JPH11227465A - リヤドアウエザストリップ及びその製造方法 - Google Patents

リヤドアウエザストリップ及びその製造方法

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JPH11227465A
JPH11227465A JP10031724A JP3172498A JPH11227465A JP H11227465 A JPH11227465 A JP H11227465A JP 10031724 A JP10031724 A JP 10031724A JP 3172498 A JP3172498 A JP 3172498A JP H11227465 A JPH11227465 A JP H11227465A
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JP
Japan
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rear door
extruded
seal
weather strip
molded
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Withdrawn
Application number
JP10031724A
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English (en)
Inventor
Masahiro Tominaga
将裕 富永
Hisao Hanabusa
久雄 英
Takao Nakajima
隆夫 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業性の向上及びコストの低減を図り、所定の
シール性能を確保し、しかも外観品質が損なわれるのを
防止する。 【解決手段】リヤドアウエザストリップ11は全体とし
て環状をなし、ドアフレームのクォータ部に対応する第
1の押出成形部13と、ドアフレームの前側側部及び下
部に対応する第2の押出成形部と、両押出成形部13,
14の一端縁同士を接続する第1の型成形部15と、両
押出成形部13,14の他端縁同士を接続する第2の型
成形部16とからなる。両押出成形部13,14は、基
本的には、基部17と、基部17から外方へ延び、内部
に中空部18を有してなるシール部19とを備える。第
1の押出成形部13には、シール部19に対し外方に突
出するシールリップ21が一体形成され、該シールリッ
プ21は、根本部分の肉量が調整されることによりその
長さが徐変させられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リヤドアウエザス
トリップに係り、特に、自動車のリヤドア周縁に取着さ
れる基部と、該基部から延びる中空状のシール部とを備
え、全体として環状をなすリヤドアウエザストリップ及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のリヤドアの周縁に
は、リヤドアと車両本体との間をシールするためのリヤ
ドアウエザストリップが取り付けられている。このよう
なウエザストリップは、主にほぼ直線状の部分は押出成
形法によりその形状が形成され、他方、曲率半径の小さ
なコーナー部等は型成形により形成されている(例え
ば、実開平1−168346号公報、実開平2−269
34号公報等参照)。当該ウエザストリップは、基本的
には、リヤドア周縁に取着される基部と、該基部から延
びる中空状のシール部とを備え、例えばEPDMソリッ
ドゴム又はスポンジゴムにより構成されている。
【0003】図8は、従来のリヤドアウエザストリップ
の構成を示す側面図である。同図に示すように、このウ
エザストリップ70は、4本の押出成形部(第1の押出
成形部71、第2の押出成形部72、第3の押出成形部
73、第4の押出成形部74)と、それらの端縁同士を
接続する図中散点模様を付した4つの型成形部(第1の
型成形部75、第2の型成形部76、第3の型成形部7
7、第4の型成形部78)とからなっている。これら型
成形部75〜78を設けることとしているのは、ウエザ
ストリップを全て押出成形部により構成したのでは、コ
ーナー部において曲率半径が小さい場合には、押出成形
部をそのコーナー部に沿って湾曲させたときに、コーナ
ー部において中空状のシール部が潰れるように変形して
しまい、所定のシール力が確保できないおそれがあるた
めである。
【0004】また、図9は図8のβ部分を拡大して示す
部分斜視図であり、図10は図9のA−A線断面図であ
り、図11は図9のB−B線断面図であり、図12は図
9のC−C線断面図である。これらの図に示すように、
リヤドアのクォータ部(上部の斜めに曲がる部分)の一
部に対応する第4の型成形部78(第3の押出成形部7
3及び第4の押出成形部も類似の断面形状を有する)
は、その断面形状が長手方向に連続的に異なったものと
なっている。すなわち、第4の型成形部78は、基本的
には上述したように基部81と、中空状のシール部82
とを備えているとともに、シール部82には、外方に突
出するシールリップ83が一体形成されている。そし
て、該シールリップ83の長さが連続的に徐変させられ
ており、後側ほど徐々にシールリップ83の長さが長い
ものとなっている。これは、いずれの部位においてもほ
ぼ同等のシール力を確保するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ウエザストリップ70では、以下に示す課題がある。す
なわち、上記技術では、4つの押出成形部71〜74及
び4つの型成形部75〜78を必要とする(第2の型成
形部76を省略したとしても3つの型成形部を必要とす
る)ため、各成形部71〜78をそれぞれ別工程にて製
造する必要があり、製造に要する工程数が著しく多いも
のとなってしまっていた。このため、作業性の悪化及び
コストの増大を招くこととなっていた。
【0006】一方、第1〜第3の型成形部75〜77に
比べて曲率半径の比較的大きな第4の型成形部78を省
略して、クォータ部に対応する部分を1つの押出成形部
によって構成することも考えられる。すなわち、可変押
出成形なる技術を用いてシールリップ83の長さを徐変
せしめるのである。しかし、かかる技術においては、通
常、シールリップ83の先端部分においてその長さが調
整されるため、可変部位の境界がスジ状にシールリップ
83の先端部分の外表面に表われ、その結果、外観品質
が損なわれてしまうおそれがあった。
【0007】本発明は、上記課題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、作業性の向上及
びコストの低減を図ることができるとともに、所定のシ
ール性能を確保でき、しかも外観品質が損なわれるのを
防止することのできるリヤドアウエザストリップ及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、自動車のリヤドア周縁
に取着される基部と、該基部から延びる中空状のシール
部とを備え、全体として環状をなすリヤドアウエザスト
リップであって、前記リヤドアの前側上部のコーナー部
に対応する第1の型成形部と、前記リヤドアの後側のコ
ーナー部に対応する第2の型成形部と、前記リヤドアの
クォータ部に対応し、押出成形法により連続的に形成さ
れ、前記第1及び第2の型成形部の一端縁に接続された
第1の押出成形部と、前記リヤドアの前側側部及び下部
に対応し、押出成形法により連続的に形成され、前記第
1及び第2の型成形部の他端縁に接続された第2の押出
成形部とを有するとともに、少なくとも前記第1の押出
成形部は、前記シール部に一体形成されたシールリップ
を備え、該シールリップは根本部分の肉量が調整される
ことによりその長さが徐変させられていることをその要
旨としている。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のリヤドアウエザストリップにおいて、前記第
2の押出成形部のうち前記リヤドアの前側側部及び下部
間のコーナー部に対応する部分は、前記シール部の両側
壁がほぼ均等に加肉されることにより前記シール部の高
さが他の部位よりも高くなっていることをその要旨とし
ている。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載のリヤドアウエザストリップにおい
て、前記第2の押出成形部のうち少なくとも前記リヤド
アの下部に対応する部分の前記シール部の車外側基端部
の肉厚は、前記リヤドアの上部に対応する部分の前記シ
ール部の車外側基端部の肉厚よりも、その肉厚が薄くな
っていることをその要旨としている。
【0011】併せて、請求項4に記載の発明では、自動
車のリヤドア周縁に取着される基部と、該基部から延び
る中空状のシール部とを備え、全体として環状をなすリ
ヤドアウエザストリップの製造方法であって、前記リヤ
ドアのクォータ部に対応する第1の押出成形部を押出成
形法により連続的に形成する工程を有し、該工程におい
て、該第1の押出成形部には、前記シール部に一体形成
されたシールリップを設け、該シールリップを、根本部
分の肉量を調整することによりその長さを徐変せしめる
工程を含み、前記リヤドアの前側側部及び下部に対応す
る第2の押出成形部を押出成形法により連続的に形成す
る工程と、前記リヤドアの前側上部のコーナー部に対応
する第1の型成形部を、前記第1及び第2の押出成形部
の一端縁同士を接続するようにして形成する工程と、前
記リヤドアの後側のコーナー部に対応する第2の型成形
部を、前記第1及び第2の押出成形部の他端縁同士を接
続するようにして形成する工程とを備えたリヤドアウエ
ザストリップの製造方法をその要旨としている。
【0012】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
全体として環状をなすリヤドアウエザストリップは、そ
の基部が自動車のリヤドア周縁に取着される。そして、
該基部から延びる中空状のシール部によって、リヤドア
及び車両本体間がシールされる。
【0013】本発明では、2つの押出成形部及び2つの
型成形部しか有していないため、作業工程数は著しく少
なくて済む。また、少なくとも第1の押出成形部には、
シール部に一体形成されたシールリップが備えられてお
り、該シールリップによってもリヤドア及び車両本体間
がシールされる。本発明においては、該シールリップの
長さがその根本部分において徐変して形成されているた
め、リヤクォータ部の各部位におけるシールリップによ
るシール力の均等化が図られる。さらに、シールリップ
は、根本部分の肉量が調整されることによりその長さが
徐変させられているため、先端部分の外表面には可変部
位の境界がスジ状に表われることなく、従って、外部か
ら視認された場合に違和感が生じない。
【0014】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、第2の押出成形部
のうちリヤドアの前側側部及び下部間のコーナー部に対
応する部分は、シール部の両側壁がほぼ均等に加肉され
ることにより、中空状のシール部の高さが他の部位より
も高くなっている。このため、リヤドアへの取着に際
し、当該部分が曲げられ、シール部が幾分潰れ変形して
しまったとしても、その変形分が予め見込まれているこ
ととなる。つまり、当該第2の押出成形部が曲げられた
際には、当該部分のシール部の高さは、他の部位の高さ
に近いものとなる。そのため、当該コーナー部に対応す
る部分を、コストがかさむ型成形ではなく、押出成形に
より形成することができ、しかも、当該部分のシール力
が低下するようなことはない。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1、2に記載の発明の作用に加えて、第2の押出
成形部のうち少なくともリヤドアの下部に対応する部分
のシール部の車外側基端部の肉厚は、リヤドアの上部に
対応する部分のシール部の車外側基端部の肉厚よりもそ
の肉厚が薄くなっている。ここで、リヤドアの上部に対
応する部分においては、高速走行時におけるドアの吸い
出され変形に対処するために所定のラップ代を確保し、
シール力を高める必要があるため、シール部のは所定の
肉厚を有している必要がある。これに対し、少なくとも
リヤドアの下部に対応する部分は、リヤドアの上部に対
応する部分に比べて上記の要請が少ない。一方、全体の
シール力が強すぎたのではリヤドアの閉力が増大してし
まう。
【0016】本発明では、少なくともリヤドアの下部に
対応する部分は、上述したように車外側基端部の肉厚が
比較的薄く形成されているため、少なくともその分だけ
リヤドアの閉力を小さくすることができる。また、全体
として使用する材料量の低減が図られる。
【0017】併せて、請求項4に記載の発明によれば、
上記請求項1に記載の発明の作用を奏するリヤドアウエ
ザストリップが確実に得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図7に従って説明する。図1,2,6に
示すように、本実施の形態のリヤドアウエザストリップ
(以下、単に「ウエザストリップ」と称する)11は、
車両左側のリヤドアのドアフレーム12の外周に装着さ
れるものであって、全体として環状をなしている。ウエ
ザストリップ11は、ドアフレーム12のクォータ部に
対応する第1の押出成形部13と、ドアフレーム12の
前側側部及び下部に対応する第2の押出成形部14と、
両押出成形部13,14の一端縁同士を接続する第1の
型成形部15(ドアフレーム12の前側上部のコーナー
部に対応)と、両押出成形部13,14の他端縁同士を
接続する第2の型成形部16(ドアフレーム12の後側
のコーナー部に対応)とからなっている。両押出成形部
13,14は、押出成形法により連続的に形成されてい
る。本実施の形態において、ウエザストリップ11は、
EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)の
スポンジゴムによって形成されている。
【0019】両押出成形部13,14は、基本的には、
ドアフレーム12に対し取着される基部17,27と、
当該基部17,27から外方へ延び、内部に中空部1
8,28を有してなるシール部19,29とを備えてい
る(型成形部15,16についても基本的構成は同
等)。そして、この基部17,27が両面接着テープ2
0や図示しないクリップを介して前記ドアフレーム12
に対し取着されている。
【0020】また、図3は図1のα部分を拡大して示す
部分斜視図であり、図2は図3のJ−J線断面図であ
り、図4は図3のK−K線断面図であり、図5は図3の
M−M線断面図である。これらの図に示すように、リヤ
ドアのクォータ部に対応する第1の押出成形部13は、
その断面形状が長手方向に連続的に異なったものとなっ
ている。すなわち、第1の押出成形部13には、前記シ
ール部19に対し、外方に突出するシールリップ21が
一体形成されている。そして、該シールリップ21の長
さが連続的に徐変させられており、後側ほど徐々にシー
ルリップ21の長さが長いものとなっている。また、本
実施の形態では、シールリップ21は、根本部分の肉量
が調整されることによりその長さが徐変させられている
(図2におけるシールリップ21の長さを基準とすれ
ば、図4においてはL1の分だけ、図5においてはL2
の分だけシールリップ21の長さが根本部分から長くな
っている)。
【0021】さらに、図6に示すように、第2の押出成
形部14のうちドアフレーム12の前側側部及び下部間
のコーナー部に対応する部分は、シール部29の高さが
他の部位よりも高く形成されている。すなわち、当該コ
ーナー部に対応する部分は、押出成形に際しシール部2
9の両側壁が高さT1の分だけほぼ均等に加肉されるこ
とにより、該シール部29の高さが他の部位よりも高く
なっている。
【0022】加えて、図7に示すように、第2の押出成
形部14のうち少なくともドアフレーム12の下部に対
応する部分(ドアロックに対応する部分まで)は、ドア
フレーム12の上部に対応する部分よりもシール部29
の車外側基端部の肉厚が薄肉に形成されている。
【0023】次いで、上記の如く構成されるドアウエザ
ストリップ11の製造手順を簡単に説明する。なお、か
かる製造に使用する装置等については、ここでは図示を
省略する。
【0024】先ず、押出成形機を用いて前記第1及び第
2の押出成形部13,14の断面形状を有する未加硫E
PDMを所定の開口部を有するダイより押出す。このと
き、可変押出機構により各押出成形部13,14に対し
それぞれ上述した特徴を有してなる各種断面形状を付与
せしめる。
【0025】そして、押出後の未加硫EPDMを、加硫
装置によって加硫処理した後、冷却する。その後、図示
しない金型装置を用いて、両押出成形部13,14の一
端縁同士及び他端縁同士を接続するようにして第1及び
第2の型成形部15,16を成形する。これにより、上
述した環状のウエザストリップ11が得られる。
【0026】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。 (1)上記ウエザストリップ11の使用時においては、
基部17,27から延びる中空状のシール部19,29
によって、ドアフレーム12及び車両本体22間がシー
ルされる。
【0027】(2)また、本実施の形態におけるウエザ
ストリップ11は、2つの押出成形部13,14及び2
つの型成形部15,16のみによって構成される。この
ため、製造に要する作業工程の数は著しく少なくて済
む。その結果、作業性の向上及び製造コストの著しい低
減を図ることができる。
【0028】(3)さらに、少なくとも第1の押出成形
部13には、シール部19に一体形成されたシールリッ
プ21が備えられており、該シールリップ21によって
もドアフレーム12及び車両本体22間がシールされ
る。本実施の形態においては、該シールリップ21の長
さが徐変して形成されているため、各部位におけるシー
ルリップ2によるシール力の均等化が図られる。さら
に、シールリップ21は、根本部分の肉量が調整される
ことによりその長さが徐変させられているため、先端部
分の外表面上は可変部位の境界がスジ状に表われること
なく、従って、外部から視認された場合に違和感が生じ
ない。その結果、先端部分の外観品質の低下を防止する
ことができる。
【0029】(4)併せて、第2の押出成形部14のう
ちドアフレーム12の前側側部及び下部間のコーナー部
に対応する部分は、シール部29の高さが他の部位より
も高く形成されている。このため、ドアフレーム12へ
の取着に際し、当該部分が曲げられ、シール部29が幾
分潰れ変形してしまったとしても、その変形分が予め見
込まれていることとなる。つまり、当該第2の押出成形
部14が曲げられた際には、当該部分のシール部29の
高さは、他の部位の高さに近いものとなり、シール力が
低下するようなことはない。
【0030】(5)特に、当該コーナー部に対応する部
分は、押出成形に際しシール部29の両側壁の高さがほ
ぼ均等に加肉されることにより、該シール部29の高さ
が他の部位よりも高くなっている。このため、押出成形
部が曲げられた際には、当該部位におけるシール部29
は歪んで潰れてしまうことがなく、左右均等に変形する
こととなる。従って、上記作用効果がより確実に奏され
ることとなる。
【0031】(6)併せて、ドアフレーム12の上部に
対応する部分においては、高速走行時におけるドアの吸
い出され変形に対処するために所定のラップ代を確保
し、シール力を高める必要があるため、シール部19は
所定の肉厚を有している必要がある。これに対し、少な
くともドアフレーム12の下部に対応する部分は、上部
に対応する部分に比べて上記の要請が少ない。一方、全
体のシール力が強すぎたのではドアの閉力が増大してし
まう。
【0032】かかる点を考慮して本実施の形態では、少
なくともドアフレーム12の下部に対応する部分は、上
部に対応する部分よりもシール部29の車外側基端部の
肉厚を薄く形成している。このため、その分だけドアの
閉力を小さくすることができる。その結果、ドア閉時の
操作性の向上を図ることができる。
【0033】(7)また、このことから全体として使用
する材料量の低減を図ることができ、その結果、使用す
るEPDMの量の低減を図ることができ、ひいてはさら
なるコストの低減を図ることができる。
【0034】(8)さらに、本実施の形態では、上記
(3)〜(5)及び(7)の作用効果とも相俟って、い
ずれの部位においてもほぼ同等のシール性能を確保する
ことができる。
【0035】(9)併せて、本実施の形態のウエザスト
リップ11の製造方法によれば、上記作用効果を奏する
ウエザストリップ11を確実に得ることができる。尚、
本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。つ
まり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で一部を適宜に変更
して次のように実施することもできる。
【0036】(イ)上記実施の形態では、ウエザストリ
ップ11を1種類のゴム(EPDMスポンジゴム)によ
り形成したが、この材料を適宜変更してもよい。例え
ば、型成形部15,16をEPDMソリッドゴムや、熱
可塑性エラストマ等により形成してもよい。
【0037】(ロ)上記実施の形態では、第1の押出成
形部14のシールリップ21を、ドアフレーム12の前
部から後部にかけてその長さが徐々に長くなるようにし
たが、各部位におけるシールリップ21によるシール力
の均等化が図られるのであれば、シールリップ21の長
さを不規則に徐変させるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
リヤドアウエザストリップによれば、作業性の向上及び
コストの低減を図ることができるとともに、所定のシー
ル性能を確保でき、しかも外観品質が損なわれるのを防
止することができるという優れた効果を奏する。
【0039】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記効果に加えて、いずれの部位においてもほぼ同等のシ
ール性能をより確実に確保することができる。さらに、
請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加えて、コ
ストのさらなる低減及びドア閉力の低減を図ることがで
きる。
【0040】併せて、請求項4に記載のリヤドアウエザ
ストリップの製造方法によれば、上記作用効果を奏する
ウエザストリップが確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるリヤドアウエザストリッ
プを示す模式的な側面図。
【図2】ウエザストリップの取付状態を示す図3のJ−
J線断面図。
【図3】ウエザストリップの第1の押出成形部を示す部
分斜視図。
【図4】図3のK−K線断面図。
【図5】図3のM−M線断面図。
【図6】図1のN−N線断面図。
【図7】図1のP−P線断面図。
【図8】従来技術におけるリヤドアウエザストリップを
示す模式的な側面図。
【図9】主として第4型成形部を示す部分斜視図。
【図10】図9のA−A線断面図。
【図11】図9のB−B線断面図。
【図12】図9のC−C線断面図。
【符号の説明】
11…リヤドアウエザストリップ、12…ドアフレー
ム、13…第1の押出成形部、14…第2の押出成形
部、15…第1の型成形部、16…第2の型成形部、1
7,27…基部、18,28…中空部、19、29…シ
ール部、21…シールリップ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のリヤドア周縁に取着される基部
    と、該基部から延びる中空状のシール部とを備え、全体
    として環状をなすリヤドアウエザストリップであって、 前記リヤドアの前側上部のコーナー部に対応する第1の
    型成形部と、 前記リヤドアの後側のコーナー部に対応する第2の型成
    形部と、 前記リヤドアのクォータ部に対応し、押出成形法により
    連続的に形成され、前記第1及び第2の型成形部の一端
    縁に接続された第1の押出成形部と、 前記リヤドアの前側側部及び下部に対応し、押出成形法
    により連続的に形成され、前記第1及び第2の型成形部
    の他端縁に接続された第2の押出成形部とを有するとと
    もに、少なくとも前記第1の押出成形部は、前記シール
    部に一体形成されたシールリップを備え、該シールリッ
    プは根本部分の肉量が調整されることによりその長さが
    徐変させられていることを特徴とするリヤドアウエザス
    トリップ。
  2. 【請求項2】 前記第2の押出成形部のうち前記リヤド
    アの前側側部及び下部間のコーナー部に対応する部分
    は、前記シール部の両側壁がほぼ均等に加肉されること
    により前記シール部の高さが他の部位よりも高くなって
    いることを特徴とする請求項1に記載のリヤドアウエザ
    ストリップ。
  3. 【請求項3】 前記第2の押出成形部のうち少なくとも
    前記リヤドアの下部に対応する部分の前記シール部の車
    外側基端部の肉厚は、前記リヤドアの上部に対応する部
    分の前記シール部の車外側基端部の肉厚よりも、その肉
    厚が薄くなっていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のリヤドアウエザストリップ。
  4. 【請求項4】 自動車のリヤドア周縁に取着される基部
    と、該基部から延びる中空状のシール部とを備え、全体
    として環状をなすリヤドアウエザストリップの製造方法
    であって、 前記リヤドアのクォータ部に対応する第1の押出成形部
    を押出成形法により連続的に形成する工程を有し、該工
    程において、該第1の押出成形部には、前記シール部に
    一体形成されたシールリップを設け、該シールリップ
    を、根本部分の肉量を調整することによりその長さを徐
    変せしめる工程を含み、 前記リヤドアの前側側部及び下部に対応する第2の押出
    成形部を押出成形法により連続的に形成する工程と、 前記リヤドアの前側上部のコーナー部に対応する第1の
    型成形部を、前記第1及び第2の押出成形部の一端縁同
    士を接続するようにして形成する工程と、 前記リヤドアの後側のコーナー部に対応する第2の型成
    形部を、前記第1及び第2の押出成形部の他端縁同士を
    接続するようにして形成する工程とを備えたことを特徴
    とするリヤドアウエザストリップの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010036602A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Toyoda Gosei Co Ltd ドアウエザストリップ
JP2011084126A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Tokai Kogyo Co Ltd 開閉ドア用シール材とそのシール材を用いたシール材組立体
DE102015222383A1 (de) * 2015-11-13 2017-05-18 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Dichtungsanordnung für eine Kraftfahrzeugtür und hiermit ausgestattetes Kraftfahrzeug

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