JPS61199117A - 変速機の遠隔操作機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は車両における変速機の遠隔操作機構に関するも
のである。

［従来の技術］ 運転室が変速機から離れたところに配置されている場合
、変速レバーと変速機とをリンクやロンドをもって連結
するものは公知であるが、これはエンジンと結合される
変速機の振動がリンクから変速レバーに伝達されてガタ
付き、騒音を発生する。また、このリンク機構だけでは
床下の構造やフロアパネルに配置される機器との関係で
その構成が複雑となり、かつ設計上の自由度が制約され
る。

また、インナケーブルとこれを挿通ずるアウタチューブ
からなるプッシュプルケーブルをもって操作するものは
、例えば実開昭５８−１２８１３０号公報などに開示さ
れている。この従来技術ではインナケーブルとアウタチ
ューブとをそれぞれ変速レバーのシフト操作またはセレ
クト操作に関連して独立に軸方向に移動させ、これらの
軸方向の変位を変速機のコントロールロッドの回転変位
と軸方向変位に変換して、歯車変速機の所定のシフトロ
ンドを作動させるようになっている。しかし、アウタチ
ューブを軸方向に移動させることはこのアウタチューブ
が車両の床下またはフロアパネルの中間部に配索される
関係上、フロアパネルなどの障害物と作動の都度滑り、
あるいはその姿勢ないし撓みが変化し、その耐久性が問
題となるばかりでなく、その動作にも配索状態により微
妙なずれが生じ、変速操作の確実性が損われる恐れがあ
る。

［発明が解決しようとする問題点］ そこで、本発明の目的はそれぞれアウタチューブに挿通
されたインナチューブの回転運動とケーブルの軸方向運
動との複合動作により変速レバーの変速動作を円滑かつ
確実に歯車変速機のコントロールロッドへ伝達できるよ
うにした変速機の遠隔操作機構を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明の構成は車体に固定
したブラケットに対して傾動体を回動可能に支持すると
ともに、該傾動体に変速レバーの中間部分を係合し、該
変速レバーの端部にケーブルの端部を連結する一方、前
記ケーブルを挿通するインナチューブを前記傾動体の回
動部に固定支持し、前記インナチューブをアウタチュー
ブに挿通したものである。

［作用］ 変速レバー１を側方へ倒すと、傾動体３９と一緒にイン
ナチューブ５が回動される。この回転が変速機のセレク
トアーム１５ｂまたはコントロールロッド１４に伝達さ
れ、所定のシフトブロックに係合する。次いで、変速レ
バー１を前方または後方へ倒すと、ケーブル４が引かれ
るかまたは押され、シフトアーム１５ａが回動されるか
またはコントロールロッド１４が軸方向へ移動され、所
定の変速歯車の噛み合いが達せられる。こうして、変速
操作が達せられる。

［発明の実施例］ 本発明を第１の実施例に基づいて説明する。第１図に示
すように、断面逆Ｕ字形のブラケット９がフロアパネル
に固定され、この天壁９ｂにハウジング４６が支持され
る。ハウジング４６に変速レバー１の中間部分が球面軸
受４１を介して支持される。また、ブラケット９の垂直
壁部９ａに１対のピン３８をもって断面Ｕ字形のレバー
２が支持され、これに形成した円筒部２６に、摺動可能
の球継手２１を介して慢述する傾動体３９の端部が係合
される。変速レバー１の下端部はレバー２のスリット４
３を貫通し、球継手１１を介して口金７と連結され、こ
の口金７にケーブル４の端部が結合される。

ブラケット９の一方の垂直壁部９ａに金具１０が貫通さ
れ、かつ１対のナツト８をもって固定支持される。この
金具１０の端部にブツシュ３２を介して前述した傾動体
３９が回動可能に支持される。そして、円筒状の金具１
０に挿通したインナチューブ５の端部が傾動体３９のボ
ス部に嵌合されかつ拡開され、プラグ１６を傾動体３９
に螺合して固定される。

第２図に示すように、インナケーブル５の拡開部５ａは
この局面にローレットに似た凹凸面５ｂが備えられ、プ
ラグ１６を傾動体３９のねじ穴２０に螺合すると、この
凹凸面５ｂがねじ穴２０の段部に強く係合されるように
なっている。

インナチューブ５に挿通したケーブル４の端部が前述し
た口金７に結合される。また、インナチューブ５を挿過
案内するアウタチューブ６の％ＩＩ！１が金具１０に嵌
合固定される。

第３図は変速機側の作動機構を示す側面図である。歯車
箱２４の壁部に金具３０が嵌合され、かつ１対のナツト
２８をもって固定支持される。この金具３０の一端部に
アウタチューブ６の端部が嵌合固定される一方、他端部
にブツシュ４２を介して公知のセレクトアーム１５ｂが
回動可能に支持される。インナチューブ５は円筒状の金
具３０に挿通され、さらにセレクトアーム１５ｂに嵌合
されて端部を拡開され、セレクトアーム１５ｂにプラグ
３６を螺合して固定される。インナチューブ５に挿通し
たケーブル４の端部はセレクトアーム１５ｂから引き出
されて口金２７に結合される。

この口金２７が軸４０とともに回動する公知のシフトア
ーム１５ａの端部に球継手３１を介して連結される。

歯車変速機におけるアーム１５ａ、１５ｂとシフトロッ
ドとの構成は公知であるので説明を省略する。

次に、本発明による変速機の遠隔操作機構の作動につい
て説明する。第１図に示す中立位置から変速レバー１を
側方へ倒すと、スリット４３に係合するレバー１の下端
部によってレバー２がビン３８を中心として回動し、こ
の円筒部２６に係合する傾動体３９が金具１０を中心と
して回動される。したがって、インナチューブ５が回転
され、この回転は第３図においてセレクトアーム１５ｂ
に伝達され、図示してないリンク機構を介して所定のシ
フトブロックにコントロールアームが係合される。こう
して、セレクト操作が達せられる。

次いで、変速レバー１を前方または後方へ（第１図にお
いて左方または右方）へ倒すとケーブル４が引っ張られ
るかまたは押される。このケーブル４の軸方向移動は第
３図の口金２７へ伝達され、シフトレバ−１５ａを軸４
０とともに回動させる。

したがって、所定のシフトブロックに係合したシフトロ
ッドが軸方向に移動され、変速歯車の噛み合いが達せら
れる。こうして、シフト操作が達せられる。

なお、ケーブル４の一端は球継手１１を介して変速レバ
ー１に、他端は球継手３１を介してシフトアーム１５ａ
にそれ≠れ連結されるから、変速レバー１のセレクト操
作に際してケーブル４とインナチュ゛−７５が一体的に
回動し、両者の間に摩擦が生じず、その分だけ摩耗の度
合が軽減される。

第４図に示す実施例では、フロアパネルにＵ字形のブラ
ケット９が固定され、この垂直壁部９ａに金具１０が１
対のナツト８をもって固定支持される。金具１０の端部
にブツシュ３２を介して傾動体３９の一端部が、また垂
直壁部９ａにビン３８を介して傾動体３９の他端部がそ
れぞれ回動可能に支持される。

傾動体３９にピン３７をもって変速レバー１の中間部分
が前後傾動可能に支持される。変速レバー１の下端部に
ピン１１ａをもって口金７が結合される。そして、ケー
ブル４を挿通案内するインナチューブ５の端部が拡開さ
れ、かつプラグ１６を傾動体３９の回動部に螺合して連
結される。インナチューブ５は金具１０の円筒部を経て
アウタチューブ６に挿通される。このアウタチューブ６
の端部は金具１０に嵌合固定される。

第５図は変速機側の作動機構を示す側面図である。歯車
箱２４に摺動可能に支持したコントロールロッド１４に
ビン２５をもってコントロール７−ム１５が支持され、
このコントロール７−ム１５がコントロールロッド１４
とともに回動されると、複数個のシフトブロックの１つ
に係合され、さらにコントロールロッド１４を軸方向に
移動すると、公知のシフトロッドが軸方向に移動され、
所定の変速−車の噛み合いが達せられる。

コントロールロッド１４にはケーブル４の端部が口金２
７を介して結合される。一方、インナチューブ５の端部
は金具３０の円筒部を貫通しスイングアーム２３に嵌合
され、かつプラグ３６によって相対回転しないように固
定される。スイングアーム２３はブツシュ４２を介して
金具３０の端部に回動可能に支持される。金具３０は車
体のブラケット２９の垂直壁部に嵌合され、かつ１対の
ナツト２８によって締結される。この金具３０にアウタ
チューブ６の端部が嵌合固定される。

スイングアーム２３にはビン１７をもってリンク１２の
一端が連結され、この他端はピン１８をもってリンク１
３と連結される。リンク１３はコントロールロッド１４
にピン１９をもって連結される。

この実施例では、第４図に示す中立位置から変速レバー
１を側方へ倒すと、傾動体３９と一緒にインナチューブ
５が回動される。したがって、第５図においてインナチ
ューブ５の回転がコントロールロッド１４に伝達され、
フントロールアーム１５が回動されて所定のシフトブロ
ックに係合する。こうしてセレクト操作が達せられる。

次いで、第４図において変速レバー１を前方または後方
（図において左方または右方）へ倒すとケーブル４が右
方（左方）へ引っ張られ、第５図においてコントロール
ロッド１４が右方（左方）へ移動する。したがって、コ
ントロールアーム１５とシフトブロックを介して係合す
るシフトロッドが右方（左方）へ押され、所定の変速歯
車の噛み合いが達せられる。こうして、シフト操作が遭
せられる。

ケーブル４の軸方向運動に伴ってリンク１２゜１３はビ
ン１８を支点として屈曲するだけで、変速レバー１のセ
レクト操作による傾動体３９の回動をイナンチューブ５
から第５図に示すコントロールロッド１４へ伝達する役
目を果す。

なお、本発明は運転席に配置される変速機の遠隔操作機
構の構成を要旨とするものであって、変速機側に配置さ
れる作動機構には直接関係しない。

したがって、第１図に示す変速機の遠隔操作機構を第５
図に示す作動機構に連結し、または第４図に示す変速機
の遠隔操作機構を第３図に示す作動機構に連結すること
も可能である。

［発明の効果］ 本発明は上述のように、変速レバー１のセレクト操作が
傾動体３９を介してインナチューブ５に回転運動をもた
らす一方、変速レバー１のシフト操作がケーブル４に軸
方向運動をもたらすから、その蒙ま変速機においてコン
トロールロッド１４が回動運動と軸方向運動を生じるの
で、操作が非常に軽快で確実な変速操作が達せられる。

そして、ケーブル４を挿通するインナチューブ５はアウ
タチューブ６に挿通され、インナナューブ５０回勅とケ
ーブル４の軸方向運動によって変速レバー１の操作が歯
車変速機へ伝達されるものであるから、アウタチューブ
６の配置にも何ら支障がなく、変速操作に対してアウタ
チューブ６の姿勢が変化することはなく、たとえアウタ
チューブ６がフロアパネルなどに部分的に接していても
変速操作に伴って何ら摺動を生じることがないから、ア
ウタチューブ６が損耗することはなく、インナチューブ
５およびケーブル４が保護される。

こうして、遠隔操作手段としてのアウタチューブ６とイ
ンナチューブ５とケーブル４とからなる単一の遠隔操作
ケーブルによって運転室の変速操作機構と歯車変速機の
作動機構とが連動連結されるので、従来のリンク機構な
どに比べて軽量化とコストの削減に役立つばかりでなく
、従来のリンク機構からエンジンの振動を受けて変速レ
バー１がガタ付くなどの不具合が解消される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係る変速機の遠隔操作機
構の側面断面図、第２図は同変速機の遠隔操作機構の要
部を示す側面断面図、第３図は同遠隔作動機構によって
操作される歯車変速機鋼に配置される作動機構の側面断
面図、第４図は本考案の第２実施例に係る変速機の遠隔
操作機構の側面断面図、第５図は同遠隔作動機構によっ
て操作される歯車変速機側に配置される作動機構の側面
断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体に固定したブラケットに対して傾動体を回動可能に
   支持するとともに、該傾動体に変速レバーの中間部分を
   係合し、該変速レバーの端部にケーブルの端部を連結す
   る一方、前記ケーブルを挿通するインナチユーブを前記
   傾動体の回動部に固定支持し、前記インナチユーブをア
   ウタチユーブに挿通したことを特徴とする変速機の遠隔
   操作機構。