JPH11278228A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JPH11278228A
JPH11278228A JP10087758A JP8775898A JPH11278228A JP H11278228 A JPH11278228 A JP H11278228A JP 10087758 A JP10087758 A JP 10087758A JP 8775898 A JP8775898 A JP 8775898A JP H11278228 A JPH11278228 A JP H11278228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロークセンサや液圧センサを二重に設け
ることなく、それらセンサの故障検出が可能なブレーキ
装置を提供する。 【解決手段】 ブレーキペダルBPの踏み込みに応じた
制動液圧を発生するマスタシリンダ9と、ブレーキペダ
ルの踏み込み量を検出するストロークセンサ1と、マス
タシリンダの発生する制動液圧を検出する液圧センサ1
6、17とを有するブレーキ装置において、ストローク
センサの出力値と液圧センサの出力値とを比較してスト
ロークセンサまたは液圧センサの故障を判定する故障検
出手段2aを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロークセンサ
と液圧センサを備えたブレーキ装置に係り、特にストロ
ークセンサと液圧センサの故障検出を可能にしたブレー
キ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】運転者のブレーキ操作速度が所定以上の
時に、ペダル位置で定まるブレーキ力よりも大きなブレ
ーキ力を車輪に作用させるブレーキアシスト機能(BA
機能)を備えたブレーキ装置が知られている(米国特許
5158343、特開平7−156767号公報等)。
これは、運転者のブレーキ操作をストロークセンサを用
いて計測し、所定のしきい値より速いブレーキ操作を検
出したとき、これを緊急ブレーキであると判断して、自
動的にフルブレーキを作用させるというものである。
【0003】また、これとは別に、先行車との車間距離
を調整する目的等に用いる自動ブレーキ機能を備えたブ
レーキ装置が知られている。これは、何らかの判断に基
づいて比較的低いブレーキ力を、特定の条件のときに自
動的に発生させるというものである。この場合、低いブ
レーキ力をスムーズに作用させることが必要であり、目
標とするブレーキ液圧と液圧センサで検出した実際のブ
レーキ液圧が等しくなるように液圧を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のブレ
ーキアシスト機能と自動ブレーキ機能の両方を兼ね備え
た自動ブレーキシステムには、ストロークセンサと液圧
センサの双方が用いられるが、これらのセンサが故障す
ると、意図しない急ブレーキが作用してしまったり、ブ
レーキがかかったままの状態になって発進できなくなっ
たりすることが考えられる。そこで、センサの故障を検
出するために、両センサをそれぞれに二重化し、二重化
したセンサの出力を比較することで、センサの故障を検
出できるようにすることが考えられるが、そうすると、
二重化するゆえにコストアップとなる上、センサの装着
スペースが確保できない等の問題を生じることになる。
【0005】本発明は、上記事情を考慮し、ストローク
センサや液圧センサを二重に設けることなく、それらセ
ンサの故障検出が可能なブレーキ装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明のブレーキ装置は、ブレーキペダル
の踏み込みに応じた制動液圧を発生するマスタシリンダ
と、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するストローク
センサと、前記マスタシリンダの発生する制動液圧を検
出する液圧センサとを有するブレーキ装置であって、前
記ストロークセンサの出力値と液圧センサの出力値とを
比較してストロークセンサまたは液圧センサの故障を判
定する故障検出手段を備えたことを特徴とする。このブ
レーキ装置では、ストロークセンサと液圧センサが共に
正常な場合、両センサの出力値の間には一定の関係が成
立する。従って、ストロークセンサと液圧センサの出力
値を比較し、両出力値が一定の関係より外れていること
を検出した場合には、センサ故障と判断する。
【0007】請求項2の発明のブレーキ装置は、請求項
1の発明において、前記故障検出手段が、正常時におけ
る前記ストロークセンサの出力値と液圧センサの出力値
との非線形特性を示すテーブルを記憶しており、前記ス
トロークセンサまたは液圧センサの出力値の一方を前記
テーブルを用いて変換した後、その変換値を他方と比較
して、その偏差がしきい値を超えたときに故障と判定す
るものであることを特徴とする。このブレーキ装置で
は、ストロークセンサと液圧センサが共に正常な場合、
両センサの出力値の間にはブレーキ剛性の影響による非
線形の関係(非線形特性)が成立する。即ち、低液圧領
域(ブレーキ剛性が低い領域)ではブレーキホースや各
部の低剛性部の変形にブレーキ液が多く消費され、液圧
が中高圧領域(ブレーキ剛性が比較的高い領域)に移行
するに従いブレーキ液が実効的な制動力の発生に消費さ
れる。従って、ブレーキペダルの踏み込み量であるスト
ロークセンサの出力値と、液圧センサの出力する制動液
圧の検出値との間には、線形の関係ではなく、非線形の
関係が成立する。故障検出手段は、この非線形特性を示
すデータのテーブルを記憶しており、一方のセンサの出
力値をこのテーブルを用いて変換する。そうすると、こ
の変換値は、前述のブレーキ剛性の影響を補償した値と
なるので、両方のセンサが正常な場合は、他方のセンサ
の出力値とほぼ等しい値となるはずである。そこで、こ
の変換値を他方のセンサの出力値と比較してその偏差を
チェックし、偏差がしきい値より大きいときは、どちら
かのセンサが故障していると判定する。
【0008】請求項3の発明のブレーキ装置は、請求項
1または2の発明において、前記故障検出手段が、運転
者のブレーキ操作中に故障検出することを特徴とする。
このブレーキ装置では、特別な作業を行わないでも、運
転者のブレーキ操作中に自動的にストロークセンサと液
圧センサの故障検出が行われる。
【0009】請求項4の発明のブレーキ装置は、請求項
1〜3のいずれかの発明において、前記故障検出手段
が、イグニッションOFF操作またはイグニッションO
FF後のイグニッションON操作により過去の故障検出
記憶をリセットすることを特徴とする。このブレーキ装
置の場合、ブレーキエア抜き時等にストロークセンサと
液圧センサの出力が一定の関係を外れることで、一時的
な誤検出を発生することがあるが、その場合でも、イグ
ニッションをOFFしたり、OFF後に再ONすれば、
自動的に前の故障記憶が消去される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は実施形態のブレーキ装置の構
成を示すブロック図である。図中符号1はブレーキペダ
ルBPの踏み込み量を検出するストロークセンサであ
り、その信号は制御装置2に入力されている。ブレーキ
ペダルBPは倍力装置4に連結され、倍力装置4は制動
液圧を発生させるマスタシリンダ9に連結されている。
【0011】マスタシリンダ9には、発生させた制動液
圧を伝達する二系統の配管21、22が接続されてお
り、一方の配管21はABSモジュレータ10を介して
二系統の配管23、24に接続され、他方の配管22も
ABSモジュレータ10を介して二系統の配管25、2
6に接続されている。そして、ABSモジュレータ10
以降の各配管23、24、25、26には、伝達された
制動液圧で制動力を発生させる車輪ブレーキ11、1
2、13、14が接続されている。また、前記配管2
2、21には、マスタシリンダ9の発生する制動圧力を
検出する液圧センサ16、17が設けられている。
【0012】15で示すものはABSコントローラで、
ABSコントローラ15は、ABSモジュレータ10に
信号を供給することにより、マスタシリンダ9からの制
動液圧の車輪ブレーキ11、12、13、14側への伝
達を制御し、必要に応じて、各車輪のロック傾向を回避
する。
【0013】倍カ装置4の各圧力室には圧力導管5、6
が接続され、ブレーキペダルBP側の圧力室(作動圧
室)に通じる圧力導管6は、電磁弁3を介して系統圧力
源(定圧源)7または第2の圧力源(作動圧源)8のい
ずれかに選択的に接続されるようになっている。また、
反対側の圧力室(定圧室)に通じる圧力導管5は、系統
圧力源(定圧源)7に固定的に接続されている。なお、
気体式倍力装置を例に説明すれば、定圧源はエンジンの
インテークマニホールド、作動圧源は大気圧といった具
合に、作動圧源は定圧源よりも高圧に保たれている。
【0014】制御装置2は、ストロークセンサ1の出力
信号、液圧センサ16、17の出力信号、あるいはAB
Sコントローラ15の信号を取り込んで、電磁弁3に制
御信号を与える。例えば、制御装置2は、ストロークセ
ンサ1の信号の速度(ブレーキペダルBPの踏み込み速
度)がしきい値を上回ったと判断したときには、BAブ
レーキ(ブレーキアシストによる制動)の開始を決定
し、電磁弁3を駆動して圧力導管6を第2の圧力源8に
接続させ、フルブレーキを作用させて、ABSモジュレ
ータ10を介して制動力を車輪ブレーキ11、12、1
3、14に発生させる。また、先行車との車間距離調整
等を目的として比較的低いブレーキ力をスムーズに自動
的に作用させるべきであると判断した場合には、自動ブ
レーキの開始を決定し、目標とするブレーキ液圧と、ブ
レーキ液圧センサ16、17で検出した実際のブレーキ
液圧が等しくなるように開閉弁3を制御し、制動液圧を
フィードバック制御する。
【0015】その他に制御装置2は、ストロークセンサ
1と液圧センサ16、17の故障を検出する故障検出手
段2aとしての機能も果たす。このブレーキ装置の場
合、ストロークセンサ1と液圧センサ16、17が共に
正常な場合、両センサの出力値Vs、Vpの間には、図
2に示すような、ブレーキ剛性の影響による非線形の関
係(非線形特性)が成立する。即ち、低液圧領域(ブレ
ーキ剛性が低い領域)ではブレーキホースや各部の低剛
性部の変形にブレーキ液が多く消費され、液圧が中高圧
領域(ブレーキ剛性が比較的高い領域)に移行するに従
いブレーキ液が実効的な制動力の発生に消費される。従
って、ブレーキペダルの踏み込み量であるストロークセ
ンサ1の出力値Vsと、液圧センサ16、17の出力値
Vpとの間には、線形の関係ではなく、非線形の関係が
成立する。
【0016】制御装置2の中の前記故障検出手段2a
は、この非線形特性を示すデータのテーブル(図2の特
性)を記憶している。そして、ストロークセンサ1の出
力値Vsをこのテーブルを用いて変換する。そうする
と、この変換値V’sは、前述のブレーキ剛性の影響を
補償した値となるので、ストロークセンサ1と液圧セン
サ16、17のセンサが共に正常な場合は、前記変換値
V’sが液圧センサ16、17の出力値Vpとほぼ等し
い値となるはずである。そこで、故障検出手段2aは、
この変換値V’sと液圧センサ16、17の出力値Vp
とを比較して、その偏差|V’s−Vp|をチェック
し、偏差がしきい値Cより大きいときは、どちらかのセ
ンサが故障していると判定する。
【0017】次に、上記制御装置2による制御内容をフ
ローチャートを参照しつつ以下に説明する。なお、図3
に示すフローチャートの制御ルーチンは、タイマ割り込
み処理により一定時間間隔毎に起動され実行されるよう
になっている。
【0018】イグニッションオンスタート後のステップ
101では、まず、故障フラグF_Flagをリセット
する。次のステップ102では、今回のイグニッション
オン期間中に既に故障が検出されたか否かを判定し、故
障検出済であれば、イグニッションオフされるまでステ
ップ102の処理を繰り返す。故障検出されていない場
合には、ステップ103、104にてそれぞれ、ストロ
ークセンサ値Vsと液圧センサ値Vpを読み込む。ここ
で例えばVpは、2個の液圧センサ16、17の出力V
p1とVp2の平均値として算出することができる。
【0019】次にステップ105で駐車ブレーキ作用中
か否かを判定し、駐車ブレーキ作用中の場合には、ステ
ップ106で故障検出用に自動ブレーキを所定の圧力ま
で所定の速さで増減させる。ステップ105で駐車ブレ
ーキ非作用と判断された場合には、ステップ107でB
Aブレーキ(ブレーキアシストによる制動)制御の要否
を判断し、必要な場合にはステップ108にてBAブレ
ーキを作用させる。さらに、ステップ109では、車間
距離調整等の目的で自動ブレーキを作用させるか否かを
判定し、必要な場合には自動ブレーキを作用させる。
【0020】なお、ステップ105、107、109の
いずれの判断も不要となった場合であっても、ドライバ
のブレーキ操作によるストロークと液圧の増減は発生す
ることは言うまでもない。そして、これらのストローク
と液圧の増減中に、ステップ111にて、前述した図2
の非線形変換の入出力テーブルを用いてストロークセン
サ値VsをV’sに変換して、ステップ112でVpと
V’sの差が所定のしきい値Cを超えたか否かをチェッ
クする。VpとV’sの差が所定しきい値Cを超えた場
合には、ストロークセンサ1、液圧センサ16、17の
いずれかに故障が発生したと判定して、ステップ113
で故障フラグF_Flag=1として、以降イグニッシ
ョンオフされるまでF_Flag=1を保持する。
【0021】次に別の制御例を説明する。図4はその内
容を示すフローチャートである。この例では、2個の液
圧センサ16、17とストロークセンサ1の3者の出力
を比較することにより、より的確に故障部位を判定でき
るようにしている。
【0022】イグニッションスタート後のステップ20
1では、まず、各センサの故障を表わす故障フラグF_
Vp1、F_Vp2、F_Vsをそれぞれリセットす
る。次のステップ202では、今回のイグニッションオ
フ期間中にすでに2個以上のセンサの故障が検出された
か否かを判定し、2個以上のセンサの故障が検出済であ
れば、イグニッションオフされるまで無限ループを実行
する。故障検出されていない場合、及び、1個のセンサ
の故障のみ検出されているような場合には、ステップ2
03にてそれぞれ、ストロークセンサ値Vsと液圧セン
サ値Vp1、Vp2を読み込む。
【0023】次いでステップ204で駐車ブレーキ作用
中と判断された場合には、ステップ205で故障検出用
に自動ブレーキを所定の圧力まで所定の速さで増減させ
る。ステップ204で駐車ブレーキ非作用と判断された
場合には、ステップ206でストロークセンサ1の故障
が検出されているか否かを判定し、ストロークセンサが
故障の場合には、ステップ207で液圧センサ値を用い
てBAブレーキ制御の要否を判断し、BAブレーキ制御
が必要な場合にはステップ208にてBAブレーキ制御
を実施する。
【0024】また、ストロークセンサ1が正常な場合に
は、ステップ209でストロークセンサ値を用いてBA
ブレーキ制御の要否を判断し、BAブレーキ制御が必要
な場合はステップ208に進む。さらに、ステップ21
0では、車間距離調整等の目的で自動ブレーキを作用さ
せるか否かを判定し、必要な場合には、ステップ211
にて正常な側の液圧センサ値を用いて自動ブレーキを作
用させる。そして、これらのストロークと液圧の増減中
に、図5に示す故障判定処理を行う。
【0025】図5の故障判定のルーチンでは、まず、ス
テップ212にて、前述した図2の非線形変換の入出力
テーブル特性を用いてストロークセンサ値VsをV’s
に変換し、さらにステップ213にて、液圧センサ16
の故障フラグF_Vp1をチェックする。故障フラグF
_Vp1=1の場合、即ち、液圧センサ16に既に故障
が発生している場合には、ステップ214でストローク
センサの出力Vsの変換値V’sと残りの液圧センサ1
7の出力値Vp2を比較する。その差|V’s−Vp2
|がしきい値Cを超える場合は、この時点ではどちらの
センサが故障しているかの判定は不可能なため、ステッ
プ215にて液圧センサ17の故障フラグF_Vp2=
1とし、さらにステップ224にてストロークセンサ1
の故障フラグF_Vs=1とする。
【0026】同様に、ステップ216にて、ストローク
センサ1の故障フラグF_Vsをチェックし、故障フラ
グF_Vs=1の場合、即ち、ストロークセンサ1に既
に故障が発生している場合には、ステップ217で液圧
センサ16、17の出力値Vp1、Vp2を比較する。
その差|Vp1−Vp2|がしきい値Cを超える場合
は、この時点ではどちらのセンサが故障しているかの判
定は不可能なため、ステップ218にて液圧センサ16
の故障フラグF_Vp1=1とし、さらにステップ22
7にて液圧センサ17の故障フラグF_Vp2=1とす
る。
【0027】さらに同様に、ステップ219にて、液圧
センサ17の故障フラグF_Vp2をチェックし、故障
フラグF_Vp2=1の場合、即ち、液圧センサ17に
既に故障が発生している場合には、ステップ220でス
トロークセンサの出力Vsの変換値V’sと残りの液圧
センサ16の出力値Vp1を比較する。その差|V’s
−Vp1|がしきい値Cを超える場合は、この時点では
どちらのセンサが故障しているかの判定は不可能なた
め、ステップ215にてストロークセンサ1の故障フラ
グF_Vs=1とし、さらにステップ230にて液圧セ
ンサ16の故障フラグF_Vp1=1とする。
【0028】ステップ213、216、219を経る段
階で、どのセンサにも故障が発生していないと判断され
た場合は、ステップ222及び223、ステップ225
及び226、ステップ228及び229にて、3つのセ
ンサ出力値を各々比較し、多数決の原理に基づいて故障
判定を行う。即ち、3つのセンサ出力値のうち、2つが
同じで、残りが違う場合は、同じ出力を発生する2つの
センサを正常とし、異なる出力値を示すセンサを故障と
判定する。
【0029】例えばステップ222、223では、V’
sをVp1、Vp2と比べる。V’sがVp1とVp2
に対して共に異なる場合は、ストロークセンサ1の故障
と判断して、ステップ224で故障フラグF_Vs=1
とする。また、ステップ225、226では、Vp2を
V’s、Vp1と比べる。Vp2がV’sとVp1に対
して共に異なる場合は、液圧センサ17の故障と判断し
てステップ227で故障フラグF_Vp2=1とする。
また、ステップ228、229では、Vp1をV’s、
Vp2と比べる。Vp1がV’sとVp2に対して共に
異なる場合は、液圧センサ16の故障と判断してステッ
プ230で故障フラグF_Vp1=1とする。
【0030】このように、3つのセンサ(ストロークセ
ンサ1と液圧センサ16、17)の出力値を比較するこ
とで、センサの故障発生ばかりでなく、どのセンサに故
障が発生したかまでを判断することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ストロークセンサの出力値と液圧センサの出力
値との間に一定の関係があることに着目し、両出力値を
比較することにより、ストロークセンサまたは液圧セン
サの故障を判定するようにしたので、ストロークセンサ
と液圧センサを二重化することなく、センサの故障を確
実に検知することができる。よって、コストアップとな
らない上、センサの装着スペースの確保の問題も生じな
い。
【0032】請求項2の発明によれば、ブレーキ剛性に
関するストロークセンサ出力と液圧センサ出力の非線形
特性を考慮した上で両センサ出力を相互に比較するよう
にしたので、正確に両センサの故障検出を行うことがで
きる。
【0033】請求項3の発明によれば、故障検出手段が
運転者のブレーキ操作中に故障検出するので、特別な作
業を行わないでも、ストロークセンサと液圧センサの故
障検出を行うことができる。
【0034】請求項4の発明によれば、イグニッション
OFF操作、またはイグニッションOFF後のイグニッ
ションON操作により、故障検出記憶をリセットするよ
うにしたので、ブレーキエア抜き時等のように一時的に
故障を誤判定する場合があっても、特別な故障記憶消去
操作が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のブレーキ装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】 同ブレーキ装置の制御装置に記憶されたテー
ブルを示す図である。
【図3】 同ブレーキ装置の制御装置の制御内容を示す
フローチャートである。
【図4】 同ブレーキ装置の制御装置の制御内容の別の
例を示すフローチャートである。
【図5】 図4のフローチャートの中のサブルーチンの
詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
BP ブレーキペダル 1 ストロークセンサ 2 制御装置(故障検出手段) 2a 故障検出手段 9 マスタシリンダ 16,17 液圧センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込みに応じた制動
    液圧を発生するマスタシリンダと、ブレーキペダルの踏
    み込み量を検出するストロークセンサと、前記マスタシ
    リンダの発生する制動液圧を検出する液圧センサとを有
    するブレーキ装置であって、前記ストロークセンサの出
    力値と液圧センサの出力値とを比較してストロークセン
    サまたは液圧センサの故障を判定する故障検出手段を備
    えたことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記故障検出手段が、正常時における前
    記ストロークセンサの出力値と液圧センサの出力値との
    非線形特性を示すテーブルを記憶しており、前記ストロ
    ークセンサまたは液圧センサの出力値の一方を前記テー
    ブルを用いて変換した後、その変換値を他方と比較し
    て、その偏差がしきい値を超えたときに故障と判定する
    ものであることを特徴とする請求項1記載のブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記故障検出手段が、運転者のブレーキ
    操作中に故障検出することを特徴とする請求項1または
    2記載のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記故障検出手段が、イグニッションO
    FF操作またはイグニッションOFF後のイグニッショ
    ンON操作により過去の故障検出記憶をリセットするこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のブレー
    キ装置。
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