JPH09169290A - 補助駆動装置付き自転車及びモータ直結遊星ローラ減速装置 - Google Patents

補助駆動装置付き自転車及びモータ直結遊星ローラ減速装置

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JPH09169290A
JPH09169290A JP32680295A JP32680295A JPH09169290A JP H09169290 A JPH09169290 A JP H09169290A JP 32680295 A JP32680295 A JP 32680295A JP 32680295 A JP32680295 A JP 32680295A JP H09169290 A JPH09169290 A JP H09169290A
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JP
Japan
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roller
motor
planetary
planetary roller
bicycle
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JP32680295A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Takahashi
久義 高橋
Hiroyuki Sonobe
浩之 園部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動や騒音が少なく、軸(巾)方向がコンパ
クトで前後輪の重量配分も良好で取り扱い易く、耐久性
に優れるモータ直結遊星ローラ減速機及び補助駆動装置
付き自転車を提供することを目的とする。 【解決手段】 クランク軸39と駆動側チェンスプロケ
ット4との間に一方向クラッチ55,56が介装される
と共にモータ31と駆動側チェンスプロケット4との間
に2段減速の遊星ローラ減速機構41〜48及び一方向
クラッチ48a,56が介設されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補助駆動装置付き
自転車及びその駆動装置であるモータ直結遊星ローラ減
速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の補助駆動動力付き自転車の一例を
図10〜図11に示す(特開昭56−149277号公
報)。同図に示すように、後輪のハブ1に第1のフリー
ホィール2と第2のフリーホィール3を取付け、第1の
フリーホィール2には駆動スプロケットである第1のギ
ヤ4との間に第1のチェン5を懸架し、第2のフリーホ
ィール3には駆動用モータ6の出力軸に取付けた第2の
ギヤ7との間に第2のチェン8を懸架する。
【0003】また、第1のチェン5の途中には、張力の
大きさを検出して電気量(例えば電気抵抗又は電気容量
の大きさ)に変換するためのトルク検出器9を設ける。
トルク検出器9は、図12及び図13に示すように、回
動軸10にテンションアーム11を取付け、その両端部
にフリーギヤ12,12′を枢着し、これら2つのフリ
ーギヤ12,12′に第1のチェン5を装架し、かつテ
ンションアーム11には図12の図面上時計方向へ回動
力を付勢するためのスプリング13を取付けたものであ
る。
【0004】このように構成することにより、搭乗者に
よってペダル14、クランク15、第1のギヤ4を介し
て伝動される踏込力に起因する第1のチェン5に掛かる
テンションを、回動軸10の回動角度として検出するこ
とができる。従って、発進時や加速時、あるいは登坂時
などにおいて、ペダル14を強く踏み込むと、第1のチ
ェン5に大きなテンションが掛かり、スプリング13の
弾圧力に抗してテンションアーム11が図面上反時計方
向に回動し、回動軸10に連結されたポテンショメータ
9の摺動子(図示せず)をそのテンションに応じた角度
だけ回転させる。
【0005】このため、テンションアーム11が所要角
度以上回転するとモータ6へ電力が供給され、モータ6
の出力軸に取付けられた第2のギヤ7が回転して第2の
チェン8を介して第2のフリーホィール3を回転させ、
後輪を駆動することになり、後輪は人力とモータ6との
両者の合成トルクにより駆動されることになる。逆に言
えば、同じ駆動トルクを後輪に与えるのに従来の自転車
と比べれば人力による負担が軽減されることになる。一
方平坦な道路の送行は軽いトルクで良いので第1のチェ
ン5に掛かるテンションも小さくなり、テンションアー
ム11の回動角度も小さくなるので、モータ6への電力
供給は停止され、ペダル14の回転のみの力にて自転車
は走行することとなる。
【0006】ここで、モータ6としては、図14に示す
ように、薄型の直流モータ21に遊星歯車減速機構を直
結したものが用いられる。即ち、直流モータ21の出力
軸22の先端に太陽歯車22aが直接加工される一方、
直流モータ21には減速機ケーシング28が取り付けら
れている。そのケーシング28の内周面には内歯歯車2
3が形成され、更に、この内歯歯車23に外接噛合し、
且つ、前記太陽歯車22aに内接噛合する遊星歯車24
が上記ケーシング28内に複数収納されている。
【0007】更に、これら遊星歯車24は各々遊星歯車
軸25により回転自在に支えられると共にこれら遊星歯
車軸25は遊星歯車キャリア26aにより軸支され、更
に、この遊星歯車キャリア26aは、スプロケットホィ
ール27を備えた出力軸26が一体となっている。スプ
ロケットホィール27は、自転車の後輪を駆動するチェ
ン(図示省略)が掛けられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の補
助動力装置の減速機は歯車式なので、噛合歯車において
バックラッシュがあり、自転車の補助動力としての使用
において、モータ動力加勢時に速度変動による振動や騒
音を生じ、乗り心地も悪化させた。また、チェンが動力
装置の出力端に巻き掛かっているので、自転車の幅と比
べ動力装置のはみ出し幅が大きくなるばかりでなく、出
力軸が片持ち支持となって撓み易く左右のバランスが取
り難いものであった。
【0009】さらに、動力装置が後輪寄りに置かれるた
め、後輪に過大の重量配分となり、前輪が軽くなりすぎ
て自転車の操縦が不安定になり勝ちとなる。また、自転
車を人力で後方へ移動したいとき、ワンウェイクラッチ
が補助動力装置のクラッチ・インの方向となるため後輪
の回転が著しく重くなり、取り扱い難くなる。本発明
は、前記従来の課題を解決して、振動や騒音が少なく、
軸(巾)方向がコンパクトで前後輪の重量配分も良好で
取り扱い易く、耐久性に優れるモータ直結遊星ローラ減
速装置を提供することを目的とする。更に、本発明の他
の目的は、そのようなモータ直結遊星ローラ減速装置を
駆動装置とした補助駆動装置付き自転車を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の請求項1に係るモータ直結遊星ローラ減速装置
は、クランク軸と駆動側チェンスプロケットとの間に一
方向クラッチが介装されると共にモータと前記駆動側チ
ェンスプロケットとの間に2段減速の遊星ローラ減速機
構及び一方向クラッチが介設されたことを特徴とする。
【0011】上記目的を達成する本発明の請求項2に係
るモータ直結遊星ローラ減速装置は、ケーシングに軸受
を介して支持される中空の出力軸が第1太陽ローラを形
成しているモータと、前記ケーシングの内周に前記第1
太陽ローラと同心に取付けられた第1内ローラと、前記
第1太陽ローラに外接し前記第1内ローラに内接する複
数の第1遊星ローラと、前記第1遊星ローラを回転自在
に支える複数の遊星ローラ軸及び該ローラ軸を固定して
支えその中空の出力軸が第2太陽ローラを形成している
第1遊星ローラキャリアと、前記ケーシングの内周に前
記第1内ローラと隣接し前記第1太陽ローラと同心に取
付けられた第2内ローラと、前記第2太陽ローラに外接
し前記第2内ローラに内接する複数の第2遊星ローラ
と、前記第2遊星ローラを回転自在に支える複数の遊星
ローラ軸及び該ローラ軸を固定して支える中空の出力軸
を有する第2遊星ローラキャリアと、前記ケーシングに
軸受を介して回転自在に支えられ前記モータの出力軸及
び前記第1遊星ローラキャリア及び第2遊星ローラキャ
リアの中空軸を回転自在に貫通するクランク軸と、前記
第2遊星ローラキャリアの出力軸と前記クランク軸との
間に軸受を兼ねて介装される2重の一方向クラッチと、
該2重の一方向クラッチを通じて、前記第2遊星ローラ
キャリアの出力軸と前記クランク軸の双方同時にでも又
単独でも動力が伝達される駆動側チェンスプロケットと
を備えたことを特徴とする。
【0012】ここで、上記目的を達成する本発明の請求
項3に係るモータ直結遊星ローラ減速装置は、前記請求
項1に係る前記遊星ローラ減速機構が、前記モータを収
容するモータケーシングと中間壁を挟んで設けられる減
速機構ケーシング内に収容され、前記中間壁に軸受を介
して支持されて減速機構側へ突出し前記モータの中空な
出力軸に外周に形成されている第1太陽ローラと、該第
1太陽ローラの出力軸の内周面にブシュを介して回転自
在に圧嵌されるクランク軸と、前記減速機構ケーシング
の内周面に隙間を開けて前記第1太陽ローラと同心に第
1内ローラとして取り付けられた弾性リングと、前記第
1太陽ローラに外接し前記弾性リングに内接する複数の
第1遊星ローラと、前記第1遊星ローラを回転自在に支
える複数の遊星ローラ軸及び該ローラ軸を固定して支え
前記クランク軸と同軸心である中空の出力軸が第2太陽
ローラを形成している第1遊星ローラキャリアと、前記
減速機構ケーシングの内周面に隙間を開けて側面が前記
弾性リングと接触し前記第2太陽ローラと同心に第2内
ローラとして取り付けられたソリッド内ローラと、前記
減速機構ケーシング内にあって当該ケーシングの取付け
時に前記ソリッド内ローラと前記弾性リングに加わる軸
方向の圧力を調整する円環状のシムと、前記第2太陽ロ
ーラに外接し前記ソリッド内ローラに内接する複数の第
2遊星ローラと、前記第2遊星ローラを回転自在に支え
る複数の遊星ローラ軸及び該ローラ軸を固定して支える
中空の出力軸を有する第2遊星ローラキャリアとを備え
たことを特徴とする。
【0013】上記目的を達成する本発明の請求項4に係
るモータ直結遊星ローラ減速装置は、前記請求項3にお
いて、前記弾性リングに代えて第1ソリッド内ローラを
設けると共に前記シムを省略し、且つ、前記第1ソリッ
ド内ローラ及び前記ソリッド内ローラの前記減速機構ケ
ーシングに対する回り止めを設けたことを特徴とする。
【0014】上記目的を達成する本発明の請求項5に係
る補助駆動装置付き自転車に係る構成は、前記請求項
1,2,3又は4に係るモータ直結遊星ローラ減速装置
を自転車のクランクハブとなる位置にフレームと一体に
取付け、同減速機の出力スプロケットをチェンを介して
後輪軸に取付けられた従動スプロケットに連結したこと
を特徴とする。
【0015】上記目的を達成する本発明の請求項6に係
る補助駆動装置付き自転車に係る構成は、前記請求項5
に係る補助駆動装置付き自転車の出力スプロケット以降
の動力伝達部に伝達トルクセンサ、速度センサを設け、
これらのセンサの信号を受けた制御装置において自転車
の送行動力を補助する適正なモータのトルク、回転を算
出してモータを制御すると共に、自転車を手動後送させ
るとき、モータを逆回転して減速機構の抵抗負荷を無く
すように制御することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係るモータ直
結遊星ローラ減速装置は、モータの出力軸の回転をこれ
に直結した2段減速の遊星ローラ減速機構によって期待
する出力回転まで減速し、必要なトルクを出力する。遊
星ローラを使用した転がり摩擦駆動であるので振動、騒
音が少ない。更に、本発明の請求項2に係るモータ直結
遊星ローラ減速装置は、モータの出力軸端に第1太陽ロ
ーラが形成され、この第1太陽ローラの回転面に第1遊
星ローラ減速機構が構成され、更にこの第1遊星ローラ
減速機構の遊星ローラキャリアと一体の出力軸が第2遊
星ローラ減速機構の太陽ローラを形成し、この太陽ロー
ラの回転面に第2遊星ローラ減速機構が構成されている
ので、モータと減速機構の組合わせ全体の長さも外径も
コンパクトとなっている。
【0017】また、それに加えて、第2遊星ローラ減速
機構の出力軸の長さの中に一方向クラッチが2重に嵌め
込まれ、この2重の一方向クラッチの中間部にチェンス
プロケットが取付けられており、ケーシングに支えられ
たクランク軸がモータと第1,第2遊星ローラ減速機構
及び2重一方向クラッチを突き通して設けられ、ペダル
クランクの間隔は通常の自転車と殆ど同寸法に収めるこ
とができる。2重の一方向クラッチは内側のクランク軸
に対し、ペダルを踏んでクランク軸を駆動するとき、チ
ェンスプロケットを回す方向にクラッチが入り、クラン
ク軸が止まり、チェンスプロケットが進行方向に回され
るときには、クラッチが入らず空回りする。
【0018】また、このクラッチの外筒側は減速出力軸
(第2遊星ローラキャリアの出力軸)と係合し、モータ
の動力が遊星ローラ減速機構を介して減速出力軸に伝達
されたときはクラッチが入り、モータが止まっていて自
転車が足踏み送行中は、クラッチが切れ空回りをする。
【0019】本発明の請求項3に係る自転車用モータ直
結遊星ローラ減速装置においては、動力伝達機能に関し
ては、請求項1に係る自転車用モータ直結遊星ローラ減
速装置と同様である。但し、第1請求項と異なる点は、
減速機構ケーシングと第1、第2内ローラとなる弾性リ
ング、ソリッド内ローラとを別体とし、弾性リング、ソ
リッド内ローラの外径を減速機構ケーシングの内径より
も小さくして、組み込みを容易としたこと、第1段減速
の内ローラを弾性リングとしたことである。
【0020】これに伴い、弾性リング、ソリッド内ロー
ラの調心は、太陽ローラと遊星ローラとの組合せ時のセ
ルフアライメント(自動調心)なる。また、シムの厚さ
を調整し、弾性リングの幅を狭めて内径を縮めることに
より、駆動に必要な第1遊星ローラとの圧接力を調整す
ると同時に、弾性リングの側圧によるケーシングとの摩
擦力を、弾性リング及びソリッド内ローラの回り止め力
として兼用する。
【0021】この結果、減速機構部のみを外部で分解組
み立てできる構造として、組み立て作業を容易にでき
る。更に、セルフアライメントの基準となる第1太陽ロ
ーラの軸筒側に、クランク軸39に嵌合してこれを支え
るブシュ73を設けたため、第1太陽ローラ72の軸心
の振れを抑えることができる。
【0022】本発明の請求項4に係る自転車用モータ直
結遊星ローラ減速装置においては、動力伝達機能に関し
ては、請求項1に係る自転車用モータ直結遊星ローラ減
速装置と同様である。但し、請求項4と異なり、減速機
構の前段、後段とも内ローラとし、この内ローラは外径
をやや小さくして減速機構ケーシングに対して半径方向
にフローティング構造とし、ケーシングと内ローラとを
別体とし遊星ローラ減速機構部だけの部分組立を可能に
している。また、第1段の減速機構は第2段のそれより
伝達トルクは小さいので内ローラ以下の構成部品は第2
段減速機構より小径で良く、遊星ローラの数も少なくて
良い。
【0023】本発明の請求項5に係る補助駆動装置付き
自転車において、自転車用モータ直結遊星ローラ減速装
置は、自転車のクランクハブとなる位置にそのままフレ
ームと一体に取付けられるので、前輪後輪の重量バラン
スは、変わりなく良好に保つことができる。
【0024】本発明の請求項6に係る補助駆動装置付き
自転車において、出力スプロケット以降の動力伝達部に
設けられた伝達トルクセンサと速度センサは、信号を制
御装置に送り、ペダルクランクから伝わってくる足踏み
トルクが一定値以上となったとき、制御装置が適正なモ
ータのトルク、回転を算出してモータを制御し、自転車
の送行動力を補助する。また、自転車を止め、操縦者が
降りて自転車を後方向に引き戻す際、モータが停止して
いれば、一方向クラッチは補助駆動装置側に係合し、こ
れを回そうとすると駆動装置の摩擦抵抗で非常に重くな
り、自由に操作し難くなる。
【0025】これを解決するために、速度センサは速度
が殆ど零であることを検出したとき制御装置はモータを
低速で逆回転するように指令する。モータが逆回転すれ
ば、一方向クラッチは切れた状態を保つ。このようにし
て、操縦者が自転車を降りてこれを後方向に楽に移動さ
せることができる。自転車を前進させて速度センサがあ
る程度の回転を検出すれば、モータが停止し通常のペダ
ルクランク足踏みの前進状態に戻る。
【0026】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の第1の実施例を図1及び図2に示
す。本実施例は、モータ直結遊星ローラ減速機30に関
するものである。即ち、モータケーシング38内にモー
タ31が収納されると共に減速機構ケーシング41内に
2段減速遊星ローラ減速機構が収納され、これらケーシ
ング38,41は側壁(中壁)を介して結合している。
【0027】モータ31は、モータケーシング38内に
固設され励磁用のコイルが巻かれたステータ32と、内
周等分に複数個の永久磁石33を取付けたロータ34と
から構成される。即ちこのモータ31はインダクション
モータの構成であり、回転速度の制御はインバータによ
る周波数制御、トルクは電流制御である。
【0028】このロータ34には、側壁から減速機構側
に突き出して第1太陽ローラ35を形成する中空の出力
軸が固設してある。第1太陽ローラ35はモータ側軸端
を軸受36を介してモータケーシング38に支えられ、
ローラ側は第1内ローラ41aと複数の第1遊星ローラ
42により支えられている。
【0029】また、この第1太陽ローラ35は中間部に
おいて、側壁に取付けたシールリングによって遊星ロー
ラ側の潤滑剤がモータ31側に洩れぬようにシールされ
ている。モータケーシング38には自転車に取付けるた
めの取付け部材38a,38b,38cが一体に備えら
れている。減速機構ケーシング41には、第1太陽ロー
ラ35と同心に第1内ローラ41aが形成され、第1太
陽ローラ35に外接し、内ローラ41aに内接する複数
の第1遊星ローラ42が遊星ローラ軸44により回転自
在に支えられ、第1遊星ローラキャリア45がこれらロ
ーラ軸44を円周上等配し固定して支えている。
【0030】第1遊星ローラキャリア45は、その中空
の出力軸がクランク軸39に軸受(ブシュ)50を介し
て回転自在に支えられ、軸端は第2太陽ローラ45aを
形成している。減速機構ケーシング41の内周に第1内
ローラ41aと隣接し、第2太陽ローラ45aと同心に
第2内ローラ41bが形成され、第2太陽ローラ45a
に外接し前記第2内ローラ41bに内接する複数の第2
遊星ローラ46が遊星ローラ軸49により回転自在に支
えられ、第2遊星ローラキャリア48がこれら遊星ロー
ラ軸49を円周上等配し固定して支える。
【0031】このように、2重の遊星ローラ減速機構
は、減速機構ケーシング41とこれに取付けられた内蓋
51の中に収容され、また、内蓋51の外側にスプロケ
ットケーシング52がその外側に取付けられている。ス
プロケットケーシング52と内蓋51との間にはスプロ
ケット4が配置され、スプロケットケーシング52はチ
ェンスプロケット4の保護カバーであると同時に、モー
タケーシング38の軸受37と共にクランク軸39を軸
受53を介して回転自由に支えている。
【0032】スプロケットケーシング52には出力用チ
ェン5挿通のための窓52aが穿設されている。クラン
ク軸39は、第1太陽ローラ35、第1遊星ローラキャ
リア45及び第2遊星ローラキャリア48の軸中空部を
突き通して設置され、軸の1部にセレーション39aを
備え、両端に角形軸を形成している。クランク軸39の
角形軸には、ペダルクランク15が嵌装される。
【0033】更に、第2遊星ローラキャリア出力軸48
とクランク軸39との間には、軸受を兼ねる2重の一方
向クラッチが構成されている。即ち、第2遊星ローラキ
ャリア出力軸48の内径側には一方向クラッチ外周部4
8aが形成される一方、クランク軸39のセレーション
39aに一方向クラッチ内周部55が嵌合しており、一
方向クラッチ外周部48aと一方向クラッチ内周部55
との間には、一方向のみに回転が拘束される一方向クラ
ッチ中間部56が配設されている。この一方向クラッチ
中間部56は、駆動側チェンスプロケット4が固定して
取り付けられている。
【0034】ここで、一方向クラッチ中間部56には、
図2において、第2遊星ローラキャリア48の出力側の
一方向クラッチ外周部48aの駆動力が時計回りに入力
されるとき係合するように、また、一方向クラッチ内周
部55はクランク軸39に加わるペダルクランク力が時
計回りに入力されるとき係合するように、クラッチの爪
の方向を配置してある。
【0035】上記構成を有する本実施例のモータ直結遊
星ローラ減速機30の作用について説明する。モータ3
1の出力軸を第1太陽ローラ35としてこれに直結した
遊星ローラ減速機構によって期待する出力回転まで減速
し、必要なトルクを出力する。遊星ローラを使用した転
がり摩擦駆動であるので振動、騒音が少ない。
【0036】モータの出力軸端の太陽ローラ35の回転
面に第1遊星ローラ減速機構が構成され、第1太陽ロー
ラ35を支持する右側の軸受は35,42,41で構成
される第1遊星ローラ装置で兼用することによりコンパ
クト化を実現している。更にこの第1遊星ローラ減速機
構の遊星ローラキャリア45と一体の出力軸が第2遊星
ローラ減速機構の太陽ローラ45aを形成し、この太陽
ローラ45aの回転面に第2遊星ローラ減速機構が構成
されているので、モータ31と減速機構の組合わせ全体
の長さも外径もコンパクトとなっている。
【0037】また、それに加えて、第2遊星ローラ減速
機構の出力軸である第2遊星ローラキャリア48と一体
の一方向クラッチ外周部48aの長さの範囲内で一方向
クラッチ中間部56とクランク軸の回転を伝える一方向
クランク55が2重に嵌め込まれ、この2重の一方向ク
ラッチの2方向から動力を受ける一方向クラッチ中間部
56にチェンスプロケット4が取付けられており、モー
タケーシング38とスプロケットケーシング52に支え
られたクランク軸39がモータ31と第1,第2遊星ロ
ーラ減速機構及び2重の一方向クラッチを突き通して設
けられ、ペダルクランク15の間隔は通常の自転車と殆
ど同寸法に収められている。
【0038】2重の一方向クラッチ中間部56は内側の
クランク軸39に嵌め込んである一方向クラッチ内周部
55に対し、ペダルを踏んでクランク軸39を駆動する
とき、チェンスプロケット4を回す方向にクラッチが入
り、クランク軸39が止まっていて、チェンスプロケッ
ト4が進行方向に回されるときには、クラッチが入らず
空回りする。また、この一方向クラッチ中間部56の外
筒側は減速出力軸(第2遊星ローラキャリアの出力軸)
と一体の一方向クラッチ外周部48aと係合し、モータ
31の動力が遊星ローラ減速機構を介して第2遊星ロー
ラキャリア48の減速出力軸に伝達されたときはクラッ
チが入り、モータが止まっていて自転車が足踏み送行中
は、クラッチが切れて空回りをする。
【0039】〔実施例2〕本発明の第2の実施例を図3
及び図4に示す。本実施例は、上記モータ直結遊星ロー
ラ減速機30を自転車に取付けたものである。同図に示
すように、自転車16のフレーム18には、クランクハ
ブの位置にモータ直結遊星ローラ式減速機30が取付部
材38a,38b,38cにて取付けられる。また、自
転車16には、充電可能なバッテリ68が搭載される。
【0040】後輪17の軸には、従動スプロケットホィ
ール2が取り付けられ、従動スプロケットホィール2と
チェンスプロケット4との間にチェン5が連掛され、ク
ランク15にはペダル14が取り付けられる。従って、
人力又はモータ直結遊星ローラ式減速機30の回転力に
よってチェンスプロケット4を回転させると、そのトル
クがチェン5を介して従動スプロケットホィール2に伝
えられる。
【0041】更に、チェン5の引張り側にはトルクセン
サ19が設けられている。このトルクセンサ19は、図
5及び図6に示すように、アーム63に固定された軸6
2が本体61に回転自在に支えられ、本体61の中に収
容され、軸62に固設した磁性体がアーム63とともに
回転し、その回転角度に応じた電圧を信号として外部の
制御装置に伝えるポテンショメータを構成している。ア
ーム63の他の先端にはスプロケット65が回転自由に
取付けられ、チェン5が掛けられている。アーム63の
先端のスプロケット65は捩りばね66により常にチェ
ン5を上に(図5において2点鎖線で示した位置に)押
し上げ、チェン5が強く引張られるとローラが押されて
レバーが回動し(実線で示した位置に)、その変位をポ
テンショメータにより検知することにより、運転時のト
ルクを検出することができる。
【0042】またアーム63に取付けてある回転速度セ
ンサ67は、スプロケット65の歯の接近を検出する近
接型センサであり、運転中の自転車の速度を、単位時間
中にセンサ67の感知部を通過するスプロケット65の
歯の検出数に置き換えて計測する方式のものである。従
って、運転中の自転車16が坂道等にさしかかり、人力
による駆動トルクが或る数値以上になったとき、トルク
センサ19がそのトルクを検出し、回転速度センサ67
がそのときの自転車の速度を測って制御装置69に送
り、制御回路69の働きで、積載しているバッテリ68
からモータ直結遊星ローラ減速機30に電流を送り、こ
れを駆動して人力を補助することができる。
【0043】また、平坦な道路となり、自転車16の駆
動トルクが小さくてもよくなったときには、トルクセン
サ19の信号により制御装置69は補助駆動へ速度零に
なるように制御し、モータ付減速機30は停止し、自転
車16は人力のみで送行する。更に、補助駆動中の自転
車が決められた速度以上となった場合には、回転速度セ
ンサ67の信号により制御回路が働いて、モータ付減速
機30を停止する。
【0044】〔実施例3〕本発明の第3の実施例を図7
に示す。本実施例は、モータ直結遊星ローラ減速機30
を取付けた自転車の動力伝達及び制御系統を示すもので
ある。同図に示すように、クランク軸39と駆動側チェ
ンスプロケット4との間に一方向クラッチ55,56が
介装されると共にモータ31と駆動側チェンスプロケッ
ト4との間に2段減速の遊星ローラ減速機構41〜48
及び一方向クラッチ48a,56が介設されている。
【0045】また、駆動側チェンスプロケット4は、チ
ェン5を介して後輪17に連結され、更に、チェン5に
加わる伝達トルクはトルクセンサ19により検出される
と共にチェン5の回転速度は回転速度センサ67により
検出され、これらのセンサ信号は制御装置69へ送られ
る。制御装置69は、バッテリー68に接続すると共に
モータ31に接続し、上記センサ19,67の信号を受
けて、自転車16の送行動力を補助する適正なモータの
トルク及び回転を算出してモータ31を制御し、且つ、
自転車16を手動後送させるとき、前記モータを逆回転
して減速機構の抵抗負荷を無くすように制御する。
【0046】即ち、自転車16を止め、操縦者が降りて
自転車16を後方向に引き戻す際、モータ31が停止し
ていれば、一方向クラッチ中間部56は補助駆動装置側
の一方向クラッチ外周部48aに係合し、これを回そう
とすると駆動装置の摩擦抵抗で非常に重くなり、自由に
操作し難くなる。これを解決するために、制御回路69
は、回転速度センサ67により検出される速度が殆ど零
であるとき、モータ31を低速で逆回転するように指令
する。
【0047】モータ31が逆回転すると、一方向クラッ
チ中間部56と一方向クラッチ外周部48aは切れた状
態を保つため、操縦者は自転車16を降りてこれを後方
向に楽に移動させることができる。尚、後方向に引き戻
すことを回転速度センサ67またはトルクセンサ19で
検出し、あるいはこれらの組合せにより検出しても良
い。また、自転車16を前進させて回転速度センサ67
がある程度の回転を検出すれば、モータ31は停止し、
通常のペダルクランク足踏みの前進状態に戻る。
【0048】〔実施例4〕本発明の第4の実施例を図8
に示す。本実施例は、モータ直結遊星ローラ減速機70
に関するものである。即ち、モータケーシング71内に
モータ31が収納されると共に減速機構ケーシング75
内に2段減速遊星ローラ減速機構が収納され、これらケ
ーシング71,75は中壁蓋74を介して結合してい
る。
【0049】モータ31は、モータケーシング71内に
固設され励磁用のコイルが巻かれたステータ32と、内
周等分に複数個の永久磁石33を取付けたロータ34と
から構成される。即ちこのモータ31はインダクション
モータの構成であり、回転速度の制御はインバータによ
る周波数制御、トルクは電流制御である。
【0050】このロータ34には、中壁蓋74から減速
機構側に突き出して第1太陽ローラ72を形成する中空
の出力軸が固設してある。第1太陽ローラ72はモータ
側軸端が軸受36を介してモータケーシング71に支え
られる一方、そのローラ側は、クランク軸39に対して
ブシュ73を介して回転自在に支えられている。ブシュ
73は、含油焼結合金或いは摩擦係数の小さい樹脂製ド
ライベアリング等を使用する。
【0051】また、この第1太陽ローラ72は中間部に
おいて、中壁蓋74に取付けたシールリングによって遊
星ローラ側の潤滑剤がモータ31側に洩れぬようにシー
ルされている。モータケーシング71には、第1の実施
例と同様に、自転車に取付けるための取付け部材が一体
に備えられている。減速機構ケーシング75内には、第
1太陽ローラ72と同心に第1内ローラとなる弾性リン
グ76と、第2内ローラであるソリッド内ローラ81と
が外径側にルーズに収納されている。つまり、減速機構
ケーシング75の内周面と弾性リング76、ソリッド内
ローラ81の外周面との間には半径方向の隙間が存在し
ている。
【0052】更に、減速機構ケーシング75内には、第
1太陽ローラ72に外接し、弾性リング76に内接する
複数の第1遊星ローラ78が遊星ローラ軸80により回
転自在に支えられ、第1遊星ローラキャリア82がこれ
らローラ軸80を円周上等配し固定して支えている。第
1遊星ローラキャリア82は、その中空の出力軸がクラ
ンク軸39に対し隙間を空けて同心に設置され、出力軸
端は第2太陽ローラ82aを形成している。従って、弾
性リング76と第1遊星ローラキャリア82は、複数の
第1遊星ローラ78が第1太陽ローラ72と弾性リング
76に圧接するときに、第1太陽ローラ72の軸心に自
動的に調心される。
【0053】減速機構ケーシング75内では、弾性リン
グ76とソリッド内ローラ81が隣接して収納され、こ
のソリッド内ローラ81に内接し、第2太陽ローラ82
aに外接する複数の第2遊星ローラ46が遊星ローラ軸
49により回転自在に支えられ、第2遊星ローラキャリ
ア48がこれら遊星ローラ軸49を円周上等配し固定し
て支える。これら各ローラは、駆動トルクに相当する摩
擦力が生じるように圧接されている。
【0054】従って、ソリッド内ローラ81は、第2遊
星ローラ46が第2太陽ローラ82aとソリッド内ロー
ラ81に圧接するときに、第2太陽ローラ82aと同心
に調整される。弾性リング76を側面から押圧すること
により、弾性リング76の内径を縮めて各第1段減速ロ
ーラ間の圧接力を発生させるため、中壁蓋74と弾性リ
ング76との間に円環状のシム77を挟んで弾性リング
76の幅を調整する。このシム77による弾性リング7
6を押さえる力は相当に大きく、弾性リング76及びソ
リッド内ローラ81の回転方向の回り止めに充分な摩擦
力を保有しているため、特別な回り止めは不要である。
【0055】このように、2重の遊星ローラ減速機構
は、中壁蓋74と減速機構ケーシング75との間に収容
され、また、スプロケットケーシング52がその外側に
取付けられている。このスプロケットケーシング52以
下のクランク軸39の支持構成、クランク軸39と第2
遊星ローラキャリア出力軸48との間に構成された二組
の1方向クラッチ中間部56、外周部48a等の構造は
前述した第1の実施例と同様である。そのため、前述し
た第1の実施例と同一部分には同一符号を付して重複す
る説明を省略する。
【0056】上記構成を有する本実施例のモータ直結遊
星ローラ減速機70の作用は、動力伝達機能に関して、
前述した第1の実施例に係る遊星ローラ減速機30と同
様である。但し、第1の実施例と異なる点は、減速機構
ケーシング75と第1、第2内ローラとなる弾性リング
76、ソリッド内ローラ81とを別体とし、弾性リング
76、ソリッド内ローラ81の外径を減速機構ケーシン
グ75の内径よりも小さくして、組み込みを容易とした
こと、第1段減速の内ローラを弾性リング76としたこ
とである。
【0057】ここで、弾性リング76の調心は、第1太
陽ローラ72と第1遊星ローラ78との組合せ時にセル
フアライメント(自動調心)とし、また、第2段減速の
ソリッド内ローラ81の調心は、第1遊星ローラキャリ
ア82の出力部となっている第2太陽ローラ82aと第
2遊星ローラ46との組合せ時のセルフアライメント
(自動調心)となっている。また、シム77により弾性
リング76の幅を狭めて内径を縮めることにより、駆動
に必要な第1遊星ローラ78との圧接力を調整すると同
時に、弾性リング76の側圧により弾性リング76とシ
ム77を介した中壁蓋74との間の摩擦力及びソリッド
内ローラ81と減速機構ケーシング75の側面間の摩擦
力を、弾性リング76及びソリッド内ローラ81の回り
止め力として兼用する。
【0058】この結果、減速機構部のみを外部で分解組
み立てできる構造として、組み立て作業を容易とできる
利点がある。更に、本実施例では、第1太陽ローラ72
の軸筒側にクランク軸39に嵌合してこれを支えるブシ
ュ73を設けたため、第1太陽ローラ72の軸心の振れ
を抑えるという効果も奏する。
【0059】〔実施例5〕本発明の第5の実施例を図9
に示す。本実施例は、モータ直結遊星ローラ減速機85
に関するものである。本実施例は、2重の遊星ローラ減
速機構部を、中壁蓋74と減速機構ケーシング75との
間に収容した点については、前述した第3の実施例と同
様である。但し、第1段減速の内ローラである弾性リン
グ76に代えて小径のソリッド内ローラ86を用いた点
に相違がある。
【0060】即ち、減速機構ケーシング75内には、第
1太陽ローラ72と同心に第1内ローラとなるソリッド
内ローラ86と、第2内ローラであるソリッド内ローラ
81とが外径側にルーズに収納されている。つまり、減
速機構ケーシング75内においてソリッド内ローラ86
とソリッド内ローラ81が隣接して配置され、減速機構
ケーシング75の内周面とソリッド内ローラ81,86
の外周面との間には半径方向の隙間が存在している。
【0061】従って、ソリッド内ローラ86は、複数の
第1遊星ローラキャリア78が第1太陽ローラ72と弾
性リング76に圧接するときに、第1太陽ローラ72の
軸心に自動的に調心され、同様に、ソリッド内ローラ8
1は、第2遊星ローラ46が第2太陽ローラ82aとソ
リッド内ローラ81に圧接するときに、第2太陽ローラ
82aと同心に調整される。
【0062】更に、減速機構ケーシング75に対するソ
リッド内ローラ81,86の回り止めとして回り止めピ
ン87,88が設けられている。この回り止めピン8
7,88は、ソリッド内ローラ81,86の半径方向の
移動を許容するために、図15(a)に示すように、孔
に対して隙間を有するように遊嵌される構造又は図15
(b)に示すように、半径方向の長孔に挿入される構造
となっている。このように、回り止めピン87,88
は、ソリッド内ローラ81,86の回り止めとして機能
するが、その半径方向の移動を拘束しないため、上記セ
ルフアライメントに支障が生じることはない。尚、上述
した構造以外は、前述した実施例と同様であるので、同
一部分には同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0063】上記構成を有する本実施例のモータ直結遊
星ローラ減速機85の作用は、動力伝達機能に関して、
前述した第1の実施例に係る遊星ローラ減速機30と同
様である。但し、第1の実施例と異なる点は、減速機構
ケーシング75と第1,第2内ローラとなるソリッド内
ローラ81,86とを別体とし、ソリッド内ローラ8
1,86の外径を減速機構ケーシング75の内径よりも
小さくして、組み込みを容易としたこと、ソリッド内ロ
ーラ81,86を減速機構ケーシング75に対してフロ
ーティング構造としたことである。
【0064】即ち、第1段減速のソリッド内ローラ86
の調心は、第1太陽ローラ72と第1遊星ローラ78の
組合せ時のセルフアライメント(自動調心)とし、第2
段減速のソリッド内ローラ81の調心は、第1遊星ロー
ラキャリア82の出力部となっいる第2太陽ローラ82
aと第2遊星ローラ46との組合せ時のセルフアライメ
ント(自動調心)となっている。
【0065】この結果、減速機構部のみを外部で分解組
み立てできる構造として、組み立て作業を容易とできる
利点がある。尚、第1段の減速機は、第2段のそれより
伝達トルクは小さくて良いので、減速機を構成するロー
ラ72,78,86は第2段減速機を構成する各ローラ
82a,46,81より小径で良く、遊星ローラ78の
数も少なくて良い。
【0066】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明では、遊星ローラ減速機構を使用して
いるので、歯車減速機に比べて振動、騒音が少ない。ま
た、モータ出力軸端に太陽ローラが形成され、この太陽
ローラを中心にして第1段の遊星ローラ減速機構が構成
され、さらにこの第1段の遊星ローラ軸キャリアの出力
軸を太陽ローラとしてこれを中心に第2段目の遊星ロー
ラ減速機構が構成されているので、充分の減速比が得ら
れる。更に、モータ及び2段の遊星ローラ減速機構は一
体としてケーシング内に収容され、コンパクトで車輪へ
の重量配分も良好となっている。尚、自転車の補助動力
としてこのモータ付遊星ローラ減速機を使う場合、出力
チェンスプロケットが通常の自転車と同じ軸方向位置に
配置できるので、被動側のスプロケットも通常の位置の
ままで良い。自転車の走行中に一定値以上の送行トルク
を必要とするとき、制御装置によりモータをその速度に
合わせた回転速度と必要なトルクとに制御することがで
きる。しかも、操縦者が自転車を降りてこれを後方向に
引き戻したいとき、逆回転検出センサによりモータを1
時的に逆回転して一方向クラッチを切り離して置くこと
により、自転車を後方向に楽に移動させることができ
る。特に、減速機構ケーシングと内ローラとを別体と
し、減速機構の外径を減速機構ケーシングの内径よりも
小さくし、内ローラの調心は太陽ローラと遊星ローラと
の組み合わせ時のセルフアライメントとしたものは、減
速機構部だけを部分組立可能であり、組み込みが容易と
なる。更に、第1段減速の内ローラを弾性リングとした
ものは、弾性リングの側圧により減速機構ケーシングの
側面間の摩擦力を、弾性リング及び第2段の内ローラの
回り止め力として利用することができるので、余分な回
り止めが不要となり、構造が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るモータ直結遊星ロ
ーラ減速機の側面断面図である。
【図2】図1のA矢視1部断面を示す側面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係り、図1のモータ直
結遊星ローラ減速機を取付けた自転車を示す側面図であ
る。
【図4】図3のB−B断面を示す平面拡大図である。
【図5】図4中のトルク検出センサを示す側面図であ
る。
【図6】図5のトルク検出センサの上面図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係り、図3の自転車の
動力伝達及び制御系統を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施例に係るモータ直結遊星ロ
ーラ減速機の側面断面図である。
【図9】本発明の第5の実施例に係るモータ直結遊星ロ
ーラ減速機の側面断面図である。
【図10】従来の自転車の動力機構の概要を示す側面図
である。
【図11】図10の自転車の動力機構の平面図である。
【図12】図10中のトルク検出器の例を示す正面図で
ある。
【図13】図12のトルク検出器の平面図である。
【図14】従来のモータ直結遊星歯車減速機の側面断面
図である。
【図15】回り止めピンの嵌め合い構造を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
4 チェンスプロケット 5 チェン 16 補助動力付自転車 17 後輪 19 トルクセンサ 30,70,85 モータ直結遊星ローラ減速機 31 モータ 35,72 太陽ローラ(モータ出力軸) 38 モータケーシング 39 クランク軸 41,75 減速機構ケーシング 41a 第1内ローラ 41b 第2内ローラ 42,78 第1遊星ローラ 44,80 遊星ローラ軸 45,82 第1遊星ローラキャリア 46 第2遊星ローラ 48 第2遊星ローラキャリア 48a 一方向クラッチ 49 遊星ローラ軸 50 プッシュ 55 一方向クラッチ内周部 56 一方向クラッチ中間部 67 回転速度センサ 74 中壁蓋 76 弾性リング 77 シム 81 ソリッド内ローラ 86 第1ソリッド内ローラ 87,88 回り止めピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸と駆動側チェンスプロケット
    との間に一方向クラッチが介装されると共にモータと前
    記駆動側チェンスプロケットとの間に2段減速の遊星ロ
    ーラ減速機構及び一方向クラッチが介設されたことを特
    徴とするモータ直結遊星ローラ減速装置。
  2. 【請求項2】 ケーシングに軸受を介して支持される中
    空の出力軸が第1太陽ローラを形成しているモータと、
    前記ケーシングの内周に前記第1太陽ローラと同心に取
    付けられた第1内ローラと、前記第1太陽ローラに外接
    し前記第1内ローラに内接する複数の第1遊星ローラ
    と、前記第1遊星ローラを回転自在に支える複数の遊星
    ローラ軸及び該ローラ軸を固定して支えその中空の出力
    軸が第2太陽ローラを形成している第1遊星ローラキャ
    リアと、前記ケーシングの内周に前記第1内ローラと隣
    接し前記第1太陽ローラと同心に取付けられた第2内ロ
    ーラと、前記第2太陽ローラに外接し前記第2内ローラ
    に内接する複数の第2遊星ローラと、前記第2遊星ロー
    ラを回転自在に支える遊星ローラ軸及び該ローラ軸を固
    定して支える中空の出力軸を有する第2遊星ローラキャ
    リアと、前記ケーシングに軸受を介して回転自在に支え
    られ前記モータの出力軸及び前記第1遊星ローラキャリ
    ア及び第2遊星ローラキャリアの中空軸を回転自在に貫
    通するクランク軸と、前記第2遊星ローラキャリアの出
    力軸と前記クランク軸との間に軸受を兼ねて介装される
    2重の一方向クラッチと、該2重の一方向クラッチを通
    じて、前記第2遊星ローラキャリアの出力軸と前記クラ
    ンク軸の双方同時にでも又単独でも動力が伝達される駆
    動側チェンスプロケットとを備えたことを特徴とする自
    転車用モータ直結遊星ローラ減速装置。
  3. 【請求項3】 前記遊星ローラ減速機構は、前記モータ
    を収容するモータケーシングと中間壁を挟んで設けられ
    る減速機構ケーシング内に収容され、前記中間壁に軸受
    を介して支持されて減速機構側へ突出し前記モータの中
    空な出力軸に外周に形成されている第1太陽ローラと、
    該第1太陽ローラの出力軸の内周面にブシュを介して回
    転自在に圧嵌されるクランク軸と、前記減速機構ケーシ
    ングの内周面に隙間を開けて前記第1太陽ローラと同心
    に第1内ローラとして取り付けられた弾性リングと、前
    記第1太陽ローラに外接し前記弾性リングに内接する複
    数の第1遊星ローラと、前記第1遊星ローラを回転自在
    に支える複数の遊星ローラ軸及び該ローラ軸を固定して
    支え前記クランク軸と同軸心である中空の出力軸が第2
    太陽ローラを形成している第1遊星ローラキャリアと、
    前記減速機構ケーシングの内周面に隙間を開けて側面が
    前記弾性リングと接触し前記第2太陽ローラと同心に第
    2内ローラとして取り付けられたソリッド内ローラと、
    前記減速機構ケーシング内にあって当該ケーシングの取
    付け時に前記ソリッド内ローラと前記弾性リングに加わ
    る軸方向の圧力を調整する円環状のシムと、前記第2太
    陽ローラに外接し前記ソリッド内ローラに内接する複数
    の第2遊星ローラと、前記第2遊星ローラを回転自在に
    支える複数の遊星ローラ軸及び該ローラ軸を固定して支
    える中空の出力軸を有する第2遊星ローラキャリアとを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の自転車用モータ
    直結遊星ローラ減速装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性リングに代えて第1ソリッド内
    ローラを設けると共に前記シムを省略し、且つ、前記第
    1ソリッド内ローラ及び前記ソリッド内ローラの前記減
    速機構ケーシングに対する回り止めを設けたことを特徴
    とする請求項3記載の自転車用モータ直結遊星ローラ減
    速装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載のモータ直
    結遊星ローラ減速装置を自転車のクランクハブとなる位
    置にフレームと一体に取付け、前記駆動側チェンスプロ
    ケットはチェンを介して後輪軸に取付けられた従動スプ
    ロケットに連結したことを特徴とする補助駆動装置付き
    自転車。
  6. 【請求項6】 請求項5の自転車の駆動側チェンスプロ
    ケット以降の動力伝達部に伝達トルクセンサ及び速度セ
    ンサを設け、これらのセンサの信号を受けた制御装置に
    おいて自転車の送行動力を補助する適正なモータのトル
    ク及び回転を算出して前記モータを制御すると共に、自
    転車を手動後送させるとき、前記モータを逆回転して減
    速機構の抵抗負荷を無くすように制御することを特徴と
    する補助駆動装置付き自転車。
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