JPS63184980A

JPS63184980A - 磁気テ−プカセツト製造方法

Info

Publication number: JPS63184980A
Application number: JP62016202A
Authority: JP
Inventors: Kengo Oishi; 健吾大石
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1987-01-28
Filing date: 1987-01-28
Publication date: 1988-07-30
Anticipated expiration: 2010-12-18
Also published as: JPH07118178B2; US4840760A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は磁気テープカセットの製造方法に関し、さらに
詳しくは、多色成形により形成されるカセットハーフを
備えた磁気テープカセット製造方法に関する。

（従来技術）オーディオやビデオ用等に用いられている磁気テープカ
セットは、通常、上下カセットハーフで形成されたケー
スボディ内に、磁気テープが巻回された一対のハブを回
動自在に内蔵保持した構造である。このカセットハーフ
は、一般にプラスチック材料等の射出成形によって作ら
れるが、磁気テープの巻回状態等を外部から目視確認で
きるように透明もしくは半透明の窓部が設げられている
。

又、ケースボディ全体が光透過性の材料で構成された場
合でも窓部が設けられることが多く、この場合の窓部は
他の部分よりも光透過性を良くして本来の機能を確実に
達成したり、あるいはデザイン効果を得るなどの目的か
ら所望の形状で設けられている。

従来、上記の窓部は、ケース本体とは別の窓部材を該本
体に接着剤や超音波溶着などによって設けることも行わ
れてはいるが、この場合、窓部材の製造ならびに接着工
程を必要としたり、又、ケース本体が光透過性の材料で
あるときは、接着部位が見えたりし、外観的に好ましく
ないために、近年においては、２色成形による製造方法
が採用されることが多い。

しかし、２色成形によって窓部を成形する場合は下記の
ような問題があった。

例えば第６図に示すように、窓部が２ヶ以上の複数窓で
あり比較的複雑な形状である場合、ケース本体２を射出
成形した後に、窓部３ａ　、３ｂの形状のコア（中子）
をケース厚み方向に移動して窓部形状の空間を形成し、
例えばダイレクトゲートを使いケース厚み方向に沿って
窓部用のプラスチック樹脂を射出すると、窓部間に挾ま
れるように位置した先に形成された幅狭な中枠部分２ａ
は、後から射出された樹脂流の圧力、樹脂熱により、変
形を起こしたりあるいは樹脂流れによって変色したりし
、所望の形状や外観を得ることができない問題があった
。このため、従来においては、例えば、窓部３ａ　、３
ｂを形成するコアの移動量を、変形・変色し易い部分の
保持可能量とするなどの工夫が構じられてはいるが、こ
のような方法では、窓部３ａ、３ｂの形状やデザイン上
、大きな制約となっていた。

（発明の目的）本発明は、上記問題点に鑑み、カセットケースの例えば
窓部が複数あるいは複雑な形状であっても、変形・変色
等の問題を発生しない磁気テープカセット製造方法を提
供することを目的とする。

（発明の構成）本発明の上記目的は、初期形状の金型空間にケースボデ
ィを構成する溶融した樹脂を充填させた後、該空間の広
さを変化できる移動自在な複数のコアを移動することに
より、新たな空間を形成すると共に、該新たな空間をサ
ブマリンゲートに連通させ、該サブマリンゲートから先
に充填した樹脂とは異なる樹脂を充填してケースボディ
を多色成形することを特徴とする磁気テープ・カセット
製造方法により達成することができる。

以下、本発明の方法を適用した磁気テープカセットの一
実施態様を説明する、第１図は本発明に係る磁気テープカセットｌを示す平面
図である。この磁気テープカセット１は、従来オーディ
オ等に汎用されているもので、上下ハーフケースの組体
からなるケースボディ内に、磁気ケース５を巻回した一
対のハブ４が回転自在に内蔵保持されたものである。そ
して、ケースボディは従来と同様のプラスチック樹脂で
構成され、窓部３ａ　、３ｂと窓部以外のケース本体２
とが本発明の方法によって２色成形で作られている。

ケースボディの刹造方法を笛２図および第３図に基づい
て説明する。なお、第２図、第３図は第１図に示すＡ−
Ａ線に沿った断面に対応する部分のカセットハーフ成形
用金型の断面図であり、第２図は第１のステップを、第
３図は第２のステップをそれぞれ示す。

第２図に示すように、カセットハーフ成形用金型は、大
きく分けて固定側金型６と可動側金型７とに分割できる
構成であり、可動側金型７内には、窓部３ａ　、３ｂを
形成するために、例えば３つのコア８，９．１０が設け
られている。このコア８．９．１０はサブマリンゲー１
”　Ｇ１．　Ｇ２に対応してカセットハーフ横方向に沿
って隣り合う同士が接するように並設されている。又、
コア１０はそれぞれの窓部３ａ　、３ｂの形状の寸法（
例えばＬ３、Ｌ４）に構成されており、コア８はカセッ
トハーフ横方向の寸法Ｌ１が例えばカセットハーフ側壁
の肉厚と同じでかつハフ前後方向の寸法は、移動したと
きにゲートＧ１と連通できる適宜寸法で横断面の形状が
矩形に構成されている。又、コア９の寸法Ｌ２は当然コ
ア８とコア１０の間隙寸法に構成され、かつ、カセット
前後方向の寸法はコア８と同等かそれ以上の寸法で、例
えば横断面形状が矩形に構成されている。

射出成形の第１のステップにおいては、ケース本体２（
窓部３ａ　、３ｂを除いた部分）を構成する溶融した第
１の樹脂（非光透過性の樹脂）を金型内に射出する。こ
のときのコア８，９．１０の位置は第２図に示すように
位置している。すなわち、コア８はサブマリンゲートＧ
１を塞ぎ、かつ固定側金型６と適宜間をあけるように位
置しており、コア９もコア８と上端面を同じにするよう
に位置しているが、コアｌＯはその上端面が固定側金型
６に接するように位置している。したがって、射出され
た第１の樹脂はコア８　、９　、−１０を除いた空間に
充満し、ケース本体２を構成する。なお、第１の樹脂を
注入するゲートは図示してないが固定側金型６の適宜箇
所に設けられている。

金型内に注入された第１の樹脂が適宜固化した後、コア
８，９．１０をケースボディの厚み方向に移動させる、
このときのコア各々の移動量は、コア８がカセットケー
ス側壁の端縁の所まで（移動量１１）、コア１０が窓部
３ａの肉厚を例えばケース本体２の肉厚とほぼ同じにす
る所まで（移動量ｔ３）、コア９が例えばコア１０と並
ぶ位置まで（移動ｆｌｃｔ２）、それぞれ移動する。こ
のコア移動の結果できた空間はサブマリンゲートＧ１、
Ｇ２と連通する。なお窓部３ａ、３ｂを形成する空間は
同時に形成される。

しかる後に、サブマリンゲー）　Ｇｌ　、　Ｇ２から同
時に第２の樹脂（光透過性の樹脂）を注入し、窓部３ａ
　、３ｂが成形されカセットハーフが作られる。窓部３
ａ　、３ｂを構成する第２の樹脂は、窓部３ａ、３ｂを
形成する空間に流れ込むとき、その流れ方向がカセット
ハーフ横方向（図中左右方向）に溢っているので、その
流れにより生ずる流圧はカセット前後方向（図中上下方
向）に対し、例えば窓部上方から樹脂注入を行うダイレ
クトゲートに比べて小さくすることができる。この結果
、第１図から明らかなように、ケース本体２の窓部３ａ
と窓部３ｂとに挾まれた機械的に強度の弱い幅狭な中枠
部分２ａは、第２の樹脂の流圧による合流れや変形など
のトラブルが回避され、比較的複雑な形状であっても所
望の成形が確実に行われる。又、窓部３ａ、３ｂの所に
ゲート跡が残らないので外観的に優れた磁気テープカセ
ットを提供することができる。

本発明の方法は、第２図ならびに第３図に示したような
成形ステップに限るものではな（種々変更できるもので
あり、例えば第４図、第５図に示すようにすることもで
きる。

第４図及び第５図は第２図及び第３図と同様の部分を示
す断面図である。コア８，９．１０は同じ構成のものを
用いている。

この場合に使用するプラスチック樹脂も２種類であるが
その両方とも光透過性を有する樹脂であり、例えば光透
過率や色調が異なるものである。

そして、第１のステップは、第４図に示すようにコア８
，９．１０が共た固定側金型６から離れるように設けら
れた状態で、第１の樹脂が注入されるので、ケースボデ
ィの表（裏）は第１の樹脂によって窓部も含めた全体が
覆われる。又、例えばコア８，９と固定側金型６との距
離ｔ６とコア１０と固定側金型６との距離ｔ４との関係
な第４図に示すごと＜　ｔ６　＞　ｔ４としておくこと
により所望のデザイン効果を得ることができる。

第１の樹脂が注入されたしかる後に、各コア８．９．１
０を第５図に示すように移動する（第３図に同様）。そ
の第２の樹脂をサブマリンゲートＧ１．Ｇ２から注入す
ることにより、窓部３ｎ、３ｂ２層構造で構成される、
この第２の樹脂を注入するときに中枠部分２ａはその全
体が第１の樹脂の窓部な構成する部分（厚さｔ４）でう
ながっているので、強度が高められ第２の樹脂の流圧に
より変形するようなことはない、なお、第１の樹脂と第２の樹脂とでは、第２の樹脂に光
透過率の良い材料を使用することにより、窓部３ｍ、３
ｂの機能を保証することができ、又、色調が相異するだ
けでも極めて優れたデザイン効果を得ることができる。

上記実施態様においては２色成形であるが、本発明の方
法は２色以上の多色成形に適用できることは勿論のこと
、コアの数、形状、さらＫは対象とする磁気テープカセ
ット等においても上記実施態様により何ら制限を受ける
ものではない。

（発明の効果）以上述べたように、磁気テープカセットのカセットボデ
ィな成形するときに、金ジ内に設けたコアの移動と共に
、該コアの移動によって出来た空間内にサブマリンゲー
トによる樹脂注入（射出）を行うことにより、例えば複
数あるいは複雑な形状の窓部でも、樹脂の注入が容易で
あり、かつ先に注入成形された部分の変形や樹脂流れ等
の問題を解消することができる。従って、本発明の方法
によれば、窓部などの形状が複雑なケースボディを有す
る磁気テープカセットであり【も、極めて精度よくかつ
容易に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る磁気テープカセットを示す平面図
、第２図及び第３図は、本発明の一実施態様の第１のス
テップ及び第２のステップを示すだめの金型の要部断面
図、第４図及び第５図は本発明の他の実施態様における
第１のステップ及び第２のステップを示すための金型の
要部断面図、第６図は従来の磁気テープカセットの平面
図である。１・・・磁気テープカセット、２・・・ケース本体、２
ａ・・・中枠部分、３ａ　、３ｂ・・・窓部、４・・・
ハブ、５・・・磁気テープ、６・・・固定側金型、７・
・・耳動側金型、８．９．１０・・・コア。代理人弁理士（８１０７）佐々木　清　隆　　　。（ほか３名）、−パ、し７第　　１　　図第２図第　　３　　図第　　４　　図

Claims

【特許請求の範囲】１）初期形状の金型空間にケースボディを構成する溶融
した樹脂を充填させた後、該空間の広さを変化できる移
動自在な複数のコアを移動することにより、新たな空間
を形成すると共に、該新たな空間をサブマリンゲートに
連通させ、該サブマリンゲートから先に充填した樹脂と
は異なる樹脂を充填してケースボディを多色成形するこ
とを特徴とする磁気テープカセット製造方法。２）前記コアにより少なくとも２ケ以上の窓部の空間を
形成し、該空間に挾まれるように先に形成された中枠部
分に対して前記サブマリンゲートから光透過性の樹脂を
射出する樹脂流れを沿うようにすることを特徴とする特
許請求の範囲第１項に記載の磁気テープカセット製造方
法。３）最初に射出する第１の樹脂を光透過性の樹脂とする
と共に、該樹脂によりケースボディ表面全体を覆うよう
にし、前記サブマリンゲートから射出する樹脂を第１の
樹脂と光透過率の異なつた光透過性のものを用いて前記
窓部を多層状にすることを特徴とする特許請求の範囲第
２項に記載の磁気テープカセット製造方法。