JPS63270021A - 内視鏡用可撓管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 この発明は内視鏡の挿入部の外側を形成する内視鏡用可
撓管に関する。

［従来の技術］ 一般的な内視鏡は例えば第８図に示されるように構成さ
れている。図中において１は内視鏡の操作部であり、こ
の操作部１にはアングルノブ２や接眼部３、および挿入
部４等が設けられている。

上記挿入部４は、その外側を後述する可撓管５によって
形成されており、この可撓管５の内側には図示しないラ
イトガイドやイメージガイドおよび鉗子チャンネル等が
軸方向に亘って設けられてる。そして、挿入部４の先端
と対向する部位を上記接眼部３から観察できるよう構成
されている。

また、上記挿入部４の先端側には、上記アングルノブ２
を操作することによって湾曲できる湾曲部４ａが設けら
れて、観察する視野の角度を調節できるよう構成されて
いる。

そして、上記可撓管５は実開昭６０−１８７７０１号公
報および実開昭５９−１９０２０１号公報に示されるよ
うに、その最内側に螺旋管６が設けられている。この螺
旋管６は帯状のプレートを隙間６ａをもって螺旋状に曲
げて形成されたものであり、可撓管５が外力によってつ
ぶれるのを防ぐために設けられている。この螺旋管６の
外側には網管７が覆い彼せられるように設けられて、ね
じりを防止している。さらに、この網管７の外側には熱
可塑性エラストマーからなる外皮８が被覆されている。

このように形成された、挿入部４は図示しない体腔内に
挿入されると、体腔の形状に従って湾曲される。つまり
、可撓管５の内側は縮み、外側は伸びることによって湾
曲される。

そして、曲げられた可撓管５の内側に位置する上記螺旋
管６の隙間６ａは減少し、外側に位置する螺旋管６の隙
間６ａは増加する。

このような可撓管５は体腔内で湾曲され、例えば十二指
腸等に挿入される場合には、特に半径の小さな湾曲がで
きる内視鏡用可撓管５を必要とする。

ところが、上記可撓管５が十二指腸等に挿入される場合
、その体腔内に沿って湾曲される前に、螺旋管６の内側
の隙間６ａがなくなって、それ以」二面がらなくなり患
者に苦痛を与えたり、螺旋管６が変形し、イメージガイ
ドやライトガイド等に損傷を与えたり、可撓管５そのも
のが使用不能になってしまう危険があった。

このような問題点を解決するために上記隙間６ａを大き
くすると、可撓管５を曲げたときに網管７が隙間６ａに
落込み網管７を損傷させる危険性があった。

［発明が解決しようとする問題点］ 上述のように、内視鏡の可撓管は、体腔内に挿入される
場合に、体腔の形状に従って湾曲されるが、例えば十二
指腸等に挿入される場合等には、体腔内形状に沿って小
さな半径で湾曲されることが困難であり、患者に苦痛を
与えたり、可撓管や内蔵物が損傷して使用不能になって
しまうことがあった。

この発明は、上述のような事情に着目してなされたもの
であり、螺旋管の隙間に網管が挟まることなく、例えば
十二指腸等の形状に沿って小さな半径に容易に湾曲させ
ることができるようにした内視鏡用可撓管を提供するこ
とを目的とする。

ｃ問題点を解決するための手段及び作用］この発明は、
螺旋管の外側に配置された網管と、この網管の外周に外
皮が設けられた可撓管の、上記螺旋管の幅をノー隙間を
５１肉厚をｔｌそして内径をｄ１可撓管の外径をＤとし
たとき、この可撓管が真直ぐな状態において、上記螺旋
管の隙間Ｓは、 ｉ（−＋ｔ） を満足するように内視鏡用可撓管を構成することにより
、例えば十二指腸等の形状に沿って小さな半径に容易に
湾曲させることができ、また、このような小さな半径に
湾曲した場合にも、損傷等を生じない内視鏡用可撓管に
ある。

［実施例コ この発明における第１実施例を第１図および第２図を参
照して説明するが、その基本的構造は、従来例と同様の
ため同一構成部分には同一符号を付して簡単に説明し、
特徴的構造について詳しく説明する。

図中において、５は可撓管であり、この可撓管５の最内
側には螺旋管６が設けられている。この螺旋管６の外周
には網管７が被覆されており、さらに、この網管７の外
側から例えば熱可塑性エラストマー製の外皮８が被覆さ
れている。

上記螺旋管６は金属あるいはプラスチックの帯状プレー
ト６ｂを螺旋状に巻くことで形成されている。つまり、
螺旋管６は帯状プレート６ｂの厚さ方向を可撓管５の径
方向に向けるようにして巻くことによって形成されてお
り、この螺旋管６における軸方向、つまり、可撓管６舎
を形成する帯状プレート６ｂの幅を）とし、同じく軸方
向に形成された帯状プレート６ｂ間の隙間の寸法をＳと
する。

また、上記帯状プレー）６ｂの厚さをｔとし、可撓管５
の内径、つまり、螺旋管６によって形成される内径をｄ
１可撓管５の外径、つまり、外皮８の外径をＤとすると
、 、１１’（−＋ｔ） を満足する隙間Ｓを有するように構成されている。

つまり、第１図に示されるような可撓管５を内接半径ｒ
−３０ｍｍで曲げ、半円にした時の可撓管５の中心線の
長さＬｌは 一π（３０＋−）　　　　　　　・・・（８）で表わさ
れる。そして、第２図に示されるように可撓管５が直線
状態の時に上記し１の中に存在する螺旋管６の上記幅ノ
の数ｎは次式で表わされる。

代入する。

そして、上記可撓管５を内接半径ｒ＝３０ｍｍで曲げ、
半円にした時に可撓管５の中心線の内側にある螺旋管６
の最外径部が存在する部分の半径であり、この半径Ｒを
形成する部分の軸方向の長さＬｌは Ｌｌ−２拳πΦＲ×−・・・（７） （７）式に（６）式で示されるＲを代入すると、と、表
わされる。

このＬｌの中に、上記幅ノが隙間Ｓ≧０なる条件で存在
するためには Ｌ２≧ノｎ　　　　　　　　　　　・・・（９）である
ことが必要である。すなわち π（３０＋−） ノ＋Ｓ となり、さらにＳについて表わすと となる。

一方、隙間Ｓは３ｍｍ以上に形成されると、可撓管５を
曲げた場合に、網管７がこの隙間Ｓに落込んでしまうの
で、３≧ｓ　（ｍｍ）である必要がある。

そこで、 の条件が必要となる。

また、上記幅ノは曲げた時のＲ形状および径確保強度上
１〜５ｍｍが望ましい。

このように上記（１）の式を満足するように構成された
可撓管５は、臨床的に必要な内接半径３０ｍｍまで曲げ
ても螺旋管６が接触することがなく、容易に曲げること
ができる。この作用により例えば十二指腸等の小半径で
曲がることを必要とする場合でも患者に苦痛を与えるこ
とを防止できる。また、螺旋管６の隙間Ｓに網管７が落
込むことも防止できる。

以下、この発明における第２実施例を第３図を参照して
説明するが、その基本的構造は第２図に示される第１実
施例と略同様のため同一構成部分に関しては同一符号を
付して説明を省略する。

図中において、螺旋管６は、それぞれ同心状に形成され
た三重構造に形成されている。この螺旋管６は、それぞ
れ互いに重合状態にあるもの同志が、互いに隙間Ｓの部
分が重ならないように構成されている。ここで、上記３
つの螺旋管６は、それぞれの軸方向の寸法である幅ｌと
、その間に形成される隙間Ｓがそれぞれ同一寸法に形成
されている。

そして、螺旋管６の幅をｌ、隙間を８１三重に重合され
た螺旋管６の肉厚をｔ１内径をｄ１可撓管の外径をＤと
したとき、可撓管が真直ぐな状態において、上記隙間Ｓ
は、 、ｆｆ（−＋ｔ） の式を満足するように形成されている。

なお、上記螺旋管６は３重に設けられているが、これに
限定されるものではなく、２重あるいは４重量」−に市
ねられる場合でも、第１実施例のｔにｔＩ′１当する寸
法は、それぞれにおける重合状態の螺旋管６の全合計厚
さとすることで、第１実施例と同様の効果を得ることが
できる。

以下、この発明における第３実施例を第４図乃至第６図
を参照して説明するが、その基本的構造は第１実施例と
略同様のため同一構成部分に関しては同一符号を付して
説明を省略する。

第４図および第５図に示されるような、長手方向に一定
の変化率を有する幅ノで形成された帯状プレー１−６ｂ
は第６図に示されるように、上記幅ノと、隙間Ｓが可撓
管５の軸方向に異なるように構成されている。

そして、可撓管５の軸心の長さＬｌ中の上記幅ｌの総和
は Σ　ノｌ　　　　　　　　　　　　・・・（１２）上記
隙間Ｓの総和は Σ　ｓｌ　　　　　　　　　　　　・・・（１３）で表
わされる。そして、上記寸ｉＬｌ中にｎ個の幅ｌが設け
られていることから、平均の幅ノはｌ−□　　　　　　
　　　　・・・（１４）となり、同様に上記隙間Ｓの平
均は ５−　　　　　　　　　　　　　・・・（１５）で表わ
される。

このようにして求められた幅ｌおよび隙間Ｓの値を、第
１実施例の（１）式 ％式％１） を満足するように形成することで、第１および第２実施
例と同様の効果を得ることができる。

以下、第４実施例を第７図を参照して説明するが、その
基本的構造は上記各実施例と略同様のため同一構成部分
には同一符号を付して説明を省略する。

図中において、螺旋管６の帯状のプレート６ｂは、その
幅ノが同一に形成されているが、螺旋状に巻く場合に隙
間Ｓを軸方向に沿って変化されながら形成されている。

このように形成された可撓管５も、上記第３実施例と略
同様に形成されており、螺旋管６の幅ｌが全長に亘って
同様に形成されているため、第３実施例における（１４
）式を除いた各式によって表わされる。つまり、Ｓ−□
　　　　　　　　　　・・・（１５）で表わされる隙間
Ｓを、上記（１）式に代入し、この（１）式を満足する
各部の寸法で形成することで、上記各実施例と同様の効
果を得ることかできる。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明によれば、螺旋管の幅を
ノー隙間を５１肉厚をｔ、内径をｄ、可撓管の外径をＤ
としたとき、可撓管が真直ぐな状態において、上記隙間
Ｓは、 ノ（−＋Ｂ つ の式を満たすように形成されることにより、可撓管の内
接円の半径を３０ｍｍ以下に湾曲することができる。こ
れにより患者に負担をかけることを防止できるとともに
、小径の湾曲時にも可撓管に内蔵された各装置を損傷す
ることを防止して、可撓管の耐久性を向上できる内視鏡
用可撓管を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は、この発明における各実施例であり
、第１図および第２図は第１実施例の可撓管の湾曲した
状態と真直ぐな状態の側断面図、第３図は第２実施例の
側断面図、第４図乃至第６図は第３実施例であり、第４
図および第５図は螺旋管の展開図、第５図は可撓管の側
断面図、第７図は第４実施例の側断面図、第８図および
第９図は従来例であり、第８図は内視鏡の平面図、第９
図は可撓管・の外皮および網管部分に破断面を設け、螺
旋管の構造を示す平面図である。 ６・・・螺旋管、７・・・網管、８・・・外皮。 出願人代理人　弁理士　坪井　淳 第　６　厘 ｉＩ　７　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 螺旋管と、螺旋管の外周に配設された網管と、網管の外
   周に外皮を被覆した内視鏡用可撓管において、螺旋管の
   幅をｌ、隙間をｓ、肉厚をｔ、内径をｄとし、可撓管の
   外径をＤとしたとき、可撓管が真直ぐな状態において、
   上記螺旋管の隙間ｓは、 ３≧ｓ≧［ｌ（ｄ／２＋ｔ）］／（３０＋Ｄ／２−ｄ／
   ２−ｔ）（単位ｍｍ）を満足することを特徴とする内視
   鏡用可撓管。