JPH11348300A - プリント装置 - Google Patents

プリント装置

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JPH11348300A
JPH11348300A JP15955898A JP15955898A JPH11348300A JP H11348300 A JPH11348300 A JP H11348300A JP 15955898 A JP15955898 A JP 15955898A JP 15955898 A JP15955898 A JP 15955898A JP H11348300 A JPH11348300 A JP H11348300A
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JP
Japan
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ink
ink tank
tank
valve
level
Prior art date
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JP15955898A
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English (en)
Inventor
Akihiro Mori
明広 毛利
Makoto Yomo
誠 四方
Noriyuki Kayano
紀幸 茅野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリントヘッドによる印字動作を停止させる
ことなく、インクタンクへのインク補給動作を行えるプ
リント装置を提供する。 【解決手段】 インクタンク4、5内のインクレベルを
検出するセンサ23、24、25によりインクレベルを
把握し、このレベルを所定範囲に維持することで、プリ
ントヘッド205a(205b)内の負圧を保持する。
これにより、プリントヘッド205a(205b)の駆
動時においても、インクタンクへのインク補給動作を可
能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大容量のインクを
供給するインク供給装置を備えたプリント装置に関す
る。ここで、プリントとは、布、糸、紙、シート材等の
インク付与を受ける全てへのインク付与等を含むもの
で、プリント装置は各種情報装置全てあるいはその出力
器としてのプリンタを含むもので、本発明はこれらへの
用途が可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータのプ
リンタや複写機として、インクを用いて記録するインク
ジェット記録装置が普及している。このインクジェット
記録装置は、安価でフルカラーの記録が可能であるた
め、その需要はますます大きくなっている。近時では、
パーソナルユース向けの汎用インクジェットプリンタだ
けでなく、A1版、A0版のような大判のシートに写真
調の画像を記録するようなプロッタにまでインクジェッ
ト記録装置が使用されている。さらに布にプリントを行
う捺染処理システムにも用いられている。
【0003】また、X線フィルムやCTスキャン画像の
ような医療用の多階調画像記録へのインクジェット記録
の応用が検討されている。
【0004】インクジェット記録装置を用いて銀塩フィ
ルムと同様な高画質で多階調表現を実現するためにはイ
ンクジェットのインクの種類が増えていく傾向がある。
例えば、写真調のカラープロッターでは通常のシアン、
マゼンタ、イエロー、ブラックの他にも薄めのシアン、
マゼンタを加えるなど、6色以上のインクを用いること
が提案されている。医療画像用記録装置でもX線画像の
ように1000階調以上の階調表現を必要とする画像を
出すためには、少なくとも濃淡6色のブラックインクが
必要であると考えられている。すなわち、このような医
療画像用記録装置では、異なる濃度を有する複数種類の
インクを組み合わせ、インクを2回、3回と重ねて記録
することによってインクの種類数よりはるかに多い階調
を表現することが可能となる。
【0005】しかし、前述のプロッタや捺染処理システ
ムや医療画像用記録装置では、多量のインクを使用する
ため、大容量のインクタンクを記録ヘッドとともにキャ
リッジ上に搭載すると、キャリッジの重量が重くなり、
キャリッジの駆動制御が困難となる。逆に、インクタン
クの容量が少なければ、頻繁にインクタンクの交換を行
う必要があり、不便である。
【0006】そこで、キャリッジ上には、少容量のタン
クを有し、キャリッジ外に大きなインクタンクを有し、
各タンク間にインクが流通するチューブを配置したイン
ク供給システムが提案されている。
【0007】しかし、従来の公知のインク供給システム
では、チューブのガス透過性のため、チューブ内に気泡
が発生し、この気泡が記録ヘッド内に浸入すると印字不
良等を生じ、安定な記録が行えない不都合がある。
【0008】この点を解決すべく図8に示すようなチュ
ーブを用いたインク供給システムが提案されている。
【0009】図8において、101は記録ヘッドで、1
02は記録ヘッド101へ供給するインクを貯蔵する第
1のインクタンクである。記録ヘッド101と第1のイ
ンクタンク102は、装置本体に対して移動可能なキャ
リッジ103に搭載されている。104、105は装置
本体に固定された第2、第3のインクタンクである。
【0010】第2のインクタンク104の上部には大気
連通孔126が設けられている。第1のインクタンク1
02と第2、第3のインクタンク104、105とはチ
ューブ、継手などで構成された第1、第3のインク流路
106、107によって連結されている。第1のインク
流路106は第2のインクタンク104に収容されたイ
ンクを第1のインクタンク102へ送るものである。ま
た、第3のインク流路107は、第1のインクタンク1
02内のインクを第3のインクタンク105へ送るもの
で、第3のインク流路107の途中には第3の弁122
が設けられている。
【0011】第2のインクタンク104と第3のインク
タンク105とは隣接しており、その底部同士が第2の
インク流路108によって連結されている。第2のイン
ク流路108の途中には、第1の弁109が設けられて
いる。第1の弁109は、第3のインクタンク105か
ら第2のインクタンク104方向にのみインクの流れを
許す、いわゆる逆止弁である。
【0012】第3のインクタンク105の上部には第2
の弁110を有する大気連通路11と、第3のインクタ
ンクの気室部分の空気を吸引するための気室吸引路11
2の一端が取り付けられている。第2の弁110は大気
連通路111を不図示のカム部材で潰すことにより開閉
され、この第2の弁110の開閉により第3のインクタ
ンク105の気室部分の大気への連通と非連通を切り替
えることができる。気室吸引路112の途中にはチュー
ブポンプ150が設けられ、第3のインクタンク105
の気室部分の空気を吸引する。気室吸引路112の他端
は廃インクタンク113に導かれている。さらに、第3
のインクタンク105には第4のインク流路114の一
端が接続され、第4のインク流路114の他端に穴を設
けた管状の第1の針部材115が設けられている。
【0013】第1の針部材115は、補給タンク116
を所定の位置に装填すると、補給タンク116のインク
補給口117に挿入されるようになっている。128が
補給タンク用の大気連通路であり、その一端にはやはり
先端に穴を設けた管状の第2の針部材118が設けら
れ、他端は廃インクタンク113まで延びている。廃イ
ンクタンク113には大気連通孔119が設けられてい
るので、第2の針部材118が補給タンク116の大気
連通口120に挿入されると補給タンク116の気室は
大気に連通され、補給タンク116から第3のインクタ
ンク105へのインクの移動が可能になる。第4のイン
ク流路114の途中には一方向にだけインクの流れを許
す第4の弁121が設けられ、この第4の弁121は第
3のインクタンク105から補給タンク116へのイン
クの逆流を防止している。
【0014】第2のインクタンク104にはインクレベ
ル検出手段124が設けられ、第3のインクタンク10
5にはインクレベル検出手段123が設けられている。
インクレベル検出手段124は第2のインクタンク10
4の最小インクレベルを検出し、インクレベル検出手段
123は第3のインクタンク105の最大インクレベル
を検出する。
【0015】図8に示したインク供給システムにおいて
は、インクを循環させるときには、まず第2の弁110
を閉じ、第3の弁122を開いてチューブポンプ150
を矢印A方向に駆動する。これにより第3のインクタン
ク105の気室から空気が吸引され、第3のインクタン
ク105内の圧力が低下していくため、第1のインクタ
ンク102からインク(気泡も含む)が第3の流路10
7を通じて第3のインクタンク105内に導かれる。そ
の結果、第1のインクタンク102内の気室の圧力も低
下し、代わりに第2のインクタンク104から第1の流
路106を通ってインクが第1のインクタンク102へ
供給される。このようにして第2のインクタンク104
内のインクが第1のインクタンク102を経て、第3の
インクタンク105へ移動する。このとき、第4の弁1
21は弾性部材127によって閉じる方向に付勢されて
いる。第4の弁121が開いて補給タンク116のイン
クが第4のインク流路114を経て第3のインクタンク
105に流れ込まないようにするためである。
【0016】ここで、インクレベル検出手段124が第
2のインクタンクの最小インクレベルを検出するか、イ
ンクレベル検出手段125が第3のインクタンクの最大
インクレベルを検出したときに、第2の弁110を開け
ることにより、第3のインクタンク105の気室が大気
に連通し、第2のインクタンク104と第3のインクタ
ンク105のインクの水頭差によって第1の弁109が
開き、第2の流路108を通って第3のインクタンク1
05から第2のインクタンク104にインクを流れ込ま
せることができる。第2、第3のインクタンク104、
105のインクレベルがほぼ等しくなったときに、この
インクの流れは止まる。第2の弁110は第2、第3の
インクタンク104、105のインクレベルがほぼ等し
くなるまでの間、例えば10秒間だけ開くようにする。
勿論、この開放時間は第2、第3のインクタンク10
4、105のインク容量、第2の流路108の断面積、
インクレベル検出手段124、125の位置によって適
宜決められる。
【0017】このように、チューブポンプ150の駆動
と、第2の弁110の開閉だけの簡単な動作によって、
第1、第2、第3のインクタンク103、104、10
5間をインクを循環させることが可能になる。
【0018】以上の構成によれば、第1のインク流路1
06に気泡が発生しても、上記のようにインクの循環を
行うことにより、その気泡は一旦、第1のインクタンク
102内に入った後、第3のインク流路107を通って
第3のインクタンク105内に排出されてしまう。従っ
て、途中で発生した気泡は記録ヘッド内部には入ってい
かず、印字不良が発生することはない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示し
た構成のインク供給システムにおけるインク供給方法で
は、印字中、記録へッドの負圧を制御するのは第2、第
3のインクタンク104、105のインクレベルであ
る。この場合、インクが無くなると印字を中止して、第
3のインクタンク105へのインク充填、第3のインク
タンク105から第2のインクタンク104へのインク
移動等を行うことで、第2、第3のインクタンク10
4、105へのインク再充填を行わなければならない。
このとき、印字を行うことができない記録休止状態が続
くこととなる。この状態は、インクタンクの容量によっ
ても異なるが、第2、第3のインクタンク104、10
5の容量が小さければ、第2、第3のインクタンク10
4、105へのインク補給が頻繁に行われることとな
り、逆にインクタンクの容量が大きければ、前記に述べ
たように記録休止時間が長くかかることとなる。連続記
録の間にインク補給のためにインターバルがあること
は、迅速にプリント出力ができないことになる。
【0020】本発明の目的は、前記の如く記録ヘッド
(以下、プリントヘッドともいう)に気泡をいれない為
のインク循環を伴うインク供給システムにおいて、プリ
ントヘッドによる印字を止めることなく、インクタンク
へのインク補給動作を行うインク供給装置を備えたプリ
ント装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、インクを吐出するプリントヘッドと、該
プリントヘッドからのインク吐出を制御する吐出制御手
段と、前記プリントヘッドに供給されるインクを貯留す
る第1のインクタンクと、該第1のインクタンクにイン
クを供給する第2のインクタンクと、前記第1のインク
タンクでオーバーフローしたインクを受け入れる第3の
インクタンクと、該第3のインクタンク内の気室部分を
吸引するポンプと、前記第2のインクタンクおよび前記
第3のインクタンク内のそれぞれのインクレベルを検出
する検出手段と、該検出手段による前記第2のインクタ
ンクおよび前記第3のインクタンク内のそれぞれのイン
クレベルを所定範囲に維持するインクレベル維持手段
と、該インクレベル維持手段と前記吐出制御手段とを同
時駆動する駆動制御手段とを含むことを特徴とする。
【0022】上記構成によれば、プリントヘッド内への
気泡混入を防止することができ、インクタンクへのイン
ク補給動作時においてもプリントヘッドによる印字を止
めることなく、記録休止状態のない安定した動作の向上
を図ることができる。
【0023】ここで、前記インクレベル維持手段は、前
記第2のインクタンク内の高インクレベルおよび低イン
クレベルを検出する第1の検出手段と、前記第3のイン
クタンク内のインクレベルを検出しかつ前記第2のイン
クタンク内の低インクレベルよりも高いインクレベルを
検出する第2の検出手段とを含んでもよい。
【0024】また、前記第3のインクタンクから前記第
2のインクタンクへの経路に設けられた第1の弁をさら
に含み、該第1の弁を閉じた状態で前記ポンプを駆動す
ることで、前記第1のインクタンク内のインクを前記第
3のインクタンク内に導くと共に、前記第2のインクタ
ンク内のインクを前記第1のインクタンク内に供給して
もよい。前記第1の弁が前記第3のインクタンクから前
記第2のインクタンクへのインクの流れのみを許す逆流
防止弁であってもよい。
【0025】前記第1の弁の開放は、前記第3のインク
タンク内のインクレベルと前記第2のインクタンク内の
インクレベルとの高低差に基づくものであってもよい。
【0026】前記第3のインクタンクの気室部分の大気
との連通および遮断の切り替えを行う第2の弁をさらに
含み、前記第1の弁および前記第2の弁を開くことで前
記第3のインクタンク内のインクを前記第2のインクタ
ンクに移動させるようにしてもよい。
【0027】前記第3のインクタンクにインクを補給す
る交換可能な補給インクタンクをさらに連結してもよ
い。
【0028】ここで、前記プリントヘッドはインクを吐
出するために用いられるエネルギとして、前記インクに
熱エネルギを付与する熱エネルギ発生体を含んでもよ
い。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0030】(実施形態1)図1は本発明のインク供給
装置(以下、インク供給システムとも言う)を含むプリ
ント装置としての捺染処理システムの外観を示す斜視図
である。符号199はインクジェット式プリンタ本体を
示し、インクジェット式プリンタ199は、インク供給
部100と、プリンタ部200と、布搬送部300とか
ら概略構成されている。
【0031】上記構成における実際的なプリント動作を
図1を参照しながら、順を追って説明する。
【0032】記録媒体としての布301は、ロール状態
のまま布供給ローラ302にセットされる。この布30
1は種々のガイドローラ303および304に案内され
ながらプリンタ部200の下方を通過し、やはりガイド
ローラ305,306により適度な張力を与えられた
後、布巻取りローラ307に到達する。これらローラ3
02〜307は布搬送部300を構成する。プリンタフ
レーム201は布搬送部300の上方に位置している。
プリンタフレーム201には、二本のガイドレール20
2,203が矢印A方向に沿って互いに平行に支持固定
されている。キャリッジ204は二本のガイドレール2
02,203に矢印A方向に移動自在に支持されてい
る。キャリッジ204上には16本のプリントヘッド
(代表として205a,205bを図示する)が布30
1と対向する位置に取り付けられている。キャリッジ2
04が矢印A方向へ駆動モータ(不図示)により移動さ
せられる際、例えばプリントヘッド205a,205b
には必要に応じてインク吐出命令が出されてプリントを
行う。キャリッジ204移動終了時には布301上の所
定の位置に、吐出されたインクに応じた一行分のプリン
トを行う。布301上に一行分のプリントを行った後、
布301は布送りベルト(不図示)により図2中の矢印
B方向(副走査方向)へと所定量だけ搬送される。次
に、例えばプリントヘッド205a,205bが必要に
応じた吐出を行いながら、キャリッジ204がA方向へ
移動した時には布301上には二行目のプリントが成さ
れている。このような一連の動作を繰り返すことにより
布301上には所望の連続的なプリントが行われる。
【0033】なお、例えば、プリントヘッド205a,
205b等にはインクチューブ群206が接続されてお
り、吐出を繰り返す度に使用した分のインクがインクチ
ューブ群206を経てインク供給部100からプリント
ヘッド205a,205b等に補充される。
【0034】図2は、図1に示した捺染処理システムに
おけるインク供給装置としてのインク供給部100の構
成を示す概略断面図である。
【0035】インク供給部100は、プリントヘッド2
05a(または205b)に供給されるインクを収容す
る第1のインクタンク2と、この第1のインクタンク2
にインクを供給する第2のインクタンク4と、この第2
のインクタンク4にインクを供給しかつ第1のインクタ
ンク2内のオーバーフロー分のインクを貯留する第3の
インクタンク5とから概略構成されている。
【0036】第1のインクタンク2は、上記プリントヘ
ッド205a(または205b)と共に上記システムを
構成する装置本体に対して移動可能なキャリッジ204
に搭載されている。また、上記第2のインクタンク4お
よび第3のインクタンク5は上記システムを構成する装
置本体に固定されている。
【0037】第2のインクタンク4の上部には大気連通
孔26が設けられている。第1のインクタンク2と第2
のインクタンク4、第3のインクタンク5とはチュー
ブ、継手などで構成された第1のインク流路6、第3の
インク流路7によって連結されている。第1のインク流
路6は第2のインクタンク4に収容されたインクを矢印
Aで示すように第1のインクタンク2へ送るものであ
る。また、第3のインク流路7は、第1のインクタンク
2内のインクを第3のインクタンク5へ送るもので、第
3のインク流路7の途中には第3の弁22が設けられて
いる。
【0038】第2のインクタンク4と第3のインクタン
ク5とはその底部同士が第2のインク流路8によって連
結されている。第2のインク流路8の途中には、第1の
弁9が設けられている。第1の弁9は、第3のインクタ
ンク5から第2のインクタンク4方向(矢印C方向)に
のみインクの流れを許す、いわゆる逆止弁であってもよ
い。第3のインクタンク5の上部には第2の弁10を有
する大気連通路11と、第3のインクタンク5の気室部
分の空気を矢印D方向に吸引するための気室吸引路12
の一端が取り付けられている。大気連通路11および気
室吸引路12はともに柔軟な材料、例えばシリコンチュ
ーブが用いられている。第2の弁10は大気連通路11
を不図示のカム部材で潰すことにより開閉され、この第
2の弁10の開閉により第3のインクタンク5の気室部
分の大気への連通と非連通を切り替えることができる。
気室吸引路12の途中には前述したチューブポンプ50
が設けられ、第3のインクタンク5の気室部分の空気を
吸引する。
【0039】チューブポンプ50におけるローラ51は
ローラホルダ52に同心円状に、例えば本例では6個並
べれている。ローラホルダ52は回転軸53を中心に回
動可能に支持され、ローラ51もそれぞれローラホルダ
52に固定されたローラ回転軸54を中心に回転可能に
支持されている。押圧部材55は、圧縮ばね56によっ
てローラ51側へ付勢され、チューブ12を押し潰して
いる。ローラホルダ52を不図示のモータで、矢印E方
向に回転するとローラ51が公転運動を行うためチュー
ブ11はしごかれ、チューブ12内が負圧になり、第3
のインクタンク5の気室部分、第3のインク流路7を介
してヘッド205a(205b)に直結する第1のイン
クタンク2から空気が吸引される。
【0040】気室吸引路12の他端は廃インクタンク1
3に導かれており、万が一、第3のインクタンク5の中
のインクが気室吸引路12を通って排出されたとして
も、装置外へインクが漏れないように配慮されている。
【0041】また、第3のインクタンク5の上部には第
4のインク流路14の一端が接続され、第4のインク流
路14の他端には先端に穴を設けた管状の第1の針部材
15が設けられている。
【0042】補給タンク16を所定の位置に装填する
と、第1の針部材15が補給タンク16のインク補給口
17に挿入されるようになっている。28は補給タンク
用の大気連通路で、その一端にはやはり先端に穴を設け
た管状の第2の針部材18が設けられ、開口部20を介
して補給タンク16に接続されている。
【0043】廃インクタンク13には大気連通孔19が
設けられている。第4のインク流路14の途中には一方
向(矢印F方向)にだけインクの流れを許す第4の弁2
1が設けられ、第3のインクタンク5から補給タンク1
6へのインクの逆流を防止している。
【0044】第2のインクタンク4には第1の検出手段
としてのインクレベルセンサ24とインクレベルセンサ
25が設けられ、第3のインクタンクには第2の検出手
段としてのインクレベルセンサ23が設けられている。
インクレベルセンサ24は第2のインクタンク4の最小
インクレベルを検出し、インクレベルセンサ25は第2
のインクタンク4の最大インクレベルを検出し、インク
レベルセンサ23は第3のインクタンク5の最大インク
レベルを検出する。
【0045】このような構成において、プリントヘッド
205a(205b)のインク室の圧力は第2のインク
タンク4のインクレベルによって決まり、図中プリント
ヘッド205a(205b)の吐出口と第2のインクタ
ンク4のインクレベルとの高低差は20〜100mmの
範囲内にあることが好ましい。高低差が20mm未満で
あるときは差が小さ過ぎて第2のインクタンク4の液位
の変動の影響を受けて吐出性能が不安定となったり吐出
口によりインクが漏れる不都合が生じる。また、高低差
が100mmを越えるときはヘッド内の負圧が大きすぎ
て吐出不良が生じる可能性がある。
【0046】図中30は、キャリッジ204が記録領域
外の通常ホームポジションと呼ばれる位置に停止したと
きにプリントヘッド205a(205b)のノズル面に
密着してノズルのインク乾燥による目詰まりを防止する
キャップ部材である。
【0047】ここで、キャップ部材30およびこれに付
随する手段からなるキャップ手段について以下に詳細に
説明する。
【0048】キャッピング手段は、不図示のキャップ支
持部材により支えられており、プリントヘッド205a
(205b)に当接・離接可能な状態にする機構を有す
る。さらに、キャップ部材30には、大気連通のための
チューブ31の一端が取り付けられており、その他端は
廃インクタンク13の上部と繁っている。
【0049】廃インクタンク13の大気連通孔19を利
用してキャップ部材30に大気連通状態を形成する理由
は、プリントヘッド205a(205b)への当接時
に、キャップ内部の空気をプリントヘッド205a(2
05b)のノズルに押し込まないためである。
【0050】チューブ31には弁機能とインク吸引機能
を兼ね備える吸引ポンプ32が設けられている。33は
チューブ加圧コロで、コロホルダー34の回転中心35
にアーム36に支持されて矢印方向Gに回転する。チュ
ーブ31を閉じる為にはチューブ31を押しつぶした状
態で加圧コロ33を停止した状態で実現できる。押圧部
材35は、圧縮ばね36によって加圧コロ側へ付勢さ
れ、チューブ31を押しつぶしている。
【0051】次に、本発明のインク供給システムの動作
を図3〜図7を用いて説明する。
【0052】まず、図3に示すように、電源をONする
と(S1)、第2のインクタンク4に設けられたインク
レベルセンサ24がインクタンク4のインクの有無を検
知する(S2)。なお、図中S2の「センサON」は
「インク有り」を示す。以下、同じ。インクが無けれ
ば、第1、第2、第3のインクタンク2、4、5にイン
クを充填する初期動作を開始する。
【0053】まず、弁22、9、10を順次閉じる(S
3,S4,S5)。チューブポンプ50が駆動を開始し
(S6)、第3のインクタンク5の気室部を吸引、減圧
する。第3のインクタンク5の気室部が減圧されて、補
給タンク16のインクがチューブ14を通り第3のイン
クタンク5に注入される。第3のインクタンク5内のイ
ンクレベルセンサ23がインクレベル(液位)を検知す
ると(S7)、弁10を開放し(S8)、第3のインク
タンク5内を大気圧に戻す。弁10を開放したのち、チ
ューブポンプ50の駆動を停止する(S9)。チューブ
ポンプ50は、弁10が開放されているので必ずしも停
止する必要はないが、消費電力を少なくするために停止
することが望ましい。
【0054】次いで、弁9を開放すると(S10)、第
3のインクタンク5から第2のインクタンク4にインク
が移行しインクが平準化する。ここで、平準化とは、連
結された第2のインクタンク4と第3のインクタンク5
内のインクがどちらのタンクにも移動しない状態にする
ことを意味する。
【0055】完全に第2のインクタンク4および第3の
インクタンク5内のインクが平準化されたか否かは、第
2のインクタンク4および第3のインクタンク5の形状
やチューブ8の管径、弁9の管径によってその条件は異
なるが、平準化時間を見積もり、弁9が開いた時間から
の待機時間により平準化の完了を不図示のインクレベル
維持手段としての供給系制御部に信号を送る(S1
1)。
【0056】第2のインクタンク4のインクレベルセン
サ25がインクを検知すると(S12)、図4に示すよ
うに第1のインクタンク2へのインクの充填およびチュ
ーブ内の気泡を追い出すための循環動作に移行する。平
準化によってもインクレベルセンサ25がインクを検知
しないときは、ステップS3に戻り、再度第3のインク
タンク5へのインクの充填を行った後、平準化を行い
(S3〜S11)、インクレベルセンサ25がインクを
検知するまで前記動作を繰り返す(S12)。
【0057】次に、第1のインクタンク2へのインク充
填について図4を参照して述べる。まず、インクレベル
センサ25がインクを検知した後(S12)、弁22を
開放し(S13)、さらに弁9,10を閉じる(S1
4,S15)。
【0058】また、このとき、プリントヘッド205a
(205b)のノズルから気泡が入らないよう、プリン
トヘッド205a(205b)のキャッピング部材30
をプリントヘッド205a(205b)に当接動作を行
い(S16)、吸引ポンプ32を駆動し、加圧コロ33
でチューブ31を押しつぶし、チューブを閉じた状態に
する(S17)。チューブポンプ50を駆動すると(S
18)、第3のインクタンク5の気室部が吸引される。
同時に、チューブ7を介して第1のインクタンク2、さ
らにチューブ6を介して第2のインクタンク4のインク
を吸引する。
【0059】上記の如くチューブポンプ50により第3
のインクタンク5を吸引することにより、第2のインク
タンク4のインクを第1のインクタンク2、第3のイン
クタンク5へ移行せしめ、すべてのタンクにインクを充
填することができる。
【0060】上記動作は第2のインクタンク4のインク
レベルセンサ24が「インク無し」を検知するか(S1
9)、もしくは第3のインクタンク5のインクレベルセ
ンサ23が「インク有り」を検知する(S20)かによ
って停止される。この後、弁22を閉じた(S21)
後、弁10を開放し(S22)、第3のインクタンク5
を大気圧に戻す。さらに、チューブポンプ50の駆動を
停止し(S23)、吸引ポンプ32を駆動し、チューブ
を大気に開放し(S24)、キャップ30をプリントヘ
ッド205a(205b)から離接させる(S25)。
弁9を開放し(S26)、一定時間待機し(S27)、
インク平準化を行う。インク平準化が終了すると、弁9
を閉めることにより(S28)、画像印字が可能な状態
(印字スタンバイ状態)になり、不図示のインク供給シ
ステム制御部に印字スタンバイ信号を送る(S29)。
【0061】印字スタンバイ状態(S29)後は、記録
の終了か継続か選択することが可能となる(S30)。
記録を終了して、装置を止める場合には、次回の装置立
ち上げ時にすばやく記録動作に移行するためのインク供
給システム終了動作を行う。また、連続的に印字を行う
動作の場合、各インクタンクのインク残量を検知し、補
給タンク16のインクの有無、第2、第3のインクタン
ク4、5のインクの有無の状態により常に安定してプリ
ントヘッド205a(205b)が印字可能な状態にな
るようインク供給システムを制御する。
【0062】ここで、連続的に印字を行う場合の供給系
駆動動作について詳細に説明する。
【0063】本装置は、不図示の吐出制御手段としての
コンピュータからの印字指示の画像信号よりプリントヘ
ッド205a(205b)が駆動された記録媒体に画像
が印字される(S31)。画像記録が終了すると(S3
2)、補給タンク16のインクの有無を検知するための
タイマーをリセットしたのち(S33)、スタートする
(S34)。インクレベルセンサ23により第3のイン
クタンク5にインクの有無を判断し(S35)、インク
があることを検知したのち、次のステップS36に進
む。第2のインクタンク4のインクレベルセンサ24が
インクの有無を判断し(S36)、「インク無し」を検
知したならば、ステップS26に戻り平準化を行い、第
2のインクタンク4にインクを補充する。
【0064】第2のインクタンク4のインクレベルセン
サ24が「インク有り」を検知し(S45)、インクが
あれば印字スタンバイ状態(S29)に戻る。
【0065】ステップS35においてインクレベルセン
サ23により第3のインクタンク5にインクの有無を判
断し、第3のインクタンク5にインクが充填されていな
い場合、インク補給充填するのに十分な時間以内なら
ば、ステップS35に戻る。インク補給充填するのに十
分な時間を過ぎても、インクレベルセンサ23がインク
を検知しないときはタイムアウトと判断し(S37)、
インク補給タンク16のインクタンクのインクが無くな
ったことを示しているので、不図示の装置表示パネルあ
るいは装置と接続されたコンピュータにインク補給タン
ク16の「インク無し」を表示する(S38)。
【0066】さらに、この状態で第2のインクタンク4
のインクレベルセンサ24がインクの有無を判断し(S
39)、「インク無し」を検知したならば、ステップS
49に進み、すべての駆動を停止して(S50〜S5
3)、装置電源をOFFとする。第2のインクタンク4
のインクレベルセンサ24が「インク有り」を検知し
(S39)、インクがあるならば印字スタンバイ状態
(S29)に戻る。
【0067】仮に、印字中にインクレベルセンサ24が
「インク無し」を検知しても一枚当たりに使用する最低
限のインク量を確保できるよう第2のインクタンク4の
インク底面からセンサレベル面までの容積を必要量とる
ことで印字中における第2のインクタンク4のインク切
れを防止し、チューブ内への気泡の混入を防ぐ。
【0068】本発明のインク供給方法においては、第3
のインクタンク5のインクレベルセンサ23が印字終了
時から印字スタンバイ状態に移行する時にインクがある
ことを検知していることが必要である。
【0069】この状態を実現するためには、不図示のイ
ンク供給系制御部からの印字スタンバイ信号が出される
(S29)と同時に、第3のインクタンク5のインクの
有無の状態を検知し、もしインクが充填されていないな
らば第3のインクタンク5にインクを充填する動作を開
始する。
【0070】図7に第3のインクタンク5へのインク充
填操作を示す。前記の如く印字スタンバイ信号が出され
る(S29)と、インクレベルセンサ23がインクの有
無を検知(S54)しインクがあればそのまま終了、イ
ンクが無い状態を検知したならば、弁10を閉めて(S
55)、チューブポンプ50を駆動し(S56)、イン
クレベルセンサ23がインクレベル(液位)を検知する
まで第3のインクタンク5にインクを補給充填する(S
57)。第3のインクタンク5にインクが充填されたな
らば、弁10を開放し(S58)、続いてチューブポン
プ50の駆動を停止する(S59)。これらの動作によ
り、第3のインクタンク5には、補給タンク16にイン
クがある限りインクを充填した状態を維持しておくこと
ができ、本インク供給システムでは各インクタンクにイ
ンクを補給する為の待機時間をとることをせずに、記録
を停止することなくスムーズに行うことができる。
【0071】印字スタンバイ状態(S29)に続いて記
録終了の判断(S30)で記録終了が選択されたなら、
インク供給終了動作を行う。
【0072】本発明においては、インク供給動作を制御
する不図示の供給制御部とプリントヘッドの吐出動作を
制御する不図示のコンピュータとが不図示の駆動制御手
段により同時に駆動される。この駆動制御手段は不図示
のコンピュータが兼ねることもできる。
【0073】以下に、インク供給システムの終了動作に
ついては詳細に述べる。
【0074】記録終了が選択された時(S30)、第3
のインクタンク5のインクレベルセンサ23によりイン
クの有無を検知する(S40)。インクが無いならば第
3のインクタンク5に対しインクの補給充填動作を行
う。
【0075】まず、大気連通口の弁10を閉め(S4
1)、チューブポンプ50を駆動する(S42)。補給
タンク16のインクの有無を検知するためのタイマーを
リセットした(S43)のち、スタートする(S4
4)。インクレベルセンサ23により第3のインクタン
ク5のインクの有無を判断し(S45)、インクがある
ことを検知したのち、次のステップS48に進む。
【0076】ステップS45においてインクレベルセン
サ23により第3のインクタンク5のインクの有無を判
断し、第3のインクタンク5にインクが充填されていな
い場合、インク補給充填するのに十分な時間以内なら
ば、ステップS45に戻る。インク補給充填するのに十
分な時間を過ぎても、インクレベルセンサ23がインク
を検知しないときはタイムアウトと判断し(S46)、
インク補給タンク16のインクが無くなったことを示し
ているので、不図示の装置表示パネルあるいは装置と接
続されたコンピュータに補給タンク16に「インク無
し」を表示し(S47)、ステップS48に進む。
【0077】引き続き、チューブポンプ50の駆動を停
止し(S48)、弁10、弁9を開放し(S49,S5
0)、第2のインクタンク4にインクを移行し、平準化
を行い、一定時間待機した後(S51)、弁22を開放
し(S52)、装置電源をOFF(S53)とし、装置
の稼動を終了する。
【0078】上述のような終了動作により次回画像記録
を行うために装置を再起動した場合、すでに各インクタ
ンクにはインクが充填されているので、インク供給シス
テム内の気泡を取り除くために電源ONしたのち、イン
クレベルセンサ24が第2のインクタンク4にインクが
あることを検知するためのステップS13から動作を始
めることでインクノズルへの気泡の除去を行い、安定し
た画像出力が可能な状態とすることができる。
【0079】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0080】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0081】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0082】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0083】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0084】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0085】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0086】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0087】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヘッド内への気泡混入を防止することができ、インクタ
ンクへの充填の為のインク補給動作時においても記録ヘ
ッドにおける印字を止めることなく、記録休止状態のな
い安定した動作の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント装置としての捺染処理システ
ムを示す概略斜視図である。
【図2】本発明のプリント装置の実施形態を示す概略断
面図である。
【図3】図2に示した本発明のプリント装置の実施形態
における動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3に示したフローチャートに続くフローチャ
ートである。
【図5】図4に示したフローチャートに続くフローチャ
ートである。
【図6】図5に示したフローチャートに続くフローチャ
ートである。
【図7】図6に示したフローチャートに続くフローチャ
ートである。
【図8】従来のインク供給システムを含むプリント装置
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,205a,205b プリントヘッド 2 第1のインクタンク 3,204 キャリッジ 4 第2のインクタンク 5 第3のインクタンク 6 第1の流路 7 第3のインク流路 8 第2のインク流路 9 第1の弁 10 第2の弁 11 大気連通路 12 気室吸引路 13 廃インクタンク 14 第4のインク流路 15 第1の針部材 16 補給タンク 17 インク補給口 18 第2の針部材 19 大気連通孔 20 大気連通口 21 第4の弁 22 第3の弁 23 インクレベル検出手段 24 インクレベル検出手段 25 インクレベル検出手段 26 大気連通口 27 弾性部材 28 大気連通路 50 チューブポンプ 51 ローラ 52 ローラホルダ 53 回転軸 54 ローラ駆動軸 35,55 押圧部材 36,56 圧縮ばね 31,57 チューブ 100 インク供給部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するプリントヘッドと、 該プリントヘッドからのインク吐出を制御する吐出制御
    手段と、 前記プリントヘッドに供給されるインクを貯留する第1
    のインクタンクと、 該第1のインクタンクにインクを供給する第2のインク
    タンクと、 前記第1のインクタンクでオーバーフローしたインクを
    受け入れる第3のインクタンクと、 該第3のインクタンク内の気室部分を吸引するポンプ
    と、 前記第2のインクタンクおよび前記第3のインクタンク
    内のそれぞれのインクレベルを検出する検出手段と、 該検出手段による前記第2のインクタンクおよび前記第
    3のインクタンク内のそれぞれのインクレベルを所定範
    囲に維持するインクレベル維持手段と、 該インクレベル維持手段と前記吐出制御手段とを同時駆
    動する駆動制御手段とを含むことを特徴とするプリント
    装置。
  2. 【請求項2】 前記インクレベル維持手段は、前記第2
    のインクタンク内の高インクレベルおよび低インクレベ
    ルを検出する第1の検出手段と、前記第3のインクタン
    ク内のインクレベルを検出しかつ前記第2のインクタン
    ク内の低インクレベルよりも高いインクレベルを検出す
    る第2の検出手段とを含むことを特徴とする請求項1記
    載のプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記第3のインクタンクから前記第2の
    インクタンクへの経路に設けられた第1の弁をさらに含
    み、 該第1の弁を閉じた状態で前記ポンプを駆動すること
    で、前記第1のインクタンク内のインクを前記第3のイ
    ンクタンク内に導くと共に、前記第2のインクタンク内
    のインクを前記第1のインクタンク内に供給することを
    特徴とする請求項1または2に記載のプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の弁が前記第3のインクタンク
    から前記第2のインクタンクへのインクの流れのみを許
    す逆流防止弁であることを特徴とする請求項3記載のプ
    リント装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の弁の開放は、前記第3のイン
    クタンク内のインクレベルと前記第2のインクタンク内
    のインクレベルとの高低差に基づくものであることを特
    徴とする請求項4記載のプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記第3のインクタンクの気室部分の大
    気との連通および遮断の切り替えを行う第2の弁をさら
    に含み、前記第1の弁および前記第2の弁を開くことで
    前記第3のインクタンク内のインクを前記第2のインク
    タンクに移動させることを特徴とする請求項3記載のプ
    リント装置。
  7. 【請求項7】 前記第3のインクタンクにインクを補給
    する交換可能な補給インクタンクをさらに連結したこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載のプリ
    ント装置。
  8. 【請求項8】 前記プリントヘッドはインクを吐出する
    ために用いられるエネルギとして、前記インクに熱エネ
    ルギを付与する熱エネルギ発生体を含むことを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかの項に記載のプリント装置。
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