JPS6185287A - 車両のテレスコピツク式フロントフオ−ク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ０発明の目的 （１）産業上の利用分野 本発明は、車両、主として自動二輪車、自動三輪車に用
いられるテレスコピック式フロントフォークに関する。

（２）従来の技術 従来、自動二輪車のテレスコピック式フロントフォーク
は、車体フレーム前端のヘッドパイプに回動自在に支承
され、上端に操向ハンドルが付設されるステアリングス
テムと；該ステムの上下両端にそれぞれ固着される上部
及び下部ブリッジと；ヘッドパイプを間に置いて両ブリ
ッジに固着される左右一対のフォークパイプと；それら
フォークパイプに摺合する左右一対のボトムケーストヨ
リ構成され、両ボトムケースの各下端部間に橋架される
車軸で前輪を支持するようにしている（例えば実開昭５
８−４３５８８号公報参照）。

（３）発明が解決しようとする問題点 従来のそのようなフロントフォークでは、その曲げ剛性
を強化するために、フォークパイプ及びボトムケースを
大径にする手段が一般にとられるが、フォークパイプ及
びボトムケースはステアリングステムの軸線から車輪の
一側方へ偏位しているので、上記手段によれば、フォー
クパイプ及びボトムケースの重量増加によってフロント
フォークのステアリングステム周りの慣性モーメントを
大きく増加させることになる。

本発明は、そのような事情に鑑みてなされたもので、ス
テアリングステム周りの慣性モーメントを左程増加させ
ずに曲げ剛性の強化を図ることができるようにしたテレ
スコピック式フロントフォークを提供することを目的と
する。

Ｂ０発明の構成 （１）問題点を解決するための手段 本発明のテレスコピック式フロントフォークは、車体フ
レーム前端のヘッドパイプに回動自在に支承され、上端
に操向ハンドルが付設される中空のステアリングステム
と；該ステムの中空部に摺合して下方へ突出する案内パ
イプと；ステアリングステムにその側方に延びる上部ブ
リッジを介して固設されるフォークパイプと；案内パイ
プノ下端にその側方に延びる下部ブリッジを介して固設
されてフォークパイプと摺合するボトムケースとよりな
り、ボトムケースの下端部に前輪を軸支するようにした
ことを特徴とする。

（２）作　用 ステアリングステム及びフォークパイプ、並びに案内パ
イプ及びボトムケースは、上、下部ブリッジを介してそ
れぞれ一体的に連結されるので、相互に相対回動を拘束
する。したがって前輪の向きは操向ハンドルの回動に連
動する。

中空のステアリングステムに摺合する案内パイプは、フ
ォークパイプと平行に配列されてフロントフォークの曲
げ剛性を高める。しかも、案内パイプはステアリングス
テムの軸線上に位置を占めるので、フロントフォークの
ステアリングステム周りの慣性モーメントを殆ど増加さ
せない。

（３）実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明すると、
先ず第１実施例を示す第１図及び第２図において、自動
二輪車Ｍにおける車体フレーム１の前端に形成されたヘ
ッドパイプ２にはテレスコピツク式フロントフォーク３
が操向自在に連結される。

フロントフォーク３は、ヘッドパイプ２に上下一対のベ
アリング４，４′を介して回動自在に支承される中空の
ステアリングステム５と、その中空　５一 部に摺合して下方へ突出する案内バイブロと、ステアリ
ングステム５の下端（または上端）にその−側方に延び
る上部ブリッジ１を介して固着される一本のフォークパ
イプ８と、案内バイブロの下端にその一側方に延びる下
部ブリッジ９を介して固着されてフォークパイプ８と摺
合する一本のボトムケース１０とよりなり、ステアリン
グステム５の上端に操向ハンドル１１が付設される。

ボトムケース１０の下端には、ステアリングステム５の
軸線側に延びるベアリングブラケット８ａが連設され、
該ブラケット８ａが車軸１２の基端側半部を一対のベア
リング１３　、１３’を介して支持し、車軸１２の先端
側半部によって前輪１４が回転自在に支持される。

前輪１４のための懸架ばね及び緩衝装置はいずれも図示
しないが、ステアリングステム５若しくはボトムケース
１０またはその両方５，１０に収容される。

前輪１４は案内バイブロの直下でボトムケース１０に隣
接して配置される。その際、前輪１４のリム１４ａは、
その中心回転面Ｏがステアリングステム５の軸線を含む
ように配置される。そのリム１４αの中心回転面Ｏに対
してハブ１４ｂは、ボトムケース１０と反対側に偏位し
た状態で、皿状アーム１４Ｃを介してリム１４αと一体
に連結され、そしてハブ１１は車軸１２の先端部に結着
される。こうすることにより、ベアリングブラケット８
αによる車軸１２の支持間隙を大きく取りクク、リム１
４α、したがってそれに装着されるタイヤ１５がボトム
ケース１０に近づけられる。

前輪１４のためのブレーキ１５は、環状のブレーキディ
スク１７と、そのブレーキディスク１１を内周側から左
右に跨ぐブレーキキャリパ１８とより構成される。ブレ
ーキディスク１１は、その外周部を皿状アーム１４ｃの
外周部がらボトムケース１０に向って突出する腕部１９
にポル）２０で固着され、ブレーキキャリパ１８は、ボ
トムケース１０に固着されたブラケット２１に、一対ノ
摺動ピン２２．２２を介してブレーキディスク１７の軸
方向に摺動自在に支持される。而して、ブレーキキャリ
パ１８は、操向ハンドル１１に装着されるマスクシリン
ダ２３の出力油圧を受けると作動し、ブレーキディスク
１γを挟圧して前輪１４に制動力を加えることができる
。

次にこの実施例の作用を説明すると、車両の走行中、前
輪１４が上下に加振されると、それに応じてフォークパ
イプ８及びボトムケース１０、並びにステアリングステ
ム５及び案内バイブロはそれぞれ相互に伸縮運転を行い
、前輪１４を昇降させて衝撃を緩和吸収する。

また、ステアリングステム５及びフォークパイプ８、並
びに案内バイブロ及びボトムケース１０は、上、下部ブ
リッジγ、９を介してそれぞれ一体的に結合されている
ので、相互に相対回動を拘束する。したがって、操向ハ
ンドル１１を中立位置に保持しておけば、前輪１４を直
進姿勢に保ち、操向・・ンドル１１を左右に回動すれば
、それに応じて前輪１４に旋回姿勢を与えることができ
る。

さらに、中空のステアリングステム５に摺合する案内バ
イブロは、フォークパイプ８と平行に配列されてフロン
トフォーク３の曲げ剛性を高める。

しかも、案内バイブロはステアリングステム５の軸線上
に位置を占めるので、フロントフォーク３のステアリン
グステム５周りの慣性モーメントを殆ど増加させない。

また図示例では、フォークパイプ８は、ステアリングス
テム５の下端に上部ブリッジ７を介して結合されていて
、上端をヘッドパイプ２の下端で終わらせているので、
操向ハンドル１１を急角度で回動しても、フォークパイ
プ８がヘッドバイブ２直後に配置される燃料タンク等の
機器と干渉する惧れはない。

さらに、前輪１４の一側に各一本のフォークパイプ８及
びボトムケース１０が配設されるだけで、他側面は解放
されているので、車輪１２の着脱その他の整備を容易に
行うことができる。

第３図は本発明の第２実施例を示すもので、上。

下部面ブリッジ１，９の両端をそれぞれ左右方向に延出
させ、上部ブリッジγの両端に一対のフォークパイプ８
，８を、下部ブリッジ９の両端に一対のボトムケース１
０，１０をそれぞれ固着し、両ボトムケース１０，１０
により車軸１２を所謂両持ち式に支持した点を除けば、
前実施例と同様構造である。

第４図は前記第１及び第２実施例において、ステアリン
グステム５及び案内バイブロ間に緩衝装置２４を設ける
場合の具体例も示すものである。

緩衝油２５を満たした案内バイブロには、ステアリング
ステム５の天井から垂下するロッド２６に固設されたピ
ストン２γが摺合され、このピストン２γにより案内バ
イブロ内は上部油室２８と下部油室２９とに区画される
。ロッド２６及びピストン２１は、下部油室２９に開口
する一連の中空部３０を有しており、この中空部３０は
ロッド２６の周壁に穿設された通孔３１及びオリフィス
３２を介して上部油室２８と連通される。

通孔３１はピストン２１の直上に配置され、これを開閉
制御するチェックバルブ３３がロッド２６に装着される
。チェックバルブ３３は、通孔３１側から高圧力を受け
ると上昇して通孔３１を開放し、上部油室２８側から高
圧力を受けると下降して通孔３１を閉鎖するように構成
され、このチェックバルブ３３の上昇限はロッド２６に
固定された止環３４により規制される。

オリフィス３２はチェックバルブ３３の上方に配置され
る。

面シて、フロントフォーク３に上下方向の圧縮荷重が加
わると、それに伴い増大する下部油室２９の圧力が通孔
３１を通してチェックバルブ３３に作用してそれを開弁
させるので、下部油室２９の緩衝油２５は通孔３１を通
って上部油室２８に速やかに移り、その結果、フロント
フォーク３の収縮動作がスムーズに行われる。次に、上
記圧縮荷重が取除かれ、図示しない懸架ばねの弾発力に
よりフロントフォーク３に伸張力が作用すると、それに
伴い増大する上部油室２８の圧力によりチェックバルブ
３３が閉弁されるので、上部油室２８の緩衝油２５はオ
リフィス３２を通って下部油室２９に移る。そのとき、
オリフィス３２の緩衝油２５に与える絞り抵抗により減
衰力が発生し、フロントフォーク３の急激な伸張動作が
抑制される。

Ｃ０発明の効果 以上のように本発明のテレスコピック式フロントフォー
クは、車体フレーム前端のヘッドパイプに回動自在に支
承され、上端に操向ハンドルが付設される中空のステア
リングステムと；該ステムの中空部に摺合して下方へ突
出する案内パイプと；ステアリングステムにその側方に
延びる上部ブリッジを介して固設されるフォークパイプ
と；案内パイプの下端にその側方に延びる下部ブリッジ
を介して固設されてフォークパイプと摺合するボトムケ
ースとよりなり；ボトムケースの下端部に前輪を軸支す
るようにしたので、ステアリングステムに摺合する案内
パイプの付設によって、フロントフォークのステアリン
グステム周りの慣性モーメントを左程増加させずにフロ
ントフォークの曲げ剛性を強化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す自動二輪車前部の側
面図、第２図は第１図の縦断正面図、第３図は本発明の
第２実施例を示す自動二輪車前部の縦断正面図、第４図
はステアリングステム及び案内パイプに緩衝装置を設け
る場合の具体例を示す縦断面図である。 １・・・車体フレーム、２・・・ヘッドパイプ、３・・
・フロントフォーク、５・・・ステアリングステム、６
・・・案内パイプ、γ・・・上部ブリッジ、８・・・フ
ォークパイプ、９・・・下部ブリッジ、１０・・・ボト
ムケース、１１・・・操向ハンドル、１２・・・車軸、
１４・・・前輪特許出願人　本田技研工業株式会社 第３図 １Ｊ開口３６１−ｔＦＺ６’／　（０）第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体フレーム前端のヘッドパイプに回動自在に支承され
   、上端に操向ハンドルが付設される中空のステアリング
   ステムと；該ステムの中空部に摺合して下方へ突出する
   案内パイプと；ステアリングステムにその側方に延びる
   上部ブリッジを介して固設されるフォークパイプと；案
   内パイプの下端にその側方に延びる下部ブリッジを介し
   て固設されてフォークパイプと摺合するボトムケースと
   よりなり；ボトムケースの下端部に前輪を軸支するよう
   にした、車両のテレスコピツク式フロントフォーク。