JP2016016718A - モータ内蔵ハブ構造及び自転車 - Google Patents

モータ内蔵ハブ構造及び自転車 Download PDF

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Abstract

【課題】内歯車を備えた環状体とハブ体との間のズレによる異音の発生を抑制することができるモータ内蔵ハブ構造及び自転車を得る。
【解決手段】モータ内蔵ハブユニット30は、ハブ軸42、44に対して回転可能に設けられたハブ体46と、ハブ体46の内部に配置されてハブ体46を回転させるモータ48と、ハブ体46の内部に配置されてモータ48の回転を減速してハブ体46に伝達する減速装置80とを備えている。減速装置80は、内周側に遊星歯車88が噛合される内歯車96Aを備える環状体96と、環状体96をハブ体46のカバー部92に締結固定する複数のボルト98と、を備えている。さらに、ハブ体46のカバー部92の面と環状体96の面とが対向する対向部は、カバー部92の面と環状体96の面とが相対的にずれないように接着剤130で接合されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ内蔵ハブ構造及び自転車に関する。
下記特許文献1には、内部にモータを収容し、モータの回転によって回転駆動されるハブを備えた電動車輪用ハブユニットが開示されている。この電動車輪用ハブユニットでは、ハブが固定用支持軸に回転可能に支持されており、ハブの内部に、モータの回転を減速してハブに伝達する遊星歯車減速機構が設けられている。遊星歯車減速機構は、遊星歯車に噛合される内歯が形成されたリング体を備えており、リング体はハブの内面にネジ止めされている。
特開2006−96059号公報(例えば、図2参照)
上記特許文献1に記載の電動車輪用ハブユニットでは、リング体は、ハブの側部の内面にボルトのみによって固定されている。このような構成では、例えば、通常駆動状態とブレーキを作動させた回生状態とに切り替わると、リング体の内歯の受けるトルクの方向が変化するため、リング体とハブとの間でズレが生じ、異音が発生する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、内歯車を備えた環状体とハブ体との間のズレによる異音の発生を抑制することができるモータ内蔵ハブ構造及び自転車を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るモータ内蔵ハブ構造は、車体に固定されるハブ軸に対して回転可能に設けられたハブ体と、前記ハブ体の内部に設けられ、前記ハブ体を回転させるモータと、前記ハブ体の内部に設けられ、前記モータの回転を減速して前記ハブ体に伝達する減速機構と、前記減速機構に設けられ、内周側に遊星歯車が噛合される内歯車を備えた環状体と、前記環状体を前記ハブ体に締結固定する複数の締結手段と、前記ハブ体の面と前記環状体の面とが対向する対向部に設けられ、前記ハブ体の面と前記環状体の面とが相対的にずれないように接合する接合手段と、を有し、前記接合手段は、前記ハブ体の面と前記環状体の面との間に塗布され、前記ハブ体の面と前記環状体の面とを接合する接着剤である。
請求項1に記載の発明では、車体に固定されるハブ軸に対してハブ体が回転可能に設けられており、ハブ体の内部に設けられた減速機構によって、ハブ体の内部のモータの回転を減速してハブ体に伝達する。減速機構には、内周側に遊星歯車が噛合される内歯車を備えた環状体が設けられており、環状体はハブ体に複数の締結手段で固定されている。さらに、ハブ体の面と環状体の面とが対向する対向部には、ハブ体の面と環状体の面とが相対的にずれないように接合する接合手段が設けられており、接合手段は、ハブ体の面と環状体の面とを接合する接着剤とされている。この構造では、複数の締結手段と接合手段により、環状体とハブ体とが強固に固定されると共に、ハブ体の面と環状体の面との対向部に設けられた接合手段により、ハブ体の面と環状体の面とが相対的にずれることが抑制される。このため、環状体とハブ体との間のズレによる異音の発生を抑制することができる。
また、ハブ体の面と環状体の面とが、これらの間に塗布された接着剤により接合されているため、ハブ体の面と環状体の面とが相対的にずれることを効果的に抑制することができる。さらに、複数の締結手段と接合手段により固定力を分散できるので、小さいサイズの締結手段を用いることができ、モータ内蔵ハブ構造の小型化および軽量化が可能となる。
請求項2に記載の発明は、車体に固定されるハブ軸に対して回転可能に設けられたハブ体と、前記ハブ体の内部に設けられ、前記ハブ体を回転させるモータと、前記ハブ体の内部に設けられ、前記モータの回転を減速して前記ハブ体に伝達する減速機構と、前記減速機構に設けられ、内周側に遊星歯車が噛合される内歯車を備えた環状体と、前記環状体を前記ハブ体に締結固定する複数の締結手段と、前記ハブ体の面と前記環状体の面とが対向する対向部に設けられ、前記ハブ体の面と前記環状体の面とが相対的にずれないように接合する接合手段と、を有し、前記接合手段は、前記ハブ体の面及び前記環状体の面の一方に設けられた係合部に、前記ハブ体の面及び前記環状体の面の他方が係合される構成とされている。
請求項2に記載の発明では、車体に固定されるハブ軸に対してハブ体が回転可能に設けられており、ハブ体の内部に設けられた減速機構によって、ハブ体の内部のモータの回転を減速してハブ体に伝達する。減速機構には、内周側に遊星歯車が噛合される内歯車を備えた環状体が設けられており、環状体はハブ体に複数の締結手段で固定されている。さらに、ハブ体の面と環状体の面とが対向する対向部には、ハブ体の面と環状体の面とが相対的にずれないように接合する接合手段が設けられており、接合手段は、ハブ体の面及び環状体の面の一方に設けられた係合部に、ハブ体の面及び環状体の面の他方が係合される構成とされている。この構造では、複数の締結手段と接合手段により、環状体とハブ体とが強固に固定されると共に、ハブ体の面と環状体の面との対向部に設けられた接合手段により、ハブ体の面と環状体の面とが相対的にずれることが抑制される。このため、環状体とハブ体との間のズレによる異音の発生を抑制することができる。
また、ハブ体の面及び環状体の面の一方に設けられた係合部に、ハブ体の面及び環状体の面の他方が係合されているため、ハブ体の面と環状体の面とが相対的にずれることを効果的に抑制することができる。さらに、複数の締結手段と接合手段により固定力を分散できるので、小さいサイズの締結手段を用いることができ、モータ内蔵ハブ構造の小型化および軽量化が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のモータ内蔵ハブ構造において、前記環状体の外周面と前記ハブ体の内周面とが前記接着剤により接合されている。
請求項3に記載の発明では、環状体の外周面とハブ体の内周面とが接着剤により接合されており、環状体の外周面とハブ体の内周面とが相対的にずれることをより効果的に抑制することができる。また、環状体の外周面とハブ体の内周面とが接着剤により接合されているため、内歯車を備えた環状体の軸方向の位置決めに影響を与えない。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項3に記載のモータ内蔵ハブ構造において、前記環状体の側面と前記ハブ体の側壁面とが前記接着剤により接合されている。
請求項4に記載の発明では、環状体の側面とハブ体の側壁面とが接着剤により接合されており、環状体の側面とハブ体の側壁面とが相対的にずれることをより効果的に抑制することができる。例えば、環状体がハブ体の側壁面に複数のボルトのみにより固定されている構造では、環状体の側面が波状に変形してハブ体の側壁面を叩く現象が生じる可能性があるが、本構造では、環状体の側面が波状に変形してハブ体の側壁面を叩くことを防止又は抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のモータ内蔵ハブ構造において、前記ハブ体の内周面と前記環状体の外周面とが前記接合手段により接合されており、前記環状体の外周面は、前記環状体の前記複数の締結手段の固定面から前記環状体の軸方向に延びる円筒部により構成されている。
請求項5に記載の発明では、ハブ体の内周面と接合される環状体の外周面は、環状体の複数の締結手段の固定面から環状体の軸方向に延びる円筒部により構成されているため、締結手段の頭部を円筒部の内部に収納できる。このため、環状体をハブ体に固定した状態で、ハブ体の内部のスラスト方向(軸方向)の寸法をよりコンパクト化することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のモータ内蔵ハブ構造において、前記複数の締結手段は、前記環状体の軸方向に配置されている。
請求項6に記載の発明では、複数の締結手段は、環状体の軸方向に配置されており、例えば、環状体の外周面とハブ体の内周面との対向部を接合手段により接合した場合には、締結手段の締結固定部と接合手段の接合部の向きが異なる。このため、環状体をハブ体に固定する際に、スラスト方向(軸方向)とラジアル方向(軸に対して垂直方向)で固定力を得ることができる。
請求項7に記載の発明に係る自転車は、前輪又は後輪に、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のモータ内蔵ハブ構造が設けられている。
請求項7に記載の発明では、自転車の前輪又は後輪に、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のモータ内蔵ハブ構造が設けられているので、複数の締結手段と接合手段により、環状体とハブ体とが強固に固定される。また、ハブ体の面と環状体の面との対向部に設けられた接合手段により、ハブ体の面と環状体の面とが相対的にずれることが抑制される。このため、環状体とハブ体との間のズレによる異音の発生を抑制することができる。
本発明のモータ内蔵ハブ構造及び自転車によれば、内歯車を備えた環状体とハブ体との間のズレによる異音の発生を抑制することができる。
本発明の第1実施形態であるモータ内蔵ハブ構造が適用された自転車を示す側面図である。 本発明の第1実施形態であるモータ内蔵ハブ構造を示す、ハブ軸を含む断面図である。 (A)は、図2に示すモータ内蔵ハブ構造に用いられるハブ体のカバー部を示すハブ軸方向からの側面図であり、(B)は、ハブ体のカバー部を示す断面図(図3(C)中の3B−3B線断面図)であり、また(C)は、ハブ体のカバー部を示す(A)とは反対側の側面図である。 (A)は、図2に示すモータ内蔵ハブ構造に用いられる環状体をハブ体のカバー部に固定した状態を示す側面図であり、(B)は環状体を示す側面図である。 本発明の第2実施形態であるモータ内蔵ハブ構造を示す断面図である。 本発明の第3実施形態であるモータ内蔵ハブ構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図において適宜示される矢印UPは自転車上方側を示している。
〔第1実施形態〕
図1には、本発明の第1実施形態であるモータ内蔵ハブ構造が適用された自転車としての電動アシスト自転車10が側面図にて示されている。
図1に示されるように、電動アシスト自転車10は、前方側に斜め上下方向に沿って配置されるヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12より後方側に斜め上下方向に沿って配置されるシートパイプ14と、ヘッドパイプ12とシートパイプ14とを前後斜め方向に沿って連結するメインパイプ16と、ヘッドパイプ12の下部に連結された前ホーク18の下端部に取り付けられたモータ内蔵ハブユニット30と、を備えている。モータ内蔵ハブユニット30は、本実施形態のモータ内蔵ハブ構造S1(図2参照)が適用されており、前輪20の中心部に設けられている。
また、電動アシスト自転車10は、メインパイプ16の後方側に配置されて後輪22の中心に向かって延在されるチェーンステー24と、シートパイプ14の上端部とチェーンステー24の後端部とを繋ぐと共に後輪22を回転可能に支持するバックホーク26と、を備えている。メインパイプ16の下端部には、ペダル28Aを備えたクランクアーム28が回転可能に取り付けられている。
さらに、シートパイプ14の後部には、バッテリー32とコントローラ34とが搭載されている。電動アシスト自転車10には、ペダル28Aの踏力が作用する箇所に、ペダル28Aの負荷を検出するセンサ(図示省略)が設けられている。コントローラ34は、ペダル28Aの負荷が一定値に達すると、バッテリー32に接続されたコントローラ34からモータ内蔵ハブユニット30のモータ48(図2参照)に通電するようになっている。
図2に示されるように、モータ内蔵ハブ構造S1が適用されたモータ内蔵ハブユニット30は、車体としての前ホーク18(図1参照)の下端部に固定される左右一対のハブ軸42、44と、ハブ軸42、44に対して回転可能に設けられたハブ体46と、ハブ体46の内部に設けられたモータ48と、ハブ体46の内部に配置されてモータ48を支持するハウジング50と、を備えている。
モータ48は、回転可能なロータ52と、ロータ52を回転させるステータ54と、を備えている。ロータ52は、円形の金属板52Aを複数積層して形成されており、円形の金属板52Aの中心部には、回転軸56が貫通されている。本実施形態では、金属板52Aの中心部に回転軸56を圧入することによって、複数の金属板52Aが回転軸56に取り付けられている。複数の金属板52Aの外周部には、回転軸56と平行に複数の永久磁石58が設けられており、金属板52Aの周方向にS極とN極が配置されている。
ステータ54は、環状の金属板54Aを複数積層して形成されている。ステータ54は、ハウジング50に固定されている。ロータ52は、ステータ54の内部に、ステータ54と同心で回転可能に配設されている。より具体的には、ハウジング50は、左右一対にて構成されており、キャリア60および支持体62を備えている。ステータ54を構成する複数の金属板54Aを、ステータ54の軸方向両側からキャリア60および支持体62で挟み、金属板54Aの外周部を貫通する複数の締付ボルト64で締め付けることで、ステータ54がキャリア60および支持体62に固定されている。ステータ54は、給電用ケーブル66を介してコントローラ34(図1参照)に電気的に接続されている。
図2中の幅方向左側に配置されたキャリア60は、ロータ52の金属板52Aと対向する位置に、内径を拡大させるように切り欠かれた切り欠き部60Aを備えている。キャリア60の切り欠き部60Aには、軸受68の外輪が嵌合されている。図2中の幅方向右側に配置された支持体62は、ロータ52の金属板52Aと対向する位置に、内径を拡大させるように切り欠かれた切り欠き部62Aを備えている。支持体62の切り欠き部62Aには、軸受69の外輪が嵌合されている。軸受68、69によって、ロータ52の回転軸56の軸方向の両端が回転可能に支持されている。
本実施形態では、回転軸56の軸方向両側に、ハブ軸42とハブ軸44とが分割して配置されている。ハブ軸42とハブ軸44は、回転軸56と同軸上に配置されている。ハウジング50は、図2中の幅方向右側のハブ軸44に取り付けられており、ハウジング50と一体的に構成された後述するハブ軸支持体82は、図2中の幅方向左側のハブ軸42に取り付けられている。
図2中の幅方向左側に配置されたキャリア60の外側(モータ48と反対側)には、モータ48の構成部材であるロータ52の回転を減速してハブ体46に伝達する減速機構としての減速装置80が設けられている。減速装置80は、ハブ体46の内部に設けられている。減速装置80は、キャリア60(ハウジング50)と一体的に構成されたハブ軸支持体82を備えている。本実施形態では、ハブ軸支持体82は、略円形の縦壁部の外周部から延びた複数(本実施形態では3本)の脚部を備えており、それぞれの脚部の先端側でボルト84によりキャリア60に締結固定されている。回転軸56の軸方向の一端部側は、キャリア60の外側に延在されている。
減速装置80は、回転軸56の軸方向の一端部に形成された太陽歯車86と、ハブ軸支持体82に回転可能に支持された複数(本実施形態では3つ)の遊星歯車88と、を備えている。遊星歯車88は、軸部88Aの軸方向のキャリア60側に設けられた大歯車88Bと、軸部88Aの軸方向のキャリア60とは反対側に設けられた小歯車88Cと、を備えている。大歯車88Bは、回転軸56の太陽歯車86に噛合されている。
ハブ体46は、モータ48及び減速装置80の外周側を囲むと共に、図2中の左側(モータ48と反対側)が開口された略カップ状の本体部(ハブ体本体部)90と、本体部90の開口側を覆うカバー部(ハブ体カバー部)92と、を備えている。カバー部92は、複数箇所でボルト94によって本体部90に締結固定されている。本体部90の底面部には、開口90Aが形成されており、本体部90の開口90Aの内周部と支持体62との間に軸受100が介装されている。支持体62は、図2中の幅方向右側に配置されたハブ軸44に取り付けられている。
カバー部92の中心部には、開口92Aが形成されており、開口92Aの内周部と図2中の幅方向左側に配置されたハブ軸42との間に軸受102が介装されている。軸受102及び軸受100によって、左右両側のハブ軸42、44に対してハブ体46が回転可能に支持されている。
減速装置80には、内周側に遊星歯車88の小歯車88Cが噛合される内歯車96Aを備えた環状体96が設けられている(図4参照)。環状体96は、カバー部92の内部の外周部側に、締結手段としての複数のボルト98により締結固定されている。さらに、環状体96の外周面とカバー部92の内周面とが接合手段としての接着剤130により接合されている。この環状体96をカバー部92に固定する構造については、後に詳述する。
モータ内蔵ハブユニット30は、ロータ52(金属板52A)の軸方向の一方の側面(図2中の右側の側面)に位置するように回転軸56に取り付けられたプッシュナット120を備えている。プッシュナット120がロータ52(金属板52A)の軸方向の一方の側面に位置することで、回転軸56に対するロータ52の軸方向一方側の位置が規制され、ロータ52(金属板52A)が回転軸56の軸方向右側に位置ズレすることが抑制されるようになっている。
図示を省略するが、プッシュナット120は、リング部と、リング部から半径方向内側に半径方向と交差する方向に突出した複数の爪部と、を備えている。プッシュナット120は、リング部がロータ52(金属板52A)の軸方向の一方の側面に位置し、複数の爪部が回転軸56を保持することで、回転軸56の軸方向の任意の位置で固定可能な構造とされている。
モータ内蔵ハブユニット30は、ロータ52(金属板52A)の軸方向の他方の側面(図2中の左側の側面)に位置するように回転軸56に取り付けられたスペーサ122を備えている。本実施形態では、軸受68の外輪がキャリア60の切り欠き部60Aに嵌合されており、この状態で、軸受68とロータ52(金属板52A)の軸方向の他方の側面(図2中の左側の側面)との間にスペーサ122が介在されている。スペーサ122は、回転軸56に外挿されるワッシャーとされている。このスペーサ122によって、回転軸56に対するロータ52の軸方向他方側の位置が規制されると共に、ロータ52と軸受68との間のクリアランスが確保されている。
回転軸56の軸方向の一方の端部(プッシュナット120よりも軸方向外側の端部)には、外径が縮小された小径部が形成されており、この小径部に軸受69が設けられている。回転軸56は、軸方向両側の軸受68、69を介してハウジング50に回転可能に支持されている。モータ内蔵ハブユニット30には、回転軸56の軸方向の他方の端部側(プッシュナット120と反対側)に、軸受68に対する回転軸56の軸方向の位置を規制するスナップリング124が設けられている。本実施形態では、回転軸56の太陽歯車86よりも軸方向内側に、周方向に沿って溝部が形成されており、溝部にスナップリング124が係合されている。スナップリング124は、例えばC字状の部材からなり、半径方向に拡径して溝部に嵌め込むことで、溝部に固定されている。このスナップリング124によって、軸受68及びハウジング50に対する回転軸56の軸方向の位置ズレが抑制されるようになっている。
ハウジング50を構成する支持体62には、一方(図2中の右側)のハブ軸44の軸部44Aが貫通される開口部62Bが形成されており、開口部62Bよりも軸方向内側に隣接する位置には、半径方向外側に窪んだ窪み部62Cが形成されている。ハブ軸44の軸方向の一端部(回転軸56と対向する側の端部)には、半径方向外側に突出した突出部44Bが形成されており、突出部44Bが支持体62の窪み部62Cに係合されている。ハブ軸44の軸方向の他端部側(突出部44Bと反対側)には、ネジ部44Cが形成されている。
支持体62よりもハブ軸44の軸方向外側には、ハブ軸44に外挿される筒状部104が設けられており、支持体62の側部に筒状部104の側部が接触するように配置されている。ハブ軸44のネジ部44Cには、ハブ軸44の支持体62(ハウジング50)に対する軸方向の位置を規制するナット126が螺合されている。ナット126が筒状部104を介して支持体62側に締め付けられることで、ハブ軸44が支持体62に固定されている。すなわち、ハブ軸44の突出部44Bが支持体62の窪み部62Cに係合された状態で、ナット126が筒状部104を介して支持体62側に締め付けられることで、ハブ軸44の支持体62(ハウジング50)に対する軸方向の位置ズレが抑制されるようになっている。
また、ハウジング50と一体的に固定されたハブ軸支持体82には、他方(図2中の左側)のハブ軸42の軸部42Aが貫通される開口部82Aが形成されており、開口部82Aよりも軸方向内側に隣接する位置には、半径方向外側に窪んだ窪み部82Bが形成されている。ハブ軸42の軸方向の一端部(回転軸56と対向する側の端部)には、半径方向外側に突出した突出部42Bが形成されており、突出部42Bがハブ軸支持体82の窪み部82Bに係合されている。ハブ軸42の軸方向の他端部側(突出部42Bと反対側)には、ネジ部42Cが形成されている。
ハブ軸支持体82よりもハブ軸42の軸方向外側には、ハブ軸42に外挿される筒状部108が設けられている。ハブ軸42のネジ部42Cには、ハブ軸42のハブ軸支持体82(ハウジング50)に対する軸方向の位置を規制するナット126が螺合されている。ナット126が筒状部108及び軸受102を介してハブ軸支持体82側に締め付けられることで、ハブ軸42がハブ軸支持体82及びハウジング50に固定されている。すなわち、ハブ軸42の突出部42Bがハブ軸支持体82の窪み部82Bに係合された状態で、ナット126が筒状部108及び軸受102を介してハブ軸支持体82側に締め付けられることで、ハブ軸42のハブ軸支持体82及びハウジング50に対する軸方向の位置ズレが抑制されるようになっている。
ハブ軸42とハブ軸44は、電動アシスト自転車10の前ホーク18(図1参照)の下端部に固定されている。
ハブ体46の本体部90の外周部の幅方向両側には、周方向に沿って周壁部90Bが形成されている。図示を省略するが、周壁部90Bには、電動アシスト自転車10の前輪20に設けられたスポーク21(図1参照)が取り付けられている。
電動アシスト自転車10(図1参照)は、下り坂などの惰性走行時に前輪20の回転力を利用して発電、充電を行う回生機能を有しており、制動時に発生した電力をバッテリー32に充電することで、補助できる距離を伸ばしている。ここで、回生機能とは、駆動回転力として出力している電動機としてのモータ48(図2参照)に対して、逆に軸回転を入力して発電機として作動させ、運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回収することをいう。
次に、環状体96をハブ体46のカバー部92に固定する構造について説明する。
図3(A)〜(C)に示されるように、カバー部92は、略上下方向に沿って配置されると共に中心部に開口92Aが形成された側壁部(縦壁部)92Bと、側壁部92Bの周縁部から本体部90側(図2参照)に軸方向に沿って延びた円筒部92Cと、を備えている。さらに、側壁部92Bの内側(図2に示す減速装置80側)には、円筒部92Cの半径方向内側に円筒部92Cとほぼ同心円上に配置された内側円筒部92Dと、円筒部92Cと内側円筒部92Dとを半径方向に繋ぐ複数のリブ92Eとが設けられている。
複数のリブ92Eのうちの一部のリブ92Eには、内側円筒部92Dと隣接する位置にリブ92Eの幅よりも幅が大きい取付部92Fが設けられている。取付部92Fは、略円柱状に形成されている。取付部92Fは、カバー部92の周方向に沿ってほぼ等間隔に複数(本実施形態では、6個)配置されている。取付部92Fには、ボルト98の軸部98Bが螺合されるネジ孔93がハブ体46の軸方向に沿って形成されている(図2参照)。円筒部92Cは、リブ92Eおよび取付部92Fよりも軸方向の本体部90側(図2参照)に突出している。また、カバー部92には、側壁部92Bの外周部から半径方向外側に突出した複数(本実施形態では、3つ)の突出片92Gを備えている。突出片92Gには、本体部90と締結固定されるボルト94が挿通される貫通孔95が形成されている(図2参照)。
図4(B)に示されるように、環状体96は、カバー部92の複数のリブ92E(図3(C)参照)と対向する位置に配置される側壁部(縦壁部)96Bと、側壁部96Bの周縁部から本体部90側(図2参照)に軸方向に沿って延びた円筒部96Cと、を備えている。さらに、環状体96は、側壁部96Bの内周部から本体部90側(図2参照)に軸方向に沿って延びると共に円筒部96Cとほぼ同心円上に配置された内側円筒部96Dと、円筒部96Cと内側円筒部96Dとを半径方向に繋ぐ複数のリブ96Eと、を備えている。環状体96は、内側円筒部96Dの内周部に内歯車96Aが形成されている。
複数のリブ96Eのうちの一部のリブ96Eの中間部(内側円筒部96Dに近い位置)には、リブ96Eの幅よりも幅が大きい略円柱状の取付部96Fが設けられている。取付部96Fは、環状体96の周方向に沿ってほぼ等間隔に複数(本実施形態では、6個)配置されている。取付部96Fには、ボルト98の軸部98Bが挿通される貫通孔97がハブ体46の軸方向に沿って形成されている(図2参照)。円筒部96Cは、リブ96Eおよび取付部96Fよりも軸方向の本体部90側に突出している。環状体96の複数の貫通孔97は、カバー部92の複数のネジ孔93と軸方向の位置が合うように設けられている。
図4(A)に示されるように、環状体96の円筒部96Cの外径は、カバー部92の円筒部92Cの内径よりも若干小さく形成されており、環状体96の円筒部96Cがカバー部92の円筒部92Cの内側に嵌まり込んでいる。この状態で、環状体96の円筒部96Cとカバー部92の円筒部92Cとの対向部である円筒部96Cの外周面と円筒部92Cの内周面とが、接着剤(接合手段)130により接合されている(図2参照)。本実施形態では、カバー部92の円筒部92Cの内周面のほぼ全面に接着剤130を塗布した状態で、環状体96の円筒部96Cをカバー部92の円筒部92Cの内側に嵌め込んでいる。これにより、円筒部96Cの外周面と円筒部92Cの内周面とが、接着剤130により周方向にほぼ連続して接合されている。
また、ボルト(締結手段)98の軸部98Bを環状体96の貫通孔97に挿通させ、カバー部92のネジ孔93に螺合させることで、環状体96の側壁部96Bが複数のボルト98によりカバー部92の側壁部92Bに締結固定されている。複数のボルト98は、環状体96の軸方向に配置されている(図2参照)。
図2に示されるように、カバー部92の内周面と接合される環状体96の外周面は、環状体96のボルト98の固定面から環状体96の軸方向に延びた円筒部96Cにより構成されている。これにより、環状体96が複数のボルト98によりカバー部92に締結固定された状態で、複数のボルト98の頭部98Aが円筒部96Cの内部に収納されている。
次に、本実施形態のモータ内蔵ハブ構造S1が適用されたモータ内蔵ハブユニット30の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、電動アシスト自転車10のペダル28Aの踏込みに一定値以上の負荷が作用すると、コントローラ34は、バッテリー32から給電用ケーブル66を通じてモータ48のステータ54に通電する(図2参照)。これによって、ロータ52が回転する。ロータ52の回転によって、回転軸56の軸方向一端部に設けられた太陽歯車86が回転し、太陽歯車86に噛合された遊星歯車88が定位置で回転する。遊星歯車88の回転は、環状体96の内歯車96Aを介してハブ体46に減速して伝達され、電動アシスト自転車10の前輪20を回転駆動する。このようなモータ内蔵ハブユニット30では、ロータ52の電動回転によって、ペダル28Aの踏込み力を軽くして電動アシスト自転車10を走行させることができる。
一般的に、回生機能を有するモータ内蔵ハブユニットでは、通常駆動時の状態と、下り坂などの惰性走行時に車輪の回転力を利用した回生状態とに切り替わると、環状体の内歯車の受けるトルクの方向が変化する。例えば、環状体がハブ体の側壁部に複数のボルトのみによって固定されている構造では、環状体の内歯車の受けるトルクの方向が変化することにより、環状体とハブ体との間でズレが生じる。つまり、環状体の外周面とハブ体の内周面との間の動摩擦や他の構成部品との接触が発生し、そのときに異音が発生する可能性がある。
本実施形態のモータ内蔵ハブユニット30では、図2及び図4に示されるように、環状体96の側壁部96Bが、複数(本実施形態では6本)のボルト98によりハブ体46を構成するカバー部92の側壁部92Bに締結固定されている。これと共に、モータ内蔵ハブユニット30では、環状体96の円筒部96Cがカバー部92の円筒部92Cの内側に嵌まり込んだ状態で、環状体96の円筒部96Cの外周面とカバー部92の円筒部92Cの内周面とが、接着剤130により接合されている。このようなモータ内蔵ハブユニット30では、複数のボルト98と接着剤130により、環状体96とカバー部92(ハブ体46)とが強固に固定されると共に、接着剤130により、円筒部96Cの外周面と円筒部92Cの内周面とが相対的にずれることを抑制することができる。このため、環状体96とカバー部92との間のズレによる異音の発生を抑制することができる。
また、モータ内蔵ハブユニット30では、複数のボルト98による締結固定部と接着剤130のよる接合部により固定力を分散できるので、小さいサイズのボルト98を用いることができ、モータ内蔵ハブユニット30の小型化および軽量化が可能となる。
また、モータ内蔵ハブユニット30では、環状体96の円筒部96Cの外周面とカバー部92の円筒部92Cの内周面とが、接着剤130により接合されているため、内歯車96Aを備えた環状体96の軸方向の位置決めに影響を与えない。このため、環状体96をカバー部92に容易に組み付けることができる。
また、モータ内蔵ハブユニット30では、カバー部92の内周面と接着される環状体96の外周面は、環状体96の複数のボルト98の固定面から環状体96の軸方向に延びた円筒部96Cにより構成されている。これにより、複数のボルト98の頭部98Aを円筒部96Cの内部に収納できる。このため、環状体96を複数のボルト98によりカバー部92に固定した状態で、カバー部92の内側のスラスト方向(軸方向)の寸法をよりコンパクト化することができる。
さらに、図2及び図4に示されるように、複数のボルト98により環状体96の側壁部96Bとカバー部92の側壁部92Bとが締結固定された状態で、複数のボルト98は、環状体96の軸方向に配置されている。このため、環状体96をカバー部92に固定する際に、複数のボルト98による締結固定部と接着剤130による接合部の向きが異なり、スラスト方向(軸方向)とラジアル方向(軸に対して垂直方向)で固定力を得ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態であるモータ内蔵ハブ構造について説明する。なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図5に示されるように、本実施形態のモータ内蔵ハブ構造S2が適用されたモータ内蔵ハブユニット150では、ハブ体46を構成するカバー部152は、側壁部92Bにおける環状体96と対向する内側面(側壁面)152Aが略平面状に形成されている。また、環状体96の側壁部96Bの外側面(内側面152Aと対向する面)も略平面状に形成されている。環状体96の側壁部96Bは、複数(本実施形態では6本)のボルト98によりカバー部152の側壁部92Bに締結固定されている。さらに、環状体96の円筒部96Cの外周面とカバー部152の円筒部92Cの内周面とが、接合手段としての接着剤154により接合されると共に、環状体96の側壁部96Bの外側面(側面)とカバー部152の側壁部92Bの内側面152Aとが、接着剤154により接合されている。
このようなモータ内蔵ハブユニット150では、複数のボルト98と接着剤154により、環状体96とカバー部152(ハブ体46)とがより強固に固定されている。また、接着剤154により、環状体96の円筒部96Cの外周面とカバー部152の円筒部92Cの内周面とが相対的にずれることが抑制されると共に、環状体96の側壁部96Bの外側面とカバー部152の側壁部92Bの内側面152Aとが相対的にずれることが抑制される。このため、環状体96とカバー部152との間のズレによる異音の発生を抑制することができる。
例えば、環状体がカバー部(ハブ体)の側壁部に複数のボルトのみにより固定されている構造では、環状体の側壁部が波状に変形し、カバー部(ハブ体)の側壁部を叩く現象が発生する可能性がある。これに対し、本実施形態のモータ内蔵ハブユニット150では、環状体96の側壁部96Bの外側面とカバー部152の側壁部92Bの内側面152Aとが、接着剤154により接合されているため、環状体96の側壁部96Bの外側面が波状に変形してカバー部152の側壁部92Bを叩くことを防止又は抑制することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態であるモータ内蔵ハブ構造について説明する。なお、第1及び第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図6に示されるように、本実施形態のモータ内蔵ハブ構造S3が適用されたモータ内蔵ハブユニット160では、ハブ体46を構成するカバー部162は、金属製とされている。カバー部162の円筒部92Cの内周面には、ローレット加工により軸方向に沿って形成された多数の凹凸からなる接合手段としての係合部164を備えている。内歯車96Aを備えた環状体166は、樹脂製とされている。環状体166の円筒部96Cの外径は、カバー部162の円筒部92C(係合部164)の内径よりも若干大きく形成されている。環状体166の円筒部96Cの外周面は、カバー部162の円筒部92Cの内側に組み付ける前は、ほぼ一様で滑らかな面を有している。環状体166の円筒部96Cをカバー部162の円筒部92Cの内側に圧入することで、環状体166の円筒部96Cの外周面には、カバー部162の円筒部92Cの係合部164に係合される多数の凹凸が形成される。これにより、カバー部162の円筒部92Cの係合部164と環状体166の円筒部96Cの多数の凹凸とが係合される。
また、モータ内蔵ハブユニット160では、環状体166の側壁部96Bは、複数(本実施形態では6本)のボルト98によりカバー部162の側壁部92Bに締結固定されている。
このようなモータ内蔵ハブユニット160では、複数のボルト98による締結固定部と、カバー部162の円筒部92Cの係合部164と環状体166の円筒部96Cの外周面との係合による接合部により、環状体166とカバー部162(ハブ体46)とがより強固に固定されている。また、カバー部162の円筒部92Cの係合部164と環状体166の円筒部96Cの外周面との係合による接合部により、環状体166の円筒部96Cの外周面とカバー部162の円筒部92Cの内周面とが相対的にずれることを抑制することができる。このため、環状体96とカバー部162との間のズレによる異音の発生を抑制することができる。
なお、第3実施形態のカバー部162の係合部164と環状体166の外周面とを圧入により係合させる構造に代えて、カバー部の内周面と環状体の外周面とを他の接合手段により係合させてもよい。例えば、環状体の外周面に略V字状の複数の切り欠き部を設けると共に、カバー部(ハブ体)における環状体の外周面との境界付近に複数の孔部を設け、複数のタッピングネジをそれぞれ孔部にねじ込むことで、タッピングネジを切り欠き部に係合させる構成でもよい。この構成でも、複数のタッピングネジと切り欠き部との係合により、環状体の外周面とカバー部の内周面とが相対的にずれることを抑制することができる。
また、例えば、環状体の外周面に複数の凹状の切り欠き部を設け、カバー部に半径方向に沿って複数のネジを締め付けることで、ネジを切り欠き部にそれぞれ係合させる構成でもよい。この構成でも、複数のネジと切り欠き部との係合により、環状体の外周面とカバー部の内周面とが相対的にずれることを抑制することができる。
さらに、本発明は、ハブ体の面に設けられた係合部に、環状体の面が係合される構成に限定するものではなく、環状体の面に設けられた係合部に、ハブ体の面が係合される構成でもよい。
また、第2実施形態のモータ内蔵ハブユニット150では、環状体96の円筒部96Cとカバー部152の円筒部92Cとが接着剤154により固定されると共に、環状体96の側壁部96Bとカバー部152の側壁部92Bの内側面152Aとが接着剤154により固定されているが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、環状体96の側壁部96Bとカバー部152の側壁部92Bの内側面152Aのみを接着剤154により接着する構成でもよい。この構成でも、環状体96とカバー部152の対向面のズレが抑制され、環状体96とカバー部152との間のズレによる異音の発生を抑制することができる。
また、本実施形態のモータ内蔵ハブユニット30では、回転軸56と左右両側のハブ軸42、44とが軸方向に分割して配置されているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
さらに、本実施形態のモータ内蔵ハブユニット30は、電動アシスト自転車10の前輪20に設けられているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、モータ内蔵ハブユニットを電動アシスト自転車の後輪に設けてもよい。
10 電動アシスト自転車(自転車)
18 前ホーク(車体)
20 前輪
30 モータ内蔵ハブユニット
42 ハブ軸
44 ハブ軸
46 ハブ体
48 モータ
80 減速装置(減速機構)
88 遊星歯車
92 カバー部(ハブ体)
92B 側壁部(側壁面)
92C 円筒部(内周面)
96 環状体
96A 内歯車
96B 側壁部(側面)
96C 円筒部(外周面)
98 ボルト(締結手段)
130 接着剤(接合手段)
150 モータ内蔵ハブユニット
152 カバー部(ハブ体)
152A 内側面(側壁面)
154 接着剤(接合手段)
160 モータ内蔵ハブユニット
162 カバー部(ハブ体)
164 係合部(接合手段)
166 環状体
S1 モータ内蔵ハブ構造
S2 モータ内蔵ハブ構造
S3 モータ内蔵ハブ構造

Claims (7)

  1. 車体に固定されるハブ軸に対して回転可能に設けられたハブ体と、
    前記ハブ体の内部に設けられ、前記ハブ体を回転させるモータと、
    前記ハブ体の内部に設けられ、前記モータの回転を減速して前記ハブ体に伝達する減速機構と、
    前記減速機構に設けられ、内周側に遊星歯車が噛合される内歯車を備えた環状体と、
    前記環状体を前記ハブ体に締結固定する複数の締結手段と、
    前記ハブ体の面と前記環状体の面とが対向する対向部に設けられ、前記ハブ体の面と前記環状体の面とが相対的にずれないように接合する接合手段と、を有し、
    前記接合手段は、前記ハブ体の面と前記環状体の面との間に塗布され、前記ハブ体の面と前記環状体の面とを接合する接着剤であるモータ内蔵ハブ構造。
  2. 車体に固定されるハブ軸に対して回転可能に設けられたハブ体と、
    前記ハブ体の内部に設けられ、前記ハブ体を回転させるモータと、
    前記ハブ体の内部に設けられ、前記モータの回転を減速して前記ハブ体に伝達する減速機構と、
    前記減速機構に設けられ、内周側に遊星歯車が噛合される内歯車を備えた環状体と、
    前記環状体を前記ハブ体に締結固定する複数の締結手段と、
    前記ハブ体の面と前記環状体の面とが対向する対向部に設けられ、前記ハブ体の面と前記環状体の面とが相対的にずれないように接合する接合手段と、を有し、
    前記接合手段は、前記ハブ体の面及び前記環状体の面の一方に設けられた係合部に、前記ハブ体の面及び前記環状体の面の他方が係合される構成とされているモータ内蔵ハブ構造。
  3. 前記環状体の外周面と前記ハブ体の内周面とが前記接着剤により接合されている請求項1に記載のモータ内蔵ハブ構造。
  4. 前記環状体の側面と前記ハブ体の側壁面とが前記接着剤により接合されている請求項1又は請求項3に記載のモータ内蔵ハブ構造。
  5. 前記ハブ体の内周面と前記環状体の外周面とが前記接合手段により接合されており、
    前記環状体の外周面は、前記環状体の前記複数の締結手段の固定面から前記環状体の軸方向に延びる円筒部により構成されている請求項1又は請求項2に記載のモータ内蔵ハブ構造。
  6. 前記複数の締結手段は、前記環状体の軸方向に配置されている請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のモータ内蔵ハブ構造。
  7. 前輪又は後輪に、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のモータ内蔵ハブ構造が設けられている自転車。
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