JPH1179060A - 電動アシスト自転車の駆動ユニット - Google Patents

電動アシスト自転車の駆動ユニット

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JPH1179060A
JPH1179060A JP24247597A JP24247597A JPH1179060A JP H1179060 A JPH1179060 A JP H1179060A JP 24247597 A JP24247597 A JP 24247597A JP 24247597 A JP24247597 A JP 24247597A JP H1179060 A JPH1179060 A JP H1179060A
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JP
Japan
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gear
planetary roller
reducer
motor
crankshaft
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JP24247597A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sonobe
浩之 園部
Hisayoshi Takahashi
久義 高橋
Masashi Hirabayashi
正志 平林
Masanori Abe
政則 阿部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的な動力損失を減らし、充電の区間をで
きるだけ長くして、1回の充電の走行距離を延ばす。 【解決手段】 モータ31のモータ室と遊星ローラ減速
機40の減速機室とを仕切る中壁74と、太陽ローラ軸
35とのシール部を隙間シールとして軸受及びシールの
摩擦抵抗による動力損失を低減し、遊星ローラ減速機4
0の減速機室と2段歯車減速機50側との間を仕切り部
材46により仕切り、シールによる動力損失を低減して
機械的な動力損失を大幅に低減し、電池の寿命を長くし
て、1充電当たりの走行距離を延ばす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動アシスト自転
車の駆動ユニットに関し、機械的動力損失を低減するよ
うに企図したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電動アシスト自転車の駆動ユニッ
トとして、足踏みペダルのクランク軸等と同心にモータ
を設け、中空のモータ出力軸にクランク軸を通し最終減
速軸をクランク軸等に結合する形式のモータ付減速装置
が設けられたものが一般的である。この場合は、出力軸
にラジアルとスラストの両負荷がかかることを考慮し、
モータの出力軸の軸受支持は通常ケーシングと一体に続
く非回転部において軸受を介して支えるのが普通であ
る。
【0003】モータの出力軸を支える軸受をクランク軸
上に設けた構造が、特開平9−2369号公報で提案さ
れているが、潤滑油シールについては、何も具体的に開
示されていない。
【0004】また、同じケーシング内において、潤滑油
を使用しないモータ室と潤滑油を使用する減速機構室と
の間を間仕切りし、間仕切り部に弾力性のある軸締め付
け用環状のリップを有するシールを取付け、両側の室を
油密にするのが通常の手段となっている。例えば、特願
平7−326802号公報には、モータと遊星ローラ減
速機及び歯車減速機を組合わせた構造が提案されてい
る。また、特願平3−212378号公報には、モータ
と遊星ローラ減速機を組合わせた回転ドラムの構造が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電動アシスト自転車
は、入力による動力の約半分の動力を電動モータにより
補助するもので、その電源は充電可能なバッテリに依存
している。バッテリの持っている電力量は限られてお
り、この電力量を有効に利用するためには、駆動ユニッ
トの機械的な動力損失をできるだけ少なくする必要があ
る。
【0006】しかし、従来の固定部材においてモータの
中空出力軸の軸受を支持する方式は軸受の径が大きくな
り、動力損失はそれなりの値を持たざるを得ないものと
なり、また、モータ室と潤滑油を使用する減速機構室と
の間を間仕切に取付けられたシールも径が大きくなるた
め、その摩擦による動力損失もかなりなものとなる。
【0007】本発明は軸受の動力損失の低減、シールに
よる動力損失の低減により、このような機械的な動力損
失を減らし、充電の区間をできるだけ長くして、1回の
充電の走行距離を延ばすことを目的とする。
【0008】また、駆動ユニットは足踏みクランクの間
隔の制限から幅が抑制され、遊星ローラ減速機において
も十分の幅を確保することができず、その結果ローラ幅
が小さくなると、僅かなローラ間の傾きにより、太陽ロ
ーラと遊星ローラ間にこじれを生じる可能性がある。特
に、なんらかの弾みで逆方向の駆動がなされた場合には
セルフロックを起こしてしまう。これを解決するために
は、各ローラ及び取付けの精度を厳しくしなければなら
ないが、コスト高の要因となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、足踏みペダルのクランク軸と同心の
モータと、前記モータの出力軸を太陽ローラとする遊星
ローラ減速機と、前記遊星ローラ減速機の減速軸回転を
更に減速する2段歯車減速機と、前記2段歯車減速機の
動力伝達経路に介在している第1の一方向クラッチと、
前記2段歯車減速機の出力軸に噛み合い前記クランク軸
と同心の第1の歯車を有する駆動側チェンスプロケット
と、前記クランク軸に軸受を介して支持され前記クラン
ク軸の回転を前記駆動側チェンスプロケットに伝える第
2の一方向クラッチを有すると共に前記第1の歯車と同
一噛合いピッチ径を有する第2の歯車と、前記第1の歯
車に備えられた弾性体及びこの弾性体に係合する第2の
歯車の突出部材により構成され足踏みトルクの大きさを
前記弾性体の変形に伴う角度変位で表す角度変位機構
と、前記角度変位機構で発生した角度変位を検出する角
度変位検出機構とを備え、足踏みトルクの大きさに対応
して電動駆動の出力トルクを制御する電動アシスト自転
車の駆動ユニットにおいて、前記モータの出力軸を支え
る軸受を前記クランク軸に設け、前記遊星ローラ減速機
のキャリアと前記クランク軸の間にスラスト軸受を設
け、前記モータのモータ室と前記遊星ローラ減速機の遊
星ローラ減速機室との間に仕切り用の中壁を設け、前記
仕切り用の中壁と前記出力軸側とのシール部を隙間シー
ルとして軸受及び隙間シールの摩擦抵抗による動力損失
を低減すると同時に、前記遊星ローラ減速機室と前記2
段歯車減速機側との間を仕切って各減速機がそれぞれ独
自の潤滑剤を使用可能とすると共に、少なくとも高速側
である前記遊星ローラ減速機側に低粘性の潤滑剤を使用
するように構成したことを特徴とする。
【0010】そして、前記モータの出力軸と一体の前記
遊星ローラ減速機の太陽ローラの端部に遊星ローラを挟
むようにフランジを設け、前記太陽ローラと前記遊星ロ
ーラとの間にこじれが生じないようにしたことを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき説明する。図1には本発明の一実施形態例に係る
駆動ユニットを取付けた電動アシスト自転車の側面を示
してある。
【0012】本発明は自転車の駆動動力において、人力
ペダルによる動力に携帯バッテリより供給される電流に
より駆動するモータの補助動力を適当な割合で加えて駆
動動力とし、少ない人力で自転車の走行駆動を容易にす
る補助駆動としての電動アシスト自転車の駆動ユニット
である。
【0013】図に示すように電動アシスト自転車(以下
自転車と称する)1には、そのクランクハブの位置に駆
動ユニット20が取付けられている。チエン5は、自転
車1の後輪7の軸にワンウェイクラッチを介して取付け
られた従動側チエンスプロケット2と、駆動ユニット2
0の駆動側チエンスプロケット4とを懸架してあり、チ
エン5は人力又は駆動ユニット20の回転力を自転車1
の後輪7の軸に伝達するようになっている。図中、25
は充電可能な電池ユニット、21は駆動ユニット20に
組込まれたコントローラを示してある。
【0014】図2には自転車1の駆動ユニット20の側
面断面、図3には図2の駆動ユニット20を取付けた自
転車1の動力伝達系統の制御ブロックを示してある。
【0015】図2に示すように、モータ31はモータケ
ーシング38と中壁74で囲んで形成する空間内に配置
してある。このモータ31はインダクションモータの構
成であり、回転速度の制御はインバータによる周波数制
御により行い、トルクは電流制御により行う。
【0016】モータ31のロータ34は中壁74を通し
て減速機側に突き出して遊星ローラ減速機40の太陽ロ
ーラ35aを形成する中空の太陽ローラ軸35に固設し
てある。太陽ローラ軸35はモータ側軸端を軸受36を
介してクランク軸39に支えられ、ローラ側はニードル
軸受33を介して同じくクランク軸39に支えられてい
る。軸受36、ニードル軸受33とも潤滑用グリース内
蔵型である。
【0017】モータ室内には潤滑油は不要であり、ここ
に減速機側の潤滑油が入るとモータロータ回転の抵抗と
なり、大きな動力損失を伴うので、中壁74と太陽ロー
ラ軸35との間に隙間シール部を設けている。即ち、図
2に示した太陽ローラ軸35に固設した仕切り板47
は、中壁74の部位74aとの小さい隙間Eを設けるよ
うに取付けられ、太陽ローラ軸35が回転するとき、こ
の隙間Eに入ろうとする潤滑油を遠心力の作用で円周方
向にはじき出すシールの働きをする。
【0018】減速機構ケーシング41の片側は中壁74
を挟んでモータケーシング38と一体に結合され、これ
と反対側はケーシング蓋52に一体に結合されて閉鎖さ
れた動力機構ケーシングを形成している。中壁74に
は、これに固設された内ローラ90と、この内ローラ9
0に内接するとともに太陽ローラ35aに外接する複数
の遊星ローラ42が、遊星ローラキャリア45によって
支えられた遊星ローラ軸により回転自在に支えられ、遊
星ローラ減速機40を構成している。太陽ローラ軸35
の端部に遊星ローラ42に挟んでフランジ35bを設
け、太陽ローラ35aと遊星ローラ42間にこじれを生
じないようにしてある。
【0019】遊星ローラキャリア45は、その中空の出
力軸がクランク軸39に軸受Xを介して回転自在に支え
られ、軸端はピニオン45aを形成している。ピニオン
45aと噛み合う大歯車53は、軸受と第1の一方向ク
ラッチ55を介して歯車軸54に支えられ、モータ31
側からの動力のみが歯車軸54に伝えられるようになっ
ている。
【0020】歯車軸54には一体の歯車54aを有する
とともに、減速機構ケーシング41とケーシング蓋52
とに軸受Yを介して回転自由に支えられている。歯車5
4aにはクランク軸39と同心の最終段の第1の歯車5
6が噛み合っている。かくしてピニオン45a、大歯車
53、歯車54a及び歯車56の組み合わせで2段歯車
減速機構50を構成している。キャリア45の端部とク
ランク軸39の間にスラスト軸受91を介在して、動力
損失を低減することも可能である。
【0021】遊星ローラ減速機40が収納される室と2
段歯車減速機構50が収納される室とは、仕切り部材4
6により隔てられている。仕切り部材46の内周と遊星
ローラキャリア45の外周間には小さい隙間Cが設けて
あり、隙間シールを構成している。遊星ローラ減速機4
0はローラ間の摩擦力を生かして駆動力としているた
め、独自の潤滑油を使用する必要があり、2段歯車減速
機構50側の潤滑油と区別するためである。即ち、高速
側である遊星ローラ減速機側に低粘性の潤滑剤を使用す
る。
【0022】第1の歯車56には駆動側チエンスプロケ
ット4がセレーションを介して固設されている。また、
第1の歯車56は軸受49を介してケーシング蓋52に
回転可能に支えられ、且つクランク軸39の一端部を軸
受48を介して回転可能に支えている。クランク軸39
の他端部は軸受37を介してモータケーシング38に支
えられている。
【0023】第2の歯車57はクランク軸39に一方向
クラッチ58を介して支えてあり、第1の歯車56と同
じ噛合いピッチ径を有する歯車である。この第2の歯車
57にはクランク軸39の回転が第2の一方向クラッチ
58により伝達される。一方向クラッチ58はクランク
軸39に加わるペダルクランク15による力が前進方向
に入力されるとき係合するようにクラッチの爪の方向を
構成してある。
【0024】図に示すように、第1の歯車56の側面に
は複数等分に配置した円周方向の突抜け長孔が設けら
れ、この長孔に複数の圧縮ばね59収納され、圧縮ばね
59に回転の一方向だけに、第2の歯車57に取付けら
れた突出部材69が係合して角度変位機構60を構成し
ている。
【0025】この角度変位機構60は、第2の歯車57
から突出部材69を介して伝えられる足踏みトルクを、
第1の歯車56に備えられた圧縮ばね59が受けて足踏
みトルクに比例して圧縮ばね59が短縮し、第1の歯車
56及び第2の歯車57の間に足踏みトルクの大きさに
対応する相対的な角度変位が生じるように構成したもの
である。足踏みトルクは角度変位機構60を経由して、
駆動側チエンスプロケット4に伝えられる。
【0026】角度変位機構60において生じた第1の歯
車56及び第2の歯車57の間の角度変位は角度変位検
出機構130により検出され、角度変位検出センサ85
は角度変位を電気信号として取出す。
【0027】減速機構ケーシング41に取付けてある回
転速度検出センサ89は、歯車の歯の接近を検出する近
接型センサであり、運転中の自転車の駆動ユニット20
の出力回転速度を、単位時間中に回転速度検出センサ8
9の感知部を通過する角度変位検出機構130の歯車の
歯の検出数に置き換えて計測する方式である。
【0028】上述した電動自転車の駆動ユニット20の
作用を図3に基づいて説明する。
【0029】ペダルクランク15を踏んでクランク軸3
9を駆動するとき、足踏みトルクは一方向クラッチ58
において第2の歯車57に伝えられ、第2の歯車57と
第1の歯車56とで構成する角度変位機構60を経由し
て、駆動側チエンスプロケット4を回し、駆動側チエン
スプロケット4に駆動されたチエン5が後輪ハブに設け
られた従動スプロケット2及び一方向クラッチ58を介
して自転車の後輪7を回す。クランク軸39が止まって
いて、駆動チエンスプロケット4が進行方向に回される
ときには、一方向クラッチ58が入らず空回りする。
【0030】足踏みトルクが働いたとき、角度変位機構
60の第2の歯車57と第1の歯車56がここを経由す
るトルクに比例した相対的な角度変位を生じ、この角度
変位量を角度変位検出機構130に伝え、角度変位検出
計85により角度変位(足踏みトルク)に比例した電気
信号として取出し、コントローラ21に送る。
【0031】コントローラ21において、足踏みトルク
に対する補助率(1以下)を演算し、電力回路に指令
し、必要なモータ出力が出せるように、バッテリ25か
ら供給される電力を制御してモータ31に送る。モータ
31の出力軸に直結した遊星ローラ減速機40と2段歯
車減速機構50によって所要の回転まで減速し、必要な
トルクを出力し、一方向クラッチ55を介して駆動側チ
エンスプロケット4を回す。このようにしてモータ31
側の駆動機構により、足踏みトルクの補助をすることが
できる。
【0032】モータ31への供給電力が無くなり、自転
車1を足踏みだけで走行する場合には、一方向クラッチ
55において回転が断たれてモータ31側へは伝わらな
い。また、補助駆動中の自転車が決められた速度以上と
なった場合には、速度検出センサ89の信号によりコン
トローラ21が動作して、モータ31を停止する。
【0033】上記駆動ユニット20は前段の高速部に遊
星ローラ減速機40を使用しているので、振動、騒音が
少なくすることができ、モータ31と減速機構の組合わ
せ全体の長さも外径もコンパクトとなっている。モータ
31のロータ回転を出力する太陽ローラ軸35は軸受3
6とニードル軸受33を介して動力系の中で最小径のク
ランク軸39に支えられるので、モータ31のロータが
高速で回転しても、軸受の摩擦による動力エネルギ損失
は最小に抑えられる。
【0034】また、太陽ローラ軸35が回転するとき、
太陽ローラ軸35と中壁74の部位74aとは小さい隙
間Eによりシールされるので、通常のシール部材のよう
な摩擦による機械的エネルギ損失は生じない。更に、遊
星ローラ減速機40が収納される室と2段歯車減速機構
50が収納される室とは、仕切り部材46により隔てら
れているが、ここでも仕切り部材46の内周と遊星ロー
ラキャリア45の外周間には小さい隙間Cが設けてあ
り、隙間シールが構成されているので、遊星ローラキャ
リア45が回転するとき、摩擦による機械的エネルギ損
失は生じない。
【0035】駆動ユニット20は足踏みクランク15の
間隔の制限から幅が抑制され、遊星ローラ減速機40に
おいても十分の幅を確保することができず、その結果、
ローラ幅が小さくなると、僅かなローラ間の傾きによ
り、太陽ローラ35aと遊星ローラ42間にこじれを生
じる可能性がある。特に、なんらかの弾みで逆方向の駆
動がなされた場合には、ローラがこじれ噛み込んでセル
フロックを起こしてしまう。しかし、太陽ローラ軸35
の端部に遊星ローラ42を挟んでフランジ35bを設け
ることにより、太陽ローラ35aと遊星ローラ42間に
こじれを生じることがなくなる。
【0036】
【発明の効果】本発明の電動自転車の駆動ユニットは、
足踏みペダルのクランク軸と同心のモータと、前記モー
タの出力軸を太陽ローラとする遊星ローラ減速機と、前
記遊星ローラ減速機の減速軸回転を更に減速する2段歯
車減速機と、前記2段歯車減速機の動力伝達経路に介在
している第1の一方向クラッチと、前記2段歯車減速機
の出力軸に噛み合い前記クランク軸と同心の第1の歯車
を有する駆動側チェンスプロケットと、前記クランク軸
に軸受を介して支持され前記クランク軸の回転を前記駆
動側チェンスプロケットに伝える第2の一方向クラッチ
を有すると共に前記第1の歯車と同一噛合いピッチ径を
有する第2の歯車と、前記第1の歯車に備えられた弾性
体及びこの弾性体に係合する第2の歯車の突出部材によ
り構成され足踏みトルクの大きさを前記弾性体の変形に
伴う角度変位で表す角度変位機構と、前記角度変位機構
で発生した角度変位を検出する角度変位検出機構とを備
え、足踏みトルクの大きさに対応して電動駆動の出力ト
ルクを制御する電動アシスト自転車の駆動ユニットにお
いて、前記モータの出力軸を支える軸受を前記クランク
軸に設け、前記遊星ローラ減速機のキャリアと前記クラ
ンク軸の間にスラスト軸受を設け、前記モータのモータ
室と前記遊星ローラ減速機の遊星ローラ減速機室との間
に仕切り用の中壁を設け、前記仕切り用の中壁と前記出
力軸側とのシール部を隙間シールとして軸受及び隙間シ
ールの摩擦抵抗による動力損失を低減すると同時に、前
記遊星ローラ減速機室と前記2段歯車減速機側との間を
仕切って各減速機がそれぞれ独自の潤滑剤を使用可能と
すると共に、少なくとも高速側である前記遊星ローラ減
速機側に低粘性の潤滑剤を使用するように構成したの
で、高速の電動モータ出力軸の軸受径を小さくし、これ
に対応してメカロスも大幅に軽減できる。また、モータ
軸は高速で回転するので、これを支持する軸受を小径化
すること(ニードル軸受を併用)、及び隙間シール方式
を採用することにより機械的な動力損失を大幅に低減す
ることができ、電池の寿命が長くなり、1充電当たりの
走行距離が延び、充電回数が減り、充電コストが安くな
る。
【0037】また、前記モータの出力軸と一体の前記遊
星ローラ減速機の太陽ローラの端部に遊星ローラを挟む
ようにフランジを設け、前記太陽ローラと前記遊星ロー
ラとの間にこじれが生じないようにしたので、遊星ロー
ラ減速機のローラ幅が小さくてもローラ間の傾きによる
ローラ間のこじれを生じないようになり、なんらかの弾
みで逆方向の駆動がなされた場合にもセルフロックを起
こすことがなくなる。従って、各ローラ及び取付けの精
度を特別に厳しくする必要がなくなり、コスト高になら
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る駆動ユニットを取
付けた電動アシスト自転車の側面図。
【図2】本発明の一実施形態例に係る駆動ユニットの側
面断面図。
【図3】電動アシスト自転車の動力伝達系統の制御ブロ
ック図。
【符号の説明】
1 電動アシスト自転車 4 駆動側チエンスプロケット 5 チエン 20 電動自転車用駆動ユニット 31 モータ 33 軸受 35 太陽ローラ軸 36 ニードル軸受 38 モータケーシング 39 クランク軸 40 遊星ローラ減速機 41 減速機構ケーシング 42 遊星ローラ 46 仕切り部材 47 仕切り板 50 2段減速機構 55 一方向クラッチ 56 第1の歯車 57 第2の歯車 58 一方向クラッチ 60 角度変位機構 61 角度変位検出機構 85 角度変位検出センサ 89 速度センサ 130 角度変位検出機構 C,E 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 政則 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足踏みペダルのクランク軸と同心のモー
    タと、前記モータの出力軸を太陽ローラとする遊星ロー
    ラ減速機と、前記遊星ローラ減速機の減速軸回転を更に
    減速する2段歯車減速機と、前記2段歯車減速機の動力
    伝達経路に介在している第1の一方向クラッチと、前記
    2段歯車減速機の出力軸に噛み合い前記クランク軸と同
    心の第1の歯車を有する駆動側チェンスプロケットと、
    前記クランク軸に軸受を介して支持され前記クランク軸
    の回転を前記駆動側チェンスプロケットに伝える第2の
    一方向クラッチを有すると共に前記第1の歯車と同一噛
    合いピッチ径を有する第2の歯車と、前記第1の歯車に
    備えられた弾性体及びこの弾性体に係合する第2の歯車
    の突出部材により構成され足踏みトルクの大きさを前記
    弾性体の変形に伴う角度変位で表す角度変位機構と、前
    記角度変位機構で発生した角度変位を検出する角度変位
    検出機構とを備え、足踏みトルクの大きさに対応して電
    動駆動の出力トルクを制御する電動アシスト自転車の駆
    動ユニットにおいて、 前記モータの出力軸を支える軸受を前記クランク軸に設
    け、前記遊星ローラ減速機のキャリアと前記クランク軸
    の間にスラスト軸受を設け、前記モータのモータ室と前
    記遊星ローラ減速機の遊星ローラ減速機室との間に仕切
    り用の中壁を設け、前記仕切り用の中壁と前記出力軸側
    とのシール部を隙間シールとして軸受及び隙間シールの
    摩擦抵抗による動力損失を低減すると同時に、前記遊星
    ローラ減速機室と前記2段歯車減速機側との間を仕切っ
    て各減速機がそれぞれ独自の潤滑剤を使用可能とすると
    共に、少なくとも高速側である前記遊星ローラ減速機側
    に低粘性の潤滑剤を使用するように構成したことを特徴
    とする電動アシスト自転車の駆動ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記モータの出力軸
    と一体の前記遊星ローラ減速機の太陽ローラの端部に遊
    星ローラを挟むようにフランジを設け、前記太陽ローラ
    と前記遊星ローラとの間にこじれが生じないようにした
    ことを特徴とする電動アシスト自転車の駆動ユニット。
JP24247597A 1997-09-08 1997-09-08 電動アシスト自転車の駆動ユニット Withdrawn JPH1179060A (ja)

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