JPH1164982A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH1164982A
JPH1164982A JP9224797A JP22479797A JPH1164982A JP H1164982 A JPH1164982 A JP H1164982A JP 9224797 A JP9224797 A JP 9224797A JP 22479797 A JP22479797 A JP 22479797A JP H1164982 A JPH1164982 A JP H1164982A
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JP
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photosensitive material
light beam
thickness
exposure
image recording
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JP9224797A
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Yoshiyuki Monma
良行 門馬
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光材料の厚さの違いに係わらず、むらのない
高画質な再生画像を出力することができる画像記録装置
を提供すること。 【解決手段】感光材料の厚さを検出し、検出した感光材
料の厚さに応じて、感光材料の記録面の表面位置と光ビ
ームの焦点位置とを相対的に移動させる、例えば光ビー
ムの照射方向に対して、感光材料の記録面の表面位置を
光ビームの焦点位置に保持するための露光ガイドまたは
露光ドラムの位置を移動させる、または、光ビームに対
して、光ビームを反射するミラーの位置を移動させるこ
とにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに応じ
て感光材料を走査露光する画像記録装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば写真フィルム(以下、
フィルムという)等に撮影された画像の感光材料への焼
き付けは、フィルムの画像を感光材料に投影して感光材
料を面露光する直接露光によって行われてきた。これに
対し、現在では、例えばフィルムに撮影された画像情報
を光電的に読み取り、これをデジタルデータ化して種々
の画像処理を施した後、感光材料を露光するデジタル露
光を利用した画像記録装置を適用するデジタルフォトプ
リンタが実用化されている。
【0003】上述するデジタルフォトプリンタは、基本
的に、透過原稿や反射原稿等の原稿に記録された画像デ
ータを読み取るスキャナ(画像読取装置)、デジタルフ
ォトプリンタ全体を制御し管理するとともに、入力され
た画像データに各種の画像処理を施す制御装置等を有す
る入力機と、画像処理後の画像データに応じて感光材料
をデジタル露光するプリンタ(画像記録装置)、露光済
みの感光材料を現像するプロセサ(現像機)等を有する
出力機とを備える。
【0004】入力機では、まず、スキャナにおいて、例
えばフィルムに撮影された画像データを読み取る場合で
あれば、光源から射出される読取光がフィルムに入射さ
れ、フィルムに撮影された画像を担持する投影光が、結
像レンズによってCCDセンサ等のイメージセンサに結
像され、イメージセンサにより光電変換されて画像が読
み取られ、必要に応じて各種の画像処理が施された後、
フィルムに撮影された画像に対応する入力画像データと
して制御装置に供給される。
【0005】続いて、制御装置では、オペレータの指示
に従ってデジタルフォトプリンタ全体が制御されつつ、
スキャナから供給される入力画像データがデジタルデー
タ化された後、あるいは、予めデジタルデータ化された
画像データが制御装置に供給された後、この画像データ
に応じて各種の画像処理条件が設定され、画像データに
各種の画像処理が施されるとともに露光条件が決定さ
れ、出力画像データとして出力機のプリンタに転送され
る。
【0006】一方、出力機では、プリンタにおいて、例
えば光ビーム走査露光を利用する装置であれば、制御装
置から転送された画像データに応じて光ビームが変調さ
れ、この光ビームが主走査方向に偏向されつつ、感光材
料が主走査方向とほぼ直交する副走査方向に搬送され、
感光材料が2次元的に走査露光されて潜像が記録された
後、プロセサにおいて、感光材料に応じた現像処理が施
されて、フィルムに撮影された画像が再生された仕上り
プリントとされる。
【0007】デジタル露光を利用する画像記録装置で
は、画像処理によって色濃度補正が行われ、露光条件も
決定されるため、1画像当たりの露光にかかる時間が短
時間で済み、露光時間も画像サイズに応じて一定である
ため、従来の直接露光の場合と比較して迅速な露光を行
うことができる。また、画像合成や画像分割等の編集
や、色/濃度調整等の画像処理も自由に行うことがで
き、用途に応じて自由に編集、画像処理を施した仕上り
プリントを出力することができる。
【0008】しかも、仕上りプリントの画像情報を光磁
気ディスク等の記録媒体に保存できるため、例えばフィ
ルムを再読み取りしたり、露光条件を再度決定したりす
る必要もなく、焼増し等の作業が迅速かつ容易である。
さらに、従来の直接露光によるプリントでは困難であっ
たが、デジタル露光を利用する画像記録装置では、分解
能、色/濃度再現性等の点で、フィルム等に記録されて
いる画像情報をほぼ完全に再生したプリントの出力が可
能である等の利点がある。
【0009】ところで、プリンタの画像記録部では、例
えば標準的に使用される種類の感光材料等のように、所
定厚さの感光材料の記録面(乳剤面)の表面位置に対し
て光ビームの露光焦点距離を合わせることにより、高画
質な再生画像が得られるように調整してある。しかし、
感光材料は、その仕様や面種等に応じて厚さが異なって
いるのが一般的である。例えば、図3に示されるよう
に、薄手の感光材料の厚さは約150μm程度である
が、厚手のものは260μm程度もある。
【0010】従って、プリンタで予め想定された厚さの
標準的な感光材料を使用した場合には何の問題も発生し
ないが、想定した厚さ以外の感光材料を使用した場合に
は、上述するように、薄手の感光材料と厚手の感光材料
とでは、約110μm程度の厚さの違いがあり、使用す
る感光材料の種類に応じて厚さが変化するため、光ビー
ムの焦点位置に対する感光材料の記録面の表面位置が変
化し、再生画像に縞状のむらが発生するという問題点が
あった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術に基づく問題点をかえりみて、感光材料の厚さ
の違いに係わらず、むらのない高画質な再生画像を出力
することができる画像記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、主走査方向に延在する、もしくは偏向さ
れる光ビームにより、前記主走査方向に対してほぼ直交
する副走査方向に搬送される感光材料を走査露光する画
像記録装置であって、前記感光材料の厚さを検出する検
出手段と、前記光ビームの焦点位置が前記感光材料の記
録面の表面位置に保持されるように、前記検出手段によ
って検出された前記感光材料の厚さに応じて、前記感光
材料の記録面の表面位置と前記光ビームの焦点位置とを
相対的に移動する移動手段とを有することを特徴とする
画像記録装置を提供するものである。
【0013】ここで、前記移動手段は、前記光ビームの
照射方向に対して、前記感光材料の記録面の表面位置を
前記光ビームの焦点位置に保持するための露光ガイドま
たは露光ドラムの位置を移動する手段であるのが好まし
い。また、前記移動手段は、前記光ビームに対して、前
記光ビームを反射するミラーの位置を移動する手段であ
るのも好ましい。また、上記画像記録装置であって、さ
らに、前記感光材料の搬送方向に対する露光開始位置を
補正する補正手段を有するのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明の画像記録装置を詳細に説明す
る。
【0015】図1は、本発明の画像記録装置の一実施例
の概略図である。画像記録装置10は、長尺の感光材料
Aを、作成する仕上がりプリントに応じた所定長に切断
してカットシートとした後、裏印字情報の記録およびデ
ジタル露光(焼付)を行い、露光済の感光材料Aをプロ
セサ(現像機)20に供給するもので、図示例において
は、感光材料供給部12、裏印字部14、画像記録部1
6、振り分け部18等を有する。
【0016】なお、画像記録装置10には、感光材料供
給部12から画像記録部16まで感光材料Aを搬送し、
露光が終了した感光材料Aをプロセサ20に搬送する搬
送手段として複数の搬送ローラ対が配置されており、感
光材料Aの搬送ガイドや各種のセンサ等も必要に応じて
配置される。なお、感光材料Aの搬送手段には特に限定
はなく、搬送ローラ対の他、ベルトコンベア、ニップベ
ルト、吸着等を用いたリフト搬送等、公知のシート材の
搬送方法がすべて利用可能である。
【0017】画像記録装置10において、感光材料供給
部12は、装填部22および24、マガジン34、カッ
タ30および32等を有する。装填部22および24
は、感光材料Aを収納したマガジン34が装填される部
位である。両装填部22および24には、通常、サイズ
(幅)、面種(シルクやマット等)、仕様(厚さやベー
スの種類等)等、互いに種類の異なる感光材料Aが収納
されたマガジン34が装填される。
【0018】マガジン34は、記録面(乳剤面)を外側
にして巻回された長尺の感光材料Aを収納した遮光性の
筺体である。図示例においては、引き出しローラ対26
および28がマガジン34の内部に設けられており、例
えば図中上側の駆動ローラは、マガジン34が装填部2
2および24の所定位置に装填されることにより、各装
填部22および24に各々配置された、引き出しローラ
対26および28の駆動源(図示せず)に係合される。
【0019】なお、図示例の画像記録装置10は、2個
のマガジン34を装填可能なものであるが、本発明はこ
れに限定されず、装填可能なマガジン数が1個でもよい
し、あるいは、3個以上のマガジンを装填可能としても
よい。また、図示例の画像記録装置10では、装填部2
2および24の各々に対応してカッタ30および32が
設けられているが、1つのカッタで両装填部22および
24から供給される感光材料Aを切断する構成としても
よい。
【0020】感光材料供給部12においては、引き出し
ローラ対26および28によって、感光材料Aがマガジ
ン34から引き出され、搬送手段によって、感光材料A
の搬送方向下流側(以下、下流側とする)の裏印字部1
4に搬送される。この搬送は、下流側に搬送された感光
材料Aが仕上がりプリントの長さになった時点で停止さ
れ、感光材料Aは、マガジン34と裏印字部14との間
に配置されたカッタ30および32により切断され、カ
ットシートとされる。
【0021】感光材料供給部12の下流側には、図示例
では、裏印字部14が配置されている。裏印字部14
は、感光材料Aの裏面(非乳剤面)の所定領域に、写真
の撮影日、プリント焼付日、コマ番号、フィルムID番
号、撮影に使用したカメラのID番号、デジタルフォト
プリンタのID番号等の各種の情報である裏印字情報
(バックプリント)を記録するもので、カットシートと
された感光材料Aは、裏印字部14によって裏印字情報
が記録される。
【0022】裏印字部14は特に制限されず、例えばド
ットインパクトプリンタ、熱転写プリンタ、インクジェ
ットプリンタ等で、インクジェットプリンタのような非
接触型の記録方法は好適に利用可能であり、特に、非水
溶性で常温で固体の熱溶融性インクを用いたインクジェ
ットプリンタは好ましく例示される。また、裏印字部1
4は、新規格の新写真システム(Advanced Photo Syste
m)に対応して、2行以上の印字を可能に構成するのが好
ましい。
【0023】また、図示例においては、感光材料Aを切
断した後に裏印字情報を記録しているが、これに限定さ
れず、裏印字情報をカッタ30および32による感光材
料Aの切断前に記録してもよいし、切断後あるいは切断
の前後にわたって記録してもよい。また、裏印字情報を
露光前に記録しているが、これに限定されず、裏印字部
14を露光位置よりも下流側に配置して、露光後に裏印
字情報を記録する構成としてもよい。
【0024】裏印字部14の下流側には、画像記録部1
6が配置されている。画像記録部16は、デジタルフォ
トプリンタの入力機(図示せず)から供給される出力画
像データに応じて、感光材料Aを主走査方向(図中紙面
に対して垂直方向)に走査露光する露光ユニット36、
および、主走査方向に対してほぼ直交する副走査方向
(図中矢印b方向)に感光材料Aを一定の速度で搬送す
る走査搬送手段38を有する。
【0025】露光ユニット36は、感光材料AのR,
G,Bの各露光に対応する光ビームLを射出する3つの
光源、光源から射出された光ビームLを画像データに応
じて変調するAOM(音響光学変調器)等の変調手段、
変調された光ビームを主走査方向に偏向するポリゴンミ
ラー等の光偏向器、主走査方向に偏向された光ビームL
を露光位置(走査線)X上の所定位置に所定のビーム径
で結像させるfθ(走査)レンズ等からなる光ビーム走
査装置である。
【0026】なお、露光ユニット36としては、上記光
ビーム走査装置の他、PDP(プラズマディスプレイ)
アレイ、ELD(エレクトロルミネセントディスプレ
イ)アレイ、LED(発光ダイオード)アレイ、LCD
(液晶ディスプレイ)アレイ、DMD(デジタルマイク
ロミラーデバイス)アレイ、レーザアレイ等の走査搬送
方向と直交する方向に延在する各種の発光アレイや空間
変調素子アレイ等を用いるデジタルのラスター露光手段
が各種利用可能である。
【0027】また、走査搬送手段38は、露光位置Xを
挟んだ前後に配置される一対の搬送ローラ対40および
42、ならびに、感光材料Aの記録面の表面位置を光ビ
ームLの焦点位置(露光位置X)に保持するための露光
ガイド44等から構成される。なお、走査搬送手段38
は、上記構成に限定されず、感光材料Aを露光位置Xに
保持しつつ搬送する露光ドラム、および、露光位置Xを
挟んで露光ドラムに当接する2本のニップローラを用い
る走査搬送手段等も好適に例示される。
【0028】画像記録部16では、露光ユニット36に
より、デジタル画像データに応じて変調した光ビームL
を主走査方向に偏光しつつ、走査搬送手段38の搬送ロ
ーラ対40および42により、感光材料Aを露光ガイド
44に沿って露光位置Xに保持しながら、主走査方向と
ほぼ直行する副走査方向に搬送し、感光材料Aを2次元
的に走査露光して潜像を記録する、いわゆるラスター走
査露光によって感光材料Aに画像記録が行われる。
【0029】ここで、図2(a)に、本発明の画像記録
装置10の具体的な特徴部分を表す画像記録部16の一
実施例の詳細な概念図を示す。図2(a)に示されるよ
うに、本実施例の画像記録装置10は、感光材料Aの厚
さを検出する検出手段58、および、検出手段58によ
って検出された感光材料Aの厚さに応じて、感光材料A
の記録面の表面位置を光ビームLの焦点位置に移動する
移動手段60を有する。
【0030】ここで、感光材料Aの厚さの検出手段58
は、例えばオペレータによって感光材料Aのマガジン3
4に予め設定された4ビットのディップスイッチによる
感光材料AのID情報を読み取り、このID情報に基づ
いて感光材料Aの厚さを自動的に検出する。なお、ディ
ップスイッチの代わりに、例えばバーコードを使用して
もよいし、あるいは、オペレータが入力機(図示せず)
から感光材料Aの厚さを手動入力するようにしてもよ
い。
【0031】なお、検出手段58は、感光材料Aの厚さ
を厳密に検出するようにしてもよいし、あるいは、例え
ば厚手のものと薄手のものというように、感光材料Aを
その厚さに応じて、少なくとも2種類以上に分別するこ
とができればよい。
【0032】移動手段60は、例えばピエゾ素子を用い
るものを例示することができる。移動手段60は、検出
手段58によって検出された感光材料Aの厚さに応じた
電圧をピエゾ素子に印加し、光ビームLの照射方向(図
中矢印c方向)に対して、露光ガイド44の位置を移動
することによって、感光材料Aの記録面の表面位置を光
ビームLの焦点位置に合致させる。なお、移動手段60
は、いうまでもなく従来公知のものが全て適用可能であ
る。
【0033】また、移動手段60は、図示例のように露
光ガイド44を用いる場合、例えば画像記録装置10が
最大254mm幅の感光材料を使用するものであれば、
露光ガイド44の主走査方向の長さは254mm以上に
なるため、少なくとも露光ガイド44の主走査方向の両
端の2カ所に移動手段60を設け、例えば誤差10μm
以下の精度で露光ガイド44を移動するのが好ましい。
また、露光ガイド44ではなく、露光ドラムを用いる場
合についても同じである。
【0034】続いて、図2(b)は、本発明の画像記録
装置10の具体的な特徴部分を表す画像処理部16の別
の実施例の詳細概念図である。図2(b)に示されるよ
うに、本実施例の画像記録装置10は、感光材料Aの厚
さを検出する検出手段62、および、検出手段62によ
って検出された感光材料Aの厚さに応じて、光ビームL
の焦点位置を感光材料Aの記録面の表面位置に移動する
移動手段64を有する。
【0035】同図に示される検出手段62および移動手
段64は、図2(a)の検出手段58および移動手段6
0と全く同じものを用いることができる。すなわち、移
動手段64は、検出手段62によって検出された感光材
料Aの厚さに応じた電圧をピエゾ素子に印加し、光ビー
ムLに対して、露光ユニット36内の光ビームLを反射
する立下げミラー66の位置を図中矢印d方向に移動
し、光ビームLの光路を移動させて、その焦点位置を感
光材料Aの記録面の表面位置に合致させる。
【0036】なお、同図では、露光ユニット36の最終
段に設けられている立下げミラー66の位置を移動し、
光ビームLの焦点位置を感光材料Aの記録面の表面位置
に合致させるようにしているが、これに限定されず、例
えば露光ユニット36内のミラーであれば、どこのミラ
ーの位置を移動してもよい。なお、光学ユニットの設計
の容易性を考慮すれば、図示例のように露光ユニット3
6の最終段の立下げミラー66の位置を移動させるのが
最も影響が少なく好ましい。
【0037】また、本実施例では、立下げミラー66の
位置を図中矢印d方向に移動し、光ビームLの焦点位置
を感光材料Aの記録面の表面位置に合致させるようにし
ているが、これに限定されず、例えば立下げミラー66
の位置を図中上下方向もしくは図中左右方向に移動させ
るようにしてもよい。また、2枚以上のミラーの位置を
移動させることによって、光ビームLの焦点位置を感光
材料Aの記録面の表面位置に合致させるようにしてもよ
い。
【0038】このように、本発明の画像記録装置10に
おいては、検出手段58または62によって感光材料A
の厚さを検出し、移動手段60または64により、検出
された感光材料Aの厚さに応じて、光ビームLの焦点位
置と感光材料Aの記録面の表面位置とを相対的に移動
し、両者の位置を合致させるため、薄手の感光材料であ
っても厚手の感光材料であっても、感光材料Aの厚さに
係わらず、常にむらのない高画質な再生画像を出力する
ことができる。
【0039】なお、図2(a)に示されるように、露光
ガイド44の位置を移動して感光材料Aの記録面の表面
位置を光ビームLの焦点位置に合わせる場合には、感光
材料Aの搬送方向に対する露光開始位置はほとんどずれ
ないが、図2(b)に示されるように、立下げミラー6
6の位置を移動して光ビームLの焦点位置を変更する場
合には、感光材料Aの搬送方向に対する露光開始位置が
ずれるため、感光材料Aの搬送方向に対する露光開始位
置を補正するのが好ましい。
【0040】画像記録装置10は、図2(b)に示され
るように、搬送ローラ対40の搬送方向上流側に発光素
子および受光素子からなるセンサ68を有する。画像記
録装置10では、センサ68によって感光材料Aの先端
位置を検出し、ソフトウェア制御により、立下げミラー
66の位置に応じて、パルスモータに所定数のパルスを
与えて搬送ローラ対40を駆動して感光材料Aを高精度
に搬送し、感光材料Aの搬送方向に対する露光開始位置
を調整する。
【0041】例えば、立下げミラー66の位置を図中左
上方向に移動した場合、感光材料Aの搬送方向に対する
露光開始位置が遅くなるため、画像記録装置10では、
感光材料Aの先端位置を検出して、光ビームLの焦点位
置に感光材料Aの露光開始位置を合わせるように調整す
ることにより、感光材料Aの搬送方向に対する露光開始
位置ずれのない再生画像を得ることができる。なお、露
光開始位置の補正手段は上記実施例に限定されず、各種
のものが利用可能である。
【0042】画像記録部16のさらに下流側には、振り
分け部18が配置されている。現在、一般的な写真とし
て利用されている銀塩写真感光材料の露光・現像の工程
では、露光よりも現像のほうが多くの時間を必要とす
る。従って、複数の感光材料を連続的に露光・現像する
と、露光に対して現像が間に合わなくなるため、露光済
の感光材料をストッカ等に一時的に収容する必要が生じ
る。すなわち、露光・現像の工程は、一般的に現像処理
によって律速される。
【0043】振り分け部18は、必要に応じて、通常単
列で搬送される感光材料Aを搬送方向に対して複数列に
振り分け、プロセサ20に対して複数列の感光材料Aを
並列に供給し、プロセサ20における処理能力を向上さ
せることにより、露光と現像との処理時間の差を吸収す
るためのもので、図示例においては、ベルトコンベア4
6、補助ベルトコンベア48、図示していない吸引手段
に接続される2つの吸盤を各々有する2つの吸着ユニッ
ト50および52等を有する。
【0044】露光が終了した感光材料Aは、ベルトコン
ベア46および補助ベルトコンベア48によって挟持搬
送されるのではなく、ベルトコンベア46上に載置され
て下流側に搬送される。なお、ベルトコンベア46およ
び補助ベルトコンベア48による感光材料Aの搬送速度
は、走査搬送速度よりも若干高速に設定されている。こ
れにより、ベルトコンベア46および補助ベルトコンベ
ア48の駆動が感光材料Aの走査搬送に与える影響をよ
り確実に排除することができる。
【0045】補助ベルトコンベア48は、ベルトコンベ
ア46の幅方向の中心線上に、ベルトコンベア46に対
して若干間隔を開けて配置されている。補助ベルトコン
ベア48は、感光材料Aのカール(湾曲)を押さえ、ベ
ルトコンベア46による搬送および吸着ユニット50お
よび52による感光材料Aの吸着保持を補助するもの
で、幅方向の最小サイズの感光材料Aであっても、吸着
ユニット50および52による吸着保持が可能である細
幅のエンドレスベルトを用いる。
【0046】吸着ユニット50および52は、補助ベル
トコンベア48の幅方向の両側に各々配置されている。
図中手前側の吸着ユニット50は、感光材料Aが走査搬
送手段38から開放され、ベルトコンベア46によって
所定位置まで搬送された後、感光材料Aを吸着保持して
若干持ち上げ、感光材料Aの搬送方向に対して右(図中
手前)斜め下流側に移動し、吸着を開放して感光材料A
を右側に振り分ける。同様に、図中奥手側の吸着ユニッ
ト52は、感光材料Aを左側に振り分ける。
【0047】例えば、吸着ユニット50による右方向へ
の振り分け、吸着ユニット52による左方向への振り分
け、振り分けを行わない直線的な搬送を順次繰り返し行
うことにより、感光材料Aを3列に振り分けることがで
きるし、吸着ユニット50および52による左右方向の
振り分けを交互に行うことにより、感光材料Aを2列に
振り分けることもできる。また、振り分けを行わない直
線的な搬送のみを行うことにより、感光材料Aを単列で
プロセサ20に供給することもできる。
【0048】なお、吸着ユニット50および52の移動
手段は特に限定されず、例えばリンクを利用する移動手
段、カムを利用する移動手段、ガイドレールやガイド孔
を利用する移動手段、ならびに、これらの移動手段を適
宜組み合わせた移動手段等、公知の方法が各種利用可能
である。また、上記実施例では、感光材料Aを1〜3列
に振り分ける場合を例示したが、本発明はこれに限定さ
れず、感光材料Aを4列以上に振り分けるようにしても
よい。
【0049】また、振り分け部18も特に限定されず、
シート材を複数列に振り分ける方法が各種利用可能であ
り、例えば軸を中心に回転する円形のターレットを用い
て振り分けるものや、感光材料Aの搬送手段を搬送方向
に複数のブロック、例えば3ブロックに分けて、その内
の中央のブロックを横方向に移動して振り分けるもの等
が例示される。また、振り分け部18を備えず、感光材
料Aを単列でプロセサ20に供給するようにしてもよ
い。
【0050】また、画像記録装置10においては、必ず
しも全サイズの感光材料Aを複数列にするわけではな
く、複数列での処理ができない大きなサイズの感光材料
Aは、振り分けを行わないで単列のままプロセサ20に
搬入してもよい。また、振り分けを行う際には、全サイ
ズを同数列に振り分けるのではなく、感光材料Aのサイ
ズに応じて、例えばLサイズは3列に振り分け、6ツ切
は2列に振り分ける等、異なる列数に振り分けを行って
もよい。
【0051】振り分け部18において横方向に振り分け
られて複数列とされた感光材料Aは、搬送ローラ対54
によって、排出口56を経てプロセサ20に供給され
る。プロセサ20においては、例えば銀塩写真感光材料
の現像の場合、発色現像槽、漂白定着槽、水洗槽等の感
光材料Aに応じた所定の現像処理を施されて潜像が顕像
化された後、乾燥されて仕上りプリントとされ、再度、
プリント作成順(露光順)の単列に集積され、ソータ等
に排出される。
【0052】以上、本発明の画像記録装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発
明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更
をしてもよいのはもちろんである。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の画像
記録装置においては、感光材料の厚さを検出し、検出さ
れた感光材料の厚さに応じて、感光材料の記録面の表面
位置と光ビームの焦点位置とを相対的に移動させ、両者
の位置を合致させるようにしたため、感光材料の厚さ、
すなわち、感光材料の仕様や面種等の種類に係わらず、
むらのない高画質な再生画像を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録装置の一実施例の概略図で
ある。
【図2】 (a)および(b)は、本発明の画像記録装
置の具体的な特徴部分を表す画像記録部の一実施例の詳
細概念図である。
【図3】 画像記録装置の画像記録部の一例の概略図で
ある。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 感光材料供給部 14 裏印字部 16 画像記録部 18 振り分け部 20 プロセサ(現像機) 22,24 装填部 26,28 引き出しローラ対 30,32 カッタ 34 マガジン 36 露光ユニット 38 走査搬送手段 40,42,54 搬送ローラ対 44 露光ガイド 46 ベルトコンベア 48 補助ベルトコンベア 50,52 吸着ユニット 56 排出口 58,62 検出手段 60,64 移動手段 66 ミラー 68 センサ Z 感光材料 L 光ビーム X 露光位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向に延在する、もしくは偏向され
    る光ビームにより、前記主走査方向に対してほぼ直交す
    る副走査方向に搬送される感光材料を走査露光する画像
    記録装置であって、 前記感光材料の厚さを検出する検出手段と、前記光ビー
    ムの焦点位置が前記感光材料の記録面の表面位置に保持
    されるように、前記検出手段によって検出された前記感
    光材料の厚さに応じて、前記感光材料の記録面の表面位
    置と前記光ビームの焦点位置とを相対的に移動する移動
    手段とを有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】前記移動手段は、前記光ビームの照射方向
    に対して、前記感光材料の記録面の表面位置を前記光ビ
    ームの焦点位置に保持するための露光ガイドまたは露光
    ドラムの位置を移動する手段である請求項1に記載の画
    像記録装置。
  3. 【請求項3】前記移動手段は、前記光ビームに対して、
    前記光ビームを反射するミラーの位置を移動する手段で
    ある請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の画像記録装置であって、 さらに、前記感光材料の搬送方向に対する露光開始位置
    を補正する補正手段を有することを特徴とする画像記録
    装置。
JP9224797A 1997-08-21 1997-08-21 画像記録装置 Withdrawn JPH1164982A (ja)

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