JPS6061969A - テ−プカセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばビデオテープレコーダのような記録再
生装置に適用するのに最適なテープカセットであって、
特に、合成樹脂にて成形された上下ハーフによって構成
され、上記上ハーフの水平壁には窓孔が設けられたテー
プカセットに関するものである。

〔背景技術とその問題点〕

この種ビデオテープレコーダ用テープカセットの従来例
は第１図〜第４図に示すように構成されている。

先ず第１図において、カセット筐体（１）は合成樹脂１
ごて成形された上下ハーフ（２＋　（３１が上下から嵌
合されてビス止め等にて一体に結合されたものである。

そしてカセット筐体（１）の前端側には合成樹脂にて成
形された前蓋（４）が回動自在に取付けられていて、そ
の前蓋（４）の回動によりカセット筐体（１）の前面開
口（５）が開閉されるように構成されている。

またカセット筐体（１）内には左右一対のリール（６）
　（７）が収納され、磁気テープ（８）がこれら両リー
ル（６）　（７）に巻装されて収納されている。なお磁
気テープ（８）は前蓋（４）の内側で前面開口（５）に
沿ってパスされている。そしてテープカセットの使用時
には前蓋（４）が開蓋されて、磁気テープ（８）が前面
開口（５）から引出されるように構成きれている。

一方、上ハーフ（２）の水平壁Ｑｌにはそのはゾ中央部
から後端側ｌこかけて、はゾ長方形状をなす窓孔Ｑ３１
が設けられている。そしてこの窓孔（＋３１には例えば
アクリル樹脂板にて形成された透明窓板Ｉが土ハーフ（
２）の内側から溶着等にて取付けられていもそしてこの
透明窓板Ｉによりカセット筐体（１）内が透視できて、
テープ残量の確認等が行えるように構成きれている。ま
たカセット筐体（１）の後端側の左右両コーナ一部分（
＋５＋には、上下ハーフ（２）　（３）を上下方向に貫
通する複数個の検出孔ａ０が設けられている。そして光
検出等の検出手段によって、テープ長き、テープ種類、
テープスピード、謡消去防止の有無等、その他このテー
プカセットが有している各種の性能、機能が検出できる
ように構成きれている。

ところで上述のように構成きれたこの種テープカセット
は、その上下ハーフ（２）　（３）及び前蓋（４）等が
合成樹脂の射出成形によって成形きれるが、特に上ハー
フ（２）の成形の際に次のような問題が生じていた。

即ち第２図及び第６図に示すように、上ハーフ（２）は
上下割型方式の上下金型Ｑ８１（１！Ｊによって成形き
れる。そしてこの際、樹脂は上金型−に設けられたピン
ポイントゲート（２１１こよって、上ハーフ（２）の水
平壁Ｑ１１のほり中央部に位置するゲート部（２０ａ）
から注入されている。しかしながら、ピンポイントゲー
ト（社）１点のみで土ハーフ（２）の成形を行った場合
、上ハーフ（２）の左右両コーナ一部分０９ではいわゆ
る「ヒケ」が、また上ハーフ（２）の後端側垂直壁０１
）ではいわゆる「ショートモールド」等が非常に多（発
生していた。

この現象の原因は、上ハーフ（２）の左右両コーナ部分
（１５＋及び後端側垂直壁Ｑｌ＋まで樹脂の流動圧力が
充分に伝達されないことにある。即ち土７ｌ−）（２）
の水平壁α〔には窓孔（１３）が設けられるため、その
窓孔側の周囲の水平壁α呻は狭（なっている。しかも上
ハーフ（２）の左右側垂直壁Ｑ２＋及び後端側垂直壁ａ
υは比較的に高さが小きいものであり、また薄肉にもな
っている。従って上ハーフ（２）の左右側垂直壁Ｑ２及
び後端側＆直壁ａυ部分は極めて樹脂が流動しに（＼な
る。この結果第２図に示すようにピンポイントゲート（
イ）のゲート部（２０８）を通過した樹脂は、上ハーフ
（２）の左右側垂直壁ａ３を矢印ａ方向に流動して行く
時に相当な圧力損失を受け、左右両コーナ一部分ａ印ま
で充分に流動圧力が伝達されずに「ヒケ」を発生させる
ことになる。なお左右両コーナ一部分（＋５１は検出孔
Ｑ６１が設けられることによって複雑な形状であり、こ
れも樹脂の流動を悪化させる一因にもなっている。また
土ハーフ（２）の後端側垂直壁ａυでは左右両コーナ一
部分０９よりもさらに樹脂の流動、長が長くなるため、
前述の圧力損失が一層太き（なって「ショートモールド
」が生じることになる。なお樹脂の充填度を高めて樹脂
の流動圧力を大きくすれば「ヒケ」や「ショートモール
ド」の発生をある程度防止することができるが、この場
合には反対に樹脂の流動が良好な上ハーフ（２）の水平
壁（１１部分での圧力が高くなり過航上ハーフ（２）が
上下金型０８　ＱＩ　Ｊこ吹付いたま一離型できなくな
る問題が生じる。

上述のように、上ハーフ（２）の成形時に発生する「ヒ
ケ」や「ショートモールド」の原因は、ピンポイントゲ
ート翰のゲート部（２０８）から注入された樹脂が左右
側垂直壁（１２１及び後端側垂直壁０１）にて大きな圧
力損失を受けて良好に流動されないことにある。

そこで本発明の発明者は、樹脂の流動が悪い後端側垂直
壁（ＩＩ）に樹脂を注入するゲートを追加することで、
樹脂の流動を均一化させる方法を試み島即ち第２図及び
第６図に示すように、上ハーフ（２）の後端側垂直壁Ｑ
ｌｌのはゾ中央部で、その後端側垂直壁ａυの内側から
樹脂を注入できるようなサブマリンゲート（２１＋を上
下金型０樽０に設けたものであもこのサブマリンゲート
０１）は第６図に示すように、上ハーフ（２）の窓孔（
１３）を貫通する位置に設けられていて、そのゲートラ
ンド（２１ａ）は下金型（ＩＩ内に潜り込んでいる。そ
してゲートランド（２１８）のゲート部（２１ｂ）が後
端側垂直壁αυの内側に位置されている。なお翰はサブ
マリンゲートｃＩ１１の樹脂を離型させるための突出し
ピン、また（２３１は上ハーフ（２）を離型させるため
に設けられた複数本の突出しビンのうちの１本である。

上述のようにサブマリンゲー）　（２＋１を追加し、そ
のサブマリンゲート（２１＋によって樹脂を注入し得る
ようにすれば、上ハーフ（２）の成形時に樹脂の流動を
良好にすることができる。即ち第３図に示すように、結
合きれた上下金型０８１１間に樹脂がピンポイントゲー
ト翰及びサブマリンゲートｃ１１１から注入される。そ
してピンポイントゲート（社）からの樹脂が上ハーフ（
２）の水平壁ａ〔を流動し左右側垂直壁Ｑ２＋に流動し
て行く一方、サブマリンゲートＣｉ’ｌｌからの樹脂は
後端側垂直壁αηを流動し左右両コーナ一部分（Ｉ５）
を回って左右側垂直壁（＋２１に流動して行く。従って
上ハーフ（２）における樹脂の流動が全体に良好になり
、また樹脂の流動長が長（なることもないため、「ヒケ
」や「ショートモールド」の発生を防止することができ
る。

しかして上述のようなサブマリンゲートＱ旧こよって上
ハーフ（２）全成形する際には、また新たな問題が生じ
てきた。即ち第６図に示すように、サブマリンゲー）　
（２＋１のゲートランド（２１ａ）は下金型０内におい
て、上ハーフ（２）の水平壁ａ〔の下方を潜り込ませる
状態で設ける必要がある。このためゲートランド（２１
ａ）の傾斜角θ１は小キ＜（浅く〕なっている。一方策
４図に示すように、上ハーフ（２）は上下金型側ａＬａ
が分離されると共に、突出しピン（２３１によって矢印
す方向に突出されて下金型（Ｉ９から離型される。そし
てこの離型の際に、サブマリンゲ−１１１のゲート部（
２１ｂ）は自動的に切断され、ゲートランド（２１８）
内の樹脂が突出しピン畿によって排出される。しかしな
がら前述のように、ゲートランド（２１ａ）の傾斜角θ
１が小さいため、ゲートランド（２１ａ）内の樹脂は突
出しピン（２２１によって排出される際に途中で破損き
れ易く、ゲートランド（２１ａ）内の樹脂が下金型Ｏ１
から離型せずにゲート部（２１ｂ）の樹脂残りが発生す
ることになる。そしてこのような樹脂残りが生じると上
ハーフ（２）の自動成形は全くできなくなり、現実的ｌ
こサブマリンゲー）　（２＋１の採用は不可能となる問
題があった。

〔発明の目的〕

本発明は、上述のような問題点を解決することができる
テープカセットを提供しようとするものである。

〔発明の概要〕 本発明は、前述したテープカセットにおいて、上記上ハ
ーフの垂直壁の内側に上記窓孔の内周縁側へ突出され、
かつその窓孔の周囲の水平壁と一体のリブを設け、上記
上ハーフの成形時に上記窓孔部分を貫通するサブマリン
ゲートから上記リブに樹脂を注入させ得るように構成し
たテープカセットであって、上ハーフの自動成形にサブ
マリンゲートを何ら問題なく採用することが可能とな札
そしてサブマリンゲートの使用が可能となることで、成
形時の「ヒケ」や「ショートモールド」等を完全に防止
できる。

〔実施例〕

以下本発明をビデオテープレコーダ用テープカセットに
適用した一実施例を第５図〜第７図に基づいて説明する
。なお餡１図〜第４図の従来例と同−構造部には同一の
符号を附してその説明を省略する。

即ち本発明は第５図に示すように、上ハーフ（２）の後
端側垂直壁（Ｉｌ＋の内側で、その左右方向のほり中央
部にリブ（２５１を設けたものである。このリブＱ５１
は先端に湯溜り部（２６）を有するものであって、平面
形状かはｙＴ形状をなして窓孔ｏ３の内周縁側に突出さ
れている。モしてリブ（ハ）の上端部は窓孔（１３１の
周囲の水平壁ａ曙と一体に形成されている。そして上ハ
ーフ（２）の成形時にはそのリブ（２５１の湯溜り部（
イ）の端面に樹脂が注入され得るように構成されている
。

一方上ハーフ（２）が成形される上下金型（１８）　（
ＩＩにはサブマリンゲート（財）が設けられている。こ
のサブマリンゲート（ハ）は第６図に示すように、上ハ
ーフ（２）の窓孔ａ３を貫通する位置に設けられていて
、そのゲートランド（２７ａ）は下金型ａｌ内に潜り込
んでいる。そしてゲートランド（２７ａ）のゲート部（
２７ｂ）がリブ（２５）の湯溜り部怖）の端面に位置し
ている。なおリブい）を設けたことによって、ゲートラ
ンド（２７８）はその距離が短く、かつ傾斜角θ２が大
きく（深く）形成されている。

上述のように構成された本発明のテープヵセットによれ
ば、その上ハーフ（２）を成形する際にサブマリンゲー
ト罰を使用することが可能となる。即ち第７図に示すよ
うに、上ハーフ（２）は上下金型側（ＩＩが分離される
と共に、突出しピンＣＩ’３１によって矢印す方向に突
出きれて下金型翰から離型される。

そしてこの離型の際に、サブマリンゲート−のゲート部
（２７ｂ）は自動的ζこ切断され、ゲートランド（２７
ａ）の樹脂が突出しビン（社）によって排出され札しか
してゲートランド（２７ａ）はその傾斜角θ２が大きく
形成されているために、このゲートランド（２７ａ）の
樹脂は途中で破損されることなく確実に下金型Ｑｌから
排出される。そしてゲート部（２７ｂ）の樹脂残り等が
発生することが完全に防止できん従って上ハーフ（２）
の自動成形にサブマリンゲート（２ηを何ら問題な（採
用することが可能となる。

一方、上述のようにサブマリンゲート（５）の使用が可
能になることで、上ハーフ（２）の成形時には樹脂の流
動が極めて良好になる。即ち第６図に示すように、結合
された上下金型ＨＩ３間に樹脂がビンポイントゲート翰
及びサブマリンゲート（財）から注入される。そしてビ
ンポイントゲート（イ）からの樹脂が上ハーフ（２）の
水平壁（１１を流動し左右側垂直壁Ｑ２１に流動して行
く一方、サブマリンゲート（財）からの樹脂は後端側垂
直壁ａυを流動し左右両コーナ一部分＋１５１を回って
左右側垂直壁＋１２１に流動して行く。

従って上ハーフ（２）ζこおける樹脂の流動が全体に均
一化されて極めて良好になり、才た樹脂の流動長が長く
なることもないため、「ヒケ」や「ショートモールド」
の発生を防止することができる。ざらに本発明によれば
、リブｆｆ１５１を上ハーフ（２）の後端側垂直壁ａ１
）と窓孔０濁の周囲の水平壁−とに一体に設けたことに
よって、このリブ（２５１に注入きれた樹脂を後端側垂
直壁０υと水平壁Ｑｌｌｌとの両壁に流動させることが
できる。従って上ハーフ（２）の後端側における樹脂の
流動径路が広くなり、樹脂の流動を一層良好にすること
ができる。また実施例ではリブ（イ）の先端に湯溜り部
（イ）を設けたことによって、注入された樹脂をこの湯
溜り部（２６）から一定の圧力で円滑に流動きせること
ができ、ざらに湯溜り部伽）の端面が広いため、離型の
際にはゲート部（２７ｂ）が確実に切断できる。

なお実施例においては、上ハーフの成形をビンポイント
ゲート及びサブマリンゲートｌこよって行っているが、
本発明の技術思想はこれに限られることなく、例えば窓
孔が太き（てビンポイントゲートを使用できない場合等
には、左右側垂直壁にも本発明のようなリブを設けて、
複数のサブマリンゲートによって樹脂を注入し得るよう
にすることも可能である。また本発明のリブは実施例に
示された形状以外にも、各種形状が適用できる。

〔応用例〕

以上本発明の一実施例に付き述べたが１本発明はビデオ
テープレコーダ以外の各種記録再生装置やその他各種の
情報処理用のテープカセットに適用可能である。

〔発明の効果〕

本発明は、上述したように、上ハーフの垂直壁の内側に
窓孔の内周縁側に突出され、かつその窓孔の周囲の水平
壁と一体のリブを設け、上ハーフの成形時には窓孔部分
を貫通するサブマリンゲートからリブに樹脂を注入させ
得るように構成したものである。従って本発明によれば
、上ハーフの成形時にゲート部の樹脂残り等が発生する
ことがないため、土ハーフの自動成形にサブマリンゲー
トを何ら問題なく採用することが可能となる。またサブ
マリンゲートの使用が可能になることで、上ハーフの成
形時に樹脂の流動を全体に均一化することができて、成
形時の「ヒケ」や「ショートモールド」等を完全に防止
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はビデオテープレコーダ用テープカセッ
トの従来例を示したものであって、第１図はテープカセ
ットの斜視図、第２図は下金型上にある土ハーフの平面
図％第３図及び第４図は上ハーフの成形状態を駁明する
上下金型を含む拡大断面図である。 第５図〜第７図は本発明をビデオテープレコーダ用テー
プカセットに適用した一実施例を示したものであって、
第５図は上ハーフ及び下金型の要部斜視図、第６図及び
第７図は上ハーフの成形状態を説明する上下金型を含む
拡大断面図である。 なお図面に用いられた符号において、 （１）・・・・・・・・・・・・カセット筐体（２）・
・・・・・・・・・・・上ハーフ（３）・・・・・・・
・・・・・下ハーフ（８）・・・・・・・・・・・・磁
気テープ０１ｌＩ・・・・・・・・・・・・上ハーフの
水平壁０υ・・・・・・・・・・・・上ハーフの後端側
垂直壁ａ２・・・・・・・・・・・・上ハーフの左右側
垂直壁０３・・・・・・・・・・・・窓孔 怖）・・・・・・・・・・・・リブ Ｑη・・・・・・・・・・・・サブマリンゲートである
。 代理人　土星　勝 〃　常包芳男 Ｉ　杉浦俊貴

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 合成樹脂にて成形された上下ハーフによって構成され、
   上記上ハーフの水平壁には窓孔が設けられたテープカセ
   ットにおいて、上記上ハーフの垂直壁の内側に上記窓孔
   の内周縁側へ突出され、かつその窓孔の周囲の水平壁と
   一体のリブを設け、上記上ハーフの成形時に上記窓孔部
   分を貫通するサブマリンゲートから上記リブに樹脂を注
   入させ得るように構成したことを特徴とするテープカセ
   ット。