JPH11348577A - ハードトップ車のコーナーピースウェザーストリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーナーピースウェザーストリップ５の収縮
によって、前縁部６とドアインナーパネルとの合わせ面
に隙間を発生させない。 【解決手段】 フロントピラーに略平行な前縁部６と、
前縁部６の上端から車体下方に延出する後縁部７と、前
縁部６と後縁部７との連結部分の車外側側面でコーナー
ピースの車体上方角部を覆う袋状のキャップ部１０と、
を有し、ドアウエスト部の前端に位置するコーナーピー
スをシールするコーナーピースウェザーストリップ５に
おいて、前縁部６にコーナーピースの車体前方角部に当
接する突起部１１を設けた。これによって、コーナーピ
ースの前縁となる一辺がコーナーピースウェザーストリ
ップ５の前縁部６を一定の長さに引き伸ばすので、コー
ナーピースウェザーストリップ５は、所期の位置に隙間
なく取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ハードトップ車の
コーナーピースウェザーストリップに関する。

【０００２】

【従来の技術】ハードトップ車において、ドアウエスト
部の前端に略三角形のコーナーピースを取り付けたもの
が知られている。

【０００３】このコーナーピースは、コーナーピースウ
ェザーストリップ２０によってドアウエストラインより
上方の周縁がシールされている。

【０００４】コーナーピースウェザーストリップ２０
は、図５に示すように、後述するフランジ部２５が嵌合
する嵌合溝２９を有する前縁部２１と、後縁部２２と、
からなる略Ｖ字形に形成されていると共に、図示せぬド
アウェザーストリップの車体前方側の先端に型成形によ
って一体に接続されている。そして、図６に示す、ドア
インナーパネル２３から折曲されてドアウエストライン
より上方に突出した起立壁２４のフランジ部２５に取り
付けられている。尚、２６はドアアウターパネルであ
る。

【０００５】また、起立壁２４には、車体前方側に前端
面２７が形成されており、この前端面２７によって、図
７に示すように、階段状の段差が形成されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記コーナー
ピースウェザーストリップ２０は成形後の収縮によって
寸法のバラツキが生じる。そして、過度に収縮している
と、取り付けに際して、図８に示すように、ドアインナ
ーパネル２３の前端面２７にコーナーピースウェザース
トリップ２０の前縁部２１が乗り上げてしまい、コーナ
ーピースウェザーストリップ２０の前縁部２１を所定の
位置に固定することができなかった。

【０００７】そのため、コーナーピースウェザーストリ
ップ２０の前縁部２１とフランジ部２５との合わせ面に
隙間２８が発生し、気密性の低下と風切り音の発生を招
くという不具合が生じている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、フロントピラ
ーに略平行な前縁部と、上記前縁部の上端から車体下方
に延出する後縁部と、上記前縁部と上記後縁部との連結
部分の車外側側面でコーナーピースの車体上方角部を覆
う袋状のキャップ部と、を有し、ドアウエスト部の前端
に位置するコーナーピースをシールするコーナーピース
ウェザーストリップにおいて、上記前縁部下端の車外側
側面に上記コーナーピースの車体前方角部に当接する突
起部を設けたことを特徴としている。コーナーピースウ
ェザーストリップの前縁部の寸法が収縮によってバラつ
いた場合でも、コーナーピースの前縁となる一辺によっ
てコーナーピースウェザーストリップの前縁部は常に、
一定の長さに引き伸ばされる。これによって、コーナー
ピースウェザーストリップの前縁部は常に所期の位置に
固定することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。

【００１０】図１に、自動車の側面図を示し、図２に、
図１のＡ部の拡大図を示す。尚、本実施例において、ド
アウエスト部２前端におけるドアインナーパネル２３及
びドアアウターパネル２６は、図６と同様に形成されて
いる。

【００１１】ドア本体１のウエスト部２前端には、図２
に示すように、ドアミラー３を有する略三角形のコーナ
ーピース４が取り付けられている。そして、このコーナ
ーピース４の周縁は、コーナーピースウェザーストリッ
プ５によってシールされている。

【００１２】このコーナーピースウェザーストリップ５
は、ドア本体１に取り付けられる図示せぬドアウェザー
ストリップの車体前方側の先端に型成形によって一体に
接続されている。

【００１３】コーナーピースウェザーストリップ５は、
図３に示すように、略Ｖ字形に折曲されており、フロン
トピラーに沿った前縁部６と、この前縁部６の上端から
車体下方に延出する幅広の後縁部７と、からなってい
る。

【００１４】前縁部６は、従来技術で示した図７と同様
の断面形状を呈し、ドアインナーパネル２３のフランジ
部２５が嵌合する嵌合溝を有している。

【００１５】上記後縁部７は、車体後方側に開口を有す
る断面略Ｕ字形に形成されており、図示せぬドアガラス
の車体前方側端縁を摺動可能に案内していると共に、後
縁部７の車外側側面には、断面略Ｌ字形の係合爪８が設
けられている。

【００１６】また、コーナーピースウェザーストリップ
５の前縁部６と後縁部７との連結部分となる頂部９の車
外側側面には、略三角柱状に突出し、車体下方側の端面
が開口した袋状のキャップ部１０が設けられている。

【００１７】そして、コーナーピースウェザーストリッ
プ５の前縁部６下端の車外側側面には、底面がコーナー
ピース４の車体前方角部１３に当接する、略三角錐状の
突起部１１が設けられている。

【００１８】このように構成されたコーナーピースウェ
ザーストリップ５においては、ドアインナーパネル２３
のフランジ部２５に、コーナーピースウェザーストリッ
プ５の前縁部６の嵌合溝が嵌合し、固定されている。

【００１９】そして、図４に示すように、上記コーナー
ピース４の車体上方角部１２がコーナーピースウェザー
ストリップ５のキャップ部１０内に挿入されると共に、
コーナーピース４の車体後方端縁に、コーナーピースウ
ェザーストリップ５の係合爪８が係合して、コーナーピ
ースウェザーストリップ５に取り付けられている。

【００２０】そして、さらに、コーナーピース４の車体
前方角部１３が突起部１１に当接することによって、車
体前方角部１３と、上記車体上方角部１２と、に対する
コーナーピースウェザーストリップ５の前縁部６の相対
的な位置が常に所期の位置に維持される。

【００２１】つまり、コーナーピース４をコーナーピー
スウェザーストリップ５に取り付ける際の位置決めを容
易に行うことができる。

【００２２】また、コーナーピースウェザーストリップ
５の前縁部６の寸法が収縮によってバラついた場合で
も、コーナーピース４の前縁となる一辺によってコーナ
ーピースウェザーストリップ５の前縁部６は、常に一定
の長さに引き伸ばされる。そのため、コーナーピースウ
ェザーストリップ５の前縁部６は、フランジ部２５の所
期の位置に隙間なく取り付けられるので、気密性が得ら
れ、かつ風切り音の発生を防止することができると共
に、外観の見映えを損なうことがない。

【００２３】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、コーナーピー
スウェザーストリップの前縁部の寸法が収縮によってバ
ラついた場合でも、コーナーピースの前縁部となる一辺
によってコーナーピースウェザーストリップの前縁部は
常に、一定の長さに引き伸ばされるので、ドアウエスト
部前端の所期の位置に取り付けることができる。

【００２４】そのため、ドアウエスト部前端に隙間が生
じることがなく、気密性が得られ、かつ風切り音の発生
を防止することができると共に、外観の見映えが向上す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車の側面図。

【図２】本発明に係るコーナーピースウェザーストリッ
プにコーナーピースが取り付けた状態を示す斜視図。

【図３】本発明に係るコーナーピースウェザーストリッ
プの斜視図。

【図４】本発明に係るコーナーピースウェザーストリッ
プがドアパネルに取り付けられた状態の斜視図。

【図５】従来のコーナーピースウェザーストリップの斜
視図。

【図６】ドアウエスト部前端の斜視図。

【図７】図６のＢ−Ｂ線に沿った断面図。

【図８】所期の長さより収縮したコーナーピースウェザ
ーストリップをドアインナーパネルに取り付けた状態で
の図６のＢ−Ｂ線に沿った断面図。

【符号の説明】

５…コーナーピースウェザーストリップ ６…前縁部 ７…後縁部 １０…キャップ部 １１…突起部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フロントピラーに略平行な前縁部と、上
   記前縁部の上端から車体下方に延出する後縁部と、上記
   前縁部と上記後縁部との連結部分の車外側側面でコーナ
   ーピースの車体上方角部を覆う袋状のキャップ部と、を
   有し、ドアウエスト部の前端に位置するコーナーピース
   をシールするコーナーピースウェザーストリップにおい
   て、上記前縁部下端の車外側側面に上記コーナーピース
   の車体前方角部に当接する突起部を設けたことを特徴と
   するハードトップ車のコーナーピースウェザーストリッ
   プ。