JPH116999A - 液晶基板の製造方法、液晶表示素子および投射型液晶表示装置 - Google Patents

液晶基板の製造方法、液晶表示素子および投射型液晶表示装置

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JPH116999A
JPH116999A JP9160237A JP16023797A JPH116999A JP H116999 A JPH116999 A JP H116999A JP 9160237 A JP9160237 A JP 9160237A JP 16023797 A JP16023797 A JP 16023797A JP H116999 A JPH116999 A JP H116999A
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light
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JP9160237A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Oi
好晴 大井
Masaya Keyakida
昌也 欅田
Satoshi Niiyama
聡 新山
Shinya Tawara
慎哉 田原
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】投射表示の不要光を除去する。 【解決手段】表電極基板151にピッチP、高さdの鋸
歯状面を持つ透明電極152が、裏電極基板153に画
素長aの反射機能層154が形成され、両基板間に平均
厚さGの液晶/樹脂複合体155が挟持され(a>P、
a>G)、鋸歯状面と平坦面との角度θ(x)の有効寸
法長における平均値をθAVとすると、投射光学系の集光
角δ(有効開口数F=sin-1δ)がθAV≧δ/2を満
足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶基板の製造方
法、および透過散乱型の動作モードを有する液晶表示素
子を反射型の構成で用いる投射型液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示素子として、動的散乱型
液晶表示素子、TN型液晶表示素子、STN型液晶表示
素子が知られている。しかし、偏光板を用いるTN型、
STN型は動作原理上偏光板を用いるため表示が暗くな
る欠点があった。
【0003】さらに近年、液晶と樹脂とを複合した液晶
/樹脂複合体を対向電極間に挟持せしめられた液晶表示
素子が開発された。電圧の印加時または非印加時のいず
れかの状態において、樹脂の屈折率が液晶の屈折率とほ
ぼ一致するように設けることで、光の散乱状態と透過状
態とを制御するものである。
【0004】この透過散乱型の液晶表示素子は、分散型
液晶素子とか、高分子分散型液晶素子等と呼ばれてお
り、偏光板を使用しないため、基本的に明るい表示が可
能である。このため、特に投射型表示装置に使用する
と、明るく、かつ大きな投射画面が得られる。
【0005】この透過散乱型の液晶表示素子を、素子の
片面に光反射層を形成し、反射型素子として用いる場
合、透過型素子として用いる場合に比べ光が変調材料層
を往復するので、光に対する作用長が透過型の場合より
も略2倍となる。その結果、散乱時の散乱能が高い表示
素子となる。したがって、この透過散乱型の液晶表示素
子を反射型構成で用いると、透過状態と散乱状態の差が
顕著に生じ、透過型構成で使用する場合に比べて、高コ
ントラスト表示が可能となる。
【0006】また、透過型の表示素子に対して同じ散乱
能とした場合、相対的に光変調層を薄く形成でき、その
結果、対向電極間に印加する駆動電圧が低減できるので
好ましい。また、この透過散乱型の液晶表示素子がTF
T−アクティブマトリックス駆動方式を採用し、各画素
毎に能動素子と蓄積容量とを形成した場合、反射型構成
にすることにより蓄積容量形成に伴う画素開口率の減少
が少なくなり、透過型構成に比べて高開口率が得られや
すいとともに、一般的に能動素子の設計自由度が大いに
増加する。
【0007】また、反射型構成であるため、Siウェハ
上に形成した単結晶MOSトランジスタを能動素子とし
て用い、反射アクティブマトリックスアレイ基板として
使用可能となる。つまり、Siウェハを一方の基板に用
い、透明な対向基板と組み合わせて表示素子を形成す
る。
【0008】単結晶Si−MOSトランジスタをアクテ
ィブマトリックスとした反射型の液晶表示素子またはそ
れを用いた投射型液晶表示装置の従来技術の例が、Li
quid Crystals:application
s and uses Vol.1(Edited b
y Birendra Bahadur:WorldS
cientific Publishing Co.R
te.Ltd.1990,p455−468)に記載さ
れているように、既に1980年代に試作されており公
知の技術である。ただし、当時の透過散乱型の液晶表示
素子はDSM型のものであった。
【0009】また、液晶/樹脂複合体と単結晶MOS−
トランジスタのアクティブマトリックスとを組み合わせ
て構成した反射型の液晶表示素子の技術に関しては、例
えば、特開平6−194690号公報、特開平8−32
8034号公報に記載されている。
【0010】このように、投射型液晶表示装置に透過散
乱型の液晶表示素子を反射構成で用いた場合、透過型構
成の場合に比較して高性能化が期待できる。しかし、反
射型の液晶表示素子として用いた場合、光反射層と平行
な素子界面が光路中に存在し、それらの界面におけるフ
レネル反射光(不要光成分)が、反射層における反射光
(表示光成分)に重畳するため、特に暗レベルの増大を
招く。その結果、コントラスト比が劣化するため何らか
のフレネル反射光低減対策が必要となる。
【0011】特に、液晶/樹脂複合体と接する光入射側
の表電極基板における透明電極界面において、残留する
フレネル反射光の影響は顕著である。このような界面反
射を低減する対策として、液晶/樹脂複合体と接する光
入射側の表電極基板における透明電極界面に、透明電極
膜と屈折率の異なる誘電体膜を積層した反射防止膜を設
けることが特開平3−223680号公報に記載されて
いる。
【0012】また、反射防止膜を形成する代わりに透明
電極界面に微細な凹凸を形成し、界面反射光を拡散さ
せ、投射レンズの開口絞りに界面反射光を入射させない
ことにより投射像に界面反射光が重畳しない構成が特開
平4−253860号公報に記載されている。
【0013】また、透過散乱型の液晶表示素子を透過型
素子として用いた場合に、散乱時の後方散乱光成分を増
大させコントラスト比を向上するため、液晶層を挟む基
板の1面または2面の内面に凹凸を設けた例が特開平4
−318518号公報に記載されている。ただし、この
従来例における凹凸の作用効果は上記の反射モードの場
合とは異なる。
【0014】しかし、反射型の液晶表示素子を採用した
従来例は、投射型液晶表示装置に構成した際の残留界面
反射に関して、何ら言及がなかった。また、実施例およ
び図面の記載には、平坦な基板面に平坦な透明電極層が
形成されているだけであるため、基板と透明電極界面の
反射光が投射像に重畳し、コントラスト比の向上は達成
できていなかった。
【0015】また、特開平4−318518号公報と同
様の目的で、透過散乱型の液晶表示素子を用いた場合
に、液晶層が散乱時に基板との界面における散乱を増大
させ、コントラスト比を向上するため、液晶層を挟む対
向する基板の少なくとも一方に等方性媒質で矩形断面を
形成した回折方式液晶パネルの例が特開平5−2721
3号公報に記載されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】透過散乱型の液晶表示
素子を反射構成で用いる場合、不要な反射光をカットし
てより表示品位を高めることが必要であった。特に、特
開平4−318518号公報記載の例の場合、液晶表示
素子が散乱状態の時に液晶層界面の0次光回折(正規反
射光)が最大となるように矩形断面の回折格子が形成さ
れている。そのため、反射型の液晶表示素子として投射
型表示装置に用いた場合、散乱時に回折格子界面の正規
反射光成分が最大となって投射像に重畳しコントラスト
比の向上は達成できなかった。
【0017】したがって、反射型液晶表示素子を用いた
投射型表示装置において、液晶表示素子の表電極基板の
透明電極界面の構成を最適化することにより、投射像に
重畳する不要光成分を実質的に低減し、コントラスト比
の高い投射像を実現することが大きな課題となってい
た。また、表示の均一性および視認性の良好な高品位の
投射画像を両立することが困難であった。また、量産に
適した製造の容易な構造であって、かつ歩留のよい安定
した製造方法で製造できる反射型構成の液晶表示素子の
実現が期待されていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、明るく高コントラスト
比を有する投射型液晶光学装置およびそれに用いる液晶
表示素子を提供するものである。
【0019】すなわち、請求項1は、光源系と、透明電
極を有する表電極基板と反射機能層を有する裏電極基板
との間に液晶/樹脂複合体が挟持され、表電極基板の内
面側に凹凸面が形成され、反射機能層に光学的平坦面が
備えられた液晶表示素子と、少なくとも1つのレンズと
1つの絞りが備えられた投射光学系と、が設けられた投
射型液晶表示装置であって、液晶/樹脂複合体が透明状
態の時、表電極基板側から液晶表示素子に入射した後、
反射機能層で正規反射された光は、投射光学系の絞りの
開口部を通過し、所望の空間位置に液晶表示素子の表示
画像がレンズによって結像され、液晶/樹脂複合体が散
乱状態の時、表電極基板側から液晶表示素子に入射した
光のうち、凹凸面の近傍で反射され、投射光学系の絞り
の開口部を通過する成分が全入射光に対して1%以下で
あることを特徴とする投射型液晶表示装置を提供する。
【0020】また、請求項2は、投射光学系の集光角を
δ(有効開口数F=sin-1δ)とし、液晶表示素子の
基板面の垂直断面内に現れる凹凸面の断面曲線が、前記
断面内に現れる平坦面の交差直線に対する傾斜角度を位
置の関数θ(x)とし、少なくとも有効寸法長における
θ(x)の平均値をθAVとすると、θAV≧δ/2の関係
を満たし、凹凸面と液晶/樹脂複合体との界面フレネル
反射率の平均値RFR(%)と、面全体の傾き度を示す傾
斜角度成分率Q=100・[頻度(0≦θ(x)≦δ/
2)]/[頻度(0≦θ(x)≦90°)](%)と
が、RFR×Q≦1%の関係を満足することを特徴とする
請求項1記載の投射型液晶表示装置を提供する。
【0021】ここで、頻度(0≦θ(x)≦δ/2)と
は、微妙な変化を呈する表面形状を測定する際に、片方
の基準面(裏電極基板の平坦面)に対して微小領域の角
度関係がどの程度であるかを示す指標である。ほとんど
一定の傾きを持ち変化の急峻な面、例えば、鋸歯状凹凸
の場合には、Qの数値は小さくなる。理想的には0とな
る。逆に平坦面に近いような微係数を持つ曲面の場合に
は、Qの数値が大きくなる。なお、本発明において、鋸
歯状凹凸面とは平坦部の少ない曲線形状を含み、例えば
サイン波状や半円弧状や台形状のものを含む。
【0022】また、請求項3は、表電極基板の透明電極
と液晶/樹脂複合体との界面フレネル反射率の平均値R
FR(%)が液晶表示素子への入射光の波長に対して5%
以下であることを特徴とする請求項1または2記載の投
射型液晶表示装置を提供する。
【0023】また、請求項4は、投射光学系の集光角を
δ(有効開口数F=sin-1δ)とし、液晶表示素子の
基板面の垂直断面内に現れる凹凸面の断面曲線が、前記
断面内に現れる平坦面の交差直線に対する傾斜角度を位
置の関数θ(x)とし、表電極基板の凹凸面と液晶/樹
脂複合体との界面フレネル反射率の平均値RFR(%)
と、面全体の傾き度を示す傾斜角度成分率Q=100・
[頻度(0≦θ(x)≦δ/2)]/[頻度(0≦θ
(x)≦90°)とが、Q≦50%を満足することを特
徴とする請求項1、2または3記載の投射型液晶表示装
置を提供する。
【0024】また、請求項5は、基板面に垂直な断面に
現れる凹凸面の断面曲線が、ほぼ鋸歯形状であることを
特徴とする請求項1、2、3または4記載の投射型液晶
表示装置を提供する。
【0025】また、請求項6は、表電極基板の元基板自
身または元基板に付着せしめる構成部材に、微細な鋸歯
状凹凸が形成されたマスタ基板の凹凸を転写し、さらに
転写した鋸歯状凹凸面の形状にほぼ相関した形状を有す
る透明電極膜を形成する液晶基板の製造方法を提供す
る。
【0026】また、請求項7は、請求項6記載の製造方
法で製造された液晶基板が表電極基板として用いられ、
裏電極基板にアクティブマトリックス基板が用いられ、
両電極基板間に液晶/樹脂複合体が挟持された液晶表示
素子であって、表電極基板の透明電極に鋸歯状凹凸面が
備えられ、その凹凸のピッチPが裏電極基板の画素の大
きさaに比べ小さいとともに、液晶/樹脂複合体の平均
厚さGが画素の大きさaに比べて小さい液晶表示素子を
提供する。
【0027】また、上記の各請求項の発明において、表
電極基板の透明電極面の微細な凹凸のピッチPは裏電極
基板の画素の大きさaに比べ小さいとともに、液晶/樹
脂複合体の平均厚さGは画素の大きさaに比べ小さいこ
とが好ましい。
【0028】また、上記の各請求項の発明において、表
電極基板の透明電極面の微細な凹凸の平均ピッチPと平
均深さdは、0. 5μm≦P≦30×dの関係を満た
し、液晶/樹脂複合体の平均厚さG(μm)と透明電極
面の微細な凹凸の平均深さd(μm)は、20≦G/d
≦300の関係を満たすことが好ましい。
【0029】また、上記の各請求項の発明において、表
電極基板に形成された微細な凹凸上に成膜される透明電
極膜はITO膜であり、液晶表示素子への入射光または
投射光の中心波長λに対して、ITO膜の光学的膜厚=
屈折率n1 ×膜厚d1 ≒λ/2であることが好ましい。
【0030】また、上記の各請求項の発明において、表
電極基板に形成された微細な凹凸上に成膜される透明電
極膜は互いに屈折率の異なる誘電体膜とITO膜の積層
膜であり、微細な凹凸上に最初に誘電体膜が形成され、
さらにその上にITO膜が積層された構造を有し、誘電
体膜の屈折率n2 は、表電極基板の基板材料の屈折率を
g とした場合、n1 >n2 >ng の関係を満足するこ
とが好ましい。
【0031】このとき、液晶表示素子への入射光または
出射光の中心波長に対して、ITO膜の光学膜厚n1 ×
1 ≒λ/2であり、誘電体膜の光学膜厚=n2 ×d2
≒λ/4、または、n2 ×d2 ≒3・λ/4であること
が好ましい。
【0032】また、上記の請求項6または7の発明にお
いて、表電極基板の透明電極面の微細な凹凸は、急峻な
形状変化を持った鋸歯状形状であることが好ましく、裏
電極基板側の平坦な反射面に対して、平行になる微小領
域がほとんどないことが特に好ましい。ガラス基板の上
に透明樹脂層を形成し、そこに鋸歯状形状を転写して形
成することが特に好ましい。
【0033】また、上記の請求項6または7の発明にお
いて、微細な鋸歯状凹凸が形成されたマスタ基板を準備
し、CVD法により表電極基板のと略同一屈折率の誘電
体膜をマスタ基板上に成膜し、さらに、その上に成形樹
脂層が塗布された表電極基板の元基板の樹脂層にこの微
細な鋸歯状凹凸を転写した後、イオンエッチング法によ
り表面の微細な鋸歯状凹凸を保ったまま樹脂層と誘電体
膜層を樹脂層がなくなるまでエッチングし、誘電体膜層
に微細な鋸歯状凹凸を形成し、さらにその上に透明電極
膜を形成することが好ましい。
【0034】また、上記の請求項6または7の発明にお
いて、表電極基板の透明電極面の鋸歯状凹凸は、表電極
基板の元基板にホトレジストを塗布した後、鋸歯状凹凸
のピッチに対応したピッチで開口部を有するようにホト
レジストとを露光および現像によりパタ−ニングしてマ
スクを形成し、元基板を溶解するエッチング液に長時間
浸透させることによりホトレジスト界面の元基板に鋸歯
状凹凸を形成し、残留ホトレジストを剥離した後にその
上に透明電極膜を形成することが好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の投射型液晶表示装置で
は、光変調手段として透過散乱の動作モードを有する液
晶表示素子を用いる。そして、他の光学要素と組み合わ
せて反射型の投射型液晶表示装置を構成する。
【0036】この場合、散乱状態の画素では、散乱され
ずに裏側まで到達した光は反射機能層で反射され、光路
を戻る際に、再度液晶表示素子のセル内の散乱部分を通
過することで散乱され、結果として薄い光変調層で高い
散乱率が得られる。
【0037】具体的には上記の液晶/樹脂複合体を用い
た液晶表示素子を採用することが好ましい。なぜなら、
電気的に散乱状態と透過状態とを直接制御でき、明るい
光源を使用でき、かつ透過時の光の透過率を大幅に向上
できるので高コントラスト比の表示が容易に得られるか
らである。
【0038】本発明に用いる液晶/樹脂複合体層の比抵
抗としては、5×1010Ωcm以上のものが好ましい。
さらに、漏れ電流等による電圧降下を最小限にし、高精
細度の表示を得るためには、1011Ωcm以上がより好
ましく、この場合には大きな蓄積容量を画素電極毎に付
与する必要がない。
【0039】液晶/樹脂複合体の構造は種々のものがあ
るが、本発明では、連続相の液晶中に3次元ネットワ−
ク状の樹脂が形成された構造が特に好ましいが、連続相
の樹脂中に多数の液晶の粒を含むような構造でも本発明
の効果は発揮しうる。液晶と樹脂相は電圧の印加時また
は非印加時のいずれかの状態においてその樹脂の屈折率
が使用する液晶の常光屈折率(no )または異常光屈折
率(ne )とほぼ一致するように設けられる。
【0040】特に、液晶のno が樹脂の屈折率(np
とほぼ一致することが好ましく、このとき電界印加時に
高い透明性が得られる。具体的にはno −0.03<n
p <no +0.05の関係を満たすことが好ましい。
【0041】これに所望の画素の電極間に電圧を印加す
る。この電圧を印加された画素部分では、液晶が電界方
向に平行に配列し、液晶のno と樹脂のnp とが一致す
ることにより透過状態を示し、当該所望の画素で光が透
過することとなり、投射スクリーンに明るく表示され
る。
【0042】液晶の屈折率異方性Δn(=ne −no
は、散乱性に寄与し、高い散乱性を得るには、ある程度
以上大きいことが好ましく、具体的にはΔn≧0.18
が好ましく、特にΔn≧0.20が好ましい。
【0043】また、誘電異方性が正のネマチック液晶を
用いることが好ましい。また、液晶の体積分率Φは、お
よそ60〜75%、特には65〜70%、とすることが
より好ましい。また、液晶に求められる動作温度範囲、
動作電圧など種々の要求性能を満たすには組成物を用い
た方が有利である。
【0044】この液晶/樹脂複合体を表電極基板と、反
射膜を有する裏電極基板との間に挟持して反射型の液晶
表示素子とする。この反射型の液晶表示素子の電極間へ
の電圧の印加状態により、その液晶の実効的な屈折率が
変化し、樹脂相の屈折率と液晶相の屈折率との関係が変
化し、両者の屈折率がほぼ一致した時には透過状態(正
規反射して光が出射)となり、屈折率が異なった時には
散乱状態(拡散光が液晶表示素子から出射)となる。
【0045】本発明に用いる液晶/樹脂複合体は光励起
重合相分離法(Photo Induced Phas
e Separation:PIPSと略称される。)
で形成することが好ましい。液晶/樹脂複合体を構成す
る樹脂相の材料としては、未硬化の硬化性化合物として
光硬化性化合物の使用が好ましく、オリゴマーを含有し
た光硬化性ビニル系化合物の使用が特に好ましい。例え
ば、特開昭63−271233号公報、63−2780
35号公報、特開平3−98022号公報に開示された
技術である。
【0046】他の手法による液晶/樹脂複合体も基本的
には採用できる。また、これらの液晶と硬化性化合物と
の未硬化の混合物には、基板間隙制御用のセラミック粒
子、プラスチック粒子、ガラス繊維等のスペーサ、顔
料、色素、粘度調整剤、その他本発明の性能に悪影響を
与えない添加剤を添加してもよい。なお、この液晶/樹
脂複合体を使用した反射型の液晶表示素子の透過状態で
の透過率は高いほどよく、散乱状態でのヘイズ値は80
%以上であることが好ましい。
【0047】本発明で能動素子としてTFTを用いる場
合には、半導体材料としてはシリコンが好適である。特
に多結晶シリコンは、非結晶シリコンよりも高速動作可
能であって、面積の小さなTFTで動作可能となり、高
い開口率を達成でき明るい表示が得られる。また、裏電
極基板としてMOS半導体基板も使用できる。この場
合、駆動電圧をTFTよりも高く設定でき、15V駆動
のときに、セルギャップを15μm程度まで厚くでき
る。
【0048】基本的な構成は以下のようなものである。
光源系は光源と集光手段と第1の開口絞りとからなり、
光源から出射された発散光は集光手段により第1の開口
絞りの開口部に集光され、第1の開口絞りを通過した光
が反射型光変調手段に入射せしめられ、投射光学系の構
成要素である凸レンズによって液晶表示素子に集光され
る。
【0049】液晶表示素子が透明状態の時、反射機能層
によって正規反射された光が再び同一の凸レンズによっ
て集光され、投射光学系は凸レンズによって第1の絞り
の開口部の共役像が第1の開口絞りと重ならない位置に
形成され、第1の絞りの開口部の共役像の近傍に共役像
と同じ開口形状の第2の絞りを有する投射レンズが配置
されたものである。
【0050】図1は、本発明の投射型液晶表示装置の基
本的構成を示すブロック図である。光源系1にランプ1
1、集光鏡12、第1の絞り13が備えられ、投射光学
系2には集光レンズ14、第2の絞り16、投射レンズ
17が備えられている。
【0051】図1に示す構成において、ランプ11から
出射した光は集光鏡12によって集光された後、その集
光点近傍に配置された第1の絞り13を通過した発散光
が集光レンズ14によって集光され反射型の液晶表示素
子15に入射し、裏側の反射機能層で反射されて入射側
に出射してきて、再度集光レンズ14を通過し投射光学
系2の第2の絞り16の開口部に集光され透過した光が
投射光学系のレンズ17により図示されていないスクリ
ーンに投射される。
【0052】反射型の液晶表示素子の反射機能層の法線
に対して入射光の光軸AXは角度γ/2で入射し、反射
機能層で正規反射した出射光の光軸BXも角度γ/2を
なす。この際、液晶表示素子の表電極基板側に凹凸面が
形成され、少なくとも有効長LO ≒20画素の単位で、
上記の条件が満足されている。実際には透明電極152
にこの凹凸面が形成され、不要な反射光は第2の絞り1
6の位置外に光路を偏向される。
【0053】図2は本発明の投射型液晶表示装置に用い
る反射型の液晶表示素子15の構成を模式的に示した断
面図である。液晶表示素子15は、内面に透明電極15
2が形成された表電極基板151と内面に反射電極膜1
54が形成された裏電極基板153とによってセル組み
された素子に液晶/樹脂複合体155が封入された構成
となっている。この透明電極152と反射電極膜154
との間に電圧を印加することにより液晶/樹脂複合体1
55の透過特性(または散乱特性)が変化する。中間電
位に対する中間調表示も可能となる。
【0054】透明電極152が形成される表電極基板1
51の表面には、例えば図2に示すような形状のピッチ
P(μm)、深さd(μm)の微細な鋸歯状凹凸が形成
されている。裏電極基板153に形成された反射電極膜
154は光学的に平坦面を有し、表示単位である画素電
極に分割されていて、その短辺の長さをa(μm)とす
る。
【0055】このとき、液晶/樹脂複合体155の平均
厚さをGとし、ピッチP、深さdの微細な凹凸の傾斜面
が平坦な反射電極膜154となす角度をθ(x)とす
る。液晶/樹脂複合体層155が透明状態の時、反射電
極膜154に対して入射角αの入射光は反射電極膜15
4により反射角αで正規反射される。
【0056】一方、液晶表示素子の一断面の状態を図2
に示した。切断面の方向がxであり、矩形の画素の1辺
に平行となるようにした。ここで、反射電極膜154の
平坦面に対して角度θ(x)を有する凹凸面の傾斜面
(図中、1つののこぎり歯の長い部分)に対しては入射
角がα−θ(x)である。この面の正規反射光は反射電
極膜154の法線に対して、反射角α−2θ(x)をな
す。したがって、反射電極膜154による正規反射光と
微細な凹凸の傾斜面による正規反射光は2θ(x)の角
度差を保って出射される。
【0057】液晶表示素子への入射光の分散角をφとす
ると、面全体における傾斜角度θ(x)の平均θAVが、
θAV≧φ/2の関係を満足していれば、分散した光が液
晶表示素子へ入射した場合でも、反射電極膜154の正
規反射光と微細な凹凸の傾斜面による正規反射光とは同
一角度範囲に混在することなく区別される。
【0058】その結果、集光レンズ14と投射光学系2
の第2の絞り16の開口部によって規定される集光角δ
を分散角φと同一に設定しておけば(すなわち、θAV
δ/2)、反射電極膜154の正規反射光は第2の絞り
16の開口部を通過して投射光学系のレンズ17により
図示されていないスクリーンに投射されるが、微細な凹
凸の傾斜面による正規反射光は遮断されてスクリーンに
到達しない。
【0059】実際にピッチPが100μm以下の微細な
凹凸の傾斜面の場合、図2のようなエッジ部が尖った鋸
歯形状を安定して作製することが難しく、θ(x)<δ
/2の傾斜角度成分が多く発生する。したがって、画像
情報である反射電極膜154の正規反射光に重畳する透
明電極152の界面反射光の、液晶表示素子への入射光
に対する比率A(%)は、透明電極152の界面反射率
FR(%)と微細な凹凸の傾斜面のうち、θ(x)<δ
/2の傾斜角度成分率Q(%)との積で表される。
【0060】液晶/樹脂複合体層155が散乱状態の
時、液晶/樹脂複合体層155の散乱光以外の界面反射
光を低減して投射像のコントラスト比を向上するために
は、A=RFR×Qの比率を1%以下にすることが重要で
ある。
【0061】例えば、集光角δ=10°のとき、入射光
に対して液晶/樹脂複合体層が透明時における表示素子
の反射率(画素電極の開口率、反射電極の反射率、表電
極基板の透過率、液晶/樹脂複合体層の透過率を総合し
た値)が50%であって、液晶/樹脂複合体層が散乱時
におけるAを除いた表示素子の反射率が0. 5%である
場合、実際の表示コントラスト比CRは、CR=50/
(0. 5+A)となり、A=1%の場合はCR=33、
A=0. 5%の場合はCR=50、A=0. 05%の場
合はCR=91が得られる。
【0062】透明電極152の界面反射率RFR(%)の
値が低い程比率Aは小さな値となり、また液晶/樹脂複
合体層が透明時の表電極基板透過率も高い値となるた
め、界面反射率RFR(%)の値は小さいほど好ましい。
したがって、入射光に対して界面反射率RFR(%)が5
%以下、さらに好ましくは2%以下の小さな値となるよ
うな透明電極膜構成とすることが好ましい。
【0063】また、微細な凹凸の傾斜面の深さdに応じ
て、液晶/樹脂複合体層の厚さGがそのピッチPの範囲
内で分布するため、液晶/樹脂複合体層の駆動電圧や散
乱能がピッチ内で異なる。その結果、液晶表示素子が拡
大投影された場合、表示ムラとなる。したがって、表示
画素をまたがった表示ムラを発生させないためにピッチ
Pは1画素の短辺長aに比べて小さくすることが好まし
い。
【0064】また、微細な凹凸の傾斜面の深さdとピッ
チPにより概略規定される傾斜角θは2°以上であるこ
とが好ましいため、P≦30×dの関係を満たすことが
好ましい。さらに、P≦10×dの関係を満たすことが
好ましい。
【0065】また、液晶/樹脂複合体層の厚さGに応じ
て微細な凹凸の傾斜面の深さdがある程度大きな値の場
合、ピッチP内での液晶/樹脂複合体層の駆動電圧が分
布し不均一な表示となるとともに印加電圧−反射率特性
の傾斜が緩慢になり動作電圧幅および駆動電圧が実質的
に増加するといった問題が生じる。したがって、Gとd
の関係は、20≦G/dの範囲であることが好ましい。
ただし、液晶/樹脂複合体層の厚さGは通常4〜30μ
m程度の範囲であり、4〜15V程度の低電圧駆動の場
合はG=6〜20μm程度が好ましい。
【0066】特に、微細な凹凸の傾斜面の深さdのばら
つきに伴う液晶/樹脂複合体層の厚さGの面内分布が大
きな場合には、液晶/樹脂複合体を光変調層とし、その
背面に反射機能層を有する液晶表示素子の印加電圧−反
射率特性が幾何学的に分布するため、中間調の階調表示
においては表示ムラを引き起こすが、上記の凹凸形状の
条件範囲であれば、その影響を抑制できる。
【0067】また、入射光に対して傾斜面として機能す
るためには、入射光の波長程度以上の微細な凹凸傾斜面
のピッチPであることが必要である。したがって、具体
的には、0. 5μm≦P、および、0. 2μm≦dであ
ることが好ましい。
【0068】上記説明では、液晶表示素子内の光線と液
晶表示素子外、すなわち空気中の光線とは表電極基板の
屈折率に応じて屈折するため、スネル則により角度が変
化するが、説明を簡単にするためその相違の記載を省略
した。
【0069】裏電極基板153は、電極を有するととも
に反射膜により反射機能を有するので、ガラス、プラス
チック、金属、セラミクス、半導体等のいずれでもよ
い。この裏電極は画素電極154として、パターニング
されて用いられるので、必要に応じて、TFT、薄膜ダ
イオード、MIM、MOSトランジスタ等の能動素子を
設けて接続する。
【0070】また、反射電極膜ではなく、裏電極と反射
膜との組み合わせでもよく、反射膜として屈折率が相対
的に高い透光性誘電体薄膜と屈折率が相対的に低い透光
性誘電体薄膜とを積層した誘電体多層膜でもよい。誘電
体多層膜は、SiO2 、MgF2 、Na3 AlF6 等の
低屈折率透光性誘電体薄膜と、TiO2 、ZrO2 、T
25 、ZnS、ZnSe、ZnTe、Si、Ge、
23 、Al23等の高屈折率透光性誘電体薄膜と
を交互に積層した構造からなり、必要とする反射および
透過波長帯、反射率に応じて、材料・膜厚・層数が異な
り、設計自由度が金属膜に比べ広い。
【0071】また、裏電極の1つ毎に能動素子が形成さ
れる場合、反射型の液晶表示素子に入射した光が直接能
動素子に到達しないよう、遮光膜としての機能も果た
す。その結果、光導電効果の大きなアモルファスシリコ
ン等の能動素子を用いた場合でも、別途遮光層を設けな
くとも、光誘起電流の発生を低減できる。
【0072】反射型の液晶表示素子の透過状態の画素の
部分では、光が透過し、反射膜で正規反射した後空気側
に出射する。この直進光は拡散光を減ずる装置である第
2の絞り16を通過する光となるので、投射スクリーン
上で明るく表示される。
【0073】一方、散乱状態の画素の部分では、光が散
乱されて、拡散光として出射する。この光はほとんどが
拡散光を減ずる装置である第2の絞り16を通過できな
いので、投射スクリーン上で暗く見えることになる。
【0074】なお、本発明では、反射型の液晶表示素子
としているので、散乱状態の画素の部分では、散乱され
ずに裏側まで到達した光は反射されて再度散乱部分を通
過するため、さらに散乱され、結果として薄い液晶/樹
脂複合体層155で高い散乱率が得られる。また、透過
型の液晶表示素子に対して同じ散乱能とした場合、液晶
/樹脂複合体層が薄くできるので、駆動電圧が低減でき
る。
【0075】図3は本発明の投射型液晶表示装置200
の模式的な平面図である。図4は、本発明の投射型液晶
表示装置200の模式的な側面図である。図3と図4に
おいて、楕円鏡12の第1焦点位置にランプ11の発光
部が配置され、ランプ11から出射した光は楕円鏡12
でその第2焦点近傍に集光された後、第2焦点位置に配
置された第1の開口絞り13を通過した光が平凸レンズ
14で集光され反射型の液晶光学素子15に入射し、裏
側で反射されて入射側に出射してきて、再度平凸レンズ
14を通過し集光され、拡散光を減ずる装置である第2
の開口絞り16を通過し、投射光学系のレンズ17によ
り図示されていないスクリーンに投射される。
【0076】図4において、楕円鏡12の第2焦点位置
近傍に配置された錐体状プリズム18は液晶表示素子1
5に照射される光の分布を均一化するとともに光利用効
率を改善する効果を有する(錐体状プリズムの作用・構
成は、特開平7−134295号公報を参照)。
【0077】平凸レンズ14の平面側は液晶表示素子1
5の光入射側ガラス基板に平凸レンズ14およびガラス
基板と屈折率がほぼ等しいカップリングオイルを用いて
接合されることによって、界面反射は生じない。ここで
用いられる平凸レンズ14の素材はガラスでもプラステ
ィックでもよいが、反射型表示素子15の表電極基板1
51と屈折率が略等しいことが接着界面のフレネル反射
を生じさせないために好ましい。
【0078】また、凸面の形状は球面が一般的だが、投
射像の解像度および投射レンズと組み合わせたときの収
差を向上するために非球面形状とすることが好ましい。
また、フレネル形状とすることによって平凸レンズの厚
さを軽減し軽量・安価にしてもよい。
【0079】本発明の光源系は、図3と図4では楕円面
鏡を集光鏡として用いた例を示したが、放物面鏡、球面
鏡やレンズ等を適当に組み合わせたものも光源光学系と
して使用できる。ランプとしては、ハロゲンランプ、メ
タルハライドランプ、キセノンランプ等がある。さら
に、この光源系には冷却系を付加したり、赤外線カット
フィルタや紫外線カットフィルタ等を組み合わせて用い
る。
【0080】また、凸錐体状プリズム18はその凸面を
光源側に配置してもよく、代わりに凹錐体状プリズムを
用いてもよい。このような光学素子を用いることによ
り、投射光の照度均一性および光利用効率が向上する。
また、レンズアレイ・インテグレータ、ロッド・インテ
グレータ、単一レンズや拡散板等の光学素子を配置して
もよい。
【0081】色光に別れた入射光を複数の反射型表示素
子に入射させる場合には、最初から3色の光源を準備し
てもよく、ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリ
ズム等により分光してもよい。具体的に図3および図4
の装置に適用するとすれば、反射型の液晶表示素子15
と光源系1および投射光学系のレンズ17との間に色分
離合成系4を配置し、RGBの各色光に対して3個の反
射型表示素子が配置されることになる。
【0082】そのように構成した投射型液晶表示装置3
00の模式的な平面図を図5に、模式的な側面図を図6
に示す。この例では、R反射GB透過のダイクロイック
ミラー41と、B反射G透過のダイクロイックミラー4
2の2枚構成で光源系からの入射白色光をRGBに色分
離するとともに、RGB各液晶表示素子15R、15
G、15BからのRGB反射光を色合成している。な
お、RまたはRedとは可視光域で赤の領域の色光を指
し、GまたはGreenとは緑の領域の色光を指し、B
またはBlueとは青の領域の色光を指す。
【0083】図6において(図6の断面では平凸レンズ
14Gと液晶表示素子15Gが示されている)、反射型
構成である液晶表示素子15R、15G、15Bに接合
された平凸レンズ14R、14G、14Bは、いずれも
その回転中心軸が反射型表示素子の表示面外に位置する
偏心レンズ構成となっている。
【0084】その結果、反射型表示素子の反射機能層と
平行な平凸レンズの凸面が表示素子内に存在しないた
め、凸面での残留界面反射光は反射機能層での正規反射
光とは方向が異なり投射レンズの第2の絞り16の開口
部を通過しない。したがって、平凸レンズの凸面で残留
反射があっても投射像には重畳しない。
【0085】液晶表示素子が微細な画素からなる表示素
子でスクリーン上に画像を投射する場合、表示面の隅々
まで表示画素を分解できる投射レンズの解像度が要求さ
れるため、投射レンズは一般に複数枚の材質・形状の異
なるレンズから構成されている。このような場合、第2
の絞り16の相対的位置は投射レンズ内の瞳位置、すな
わち、平凸レンズ14によって形成される第1の絞り1
3の共役像位置に、第1の絞り13の開口形状の共役像
とほぼ一致するように開口形状が設定されることが好ま
しい。
【0086】
【作用】本発明では液晶/樹脂複合体を用いて反射型の
液晶表示素子とするので、薄い厚みの液晶/樹脂複合体
であっても高い散乱特性が得られ、素子自体の特性とし
て高コントラスト比が得られる。
【0087】また、透明電極が形成される表電極基板面
に、最適化された微細な鋸歯形状の凹凸が形成されると
ともに、透明電極の周辺における界面反射率が低減され
る構成としているため、投射像に重畳する界面反射光の
影響がわずかであり、投射型液晶表示装置として高コン
トラスト比が得られる。
【0088】
【実施例】
(実施例1)本発明の第1の実施例である投射型液晶表
示装置に用いられる反射型液晶表示素子の断面形状を図
2を用いて説明する。画素形状は、1辺長a=40μm
の正方形画素で、縦768個×横1024個から構成さ
れる表示対角長約2インチサイズである反射型の液晶表
示素子である。図1で断面は矩形である画素の1辺に平
行となっている。切断された方向をxo とする。
【0089】実施例1では、反射型液晶表示素子として
辺の長さa=40μmの正方形画素が縦768個×横1
024個から構成され、アクティブマトリックスとして
多結晶SiのTFTを用いた表示対角長約2インチサイ
ズとする。
【0090】ガラス基板上にゲート配線、ソース配線お
よび画素毎に多結晶Si−TFTが形成されたアクティ
ブマトリックス基板に平坦化膜をコートし、さらに平坦
化膜にコンタクトホールを形成した後、アルミニウム膜
を成膜およびパターニングすることにより、TFTのド
レイン電極とアルミニウム反射電極とのコンタクトをと
る。このときの反射電極の画素に占める開口率は80%
である。
【0091】反射電極において90%以上の高い反射率
を得るためにはアルミニウム膜以外に銀(Ag)膜を用
いてもよく、アルミニウム膜上に屈折率の異なる誘電体
膜を積層して増反射膜としてもよい。
【0092】表電極基板はガラスであり、ピッチPが約
2〜6μm、深さdが約0. 3〜1μmの鋸歯形状の微
細な凹凸が表面に形成され、その凹凸面に透明電極膜と
してITOが成膜されている。
【0093】このような微細な凹凸はブレーズ回折格子
を作製するときに用いられるルーリング・エンジンと呼
ばれるダイヤモンド超精密加工機械を用いて、最初に必
要とされる凹凸のピッチPおよび深さdの鋸歯形状の凹
凸を有するマスタ原板を作製する。
【0094】回折格子を作製する場合と異なり、凹凸は
等間隔で精密な同一形状加工である必要はなく、既述の
形状条件の範囲内であればよい。また、マスタ基板は平
面平板に鋸歯形状の凹凸が形成されたものでもよく、円
筒ローラの回転表面に鋸歯形状の凹凸が形成されたもの
でもよい。
【0095】表電極基板にこの凹凸を形成する方法とし
ては、加熱したガラス基板に直接マスタ基板を圧着し凹
凸を転写する方法や、ガラス基板に透明樹脂の薄膜を形
成し、その樹脂に凹凸を転写する方法、または凹凸を転
写した樹脂フィルムをガラス基板に積層する方法が考え
られる。この手法を図10および図11に示す。
【0096】生産性を考慮すると、より低温で転写可能
な透明樹脂を介して凹凸を形成する方が好ましく、この
とき用いる透明樹脂の屈折率とガラス基板の屈折率の差
は0.1以下であることが好ましい。光学材料として利
用可能な樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が
挙げられる。図10において、マスタ基板170、表電
極基板151、アクリル系樹脂からなる転写層160を
示す。
【0097】樹脂が付着せしめられるガラス基板の屈折
率が1.52である。樹脂のガラス基板に対する屈折率
差としては、およそ0.15以内、好ましくは0.10
以内に設定する。樹脂の組成を調整することにより所望
の屈折率値が得られる。この際、屈折率差が少なければ
それだけガラス基板−樹脂膜間での反射率を抑制でき
る。
【0098】ガラス基板に透明樹脂の薄膜を形成しその
樹脂に凹凸を転写するには、熱可塑性樹脂の溶液をガラ
ス基板に塗布し、溶媒を乾燥後、塗布した樹脂のガラス
転移温度以上に加熱したマスタ基板を圧着して凹凸を転
写する方法や、ガラス基板とマスタ基板の間に熱または
光により硬化可能な未硬化の樹脂組成物を注入し硬化さ
せ凹凸を転写する方法がある。
【0099】また、先に樹脂フィルムに凹凸を転写する
方法としては、熱可塑性樹脂フィルムを樹脂のガラス転
移温度以上に加熱した凹凸形成された円筒ローラと平滑
なローラとの間に挟み凹凸を転写する方法や、凹凸を有
するマスタ基板上に熱または光により硬化可能な未硬化
の樹脂組成物を塗布し硬化させ凹凸を転写する方法があ
る。最後にこの微細な凹凸形状が転写された樹脂表面に
ITO膜を成膜し表電極基板とする。
【0100】このとき、ITO膜界面の反射率Rの値を
低減するためには、入射光の中心波長λに対してITO
膜の光学的膜厚(屈折率×膜厚)を約λ/2とすること
が好ましい。例えば、λ=540nmのGreen光の
場合、ITO屈折率は約1.8のため、膜厚を約150
nmとすれば波長540nm領域の光に対して、0.5
%以下の反射率Rが得られる。
【0101】この構成の問題点はλ(Green波長
域)以外の例えば400〜480nmのBlueや、6
00nm以上のRedの波長域において反射防止条件を
満たさないため、反射率Rが増大し表電極基板の透過率
が低下する。したがって、中心波長λが540nm程度
の白色光入射の場合には、光学膜厚がλ/2のITO膜
を形成し、RGB3色に色分解された入射光の場合には
各色の中心波長λに対して異なる光学膜厚のITOを作
り分ければよい。
【0102】このような波長依存性を低減する構成とし
て、ITO膜を構成要素とする多層反射防止膜とすれば
よい。例えば、ガラス基板すなわち樹脂層の屈折率をn
g 、ITO膜の屈折率をn1 とした場合、誘電体膜とし
てその屈折率n2 が、ng <n2 <n1 の関係を満たす
誘電体膜をガラス基板とITO膜との間に形成する。
【0103】具体的には、ng =1. 5、n1 =1. 8
〜1.9の場合は、n2 =1. 6程度となるため、CV
D法によりSiON膜の屈折率が1. 6程度になる条件
で成膜すればよい。または、Al23 を真空蒸着法や
スパッタ法により成膜してもよい。このときの各膜厚の
光学膜厚は、入射光の中心波長λに対して、n1 ×d1
=λ/2、n2 ×d2 =λ/4、または、n2 ×d2
3・λ/4とすればよい。その結果、可視光の波長域で
0.5%以下の比較的平坦な分光反射率特性が得られる
ため、白色光入射またはRGB色光入射の場合も同一の
膜構成で反射防止透明電極膜として使用できる。反射防
止透明電極膜の多層構成は上記の構成に限られず、種々
の層数、屈折率値、光学膜厚の組み合わせが用いられ
る。
【0104】このようにして作製された表電極基板と裏
電極基板を用いて、平均ギャップG=10μmの空セル
を作製し、液晶と未硬化の樹脂組成物(アクリル系モノ
マーとアクリル系オリゴマー)を注入した後、紫外線を
照射して光励起重合相分離法により液晶/樹脂複合体を
形成する。このようにして作製される反射型の液晶表示
素子を用い、他の光学部材と組み合わせて、図3と図4
に示した構成の投射型表示装置を準備する。
【0105】本実施例で用いられる、平凸レンズ14は
焦点距離f=120mmの平凸球面形状のBK7であ
り、縦40mm横45mmの長方形状とする。この平凸
レンズの切断面には黒色塗料を塗布し、側面に入射した
光は吸収されるようにする。また、凸面には可視波長域
用の反射防止膜が形成されている。このような平凸レン
ズ14の平面側を、表示部形状が30. 5mm×40.
6mmで対角長が2インチである液晶表示素子15の表
電極基板151に屈折率1. 52のカップリングオイル
を用いて接合する。
【0106】楕円鏡12の第2焦点位置に錐体状プリズ
ム18と第1の絞り13を設置し、上記の各光学部品を
図3と図4のように配置する。第1の絞り13はその開
口直径が可変となる虹彩絞りとする。また、液晶表示素
子の反射光が平凸レンズ14によって集光され、第1の
絞り13の開口部の像が結像される位置に第2の絞り1
6をその開口部が第1の絞り13の開口部の像と一致す
るように設置する。この第2の絞り16の開口部を透過
した光が投射レンズ17を通してスクリーン上に投射さ
れる。
【0107】第2の絞り16は投射レンズ17と分離し
て配置してもよいが、投射レンズ17の瞳位置に配置さ
れることが好ましい。第1の絞り13の開口部直径を
a、第2の絞り16の開口部直径をbとすると、平凸レ
ンズ14の焦点距離fを用いて、液晶表示素子への入射
光の分散角Φと投射光の指向性を示す集光角δは数1で
規定される。ここで、φ=δとなるように第1の開口絞
り13と第2の開口絞り16の開口径a、bを同時に調
整する。
【0108】
【数1】 tan(φ)=a/f tan(δ)=b/f
【0109】光源11としては、放電発光型のメタルハ
ライドランプを用いる。このような構成で投射像のコン
トラスト比を集光角δ=5°、10°について表1にま
とめた。また、反射型表示素子の駆動電圧、飽和反射
率、暗反射率も合わせて表に載せた。
【0110】実施例1は上記微細な鋸歯形状の凹凸面に
透明電極としてITO膜を約150nm成膜された表電
極基板を用いる場合を記した。また、反射型液晶表示素
子の表電極基板の透明電極面が平坦であり、透明電極と
してITO膜を約75nm成膜された表電極基板を用い
る場合を比較例1に記した。
【0111】さらに、反射型の液晶表示素子の表電極基
板の透明電極面を#500のアルミナ研磨剤で研磨して
表面に粗い凹凸を形成した後、透明電極としてITO膜
を約150nm成膜された表電極基板を用いる場合を比
較例2に記した。
【0112】飽和反射率RONは液晶/樹脂複合体層に充
分な電界を印加して透明になった状態の反射率とし、駆
動電圧V90は飽和反射率RONに対してその90%の反射
率が得られる駆動電圧とし、暗反射率ROFF は液晶/樹
脂複合体層に電界を印加しない散乱状態の反射率とし、
コントラスト比CRはRON/Roff で算出される。
【0113】
【表1】
【0114】したがって、実施例1の構成により駆動電
圧を低電圧に維持したまま、高い飽和反射率RONおよび
低い暗反射率ROFF が得られるため、明るく高コントラ
ストな投射像が達成される。
【0115】また、比較例2の構成では、中間調の投射
像において表電極基板の粗い凹凸形状に起因する液晶/
樹脂複合体のギャップムラに対応した照度ムラが発生
し、階調表示において問題となる。
【0116】本実施例では光源として放電発光型のメタ
ルハライドランプを用いる例を示したが、それ以外に、
超高圧水銀ランプやキセノンランプや無電極マイクロ波
放電ランプおよびフィラメント発光型のハロゲンランプ
等でもよい。
【0117】本発明に用いる透過散乱型の表示素子は、
電圧の印加状態により、透過状態と散乱状態とをとりう
る平面型の表示素子であれば使用できる。具体的には、
DSMの液晶表示素子でもよく、微細な針状粒子を溶液
に分散させておき、電圧の印加状態により透過散乱を制
御する素子等のように他の散乱型表示素子でもよい。液
晶素子以外の材料を用いることができる。また、駆動方
式もアクティブマトリックス方式に限られず、パッシブ
駆動、スタティック駆動等他の方法でもよい。
【0118】投射型液晶表示装置は、通常は前述のよう
に表示素子の画像が投射レンズにより別置したスクリー
ン上に投射結像される。この場合、前面投射型(観察者
がスクリーンに対して投射型表示装置側に位置して見
る)であっても、背面投射型(観察者がスクリーンに対
して投射型表示装置と反対側に位置して見る)であって
もよい。
【0119】この反射型表示素子の反射電極を全面ベタ
電極としたり、簡単な電極パターニングをした透過散乱
型表示素子とした投射型表示装置とし、これを照明装置
として使用できる。例えば、図3および図4の装置自体
をそのような構成とし、壁、天井等に埋め込んで配置し
ておくことにより、高速で色を変化させずに調光でき
る。
【0120】また、本実施例において、カラー表示を実
現するためには、表示面が反射表示画素からなる透過散
乱型の液晶表示素子15の画素電極毎にRGBのモザイ
ク・カラーフィルタを形成し、各色画素電極にRGBの
画像信号電圧を印加してカラー画像とすればよい。
【0121】(実施例2)実施例1における表電極基板
の微細な凹凸形成法とは異なる形成法を以下の実施例で
採用する。図11を参照する。まず、表面が平坦な表電
極基板のガラス基板151の表面に最終転写層161と
して、ガラス基板屈折率ng =1. 5と同程度の屈折率
を有するSiON膜をCVD法により膜厚1〜2μm成
膜する。SiONは屈折率約1. 46のSiO2 と屈折
率約1. 7のSiNの混在した組成であるため、CVD
成膜条件により屈折率1. 46〜1. 7の任意の屈折率
膜を成膜できる。
【0122】次に通常のホトエッチングに用いられるホ
トレジストを第1転写層162としてSiON膜上に膜
厚1〜2μm程度均一に塗布した後、ベーキングしてあ
る程度固める。さらに、そのホトレジスト層に、実施例
1と同様の微細な鋸歯状形状が刻印されたマスタ基板1
70を用いてプレスすることにより、微細な鋸歯状形状
をホトレジスト層である第1転写層162に転写する。
【0123】このようにして得られたSiON層とホト
レジスト層とが積層された基板を、イオンエッチング法
により表面エッチングする。このとき、SiONのエッ
チングレートとホトレジストのエッチングレートが同程
度となり、かつ異方性の強いエッチング条件により、ホ
トレジストがなくなるまでエッチングすることにより、
マスタ基板に刻印された微細な鋸歯状形状がSiON層
からなる最終転写層161に転写される。
【0124】このようにして、ガラス基板上に微細な鋸
歯状形状のSiON層が形成され、その上に透明電極膜
を形成することにより表電極基板が作製できる。実施例
1に比べて、凹凸層が樹脂でなくSiONであるため、
耐熱性等の耐久性の点で高い信頼性が維持できる。
【0125】上記説明ではマスタ基板の微細な鋸歯状形
状を最初に転写する第1転写層162としてホトレジス
トを用いたが、マスタ基板の微細形状の転写およびイオ
ンエッチング可能な材料であれば何でもよい。また、最
終転写層161としては屈折率が基板ガラスと同程度で
イオンエッチング可能な材料であれば、SiON以外の
材料でもよい。
【0126】また、第1転写層162と最終転写層16
1のイオンエッチングレートが同一である必要はない。
最終転写層162に比べ第1転写層162のレートが早
い場合はマスタ基板の微細な鋸歯状形状と比較して深さ
が浅く傾斜が緩慢な凹凸面となり、第1転写層のレート
が遅い場合はマスタ基板の微細な鋸歯状形状と比較して
深さが深く傾斜が急峻な凹凸面となるため、最終転写層
161と第1転写層162のエッチングレートの相違を
調整することにより最終的に必要とされる凹凸形状を任
意に調整できる。
【0127】(実施例3)実施例1および実施例2にお
ける表電極基板の微細な凹凸形成法とは異なる形成法を
以下の実施例で説明する。表電極基板のガラス基板平面
にホトレジストを塗布し硬化させた後、格子単位ピッチ
が約6μmで開口部が約2μm×2μmである格子パタ
ーンをホトレジストの露光および現像により形成する。
【0128】次にガラス基板を溶解するHFエッチング
液に長時間浸透させることによりホトレジストをマスク
として2μm×2μmの開口部からガラスが浸食されホ
トレジスト下面もオーバエッチングにより浸食される。
その結果、格子単位ピッチに一致したピッチの微細な凹
凸がガラス基板に直接形成される。この場合、半球状の
凹凸形状が形成されるが大半が微細な傾斜面であるた
め、拡散反射面となり有効である。次に、残留ホトレジ
ストを剥離した後にその上に透明電極膜を形成すること
により表電極基板が完成する。
【0129】(実施例4)実施例1では、反射型の液晶
表示素子15を単体で用いる例を示したが、各色毎に複
数個の反射型の液晶表示素子15を用いフルカラー表示
を行うこともできる。複数の反射型の液晶表示素子を各
色毎に設けた場合には、ダイクロイックミラーやダイク
ロイックプリズム等で色合成してから投射するように構
成してもよく、個々に投射してスクリーン上で色合成さ
れるようにしてもよいが、色合成してから投射する方が
光軸が一本になるので、小型で携帯を必要とする用途に
おいては有利である。
【0130】RGB各色毎に3個の透過散乱型の表示素
子(15B、15G、15R)を用いた場合の投射型表
示装置300の構成を示す模式的な平面図を図5に、側
面図を図6に示す。ここでは、Red波長光を反射しG
reenとBlueの波長光を透過する平板型ダイクロ
イックミラー41とBlue波長光を反射しGreen
波長光を透過する平板型ダイクロイックミラー42とを
入射光の光軸に対して入射角が30°になるよう、また
各々のダイクロイックミラー41と42が60°の角度
をなすように配置されている。
【0131】そして、Red用の反射型液晶表示素子1
5Rと偏心平凸レンズ14Rがダイクロイックミラー4
1の反射面に対して面対称位置に配置され、Blue用
の反射型液晶表示素子15Bと偏心平凸レンズ14Bが
ダイクロイックミラー42の反射面に対して面対称位置
に配置されている。このような構成とすることによりに
ダイクロイックミラー41、42を色分離系および色合
成系として共用できるため、小型化しやすい。
【0132】このような平板型ダイクロイックミラーを
用いたRGB3板の反射型の液晶表示素子構成とするこ
とにより、実施例1の単板反射型表示素子構成に比べ
て、RGBの色純度を保ったまま高い光利用効率の投射
型カラー表示装置が実現できる。
【0133】(実施例5)上記の実施例1〜4では、正
方形画素の1辺長さa=40μm、縦768個×横10
24個、多結晶Si−TFT、表示対角長約2インチサ
イズであったが、本例では反射型液晶表示素子として、
1辺の長さa=20μmの正方形画素が縦768個×横
1024個から構成され、アクティブマトリックスとし
て単結晶SiのMOSトランジスタを用いた表示対角長
約1インチサイズの反射型液晶表示素子を用いる。
【0134】反射画素電極はアクティブマトリックス基
板に絶縁体膜を形成しさらに絶縁体膜にコンタクトホー
ルを形成した後、アルミニウム膜を製膜およびパターニ
ングする。アルミニウム反射電極を光学的鏡面にするた
め、化学研磨(CMP:ケミカル メカニカル ポリッ
シング)をする。または、下地の絶縁膜をCMPにより
平坦化した後、アルミニウム反射電極を成膜し、パター
ニングする。さらに、アルミニウム面に誘電体膜を積層
して増反射膜とする。
【0135】このようにして作製された反射電極の画素
に占める開口率は90%程度であり、反射電極の反射率
は95%以上が可能である。表電極基板および裏電極基
板と組み合わせ実施例1と同様にして反射型液晶表示素
子が作製される。
【0136】このようにして作製される反射型液晶表示
素子15R、15G、15BをRGB各波長毎に用いた
3板構成の投射型表示装置とする場合、実施例3に用い
られた2枚の平板型ダイクロイックミラー41、42で
は、ガラス基板透過に伴って生じる非点収差の影響やミ
ラー面の平坦性精度の点でRGB各パネルの20μm画
素を画素ズレなく合わせることが困難となる。
【0137】したがって、このような表示精細度の場合
は、複数のダイクロイックミラー面が形成されたプリズ
ムをプリズム材料と同じ屈折率を有する接着剤を用いて
接合した色分離合成プリズムを用いる。本実施例では4
種の台形プリズムを接合し、図7の平面図および図9の
側面図のように色分離合成プリズム50が配置された投
射型表示装置400とする。
【0138】ここでは、Blue波長光を反射しGre
enとRedの波長光を透過するダイクロイックミラー
面41とRed波長光を反射しGreenの波長光を透
過するダイクロイックミラー面42とを入射光の光軸に
対して入射角が30°になるように、また各々のダイク
ロイックミラー面41と42が60°の角度をなすよう
にプリズム51、52、53、54の形状が加工され、
ダイクロイックミラーがプリズム51と53の傾斜面に
成膜されている。
【0139】また、プリズム52と54はダイクロイッ
クミラー面41に対して対称形状であり、プリズム53
と54はダイクロイックミラー面42に対して対称形状
である。また、RGB用の各反射型表示素子に対応した
プリズムの光入出射面には、各波長での残留反射率が
0. 1%以下となる反射防止膜が成膜されている。この
ような色分離合成プリズム50を用いた構成とすること
により、ダイクロイックミラー面の平面精度は維持され
るとともに非点収差は存在しない。
【0140】ダイクロイックミラー面の入射角度が30
°の場合、本実施例のプリズム接合構成の場合は平板型
ダイクロイックミラーと比較してダイクロイックミラー
の分光特性の偏光依存性が増大し、RGBの各色純度が
劣化しやすい。
【0141】この課題の対策としては、色分離合成プリ
ズム50と光源系1との間にBlueとGreenとの
間の波長光、例えば495〜510nm、を減光するフ
ィルタやGreenとRedとの間の波長光、例えば5
70〜595nmを減光するフィルタを配置すれば改善
される。
【0142】別な対策としては、RGB用の各反射型表
示素子に対応したプリズムの光入出射面にRGB各主波
長λに対応したλ/4位相差板を接着した後各波長での
残留反射率が0. 1%以下となる反射防止膜を位相差板
表面に成膜することにより、SP偏光いずれかのダイク
ロイックミラー分光特性が選択されるため、色純度は改
善される。
【0143】本実施例では、RGB各反射型の液晶表示
素子に平凸レンズが接合された構成が示されているが、
平凸レンズの平面をRGB用の各反射型の液晶表示素子
に対応したプリズムの光入出射面に接合し、表示素子の
表電極基板の空気界面に各波長での残留反射率が0. 1
%以下となる反射防止膜を成膜する構成でもよい。
【0144】本実施例では、楕円鏡12により第1の絞
り13の開口部に集光されるランプ出射光は投射レンズ
17の下側に配置されたコールドミラー19により光軸
が直角に偏向されている。このような構成により、投射
レンズと楕円鏡の干渉配置を回避している。
【0145】(実施例6)実施例5の色分離合成プリズ
ム50は4種のプリズム51、52、53、54を全て
接着し空気層のギャップを設けない構成であるが、実施
例5において色分離合成プリズムのダイクロイックミラ
ー面41に空気層ギャップを設けるプリズム構成の例を
以下に説明する。
【0146】実施例5と異なる色分離合成プリズム60
と実施例5と同様のRGB用の平凸集光レンズ14B、
14G、14Rと反射型表示素子15R、15G、15
Bを用いた投射型液晶表示装置500の配置状態を示す
の部分平面図を図9に示す。光源系や投射レンズ等の他
の構成は実施例5と同様であるため図示を省略した。
【0147】ダイクロイックミラー面41はBlue波
長光を反射しGreenとRedの波長光を透過し、入
射光の光軸に対して入射角が25°になるようにプリズ
ム61およびプリズム62が加工された後プリズム61
の一面に成膜される。
【0148】ダイクロイックミラー面42はRed波長
光を反射しGreenの波長光を透過し、入射光の光軸
に対して入射角が13°になるようにプリズム62およ
びプリズム63が加工された後、プリズム62の一面に
成膜される。このような3種のプリズム61、62、6
3により本実施例の色分離合成プリズムは構成されてい
る。
【0149】なお、実施例5および本実施例の色分離合
成プリズムは白色自然光の画像を単一の撮像レンズによ
り取り込みRGBの3色に色分解した後、3種の撮像装
置によって検出するときに従来より用いられている色分
離プリズムと概略同じ機能・構成の光学素子である。
【0150】プリズム62とプリズム63はダイクロイ
ックミラー面41において、約5〜50μm程度のギャ
ップを保つように向かい合うプリズム面にギャップ調整
材が混入されたシール材を塗布して接合されることによ
り、空気層が形成されている。プリズム62の空気層と
の界面には反射防止膜が成膜されている。また、各RG
B波長光が入出射するプリズム面には実施例5と同様
に、反射防止膜が成膜されている。
【0151】プリズム61とプリズム63は実施例5と
同様にプリズムと屈折率の等しい接着剤を用いて接合さ
れている。このような構成とすることにより、入射光の
うち、ダイクロイックミラー面41で反射されたBlu
e波長光はプリズム1の光入射側の空気との界面で全反
射して平凸レンズ14BによりBlue用反射型表示素
子15Bへ集光され、ダイクロイックミラー面41を透
過した光のうち、ダイクロイックミラー面42で反射さ
れたRed波長光はプリズム62とプリズム63の間に
形成された空気層との界面で全反射して平凸レンズ14
RによりRed用の反射型液晶表示素子15Rへ集光さ
れる。
【0152】このような空気層全反射面を導入すること
により、ダイクロイックミラー面41およびダイクロイ
ックミラー面42における入射光の入射角度を30°以
下になるようにプリズム形状を工夫できるため、ダイク
ロイックミラー41、42の分光特性の偏光依存性が低
減される。その結果、RGB色純度が高く光損失の少な
い色分離合成プリズムが得られる。
【0153】また、実施例5の構成に比べ小型な色分離
合成プリズムとなる。本発明は、このほか、本発明の効
果を損しない範囲内で種々の応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投射型液晶表示装置の第1の構成例を
示すブロック図。
【図2】本発明の投射型液晶表示装置に用いられる反射
型表示素子の構成例を示す断面図。
【図3】本発明の投射型液晶表示装置の第1の構成例を
示す平面図。
【図4】本発明の投射型液晶表示装置の第1の構成例を
示す側面図。
【図5】本発明の投射型液晶表示装置の第2の構成例を
示す平面図。
【図6】本発明の投射型液晶表示装置の第2の構成例を
示す側面図。
【図7】本発明の投射型液晶表示装置の第3の構成例を
示す平面図。
【図8】本発明の投射型液晶表示装置の第3の構成例を
示す側面図。
【図9】本発明の投射型液晶表示装置の第4の構成例の
一部を示す平面図。
【図10】第1の転写法による表電極基板の凹凸面の製
造を示す説明図。
【図11】第2の転写法による表電極基板の凹凸面の製
造を示す説明図。
【符号の説明】
1:光源系 2:投射光学系 4:色分離合成系 11:光源 12:楕円鏡 13:第1の開口絞り 14、14R、14B、14G:集光レンズ 15、15B、15G、15R:液晶表示素子 16:第2の開口絞り 17:投射用レンズ 18:錐体状プリズム 19:コールドミラー 41、42:ダイクロイックミラー 50、51、52、53、54、60、61、62、6
3:プリズム 151:表電極基板 152:透明電極 153:裏電極基板 154:反射機能層(反射電極) 155:液晶/樹脂複合体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 慎哉 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源系と、 透明電極を有する表電極基板と反射機能層を有する裏電
    極基板との間に液晶/樹脂複合体が挟持され、表電極基
    板の内面側に凹凸面が形成され、反射機能層に平坦面が
    備えられた液晶表示素子と、 少なくとも1つのレンズと1つの絞りが備えられた投射
    光学系と、が設けられた投射型液晶表示装置であって、 液晶/樹脂複合体が透明状態の時、表電極基板側から液
    晶表示素子に入射した後、反射機能層で正規反射された
    光は、投射光学系の絞りの開口部を通過し、所望の空間
    位置に液晶表示素子の表示画像がレンズによって結像さ
    れ、 液晶/樹脂複合体が散乱状態の時、表電極基板側から液
    晶表示素子に入射した光のうち、凹凸面の近傍で反射さ
    れ、投射光学系の絞りの開口部を通過する成分が全入射
    光に対して1%以下であることを特徴とする投射型液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】投射光学系の集光角をδ(有効開口数F=
    sin-1δ)とし、液晶表示素子の基板面の垂直断面内
    に現れる凹凸面の断面曲線が、前記断面内に現れる平坦
    面の交差直線に対する傾斜角度を位置の関数θ(x)と
    し、少なくとも有効寸法長におけるθ(x)の平均値を
    θAVとすると、θAV≧δ/2の関係を満たし、凹凸面と
    液晶/樹脂複合体との界面フレネル反射率の平均値RFR
    (%)と、面全体の傾き度を示す傾斜角度成分率Q=1
    00・[頻度(0≦θ(x)≦δ/2)]/[頻度(0
    ≦θ(x)≦90°)](%)とが、RFR×Q≦1%の
    関係を満足することを特徴とする請求項1記載の投射型
    液晶表示装置。
  3. 【請求項3】表電極基板の透明電極と液晶/樹脂複合体
    との界面フレネル反射率の平均値RFR(%)が液晶表示
    素子への入射光の波長に対して5%以下であることを特
    徴とする請求項1または2記載の投射型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】投射光学系の集光角をδ(有効開口数F=
    sin-1δ)とし、液晶表示素子の基板面の垂直断面内
    に現れる凹凸面の断面曲線が、前記断面内に現れる平坦
    面の交差直線に対する傾斜角度を位置の関数θ(x)と
    し、表電極基板の凹凸面と液晶/樹脂複合体との界面フ
    レネル反射率の平均値RFR(%)と、面全体の傾き度を
    示す傾斜角度成分率Q=100・[頻度(0≦θ(x)
    ≦δ/2)]/[頻度(0≦θ(x)≦90°)とが、
    Q≦50%を満足することを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の投射型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】基板面に垂直な断面に現れる凹凸面の断面
    曲線が、ほぼ鋸歯形状であることを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載の投射型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】表電極基板の元基板自身または元基板に付
    着せしめる構成部材に、マスタ基板にあらかじめ形成さ
    れた鋸歯状凹凸を転写し、さらに転写した鋸歯状凹凸を
    利用して透明電極の形状を形成する液晶基板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の製造方法で製造された液晶
    基板が表電極基板として用いられ、裏電極基板にアクテ
    ィブマトリックス基板が用いられ、両電極基板間に液晶
    /樹脂複合体が挟持された液晶表示素子であって、表電
    極基板の透明電極に鋸歯状凹凸面が備えられ、その鋸歯
    状凹凸のピッチPが裏電極基板の画素の大きさaに比べ
    小さいとともに、液晶/樹脂複合体の平均厚さGが画素
    の大きさaに比べて小さい液晶表示素子。
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