JP2004087851A - 回路基板およびパック電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の両主表面に実装されたスイッチング素子などの発熱素子に対して、実装する感熱素子の数が少なくても精度の高い温度感知が実現可能な回路基板およびパック電池を提供する。
【解決手段】回路基板20におけるFET24a、25aが配置された近傍領域には、裏面にまで達する透孔20aが穿設されており、これに嵌まり込むように温度ヒューズ26が配置されている。温度ヒューズ26とFET24a、25aとは、シリコーン樹脂層27の介挿により熱カップリングされている。
また、回路基板20の裏面には、上記透孔20aを跨ぐようにしてFET24b、25bが配置されている。この回路基板20の裏面においても、透孔20aに嵌まり込むように配置された温度ヒューズ26とFET24b、25bとが、シリコーン樹脂層27の介挿により熱カップリングされている。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路基板およびパック電池に関し、特に、FETなどの電子部品が基板の両主表面に実装された回路基板の構成およびそれを収納するパック電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯機器などの普及に伴って広く使用されているパック電池は、1または2以上の素電池と、複数の電子部品が両主表面に実装された回路基板とがケースに収納されたものである。
パック電池に収納されている回路基板について、図5を用いて説明する。図5では、便宜上、基板の主表面に這設された配線パターンを省略して示しており、電子部品の配置だけを示している。
【0003】
図5(a)に示すように、基板120の一方の主表面には、外部接続コネクタ121、コントロールIC122、電流検出抵抗123、FET124a、125a、温度ヒューズ126aなどが配線パターン(不図示)における所定箇所の導電ランドに各々ハンダ付けされ実装されている。また、配線パターンにおける一端の導電ランドには、素電池との接続リード線128a、128bおよびサーミスタ(不図示)への接続リード線128c、128dなどがハンダ付けされ接続されている。
【0004】
FET124a、125aは、電力流通路中に挿入され、放電時および充電時にスイッチング素子として機能する電子部品であり、流通する電力によりその温度が変動する。
感熱素子としての温度ヒューズ126aは、シリコーン樹脂層127の介挿によりFET124a、125aと熱カップリングされている。そして、温度ヒューズ126aは、回路の異常などによりFET124a、125aの温度が予め設定された値以上になると両端子間の電力流通路を遮断して、素電池および回路の保護を図る。
【0005】
また、図5(b)に示すように、基板120におけるもう一方の主表面には、FET124b、125bと、温度ヒューズ126bとが配線パターンにおける所定箇所の導電ランドに各々ハンダ付けされ実装されている。上記図5(a)と同様に、感熱素子である温度ヒューズ126bと、スイッチング素子としてのFET124b、125bとは、シリコーン樹脂層127の介挿によって熱カップリングされている。
【0006】
ところで、パック電池には、より一層の大電力化が要望されており、一部では、100(W)という大電力が出力可能なものも開発されるに至っているが、回路基板120に実装されるFETなどの電子部品の数は、回路を流通する電力の増大に伴って増やす必要が生じてくる。
一方、パック電池は、装着しようとする機器などの関係から、その大きさに制約を受けることが多い。そこで、パック電池では、限られたスペース内に多くの電子部品を実装するために、上記図5のように電子部品が基板120の両主表面に分けて実装されている。それに伴って、電子部品の発熱量に応じて電力の流通を抑制する感熱素子である温度ヒューズなども基板120の両主表面の各々に実装されている。例えば、上記図5(a)、(b)のようにFET124a、124b、125a、125bを基板120の両主表面に実装する場合には、FET124a、125aに近接させて温度ヒューズ126aが実装され、FET124b、125bに近接させて温度ヒューズ126bが実装される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように感熱素子を基板の両主表面にそれぞれ設けると、感熱素子数の増加に繋がってしまう。このような感熱素子数の増加は、製造面も含めたコストの増加の原因となってしまい、コスト競争の激しい現在の状況では許されるものではない。
【0008】
また、数多くの電子部品を一方の主表面に実装し、この電子部品に対して少ない数の感熱素子でその発熱量を感知しようとする場合には、基板の面積を拡大させなければならないばかりか、感熱素子との距離が長い電子部品が存在してしまうことになり、電子部品で生じた熱が効率よく感熱素子に伝達されなくなってしまい、感熱素子の温度感知精度という面から問題を生じる。
【0009】
本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、基板の両主表面に実装された電子部品に対して、実装する感熱素子の数が少なくても精度の高い温度感知が実現可能な回路基板およびパック電池を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、基板本体における両主表面に電力流通路が設けられており、各主表面における電力流通路中に電子部品が挿入されてなる回路基板において、基板本体に透孔が穿設されており、この透孔を通じて両主表面の電子部品が1つの感熱素子と熱結合されていることを特徴とする。
【0011】
この回路基板では、透孔を通じて両主表面の電子部品が1つの感熱素子と熱結合されているので、1つの感熱素子によって、基板本体における両主表面の電子部品の発熱を感知することができる。よって、1つの感熱素子が両主表面の電子部品の発熱量に応じて電力の流通を抑制あるいは遮断することが可能であり、従来のように主表面ごとに感熱素子を実装する必要がある回路基板に比べて、実装する感熱素子の数を低減することができる。
【0012】
また、上記回路基板では、1つの感熱素子に対して、短い距離を維持して多くの電子部品を熱結合させることができる。
従って、本発明の回路基板は、基板の両主表面に実装された電子部品に対して、実装する感熱素子の数が少なくても、確実な回路の保護が可能であって、コスト面で優位性を有する。
【0013】
上記回路基板における感熱素子の配置には、透孔に嵌まり込んだ状態で配置され、両主表面の電子部品と熱結合されるという形態と、一方の主表面に配置され、他方の電子部品と透孔を介して熱結合されることによって、両主表面の電子部品と熱結合されるという形態との2つの形態がある。
上記2つの感熱素子の配置形態の内、透孔に嵌まり込んだ状態で感熱素子を設けることが、両主表面の電子部品と感熱素子との間隔を小さくすることができるので、電子部品から感熱素子への熱伝達性が確保できるので望ましい。
【0014】
上記回路基板における具体的な電子部品の実装の仕方としては、少なくとも一方の主表面において、一方の透孔を跨ぐように実装させることが、電子部品と感熱素子との間隙を小さくでき、感熱素子の温度感知精度を向上できるという点から望ましい。
また、本発明のパック電池は、1または2以上の素電池と、上記回路基板とを備えることを特徴とする。
【0015】
このパック電池では、コンパクト化を図るために回路基板の両主表面に電子部品が実装されている場合にも、主表面毎に感熱素子を実装する必要がなく、実装する感熱素子の数を低減することができる。
また、上記のように透孔に嵌まり込んだ状態で感熱素子を配置した回路基板では、電子部品の実装数が多い場合であっても、温度感知の対象である電子部品と感熱素子との距離を小さくすることができるので、電子部品から感熱素子への熱伝達性という面から優れ、素電池および回路基板を過充電・過放電から保護するという安全面で優位性を有する。
【0016】
従って、本発明のパック電池は、基板の両主表面に実装された電子部品に対して、実装する感熱素子の数が少なくても、精度高く電子部品の発熱量を感知することが可能であって、コスト面および安全面で優れる。
上記パック電池では、基板本体の両主表面に実装され、感熱素子が熱感知の対象とする具体的な電子部品として、素電池と外部との間の電力流通路中に挿入されてなるFETまたは電流検出抵抗を適用することができ、それらの発熱量に応じて電力流通路の遮断動作を行なう感熱素子として、温度ヒューズまたはPTC(Positive Temperature Coefficient)素子を適用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態に係るパック電池について、図1を用いて説明する。
(パック電池1の全体構成)
図1に示すように、パック電池1は、PC(Personal Computer)装着用のものであって、8本のリチウムイオン電池11〜14、16〜19と、回路基板20とが、上側カバー40tと下側カバー40bとで形成される内部空間に収納された構成を有する。
【0018】
回路基板20には、両主表面に配線パターン(不図示)が這設されており、複数の電子部品がこの配線パターンにおける所定箇所の導電ランドに各々ハンダ付けされ実装されている。不図示の配線パターンについては、後述の図3のブロック回路図に基づいて各電子部品間の接続がなされるように這設されている。
回路基板20の一方の主表面には、外部接続コネクタ21が設けられており、外部接続コネクタ21の一面が下側カバー40bの側面に開けられた窓部から外側に露出するようになっている。また、回路基板20上の配線パターンに接続されたサーミスタ30は、リチウムイオン電池18、19に近接配置されており、生じた熱が伝達されるようになっている。
【0019】
リチウムイオン電池11〜14、16〜19の各々は、円筒型の外観形状を有し、その寸法は、φ18mm×65mmとなっている。そして、8本のリチウムイオン電池は、その配置の関係から便宜上、4本づつ2群の電池群10、15に分ける。電池群10、15の各々においては、並列に接続された2本のリチウムイオン電池(2本並列)が4組形成されており、並列に接続された4組がそれぞれ直列に接続されている(4ブロック直列)。
【0020】
図1に示すように、回路基板20は、下側カバー40bの内側壁と電池群15における各リチウムイオン電池16〜19の端子面との間の空間に収納されている。
(回路基板20における電子部品の配置構成)
次に、回路基板20について、図2を用いて説明する。図2は、回路基板20の両主表面における電子部品の配置を示すが、便宜上、両主表面に這設された配線パターンを省略している。
【0021】
図2(a)に示すように、回路基板20の一方の主表面(以下、「オモテ面」という)には、配線パターン(不図示)が這設されている。この配線パターンにおける所定箇所の導電ランドには、外部接続コネクタ21や、コントロールIC22、電流検出抵抗23、FET24a、25a、温度ヒューズ26などの電子部品、リード線28a〜28dなどがハンダ付けされている。
【0022】
この内、感熱素子としての温度ヒューズ26は、FET24a、25aの近傍領域に配置されている。
回路基板20に対して、外部接続コネクタ21、コントロールIC22、電流検出抵抗23、FET24a、25aなどは、面実装されており、他は挿入実装されている。
【0023】
図2(b)に示すように、回路基板20の他方の主表面(以下、「裏面」という)にも、配線パターン(不図示)が這設されており、この配線パターンにおける所定箇所の導電ランドにFET24b、25bがハンダ付けされ実装されている(面実装)。
回路基板20に実装された複数の電子部品の内、温度ヒューズ26は、基板本体に穿設された透孔20aに嵌まり込むように配置されている。そして、温度ヒューズ26は、オモテ面の透孔20aの近傍領域に配置されたFET24a、25a、および裏面において透孔20aを跨ぐように配置されたFET24b、25bとシリコーン樹脂層27の介挿により熱カップリングされている。
(パック電池1の回路構成)
上記回路基板20を含むパック電池1の回路構成について、図3を用いて説明する。
【0024】
図3に示すように、外部接続コネクタ21は、負極端子21a、正極端子21b、データ端子21cの3つの端子を備える。
コントロールIC22は、外部接続コネクタ21のデータ端子21c、電流検出抵抗23の両端子、FET24a、24b、25a、25b、およびサーミスタ30に続くリード線28c、28dなどに、配線パターンを介して接続されている。
【0025】
電流検出抵抗23は、上記電池群10におけるリチウムイオン電池11、12の負極と外部接続コネクタ21における負極端子21aとの間の電力流通路中に挿入されている。そして、電流検出抵抗23の両端子は、上述のようにコントロールIC22と接続されている。
回路基板20の両主表面に実装された4つのFETは、FET24aとFET25aとが直列に接続され、FET24bとFET25bとが直列に接続されている。そして、各々直列に接続されたFET24a、25aとFET24b、25bとが並列に接続されている。この並列接続は、回路基板20を挿通して設けられたスルーホール(不図示)によりなされている。このように接続されたFET24a、24b、25a、25bは、その一方を外部接続コネクタ21の正極端子21bに接続されている。
【0026】
透孔20aに嵌まり込むように配置された温度ヒューズ26は、電池群15のリチウムイオン電池18、19の正極とFET24a、24b、25a、25bとの間の電流流通路中に挿入されている。
(パック電池1の動作)
上記図2のように回路基板20に配置され、図3のような回路構成を有するパック電池1では、以下のように動作する。
【0027】
コントロールIC22は、電池群10、15の電圧の監視し、過放電状態であると判断すると、電力流通路を遮断するように放電用のスイッチング素子としてのFET24a、24bを駆動し、過充電状態であると判断すると、電力流通路を遮断するように充電用のスイッチング素子としてのFET25a、25bを駆動する。
【0028】
また、コントロールIC22は、電流検出抵抗23の両端子間における電圧値を監視し、この電圧値から電池群10、15と負極端子21aとの間を流れる電流値を求める。コントロールIC22は、求めた電流値から電池容量を算出し、パック電池1の電池残量を示す情報として、データ端子21cを介して外部機器に対して出力する。
【0029】
さらに、コントロールIC22は、リード線28c、28dを介して接続されたサーミスタ30によりリチウムイオン電池11〜14、16〜19の温度の監視も行なっている。
感熱素子としての温度ヒューズ26は、FET24a、24b、25a、25bの全ての温度を監視しており、その温度が設定値(例えば、130℃)を超えた場合に、電池群10、15とFET24a、24b、25a、25bとの間の電力流通路を遮断する。このような温度ヒューズ26は、所謂、非復帰が他の素子であって、回路の異常時などにリチウムイオン電池11〜14、16〜19および回路の保護を行ない、事故の発生を未然に防ぐように機能する。
(温度ヒューズ26の配置により得られる優位性)
本実施の形態に係るパック電池1では、回路基板20に穿設された透孔20aに嵌まり込むように温度ヒューズ26を配置したが、この配置により得られる優位性について、図4を用いて説明する。図4は、図2(a)におけるA−A矢視断面図である。
【0030】
図4に示すように、温度ヒューズ26は、透孔20aに嵌まり込むように配置され、シリコーン樹脂層27の介挿により、回路基板20の両主表面に実装された全てのFET24a、24b、25a、25bと熱カップリングされている(図4では、2つのFETのみ図示)。このため、上記図5の回路基板120のように主表面毎に温度ヒューズ126を設ける必要がなく、備える温度ヒューズの数は、上記図5の2つに比べて、1つ少ない。
【0031】
また、温度ヒューズ26とFET25aの本体部との距離は、温度ヒューズ26から透孔20aの縁までの距離と、FET25aのリード25a2の長さと、リード25a2がハンダ付けされた導電ランドの幅とを足し合わせた距離となる。他方、温度ヒューズ26とFET25bとは、略接する状態にあり、リード25b1、25b2により何ら左右されない。このような温度ヒューズ26とFET25a、25bとの位置関係においては、FET25a、25bで生じた熱が素早く温度ヒューズ26に伝達されるので、温度ヒューズ26の温度感知制度という面から優れる。
【0032】
従って、このように温度ヒューズ26が配置された回路基板20を備えるパック電池1では、少ない温度ヒューズ26の実装により両主表面に実装されたFET24a、24b、25a、25bの全ての温度を高い精度を持って感知することができるので、確実な安全性が確保されるとともに、コスト面および重量面で優れる。
(その他の事項)
なお、上記発明の実施の形態では、PCに装着するためのパック電池を一例としたので、素電池の正極と外部接続コネクタの正極端子との間にFETを挿入しているが、挿入する場所は、これに限定を受けるものではない。例えば、携帯電話に装着するようなパック電池では、本体機器との通信を有しなくても良いので、素電池の負極と外部接続コネクタの負極端子との間にFETを挿入するものであっても良い。これは、一般的に負極側に挿入するFETの方が正極側に挿入するものに比べて安価であって、且つ、高性能という優位性を有するためである。
【0033】
また、上記実施の形態においては、流通電力により温度が変動する電子部品としてFETを一例に、その発熱量に応じて電力流通路を遮断する感熱素子として温度ヒューズを一例に用いて説明したが、対象となる電子部品および感熱素子は、これに限定を受けるものではない。例えば、電子部品としては、電流検出抵抗23でもよいし、感熱素子としては、感知した熱により端子間の抵抗値を変動させるPTC(Positive Temperature Coefficient)素子などでもよい。そして、上記回路基板20において、感熱素子である温度ヒューズ26は、基板本体に穿設された透孔20a内に嵌まり込んだ状態で配置するものとしたが、透孔20aの周辺において、オモテ面あるいは裏面の面上に実装しておいても良い。この場合に、感熱素子を配置した主表面とは反対側の主表面に実装した電子部品との間に、透孔20を経由する状態でシリコーン樹脂層27を形成し、このシリコーン樹脂層27の介挿により熱カップリングがなされるようにしておけばよい。
【0034】
また、内蔵する素電池についても、上記実施の形態では、2本並列に接続されたブロックを4つ直列に接続した8本のリチウムイオン電池を一例に説明したが、電池の種類、内蔵数、接続形態は、これに限定されるものではない。例えば、素電池としては、リチウムポリマー電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池などでもよい。
【0035】
また、上記パック電池では、内蔵する回路基板にコントロールIC、電流検出抵抗、FET、温度ヒューズなどを実装するものを一例に用いたが、これ以外の電子部品が実装されている回路基板に対しても、本発明の技術を適用すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明の技術は、パック電池に内蔵する回路基板のみに限定されるものではなく、電源回路や増幅回路などへの適用も可能である。つまり、本発明の技術は、両主表面に実装された複数の電子部品と、この電子部品の発熱量によって電力の流通を抑制する感熱素子とを備える回路基板に対して、適用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明の回路基板は、透孔を通じて両主表面の電子部品が1つの感熱素子と熱結合されているのでので、1つの感熱素子によって、基板本体における両主表面の電子部品の発熱量に応じて感熱素子が電力の流通量を抑制することが可能であり、従来のように主表面ごとに感熱素子を実装する必要がある回路基板に比べて、実装する感熱素子の数を低減することができる。
【0037】
従って、本発明の回路基板は、基板の両主表面に実装されたスイッチング素子などの電子部品に対して、実装する感熱素子の数が少なくても、確実な回路の保護が可能であって、コスト面で優位性を有する。
また、本発明のパック電池は、1または2以上の素電池と、上記回路基板とを備えることとしたので、基板の両主表面に実装されたFETまたは電流検出抵抗などの電子部品に対して、実装する感熱素子の数が少なくても、精度高く電子部品の発熱量を感知することが可能であって、コスト面および素電池を含む回路の保護という機能面で優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態に係るパック電池の構成を示す展開斜視図である。
【図2】図1における回路基板20の構成を示す斜視図である。
【図3】パック電池1のブロック回路図である。
【図4】回路基板20におけるFET25a、25bと温度ヒューズ26との配置関係を示す断面図である。
【図5】従来のパック電池に収納されている回路基板120の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1.パック電池
10、15.電池群
20.回路基板
20a.透孔
22.コントロールIC
24a、24b.FET
25a、25b.FET
26.温度ヒューズ
27.シリコーン樹脂層
30.サーミスタ

Claims (5)

  1. 基板本体における両主表面に電力流通路が設けられており、各主表面における電力流通路中に電子部品が挿入されてなる回路基板において、
    前記基板本体には、透孔が穿設されており、
    前記両主表面の電子部品は、前記透孔を通じて1つの感熱素子と熱結合されている
    ことを特徴とする回路基板。
  2. 前記感熱素子は、前記透孔に嵌まり込んだ状態で配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  3. 少なくとも一方の主表面における電子部品は、前記透孔を跨ぐように配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の回路基板。
  4. 1または2以上の素電池と、請求項1から3の何れかに記載の回路基板とを備える
    ことを特徴とするパック電池。
  5. 前記感熱素子が熱感知の対象とする電子部品は、前記素電池からの電力流通路中に挿入されてなるFETまたは電流検出抵抗であり、
    前記感熱素子は、温度ヒューズまたはPTC素子である
    ことを特徴とする請求項4に記載のパック電池。
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