬品 性を提供する。本発明の材料は、テストしたすべての化学薬品について、対照と なったニトリルゴム調合物に比較して優れた耐透過性を呈するものである。本発 明の硬化ニトリルゴムは四塩化炭素の透過破過に対して優れた耐性を示し、この 四塩化炭素については7時間後でさえ何ら破過が観察されなかった。さらに当該 のニトリルゴム材料では、室温でヘキサンに24時間暴露した後の面積増加(膨 張)が1%未満であった。 このように、本発明の硬化ニトリルゴムは、優れた軟度を持ちながら、従来の ニトリルゴムに匹敵する、又はよりも優れた強度及び対薬品性を維持している。 さらに当該ニトリルゴムは無酸化亜鉛であり、無亜鉛の促進剤を用いた場合は概 ね無亜鉛に作成することができる。いくつかの実施例では、当該ニトリルゴム組 成物は二価の金属イオンを概ね含まない。 本明細書全体にわたって引用された全公開文献の内容をすべて、参考文献とし てここに編入することを明示しておく。等価物 当業者であれば、ここに説明した具体的な手法に対する数多くの等価物を、ご く通常の実験を行うのみで認識し、また確認可能であろう。このような等価物は 本発明の範囲と見なされるものであり、また以下の請求の範囲の包含するところ である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年6月8日(1998.6.8) 【補正内容】 (3及び3.1ページ) ねかせるステップをさらに含む。好適な実施例では、本方法は、ニトリルゴム 組成物を硬化させて硬化ニトリルゴム組成物を形成させるステップをさらに含む 。本発明はさらに、上述した方法により形成された、硬化ニトリルゴム組成物を 提供する。ある好適な実施例では、この硬化ニトリルゴム組成物は概ね酸化二価 金属を含まない。本発明はさらに、上述の方法により形成された、硬化ニトリル ゴム組成物から成る一層を含む製品を提供するものである。 別の態様では、本発明は硬化ニトリルゴム組成物を提供するものである。硬化 ニトリルゴム組成物には、ニトリルラテックスの基剤、安定剤、概ね無酸化亜鉛 の架橋剤、及び促進剤が含まれ、概ね無酸化亜鉛である。さらに硬化ニトリルゴ ム組成物は約7584kPa未満、好ましくは約2758kPaから約7584 kPaまでの範囲の300%弾性係数を有する。好適な実施例では、この硬化ニ トリルゴム組成物は、さらに、この300%の弾性係数が約3447kPaから 約4826kPaの範囲にあることを特徴としている。好適な実施例では、この 硬化ニトリルゴムはさらに引張強度が約34473kPaよりも大きいことを特 徴とする。好適な実施例では、このゴムは概ね無亜鉛である。好適な実施例では 、このニトリルゴムは有機溶剤に対して耐性を有する。 さらに別の態様では、本発明は、ニトリルラテックスの基剤、安定剤、架橋剤 及び促進剤から作成された硬化ニトリルゴムを提供するものであり、このニトリ ルゴムは概ね無酸化亜鉛である。この硬化ニトリルゴムはまた、約2758kP aから約7584kPaの範囲で300%の弾性係数を有すること、及び約34 473kPaを越える引張強度を有することを特徴とする。 さらにまた別の態様では、本発明は、硫黄で硬化したニトリルゴムを作成する 方法を提供するものであるが、同方法は、カルボキシル化ニトリルラテックスに 安定剤を化合させるステップと、このニトリルラテックスのpHを約8.5から 10.0に調節して塩基性のニトリルラテックスを生じさせるステップと、この 塩基性ニトリルラテックスを、硫黄、硫黄供与物質のいずれかから選択される、 概ね無酸化亜鉛の架橋剤と促進剤とに接触させてニトリルゴムを形成させるステ ップとを含む。結果として得られるニトリルゴムは概ね無酸化亜鉛である。 別の態様では、本発明は硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴムを提供するが、 同ゴムは概ね無酸化亜鉛であり、またこのゴムが約2758kPaから約758 4kPaの範囲で300%の弾性係数を有することと、この硬化ゴムが約344 73kPaを越える引張強度を有することとを特徴とするものである。 別の態様では、本発明は上述の方法のいずれかに基づいて作成されたニトリル ゴム組成物を提供するものである。 (4及び4.1ページ) また別の態様では、本発明は、本発明のニトリルゴム組成物のいずれかから作 成される製品を提供する。好適な製品は手袋である。好適な実施例では本発明に 基づく手袋には、本発明の硬化ニトリルゴム組成物から成る一層が含まれ、同層 の厚さは約3ミリメートルから約30ミリメートルの間である。 本発明のその他の特徴、目的、及び長所は、以下の詳細な説明、図面、及び請 求の範囲から明らかとなるであろう。図面の簡単な説明 図1は、本発明のゴム材料の物理的特性と市販のゴム材料の物理的特性とを比 較した棒グラフである。 図2は、本発明のゴム材料の耐薬品性を市販のゴム材料に比較した棒グラフで ある。発明の詳細な説明 本発明は、良好な強度及び耐薬品性を有しながらも、数多くの公知のゴム調合 物よりも軟質な(即ち弾性係数の低い)製品を製造するために有用なニトリルゴ ム調合物を提供するものである。本発明はさらに、このようなニトリルゴム組成 物の作成方法、及びそれから作成される製品を提供するものである。 「ニトリルラテックス」という用語は当業において広く理解されており、エラ ストマの製造に用いられる合成ゴムラテックスを言う。ニトリルラテックスはカ ルボキシル化したものでもカルボキシル化していないものでもよいが、カルボキ シル化ニトリルラテックスが好ましい。 以下に説明するように、本発明のニトリル組成物は概ね無酸化亜鉛であると好 ましい。ここで用いられる「概ね無酸化亜鉛である」という用語は、ニトリルゴ ムの成分、例えばカルボキシル化ニトリルゴムのカルボキシレート成分の架橋が 大きく引き起こされるのに有効な量の酸化亜鉛が存在していないニトリルゴム組 成物を言う。しかしながら、当業者であれば、本発明の組成物には、硬化ゴム材 料のカルボキシレート成分を架橋して合成化しかねないその他の化合物、例えば その他の酸化金属が概ね含まれていないことが好ましいことは理解されよう。こ のように、ここでは概ね無酸化亜鉛である組成物が言及されてはいるが、いくつ かの好適な実施例では、さらに本組成物には、その他の金属化合物、特に、例え ば酸化鉛、酸化マグネシウム、等々といった、ゴム材料のカルボキシレート成分 をイオン的に架橋することのできる酸化二価金属が含まれていない。ここで用い られる「酸化二価金属」という用語は、二価の金属の酸化物、即ち (9、9.1、10、11.及び11.1ページ) ラテックスは、一般的には高温、例えば約37.8℃より高い温度、より好ま しくは約65.5℃から約98.9℃の間の温度で乾燥される。乾燥に必要な時 間は、硬化前の膜に所望の水分量が得られるよう、選択することができる。硬化 プロセスには、多くの場合、乾燥よりも幾分高い熱が必要であり、硬化にとって 好適な温度は約93.3℃から約148.9℃の間である。製品は、所望の硬化 状態が得られるまで硬化される。 硬化後、当該ゴム製品には選択に応じ、例えば塩化処理後に、中和及び乾燥さ せるなど、公知の方法に基づいてさらに処理を施すことができる。何らかの処理 を行った場合は、すべての処理終了後に製品を型から引きはがし、梱包してよい 。 本発明による硬化ニトリルゴム調合物は、従来の工業用ニトリルゴムよりも軟 質、即ちより低い弾性係数を有しながらも、本発明のニトリルゴムは良好な強度 及び耐薬品性を有する。このように、ある態様では、本発明は、硬化したときに 約7584kPa未満の300%弾性係数を有するニトリルゴム材料を提供する ものである。好適な実施例では、当該硬化ニトリルゴムは、約2758kPaか ら約7584kPaの範囲、より好ましくは約3447kPaから約4826k Paの範囲の300%弾性係数を有する。好適な実施例では、硬化ニトリルゴム 材料は約34473kPa、より好ましくは約37920kPaを越える引張強 度を有する。好適な実施例では、当該硬化ニトリルゴム材料の耐薬品性が、室温 で24時間ヘキサンに暴露した後、面積が約7%未満増加していること、より好 ましくは面積が約5%未満増加していること、そしてさらにより好ましくは面積 が約3%未満増加していること、そして最も好ましくはヘキサンに24時間暴露 した後の面積が約1%未満増加していることを特徴とするものである。24時間 ヘキサンに暴露した後の面積の増加が約7%未満である硬化ニトリルゴム材料を ここでは「耐薬品性」とすることとする。いくつかの好適な実施例では、本硬化 ニトリルゴム材料の耐薬品性は、ASTM法F739に基づいて計測したときの 7時間暴露後の四塩化炭素の透過破過がないことを特徴とするものである。好適 な実施例では、硬化ニトリルゴム材料は、水、即ち液体の水及び水蒸気について 概ね不透過性である。 本発明の方法に基づいて製造される手袋は、本発明による硬化ニトリルゴムか ら成る厚さ約3ミリメートルから約30ミリメートルの間の一層を有することが 好ましい。薄い手袋は着用者により良好な感触をもたらすため、例えば外科用手 袋には好ましい。従って、外科用手袋は、本発明による硬化ニトリルゴムによる 厚さ約3ミリメートルから約11ミリメートルの間、より好ましくは約5ミリメ ートルから10ミリメートルの間の一層を含むのが好ましい。より厚い手袋は強 度及び耐薬品性がより良好となるため、例えば研究室用又は工業用の手袋に好適 である。従って、研究室用又は工業用手袋は好ましくは本発明の硬化ニトリルゴ ムによる厚さ約10ミリメートルから30ミリメートル、より好ましくは約15 ミリメートルから約28ミリメートルの一層を含むとよい。もちろん、より大き な保護が求められる場合には、当業者であればこのような手袋(又はその他の製 品)の硬化ニトリルゴム層を30ミリメートルよりも厚くしてもよいことは理解 されよう。本発明のニトリル組成物の軟質性が向上していることで、従来の手袋 より厚くとも不当に剛質又は不快とはならない手袋の達成が可能である。 本発明はさらに、本発明の硬化ニトリルゴムの一層を含む複合製品を考察する 。このように、例えば、本発明の硬化ニトリルゴムの一層を別の材料、例えば異 なるゴム又はプラスチックの一層に接着して複合製品を形成させることができる 。このような複合製品は、いくつかの実施例において、従来の製品と比べて向上 した耐薬品性、耐破壊性、又は引張強度などの性質を提供することができる。 もう一つの態様では、本発明は、低い弾性係数を持ちながらも引張強度及び耐 薬品性の高い、概ね無亜鉛のニトリルゴム組成物を提供するものである。この態 様では、亜鉛を含有しない促進剤の利用が好ましい。適した無亜鉛促進剤には、 上述したように、ジブチルジチオカルバミド酸ナトリウム又はMBT及びTMT Dがある。実施例1 カルボキシル化ニトリルゴム調合物を、表1に示した成分量を用いて以下のよ うに作成した。量はすべて、乾燥ゴム100当りの量(phr)で示されている 。 注:phr=ゴム100に対する量 ブチルジメート=ジブチルカルバミド酸亜鉛 まず、適量のラテックス(バイヤー社製の、ペルブナンNラテックスKA825 0)を混合容器に計り容れた。このラテックスを濾してゴムの凝着片を含む汚染 物質を取り除き、攪拌機をこの容器中に配し、ラテックスを配合全般にわたって 攪拌した。その他の内容成分が加えられるとすぐにこれらが分散するよう、攪拌 のレベルは充分なものとしたが、選択に応じ、少量の脱泡剤も必要に応じて加え てもよい。 次に安定剤をラテックスに加えた。この実施例では、2−エチルヘキシル硫酸 ナトリウムを用いて浸漬後のラテックスのランバックを防ぎ、当該ニトリルゴム から形成される製品の外見及び質の向上に努めた。保護コロイドであるカゼイン 酸アンモニアを加えることで、ラテックスが過度に粘性になるのを防ぐと共に、 硬化系化学薬品がラテックス中のゴム粒子に作用する速度を調整した。この保護 コロイドは処理前の20から30分問にラテックスに混合した。 次に水酸化カリウムの8パーセント水溶液をゆっくり加えて調合物のpHを約 8.9から9.2まで上昇させた。本実施例で用いた硫黄/ブチルジメート硬化 系は、その他の促進剤を用いた硬化系よりも低いpHレベルで効果的である。 次に硫黄、ブチルジメート(硫黄硬化剤の成分)及び二酸化チタンの水性分散 液、及びフタロシアニンブルー(ピグメント)を加えてラテックスに混合した。 酸化亜鉛は用いられなかった。調合物を少なくとも60分間混合させ、再度濾し た後、1から5日間ねかせ、その後浸漬して完成品に形成した。実施例2 手袋を、以下の手法により、上述の実施例1で作成したニトリルラテックスか ら作成した。 セラミック製の手袋の型は、使用前に標準的な界面活性剤溶液で洗浄した。こ の清潔な型をオーブンで76.6℃から104.4℃の範囲内の温度まで予熱し た。次に型を硝酸カルシウムの凝着液中に浸漬し、次に実施例1に説明したラテ ックス化合物中に浸漬した。手袋の厚さは、少なくとも部分的に、ラテックスの 浸漬時間の長さで決定される。 ラテックスで被膜した型を次に水中に20から40分間浸漬して残った硝酸カ ルシウム及びその他の水溶性材料を除去した。次に型をオーブンで手袋が乾燥す るのに十分な時間加熱し、さらにゴムが硬化するまで加熱した。乾燥は概ね約7 1.1から98.9℃で行われ、硬化は約115.5から148.9℃で行われ た。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年8月17日(1998.8.17) 【補正内容】 請求の範囲(翻訳文) 1. ニトリルラテックスを安定剤と化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを架橋剤及び少なくとも一つの促進剤に接触さ せ、前記架橋剤を0phrの酸化亜鉛から0.1phr未満までの酸化亜鉛を含 むように選択することで、ニトリルゴム組成物を形成させるステップと を含み、前記ニトリルゴム組成物が0phrの酸化亜鉛から0.1phrの酸化 亜鉛を含む、ニトリルゴム組成物を作成するための方法。 2. 前記架橋剤が0phrの酸化亜鉛から0.05phrの酸化亜鉛を含む、 請求項1に記載の方法。 3. 前記安定剤がカゼイン酸アンモニア、アルギン酸ナトリウム、及びポリビ ニルアルコールのいずれかから選択される、請求項1に記載の方法。 4. pHを調節する前記ステップが、水酸化アルカリを前記ニトリルラテック スに加えるステップを含む、請求項1に記載の方法。 5. 前記架橋剤が硫黄化合物である、請求項1に記載の方法。 6. 前記少なくとも一つの促進剤が、テトラメチルチウラムジスルフィド及び メルカプトベンゾチアゾールを含む、請求項1に記載の方法。 7. 前記ニトリルゴム組成物を使用前に一から三日間の期間ねかせるステップ をさらに含む、請求項1に記載の方法。 8. 前記ニトリルゴム組成物を硬化させて硬化ニトリルゴム組成物を形成させ るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 9.請求項8に記載の方法により形成された硬化ニトリルゴム組成物。 10. 前記ニトリルラテックスがカルボキシル化されている、請求項1に記載 の方法。 11. 前記ニトリルラテックスのpHが約8.9から9.2に調節される、請 求項1に記載の方法。 12. 前記架橋剤が硫黄及び硫黄供与体のいずれかから選択される、請求項1 に記載の方法。 13. 前記製品が手袋である、請求項1に記載の製品。 14. 前記硬化ニトリルゴム組成物の厚さが約76.2μmから約762μm である、請求項8に記載の効果ニトリルゴム組成物。 15. 前記ニトリルゴム組成物が約7584kPa未満の300%弾性係数を 有する、請求項8に記載の硬化ニトリルゴム組成物。 16. 前記ニトリルゴム組成物が約2758kPaから約7584kPaの範 囲の300%弾性係数を有する、請求項8に記載の硬化ニトリルゴム組成物。 17. 前記ニトリルゴム組成物が約3447kPaから約4826kPaの範 囲の300%弾性係数を有する、請求項8に記載の硬化ニトリルゴム組成物。 18.前記ニトリルゴム組成物が34473kPaを越える引張強度を有する、 請求項8に記載の硬化ニトリルゴム組成物。 【手続補正書】 【提出日】平成11年2月23日(1999.2.23) 【補正内容】 請求の範囲(翻訳文) 1. ニトリルラテックスを安定剤と化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを架橋剤及び少なくとも一つの促進剤に接触さ せると共に、前記架橋剤を、前記ラテックスのカルボン酸成分をイオン的に架橋 する金属酸化物を概ね含まないように選択することで、ニトリルゴム組成物を形 成させるステップと を含む、ニトリルゴム組成物を作成するための方法。 2. 前記安定剤がカゼイン酸アンモニア、アルギン酸ナトリウム、及びポリビ ニルアルコールのいずれかから選択される、請求項1に記載の方法。 3. pHを調節する前記ステップが、水酸化アルカリを前記ニトリルラテック スに加えるステップを含む、請求項1に記載の方法。 4. 前記架橋剤が硫黄化合物である、請求項1に記載の方法。 5. 前記少なくとも一つの促進剤が、テトラメチルチウラムジスルフィド及び メルカプトベンゾチアゾールを含む、請求項1に記載の方法。 6. 前記ニトリルゴム組成物を使用前に一から三日間の期間ねかせるステップ をさらに含む、請求項1に記載の方法。 7. 前記ニトリルゴム組成物を硬化させて硬化ニトリルゴム組成物を形成させ るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 8.請求項7に記載の方法により形成される硬化ニトリルゴム組成物。 9. 請求項8に記載の硬化ニトリルゴム組成物から成る一層を含む製品。 10. ニトリルゴムの基剤と、 安定剤と、 ラテックスのカルボン酸成分をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まない 架橋剤と、 促進剤と を含む硬化ニトリルゴム組成物であって、 結果的に得られる前記ニトリルゴム組成物が約1100psi(7584kPa )未満の300%弾性係数を有する、硬化ニトリルゴム組成物。 11. 300%弾性係数が約500psi(3447kPa)から約700p si(4826kPa)の範囲にあることをさらに特徴とする、請求項10に記 載の硬化ニトリルゴム組成物。 12. 概ね無亜鉛であることをさらに特徴とする、請求項10に記載の硬化ニ トリルゴム組成物。 13. 前記ニトリルゴム組成物が有機溶剤に対して耐性であることをさらに特 徴とする、請求項10に記載の硬化ニトリルゴム組成物。 14. 請求項10の硬化ニトリルゴム組成物から成る一層を含む製品。 15. 前記製品が手袋である、請求項14に記載の製品。 16. 前記硬化ニトリルゴム組成物から成る前記層の厚さが約3ミリメートル から約30ミリメートルの間である、請求項14に記載の製品。 17. ニトリルラテックスの基剤と、安定剤と、前記ラテックスのカルボン酸 成分をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まない架橋剤と、促進剤とから作 成された硬化ニトリルゴムであって、前記硬化ニトリルゴムが300%弾性係数 を約400psi(2758kPa)から約1100psi(7584kPa) の範囲に有することと、また前記硬化ゴムが約5000psi(34473kP a)を越える引張強度を有することとをさらに特徴とする、硬化ニトリルゴム。 18. カルボキシル化ニトリルラテックスを安定剤に化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを、硫黄及び硫黄供与体のいずれかから選択さ れる架橋剤と促進剤とに接触させてニトリルゴムを形成させるステップと を含み、 その結果得られる硫黄硬化ニトリルゴムが、前記ラテックスのカルボン酸成分 をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まない、硫黄硬化ニトリルゴムを作成 する方法。 19. 硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴムであって、前記ゴムが、ラテック スのカルボン酸成分をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まず、さらに前記 ゴムが、300%弾性係数を約400psi(2758kPa)から約1100 psi(7584kPa)の範囲に有することと、前記硬化ゴムが約5000p si(34473kPa)を越える引張強度を有することとを特徴とする、硫黄 硬化カルボキシル化ニトリルゴム。 20. 硬化ニトリルゴムであって、前記ゴムが300%の弾性係数を約400 psi(2758kPa)から約1100psi(7584kPa)の範囲に有 し、また約5000psi(34473kPa)を越える引張強度を有すること を特徴とし、さらに、前記ゴムが有機溶剤に対して耐性であることと、ラテック スのカルボン酸成分をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まないこととをさ らに特徴とする、硬化ニトリルゴム。 21. ニトリルゴム組成物を作成する方法であって、 ニトリルラテックスに安定剤を化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを硫黄架橋剤及び少なくとも一つの促進剤に接 触させると共に、前記硫黄架橋剤を、無金属酸化物の架橋剤であるように選択し 、それによりニトリルゴム組成物を形成させるステップと を含み、 前記ニトリルゴム組成物が金属酸化物の架橋剤を含まない、方法。 22. ニトリルゴムの基剤と、 安定剤と、 無金属酸化物の硫黄架橋剤と、 促進剤と を含む、硬化ニトリルゴム組成物であって、前記ニトリルゴム組成物が金属酸化 物架橋剤を含まず、また300%の弾性係数を約1100psi(7584kP a)未満に有する、硬化ニトリルゴム組成物。 23. 硫黄硬化ニトリルゴムを作成する方法であって、 カルボキシル化ニトリルラテックスを安定剤に化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを硫黄及び硫黄供与体のいずれかから選択され る硫黄架橋剤と促進剤とに接触させてニトリルゴムを形成させるステップと を含み、 前記硫黄硬化ニトリルゴムが架橋剤としての金属酸化物を含まない、方法。 24. 硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴムであって、前記ゴムが金属酸化物 の架橋剤を含まず、また、前記ゴムが300%の弾性係数を約400psi(2 758kPa)から約1100psi(7584kPa)の範囲に有することと 、前記硬化ゴムが約5000psi(34473kPa)を越える引張強度を有 することとを特徴とする、硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴム。 【手続補正書】 【提出日】平成11年2月25日(1999.2.25) 【補正内容】 請求の範囲(翻訳文) 1. ニトリルラテックスを安定剤と化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを架橋剤及び少なくとも一つの促進剤に接触さ せると共に、前記架橋剤を、前記ラテックスのカルボン酸成分をイオン的に架橋 する金属酸化物を概ね含まないように選択することで、ニトリルゴム組成物を形 成させるステップと を含む、ニトリルゴム組成物を作成するための方法。 2. 前記安定剤がカゼイン酸アンモニア、アルギン酸ナトリウム、及びポリビ ニルアルコールのいずれかから選択される、請求項1に記載の方法。 3. pHを調節する前記ステップが、水酸化アルカリを前記ニトリルラテック スに加えるステップを含む、請求項1に記載の方法。 4. 前記架橋剤が硫黄化合物である、請求項1に記載の方法。 5. 前記少なくとも一つの促進剤が、テトラメチルチウラムジスルフィド及び メルカプトベンゾチアゾールを含む、請求項1に記載の方法。 6. 前記ニトリルゴム組成物を使用前に一から三日間の期間ねかせるステップ をさらに含む、請求項1に記載の方法。 7. 前記ニトリルゴム組成物を硬化させて硬化ニトリルゴム組成物を形成させ るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 8.請求項7に記載の方法により形成される硬化ニトリルゴム組成物。 9. 請求項8に記載の硬化ニトリルゴム組成物から成る一層を含む製品。 10. ニトリルゴムの基剤と、 安定剤と、 ラテックスのカルボン酸成分をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まない 架橋剤と、 促進剤と を含む硬化ニトリルゴム組成物であって、 結果的に得られる前記ニトリルゴム組成物が約1100psi(7584kPa )未満の300%弾性係数を有する、硬化ニトリルゴム組成物。 11. 300%弾性係数が約500psi(3447kPa)から約700p si(4826kPa)の範囲にあることをさらに特徴とする、請求項10に記 載の硬化ニトリルゴム組成物。 12. 概ね無亜鉛であることをさらに特徴とする、請求項10に記載の硬化ニ トリルゴム組成物。 13. 前記ニトリルゴム組成物が有機溶剤に対して耐性であることをさらに特 徴とする、請求項10に記載の硬化ニトリルゴム組成物。 14. 請求項10の硬化ニトリルゴム組成物から成る一層を含む製品。 15. 前記製品が手袋である、請求項14に記載の製品。 16. 前記硬化ニトリルゴム組成物から成る前記層の厚さが約3ミリメートル から約30ミリメートルの間である、請求項14に記載の製品。 17. ニトリルラテックスの基剤と、安定剤と、前記ラテックスのカルボン酸 成分をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まない架橋剤と、促進剤とから作 成された硬化ニトリルゴムであって、前記硬化ニトリルゴムが300%弾性係数 を約400psi(2758kPa)から約1100psi(7584kPa) の範囲に有することと、また前記硬化ゴムが約5000psi(34473kP a)を越える引張強度を有することとをさらに特徴とする、硬化ニトリルゴム。 18. カルボキシル化ニトリルラテックスを安定剤に化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを、硫黄及び硫黄供与体のいずれかから選択さ れる架橋剤と促進剤とに接触させてニトリルゴムを形成させるステップと を含み、 その結果得られる硫黄硬化ニトリルゴムが、前記ラテックスのカルボン酸成分 をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まない、硫黄硬化ニトリルゴムを作成 する方法。 19. 硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴムであって、前記ゴムが、ラテック スのカルボン酸成分をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まず、さらに前記 ゴムが、300%弾性係数を約400psi(2758kPa)から約1100 psi(7584kPa)の範囲に有することと、前記硬化ゴムが約5000p si(34473kPa)を越える引張強度を有することとを特徴とする、硫黄 硬化カルボキシル化ニトリルゴム。 20. 硬化ニトリルゴムであって、前記ゴムが300%の弾性係数を約400 psi(2758kPa)から約1100psi(7584kPa)の範囲に有 し、また約5000psi(34473kPa)を越える引張強度を有すること を特徴とし、さらに、前記ゴムが有機溶剤に対して耐性であることと、ラテック スのカルボン酸成分をイオン的に架橋する金属酸化物を概ね含まないこととをさ らに特徴とする、硬化ニトリルゴム。 21. ニトリルゴム組成物を作成する方法であって、 ニトリルラテックスに安定剤を化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを硫黄架橋剤及び少なくとも一つの促進剤に接 触させると共に、前記硫黄架橋剤を、無金属酸化物の架橋剤であるように選択し 、それによりニトリルゴム組成物を形成させるステップと を含み、 前記ニトリルゴム組成物が金属酸化物の架橋剤を含まない、方法。 22. ニトリルゴムの基剤と、 安定剤と、 無金属酸化物の硫黄架橋剤と、 促進剤と を含む、硬化ニトリルゴム組成物であって、前記ニトリルゴム組成物が金属酸化 物架橋剤を含まず、また300%の弾性係数を約1100psi(7584kP a)未満に有する、硬化ニトリルゴム組成物。 23. 硫黄硬化ニトリルゴムを作成する方法であって、 カルボキシル化ニトリルラテックスを安定剤に化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを硫黄及び硫黄供与体のいずれかから選択され る硫黄架橋剤と促進剤とに接触させてニトリルゴムを形成させるステップと を含み、 前記硫黄硬化ニトリルゴムが架橋剤としての金属酸化物を含まない、方法。 24. 硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴムであって、前記ゴムが金属酸化物 の架橋剤を含まず、また、前記ゴムが300%の弾性係数を約400psi(2 758kPa)から約1100psi(7584kPa)の範囲に有することと 、前記硬化ゴムが約5000psi(34473kPa)を越える引張強度を有 することとを特徴とする、硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ニトリルラテックスを安定剤と化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを概ね無酸化亜鉛の架橋剤と少なくとも一つの 促進剤とに接触させてニトリルゴム組成物を形成させるステップと を含み、前記ニトリルゴム組成物が概ね無酸化亜鉛である、ニトリルゴム組成物 を作成するための方法。 2. 前記安定剤がカゼイン酸アンモニア、アルギン酸ナトリウム、及びポリビ ニルアルコールのいずれかから選択される、請求項1に記載の方法。 3. pHを調節する前記ステップが、水酸化アルカリを前記ニトリルラテック スに加えるステップを含む、請求項1に記載の方法。 4. 前記架橋剤が硫黄化合物である、請求項1に記載の方法。 5. 前記少なくとも一つの促進剤が、テトラメチルチウラムジスルフィド及び メルカプトベンゾチアゾールを含む、請求項1に記載の方法。 6. 前記ニトリルゴム組成物を使用前に一から三日間の期間ねかせるステップ をさらに含む、請求項1に記載の方法。 7. 前記ニトリルゴム組成物を硬化させて硬化ニトリルゴム組成物を形成させ るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 8.請求項7に記載の方法により形成された硬化ニトリルゴム組成物。 9. 前記ニトリルゴム組成物が概ね無酸化二価金属である、請求項7に記載の 方法により形成された硬化ニトリルゴム組成物。 10. 請求項8に記載の硬化ニトリルゴム組成物の一層を含む製品。 11. ニトリルゴムの基剤と、 安定剤と、 概ね無酸化亜鉛の架橋剤と、 促進剤と を含み、概ね無酸化二価金属であり、かつ約1100psi未満の300%弾性 係数を有する、硬化ニトリルゴム組成物。 12. 300%弾性係数が約500psiから約700psiの範囲内にある ことを特徴とする、請求項11に記載の硬化ニトリルゴム組成物。 13. さらに概ね無亜鉛であることを特徴とする、請求項11に記載の硬化ニ トリルゴム組成物。 14. さらに前記ニトリルゴム組成物が有機溶剤に対して耐性であることを特 徴とする、請求項11に記載の硬化ニトリルゴム組成物。 15. 請求項11に記載の硬化ニトリルゴム組成物から形成された一層を含む 製品。 16. 前記製品が手袋である、請求項15に記載の製品。 17. 前記硬化ニトリルゴム組成物から形成された層の厚さが約3ミルから約 30ミルである、請求項15に記載の製品。 18. ニトリルラテックスの基剤、安定剤、概ね無酸化亜鉛の架橋剤、及び促 進剤から作成される硬化ニトリルゴムであって、前記ニトリルゴムが概ね無酸化 亜鉛であり、さらに前記硬化ニトリルゴムが300%弾性係数を約400psi から約1100psiの範囲に有することと、前記硬化ゴムが約5000psi を越える引張強度を有することとを特徴とする、硬化ニトリルゴム。 19. カルボキシル化ニトリルラテックスを安定剤に化合させるステップと、 前記ニトリルラテックスのpHを約8.5から10.0に調節して塩基性ニト リルラテックスを生じさせるステップと、 前記塩基性ニトリルラテックスを、硫黄及び硫黄供与体のいずれかから選択さ れる架橋剤と促進剤とに接触させてニトリルゴムを形成させるステップと を含む、硫黄硬化ニトリルゴムを作成するための方法であって、 前記硫黄硬化ニトリルゴムが概ね無酸化二価金属である、方法。 20. 硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴムであって、前記ゴムが概ね無酸化 二価金属であり、さらに前記ゴムが300%弾性係数を約400psiから約1 100psiの範囲内に有することと、前記硬化ゴムが約5000psiを越え る引張強度を有することとを特徴とする、硫黄硬化カルボキシル化ニトリルゴム 。 21. 300%弾性係数を約400psiから約1100psiの範囲内に有 することと、約5000psiを越える引張強度を有することと、さらに有機溶 剤に対して耐性であることとを特徴とする、硬化ニトリルゴム。
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