JPH1081292A - 補助動力付き自転車の駆動装置 - Google Patents

補助動力付き自転車の駆動装置

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JPH1081292A
JPH1081292A JP29405396A JP29405396A JPH1081292A JP H1081292 A JPH1081292 A JP H1081292A JP 29405396 A JP29405396 A JP 29405396A JP 29405396 A JP29405396 A JP 29405396A JP H1081292 A JPH1081292 A JP H1081292A
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auxiliary power
crankshaft
motor
gear
bicycle
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JP29405396A
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Inventor
Yoshitaka Tamura
義孝 田村
Ritsuo Nishimura
律夫 西村
Nobuaki Shimada
信秋 島田
Toshiharu Furukawa
俊晴 古川
Susumu Sato
行 佐藤
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Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音が少なく、起動時の衝撃を和らげ、軽量
でかつ変位センサーの位置の調整が容易な補助動力付き
自転車の駆動装置を提供すること。 【解決手段】 人力駆動の動力伝達装置と共に電力駆動
の補助動力装置を備えた自転車において、補助動力用モ
ータ15の軸線とクランク軸5の軸線とを略平行に配置
して、モータ15の1段目の減速伝動機構をベルト伝動
機構として補助動力付き自転車の駆動装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペダルによる人力
駆動の動力伝達装置と共にモータによる補助動力装置を
備えた補助動力付き自転車の駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の補助動力付き自転車としては、例
えば特開平5−58379号公報に開示されたものがあ
る。この補助動力付き自転車は、人力によって操向する
ための人力駆動系と、モータを動力源とする電気駆動系
とを備え、人力すなわち乗員の踏力と、モータによる駆
動力とを合わせて走行することができるように構成され
ていた。そして、前記モータから人力駆動系の出力軸へ
の動力伝達経路中に遊星歯車式減速機が介挿されてい
た。
【0003】また特開平7−95744号公報に開示さ
れている補助動力付き自転車は、人力駆動系とこの人力
駆動系に並列に設けられた電気駆動系と、人力による駆
動力の変化に対応させて前記電気駆動系の出力を制御す
る制御装置とを備え、前記電気駆動系の動力源となるモ
ータの回転を遊星ローラ式減速機によって減速させて前
記人力駆動系の出力軸へ伝える機構としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した特開平5−5
8379号公報に開示された補助動力付き自転車では、
モータによる動力も使用して走行するとモータ側の減速
機部分で振動や騒音が大きくなるという問題があった。
上記問題を解決するために、前記した特開平7−957
44号公報に開示されている遊星ローラ式減速機を採用
すれば振動や騒音を抑えることは可能であるが、この遊
星ローラ式減速機は、寸法精度が要求され、高価である
ことに加え、潤滑の管理が要求されるという問題点があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、人力駆動の動力伝達装置と共に
電力駆動の補助動力装置を備えた自転車において、補助
動力用モータの軸線とクランク軸の軸線とを略平行に配
置して、モータの1段目の減速伝動機構をベルト伝動機
構として補助動力付き自転車の駆動装置を構成する。
【0006】本発明においては、自転車のクランク軸に
一方向クラッチを介して駆動円板を設けると共に、前ギ
ヤと一体の従動歯車をクランク軸に回転自在に設け、こ
の従動歯車と前記駆動円板との間の伝達トルクの変化に
伴って駆動円板と従動歯車との間に回転位相差が生ずる
ようにし、この回転位相差によってクランク軸の軸方向
に移動するトルク検出部材を設け、このトルク検出部材
の変位を検出する変位センサーを設け、この変位センサ
ーの出力信号を入力する制御回路を介して補助動力用の
モータを駆動するようにし、このモータの軸をクランク
軸と平行に設けると共に、このモータより減速機構を介
して前記従動歯車に補助動力を伝えるようにし、この減
速機構の1段目の減速伝動機構を歯付きベルト伝動機構
として補助動力付き自転車の駆動装置を構成する。
【0007】本発明の補助動力付き自転車の駆動装置
は、補助動力用モータの軸線とクランク軸の軸線とを略
平行に配置して、モータの1段目減速部にベルト伝動を
使用しているため、モータ特有の振動が発生しても、静
かな動力伝達が可能である。またベルトの初期張力によ
って、歯車伝動部のバックラッシュが吸収されると共
に、ベルトの弾性によって、バックラッシュに起因する
モータ起動時の衝撃が緩和される。またベルトプーリー
は、軽合金等による軽量化が可能であるから、補助動力
用のモータの負荷を軽減することができる。
【0008】また本発明の好適な実施形態においては、
前記した装置の変位センサーの位置を調整ねじにより調
整できるようにしてもよい。それによってトルク検出部
材のクランク軸方向の取り付け位置の調整を容易にし
て、その分各部品の精度のばらつきを吸収することがで
きるため、製造コストを低減することが可能になる。
【0009】さらに本発明の好適な実施形態において
は、モータ出力を前ギヤ下方に設けた小径の駆動スプロ
ケットに伝達し、チェーン緩み側より補助動力を与える
構成としてもよい。
【0010】また、本発明の好適な実施形態において
は、クランク軸と同軸に固定された遊星歯車機構を設
け、クランク軸の入力トルクに対する前記遊星歯車機構
の反動トルクをセンサーによって検出し、このセンサー
からの信号を基に補助動力用モータを駆動する構成とし
てもよい。
【0011】また、本駆動装置では、モータ出力を前ギ
ヤの後下方に設けた小径の駆動スプロケットに伝達して
いるため、減速段数を減らすことが可能である。さら
に、モータ出力を前ギヤ後下方に設けた小径駆動スプロ
ケットに伝達することによりチェーン緩み側で補助動力
を与えるため、十分なチェーン巻付角度も得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の第一の実施形態に係
る駆動装置を設けた補助動力付き自転車の全体側面図で
あり、図2は図1に示す補助動力付き自転車のハンガー
部の伝動系を図1の背面よりケースのサイドカバーを外
した状態で示す立面図であり、図3は図2のA−B−C
−D−Eの切断線による断面を示す平面図であり、図4
は図2のA−B−F−D−Eの切断線による断面を示す
平面図であり、図5はクランク軸上の各部材の分解斜視
図である。
【0013】図中1(図1参照)は自転車の前輪、2は
後輪、3は車体(フレーム)、4(図1〜4参照)はハ
ンガー部に設けた駆動装置のケース、4aはケース本
体、4b,4cはサイドカバー、4d(図2参照)はボ
トムケース、5はケース4に軸受6,7,8(図3,4
参照)を介して回転自在に設けたクランク軸、9はクラ
ンクアーム、10はペダルである。
【0014】また11は軸受7を介してクランク軸5に
回転自在に設けた前ギヤ(フロントスプロケット)、1
2は後車軸13に設けた後ギヤ(リヤスプロケット)、
14は前ギヤ11と後ギヤ12とにかけ渡したチェーン
である。また15は電動補助動力用のモータ、16はそ
の電源となるバッテリー、17(図1,2参照)はバッ
テリー16の電力を制御してモータ15へ送給するため
の制御回路(コントローラ)である。
【0015】本実施例においては、図3〜5に示すよう
に、ボス部18aと、円板部18bと、この円板部18
bの外周に複数個(本実施例では3個)の突起18cよ
りなる駆動円板18を、クランク軸5の中間部に一方向
クラッチ(ラチェット機構)19および軸受20,20
を介してクランク軸5の前進方向の回転のみを伝えるよ
うに設ける。
【0016】また前ギヤ11とボス部21aを嵌合固着
して一体に結合した従動歯車21を、前記軸受6,7を
介してクランク軸5に回転自在に設け、この従動歯車2
1と前記駆動円板18との間の伝達トルクの変化に伴っ
て駆動円板18と従動歯車21との間に回転位相差が生
ずるようにする。
【0017】すなわち、図3〜5に示すように、駆動円
板18と従動歯車21との間に、略U字状のスプリング
プレート22(本実施例では2枚使用している)を介挿
し、このスプリングプレート22の一端を孔22aおよ
びピン23(図3,4に点線で示したピン)によって駆
動円板18に連結すると共に、このスプリングプレート
22の他端を孔22bおよびピン24によって従動歯車
21に連結する。
【0018】上述のように構成すると、駆動円板18か
ら従動歯車21にトルクが伝達される際に、そのトルク
の大小の変化に伴ってU字状のスプリングプレート22
の変形量に差が生じることによって、駆動円板18と従
動歯車21との間に回転位相差が生ずる。
【0019】また駆動円板18に対して、従動歯車21
とは反対側のクランク軸5に、ボス部25aを嵌合する
と共に、円錐部25bを介してボス部25aと一体に形
成した大径部25cの円周部の複数箇所(本実施例では
3箇所)に、先端を斜面25dに形成した突片25eを
設け、この大径部25cの内周面には、前記した駆動円
板18の外周に設けた突起18cと軸方向に摺動自在に
係合する摺動係合片25f(図3,4参照)を設けて、
トルク検出部材としてのトルク検出コーン25が一体に
形成されている。
【0020】また前記した従動歯車21のトルク検出コ
ーン25側の側面には、トルク検出コーン25の突片2
5eの先端の斜面25dと衝合する位置に、それぞれ係
合片21bが突設されており、クランク軸5に嵌合され
たトルク検出コーン25はコイルスプリング26によっ
て常に従動歯車21側へ押しつけられている。27はコ
イルスプリング26の止めリングである。
【0021】またケース4のサイドカバー4cにはガイ
ド金具28(図3,4参照)が取り付けられており、こ
のガイド金具28に対して変位センサー29がクランク
軸5の軸方向に摺動自在に装着され、その変位センサー
29の接触子29aが前記トルク検出コーン25の壁面
25gと衝合している。30は変位センサー29の軸筒
部29bに嵌装したリターンスプリングであり、31は
サイドカバー4cに螺合した調整ねじで、この調整ねじ
31によって変位センサー29の位置を調整することが
できる。
【0022】また前記した補助動力用のモータ15は、
その駆動軸15aの軸線をクランク軸5の軸線と平行に
配置し、この軸15aとクランク軸5との間に減速伝動
用の軸32,33をそれぞれクランク軸5と平行に設け
る。34,35(図3参照)は軸32の、軸受36,3
7(図4参照)は軸33の軸受である。
【0023】モータ15の軸15aには小径のタイミン
グベルト用プーリー38を固着し、軸32には一方向ク
ラッチ39を介して大径のタイミングベルト用プーリー
40を設け、これらのプーリー38,40にタイミング
ベルト41をかけ渡す。また軸32と一体的に小歯車4
2(図3参照)を設け、この小歯車42と噛合する大歯
車43(図4参照)を軸33に固着すると共に、この軸
33に前記従動歯車21と噛合する小歯車44を固着し
て設ける。
【0024】つぎに上述のように構成した補助動力付き
自転車の作用を説明する。クランクアーム9のペダル1
0を踏んでクランク軸5が回転すると、一方向クラッチ
19を介して駆動円板18に回転が伝えられ、さらにこ
の駆動円板18から2枚のスプリングプレート22、ピ
ン23,24、従動歯車21を介して前ギヤ11に回転
が伝えられる。前ギヤ11が回転すればチェーン14を
介して後ギヤ12が回転するから、それと共に後輪2が
回転して自転車が走行する。なおこの場合、従動歯車2
1が回転すれば、これと噛合する歯車44、43、42
および軸32も回転するが、軸32の回転は一方向クラ
ッチ39の作用によってプーリー40には伝わらないよ
うになっている。
【0025】また自転車の走行中にクランク軸5に係る
トルクが増大すると、駆動円板18と従動歯車21との
間のU字状の2枚のスプリングプレート22が撓んで駆
動円板18と従動歯車21との間に回転位相差が生じ
て、従動歯車21の係合片21bがトルク検出コーン2
5の斜面25dと摺動する結果、トルク検出コーン25
が図3,4の下方へ移動して変位センサー29の接触子
29aを押すことによって、変位センサー29が信号を
出力してコントローラである制御回路17を介してモー
タ15を駆動する。モータ15が回転すれば、プーリー
38、歯付きベルトとしてのタイミングベルト41、プ
ーリー40、一方向クラッチ39、軸32、歯車42,
43、軸33、歯車44,21を介して前ギヤ11がモ
ータ15によって補助駆動される。
【0026】図6は本発明の第二の実施形態に係る駆動
装置を設けた補助動力付き自転車の全体側面図である。
図7は図6に示す自転車の駆動装置の、ケースのカバー
を外した状態を示す図である。図8は図7のA−B−C
−D−Eの線に沿った断面図であり、図9は図7のA−
B−C−F−Eの線に沿った断面図である。
【0027】図7〜9は、本発明の上記第二の実施形態
に係る駆動装置を示す図である。図7に示すように、本
実施形態に係る駆動装置においては、モータ15の軸に
固定されたプーリー47とプーリー48との間をタイミ
ングベルト49で回転伝達させて1段目の減速を行う。
【0028】また図9に示すように、プーリー48と歯
車50は一方向クラッチ55を介して同軸上に配置され
ている。この一方向クラッチ55により、モータ15側
からの動力は歯車50に伝達されるが、モータ15側の
伝達回転数よりも歯車50側の回転数が大きい場合は、
一方向クラッチ55はフリーとなる。なお、モータ15
が停止中は、運転者のペダリング動作などによる回転は
モータ15側には伝達されないため、ペダリング動作が
重くなることはない。
【0029】図7〜9に示すように、歯車50と歯車5
1は2段目の減速を行い、歯車51と同軸に一体となっ
た歯車52は歯車53と噛み合い、3段目の減速を行
う。歯車53は駆動スプロケット45と同軸に一体とな
っており、モータ15の出力は3段階で減速されて駆動
スプロケット45に伝達される。
【0030】駆動スプロケット45は、図6に示すよう
にチェーン14の緩み側で巻き付けられ、チェーン伝動
により後輪2に補助動力を与える。また、車速の検出
は、歯車53近傍に配置した速度センサー54により、
歯車53ひいては駆動スプロケット45の回転数を検出
することにより行う。
【0031】図10は、本発明の第三の実施形態に係る
駆動装置を設けた補助動力付き自転車の全体側面図であ
る。図11は図10に示す自転車の駆動装置の、ケース
のカバーを外した状態を示す図である。図12は図11
のA−B−C−D−Eの線に沿った断面図である。
【0032】図11〜14は、本発明の上記第三の実施
形態に係る駆動装置を示す。図に示すように、クランク
軸5と遊星キャリア57は、セレーション部5aによっ
て同軸に固定され、クランク軸5より入力された回転ト
ルクは、遊星キャリア57を介して遊星キャリアに支持
された遊星歯車58を公転させながら、支持軸を中心に
内歯車59、太陽歯車56と噛み合わせて回転させる。
太陽歯車56とアーム60はセレーション部60aによ
って一体となり、アーム60の先端部はケース4に後述
のコイルバネ62を介して支持されている。したがっ
て、クランク軸5より入力された回転トルクは、遊星キ
ャリア57、遊星歯車58を介して内歯車59に、入力
された回転と同一方向のトルク伝達を行わせる。内歯車
59に締結固定された前ギヤ11の回転は、チェーン1
4による伝動によって後輪2に伝えられるため、通常の
ペダリング動作で自転車としての乗用が可能となる。
【0033】図13および14に示すように、太陽歯車
56に固定されたアーム60は、前ギヤ11の反動トル
クとして前ギヤ11の回転方向と同方向にトルクを受け
る。そのため、アーム60の先端に設けた接触子受座6
3が、ばね受64を介して、上記反動トルクと平衡とな
るように、コイルばね62による反力を受ける。アーム
60はクランク軸5を中心に回動可能であり、クランク
軸の入力トルクの大小によって反動トルクも変動して、
コイルばね62の圧縮量を変化させる。したがって、接
触子受座63は、クランク軸5周りにクランク軸5の入
力トルクに応じて変位するので、この変位量を変位セン
サー61の接触子61aで検出することにより、入力ト
ルクを検出する。
【0034】この第三の実施形態のような構成を取るこ
とにより、先の第二の実施形態と同様の効果が得られる
のに加えて、反動トルク検出用の遊星歯車機構の増速作
用によって前ギヤを小型化することができ、それによっ
てペダリング動作時の運転者の足の妨げになりにくくな
ると共に、自転車全体の美観をも向上させるという効果
が生じる。なお、上記例では、反動トルク検出用の遊星
歯車機構を外付け式としたが、それを先の第二の実施形
態におけるケース4の如きケース内に内装しても良い。
【0035】以上、図示の例に基づき説明したが、本発
明は上述の例に限定されるものではなく、例えば、先に
本願出願人が特願平7−103484号で開示したよう
に、クランク軸と、そのクランク軸上に回転自在に配置
した前ギヤと、そのクランク軸上に遊挿した円筒状部材
の両端部にそれぞれ結合して、その円筒状部材の捩じれ
を磁歪式検出器で検出することにより、クランク軸の入
力トルクを検出するようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】上述のように本発明においては、人力駆
動の動力伝達装置と共に電力制御の補助動力装置を備え
た自転車において、補助動力用モータの軸線とクランク
軸の軸線とを略平行に配置して、モータの1段目の減速
伝動機構をベルト伝動機構としたから、従来の歯車列に
よる減速伝動装置と比較して騒音の発生が少なく、要求
される精度も緩和される上に、ベルト伝動部は潤滑が不
要である。
【0037】またベルトの初期張力によって、歯車伝動
部のバックラッシュが吸収されると共に、ベルトの弾性
によって、バックラッシュに起因するモータ起動時の衝
撃が緩和される。またベルトプーリーは、軽合金等によ
る軽量化が可能であるから、補助動力用のモータの負荷
を軽減することができる。
【0038】また本発明においては、補助動力付き自転
車の駆動装置の変位センサーの位置を調整ねじにより調
整できるようにしたから、トルク検出コーンのクランク
軸方向の取り付け位置の調整を容易にして、その分各部
品の精度のばらつきを吸収することができるため、製造
コストを低減することが可能になる。
【0039】さらに、モータ出力を前ギヤ後下方の小径
の駆動スプロケットに伝達しているため、減速ギヤ比を
少なくできるので、減速段数を減らして構造を単純化で
き、ひいては製造コストを引き下げることができる。さ
らに駆動スプロケットをチェーンの緩み側に巻き付ける
ため、十分な巻き付け角度が得られ、スプロケット歯の
荷重負担を小さくし得て、歯飛びの発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る駆動装置を有す
る補助動力付き自転車の側面図である。
【図2】図1の自転車のハンガー部の伝動系を図1の背
面よりケースのサイドカバーを外した状態で示す立面図
である。
【図3】図2のA−B−C−D−Eの切断線による断面
を示す平面図である。
【図4】図2のA−B−F−D−Eの切断線による断面
を示す平面図である。
【図5】クランク軸上の各部材の分解斜視図である。
【図6】本発明の第二の実施形態に係る駆動装置を備え
る、補助動力付き自転車の側面図である。
【図7】図6に示す駆動装置の、図6の正面よりケース
のサイドカバーを外した状態を示す平面図である。
【図8】図7に示す駆動装置の、A−B−C−D−Eの
切断線による断面図である。
【図9】図7に示す駆動装置の、A−B−C−F−Eの
切断線による断面図である。
【図10】本発明の第三の実施形態に係る駆動装置を備
える、補助動力付き自転車の側面図である。
【図11】本発明の第三の実施形態に係る駆動装置の、
サイドカバーを外した状態を示す平面図である。
【図12】図11に示す駆動装置の、A−B−C−Dの
切断線による断面図である。
【図13】図11に示す駆動装置でのギヤの回転方向お
よびトルクの発生する方向を示す図である。
【図14】図11に示す駆動装置のトルク検出部を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 車体(フレーム) 4 ケース 4a ケース本体 4b,4c サイドカバー 4d ボトムケース 5 クランク軸 5a セレーション部 6,7,8 軸受 9 クランクアーム 10 ペダル 11 前ギヤ(フロントスプロケット) 12 後ギヤ(リヤスプロケット) 13 後車軸 14 チェーン 15 モータ 15a 軸 16 バッテリー(電池) 17 制御回路(コントローラ) 18 駆動円板 19 一方向クラッチ 20 軸受 21,21’ 従動円板 22 スプリングプレート 23,24 ピン 25 トルク検出コーン 26 コイルスプリング 27 止めリング 28 ガイド金具 29 変位センサー 29a 接触子 30 リターンスプリング 31 調整ねじ 32,33 軸 34,35,36,37 軸受 38 小径のタイミングベルト用プーリー 39 一方向クラッチ 40 大径のタイミングベルト用プーリー 41 タイミングベルト 42 小歯車 43 大歯車 44 小歯車 45 駆動スプロケット 46 ハンガーパイプ 47,48 プーリー 49 タイミングベルト 50,51,52,53 歯車 54,54’ 回転センサー 55 一方向クラッチ 56 太陽歯車 57 遊星キャリア 58 遊星歯車 59 内歯車 60 アーム 60a セレーション部 61 変位センサー 61a 接触子 63 接触子受座 62 コイルばね 64 ばね受
フロントページの続き (72)発明者 古川 俊晴 埼玉県上尾市中妻3丁目1番地の1 ブリ ヂストンサイクル株式会社内 (72)発明者 佐藤 行 埼玉県上尾市中妻3丁目1番地の1 ブリ ヂストンサイクル株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力駆動の動力伝達装置と共に電力駆動
    の補助動力装置を備えた自転車において、補助動力用モ
    ータの軸線とクランク軸の軸線とを略平行に配置して、
    モータの1段目の減速伝動機構をベルト伝動機構とした
    ことを特徴とする補助動力付き自転車の駆動装置。
  2. 【請求項2】 自転車のクランク軸に一方向クラッチを
    介して駆動円板を設けると共に、前ギヤと一体の従動歯
    車をクランク軸に回転自在に設け、この従動歯車と前記
    駆動円板との間の伝達トルクの変化に伴って駆動円板と
    従動歯車との間に回転位相差が生ずるようにし、この回
    転位相差によってクランク軸の軸方向に移動するトルク
    検出部材を設け、このトルク検出部材の変位を検出する
    変位センサーを設け、この変位センサーの出力信号を入
    力する制御回路を介して補助動力用のモータを駆動する
    ようにし、このモータの軸をクランク軸と平行に設ける
    と共に、このモータより減速機構を介して前記従動歯車
    に補助動力を伝えるようにし、この減速機構の1段目の
    減速伝動機構を歯付きベルト伝動機構としたことを特徴
    とする補助動力付き自転車の駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置の変位センサーの位
    置を調整ねじにより調整できるようにしたことを特徴と
    する補助動力付き自転車の駆動装置。
  4. 【請求項4】 人力駆動の動力伝達装置と共に電力駆動
    の補助動力装置を備えた自転車において、補助動力用モ
    ータの軸線とクランク軸の軸線とを略平行に配置して、
    モータと1段目の減速伝動機構とをベルトにより連結
    し、かつ、チェーンの緩み側から補助動力を与えるため
    に、モータより補助動力を伝達される駆動スプロケット
    を前ギヤの後下方に設けたことを特徴とする、補助動力
    付き自転車の駆動装置。
  5. 【請求項5】 人力駆動の動力伝達装置と共に電力駆動
    の補助動力装置を備えた自転車において、クランク軸に
    一方向クラッチを介して駆動円板を設けると共に、前ギ
    ヤと一体の従動円板をクランク軸に回転自在に設け、こ
    の従動円板と前記駆動円板との間の伝達トルクの変化に
    伴って前記駆動円板と前記従動円板との間に回転位相差
    が生ずるようにし、この回転位相差の発生に伴ってクラ
    ンク軸の軸方向に移動するトルク検出部材と、このトル
    ク検出部材の変位を検出する変位センサーを設け、この
    変位センサーの出力信号を入力する制御回路を介して補
    助動力用のモータを駆動すると共に、このモータ軸をク
    ランク軸と略平行に設け、前記モータより減速機構を介
    して、前記前ギヤの後下方に設けた駆動スプロケットに
    補助動力を伝達するようにし、前記減速機構の1段目の
    減速伝動機構を歯付きベルト伝動機構としたことを特徴
    とする、補助動力付き自転車の駆動装置。
  6. 【請求項6】 人力駆動の動力伝達装置と共に電力駆動
    による補助動力駆動装置を備えた自転車において、クラ
    ンク軸に遊星キャリアを固定し、この遊星キャリアの同
    一円周上に、複数個の遊星歯車を回転自在に軸着し、こ
    れら遊星歯車の外側に、前ギヤと内歯車とを一体的に形
    成した従動回転体を回転自在に設けて、その内歯車を前
    記遊星歯車に噛合させる一方、前記遊星歯車の内側に、
    それらの遊星歯車と噛合してクランク軸入力トルクの反
    動トルクにより回転する太陽歯車を回転自在に設け、ま
    た、この反動トルクを検出するトルク検出手段を設け、
    このトルク検出手段の出力信号を入力する制御回路を介
    して補助動力用モータを駆動すると共に、このモータ軸
    をクランク軸と略平行に設け、さらに、このモータより
    減速機構を介して、前ギヤの後下方に設けた駆動スプロ
    ケットに補助動力を伝えるようにし、この減速機構の1
    段目の減速伝動機構を歯付きベルト伝動機構としたこと
    を特徴とする、補助動力付き自転車の駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記トルク検出手段が、太陽歯車にアー
    ムおよび前期トルク検出手段の接触子受座を設けると共
    に、前記接触子受座とケースとの間にバネを介在させ、
    クランク軸入力トルクの反動トルクの変化に伴って前記
    バネの端部の変位量を変化させ、この変位量を検出する
    変位センサーを設けてなるものである、請求項6記載の
    補助動力付き自転車の駆動装置。
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