JPH11206025A - 電池管理装置及びそれを用いた電池パック - Google Patents

電池管理装置及びそれを用いた電池パック

Info

Publication number
JPH11206025A
JPH11206025A JP10021491A JP2149198A JPH11206025A JP H11206025 A JPH11206025 A JP H11206025A JP 10021491 A JP10021491 A JP 10021491A JP 2149198 A JP2149198 A JP 2149198A JP H11206025 A JPH11206025 A JP H11206025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
current
output
fet
detecting means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10021491A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Shirasawa
勝行 白澤
Hirokazu Hasegawa
広和 長谷川
Takashi Matsuda
考史 松田
Hiromitsu Hayashi
洋光 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10021491A priority Critical patent/JPH11206025A/ja
Publication of JPH11206025A publication Critical patent/JPH11206025A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップすることなく、瞬時の電流
増加の場合でも過電流保護機能により確実に対応して電
池パックが使用不能となることなく、電池、スイッチ手
段の異常発熱時の安全対策を可能とし、安全性を向上す
ること。 【解決手段】 電池電圧を検出する電池電圧検出手段1
と、放電電流を検出する電流検出手段2と、電池電圧検
出手段1及び電流検出手段2からの出力を入力として所
定の遅延時間経過後に信号を出力する遅延手段4と、電
池電圧検出手段1と、電流検出手段2と、遅延手段4か
らの出力を入力とする制御回路3と、制御回路からの出
力を受けスイッチ制御されるスイッチ手段5,6とを備
え、制御回路3の過電流遅延時間以上の溶断遅延特性を
持つ温度ヒューズを用いるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池管理装置の技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、二次電池の市場は急速に拡大して
おり、なかでも非水系二次電池、例えばリチウムイオン
二次電池は、ノート型パソコンや携帯電話などの携帯型
電子機器におけるバッテリーとして広く使用されるよう
になった。
【0003】単体もしくは組み電池として構成されて電
池パックに用いられるリチウムイオン二次電池は、過充
電、過放電によって安全性の低下や品質の劣化などが生
じるので、安全性や信頼性を維持するために、過充電や
過放電を防止するための機能を電池管理装置(当業者間
では一般にBMUやSUと呼ばれている)に搭載して電
池電圧等を管理するのが一般的である。
【0004】一般的に電池管理装置の機能としては、電
池を過充電から保護する過充電保護機能、電池を過放電
から保護する過放電保護機能、電池の短絡などの過電流
から保護するための過電流保護機能等がある。
【0005】また電池パック内には、過電流防止目的の
ために従来より多くの電子機器に用いられている電流ヒ
ューズを備えており、電池パックに異常な大電流が流れ
た際には瞬時に電流ヒューズが溶断することにより、電
池パック及びその電池パックを接続した電子機器の安全
性を保っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、何らかの原因でパックの出力端子間が短絡
などして過大な電流が流れると瞬時に電流ヒューズが溶
断してその電池パックは使用不能になってしまう。本
来、過電流が流れた際には制御回路の電流検出手段によ
りそれを検出して過電流保護機能によりスイッチ手段を
OFFする構成としているのであるが、電流検出手段の
電流検出遅延時間のばらつきが非常に大きいため、遅延
型の電流ヒューズを用いたとしても、先に電流ヒューズ
が溶断してしまう誤溶断をおこすことが考えられた。こ
れについては実施の形態の項において、詳細に説明す
る。
【0007】また、何らかの原因でスイッチ手段が故障
すると、充放電によりスイッチ手段が異常発熱しても、
充電、放電を阻止することができず安全性を考えると好
ましい状態ではなかった。
【0008】さらに、スイッチ手段の異常発熱時の安全
対策に限らず、二次電池の異常発熱時の安全対策につい
ても幾重にも備えることが望ましいのは当然である。
【0009】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、部品点数の増加がないためコストアップす
ることなく、瞬時の電流増加のに対しても過電流保護機
能により確実に対応して電池パックを使用不能とするこ
となく、電池、スイッチ手段の異常発熱時の安全対策を
可能とし、安全性を向上することができる電池管理装置
及びそれを用いた電池パックを提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の電池管理装置は、電池電圧を検出
する電池電圧検出手段と、放電電流を検出する電流検出
手段と、前記電池電圧検出手段及び前記電流検出手段か
らの出力を入力として所定の遅延時間経過後に信号を出
力する遅延手段と、前記電池電圧検出手段と、前記電流
検出手段と、遅延手段からの出力を入力とする制御回路
と、前記制御回路からの出力を受けスイッチ制御される
スイッチ手段とを備え、前記制御回路の過電流遅延時間
以上の溶断遅延特性を持つ温度ヒューズを用いたもので
ある。
【0011】この構成により、瞬時の電流増加には確実
に過電流保護機能が必ず先に動作するので、ヒューズが
溶断して電池パックが使用不能状態となることを防止す
ることができる。
【0012】請求項2記載の電池管理装置の発明は、ス
イッチ手段と同電位側に温度ヒューズを配置したもので
ある。
【0013】この構成により、異極電位では生じる可能
性のあるスイッチ手段と温度ヒューズがショートして電
池が短絡することを未然に防止できるので、電池管理装
置及びそれを用いた電池パックの安全性を向上すること
ができる。
【0014】請求項3記載の電池管理装置の発明は、温
度ヒューズをスイッチ手段に熱結合し、前記スイッチ手
段の異常発熱時には、前記温度ヒューズを溶断するもの
である。
【0015】この構成により、何らかの原因で制御回路
が動作しないためにスイッチ手段が制御できなくなり、
電池管理装置に充放電電流が流れた際に、スイッチ手段
が不飽和状態つまり完全にONしておらずオン抵抗が高
い場合には、ジュール熱により異常発熱するという従来
対応できていなかった問題点に対して、スイッチ手段と
熱結合した温度ヒューズを溶断することにより対応でき
るため、電池パックの安全性を向上させることができ
る。
【0016】請求項4記載の電池パックの発明は、請求
項1及至3いずれかに記載の電池管理装置を用いたもの
である。
【0017】この構成により、きわめて高い安全性や信
頼性を有し、かつ長寿命で繰り返し使用できる電池パッ
クを提供できる。
【0018】請求項5記載の電池パックの発明は、二次
電池と、出力端子である出力側正極端子及び出力側負極
端子と、電池電圧を検出する電池電圧検出手段と、充電
電流を検出する電流検出手段と、前記電池電圧検出手段
及び前記電流検出手段からの出力を入力として所定の遅
延時間経過後に信号を出力する遅延手段と、前記電池電
圧検出手段と前記電流検出手段と遅延手段とからの出力
を入力とする制御回路と、前記制御回路からの出力を受
けスイッチ制御されるスイッチ手段とを備え、前記スイ
ッチ手段と前記出力端子との間に温度ヒューズを配置し
たものである。
【0019】この構成により、温度ヒューズを溶断する
ような事態が起きた際に二次電池と出力端子とを完全に
絶縁することができる。
【0020】請求項6記載の電池パックの発明は、温度
ヒューズを電池に熱結合し、前記電池の異常発熱時に
は、前記温度ヒューズを溶断するものである。
【0021】この構成により、部品点数を増やすことな
く二次電池の異常発熱時には温度ヒューズを溶断するこ
とで電池パックの安全を確保するという安全性の向上手
段を付加することができる。
【0022】請求項7記載の電池パックの発明は、温度
ヒューズを電池かつスイッチ手段に熱結合するものであ
る。
【0023】この構成により、コストアップすることな
く、電池とスイッチ手段のどちらの異常発熱にも対応し
て電池パックの安全性を向上することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は本実施の形態にお
ける構成例を示す電池パックのブロック図である。同図
の電池パックは、本発明の温度ヒューズ8を用いてそれ
に対応した構成や過充電保護機能、過放電保護機能、過
電流保護機能等の他の機能をも含む電池管理装置21
と、単一もしくは組電池として構成された二次電池20
と、電子機器に接続される出力側正極端子3及び出力側
負極端子4とにより構成されている。なお、本実施の形
態においては、二次電池20として、非水溶媒系二次電
池であり定電圧充電方式で充電されるリチウムイオン二
次電池を例にとって説明するが、二次電池20の電池系
は問わず、ニッケル水素蓄電池やリチウムポリマー二次
電池等の他の種類の電池を用いた場合でも、本発明を適
宜に変形して適用することができる。
【0026】また本実施の形態においては、スイッチ手
段としてトリクル充電に用いる寄生ダイオードを備えた
nチャネルMOSFETを用いており、負極側に配置し
ている。具体的には、放電用FET6のソース端子は電
池20のマイナス側に接続され、放電用FET6のドレ
イン端子は充電用FET5のドレイン端子に接続されて
いる。また、充電用FET5の寄生ダイオードは放電時
に順方向となるように充電用FET5のドレイン端子と
ソース端子間に並列に配置されており、また放電用FE
T6の寄生ダイオードは充電時に順方向となるように放
電用FET6のドレイン端子とソース端子間に並列に配
置されている。後に述べる過充電検出時には充電用FE
T5をOFFして充電を阻止し、過放電検出時には放電
用FET6をOFFして放電を阻止し、過電流検出時に
は充電用FET5、放電用FET6共にOFFして過電
流を阻止する。
【0027】この電池管理装置は外部端子として、プラ
ス端子22、マイナス端子23を有し、二次電池20の
正極は正極電池電圧端子24に、二次電池20の負極は
負極電池電圧端子25にそれぞれ接続されている。
【0028】外部接続端子である出力側正極端子3、出
力側負極端子4は、充電時には図示しない充電器に接続
され、出力側正極端子3→二次電池20→放電用FET
6→充電用FET5→温度ヒューズ8→出力側負極端子
4の経路で充電電流を流すことにより、二次電池20の
充電を行う。
【0029】電池管理装置21は、二次電池20の電圧
を検出する電池電圧検出手段1と、二次電池20に流れ
る放電電流を検出する電流検出手段2と、電池電圧検出
手段1及び電流検出手段2の出力を入力として所定の遅
延時間経過後に制御回路3に信号を出力する遅延手段4
と、スイッチ手段の制御を行う制御手段3と、スイッチ
手段である充電用FET5及び放電用FET6と、安全
制御の最後の要としての温度ヒューズ8とにより構成さ
れている。
【0030】以下、各構成要素を詳細に説明する。電池
電圧検出手段1は、電池電圧VBを入力とし、4つの規
定値である過充電検出電圧VCH1、過充電検出解除電
圧VCH2、過放電検出電圧VDCH1、過放電検出解
除電圧VDCH2と電圧比較を行い、検出結果を制御回
路3及び遅延手段4に出力する。なお、上記4つの電圧
値はVCH1>VCH2>VDCH2>VDCH1の大
小関係を持っている。
【0031】電流検出手段2は、放電電流側の過大電流
が電池特性の劣化防止または充放電用FETの電力損失
破壊の防止を目的に規定した規定電流値I0を超え、か
つ検出遅延時間t2を超えた際に過電流検出信号を出力
する。なお過電流の解除は放電を引き起こした負荷の取
り外しを検出した際に、過電流検出信号を解除する過電
流解除信号を出力することにより行う。
【0032】遅延手段4は、電池電圧検出手段1及び電
流検出手段2から制御回路3に送られる信号のみにより
制御を行った際にはノイズによる誤動作があることを想
定して用いられているものであり、誤動作を防止するこ
とを目的とし、電池電圧検出手段1及び電流検出手段2
からの入力信号がそれぞれに規定されている遅延時間経
過後にも入力されている際には遅延時間経過信号を制御
回路3に出力する。
【0033】制御回路3は、電池電圧検出手段1、電流
検出手段2、遅延手段4からの信号を入力とし、充電用
FET5、放電用FET6にそれぞれの状態に応じた信
号を出力する。
【0034】温度ヒューズ8は、単一の部品にて二次電
池20、充電用FET5、放電用FET6が劣化しない
ように保護することができる従来にはない構成要素であ
る。この温度ヒューズ8は、電池パックの出力端子間が
短絡などで過大な電流が流れても電池管理装置21の過
電流遅延時間以上の溶断特性を持っているため、過電流
保護機能が働く前に溶断して誤溶断することはなく、か
つ充電用FET5、放電用FET6の安全動作領域以下
の溶断特性を持っているので、充電用FET5、放電用
FET6が劣化するよりは先に溶断することができる。
【0035】この構成において、電池パックの出力端子
間が短絡などにより過大な電流が充電経路に流れた際に
は、制御回路の過電流遅延時間以上の溶断特性を持ち、
充電用FET5、放電用FET6の安全動作領域以下の
溶断特性を持つ温度ヒューズ8は、瞬時の過電流等によ
っては誤溶断せず、電池管理装置21による過電流保護
機能が先に働き、スイッチ手段をOFFすることにより
安全性は保ちつつ、電池パックを使用不能にすることの
ない対応をとることができる。
【0036】ここで、本発明に温度ヒューズ8を用いる
ことの利点をさらに詳細に説明するために過電流のしく
みを説明する。
【0037】過電流は、電池電圧検出手段1により検出
された電池電圧が過充電検出電圧VCH1以下であり過
放電検出電圧VDCH2以上であって、充電用FET
5、放電用FET6のゲート端子にハイレベル電圧を印
加してONしている通常状態において、充放電経路にあ
り制御回路3より充電用FET5、放電用FET6のゲ
ート端子に印加された電圧で駆動している充電用FET
5、放電用FET6のドレイン端子とソース端子間のオ
ン抵抗に対して出力端子に接続された図に示さない負荷
による放電電流が流れることにより発生する電圧降下
が、電流検出手段2により予め規定された規定値である
規定電流値I0に相当する規定電圧値V0を越え、かつ
遅延手段4に規定される検出遅延時間t2を超えたか否
かを判断することによって検出している。
【0038】この過電流検出信号を制御回路3に出力す
ることで、制御回路3は遅延手段4からの出力信号と共
に判断して、放電用FET6のゲート端子にはローレベ
ル電圧である放電用FET6のソース端子と同電位の電
圧が印加されて放電用FET6はOFFし、充電用FE
T5のゲート端子にはローレベル電圧である充電用FE
T5のソース端子と同電位の電圧が印加されて、充電用
FET5はOFFし、これにより放電電流は停止され
る。
【0039】この時の規定電流値I0は、電流検出手段
2により実際に検出している電圧にばらつきがあるの
と、またその電圧は充電用FET5、放電用FET6の
オン抵抗に電流を流して検出するのであるが、用いるF
ETの種類にもよるがFETのオン抵抗が一般的に中心
値に対して最大で1.6倍のばらつきを持つものである
ため、製品毎にまた検出時毎に大きく変化する。
【0040】また、規定の検出遅延時間は、遅延回路4
内にてコンデンサに対して定電流を流し、そのコンデン
サに蓄積された電荷の電圧をある電圧値を基準にもつ比
較回路にて判定し、その基準値を超えた際に十分な遅延
時間が過ぎたとして判定を行い、制御回路3に出力する
ことで求められる。この遅延時間は、半導体で構成され
るコンデンサによるばらつき、半導体で構成される定電
流回路の電流ばらつきにより、非常に大きなばらつきを
もつ。
【0041】上記のような過電流検出機能の特性を踏ま
えた上で、温度ヒューズ8を用いることの利点を電流ヒ
ューズを用いた従来例の場合を踏まえ、以下に詳しく説
明する。
【0042】図4に電流ヒューズ溶断、FET ASO
の各特性図を示す。図2には温度ヒューズ溶断、電流ヒ
ューズ溶断、FET ASOの各特性図を示す。
【0043】従来の電流ヒューズを用いた電池管理装置
21は、規定電流値I0かつ検出遅延時間t2を超えた
か否かで過電流検出して充電用FET5、放電用FET
6をOFFさせて過電流を阻止する。その際に用いる過
電流遅延特性と、直流定格電流I1をもつパワーMOS
FETで構成された充電用FET5、放電用FET6の
安全動作領域特性によって生じるI0とI1とで囲まれ
た斜線部に相当する領域はパワーMOSFETである充
電用FET5、放電用FET6を劣化させてしまう特性
をもつ。従って、規定電流値I0以下かつI1以上の電
流値である例えばI2では、t4経過後に充電用FET
5、放電用FET6を劣化させてしまうことになる。
【0044】これを防止するために、充電用FET5、
放電用FET6の直流定格電流I1以下の直流溶断電流
I3であり、充電用FET5、放電用FET6を劣化さ
せる時間t4以下の時間t3にて溶断する溶断特性をも
つ電流ヒューズを用いて電流を阻止し、充電用FET
5、放電用FET6が劣化して安全上問題が起きること
がないようにしていた。
【0045】ここで、過電流保護機能は、電流値I0、
時間t1に検出し、最小検出遅延時間t2以上で動作す
る構成となっているが、上述したように検出の際に非常
に大きなばらつきをもち、最大に遅延した際には検出遅
延時間t5の時点で動作する構成となっている。
【0046】また電池パックの端子間での短絡による最
大電流値は図2に示すようにI4になる。電流ヒューズ
溶断特性より電流ヒューズ溶断電流は最小検出遅延時間
t2では、最大電流値I4より大きいI5になり、電流
ヒューズが溶断するより早く電池管理装置21の過電流
保護機能が動作するため問題は生じない。ところが、最
大検出遅延時間t5では、電流ヒューズ溶断電流は最大
電流値I4より小さいI6になってしまうため、電池管
理装置21の過電流保護機能が動作するより早く電流ヒ
ューズが先に溶断動作してしまう可能性がある。当然で
あるが、溶断動作することによって、電池パックは使用
不能となる。
【0047】これを考慮に入れ、本発明では、充電用F
ET5、放電用FET6の直流定格電流I1以下の直流
溶断電流I3であり、充電用FET5、放電用FET6
が劣化する時間以下の時間にて溶断する溶断特性をもつ
温度ヒューズ8を用いて過電流を阻止し、充電用FET
5、放電用FET6の劣化がおきることがないようにし
ている。
【0048】また、電流ヒューズを用いる従来例では問
題となっていた最大電流値I4が流れた際にも、本実施
の形態で用いた温度ヒューズ8は電池管理装置21の最
大検出遅延時間t5以上の溶断特性をもち且つ最大電流
値I4での充電用FET5、放電用FET6の安全動作
領域の時間t7以下の溶断特性を持っているため(図2
ではt6にて溶断する)、電池パックの端子間での短絡
による瞬間的な最大電流値では電池管理装置21の過電
流保護機能が先に動作して保護を図り、充電用FET
5、放電用FET6が劣化することなく、温度ヒューズ
8の誤溶断がないようにすることができる。
【0049】(実施の形態2)本実施の形態について図
3を用いて説明する。温度ヒューズ8を図3に示すよう
にFET30に横付けにして密着させ、FET30の熱
を温度ヒューズ8に効率的に伝導させるためにシリコン
ボンド40にてFET30と温度ヒューズ8とを熱結合
する。本実施の形態に示すFET30は実施の形態1に
おける充電用FET5、放電用FET6を差す。
【0050】FET30と温度ヒューズ8とは、近接さ
せる部品であるため、FET30と温度ヒューズ8が異
極電位ではショートして電池を短絡させる可能性がある
ので、同電位側に配置することが望ましい。図1に示す
ように、スイッチ手段として二次電池20の負極側にn
チャネル型MOSFETを用いているので、温度ヒュー
ズ8も電池負極側電位に配置し、且つ温度ヒューズ8溶
断後に二次電池20と出力端子とを完全に絶縁する為に
充電用FET5、放電用FET6と出力端子間に配置す
るのが最も良い。
【0051】この目的は、充放電電流によりFET30
が異常発熱した際、その熱をひろい温度ヒューズ8を溶
断させることで、電池管理装置21全体が異常発熱して
誤動作することを防止し、より安全性を向上するためで
ある。
【0052】FET30の異常発熱の要因としては、何
らかの原因で制御回路3が動作しないためにFET30
を制御できなくなり、制御回路3に充放電電流が流れた
際に、FET30が不飽和状態つまり完全にONしてい
なくオン抵抗が高い状態であると発生するジュール熱に
より引き起こされる。本実施の形態では、このジュール
熱を近接させた温度ヒューズ8で感知して、その温度が
温度ヒューズの溶断温度を超えた際に溶断することによ
って、電池管理装置21の充放電電流を強制的に停止し
て、FET30が発熱することを防止するので、電池管
理装置21、電池パック及びそれを用いた電子機器の信
頼性を高め、安全性を向上させることができる。
【0053】本実施の形態においては、FET30と温
度ヒューズ8間にシリコンボンド40を塗布してFET
30の発熱を確実に温度ヒューズ8に伝えている。ま
た、本実施の形態において、温度ヒューズ8はFET3
0と熱結合するとしたが、温度ヒューズ8は二次電池2
0とシリコンボンド40を塗布する等して熱結合するこ
とで同様の結果が得られ、温度ヒューズ8を二次電池2
0かつFET30に熱結合することで部品点数の増加も
ないままさらに安全性を向上できる。なお、本発明にお
いて、FET30はnチャネル型を使用して電池負極側
電位に配置しているが、FET30にpチャネル型を使
用して電池正極側電位に配置しても同様の結果が得られ
る。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明は、単に電流ヒュー
ズを温度ヒューズに置き換えるというものではなく、安
全性向上に加え電池パックの有効利用という全く別の観
点を基に、電池管理装置の過電流遅延時間以上の溶断遅
延特性を持つ温度ヒューズを用い、温度ヒューズを充電
用FET、放電用FET及び二次電池に熱結合すること
により、電池パックの出力端子間が短絡などで瞬間的に
過大な電流が流れた際にも温度ヒューズの誤溶断がな
く、また充電用FET、放電用FETの異常発熱時の安
全対策を可能とするという新たな効果を有し、かつ二次
電池の異常発熱時の安全対策にも兼用することができ、
部品点数の増加によりコストアップするということもな
い、安全性に優れた電池管理装置及びそれを用いた電池
パックを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電池パックを示
すブロック図
【図2】上記実施の形態の温度ヒューズ溶断特性図
【図3】本発明の実施の形態2におけるFETと温度ヒ
ューズの熱結合例を示す模式図
【図4】従来例の電流ヒューズ溶断特性図
【符号の説明】
1 電池電圧検出手段 2 電流検出手段 3 制御回路 4 遅延手段 5 充電用FET 6 放電用FET 8 温度ヒューズ 20 二次電池 21 電池管理装置 22 プラス端子 23 マイナス端子 24 正極電池電圧端子 25 負極電池電圧端子 30 FET 40 シリコンボンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 洋光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池電圧を検出する電池電圧検出手段
    と、放電電流を検出する電流検出手段と、前記電池電圧
    検出手段及び前記電流検出手段からの出力を入力として
    所定の遅延時間経過後に信号を出力する遅延手段と、前
    記電池電圧検出手段と、前記電流検出手段と、遅延手段
    からの出力を入力とする制御回路と、前記制御回路から
    の出力を受けスイッチ制御されるスイッチ手段とを備
    え、 前記制御回路の過電流遅延時間以上の溶断遅延特性を持
    つ温度ヒューズを用いたことを特徴とする電池管理装
    置。
  2. 【請求項2】 スイッチ手段と同電位側に温度ヒューズ
    を配置したことを特徴とする請求項1記載の電池管理装
    置。
  3. 【請求項3】 温度ヒューズをスイッチ手段に熱結合
    し、前記スイッチ手段の異常発熱時には、前記温度ヒュ
    ーズを溶断することを特徴とする請求項1または請求項
    2のいずれかに記載の電池管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1及至3いずれかに記載の電池管
    理装置を用いたことを特徴とする電池パック。
  5. 【請求項5】 二次電池と、出力端子である出力側正極
    端子及び出力側負極端子と、電池電圧を検出する電池電
    圧検出手段と、放電電流を検出する電流検出手段と、前
    記電池電圧検出手段及び前記電流検出手段からの出力を
    入力として所定の遅延時間経過後に信号を出力する遅延
    手段と、前記電池電圧検出手段と前記電流検出手段と遅
    延手段とからの出力を入力とする制御回路と、前記制御
    回路からの出力を受けスイッチ制御されるスイッチ手段
    とを備え、 前記スイッチ手段と前記出力端子との間に温度ヒューズ
    を配置したことを特徴とする請求項4記載の電池パッ
    ク。
  6. 【請求項6】 温度ヒューズを電池に熱結合し、前記電
    池の異常発熱時には、前記温度ヒューズを溶断すること
    を特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載
    の電池パック。
  7. 【請求項7】 温度ヒューズを電池かつスイッチ手段に
    熱結合することを特徴とする請求項4乃至請求項6のい
    ずれかに記載の電池パック。
JP10021491A 1998-01-19 1998-01-19 電池管理装置及びそれを用いた電池パック Pending JPH11206025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10021491A JPH11206025A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 電池管理装置及びそれを用いた電池パック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10021491A JPH11206025A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 電池管理装置及びそれを用いた電池パック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11206025A true JPH11206025A (ja) 1999-07-30

Family

ID=12056453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10021491A Pending JPH11206025A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 電池管理装置及びそれを用いた電池パック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11206025A (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000195560A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック
JP2001045670A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Fujitsu Ltd バッテリパック
JP2002124305A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック
JP2003346917A (ja) * 2002-05-30 2003-12-05 Sanyo Electric Co Ltd パック電池
JP2004087851A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Sanyo Electric Co Ltd 回路基板およびパック電池
KR100703321B1 (ko) * 2000-08-26 2007-04-03 삼성전자주식회사 무선 단말기의 배터리 팩
KR100709843B1 (ko) * 2005-11-03 2007-04-23 삼성에스디아이 주식회사 전지 팩
JP2007299696A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Sanyo Electric Co Ltd 二次電池装置
JP2008112735A (ja) * 2007-12-11 2008-05-15 Nec Schott Components Corp 温度ヒュ−ズを用いた保護装置
US7518341B2 (en) 2004-12-23 2009-04-14 Dell Product L.P. Method for verifying smart battery failures by measuring input charging voltage and associated systems
JP2009100605A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Nec Tokin Corp 保護回路および電池パック
JP2010130768A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Sanyo Electric Co Ltd バッテリシステム
CN102340159A (zh) * 2010-07-15 2012-02-01 凹凸电子(武汉)有限公司 电池模块分配地址装置、方法以及***
JP2012504932A (ja) * 2008-10-02 2012-02-23 レイデン エナジー インコーポレイテッド バッテリ用電子電流遮断デバイス
JP2012079513A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Gs Yuasa Corp 異常履歴保持装置
US8438426B2 (en) 2010-08-31 2013-05-07 O2Micro, Inc. Flexible bus architecture for monitoring and control of battery pack
JP2013118740A (ja) * 2011-12-01 2013-06-13 Sanyo Electric Co Ltd 充電システム
JP2015510381A (ja) * 2011-11-03 2015-04-02 アー・ファウ・エル・リスト・ゲー・エム・ベー・ハーAvl Listgmbh バッテリシステム
JP2018143073A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 株式会社デンソー 電源システム
JP2019512998A (ja) * 2016-10-05 2019-05-16 エルジー・ケム・リミテッド バッテリー保護システムおよび方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000195560A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック
JP2001045670A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Fujitsu Ltd バッテリパック
KR100703321B1 (ko) * 2000-08-26 2007-04-03 삼성전자주식회사 무선 단말기의 배터리 팩
JP2002124305A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック
JP2003346917A (ja) * 2002-05-30 2003-12-05 Sanyo Electric Co Ltd パック電池
JP2004087851A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Sanyo Electric Co Ltd 回路基板およびパック電池
US7619392B2 (en) 2004-12-23 2009-11-17 Dell Products L.P. Method for verifying smart battery failures by measuring input charging voltage and associated systems
US7518341B2 (en) 2004-12-23 2009-04-14 Dell Product L.P. Method for verifying smart battery failures by measuring input charging voltage and associated systems
KR100709843B1 (ko) * 2005-11-03 2007-04-23 삼성에스디아이 주식회사 전지 팩
JP2007299696A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Sanyo Electric Co Ltd 二次電池装置
JP2009100605A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Nec Tokin Corp 保護回路および電池パック
JP2008112735A (ja) * 2007-12-11 2008-05-15 Nec Schott Components Corp 温度ヒュ−ズを用いた保護装置
JP4573865B2 (ja) * 2007-12-11 2010-11-04 エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 温度ヒュ−ズを用いた保護装置
JP2012504932A (ja) * 2008-10-02 2012-02-23 レイデン エナジー インコーポレイテッド バッテリ用電子電流遮断デバイス
JP2010130768A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Sanyo Electric Co Ltd バッテリシステム
CN102340159A (zh) * 2010-07-15 2012-02-01 凹凸电子(武汉)有限公司 电池模块分配地址装置、方法以及***
US8525477B2 (en) 2010-07-15 2013-09-03 O2Micro, Inc. Assigning addresses to multiple cascade battery modules in electric or electric hybrid vehicles
US8438426B2 (en) 2010-08-31 2013-05-07 O2Micro, Inc. Flexible bus architecture for monitoring and control of battery pack
JP2012079513A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Gs Yuasa Corp 異常履歴保持装置
JP2015510381A (ja) * 2011-11-03 2015-04-02 アー・ファウ・エル・リスト・ゲー・エム・ベー・ハーAvl Listgmbh バッテリシステム
JP2013118740A (ja) * 2011-12-01 2013-06-13 Sanyo Electric Co Ltd 充電システム
JP2019512998A (ja) * 2016-10-05 2019-05-16 エルジー・ケム・リミテッド バッテリー保護システムおよび方法
JP2018143073A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 株式会社デンソー 電源システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11206025A (ja) 電池管理装置及びそれを用いた電池パック
US7667435B2 (en) Secondary battery protection circuit with over voltage transient protection
JP5209122B2 (ja) センス抵抗の破壊を感知してバッテリーパックを保護する装置及び方法
US6172482B1 (en) Battery protection circuit and electronic device
US7898216B2 (en) Rechargeable battery device having a protection circuit for protecting from overcharge and overdischarge
US5703463A (en) Methods and apparatus for protecting battery cells from overcharge
CN106169782B (zh) 电池保护集成电路、电池保护装置以及电池组
TWI538343B (zh) Charge and discharge control devices, battery packs, electrical equipment, and charge and discharge control methods
US10116148B2 (en) Secondary-battery protecting integrated circuit, secondary battery protection apparatus, and battery pack
TWI625910B (zh) 鋰離子二次電池之保護電路及電池組
EP3211752B1 (en) Battery pack
US9018910B2 (en) Battery protection circuit and method of controlling the same
JP3981893B2 (ja) バッテリパック、充電器、および充電システム、並びに充電方法
JP2003174720A (ja) 二次電池の保護回路及び保護回路用ic
JP2004120849A (ja) 外部保護回路を備えた二次電池ユニット
JP4546445B2 (ja) 充電式電源装置及び半導体装置
JP5064776B2 (ja) パック電池
JP2000102185A (ja) 二次電池パック
JP2006352998A (ja) 電池パック
JP3622243B2 (ja) 二次電池の充放電保護装置
JP3620796B2 (ja) バッテリパック
JPH08237872A (ja) 二次電池の充放電保護装置
US20050237028A1 (en) Secondary battery protection circuit with over voltage transient protection
JP3471720B2 (ja) 二次電池の保護装置及び組電池
JP2004320924A (ja) 2次電池の過充電保護装置、電源装置及び2次電池の充電制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070622

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070717