JPH11248552A - 温度管理部材及び温度管理方法 - Google Patents

温度管理部材及び温度管理方法

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JPH11248552A
JPH11248552A JP4567798A JP4567798A JPH11248552A JP H11248552 A JPH11248552 A JP H11248552A JP 4567798 A JP4567798 A JP 4567798A JP 4567798 A JP4567798 A JP 4567798A JP H11248552 A JPH11248552 A JP H11248552A
Authority
JP
Japan
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temperature
code
management
printed
machine
Prior art date
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Pending
Application number
JP4567798A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Tamura
敏行 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械読取により商品等が保存された環境温度
を管理することである。 【解決手段】 温度に反応し色が変化する示温部材で情
報が印刷または塗布された温度管理部材1において、前
記情報が機械読み取り可能な符号であることを特徴とす
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青果物や生鮮食料
品等を保存する際の温度管理に用いるために温度により
色変化する示温部材を用いて形成した温度管理部材に係
り、特に、温度の暴露状況が機械読み取り可能であるよ
うにした温度管理部材及び温度管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、温度に反応して色が変化する示温
部材を必要なインク形態(例えば、樹脂等とともに分散
させる)としてラベル等に塗布しておくか、熱転写イン
クリボン等に含有させてラベル等に印刷して温度管理用
のラベルとして用いているものあるが、一般的には、あ
るパターンがあらかじめ印刷または塗布されており、い
ろの変化を目視してその情報を知るというものである。
【0003】また、温度に反応して色が変化する示温部
材としては、下記のような材料があり、1種類または複
数の示温部材をインクに含有させて用いる方法が知られ
ている。
【0004】.サーモクロミック有機色素 スピロピラン類、ビアントロンやジキサンチレン等の縮
合芳香環の置換したエチレン誘導体など .金属錯塩結晶 CoCl2・2(CH2)6N4・10H2O、PbCrO4、Cu2HgI4、Ag2HgI4な
ど .液晶 コレステリック液晶(マイクロカプセルに封入して用い
る) .電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物と有極
性有機化合物の組み合せ ・電子供与性呈色性化合物 フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物 フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・有極性有機物 アルコール類(オレイルアルコール等)、アミド類(ア
セトアセチルアニリド等)、エステル類(ジフェニルフ
タレート等)、水難溶性のカルボン酸の第一級アミン
塩、ケトンまたはエーテル類、少なくても1個の芳香族
残基を結合基とするアゾメチン類など やの方式では、気中懸濁法、噴霧造粒法、パンコー
ティング法、静電合体法、真空蒸着法とうによりマイク
ロカプセル化されて使用される。
【0005】これら示温部材を用いた温度管理用ラベル
等は温度により色が変化する様子を視覚で判断してい
る。
【0006】また、示温部材は大別すると可逆式と不可
逆式があり、可逆式は温度が上下するとそれに応じて何
回でも色が変化するタイプで、不可逆式はある温度で色
が変化すると元に戻らないタイプである。
【0007】可逆式の場合、飲み物のビール等の飲み頃
サイン等に使用されたり、視覚的に注意を促す場合等に
使用されている。また、青果物や生鮮食料品等の温度管
理には温度履歴が残る特公昭58−10709公報等に
示されているように、浸透材中を温度により粘性が変化
するインク(例えばオレイルアルコールに染料が溶けて
いるインク)が浸透するようになっており、その浸透長
さにより、設定温度以上の温度にどのくらいの時間曝さ
れたかを確認できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の温度管理ラベル
は、温度により色が変化する様子を視覚的に判断するし
かなく、機械により正確に読み取れるような温度管理ラ
ベルは存在しなかった。そのため、人の判断によりその
色を判断することから、誤差が大きかった。可逆式の場
合には温度判断の誤差が生じ、不可逆式の場合には暴露
時間の読取誤差が生じていた。特に、青果物の温度管理
には、温度履歴の不可逆式が使用されていたが、正確に
高温暴露時間を読み取ることができないことから問題に
なっていた。また、この場合、温度管理部材に複数の温
度反応性のインク(融点等の違うインク)を用いて、複
数の浸透性部材に浸透させることにより正確に高温暴露
時間を読み取ることができるものを実現可能であるが、
これでは大型になり、かつ、コスト高になってしまうと
云う問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、温度
に反応し色が変化する示温部材で情報が印刷または塗布
された温度管理部材において、前記情報が機械読み取り
可能な符号であることを特徴とするものである。例え
ば、機械読み取り可能な示温部材として、商品に一般的
に使用しているバーコードと同じような機械読取可能な
符号、すなわち、コードを印刷する。示温部材として
は、ある設定温度(例えば25℃)以下では無色または
白色であり、その設定温度以上では、青または黒のよう
に、バーコードの読取装置で読み取れるような色に変色
するようになっているか、逆に、設定温度以下で有色で
設定温度以上では無色または白色のインクを用いる。こ
のような示温性を実現する示温部材としては、可逆性イ
ンクを用いた場合、例えば、下記のような電子供与性呈
色性化合物と電子受容性化合物と有極性有機化合物の組
み合せを用いる。 ・電子供与性呈色性化合物(発色剤) フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物(顕色剤) フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・有極性有機物 アルコール類(オレイルアルコール等)、アミド類(ア
セトアセチルアニリド等)、エステル類(ジフェニルフ
タレート等)、水難溶性のカルボン酸の第一級アミン
塩、ケトンまたはエーテル類、少なくても1個の芳香族
残基を結合基とするアゾメチン類など この方法では、例えば、マイクロカプセル化して使用
し、発色時に従来の黒白バーコードが読取可能な色、す
なわち、青色または黒色になる電子供与性呈色性化合物
を使用する。設定温度は、オレイルアルコールの融点に
依存することになる。このマイクロカプセルを熱転写イ
ンクリボンに用いる場合、ベースフィルム上に直接また
は剥離層上に少なくても上述のマイクロカプセルが含有
したインク層を形成する。その熱転写インクリボンを用
い、サーマルヘッドにより温度管理ラベルに機械コード
読み取り可能な例えば、バーコードを印刷する。つぎ
に、不可逆性示温系を用いる場合、下記のように、非結
晶−結晶又は相分離−非相分離によるリライタブル系を
利用する。 ・電子供与性呈色性化合物 フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物 フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・可逆材 ステロイド系等 この系は、サーマルヘッドにより融点以上に加熱され急
冷された時に無色に固定され、そのインク系のガラス転
移点以上で徐々に発色する。発色したときの色が、従来
の黒白バーコードが読取可能な色、すなわち、青色また
は黒色になる電子供与性呈色性化合物を使用する。この
系を熱転写インクリボンにする場合、ベースフィルム上
に直接または剥離層上に少なくても上述した電子供与性
呈色性化合物、電子受容性化合物、可逆材を含有し、そ
の他としてワックス、樹脂等からなっているインク層を
形成する。その熱転写インクリボンを用い、サーマルヘ
ッドにより温度管理ラベルに機械コード読み取り可能な
例えば、バーコードを印刷する。
【0010】請求項2記載の発明は、温度に反応し色が
変化する示温部材で印刷された温度管理部材において、
前記示温部材で印刷または塗布された部分の上または下
部に有色インクで機械読み取り可能な商品管理コードが
印刷または塗布され、前記示温部材の変色前または変色
後の色が前記有色インクの機械読み取り可能な商品管理
コードを読み取る読取装置の光源の波長を吸収すること
を特徴とする。従って、有色インクが従来のバーコード
の場合には青または黒であるため、示温部材の色も同等
の色で発色し、読取装置である赤色の光を吸収するよう
になっている。
【0011】請求項3の発明は、示温部材は使用環境下
で不可逆性であることを特徴とする。この系では、前述
した非結晶−結晶または相分離−非相分離を可逆的に行
えるリライタブル材料系を使用する。
【0012】請求項4の発明は、機械読み取り可能な符
号が複数の示温部材を印刷または塗布することにより形
成されていることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、温度特性が異なる
複数の示温部材を用いることを特徴とする。例えば、可
逆性の示温部材が2種類で、反応する温度が異なる場
合、下記のような電子供与性呈色性化合物と電子受容性
化合物と有極性有機化合物の組み合せを用いる。 ・電子供与性呈色性化合物 CVL(クリスタルバイオレットラクトン) ・電子受容性化合物 ビスフェノールA ・有極性有機物 示温部材1がオレイルアルコール:設定温度5〜7℃用 示温部材2がラウリルアルコール:設定温度20℃用 そして、前述したように、上記材料をマイクロカプセル
化して、熱転写リボンにしたものを用いる。また、不可
逆性の示温部材が2種類で、反応する温度が異なる場
合、下記のように、非結晶−結晶または相分離−非相分
離によるリライタブル系を利用する。
【0014】・電子供与性呈色性化合物 CVL ・電子受容性化合物 没食子酸プロピル ・可逆材 示温部材1:コレステロール :設定温度28℃ 示温部材2:プレグネノロン :設定温度44℃ ・樹脂 スチレンメタクリル酸共重合体 ・ワックス(パラフィンワックス) これにより、熱転写インクリボンを複数作製して、温度
管理部材に機械読み取り可能なコードを印刷する。
【0015】請求項6記載の発明は、機械読み取り可能
な商品管理コードを複数の示温部材で印刷し、設定温度
に応じ機械読み取り商品管理コードが変化することを特
徴とするものである。
【0016】請求項7記載の発明は、複数の示温部材が
使用環境下で不可逆性材料で構成されていることを特徴
とする。
【0017】請求項8記載の発明は、商品等の情報を機
械読取可能な商品管理コードと温度で色が変化する1つ
または複数の示温部材で機械読み取り可能な商品管理コ
ードとが印刷または塗布された温度管理部材を用い、前
記商品管理コードにより温度範囲を管理するようにし
た。従って、温度管理部材が1つまたは複数の示温部材
により構成され、(複数の場合、示温部材の反応温度が
異なる。)その前記コードを読み取ることにより、温度
範囲を限定する。例えば、示温部材が1つの場合、前記
コードを読み取ることにより、設定温度以上または以下
を判断する事ができる。また、示温部材が複数の場合、
複数の示温部材で複数のコードを印刷する。例えば、設
定温度が28℃の示温部材1でコード1を印刷する。設
定温度が44℃の示温部材2により、コード2を印刷す
る。コード1とコード2を認識できなければ、温度は2
8℃未満で保存され、コード1だけが認識されれば、2
8℃以上44℃未満、コード1とコード2の両方が認識
できれば、44℃以上で保存されていたことがわかる。
さらに、別の方法として、例えば、コードをJAN8を
用い、設定温度25℃以下で無色、それ以上で発色する
示温部材1と、設定温度35℃以下で無色、それ以上で
発色する示温部材2とで機械コードを形成する。その機
械コードとしては、例えば、25℃以下では[バーの認
識不可]、25℃以上35℃未満の場合には[4900
0009]、35℃以上では[67303007]にな
るように印刷されている。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
乃至図8に基づいて説明する。まず、図1に示すもの
は、ラベル状に形成された温度管理部材1であり、この
温度管理部材1には、商品名や発送日、製造日、製造元
等の文字や図形により表現された商品情報2とその商品
情報2の内容を機械読み取り可能にした商品管理コード
としての商品管理用バーコード3とが印刷されている。
その温度管理部材1に示温部材印刷エリア4が設けられ
ている。このような温度管理部材1は、商品に添付して
使用されるものであるが、図2に示すものは、設定温度
以下で管理された状態を示し、示温部材印刷エリア4に
は何も表れていない。また、図3に示すように、前記示
温部材印刷エリア4には、温度に反応して色が変化する
性質を持つ示温部材によって形成された符号としての商
品管理コード5が印刷されており、図3に示した状態に
おいては、設定温度以上で管理されて商品管理コード5
の色が変化した状態を示しているものである。
【0019】そこで、温度が上下するとそれに応じて何
回でも色が変化する可逆式の示温部材を用いた場合から
説明する。まず、可逆式の示温部材としては、例えば、
電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物と有極性有
機化合物との組み合せを用いる。
【0020】・電子供与性呈色性化合物(発色剤) フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物(顕色剤) フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・有極性有機物 アルコール類(ラウリルアルコール等)、アミド類(ア
セトアセチルアニリド等)、エステル類(ジフェニルフ
タレート等)、水難溶性のカルボン酸の第一級アミン
塩、ケトンまたはエーテル類、少なくても1個の芳香族
残基を結合基とするアゾメチン類など ここで、電子供与性呈色性化合物が色を決定、電子受容
性化合物が濃度を決定し、有極性有機化合物が変色温度
を決定するものであり、この方法を用いた可逆性材料と
してはメタモカラー(パイロットインキ社製)が知られ
ている。本発明で用いる示温部材は、発色の色が前記商
品管理用バーコード3と同じ読取装置が使用可能な青、
または黒が良いので、電子供与性呈色性化合物はクリス
タルバイオレット(CVL:青色)や3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等が使用可能
である。
【0021】具体的な例を示す。 *電子供与性呈色性化合物:CVL 1重量部 *電子受容性化合物:没食子酸プロピルエステル(PGE) 1重量部 *有極性有機化合物:n−ラウリルアルコール 25重量部 を加熱溶解して均質化し、周知のコアセルベーション法
によりカプセル化して得られる。 *得られたマイクロカプセル 1重量部 *エチレン酢ビ共重合体(EVA−210)1重量部 *カルナバワックス 3重量部 *パラフィンワックス 3重量部 *その他(分散剤等) 1重量部 を加熱しながら拡散し、背面に耐熱層の付いた6umのP
ET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムにインク
塗工機により加熱しながら塗工して熱転写インクリボン
を得たものを用いた。
【0022】前記熱転写インクリボンをバーコードプリ
ンタ(株式会社テック製B−600)により商品管理コ
ード5を印刷し、ラベル状の温度管理部材1を得た。こ
のようにして得られた温度管理部材1は、商品管理コー
ドが図4に示すように設定温度の前後で、若干のヒステ
リシスを有するが目視よりも正確に判断できる。例え
ば、濃度の相対値が0.5以上で機械読み取りが可能で
あるとすれば、温度上昇時には約16.5℃ で読取可能
であり、温度降下時には11℃程度で読取可能になる。
【0023】つぎに、不可逆性の示温部材としては、非
結晶−結晶または相分離−非相分離によるリライタブル
系の下記のような材料を利用した。 ・電子供与性呈色性化合物 フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物 フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など・可逆材 ステロイド系等 *電子供与性呈色性化合物 :CVL 1重量部 *電子受容性化合物 :没食子酸プロピル 1重量部 *可逆材 :コレステロール 5重量部 *樹脂 :スチレンメタクリル酸共重合体(A−14P 大日本インキ化学社製) 5重量部 をトルエンとシクロヘキサノンの1:1溶媒で完全に溶
解する。
【0024】 *パラフィンワックス 5重量部 の混合物をボールミルで加熱しながら溶解したものを加
え(固形分20%)、自然冷却しながら分散をする。背
面に耐熱層の付いた6umのPET(ポリエチレンテレフ
タレート)フィルムにインク塗工機により塗工して熱転
写インクリボンを得たものを用いた。
【0025】不可逆式においては図5に示すように、設
定温度以上になると徐々に発色し、最終的に飽和濃度に
達する。この設定温度は、このインク系のガラス転移点
に相当し、非結晶で無色化している系がTg点以上で徐
々に結晶化して発色するようになっている。その系を図
6に示す。サーマルヘッド等で加熱−急冷して、商品管
理コード5を印刷すると無色で固定される。この商品管
理コード5はガラス転移点Tg以上に暖まると徐々に発
色し、図5に示すように時間により濃度が異なる。その
ため、相対値で0.5に達した時に機械読取ができると
すると、転移点Tg以上の温度の環境下に38時間以上
曝されていたことがわかる。前記インクはこのTgが約
28℃程度である。目視であるとその管理時間があいま
いになることは言うまでもない。ここで、Aは呈色性材
料(ロイコ染料)、Bは顕色剤(フェノール系化合
物)、Cは可逆剤である。そのため、無色状態は、Aと
Bとが切り離され、BとCとが結合している状態であ
り、有色状態はAとBとが結合され、Cが切り離された
状態であり、流動状態は、A,B,Cのそれぞれが切り
離された状態である。
【0026】図7に示すものは、設定温度以下で管理さ
れた温度管理部材1であり、示温部材の商品管理コード
5が無色または白色で、バーコードスキャナー6では認
識できない。これに対して、設定温度以上であると図8
に示すように、商品管理コード5が発色し、バーコード
スキャナー6での認識が可能になる。可能になった時点
でどのような温度環境にあるのかが正確にわかる。
【0027】本発明の第二の実施の形態を図9乃至図1
3に基づいて説明する。本実施の形態においては、第一
の実施の形態の場合と異なり、示温部材印刷エリア4が
商品管理用バーコード3と同じエリアに位置している。
その際、示温部材は前述の実施の形態と同じインクが使
用可能で、べたパターン7で良い。べたパターン7は商
品管理用バーコード3の上面・下面のどちらに印刷して
もよい。このようにして印刷された示温インクは可逆性
示温部材で印刷された場合、設定温度以下で管理された
場合は図10のようになり、図12に示すようにバーコ
ードリーダ6により商品管理用バーコード3が読取可能
であるが、設定温度以上で管理された場合、図11に示
すようにべたパターン7が発色し、図13に示すよう
に、商品管理用バーコード3が読み取れなくなる(商品
管理用バーコード3とべたパターン7が発色した場合の
光吸収波長帯がほぼ同じになるような電子供与性呈色性
化合物を使用しているため)。同様に、不可逆性部材で
印刷された場合、第一の実施の形態の図5で示したよう
に、不可逆性示温部材はTg以上で徐々に発色する特性
であり、ある時間経過後は図11に示すようになり、バ
ーコードリーダ7で読めなくなる(商品管理バーコード
3のバーの部分とスペース部分とのコントラストが取れ
ないため)。
【0028】このようにして得られた温度管理部材1は
図12のようにして機械読み取りが可能になる。すなわ
ち、図12に示したものは、設定温度以下で管理された
場合であり、べたパターン7は無色であるので、商品管
理用バーコード3が読取可能であり、設定温度以上で管
理された場合、図13に示すように、べたパターン7が
発色し、商品管理用バーコード3がバーコードスキャナ
ー6で認識できなくなるので、環境温度や高温暴露時間
を知ることができる。従って、本実施の形態において
は、機械読み取り可能な符号としての情報は、商品管理
用バーコード3となり、べたパターン7はその商品管理
用バーコード3を読取可能或いは不可とする媒体とな
る。
【0029】以上のようにして得られた温度管理部材1
は電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物等を用い
る方式だけに限定するものでなく、他の方式でもよい。
設定温度や設定発色時間等は別にこれに限定されるもの
でない。また、変色する色等も読取装置がその変色する
色により吸収する光源を有してればよい。また、印刷方
式も熱転写インクリボンに限定されるものでなく、スク
リン印刷やホットスタンプ等の方式によってもよいこと
は云うまでもない。
【0030】また、前述の各実施の形態では、ある設定
温度以下で無色、設定温度以上で発色の場合を示した
が、これに限られるものでなく逆でもよいことは云うま
でもない。
【0031】次に、本発明の第三の実施の形態を図14
乃至図18に基づいて説明する。本実施の形態における
温度管理部材1には、商品名や発送日、製造日、製造元
等の商品情報2とその商品情報2を例えばJANコード
を用いて機械読み取り可能にした商品管理用バーコード
3とが印刷されている。その温度管理部材1に示温部材
印刷エリア4が複数個(図14では2個所)設けられて
いる。これらの示温部材印刷エリア4には、設定温度に
より変色する示温部材により温度管理コード5が印刷さ
れている。これらの示温部材印刷エリア4:4−1と示
温部材印刷エリア4:4−2には反応温度または反応時
間の異なる示温部材で機械読取可能な温度管理コード5
が印刷または塗布されている。
【0032】ここで温度管理部材1は、例えばJANコ
ードのように商品管理コード3と同じ体系にしておく。
可逆式の示温部材を用いた場合(反応温度が異なる2つ
以上の示温部材を用いる)、例えば、下記のような電子
供与性呈色性化合物と電子受容性化合物と有極性有機化
合物の組み合せを用いる。
【0033】・電子供与性呈色性化合物 フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物 フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・有極性有機物 アルコール類(ラウリルアルコール等)、アミド類(ア
セトアセチルアニリド等)、エステル類(ジフェニルフ
タレート等)、水難溶性のカルボン酸の第一級アミン
塩、ケトンまたはエーテル類、少なくても1個の芳香族
残基を結合基とするアゾメチン類など ここで、電子供与性呈色性化合物が色を決定、電子受容
性化合物が濃度を決定し、有極性有機化合物が変色温度
を決定するものであり、この方法を用いた可逆性材料と
してはメタモカラー(パイロットインキ社製)が知られ
ている。本発明の実施の形態で用いる示温部材は、発色
の色が前記商品管理用バーコード3と同じ読取装置が使
用可能な青、または黒が良いので、電子供与性呈色性化
合物はクリスタルバイオレット(CVL:青色)や3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
(黒)等が使用可能である。
【0034】次に、具体的な例を示す。示温部材印刷エ
リア4:4−1に印刷する示温部材は。設定温度を5℃
とする。 *電子供与性呈色性化合物:CVL 1重量部 *電子受容性化合物:没食子酸プロピルエステル(PGE) 1重量部 *有極性有機化合物:オレイルアルコール 25重量部 を加熱溶解して均質化し、周知のコアセルベーション法
によりカプセル化して得られる。 *得られたマイクロカプセル 1重量部 *エチレン酢ビ共重合体(EVA−210)1重量部 *カルナバワックス 3重量部 *パラフィンワックス 3重量部 *その他(分散剤等) 1重量部 を加熱しながら拡散し、背面に耐熱層の付いた4.5μ
m のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム
にインク塗工機により加熱しながら塗工して熱転写イン
クリボンを得た。同様にして、示温部材印刷エリア4:
4−2に印刷する示温部材は、設定温度を16℃とす
る。 *電子供与性呈色性化合物:CVL 1重量部 *電子受容性化合物:没食子酸プロピルエステル(PGE) 1重量部 *有極性有機化合物:n−ラウリルアルコール 25重量部 を加熱溶解して均質化し、周知のコアセルベーション法
によりカプセル化して得られる。 *得られたマイクロカプセル 1重量部 *エチレン酢ビ共重合体(EVA−210)1重量部 *カルナバワックス 3重量部 *パラフィンワックス 3重量部 *その他(分散剤等) 1重量部 を加熱しながら拡散し、背面に耐熱層の付いた4.5μm
PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムにイン
ク塗工機により加熱しながら塗工して熱転写インクリボ
ンを得た。
【0035】前記熱転写インクリボンをカラーバーコー
ドプリンタ(株式会社テック製CB−418:4連のカ
ラーバーコードプリンタ)により温度管理コード5を印
刷し、温度管理ラベル1を得た。このようにして得られ
た温度管理ラベル1は、図13乃至図17に示すような
特性で、次のように温度が分類できる。 (a)T<5℃の場合 示温部材印刷エリア4:4−1、4−2に印刷された温
度管理コード5が、図15に示すように読取不可である
(濃度の相対値で0.5以上で読取可能な読取装置を用
いる)。 (b)5℃≦T<16℃の場合 示温部材印刷エリア4:4−1内の温度管理コード5だ
けが図16に示すように読取可能になる。 (c)T≧16℃の場合 示温部材印刷エリア4:4−1と示温部材印刷エリア
2:4−2内の両方の温度管理コード5が図17に示す
ように読取可能になる。
【0036】このように可逆式示温部材を用いると、現
在の管理温度が機械的にその範囲を特定できる。ここで
は2種類の示温部材を用いたがこれ以上にするとさらに
管理温度範囲を特定できる。
【0037】次に、不可逆示温部材を用いる場合(反応
温度の異なる複数の示温部材を用いるか、またはその組
み合せの示温部材を用いる)、結晶−非結晶または相分
離−非相分離によるリライタブル系が利用可能である。
【0038】.反応温度が異なる示温部材 <示温部材1> ・電子供与性呈色性化合物 フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物 フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・可逆材 ステロイド系等 *電子供与性呈色性化合物:CVL 1重量部 *電子受容性化合物 :没食子酸プロピル 1重量部 *可逆材 :コレステロール 5重量部 *樹脂 :スチレンメタクリル酸共重合体(A−14P 大 日本インキ化学社製) 5重量部 をトルエンとシクロヘキサノンの1:1溶媒で完全に溶
解する。
【0039】 *ワックス(3号) 20重量部 *パラフィンワックス 5重量部 の混合物をボールミルで加熱しながら溶解したもを加え
(固形分20%)、上述の溶解物を加え、自然冷却しな
がら分散をする。背面に耐熱層の付いた4.5μmのPE
T(ポリエチレンテレフタレート)フィルムにインク塗
工機により、塗工して熱転写インクリボンを得た。ガラ
ス転移点が28℃前後であり、28℃以上では徐々に発
色する。
【0040】 <示温部材2> *電子供与性呈色性化合物:CVL 1重量部 *電子受容性化合物 :没食子酸プロピル 1重量部 *可逆材 :プレグネノロン 5重量部 *樹脂 :スチレンメタクリル酸共重合体 10重量部 をトルエンとシクロヘキサノンの1:1溶媒で完全に溶
解する。
【0041】 *ワックス(3号) 20重量部 *パラフィンワックス 5重量部 の混合物をボールミルで加熱しながら溶解したもを加え
(固形分20%)、上述の溶解物を加え、自然冷却しな
がら分散をする。背面に耐熱層の付いた4.5μmのPE
T(ポリエチレンテレフタレート)フィルムにインク塗
工機により、塗工して熱転写インクリボンを得た。示温
部材2のTgは44℃であった。
【0042】カラーバーコードプリンタ(株式会社テッ
ク製CB−418:4連のカラーバーコードプリンタ)
により、示温部材印刷エリア4:4−1に<示温部材1
>、示温部材印刷エリア4:4−2に<示温部材2>で
温度管理コード5を印刷し、温度管理部材1を得た。
【0043】図18からわかるように、<示温部材1>
は30℃で約1時間で読取可能(発色濃度の相対値が
0.5以上)になり、<示温部材2>は46℃約1時間
で読取可能になる。1時間の温度管理状況が前記温度管
理コード5を読取ることにより、可逆式を用いた場合と
同様に把握可能である。
【0044】ガラス転移点により発色する時間や発色温
度が決定する系である。ガラス転移点は材料や配合比に
より左右されるので、同じ材料でも配合比によりコント
ロールすることも可能である。
【0045】不可逆式においては図5に示すように、設
定温度以上(Tg以上)になると徐々に発色し、最終的
に飽和濃度に達する。この設定温度はこのインク系のガ
ラス転移点に相当し、非結晶で無色化している系がTg
点以上で徐々に結晶化して発色するようになっている。
すなわち、サーマルヘッド等で加熱−急冷して、温度管
理コード5を印刷すると無色で固定される。この温度管
理コード5はガラス転移点(Tg)以上に暖まると徐々
に発色し、図18に示すように時間により濃度が異な
る。この濃度が相対値で0.5に達した時に読み取れる
とすると、Tg+2℃の温度の環境下に1時間以上曝さ
れたことがわかる。(温度と発色する時間は、可逆材等
の濃度によりコントロールすることが可能で、これに限
るものではない)。
【0046】複数の示温部材により温度管理コード5が
印刷されているので、示温部材2の発色がなければ、1
時間経過後の温度は30℃以上46℃未満であることが
わかる。この示温部材の温度設定範囲が狭ければ、測定
環境温度が何度であるかを特定できることになることは
云うまでもない。また、目視であるとその管理時間があ
いまいになることは云うまでもない。ここでは反応温度
が異なり、発色時間がほぼ同じ特性を示す示温部材の例
を示したが、これに限るものでなく、例えば、ある温度
での発色速度が違う複数の示温部材を用いた場合、暴露
時間が特定できる。また、発色速度や発色温度が異なる
示温部材を複数設ければ、測定環境が把握できることは
云うまでもない。
【0047】次に、本発明の第四の実施の形態を図19
に基づいて説明する。前記各実施の形態においては、温
度管理部材1をラベル状のものとして形成した状態につ
いて説明したが、本実施の形態は、段ボール紙等による
包装箱8に商品管理用バーコード3及び温度管理コード
5等を直接印刷したものである。従って、包装箱8毎に
冷蔵庫等に保管された状態の履歴を直接的に知ることが
でき、しかも、バーコードリーダ6等により機械読み取
りが可能となるものである。
【0048】本発明の第五の実施の形態を図20乃至図
22に基づいて説明する。本実施の形態では、複数の示
温部材で複数の機械読み取り可能な温度管理コード5を
温度管理部材1内に設けたものである。すなわち、1つ
の温度管理コード5内に複数の示温部材で印刷した部分
を設けることにより、温度管理部材1の省資源化を図っ
た。
【0049】まず、図20は機械読取可能なコードとし
て使用するJAN8を示したものである。すなわち、具
体的には、JAN8は次のように、 0:(0001101) 1:(0011001) 2:(0010011) 3:(0111101) 4:(0100011) 5:(0110001) 6:(0101111) 7:(0111011) 8:(0110111) 9:(0001011) であり、これが印刷された印刷パターンが図20に示さ
れている。このJAN8の印刷パターンを利用して、複
数の示温部材により印刷する。示温部材としては前述の
第三の実施の形態で使用したものをそのまま利用可能で
ある。
【0050】例えば、図21(a)(b)(c)に示すよう
に、設定温度T1で反応する示温部材1を黒く塗りつぶ
した所に、ハッチングされた部分を連ねて示温部材2に
よりその領域を印刷する。ただし、T1<T2とする。
このようにして得られた印刷パターンは、環境温度Tが
T2>T>T1を満足した場合、示温部材1が印刷され
た部分が発色する。すなわち図21(a)は4を意味す
る。図21(b)は9になり、図21(c)は0になる。そ
して、環境温度TがT>T2となった場合、図21(a)
は6に変化する。図21(b)は7に変化し、図21(c)
は3に変化する。この原理により、詳細な理由は後述す
るが、環境温度TがT2>T>T1の時の図22(a)に
示す「49000009」なるバーコードは、環境温度
TがT>T2となった場合のバーコードは「67303
007」となるように設定することができる。
【0051】これを用いてJAN8のコードでは下記の
ような組み合せが可能である(×は読取不可)。 環境温度: T1>T T2>T>T1 T>T2 × 0 3 × 0 6 × 1 3 × 1 7 × 2 7 × 2 8 × 4 6 × 4 7 × 4 8 × 5 7 × 5 8 × 9 7 図22(a)はJAN8コードが<4900009>にな
っているが、実際には下記のような印刷がされている。
(なお、左の4から示してある。) 図11(a)に相当 図11(b)に相当 環境温度 T<T1 T2>T>T1 T>T2 4: 無色 → 4 → 6 に変化する印刷パターン 9: 無色 → 9 → 7 に変化する印刷パターン 0: 無色 → 0 → 3 に変化する印刷パターン 0: 無色 → 0 → 0 示温部材1だけで0を印刷 0: 無色 → 0 → 3 に変化する印刷パターン 0: 無色 → 0 → 0 示温部材1だけで0を印刷 0: 無色 → 0 → 0 示温部材1だけで0を印刷 9: 無色 → 9 → 7 に変化する印刷パターン 以上のように変化するように示温部材1または2で印刷
することにより1つの温度管理コードで温度範囲を指定
することが可能であることがわかる。すなわち、T<T
1の時は読取り不可、T2>T>T1の時<49000
009>として認識する。T>T2の時<673030
07>として認識する。機械コード読取装置がどのコー
ドを認識したかにより、環境状況を把握できる。
【0052】ここでは、JAN8を用いたが、これに限
定されるものでなく、JAN、コード39、NW7、I
TF、コード128、コード49、コード93、オリジ
ナルのコード等でも良く、1次元だけでなく2次元コー
ドでも良いことは云うまでもない。また、温度を管理す
るだけの意味では商品管理コード3と同じ体系でなくて
もよい。
【0053】また、発色の色が青または黒の例を示した
が、読取装置が対応する色であれば何でもよい。
【0054】さらに、前記各実施の形態では、熱転写イ
ンクリボンの例を示したがこれに限定されることがな
い。また、示温材料として呈色性化合物と顕色剤、可逆
材等の方法を用いたがこれに限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、温度に反応し色
が変化する示温部材で情報が印刷または塗布された温度
管理部材において、前記情報が機械読み取り可能な符号
であるので、個人的な視認による判断等による誤差がな
く、機械読取により商品等が保存された環境温度を管理
することができると云う効果を有する。
【0056】請求項2記載の発明は、温度に反応し色が
変化する示温部材で印刷された温度管理部材において、
前記示温部材で印刷または塗布された部分の上または下
部に有色インクで機械読み取り可能な温度管理コードが
印刷または塗布され、前記示温部材の変色前または変色
後の色が前記有色インクの機械読み取り可能な温度管理
コードを読取る読取装置の光源の波長を吸収するように
したので、小さな領域に温度管理コードを印刷すること
ができると云う効果を有する。
【0057】請求項3記載の発明は、示温部材は使用環
境下で不可逆性であるようにしたので、温度管理部材が
おかれた環境状態の履歴を確実に得ることができると云
う効果を有する。
【0058】請求項4記載の発明は、機械読み取り可能
な符号が複数の示温部材を印刷または塗布することによ
り形成されているので、複数の温度領域の管理を容易に
行なうことができると云う効果を有する。
【0059】請求項5記載の発明は、温度特性が異なる
複数の示温部材を用いるので、複数の温度領域の管理を
容易に行なうことができると云う効果を有する。
【0060】請求項6記載の発明は、機械読み取り可能
な温度管理コードを複数の示温部材で印刷し、設定温度
に応じ機械読み取り温度管理コードが変化するので、数
値的に変化する状態で温度管理を行なうことができると
云う効果を有する。
【0061】請求項7記載の発明は、複数の示温部材が
使用環境下で不可逆性材料で構成されているので、複数
の温度領域の環境下における履歴を正確に得ることがで
きると云う効果を有する。
【0062】請求項8記載の発明は、商品等の情報を機
械読取可能な商品管理コードと温度で色が変化する1つ
または複数の示温部材で機械読み取り可能な温度管理コ
ードとが印刷または塗布された温度管理部材を用い、前
記温度管理コードにより温度範囲を管理するようにした
ので、個人的な視認による判断等による誤差がなく、機
械読取により温度や暴露時間を管理することができると
云う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示すもので、温度
管理部材の平面図である。
【図2】設定温度以下で管理された状態を示す温度管理
部材の平面図である。
【図3】設定温度以上で管理された状態を示す温度管理
部材の平面図である。
【図4】可逆性の示温部材の温度と濃度との関係を示す
グラフである。
【図5】示温部材の所定の温度下における経過時間と濃
度との関係を示すグラフである。
【図6】示温部材の物理的変態の状態を示す説明図であ
る。
【図7】機械読み取りにより商品コードのみが読取可能
である状態を示す平面図である。
【図8】機械読み取りにより商品コードと温度管理コー
ドとの両方が読取可能である状態を示す平面図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態を示すもので、温度
管理部材の平面図である。
【図10】設定温度以下で管理された状態を示す温度管
理部材の平面図である。
【図11】設定温度以上で管理された状態を示す温度管
理部材の平面図である。
【図12】機械読み取りにより商品コードのみが読取可
能である状態を示す平面図である。
【図13】機械読み取りにより商品コードと温度管理コ
ードとの両方が読取可能である状態を示す平面図であ
る。
【図14】本発明の第三の実施の形態を示す温度管理部
材の平面図である。
【図15】環境温度がT1以下の場合の温度管理部材の
平面図である。
【図16】環境温度がT1からT2の範囲の場合の温度
管理部材の平面図である。
【図17】環境温度がT2以上の場合の温度管理部材の
平面図である。
【図18】示温部材の物理的変態の状態を示す説明図で
ある。
【図19】本発明の第四の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図20】本発明の第五の実施の形態を示すもので、0
から9のJANコードを示すパターン図である。
【図21】二種の示温部材によりコードが変化する状態
を示すもので、(a)は4から6の変化、(b)は9から7
の変化、(c)は0から3の変化を示すものである。
【図22】二種の示温部材によりバーコードとして変化
する状態を示すもので、(a)は「49000009」を
表示し、(b)は「67303007」を表示するもので
ある。
【符号の説明】
1 温度管理部材 3 商品管理コード 5 温度管理コード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度に反応し色が変化する示温部材で情
    報が印刷または塗布された温度管理部材において、前記
    情報が機械読み取り可能な符号であることを特徴とする
    温度管理部材。
  2. 【請求項2】 温度に反応し色が変化する示温部材で印
    刷された温度管理部材において、前記示温部材で印刷ま
    たは塗布された部分の上または下部に有色インクで機械
    読み取り可能な商品管理コードが印刷または塗布され、
    前記示温部材の変色前または変色後の色が前記有色イン
    クの機械読み取り可能な商品管理コードを読取る読取装
    置の光源の波長を吸収することを特徴とする温度管理部
    材。
  3. 【請求項3】 示温部材は使用環境下で不可逆性である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の温度管理部材。
  4. 【請求項4】 機械読み取り可能な符号が複数の示温部
    材を印刷または塗布することにより形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の温度管理部材。
  5. 【請求項5】 温度特性が異なる複数の示温部材を用い
    ることを特徴とする請求項4記載の温度管理部材。
  6. 【請求項6】 機械読み取り可能な商品管理コードを複
    数の示温部材で印刷し、設定温度に応じ機械読み取り可
    能な商品管理コードが変化することを特徴とする請求項
    4又は5記載の温度管理部材。
  7. 【請求項7】 複数の示温部材が使用環境下で不可逆性
    材料で構成されていることを特徴とする請求項4,5又
    は6記載の温度管理部材。
  8. 【請求項8】 商品等の情報を機械読取可能な商品管理
    コードと温度で色が変化する1つまたは複数の示温部材
    で機械読み取り可能な商品管理コードとが印刷または塗
    布された温度管理部材を用い、前記商品管理コードによ
    り温度範囲を管理するようにしたことを特徴とする温度
    管理方法。
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