JPH11127532A - 鉄塔アーム装置 - Google Patents

鉄塔アーム装置

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JPH11127532A
JPH11127532A JP9304909A JP30490997A JPH11127532A JP H11127532 A JPH11127532 A JP H11127532A JP 9304909 A JP9304909 A JP 9304909A JP 30490997 A JP30490997 A JP 30490997A JP H11127532 A JPH11127532 A JP H11127532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
tower
steel tower
power transmission
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9304909A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Iketani
隆夫 池谷
Yukio Yagisawa
幸雄 八木澤
Noriaki Kanda
典明 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Electric Works Ltd
Original Assignee
Asahi Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Electric Works Ltd filed Critical Asahi Electric Works Ltd
Priority to JP9304909A priority Critical patent/JPH11127532A/ja
Publication of JPH11127532A publication Critical patent/JPH11127532A/ja
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  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送電鉄塔に加わる電線からの張力を充分に吸
収でき、昇圧前の懸垂鉄塔の線路幅でよく、昇圧された
電流のための電線を架設できる鉄塔アーム装置を得るに
ある。 【解決手段】 送電鉄塔1との間に三角形を形成する上
部アーム5及び下部アーム4から構成される2組の剛性
トラスを、前記送電鉄塔1の略垂直方向の基部ヒンジ軸
6a,6bを中心に回動可能な状態として送電鉄塔1に
支持し、前記下部アーム4の基部間の距離よりも短い連
結アーム7で各上部アーム5と下部アーム4との間の交
差部をヒンジ接手し、この連結アーム7の両端部にそれ
ぞれ耐張がいし9a,9bを介して電線3Aの対応端部
3a,3bを繋ぎ、前記連結アーム7及び両耐張がいし
9a,9bを迂回するジャンパ線3cで前記電線3Aの
前記対応端部3a,3bを結合した鉄塔アーム装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送電鉄塔に関し、特
に、電線の絶縁・支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、比較的電圧の低い送電の
場合、図5に示すような構造の懸垂鉄塔が用いられる。
即ち、6万ボルト用に設計される同懸垂鉄塔Aはアング
ル材等で構築されるもので、その上部には、ラーメン剛
性構造とされる複数のアームa1 〜a4 が構成され、こ
れらのアームa1 〜a4 の先端に懸垂がいしB1 〜B4
を介して電線幅Wを保った電線C1 ,C2 がそれぞれ懸
垂される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】つまり、このような構
造の懸垂鉄塔Aにあっては、アームa1 〜a4 の長さで
必要な線路幅Wを維持しかつ懸垂がいしB1 〜B4 の仮
想線で示す振れで鉄塔に加わる電線C1 ,C2 からの不
平衡な張力を吸収する構造のため、鉄塔自体の必要剛性
が小さく、線路幅が比較的少なくてすむ利点があるけれ
ども、懸垂がいしB1 〜B4 のみにより電線を絶縁する
構造であるので、6万ボルトの線路を154KVに昇圧
することができない問題がある。
【0004】本発明の目的は、以上に述べたような従来
の懸垂鉄塔の問題に鑑み、送電鉄塔に加わる電線からの
張力を充分に吸収でき、従来の線路幅でよく、昇圧する
ことが出来る鉄塔アーム装置を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、送電鉄塔との間に三角形を形成する上部
アーム及び下部アームから構成される2組の剛性トラス
を、前記送電鉄塔の略垂直方向の基部ヒンジ軸を中心に
回動可能な状態として送電鉄塔に支持し、前記下部アー
ムの基部間の距離よりも短い連結アームで各上部アーム
と下部アームとの間の交差部をヒンジ接手し、この連結
アームの両端部にそれぞれ耐張がいしを介して電線の対
応端部を繋ぎ、前記連結アーム及び両耐張がいしを迂回
するジャンパ線で前記電線の前記対応端部を結合した鉄
塔アーム装置を提案するものである。
【0006】後述する本発明の好ましい実施例の説明に
おいては、 1)前記下部アームは略水平方向に延長されると共に、前
記上部アームはその基部から斜め下方に下降されて、略
直角三角形の剛性トラスを構成する構造、 2)前記ジャンパ線は、その中間部と送電鉄塔との間を斜
め方向に連結する間隔がいしで略水平状態に保たれる構
造、 3)前記耐張がいし及び間隔がいしの少なくとも一方は、
コンポジットがいしで構成される構造が説明される。
【0007】
【実施例】以下、図1から図4について本発明の実施例
の詳細を説明する。図1は本発明を施した送電鉄塔1の
上部を示し、同送電鉄塔1の左右には本発明による4基
の鉄塔アーム装置2A,2B,2C,2Dが取り付けら
れ、各鉄塔アーム装置2A,2B,2C,2Dにより電
線3A,3B,3C,3Dが引留架設される。
【0008】即ち、各鉄塔アーム装置2A,2B,2
C,2Dの構造は同一であるので、右上部の鉄塔アーム
装置2Aで全体を代表させて説明すると、同鉄塔アーム
装置2Aは2組の剛性トラスを構成する下部アーム4及
び上部アーム5を備えている。図示実施例の場合、略垂
直方向の基部ヒンジ軸6a,6bで基部を送電鉄塔1に
結合される下部アーム4及び上部アーム5は、略直角三
角形の剛性トラスを構成するもので、下部アーム4は略
水平方向に延長されると共に、同下部アーム4の先端に
は基部ヒンジブラケット6で結合された基部から斜め下
方に延長された上部アーム5の先端が交差してある。
【0009】そして、各組の下部アーム4及び上部アー
ム5の先端の間は下部アーム4の基部間の距離L1 より
も短い長さL2 の連結アーム7を用いて互いに連結され
る。即ち、下部アーム4及び上部アーム5の先端及び連
結アーム7の対応端部は略垂直な先端ヒンジ軸8a,8
bによりヒンジ接手されるから、両剛性トラスで構成さ
れた支持部は水平面内で一体的に変形できる。
【0010】また、本発明においては、連結アーム7の
両端部には耐張がいし9a,9bを介して電線3Aの対
応端部3a,3bが引き留められ、これらの対応端部3
a,3b間を繋ぐ円弧状ジャンパ線3cは、長い間隔が
いし10を用いて前記電線3A,3B,3C,3Dと略
同一水平面に保たれる。つまり、この間隔がいし10は
前記下部アーム4の下方のヒンジブラケット11により
基部を送電鉄塔1にピボット支持するもので、その先端
部は前記ジャンパ線3cの中間部に固定金具12を用い
て結合され、同間隔がいし10送電鉄塔1よりジャンパ
線3cと連結アーム7が離間した状態に維持される。
【0011】なお、図示は省略するけれども、図示実施
例の場合、前述した耐張がいし9a,9b及び間隔がい
し10はFRPの外周に絶縁樹脂の沿面放電防止傘を取
り付けたコンポジットがいしで構成するので、全体を安
価に製作できる。
【0012】以上の説明から明らかなように、図示実施
例による鉄塔アーム装置においては、架設される電線3
A,3B,3C,3Dは連結アーム7の両側の耐張がい
し9a,9bに引き留められるから、図5に示した従来
の6万ボルト懸垂鉄塔の場合と同一の線路幅Wであって
も、耐張がいし9a,9bの長さの増大のみで15万ボ
ルトといった高電圧にも対応できる。つまり、図示例の
送電鉄塔1は、図5に示した懸垂鉄塔と同一の線路幅と
なるので、線路の用地巾は6万ボルトの場合と同等とな
る。
【0013】また、暴風雨時等に電線3Aの対応端部3
a,3bに不均等な張力が作用し3a側が3b側より張
力が大きい場合、下部アーム4、上部アーム5、連結ア
ーム7は、図4に示すように変位するから、不均等な張
力が直接に送電鉄塔1に作用するのが防止される。図4
は図の上方に向かって不均等な張力が電線3Aの対応端
部3aに加わった場合であり、この場合にあっては、下
部アーム4及び上部アーム5は基部ヒンジ軸6a,6b
を中心として反時計方向に回動され、両剛性トラス間が
連結アーム7で結合されているので、同張力の一部が図
の下方側の電線3Aの対応端部3bに加わり、両対応端
部3a,3b間の不均等張力が緩和され、異常張力が送
電鉄塔1に直接に作用されるのが防止されることにな
る。又L2がL1 より短いのでこの変位は一定の所迄で
止まりがいし9bが鉄塔にに衝突することがない。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の鉄塔アーム装置によると、送電鉄塔の線路幅が小さ
く、高電圧の電線を架設できる構造が得られる。即ち、
本発明の鉄塔アーム装置では、線路幅が従来の懸垂鉄塔
と同等で、しかも同懸垂鉄塔を用いて昇圧し送電容量を
増大した送電線路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を施した送電鉄塔の要部拡大斜視図であ
る。
【図2】同送電鉄塔要部の拡大垂直断面図である。
【図3】同送電鉄塔要部の拡大水平断面図である。
【図4】偏った張力を受けた場合の図3と同様の図であ
る。
【図5】従来の懸垂鉄塔の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 送電鉄塔 2A〜2D 鉄塔アーム装置 3A〜3D 電線 3a,3b 対応端部 3c ジャンパ線 4 下部アーム 5 上部アーム 6 基部ヒンジブラケット 6a,6b 基部ヒンジ軸 7 連結アーム 8a,8b 先端ヒンジ軸 9a,9b 耐張がいし 10 間隔がいし 11 ヒンジブラケット 12 固定金具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電鉄塔との間に三角形を形成する上部
    アーム及び下部アームから構成される2組の剛性トラス
    を、前記送電鉄塔の略垂直方向の基部ヒンジ軸を中心に
    回動可能な状態として送電鉄塔に支持し、前記下部アー
    ムの基部間の距離よりも短い連結アームで各上部アーム
    と下部アームとの間の交差部をヒンジ接手し、この連結
    アームの両端部にそれぞれ耐張がいしを介して電線の対
    応端部を繋ぎ、前記連結アーム及び両耐張がいしを迂回
    するジャンパ線で前記電線の前記対応端部を結合したこ
    とを特徴とする鉄塔アーム装置。
  2. 【請求項2】 前記下部アームは略水平方向に延長され
    ると共に、前記上部アームはその基部から斜め下方に下
    降されて、略直角三角形の剛性トラスを構成することを
    特徴とする請求項1記載の鉄塔アーム装置。
  3. 【請求項3】 前記ジャンパ線は、その中間部と送電鉄
    塔との間を斜め方向に連結する間隔がいしで略水平状態
    に保たれることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の鉄塔アーム装置。
  4. 【請求項4】 前記耐張がいし及び間隔がいしの少なく
    とも一方は、コンポジットがいしで構成されることを特
    徴とする請求項1から請求項3の何れかひとつに記載の
    鉄塔アーム装置。
JP9304909A 1997-10-20 1997-10-20 鉄塔アーム装置 Pending JPH11127532A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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