JPH07135726A - 狭線間架空送電線用ジャンパー装置 - Google Patents

狭線間架空送電線用ジャンパー装置

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JPH07135726A
JPH07135726A JP5289787A JP28978793A JPH07135726A JP H07135726 A JPH07135726 A JP H07135726A JP 5289787 A JP5289787 A JP 5289787A JP 28978793 A JP28978793 A JP 28978793A JP H07135726 A JPH07135726 A JP H07135726A
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JP
Japan
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steel tower
insulator
frp
tower arm
jumper
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Pending
Application number
JP5289787A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tashiro
洋征 田代
Takeshi Yanagisawa
健史 柳沢
Masatoshi Okamura
正俊 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鉄塔アーム7の耐張碍子連取り付け点Pより
先端側に、FRP心入りポリマー碍子13を下向きに取
り付け、このFRP心入りポリマー碍子13の下端でジ
ャンパー線3の中間部を、上から見てジャンパー線3の
中間部が両端部より鉄塔アーム7の先端側に位置するよ
うに支持した。 【効果】 軽量、高強度のFRP心入りポリマー碍子に
よりジャンパー線の中間部を支持し、しかもFRP心入
りポリマー碍子の取り付け点を従来のV型碍子より鉄塔
アームの付け根に近づけることができるため、鉄塔アー
ムの長さを短くできる。これにより鉄塔を小型化でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、狭線間架空送電線用の
ジャンパー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、架空送電線の用地取得難や用地価
格高騰などの関係から、用地幅が狭くて済む狭線間架空
送電線が検討されている。従来の狭線間架空送電線の基
本構成を図10および図11に示す。図において、1は
架空送電線の本線、3はジャンパー線、5は鉄塔幹体、
7は鉄塔アーム、9は耐張碍子連、11はV型碍子であ
る。
【0003】すなわち狭線間架空送電線は、耐張碍子連
9を鉄塔アーム7の付け根付近に取り付けることにより
隣合う本線1の間隔Dを狭くしたものである。しかしこ
の構造ではジャンパー線3を耐張碍子連9の真下に配置
すると、ジャンパー線3と鉄塔幹体5との絶縁間隔が確
保できない。そこで従来の狭線間架空送電線用のジャン
パー装置は、鉄塔アーム7の下にV型碍子11を取り付
け、このV型碍子11の下端でジャンパー線3の中間部
を、上から見てジャンパー線3の中間部が両端部より外
側に位置するように支持し、これによってジャンパー線
3と鉄塔幹体5との絶縁間隔を保つようにしている。
【0004】V型碍子11は中実SP(ステーションポ
スト)碍子または懸垂碍子をV型に組み合わせることに
より構成されている。このV型碍子11はジャンパー線
3の横揺れおよび自重による移動を防止するためのもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の狭線間架
空送電線用ジャンパー装置には次のような欠点がある。 上端が鉄塔アーム長手方向に広がったV型碍子を使
用しているため、ジャンパー線と鉄塔幹体との絶縁間隔
を十分にとるためには鉄塔アームの長さを長くしなけれ
ばならない。154kV以上になると鉄塔アームの長さ
は長大になり、鉄塔が大型化する。 懸垂碍子を使用する場合は、風による線路方向の変
位を小さくするために下端にウェートを取り付ける必要
がある。懸垂碍子およびウェートの総重量がかなり大き
くなり、鉄塔が大型化する。 風に対する対策としては剛性の大きい中実SP碍子
を使用することが好ましいが、中実SP碍子は磁器製で
曲げ強度が小さいことから、地震により鉄塔が揺れる
と、自重とジャンパー線重量により破壊する危険性があ
る。特に275kV以上になると、中実SP碍子を3本
直列に接続して使用することになるが、このような長さ
になると、曲げ強度が不足し、使用は困難である。
【0006】本発明の目的は、上記のような問題点に鑑
み、鉄塔アームの長さを短くできる狭線間架空送電線用
ジャンパー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する一つ
の手段は、鉄塔アームの耐張碍子連取り付け点より先端
側にFRP心入りポリマー碍子を下向きに取り付け、こ
のFRP心入りポリマー碍子の下端でジャンパー線の中
間部を、上から見てジャンパー線の中間部が両端部より
鉄塔アーム先端側に位置するように支持したことを特徴
とする(請求項1)。
【0008】上記目的を達成する他の手段は、ジャンパ
ー線の中間部を剛性導体で構成し、鉄塔アームの耐張碍
子連取り付け点より先端側に2本のFRP心入りポリマ
ー碍子を下向きに取り付け、この2本のFRP心入りポ
リマー碍子の下端の間隔を上端の間隔より大きくして、
その下端で前記剛性導体を、上から見て剛性導体がジャ
ンパー線の両端部より鉄塔アーム先端側に位置するよう
に支持したことを特徴とする(請求項2)。
【0009】上記目的を達成するさらに他の手段は、鉄
塔アームの下の鉄塔幹体の側面に、複数本のFRP心入
りポリマー碍子を、先端を連結しかつ基端の間隔を広げ
た状態で取り付け、そのポリマー碍子の先端連結部でジ
ャンパー線の中間部を、上から見てジャンパー線の中間
部が両端部より鉄塔アーム先端側に位置するように支持
したことを特徴とする(請求項3)。
【0010】
【作用】本発明においては、鉄塔アームの下でジャンパ
ー線の中間部を支持する碍子としてFRP心入りポリマ
ー碍子を使用する。FRP心入りポリマー碍子は、FR
P(繊維強化プラスチック)ロッドを中心に配置し、そ
のまわりにシリコンゴムやEPDM(エチレン−プロピ
レン−ジエン三元共重合体)などのポリマーを多段かさ
形の碍子形状にモールド成形したものである。長さ3〜
6m程度のものを1本ものとして製造することが可能で
ある。FRP心入りポリマー碍子はこのような構造であ
るため中実SP碍子に比べると、曲げ破壊強度、引張強
度が極めて大きく、重量が極めて小さい。275kV設
計のFRP心入りポリマー碍子と中実SP碍子の性能を
比較すると次のとおりである。
【0011】
【表1】
【0012】このように曲げ強度、引張強度が大きく、
しかも軽量なFRP心入りポリマー碍子を用いて、前記
のような構成でジャンパー線の中間部を支持すれば、鉄
塔アームの長さを短くでき、しかも鉄塔アームにかかる
荷重が軽減されるため、鉄塔を小型化することが可能と
なる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1ないし図9において、1は架空送電線
の本線、3はジャンパー線、5は鉄塔幹体、7は鉄塔ア
ーム、9は耐張碍子連、13はFRP心入りポリマー碍
子、15は支持金具である。
【0014】図1ないし図3は請求項1の発明の実施例
を示す。この狭線間架空送電線用ジャンパー装置では、
鉄塔アーム7の耐張碍子連取り付け点Pより先端側に、
2本のFRP心入りポリマー碍子13が線路方向に間隔
をあけて下向きに取り付けられている。このFRP心入
りポリマー碍子13の下端には支持金具15が取り付け
られ、この支持金具15によりジャンパー線3の中間部
が支持されている。この状態でジャンパー線3の中間部
は、上から見て(図2の状態で)両端部より鉄塔アーム
7の先端側に位置する。これによりジャンパー線3の中
間部と鉄塔幹体5との絶縁間隔が保たれる。
【0015】この構造で275kV設計の場合、風速4
0m/秒の風が当たると、FRP心入りポリマー碍子1
3の下端で約57cmの変位が出る。この変位は鉄塔アー
ム7の長さに予め含めておけばよい。また地震の振動に
対しては、FRP心入りポリマー碍子13の弾性で振動
を吸収でき、しかもその自重が小さいことから、FRP
心入りポリマー碍子13に発生する歪は小さく、破損の
おそれは全くないことが分かった。
【0016】これに対し、FRP心入りポリマー碍子1
3の代わりに中実SP碍子を使用して上記と同じジャン
パー装置を構成すると、風速40m/秒では破壊に至ら
ないものの、地震時には中実SP碍子に260〜446
kgの荷重がかかり、簡単に破壊してしまうことが分か
った。
【0017】図4ないし図6は請求項2の発明の実施例
を示す。この狭線間架空送電線用ジャンパー装置では、
ジャンパー線3の中間部が剛性導体例えばアルミパイプ
3aで構成されている。また鉄塔アーム7の耐張碍子連
取り付け点Pより先端側に、2本のFRP心入りポリマ
ー碍子13が線路方向に間隔をあけて下向きに取り付け
られている。2本のFRP心入りポリマー碍子13は上
端より下端の間隔を大きくしてあり、その各々の下端で
アルミパイプ3aをほぼ水平に支持している。この状態
でアルミパイプ3aは、上から見て(図5の状態で)ジ
ャンパー線3の両端部より鉄塔アーム7の先端側に位置
する。これによりアルミパイプ3aと鉄塔幹体5との絶
縁間隔が保たれる。
【0018】図7ないし図9は請求項3の発明の実施例
を示す。この狭線間架空送電線用ジャンパー装置では、
鉄塔アーム7の下の鉄塔幹体5の側面に、2本のFRP
心入りポリマー碍子13が、先端を連結しかつ基端を上
下方向に開いた状態で取り付けられている。このポリマ
ー碍子13の先端連結部に支持金具15が取り付けら
れ、この支持金具15によりジャンパー線3の中間部が
支持されている。この状態でジャンパー線3の中間部
は、上から見て(図8の状態で)両端部より鉄塔アーム
7の先端側に位置する。これによりジャンパー線3の中
間部と鉄塔幹体5との絶縁間隔が保たれる。この構造が
鉄塔アーム7の長さを最も短くすることができる。
【0019】なお図7ないし図9の実施例では、先端を
連結した2本のFRP心入りポリマー碍子を、基端を上
下方向に開いた状態で鉄塔幹体に取り付けたが、先端を
連結した2本のFRP心入りポリマー碍子は、基端を水
平方向に開いた状態で鉄塔幹体に取り付けてもよい。ま
た3本以上のFRP心入りポリマー碍子を、先端を連結
し、基端を開いた状態で鉄塔幹体に取り付ける構成とす
ることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軽
量なFRP心入りポリマー碍子によりジャンパー線の中
間部を支持し、しかもFRP心入りポリマー碍子の取り
付け点を従来より鉄塔アームの付け根の方に近づけるこ
とができるため、鉄塔アームの長さを短くすることがで
き、またこれにより鉄塔を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明の一実施例に係るジャンパー
装置の側面図。
【図2】 図1のジャンパー装置の平面図。
【図3】 図1のジャンパー装置の正面図。
【図4】 請求項2の発明の一実施例に係るジャンパー
装置の側面図。
【図5】 図4のジャンパー装置の平面図。
【図6】 図4のジャンパー装置の正面図。
【図7】 請求項3の発明の一実施例に係るジャンパー
装置の側面図。
【図8】 図7のジャンパー装置の平面図。
【図9】 図7のジャンパー装置の正面図。
【図10】 従来の狭線間架空送電線とそのジャンパー
装置を示す平面図。
【図11】 図10のジャンパー装置の正面図。
【符号の説明】
1:架空送電線の本線 3:ジャン
パー線 3a:アルミパイプ(剛性導体) 5:鉄塔幹
体 7:鉄塔アーム 9:耐張碍
子連 13:FRP心入りポリマー碍子 15:支持金
具 P:鉄塔アームの耐張碍子連取り付け点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄塔アームの耐張碍子連取り付け点より先
    端側にFRP心入りポリマー碍子を下向きに取り付け、
    このFRP心入りポリマー碍子の下端でジャンパー線の
    中間部を、上から見てジャンパー線の中間部が両端部よ
    り鉄塔アーム先端側に位置するように支持したことを特
    徴とする狭線間架空送電線用ジャンパー装置。
  2. 【請求項2】ジャンパー線の中間部を剛性導体で構成
    し、鉄塔アームの耐張碍子連取り付け点より先端側に2
    本のFRP心入りポリマー碍子を下向きに取り付け、こ
    の2本のFRP心入りポリマー碍子の下端の間隔を上端
    の間隔より大きくして、その下端で前記剛性導体を、上
    から見て剛性導体がジャンパー線の両端部より鉄塔アー
    ム先端側に位置するように支持したことを特徴とする狭
    線間架空送電線用ジャンパー装置。
  3. 【請求項3】鉄塔アームの下の鉄塔幹体の側面に、複数
    本のFRP心入りポリマー碍子を、先端を連結しかつ基
    端を先端より開いた状態で取り付け、そのポリマー碍子
    の先端連結部でジャンパー線の中間部を、上から見てジ
    ャンパー線の中間部が両端部より鉄塔アーム先端側に位
    置するように支持したことを特徴とする狭線間架空送電
    線用ジャンパー装置。
JP5289787A 1993-10-27 1993-10-27 狭線間架空送電線用ジャンパー装置 Pending JPH07135726A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003023726A (ja) * 2001-07-04 2003-01-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 架空送電線用ジャンパ装置
KR102403552B1 (ko) * 2022-03-30 2022-05-30 주식회사 남강엔지니어링 점퍼소켓 및 이를 포함하는 송전선로 연결시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4844798A (ja) * 1971-05-17 1973-06-27
JPS50150892A (ja) * 1974-05-24 1975-12-03

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