JP2801387B2 - 3相送電線路 - Google Patents

3相送電線路

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JP2801387B2 JP2282658A JP28265890A JP2801387B2 JP 2801387 B2 JP2801387 B2 JP 2801387B2 JP 2282658 A JP2282658 A JP 2282658A JP 28265890 A JP28265890 A JP 28265890A JP 2801387 B2 JP2801387 B2 JP 2801387B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は相間スペーサを耐スリートジャンプ形に構成
して取付けた3相送電線路に関する。
[従来の技術] 送電線の着氷雪に風が吹きつけて揚力が生じ上下に振
動するギャロッピング振動を起すと、上下に配置されて
いる異相の電線が接触して相間短絡を生ずる。
この着雪は電線表面のより線にそって滑りながら電線
周面を回転するとともに電線もねじられ、この着雪の回
転により次第に大きく発達する。またギャロッピング振
動は、着雪した電線が強風を受けて上下振動する周期と
電線がねじられ回転する周期が一致すると大振幅の自励
振動に発達する。
このため従来の送電線のギャロッピングの上下振動に
より発生する相間短絡を防止する方法としては、電線の
捻回周期を制御してギャロッピングを抑制するためのダ
ンパを電線に取付ける方法や、上下に配置されている異
相の各電線を相間スペーサで固定してギャロッピング振
動の振幅を制限する方法等が実施されていた。
[発明が解決しようとする課題] 前記の電線の捻回周期を制御してギャロッピングを抑
制するダンパを取付ける方法の場合は、捻回をともなわ
ないような垂直振幅に比べ横振幅の小さいギャロッピン
グに対しては効果のないことが実証されている。
また、前記の異相の各電線を相間スペーサで固定して
ギャロッピング振動の振幅を制限する方法では、ロッド
に碍子を取付けた絶縁性の相間スペーサが用いられてい
るが、磁器製で重いために送電線支持物の強度不足を招
くので設置できない場合が多い。このため磁器碍子のか
わりにシリコンゴム、エチレンプロピレンゴム等のポリ
マー碍子で軽量化を図った相間スペーサがあるが、これ
は耐トラッキング特性に難点があることから長期間の使
用には問題が多い。
またこの種の相間スペーサでは、送電線の着雪が発達
して筒雪になりこれが一斉に脱落した時に電線が跳ね上
るスリートジャンプが起ると、スペーサが偏心座屈応力
により折損する欠点がある。
一方、多導体のスペーサにおいて導体把持部を回転自
在にした構成が実開昭50−55590号公報、特公昭48−582
8号公報により知られているが、これはスリートジャン
プに対してスペーサが耐えることはできない。
本発明は、送電線がスリートジャンプしても接触短絡
事故が起らず相間スペーサの損傷も発生しないように3
相送電線に相間スペーサを設置することを目的とするも
のである。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するために本発明は、絶縁杆体の両
端に電線把持部を設けた相間スペーサを径間の3相送電
線の上、中、下各相電線すなわち上相電線と中相電線
間、および中相電線と下相電線間に取付けた3相送電線
路において、前記相間スペーサの絶縁杆体両端の電線把
持部の一方をルーズ把持部、他方を固定把持部に構成
し、このルーズ把持部を前記各相の上側にある電線に取
付けてルーズに把持させるとともに、固定把持部を下側
にある電線に取付けて固定することにより、上、中、下
各相電線のねじれ剛性を上相<中相≦下相の順に大にな
るようにしたものである。
[作用] ルーズ把持部は、電線に固定せず、電線に対してある
程度回転可能にルーズに電線を把持する。固定把持部は
電線に固定されて把持する。
上、中、下各相電線のうち、上相の電線にはルーズ把
持部のみが取付られ把持力はレーズであり電線のねじれ
に対する抵抗がないから上相電線のねじれ剛性は上、
中、下3相のうち最も小さい。
下相の電線については、下端の固定把持部が取付けて
あるスペーサの上端のルーズ把持部が上方の中相電線に
取付られておりこの下相電線のねじれに対しては中相電
線と相間スペーサに抵抗されるので、下相電線のねじれ
剛性は上、中、下3相のうち最も大きいかまたは中相と
ほぼ同等となる。
中相の電線については、上相の電線との間の相間スペ
ーサの固定把持部と、下相の電線との間の相間スペーサ
のルーズ把持部とが取付られているので、この中相の電
線のねじれに対する抵抗は前記上相電線と下相電線の場
合の抵抗の中間となり、中相電線のねじれ剛性は、前記
上相電線の最小ねじれ剛性に対し下相電線の最大ねじれ
剛性とほぼ同じ大きさとなる。
つまり上、中、下3相の電線のねじれ剛性は上相<中
相≦下相の順に大になる。
また、電線の着雪は電線表面を滑りながら回転すると
ともに電線がねじれて筒雪に発達するので、電線のねじ
れ剛性が小さいほどねじられ易くなり着雪が発達がし易
くなる。したがって前記の上、中、下3相の電線のう
ち、ねじれ剛性が最小の上相の電線の着雪が最も大きく
発達し易くなる。
この電線の着雪が過大な筒雪状に発達するとその自重
により落雪してスリートジャンプを起すが、スリートジ
ャンプの発生は上、中、下各相電線のうち前記の着雪が
最も大きく発達する上相の電線に最初に発生することに
なる。
つまり、前記のように上、中、下3相の電線のねじれ
剛性を上相<中相≦下相の順に大にすることにより、上
相の電線の着雪を最も大きく発達させることが可能とな
り、最初にスリートジャンプを起させることが可能とな
る。
この上相の電線はスリートジャンプして上方に跳ね上
ってもその上方には接触すべき他の電線はないから接触
短絡事故は起らない。
上相の電線がスリートジャンプして跳ね上ると同時
に、この上相電線に取付けられた相間スペーサによって
中相の電線が上方に引張られ、さらにこの中相の電線に
取付けられている相間スペーサにより下相の電線も上方
に引張られるので、それらの衝撃により中相、下相の電
線の着雪は大きく発達しない小さな着雪のうちに落下さ
せられる。この小さな着雪の落雪では電線が動揺しても
大きなスリートジャンプにはならないから、他相の電線
との接触短絡事故が起らない。
また、前記の相間スペーサには引張力がかかるが、電
線把持部の一方がルーズ把持部になっているので、スペ
ーサにかかる曲げる力はきわめて小さく偏心曲げ応力が
作用しないからスペーサの折損は生じない。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面により説明する。第1図は
径間の3相送電線の上相の電線Aと中相の電線Bに相間
スペーサIを取付け、間隔lをおいて中相の電線Bと下
相の電線Cに相間スペーサIIを取付けた実施例を示す。
この上相−中相間の相間スペーサIおよび中相−下相間
の相間スペーサIIともに、1は磁器碍子、高分子ポリマ
ー碍子連、FRPロッド等よりなる絶縁杆体、2、3は絶
縁杆体両端に設けた電線把持部で、2はルーズ把持部、
3は固定把持部である。
両相間スペーサI、IIとも、ルーズ把持部2を上側に
ある電線に取付け、固定把持部3を下側にある電線に取
付けるものであり、相間スペーサIはそのルーズ把持部
2を上側にある上相電線Aに取付け固定把持部3を下側
にある中相電線Bに取付ける。同様に相間スペーサIIの
ルーズ把持部2は上側にある中相電線Bに取付け固定把
持部3は下側にある下相電線Cに取付ける。
第2図は前記の相間スペーサI、IIの構成の1例を示
したものであり、絶縁杆体1の上端のルーズ把持部2
は、クランプ4とこのクランプ4に固定したカラー10と
このカラー10の外周に回動自在に取付けたルーズクラン
プ17とにより構成する。
第3図はこのルーズ把持部2を示したもので、クラン
プ4は2つの半円形半体5、6をヒンジ7で連結し、そ
の両下部8をばね、ワッシャとT字ボルト9で締付け固
定するもので、この両半円形半体5、6の内側にカラー
10を固定する。
カラー10は2つ割り半円形筒体11、12よりなり左端に
鍔13、中間に鍔14、右端に鍔15(15は第2図示)を有
し、中間鍔14、右端鍔15間の各半円形筒体11、12の右半
部を前記のクランプ4の半円形半体5、6の内側にビス
等で固定し、クランプ4の半円形半体5、6を開くとカ
ラー10の半円形筒体11、12も開かれるようにする。この
カラー10の両半円形筒体11、12で上側の電線Dを挾み、
クランプ4の半円形半体5、6を閉じてボルト9で締付
け固定することにより、カラー10内の円形孔16内に上側
の電線Dを挾んで固定し取付ける。
ルーズクランプ17は、第3図示のように円形孔22が前
記カラー10の外径よりもわずかに大なる内径の2つの半
円部18、19で前記のカラー10を挾み、結合部20をボルト
レス締付装置21により固定する。これにより上側の電線
Dに固定されたクランプ4の側方のカラー10の外周にル
ーズクランプ17が回動自在に装着され、クランプ4、カ
ラー10、ルーズクランプ17よりなるルーズ把持部2が上
側電線Dに対してある程度回転可能にルーズに取付けら
れることになる。23はこのルーズ把持部2を絶縁杆体1
の上端に取付けるボルトである。
絶縁杆体1の下端の固定把持部3は、電線を挾んで固
定されるクランプにより構成し、これを下側の電線Eに
固定して取付ける。
なおルーズ把持部2は前記の構成に限らず、電線に対
して回転可能でルーズに把持する構成であればよい。
前記のルーズ把持部2と固定把持部3を設けた相間ス
ペーサは、第1図のように上相電線Aと中相電線Bに取
付ける相間スペーサIおよび中相電線Bと下相電線Cに
取付ける相間スペーサIIの各ルーズ把持部2、2を上側
の電線A、Bに取付け、固定把持部3、3を下側の電線
B、Cに取付けると、上相電線A、中相電線B、下相電
線Cのねじれ剛性は上相A<中相B≦下相Cの順に大に
なる。
前記の上、中、下3相の電線A、B、Cが第4図
(イ)のように矢印方向の横風を受けると風圧のため同
図(ロ)のように中相の電線Bが第1図示のlの範囲で
ねじられる。相間スペーサI、IIの各把持部がすべて固
定把持部である場合は電線に損傷が生ずるので相間スペ
ーサI、II間を一定距離以上に大きく離す必要がある
が、本発明のように相間スペーサI、IIにルーズ把持部
2を設ければそのように大きく離す必要はなくなる。
なお前記実施例では上・および中・下相間に相間スペ
ーサを1つづつ取付けた実施例を示したが、必要に応じ
適当間隔をおいて複数装着してもよい。
[発明の効果] 本発明は前記のように、上相の電線と中相の電線およ
び中相の電線と下相の電線の上側にある電線を相間スペ
ーサーのルーズ把持部でルーズに把持し下側にある電線
を固定把持部で把持して上、中、下各相電線のねじれ剛
性を上相<中相≦下相の順に大にしたので、最も大なる
筒雪が最初に発生する電線を最上側の電線に特定するこ
とができ、スリートジャンプしても他相の電線と接触短
絡事故を起さず、スペーサーの損傷も生ぜず、スリート
ジャンプに耐えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示す図、第2図は相間スペ
ーサーの正面図、第3図はルーズ把持部の分解説明図、
第4図は風による電線のねじれを説明する図である。 1;絶縁杆体 2;ルーズ把持部 3;固定把持部 4;上側の電線 5;下側の電線 A;上相電線 B;中相電線 C;下相電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−8814(JP,A) 特開 平1−214209(JP,A) 特開 平2−74116(JP,A) 特開 平2−95112(JP,A) 特開 平2−254916(JP,A) 実開 平2−91415(JP,U) 実開 平2−91418(JP,U) 特公 昭49−25993(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁杆体の両端に電線把持部を設けた相間
    スペーサを径間の上、中、下各相電線に取付ける3相送
    電線路において、前記相間スペーサの絶縁杆体両端の電
    線把持部の一方をルーズ把持部、他方を固定把持部に構
    成し、このルーズ把持部を前記各相の上側の電線に取付
    けるとともに固定把持部を下側の電線に取付けて上、
    中、下各相電線のねじれ剛性を上相<中相≦下相の順に
    大にしたことを特徴とする3相送電線路。
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