JPS6247000A - タングステン・カ−バイドの結晶体の製造法 - Google Patents

タングステン・カ−バイドの結晶体の製造法

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JPS6247000A
JPS6247000A JP18707885A JP18707885A JPS6247000A JP S6247000 A JPS6247000 A JP S6247000A JP 18707885 A JP18707885 A JP 18707885A JP 18707885 A JP18707885 A JP 18707885A JP S6247000 A JPS6247000 A JP S6247000A
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tungsten carbide
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tungsten
crystal
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JP18707885A
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Takao Tanaka
高穂 田中
Shigeki Otani
茂樹 大谷
Yoshio Ishizawa
石沢 芳夫
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National Institute for Research in Inorganic Material
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National Institute for Research in Inorganic Material
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はタングステン・カーバイド(以下WCと記載す
る)の結晶体の製造法、更に詳しくはフローティング・
ゾーン法によるWCの結晶体の製造法に関する。
H’wcは極めて高い温度(約2750℃)まで安定)
有し、高い靭性な持っているので、各種の超硬工具とし
て広く実用に供せられている。
従来技術 従来のWC結晶体の製造法としては、 (1)  コバルト金属浴にWCを溶解し、一定温度に
保った後、徐冷し、弗硝酸などによりコバルト金属を溶
解除去するコバルト金属をフラックスとして用いるフラ
ンクス法。
(2)Weを溶解したコバルト金属上面から浴を徐冷す
ると共にWCの結晶を引上げるモディファイド・チョコ
ラルスキー法がある。
しかし、(1)の方法では一般に敷部の結晶しか得られ
ず、(2)の方法ではl Cm程度の結晶を得るのに約
1週間を要する問題点があった。しかも(2)はいずれ
もフラックス法であるため、フラックス法属やるつぼか
らの不純物の混入が避けられず、高純度の結晶が得難い
欠点があった。
一方、4族、5族遷移金属炭化物の大型単結晶を得る方
法としてフローティング・ゾーン法(以下iF Z法と
言う)が知られている。
−1−jFz法は第1図の概念図に示すように、目的と
する化合物の原料棒3の一部を例えば、高周波コイル7
により加熱し、溶融帯6を形成させる。この溶融帯6を
はさんだ棒の両端をホールダ−2で保持し、一体に、上
または下に移動させて結晶5を成長させる方法である。
図中1はシャフト、4は種子棒を示す。
この方法による4族、5族遷移金属炭化物の単結晶育成
においては、得られる結晶の組成を目的の組成と一致さ
せるために、溶融帯の組成を目的固相組成と平衡共存す
る液相組成とする方法(特許第1186975号)。ま
た、育成中、溶融帯からの蒸発により、溶融帯の組成が
変化するのを防ぐため、これを補う目的で原料棒の組成
を予め調整することが行われている(%願昭55−37
963号)。
発明の目的 本発明はFZ法により大型のWe結晶体の製造法を提供
せんとするものである。
、r’、”=yx、!Aomt。
1・ ・□jIt本発明者らは前記目的を達成すべく、FZ法
にj: p w c単結晶の育成を試みた。その結果、
WCの固相と平衡共存できるタングステンとカーボンの
みからなる液相組成は存在せず、そのような液相組成と
平衡共存するのは、カーボン欠損型の立方晶W O(O
wc、−x)であることが分った。
すなわち、タングステンとカーボンからのみなる液相を
用いる限り、FZ法ではWCの結晶体は育成できないこ
とが分った。
この問題点を解決すべく更に研究の結果、WCは昇温に
伴い、約2750℃で固相分解するが、固相分解によっ
て生ずるc −we、−エは僅か数10℃の昇温で更に
液相とカーボンに分解する。この場合、何らかの元素ま
たは化合物を添加することにより、WCを安定化させ直
接液相に分解させるようにすればFZ法の適用が可能に
なる。WCと類似の結晶構造を持ち、高温まで安定なタ
ングステン化合物にW2B5があシ、これはWCと同じ
くタングステンの積層が単純六方の構造をとり、ボロン
の数・がWC中のカーボンに比し2倍であるWB2を変
形じ;た構造であ)、比較的組成範囲が広く、一致溶、
; ゛融組成はWB〜2.3 とされている。従って、WC
とWB〜2.、の間には固溶関係が存在し、その組成比
に応じ、WCの多い方から順に固相分解、液相への分解
p−一致融と移行する。すなわち、モル比でwc:wB
〜2.x = 1 : 0.06の組成比を持つ焼結体
を作り、これにFZ法を適用した結果、溶融帯の移動に
伴い、当初カーボンが多量に析出し、次いでWCが単一
層で析出することを究明した。
その時の溶融帯の組成はモル比でW:O:B=1 : 
0.7 : 0.1であった。この知見に基いて本発明
を完成した。
本発明の要旨は、タングステン・カーバイド原料棒の一
部分を加熱して溶融帯を形成し、該溶融帯を移動させて
タングステン・カーバイドの結晶体を製造する所謂フロ
ーティング・ゾーン法による製造法において、該溶融帯
の組成をタングステン・カーバイドの固相と平衡共存す
るタングステン、カーボン及びボロンからなる液相組成
と1−17二−1 結晶を育成することを特徴とするタングステン・−、”
f)’I  /<イ)”(7)結、え、)、ヤよよああ
、・”−ivxm*ts、。、ユ、よ、wcoemよ−
ややケイヤうタングステン、カーボン及びボロンからな
る液相組成とする。そのためにはモル比で、W:C:B
= 1: (0,4〜1.0 ) : (0,03〜0
.50 )、望ましくは、1 : (0,6〜o、s 
) : (0,05〜0.30)であることが好ましい
。この組成からずれると、結晶育成の初期段階に、カー
ボン濃度の高低に応じ、CまたはW2CがWC相内に析
出し、また、ボロン濃度の高低に応じ過大なボロンが結
晶に含まれるか、低いとWC相の安定な成長ができなく
なる。従って、前記の組成であることが好ましい。
原料棒としては、溶融帯から蒸発により失われるカーボ
ン及びボロン、また溶融帯と結晶の間の界面の分配によ
り結晶に取り込まれるボロンを丁度補うように原料棒に
、カーボン及びボロンを含有させた組成のものとするの
がよい。その組成の好ましい範囲はモル比でW : (
3: B=1 : (1,00〜1.30 ) : (
0,00〜0.20 ) 、望ましくはW:C:B=1
:(1,05〜1.20 ) : (0,01〜0.0
7 )である。C濃度が低過ぎると、We結晶中にW2
O相が析出し、また高過き゛るとC相が析出し、結晶の
質を低下させる。
BS度が低過ぎると、十分な長さの溶融帯の移動ができ
ない間にWCの安定な成長ができなくなり、またB濃度
が高過ぎるとWC結晶内にボロンが取り込まれるので望
ましくない。しかし、その組成は一定のものではなく、
溶融帯移動速度、雰囲気ガスの種類、及び圧力等の結晶
育成条件によって変化するので実験的に決めればよい。
原料棒に相対し、溶融帯部なはさんで置かれる種子棒の
組成は、原料棒と同じでもまたは相違してもよく、マた
、W2O、w cの単結晶を用いて育成する単結晶の方
位を(0001)  、  (1010)  。
(1120)等に平行にすることも可能である。
本発明の方法を行う装置としては、例えばADL社製の
高圧タイプの結晶育成炉が挙げられ、この炉による結晶
育成法を説明する。
直径約1 am 、長さ10〜20cmの原料棒を上方
、−’m:置き、長さ3〜7 cmの種子棒を下方に置
き、該種子棒の上に溶融帯部となる棒を置き、原料棒の
棒の上部に置く方法のほか、珈子欅自身を溶融帯の組成
と一致させてもよく、また、撫子棒と原料棒の間に必要
量のW及びBまたはC及びBをはさみ、この部分を溶融
帯としてもよい。
この溶融帯部を例えば高周波加熱(光集光方式でもよい
)して溶融帯を作り、その後、原料棒及び種子棒を一体
に、または異なる速度で下方に移動させる。この移動に
よってWC結晶が成長を続ける。
この時の種子欅移動速度は、結晶成長が溶融体の同化で
はなく、溶融帯からのWCの析出によるものであるから
、おそい方が良く、0.5〜lO門/ h、望ましくは
1〜3tm/hとするのがよい。
原料棒の移動速度は前記種子棒と同じ速度でもよいが、
溶融帯を安定に維持できる速度例えば種子欅の移動速度
の80〜90%であってもよい。
また、原料棒?種子棒の上下関係を逆にし、上方に移動
するようにしてもよい。
□溶融帯の組成を均一に保つためには回転操作な−加え
ることが効果的である。即ち上下の棒を固定したシャフ
トを逆方向に回転させ、溶融帯部を混合させる。その回
転速度は通常5〜30rpm程度が適当である。
結晶を育成する際の雰囲気は、ヘリウム!アルゴン等の
不活性ガスの他、窒素、水素ガスであってもよい。
雰囲気圧は大気圧(txxOPa)でもよいが、加圧雰
囲気とすると、溶融帯からの成分の蒸発を抑制するので
有効である。しかじ高過ぎると、対流による熱損失が増
大するので、通常2〜30×105Pa l好ましくは
3〜15 x 105Paであることが適当である。
このようにして、約10時間溶融帯を移動すると、直径
8〜9 m 、長さ30鱈程度のWC単結晶を育成する
ことができる。
実施例1゜ 市販のWC原料粉(平均粒径0.7μm、全炭素″″:
1 .6.11wt%)を用い、WGIモルに対し、カーボ
剤としてアルコールに溶解した樟脳を適量加えて十分混
合した。これを乾燥した後、BxlOPaでラバープレ
スを行い、直径12 m 、長さ130羽の棒とした。
この棒を真空中2000℃において1時間焼結した。得
られた焼結棒は約直径10馴、長さ110鰭で、密度は
90%程度であった。この焼結棒な原料棒とした。
一方種子棒として、WC1モルに対しタングステン0.
41モル夛ボロン0.05モルノ比テ、全重量が401
となるように、WC粉、W粉、アモルファスボロン粉を
秤量し、この混合物を原料棒と同じ条件で焼結し、直径
g wr 、長さ50簡の種子棒とした。
原料棒を上方に1種子棒を下方に置き、両者の間に、ボ
ロン塊0.005 fをはさんだ。
内径約16M、2段各3回巻の高周波コイルを、コイル
上端にほぼ種子棒上端がくるようにセット、シ、加熱し
て溶融帯を形成した。そして上下棒を逆方向に各15 
rpmで回転させ、種子欅を3.0fi1.1・ /h、原料棒を2.7 m/ hで、下方に移動させた
雰囲気はHeガスgx10Paとした。
溶融帯移動開始と殆んど同時に、WC相の析出が認めら
れ、約10時間の移動によシ直径約9鴎。
長さ30謔のwCの結晶体が得られた。
得られた結晶体を粉末X線法によって調べた結果、WC
単−相であることが確認された。反射ラウェ法により結
晶成長方向がほぼ(1120)方向に平行していること
が分った。また、結晶中のボロンは化学分析の結果、3
00 ppm (重量)と少なく、高純度であることが
分った。
発明の効果 本発明の方法によると、従来FZ法ではWCの結晶体の
育成が不可能とされていたのを可能にし、しかも良質大
型の結晶体を極めて容易に製造し得られる優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
−こ図面はFZ法の概念図である。 T′)1 ′11:シャフト、     2:ホルダー、特許出願
人 科学技術庁無機材質研究所長後  藤     優 第  1 qOD    000 ooo      o−o。 ′ 子

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)タングステン・カーバイド原料棒の一部分を加熱し
    て溶融帯を形成し、該溶融帯を移動させてタングステン
    ・カーバイドの結晶体を製造する所謂フローティング・
    ゾーン法による製造法において、該溶融帯の組成をタン
    グステン・カーバイドの固相と平衡共存するタングステ
    ン、カーボン及びボロンからなる液相組成とし、結晶を
    育成することを特徴とするタングステン・カーバイドの
    結晶体の製造法。 2)タングステン、カーボン及びボロンからなる液相組
    成がモル比でW:C:B=1:(0.4〜1.0):(
    0.03〜0.50)からなる液相組成である特許請求
    の範囲第1項記載のタングステン・カーバイドの結晶体
    の製造法。 3)タングステン・カーバイド原料棒の組成比を、予め
    タングステンに対するカーボン及びボロンの割合を調整
    する特許請求の範囲第1項記載のタングステン・カーバ
    イドの結晶体の製造法。
JP18707885A 1985-08-26 1985-08-26 タングステン・カ−バイドの結晶体の製造法 Granted JPS6247000A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004508461A (ja) * 2000-09-06 2004-03-18 ハー ツェー シュタルク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 超粗粒の単結晶の炭化タングステン及びその製造方法及びそれから製造される硬質合金
JP2016517838A (ja) * 2013-03-27 2016-06-20 ハーダイド ピーエルシー 保護接着剤被膜を有する超砥粒材料およびその被膜の製造方法

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