JPS6126892Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は計重値と単価とから被計量物価格を算
出表示する料金はかりの中でも、特に前記単価の
設定を、単価金額の設定と該単価金額の単位重量
の設定により行うフラクシヨナル方式またはバイ
カウント方式のものに関する。

従来、単価設定範囲の拡大ならびに操作性を考
慮して、単価設定を前記フラクシヨナル方式また
はバイカウント方式にする。

単価金額の設定を行う際単価表示を確認しなが
らテンキー等の入力装置で設定し、単位重量の設
定をフラクシヨナル方式の場合には例えば1/2ポ
ンド当り、1/4ポンド当りのそれぞれに相当する
1/2指示ボタンと1/4指示ボタンとを設け、1/2指
示ボタンと1/4指示ボタンのいずれも操作されな
い場合にはテンキーによつて設定された単価金額
がポンド当りの単価として価格算出に作用し、1/
２指示ボタンあるいは1/4指示ボタンを択一的に選
択するワンタツチ操作が成された場合には、キー
インされた金額を２倍あるいは４倍にして価格算
出に作用させるものである。しかしながらこの方
式の場合には次のような問題点を有する。

すなわち計重中〔計重途中を含む〕に例えば前
記1/2指示ボタンあるいは1/4指示ボタンが誤操作
または故意に操作されると、価格算出に作用する
ポンド当りの単価が1/2ポンド当りあるいは1/4ポ
ンド当りに変化してしまい、計量開始時点とは異
なつた単価によつて被計量物価格が算出されるこ
とになり、被計量物価格の誤表示が生じ好ましく
ない。

そこで本考案は上記問題点を回避するために成
されたものであつて、被計量物価格表示の信頼性
を向上させることができる料金はかりを提供する
ものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図は単価設定がバイカウント方式の料金は
かりを示し、１は後述する各装置の制御部として
のマイクロ・コンピユータで、所定のプログラム
に従つて作動する。２は荷重値をデジタル信号に
変換するはかり部、３は表示部で、重量表示部、
単価表示部および価格表示部から成る。４は風袋
引き指示ボタン、５はホールド表示指示ボタン、
６は単価の金額を設定する単価設定部としての例
えばテンキー、７はテンキー６によつてキーイン
された金額の単位重量を設定する単位重量設定部
で、1/2ポンド当り、1/4ポンド当りにそれぞれ対
応した1/2ボタン７ａ、1/4ボタン７ｂを有する。
８は単位重量の設定変更時に使用するクリアボタ
ンである。なお、風袋引き指示ボタン４およびホ
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ールド表示指示ボタン５の作用は通常のはかりと
同様であるため以下その説明は省略する。

第２図はマイクロ・コンピユータ１と等価的な
作用をなす回路の構成図を示し、これに基づいて
マイクロ・コンピユータ１の動作を説明する。

９は計重値判別部で、秤部２出力のデジタル値
から計重値が零点にあることを検出する。１０は
単位重量設定部７の操作を所定期間記憶する操作
確認部で、前記計重値判別部９によつて制御さ
れ、計重値が零点の状態の時に限つて1/2ボタン
７ａ、1/4ボタン７ｂの選択操作の記憶が可能と
なり、また該記憶の解除は、計重値が零点にある
時に限つてクリアボタン８の操作により行える。
１１は演算処理部で、秤部２からの計重値をＧ
〔ポンド〕、テンキー６によつてキーインされた金
額をａ〔ドル〕とすると、操作確認部１０が1/2
ボタン７ａと1/4ボタン７ｂのいずれの操作をも
記憶していない状態では、被計量物価格として
Ｇ・ａドルを算出し、1/2ボタン７ａの操作が記
憶されている場合には、 （ａ×２）×Ｇ の演算によつて、テンキー６によつてキーインさ
れた金額を1/2ポンドとして価格を算出する。ま
た1/4ボタン７ｂの操作が記憶されている場合に
は （ａ×４）×Ｇ の演算によつて設定金額の単位重量を1/4ポンド
として価格算出を行う。

このように構成された料金はかりは次のように
操作する。

まずはかり部２に重量物（風袋および被計量
物）が負荷されていない計重値の零点の状態にお
いて、キーインした金額あるいはこれからキーイ
ンしようとする金額の単位重量がポンド当りでな
い場合には、単位重量に対応した1/2ボタン７ａ
あるいは1/4ボタン７ｂを操作する。ここでは1/2
ボタン７ａを操作したとすると、操作確認部１０
は1/2ボタン７ａが操作されたことを記憶する。
既に金額のキーインが完了している場合には、被
計量物をはかり部２に負荷することにより、演算
処理部１１において前述の演算処理が直ちに実施
され、被計量物価格が表示部３に表示される。な
お単価金額のキーインは被計量物を負荷した状態
で行うこともできる。はかり部２の計重値が零点
にない状態において、誤操作等によつて例えばク
リアボタン８を操作したとしても、この状態にお
いて操作確認部１０は計重値判別部９出力によつ
て記憶更新が禁止されているため、クリアボタン
８を操作したことによつて単価金額の設定がクリ
アされるものの、1/2ボタン７ａ操作の記憶が解
除されるものでなく、計重値の零点時に指示され
た単位重量での価格算出を実施するよう作用す
る。

従つて表示部３に表示される価格表示の信頼性
が向上するものである。

操作確認部１０に一旦記憶された単位重量指示
は、計重値が零点にある場合に限つてクリアボタ
ン８の操作により解除することが可能であるた
め、単位重量が現在の1/2ポンド当りからポンド
当りあるいは1/4ポンド当りに変更する場合に
は、計重値が零点にある状態でクリアボタン８を
操作し、1/4ポンド当りに変更する場合には更に
1/4ボタン７ｂを操作する。上記実施例では単位
重量設定部７として、予じめ単位重量が1/2ポン
ド、1/4ポンドにそれぞれプリセツトされた1/2ボ
タン７ａと1/4ボタン７ｂを設けたが、単位重量
を任意に設定することができるモードスイツチを
設け、該モードスイツチの操作を前記操作確認部
１０が確認すると、例えばテンキーを単位重量設
定用に流用するよう構成することもできる。

なお、上記実施例において単位重量の変更操作
は、計重値の零点におけるクリアボタン８、単位
重量設定部７の操作によつて行うとしたが、変更
を希望する単位重量の1/2ボタン、1/4ボタン等の
操作によつて前回の操作をクリアすると共に新た
に指示されたものを記憶するよう構成することも
可能である。すなわち零点における単位重量のク
リアならびに単位重量の設定を可能とし、零点以
外では前記クリアならびに単位重量の設定操作を
否定すれば同様に価格表示の信頼性を向上させる
ことができる。

また、上記実施例では、操作確認部１０は計重
値判別部９の判別によつて、計重値が零点にある
場合に限つて単位重量設定部７の操作ならびにク
リアボタン８の操作を受付けるよう構成したが、
これは零点に舷定されるものでなく、零点付近の
所定重量を境として操作確認部１０を制御すれば
良い。

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以上説明のように本考案によると、単価設定が
前記フラクシヨナル方式またはバイカウント方式
の料金はかりにおいて、計重値が所定範囲内であ
ることを判別して単位重量の設定および設定され
た単位重量のクリアを可能とし、かつ計重値が前
記所定範囲外では前記クリならびに単位重量の設
定操作を否定するよう構成したため、計重中に単
位重量の設定部等を誤操作した場合であつても単
位重量の設定を更新しないようにすることがで
き、前記誤操作による価格の誤表示が発生するも
のでなく被計量物の価格表示の信頼性が向上する
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は料金
秤構成図、第２図は第１図の説明図である。 １……マイクロ・コンピユータ、２……はかり
部、３……表示部、６……テンキー、７……単位
重量設定部、８……クリアボタン。 〓〓〓〓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 単価設定を、単価金額の設定と該単価金額の単
   位重量の設定により行う料金秤において、計重値
   が所定範囲内にあることを判別して単位重量の設
   定および設定された単位重量のクリアを可能と
   し、かつ計重値が前記所定範囲外では前記クリア
   ならびに単位重量の設定操作を否定するように構
   成したことを特徴とする料金はかり。