JPH11198178A - 樹脂製品を多色に成形する方法 - Google Patents

樹脂製品を多色に成形する方法

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JPH11198178A
JPH11198178A JP910598A JP910598A JPH11198178A JP H11198178 A JPH11198178 A JP H11198178A JP 910598 A JP910598 A JP 910598A JP 910598 A JP910598 A JP 910598A JP H11198178 A JPH11198178 A JP H11198178A
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JP
Japan
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window
resins
slide core
thickness
upper half
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Withdrawn
Application number
JP910598A
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English (en)
Inventor
Shigeru Nishiyama
滋 西山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH11198178A publication Critical patent/JPH11198178A/ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カセットハーフの目視確認用の窓のように、う
すく小さいものを多色成形で成形する際の接着強度を高
める。 【解決手段】2つの樹脂が接する界面を成形するとき、
後から成形される部分に樹脂を射出する際に摺動する成
形金型のスライドコアの摺動ストロークに対応して、前
記2つの樹脂が接する界面の面積が、後から成形される
部分の接着界面における厚み分よりも大きくなるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製品を多色に
成形する方法に係り、特にカセットハーフ内に収容され
る巻取ハブに巻回された磁気テープを目視確認するため
の透明な窓をカセットハーフ本体に成形するための成形
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製品、例えばオーディオやビデオ用
等に用いられている磁気テープカセットは、通常、上下
カセットハーフで形成されたケース本体内に磁気テープ
が巻回された一対のハブを回転自在に内蔵保持した構造
である。前記上下カセットハーフは、一般にPS,AB
Sなどの熱可塑性プラスチックの射出成形によって作ら
れているが、前記磁気テープの巻回状態を外部から目視
確認できるように前記カセットハーフ全体が光透過性の
材料、例えばAS,PS等の材料で構成されたり、透明
あるいは半透明の窓部が不透明のカセットハーフ本体に
設けられたりしている。
【0003】従来、上記窓部は、前記カセットハーフ本
体とは別に成形した窓部材を該カセットハーフ本体に接
着剤で接着するか、超音波溶着していた。しかしこの場
合、前記窓部材の成形ならびに接着工程を必要とするの
で、デザインに制約が有り、かつ生産性が良くないこと
もあって、最近は、2色成形法(または多色成形法)に
より、カセットハーフ本体と窓部を一体成形する方法が
多用されている。
【0004】図7は、従来の上ハーフを示す平面図であ
り、図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面を拡大して
示す側断面図である。上ハーフ本体90には、目視確認
用の透明な窓92が設けられており、窓92のすぐ横に
はリブ90aが立設されている。 これを作るのに、従
来は、例えば次に説明するような2色成形法が行われて
いた。すなわち図9(a)に示すように成形金型の上型
96a及び下型96bとスライドコア98によって囲ま
れた空間に溶融樹脂を射出して上ハーフ本体90を成形
し、その後、図9(b)に示すように、スライドコア9
8を、これから形成する窓の厚み分だけ下へ摺動し、そ
こへ、透明な樹脂を射出して窓92を成形する。このよ
うに、従来は、上ハーフ本体90と窓92との接着界面
94は、窓92の厚み分のみであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のように上ハーフと窓とが窓の厚み分のみで接着され
ているのでは、2つの樹脂の接着界面の面積が非常に小
さく限られてしまう。その結果、接着強度が出せず、と
りわけ窓に垂直な方向の力に弱いという問題がある。ま
た、磁気テープカセットの小型化、薄型化が進められて
いる現在では、上ハーフ自体の厚みもさらに薄くなり、
ますます2つの樹脂の接着界面が小さくなり、接着界面
の接着強度がますます低下してしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、例えば磁気テープカセットの上ハーフ本
体に目視確認用の透明な窓を取付ける場合のように、厚
みのない小さなものを多色成形によって成形する際、2
つの樹脂の接着界面の接着強度を高めることのできる樹
脂製品を多色に成形する方法を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、2種以上の樹脂により樹脂製品を多色に
成形する方法であって、前記2種以上の樹脂のうち、2
つの樹脂が接する界面を成形するとき、該2つの樹脂に
より成形される部分のうち後から成形される部分に樹脂
を射出する際に摺動する成形金型のスライドコアの摺動
ストロークに対応して、前記2つの樹脂が接する界面の
面積が、後から成形される部分の前記界面における厚み
分よりも大きくなるように構成したことを特徴とする樹
脂製品を多色に成形する方法を提供する。
【0008】また、前記2つの樹脂が接する界面に、前
記スライドコアの摺動ストロークに対応して、斜面を設
けたことが好ましい。
【0009】さらに、前記2つの樹脂が接する界面に、
前記スライドコアの摺動ストロークに対応して、R面
(丸み)を設けたことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカセットハーフの
多色成形方法について、添付の図面を参照して、磁気テ
ープカセットの上ハーフ本体に目視確認用の透明な窓を
2色成形によって成形する場合を例にとり、詳細に説明
する。
【0011】図1は、本実施形態に係る磁気テープカセ
ットの上ハーフ8を示す平面図である。上ハーフ本体1
0には、カセット内に収容される磁気テープを目視確認
するための透明な窓12が設けられる。窓12に沿って
窓部を補強するためのリブ10aが立設される。図1の
II−II線に沿う断面図を図2に示す。図2に示すよう
に、上ハーフ本体10及び窓12は、その厚みが非常に
うすいため、本実施形態は、その接着強度を高めるた
め、接着界面の面積を増やすように工夫したものであ
る。
【0012】図2に符号Aで示す、上ハーフ本体10と
窓12との接着界面付近を図3に拡大して示す。図3に
示すように、上ハーフ本体10のリブ10aの窓12に
接する側の下部に斜面14を形成し、窓12もこれに合
わせた形状とする。これを成形する方法を図4に示す。
【0013】図4(a)に示すように、成形金型20の
スライドコア22は、その上端部を切欠いて斜面22a
をなしている。そして、成形金型20の上型24a、下
型24b及びスライドコア22によって形成される空間
に溶融した樹脂(例えばABSなど)を射出して上ハー
フ本体10を成形する。次に、図4(b)に示すよう
に、スライドコア22を窓12の厚み分だけ下へ摺動
し、そこへ、透明な樹脂(例えばASなど)を射出し
て、窓12を成形する。このようにして、図3に断面を
示すように、接着界面が従来の窓12の厚み分dよりも
斜面14の分だけ接着面積を増すことができ、2つの樹
脂の接着界面の接着強度を高めることができる。
【0014】このように、本実施形態によれば、簡単な
構造の成型金型により、従来より接着強度を増した上ハ
ーフ本体及び窓を容易に成形することができる。図5
に、このようにして成形された上ハーフ本体及び窓の接
着界面の斜視図を示す。図5に示すように、窓12の厚
み分dだけ摺動するスライドコア22の摺動ストローク
分dだけの厚みをもった斜面16がリブ10aの斜面1
4上に形成され、接着強度が充分高められるとともに、
リブ10aの強度も高められる。
【0015】また、図6に、接着界面の接着強度を補強
する他の例を示す。図6に示す例は、接着界面に斜面で
はなく、R面(丸み)18を設けたものである。この場
合には、図4に示すスライドコア22の上端部の切欠き
を斜面ではなく丸みをもたせるようにすればよい。
【0016】なお、接着界面の形状は斜面やR面に限定
されるものではなく、接着界面の面積を、窓の厚み分だ
けの場合より増大させるものであればよい。また、本実
施形態では、上ハーフ本体に窓を設ける場合について説
明したが、通常のカセットテープのように上下両ハーフ
に窓を有するカセットケースの下ハーフに窓を設ける場
合についても同様である。
【0017】以上、本発明を、カセットハーフを多色に
成形する方法により詳細に説明したが、本発明は以上の
例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんで
ある。
【0018】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、2種
以上の樹脂により多色成形によって成形される接着界面
の接着強度を充分高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る磁気テープカセットの上ハ
ーフの平面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】 図2の符号A付近の拡大図である。
【図4】 (a)及び(b)は本実施形態の2色成形法
を示す断面図である。
【図5】 図3に示す接着界面の斜視図である。
【図6】 本実施形態の他の例を示す断面図である。
【図7】 従来の上ハーフを示す平面図である。
【図8】 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】 (a)及び(b)は従来の2色成形法を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 上ハーフ 10a リブ 12 窓 14,16 斜面 18 面とり 20 成形金型 22 スライドコア 24a 上型 24b 下型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 55:02 B29L 31:34

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種以上の樹脂により樹脂製品を多色に成
    形する方法であって、 前記2種以上の樹脂のうち、2つの樹脂が接する界面を
    成形するとき、該2つの樹脂により成形される部分のう
    ち後から成形される部分に樹脂を射出する際に摺動する
    成形金型のスライドコアの摺動ストロークに対応して、
    前記2つの樹脂が接する界面の面積が、後から成形され
    る部分の前記界面における厚み分よりも大きくなるよう
    に構成したことを特徴とする樹脂製品を多色に成形する
    方法。
JP910598A 1998-01-20 1998-01-20 樹脂製品を多色に成形する方法 Withdrawn JPH11198178A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015009449A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 ダイハツ工業株式会社 射出成形方法及び樹脂成形品
CN109747107A (zh) * 2019-01-23 2019-05-14 江苏立德精密模具有限公司 一种双色尾灯及制备模具及其制备方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015009449A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 ダイハツ工業株式会社 射出成形方法及び樹脂成形品
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