JPH1092046A - 光磁気情報再生装置 - Google Patents

光磁気情報再生装置

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JPH1092046A
JPH1092046A JP8247705A JP24770596A JPH1092046A JP H1092046 A JPH1092046 A JP H1092046A JP 8247705 A JP8247705 A JP 8247705A JP 24770596 A JP24770596 A JP 24770596A JP H1092046 A JPH1092046 A JP H1092046A
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Masakuni Yamamoto
昌邦 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱用光スポットを用いずに再生用光スポッ
トのみで磁壁移動再生を行うと、再生信号に2つの信号
が混在し、情報の再生が困難となる。 【解決手段】 光磁気媒体100に再生用光スポットを
照射して記録層10に記録されているピットを再生層8
に転写し、また再生層においてピット間に形成されてい
る磁壁を移動させ、再生ヘッド104で磁壁の移動を検
出することによって情報の再生を行う光磁気情報再生装
置において、再生用光スポット内のピットの向きに対応
して正または負の値をとる差動検出再生信号を検出する
手段と、再生光スポット内のピットの磁壁における左右
の磁化の向きに対応して正または負の値をとるエッジ検
出再生信号を検出する手段と、2つの検出手段の出力信
号に基づいて光磁気媒体の情報を再生する情報再生回路
110とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気媒体に対し
て光スポットを照射して記録情報を再生する光磁気情報
再生装置、特に磁壁移動再生方法を用いた光磁気情報再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、微小な光スポットを用いて情報の
記録や再生を行う高密度な光磁気媒体が注目されてい
る。図10に光磁気媒体に対して情報の記録再生を行う
光磁気記録再生装置の光学系を示している。図10にお
いて、28は記録再生用の光源の半導体レーザである。
半導体レーザ28から射出された発散光はコリメータレ
ンズ29で平行光束となる。コリメータレンズ29から
の平行光束はビーム整形プリズム30、偏光ビームスプ
リッタ31を経由して対物レンズ32に入射し、対物レ
ンズ32で光磁気媒体33の磁性層上に微小光スポット
として収束される。一方、光磁気媒体33に磁気ヘッド
34から外部磁界が与えられる。
【0003】光磁気媒体33からの反射光は再び対物レ
ンズ32を介して偏光ビームスプリッタ31に戻り、こ
こで反射光の一部が分離されて制御光学系へもたらされ
る。制御光学系では、分離光束を偏光ビームスプリッタ
35でさらに分離し、一方を再生光学系36に与えて情
報信号が生成され、他方を集光レンズ42、ハーフプリ
ズム43を介して光検出器44へ、またナイフエッジ4
5を介して光検出器46へ与えてオートフォーカスやオ
ートトラッキング等の制御信号が生成される。再生光学
系36は光束の偏光方向を45度回転させるための1/
2波長板37、光束を集光する集光レンズ38、光束を
分離する偏光ビームスプリッタ39、偏光ビームスプリ
ッタ39により分離された光束のそれぞれを検出する光
検出器40及び41からなっていて、光検出器40と4
1からの信号を差動検出することで光磁気信号が得られ
る。
【0004】次に、光磁気信号がどの様に得られるかを
図11を参照して説明する。まず、光磁気媒体33にお
いては磁化の方向の違いのピット(磁区)として情報が
記録されている。そのため、直線偏光の光を与えると、
磁化の方向の違いにより直線偏光の偏光方向が右回りか
左回りかに回転する。例えば、光磁気媒体33に入斜す
る直線偏光の偏光方向を図11に示す座標軸P方向と
し、下向き磁化に対する反射光は+θk回転したR+、
上向き磁化に対する反射光は−θk回転したR−とし、
また図11で示すような方向に検光子をおくと、検光子
を透過してくる光はR+に対しA、R−に対しBとな
り、これを光検出器で検出すると光強度の差として情報
を得ることができる。図10では、偏光ビームスプリッ
タ39が検光子の役目をしていて、分離した一方の光束
に対しP軸から+45度、他方の光束に対しP軸から−
45度の方向の検光子となる。つまり、光検出器40と
41で得られる信号成分は逆相となるので、それぞれの
信号を差動検出することで、ノイズが軽減された再生信
号を得ることができる。
【0005】以上のように光磁気媒体は半導体レーザの
熱エネルギーを用いて、磁性薄膜に垂直磁化として情報
であるピット(磁区)を記録し、磁気光学効果を利用し
てこの情報を読み出すものである。近年、この光磁気媒
体の記録密度を更に高める要求が強まっている。一般
に、光磁気媒体等の光ディスクの線記録密度は、再生光
学系のレーザ波長及び対物レンズのNA(開口数)に依
存すると言ってよい。即ち、再生光学系のレーザ波長λ
と対物レンズのNAが決まると光スポットの径が決まる
ため、再生可能なピット(磁区)の大きさはλ/(2N
A)程度が限界となってしまう。従って、従来の光ディ
スクで高密度化を実現するためには、再生光学系のレー
ザ波長を短くするか、あるいは対物レンズのNAを大き
くする必要がある。しかし、レーザ波長や対物レンズの
NAの改善にも限度がある。このため、記録媒体の構成
や読み取り方法を工夫して、記録密度を改善する技術が
開発されている。
【0006】例えば、特開平3−93058号公報にお
いては、磁気的に結合される再生層と記録保持層とを有
してなる多層膜の記録保持層に信号の記録を行うととも
に、磁化の向きをそろえた後の再生層にレーザ光を照射
して加熱し、再生層の昇温領域に記録保持層に記録され
た信号を転写しながら読み取る再生方法が提案されてい
る。また、特開平6−290496号公報では、複数の
磁性層を積層してなる光磁気媒体に光スポットを照射し
て、記録層に垂直磁化として記録されているピット(磁
区)を再生層に転写し、その再生層に転写したピット
(磁区)の磁壁を移動させ、記録層のピット(磁区)よ
りも大きくして再生する磁壁移動再生方式が提案されて
いる。
【0007】次に、この磁壁移動再生方式について説明
する。図12は磁壁移動再生方式に用いる光磁気媒体及
びその作用を説明するための模式図である。図12
(a)は光磁気媒体を表面からみた模式図、図12
(b)は断面からみた模式図である。図中48は再生用
の光スポット、47は光磁気媒体上の情報トラックであ
る。光磁気媒体は3層の磁性層から構成され、50,5
1,52はそれぞれ第1,第2及び第3の磁性層であ
る。各層中の矢印は原子スピンの向きを示している。ス
ピンの向きが相互に逆向きの領域部に磁壁49が形成さ
れている。
【0008】図12(c)はこの光磁気媒体に形成され
る温度分布を示したグラフである。今、位置XS では、
媒体温度が第2の磁性層51のキューリー点温度近傍の
温度TS になっているものとする。図12(d)は図1
2(c)の温度分布に対応する第1の磁性層50の磁壁
エネルギー密度σ1の分布を示している。図12(d)
のようにX方向に磁壁エネルギー密度σ1の勾配がある
と、位置Xに存在する各層の磁壁に対して図中に示すよ
うな力F1が生じ、この力F1は磁壁エネルギーの低い
方に磁壁を移動させるように作用する。第1の磁性層5
0は、磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度が大きいので、単
独ではこの力F1によって容易に磁壁が移動する。しか
し、位置XS より手前(図12では右側)の領域では、
まだ媒体温度がTS より低いので、磁壁抗磁力の大きな
第3の磁性層52との交換結合により、第3の磁性層5
2中の磁壁の位置に対応する位置に第1の磁性層50中
の磁壁も固定されることになる。
【0009】ここで、図12(b)に示すように磁壁4
9の一つが媒体の位置XS にあると媒体温度が第2の磁
性層51のキューリー点温度近傍の温度TS まで上昇
し、第1の磁性層50と第3の磁性層52との間の交換
結合が切断される。この結果、第1の磁性層50中の磁
壁49は矢印で示すようにより温度が高く磁壁エネルギ
ー密度の小さな領域へと瞬間的に移動する。即ち、再生
用の光スポット48が通過すると、前述のように磁壁が
移動し、スポット内の第1の磁性層50の原子スピンは
全て一方向に揃う。そして、媒体の移動に伴って磁壁が
瞬間的に移動し、光スポット内の原子スピンの向きが反
転して全て一方向に揃う。この結果、光スポットによっ
て再生される信号は第3の磁性層52に記録されている
ピット(磁区)の大きさによらず常に一定の振幅にな
り、光学的な回折限界に起因する波形干渉の問題から解
放される。従って、ピット(磁区)を再生する場合、レ
ーザ波長λと対物レンズのNAから決まる分解能限界の
λ/(2NA)程度よりも小さなものを再生でき、記録
密度を高めることが可能となる。
【0010】図13は磁壁移動再生に用いられる光学系
の概略構成を示した図である。図13において、53は
記録再生用の半導体レーザで、波長は例えば780nm
である。55は加熱用の半導体レーザで、波長は例えば
1.3μmである。両方とも記録媒体に対してP偏光で
入斜するように配置されている。半導体レーザ53及び
55から射出されたレーザビームは不図示のビーム整形
手段でほぼ円形状にビーム整形された後、それぞれコリ
メータレンズ54,56で平行光束に変換される。ここ
で、57は780nmの光は100%透過し、1.3μ
mの光は100%反射するように設計されたダイクロッ
クミラー、58はP偏光は70〜80%を透過し、それ
に対して垂直の成分であるS偏光はほぼ100%反射す
る偏光ビームスプリッタである。
【0011】コリメータレンズ54及び56で変換され
た平行光束はダイクロックミラー57、偏光ビームスプ
リッタ58を経て対物レンズ59に入射する。この際、
780nmの光束は対物レンズ59の開口の大きさに対
して大きくなるように、1.3μmの光束は対物レンズ
59の開口の大きさに対して小さくなるようにしてあ
る。従って、同じ対物レンズ59を用いても1.3μm
の光束に対してはレンズのNAが小さく作用し、記録媒
体60上での光スポットの大きさが780nmのものに
比べ大きくなる。記録媒体60からの反射光は再び対物
レンズ59を経て平行光束になり、偏光ビームスプリッ
タ58で反射されて光束61となる。光束61は不図示
の光学系に入射し、波長分離等がなされた後、サーボエ
ラー信号や情報再生信号が生成される。
【0012】次に、図13における記録媒体上の記録再
生用光スポットと加熱用の光スポットの関係を図14を
参照して説明する。まず、図14(a)において、62
は波長780nmの記録再生用の光スポット、63は波
長1.3μmの加熱用の光スポットである。64はラン
ド65に記録されたピット(磁区)の磁壁、66はグル
ーブである。また、67は加熱用光スポット63により
温度が上昇した領域を示している。このようにグルーブ
66の間のランド65上において、記録再生用の光スポ
ット62と加熱用の光スポット63を結合させることに
より、移動している媒体上に図14(b)に示すような
温度勾配を形成する事ができる。温度勾配と記録再生用
の光スポット62との関係は図12で説明した通りであ
り、これによって前述のような磁壁移動再生を行うこと
ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
磁壁移動再生方法では、再生用の光スポットと加熱用の
光スポットを用いて再生を行っているため、半導体レー
ザなどの部品が増加し、構成が複雑になってしまう。そ
こで、加熱用の光スポットを用いずに、再生用の光スポ
ットのみで磁壁移動再生を行うことによって構成を簡単
化することができる。しかし、このように再生用光スポ
ットのみで再生を行う場合は、再生用光スポット内に光
磁気媒体上の高温部のピークがくることから、磁壁の移
動する方向が光磁気媒体が進む方向と逆の側と、光磁気
媒体が進む方向と同じ側の2つに存在することになる。
そのため、再生信号に2つの信号の影響が混じってしま
い、情報の再生が困難になるという問題があった。
【0014】そこで、本発明は、1ビームでの情報再生
を可能とし、簡単な構成で磁壁移動再生を行うことがで
きる光磁気情報再生装置を提供することを目的としたも
のである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、記録層
及び再生層を積層してなる光磁気媒体に、再生用光スポ
ットを照射して前記記録層に垂直磁化として記録されて
いるピットを前記再生層に転写し、また、前記再生層に
おいてピット間に形成されている磁壁を移動させ、再生
ヘッドで磁壁の移動を検出することによって情報の再生
を行う光磁気情報再生装置において、前記再生用光スポ
ット内のピットの向きに対応して正または負の値をとる
差動検出信号を検出する第1の信号検出手段と、前記再
生光スポット内のピットの磁壁における左右の磁化の向
きに対応して正または負の値をとるエッジ検出再生信号
を検出する第2の信号検出手段と、前記第1及び第2の
信号検出手段の出力信号に基づいて前記光磁気媒体の記
録情報を再生する手段とを有することを特徴とする光磁
気情報再生装置によって達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態の構成を示したブロック図である。図1におい
て、100は情報を記録、再生するためのディスク状の
光磁気媒体であり、スピンドルモータ101の駆動によ
って所定の速度で回転する。光磁気媒体100として
は、図12で説明したように3層の磁性層を有する光磁
気媒体が使用され、情報再生方法として磁壁移動による
再生方法が採られている。また、光磁気媒体100はカ
ートリッジ式になっていて、交換できる構造である。1
02は装置の各部を制御する制御回路であり、インター
フェースコントローラ103を通して外部のコンピュー
タなどの情報処理装置と接続されている。制御回路10
2は情報処理装置との情報の送受信を制御したり、各部
を制御して光磁気媒体100への情報の記録、再生動作
を制御する。
【0017】光ヘッド104は光磁気媒体100に光ビ
ームを照射して情報を記録、再生するための記録再生ヘ
ッドである。光ヘッド104は半導体レーザ、半導体レ
ーザのレーザビームを微小光スポットに絞り込む対物レ
ンズ、光磁気媒体100からの反射光を検出する光検出
器などの種々の光学素子から構成されている。光ヘッド
104の構成については詳しく後述する。磁気ヘッド1
05は光磁気媒体100を挟んで光ヘッド104と対向
して設けられ、情報記録時に光磁気媒体100に磁界を
印加する。光ヘッド制御回路106は光ヘッド104及
び光ヘッド104から光磁気媒体100に照射される光
ビームの位置を制御するための制御回路である。即ち、
光ヘッド制御回路106では光ヘッド104を光磁気媒
体100の半径方向に移動させて所望のトラックにアク
セスしたり、光ヘッド104からの光ビームが回転して
いる光磁気媒体100の媒体面に合焦するようにフォー
カス制御を行ったり、光ヘッド104の光ビームが情報
トラックに追従するようにトラッキング制御を行う。な
お、スピンドルモータコントローラ109は制御回路1
02の指示に応じて光磁気媒体100の回転を制御す
る。
【0018】情報記録回路107は制御回路102の制
御に応じて光磁気媒体100に情報を記録する回路、情
報再生回路108は光ヘッド104からの読み取り信号
をもとに光磁気媒体100の記録情報を再生する回路で
ある。情報処理装置から記録命令が発行されると、制御
回路102は各部を制御して光ヘッド104を目的の情
報トラックに移動させ、また情報処理装置から送信され
た情報信号を情報記録回路107に転送する。情報記録
回路107では情報信号を変調し、変調した信号によっ
て磁気ヘッド105を駆動し、また光ヘッド104内の
半導体レーザに記録用の一定の駆動電流を供給する。こ
のようにして光磁気媒体100に一定強度の光ビームを
照射しながら情報信号に応じて変調された磁界を印加
し、光磁気媒体100の情報トラック上に情報の記録を
行う。また、他の情報記録方式として、磁気ヘッド10
5から一定方向の磁界を印加しながら光ヘッド104か
ら情報信号に応じて強度変調された光ビームを照射する
ことによって記録を行うこともできる。
【0019】一方、情報処理装置から再生命令が発行さ
れた場合は、制御回路102は各部を制御して光ヘッド
104を目的の情報トラックに移動させる。また、制御
回路102では情報記録回路107を制御して光ヘッド
104内の半導体レーザに再生用の一定の駆動電流を供
給し、光ヘッド104から再生用の一定の光ビームを光
磁気媒体100の情報トラックに走査する。このとき、
光ヘッド104で光磁気媒体100からの反射光を検出
し、情報再生回路109ではこの読み取り信号をもとに
記録情報を再生する。再生信号は制御回路102の制御
によってインターフェースコントローラ103を介して
外部の情報処理装置に転送される。ここで、本実施形態
では、前述のような磁壁移動再生を行うのであるが、こ
の磁壁移動再生に光学的エッジ再生方法を採用して1つ
の再生光スポットによる磁壁移動再生を実現している。
本実施形態の再生動作を説明する前に、この光学的エッ
ジ再生について説明する。
【0020】まず、光磁気媒体は垂直磁化の方向の違い
としてピット(磁区)を形成するのであるが、その方法
にはピットのセンターの位置に情報の意味を持たせるピ
ット位置記録方式と、ピットのエッジの位置に情報を持
たせるピットエッジ記録方式がある。この両者を比べる
と、ピットエッジ記録の方が記録密度を上げることがで
きるので、近年においてはピットエッジ記録及び再生方
式が盛んに研究開発されている。
【0021】本願発明者においては、特開平4−279
710号公報で光学的に光磁気ピット(磁区)のエッジ
を検出する方法を提案している。次に、この光学的エッ
ジ再生方法について説明する。図2は光磁気媒体に記録
されているピット(磁区)上を光スポットが移動する様
子を示している。図2においては、光スポットは
(a),(b),(c)の順に移動している。即ち、下
向き磁化のピット(磁区)から境界領域(磁壁を含む領
域)に移り、更に上向き磁化のピット(磁区)へと移っ
ている。ここで、このように光スポットが移動した場合
の光検出器上での光の分布について考えてみる。但し、
図11で示したように下向き磁化からの反射光をR+、
上向き磁化からの反射光をR−とし、それぞれのP軸成
分、S軸成分を(P+、S+)、(P+、S−)とす
る。
【0022】まず、P軸成分について考えると、図2
(a),(b),(c)と光スポットが移行する際P軸
成分はほとんど変わらずP+である。よって、再生用の
光検出器上での光の振幅分布(大きさは無視して形だけ
を見る)は図3(a)のように、光の強度分布(大きさ
は無視して形だけを見る)は図3(b)のようになり、
ほとんど変わらない。次に、S軸成分について考える
と、図2(a),(c)では光スポット内でS+か、ま
たはS−の一様な分布となるので、再生用の光検出器上
での光の振幅(大きさは無視して形だけを見る)は図3
(c)、光の強度(大きさは無視して形だけを見る)は
図3(d)のようになる。
【0023】図4は光学的エッジ再生に用いる再生光学
系を示している。図4では再生光学系のみを示している
が、そのほかは図10と同じものを用いることができ
る。なお、図4では図10と同一部分は同一符号を付し
ており、37は1/2波長板、38は集光レンズ、39
は偏光ビームスプリッタである。また、68及び69は
各々2分割光検出器であり、それぞれの分割線は光磁気
媒体上の情報トラックに直交する方向に対応している。
つまり、情報トラックを図10の光学系と図4の再生光
学系を用いて2分割検出器に投影すると、その像は分割
線と垂直に交差する。70,71,72は差動検出用の
アンプであり、73はエッジ検出再生信号を示してい
る。
【0024】図5は図2のように光スポットが下向き磁
化のピット(磁区)から磁化の反転する境界を経て上向
き磁化のピット(磁区)へ移行するときの2分割光検出
器68及び69上での光強度の変化を示している。図5
(a),(b),(c)は2分割光検出器68、図5
(d),(e),(f)は2分割光検出器69の光強度
の変化である。図5においては、それぞれのX軸はその
下に示す2分割光検出器上の位置を示し、Y軸は強度の
大きさを示している。Y軸は2分割光検出器の分割線に
対応している。
【0025】ここで、光スポットが図2(a)のように
下向き磁化のピット(磁区)上にある場合、2分割光検
出器68上の光強度の分布は図5(a)、2分割光検出
器69上の光強度の分布は図5(d)のようになる。そ
れぞれの分布の形はY軸について対称であり、また強度
のピークはY軸上にある。ピークの大きさは図5(a)
の方が図5(d)よりも大きい。この場合は、2分割光
検出器68と69の個々の光検出器68−1と68−
2、及び69−1と69−2で得られる検出信号はそれ
ぞれ同じであるので、差動アンプ70と71を用いて差
動検出して得られる信号はどちらも0となる。
【0026】逆に、光スポットが図2(c)のように上
向き磁化のピット(磁区)上にある場合、2分割光検出
器68上の光強度の分布は図5(c)、2分割光検出器
69上の光強度分布は図5(f)となり、図5(a)と
(d)が逆転した形となる。この場合も、個々の光検出
器68−1と68−2、及び69−1と69−2で得ら
れる検出信号はそれぞれ同じであるので、差動アンプ7
0と71を用いて得られる信号はどちらも0となる。
【0027】一方、光スポットが図2(b)のように下
向き磁化から上向き磁化に反転する位置にある場合は、
2分割光検出器68,69上の光強度の分布は各々図5
(b)、(e)となり、どちらも分布のピークはY軸を
中心にX軸の+側と−側とに分かれる。また、ピークの
大きさは図5(b)の方は−側が大きく、図5(e)の
方は逆に+側が大きくなる。この場合は、差動アンプ7
0では(68−2)−(68−1)の信号が得られるの
で、負の値の信号が得られる。一方、差動アンプ71で
は、(69−2)−(69−1)の信号が得られるの
で、正の値の信号が得られる。更に、差動アンプ70と
71の出力信号を差動アンプ72で差動検出すると、
(差動アンプ71)−(差動アンプ70)の信号が得ら
れるので、エッジ検出再生信号73として正の値の信号
が得られる。
【0028】このように下向きの磁化から上向きの磁化
に光スポットが移動する場合、磁化の反転する位置でエ
ッジ検出再生信号73は正の値のピーク信号が得られ
る。逆に、上向きの磁化から下向きの磁化に光スポット
が移動する際は同様の原理で磁化の反転する位置で負の
値のピーク信号が得られる。この方法によると、光スポ
ット内が一様な磁化である時はエッジ検出再生信号73
は常に0の値を取り、光スポット内に磁化の境界(磁
壁)が入ってくると正または負のピーク信号が得られ
る。
【0029】次に、本実施形態の具体的な情報の再生動
作について説明する。図6(a)は光磁気媒体100に
光スポットを照射したときの平面図、図6(b)はその
ときの光磁気媒体100の各磁性層の状態を示してい
る。図中1は情報トラック、2はランド、3はグルーブ
である。グルーブ3は隣接する情報トラックからの磁壁
移動の影響を遮断する役割を持っている。その方法とし
ては、例えば従来のグルーブの深さよりも深い構造にし
たり、グルーブのみアニールして磁性を消去したりする
方法がある。4は再生用(記録用)の光スポットであ
る。情報を再生する場合、光ヘッド104から光スポッ
ト4が記録が行わない程度の一定強度の光パワーで照射
される。
【0030】このように光スポット4を照射すると、図
6(a)のように卵型の等高線で示すような温度分布が
光磁気媒体上に生じる。光磁気媒体100の移動方向は
矢印A方向(図中左側)としている。光磁気媒体100
は前述のように図12のものを用いており、8,9,1
0はそれぞれ第1,第2,第3の磁性層である。第1の
磁性層8は再生層、第2の磁性層9は調整層、第3の磁
性層10は記録層である。各層中の矢印は原子スピンの
向きを表わし、スピンの向きが相互に逆向きの領域には
11等の磁壁が形成されている。
【0031】また、5の領域は高温部であり、第2の磁
性層9はキューリー点温度以上になっている。このた
め、図6(b)にように第2の磁性層9では磁化が消失
している。ここで、低温の領域と高温部5の領域の境界
に第3の磁性層10に記録されている磁区の磁壁12及
び13がさしかかると、磁壁12は媒体が移動する方向
と逆の側から高温部に向かって移動し(矢印B方向)、
磁壁13は媒体が移動する方向と同じ側から高温部に向
かって移動する(矢印C方向)。6は磁壁12が移動す
る領域、7は磁壁13が移動する領域を示している。し
かし、このままでは、光スポット4に磁壁12の情報と
磁壁13の情報が混じってしまうので、所望の情報を再
生することができない。本実施形態では、前述のような
光学的エッジ再生方法を磁壁移動再生に使用することに
よって、光スポット内に2つの磁壁移動が混在しても1
ビームでの正確な磁壁移動再生を実現している。
【0032】図7は本実施形態で用いる再生光学系と信
号処理回路を示している。再生光学系は光ヘッド104
内に、信号処理回路は情報再生回路108内に設けられ
ている。なお、光ヘッド104内には再生光学系のほか
に図10で説明したような半導体レーザや対物レンズな
どを含む光学系が設けられているが、図7では省略して
いる。図7において、14は再生光学系で、その中の1
5〜19は図4で説明したものと同じである。即ち、1
5は1/2波長板、16は集光レンズ、17は偏光ビー
ムスプリッタである。
【0033】また、18,19は2分割光検出器で、各
々の分割線は光磁気媒体上の情報トラックに直交する方
向に対応している。20〜22も図4で説明したものと
同じで、差動検出用のアンプである。差動アンプ22の
出力からエッジ検出再生信号73が得られる。エッジ検
出再生信号については図2〜図5で説明したので、詳し
い説明は省略する。24,25は加算アンプであり、そ
れぞれ2分割光検出器18,19の信号を加算する。つ
まり、加算アンプ24により(18−1)+(18−
2)の信号が得られ、加算アンプ25により(19−
1)+(19−2)の信号が得られる。26は差動アン
プであり、(加算アンプ25)−(加算アンプ24)の
信号が得られる。差動アンプ26からは図10の従来例
と同様に差動検出再生信号27が出力される。磁壁移動
情報再生回路110ではエッジ検出再生信号23、差動
検出再生信号27をもとに記録情報を再生し、磁壁移動
情報再生信号111として出力する。磁壁移動情報再生
回路110の動作については詳しく後述する。
【0034】ここで、図6において、6と7の高温部の
領域で磁壁の移動が瞬時に行われたとすると、6と7の
高温部の領域での磁化の方向の組み合わせは図8
(a),(b),(c),(d)の4種類となる。つま
り、図8(a)では6,7の領域とも上向き磁化、図8
(b)では6の領域が上向き磁化で7の領域が下向き磁
化、図8(c)では6の領域が下向き磁化で、7の領域
が上向き磁化、図8(d)では6,7とも下向き磁化で
ある。図8の6,7は各々図6の6,7に対応してい
て、高温部5における磁壁の移動領域である。また、6
と7の領域の光スポット4に対する影響がほぼ等しいも
のとする。
【0035】理想的には領域6,7の大きさが同じで、
その境界が光スポット4の中心にきていることが望まし
いが、実際には光磁気媒体100が移動しているので、
6と7の境界は媒体の移動している側に少しずれる。し
かし、磁壁が移動する領域の大きさは図6(b)のよう
に磁壁が移動する側の領域7の方が、その反対側の領域
6よりも大きくなる。従って、光スポット4による温度
上昇を制御することによって、即ち図1の情報記録回路
107内のレーザ駆動回路(図示せず)で半導体レーザ
の駆動電流を制御し、光スポットの光強度を制御するこ
とによって、6と7の領域の光スポット4に対する再生
信号への影響をほぼ等しくすることができる。
【0036】図8では説明を簡単にするために理想的に
領域6と7の大きさが同じで、その境界が光スポット4
の中心にきているものとする。また、図8(a)〜
(d)のそれぞれの分布は2分割光検出器18上の光の
分布を示している。2分割光検出器19上の光の分布に
ついては省略しているが、磁化パターンが図8(a)の
場合は図8(d)の分布、図8(b)の場合は図8
(c)の分布、図8(c)の場合は図8(b)の分布、
図8(d)の場合は図8(a)のような分布となる。こ
こで、図8(a)では光スポット4内で一様に上向き磁
化となるので、2分割光検出器18上の分布は図5
(a)と同様にY軸について対称となる。図8(b)で
は光スポット4内に下向き磁化と上向き磁化の境界があ
るので、2分割光検出器18上の分布は図5(b)と同
様に分布のピークはY軸を中心にX軸の+側と−側に分
かれる。また、図8(c)では図8(b)とは磁化の組
み合わせが逆となるので、2分割光検出器18上の分布
は図8(b)の分布の左右が逆の形となる。図8(d)
では光スポット4内で一様に下向き磁化となるので、2
分割光検出器18上の分布は図5(c)と同様にY軸に
ついて対称となる。
【0037】次に、光スポット4を光磁気媒体100の
情報トラックに走査したときに得られる差動検出再生信
号とエッジ検出再生信号を図9に基づいて説明する。ま
ず、図9(a)は図6の磁壁の移動する領域6と7の磁
化パターンを示している。磁化パターンは図9(a)の
ように光スポット4を情報トラックに走査したときに
(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の順に変化するものと
する。図9(b)は図9(a)の磁化のパターンに対し
て得られる差動検出再生信号27を示している。差動検
出再生信号27は図7の差動アンプ26から出力される
信号である。差動検出再生信号27は磁化パターンが
(イ)のように一様に上向き磁化の場合は負の信号が得
られ、磁化パターンが(ハ)のように一様に下向き磁化
の場合は正の信号が得られる。また、磁化パターンが
(ロ)や(ニ)のように左右で磁化の向きが異なる場合
は0の値となる。
【0038】図9(c)は図9(a)の磁化パターンに
対して得られるエッジ検出再生信号23を示している。
エッジ検出再生信号は差動アンプ22から出力される信
号である。エッジ検出再生信号は磁化パターンが(ロ)
のように領域6が上向き磁化で領域7が下向き磁化の場
合は正の信号が、(ニ)のように領域6が下向き磁化で
領域7が上向き磁化の場合は負の信号が得られる。ま
た、磁化パターが(イ)や(ハ)のように一様の磁化の
場合は0の値となる。図4、図5では磁壁が通過する一
瞬の間に正または負のピーク信号が得られると説明した
が、ここでは磁化パターンが次の磁化パターンに変わる
まで保持されるので、エッジ検出再生信号は図9(c)
のようにピーク信号ではなく正または負の一定の値を取
ることになる。
【0039】以上の説明から明らかなように4つの磁化
パターンに対して差動検出再生信号とエッジ検出再生信
号は各々別の信号になることがわかる。つまり、差動検
出再生信号とエッジ検出再生信号のそれぞれの値だけで
は、領域6及び7の磁化の方向を特定することができな
かったが、差動検出再生信号とエッジ検出再生信号を組
み合わせることにより、領域6及び7の磁化の方向を識
別することができる。例えば、領域6についてみると、
差動検出再生信号とエッジ検出再生信号の値が(負、
0)と(0、正)の時は領域6の磁化は上向き、(正、
0)と(0、負)のときは下向きとなる。同様に領域7
についてみると、差動検出再生信号とエッジ検出再生信
号の値が(負、0)と(0、負)の時は領域7の磁化は
上向き、(0、正)、(正、0)のときは下向きとな
る。
【0040】エッジ検出再生信号23と差動検出再生信
号27は磁壁移動情報再生回路110に出力され、磁壁
移動情報再生回路110においては2つの信号に基づい
て再生信号を生成する。具体的には、エッジ検出再生信
号23と差動検出再生信号27をサンプリングし、正の
信号ならば+1とし、負の信号ならば−1とし、0の信
号ならば0とする。エッジ検出再生信号23と差動検出
再生信号27を+1、−1、0の組み合わせで示すと、
図9(a)の磁化パターンが(イ)のように左右とも上
向きの場合は(エッジ検出再生信号23、差動検出再生
信号27)=(−1、0)となる。また、磁化パターン
が(ロ)のように左が下向き、右が上向きの場合は
(0、+1)になる。更に、磁化パターンが(ハ)のよ
うに左右とも下向きの場合は(+1、0)、(ニ)のよ
うに左が上向き、右が下向きの場合は(0、−1)とな
る。
【0041】このように組み合わせは(−1、0)、
(0、+1)、(+1、0)、(0、−1)の4種類で
それぞれ異なる組み合わせである。つまり、どの組み合
わせであるかが分かると、左右の磁化のパターンを一義
的に知る事ができる。今、図9(a)の磁化パターンの
右だけに注目すると、磁壁移動情報再生回路110では
(エッジ検出再生信号23、差動検出再生信号27)の
組み合わせが(−1、0)、(0、+1)の時は上向き
磁化が検出されたことを示す再生信号を磁壁移動情報再
生信号111として出力し、逆に、(+1、0)、
(0、−1)の時は下向き磁化が検出されたことを示す
再生信号を磁壁移動情報再生信号111として出力す
る。
【0042】また、図9(a)の磁化パターンの左だけ
に注目すると、エッジ検出再生信号23、差動検出再生
信号27の組み合わせが(−1、0)、(0、−1)の
時は上向き磁化が検出されたことを示す再生信号を磁壁
移動情報再生信号111として出力し、逆に、(0、+
1)、(+1、0)の時は下向き磁化が検出されたこと
を示す再生信号を磁壁移動情報再生信号111として出
力する。どちらに注目するかは、装置により予め決めて
おくものとする。このようにして磁壁移動情報再生回路
110では光磁気媒体100の記録情報を再生し、制御
回路102に出力する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、差
動検出再生信号と同時にエッジ検出再生信号を検出し、
2つの信号に基づいて光磁気媒体の記録情報を再生する
ようにしたので、再生光スポット内に磁壁の移動する方
向が2つ存在したとしても、2つの情報が混在すること
はなく、記録情報を正確に再生することができる。従っ
て、1ビームでの磁壁移動再生を正確に行うことが可能
となり、2ビームに比べて光学系を大幅に簡単化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示した図である。
【図2】図1の実施形態に用いられる光学的エッジ再生
を説明するための図である。
【図3】図1の実施形態に用いられる光学的エッジ再生
を説明するための図である。
【図4】光学的エッジ再生に用いられる光学系を示した
図である。
【図5】光学的エッジ再生における2分割光検出器上の
光の分布を示した図である。
【図6】図1の実施形態の1ビームでの磁壁移動再生を
説明するための図である。
【図7】図1の実施形態の再生光学系及び信号処理回路
を示した図である。
【図8】図1の実施形態の2分割光検出器上の光の分布
を示した図である。
【図9】図1の実施形態の磁化パターンに対する差動検
出再生信号とエッジ検出再生信号を示した図である。
【図10】従来例の光磁気記録再生装置の光学系を示し
た図である。
【図11】光磁気再生の原理を説明するための図であ
る。
【図12】従来例の磁壁移動再生を説明するための図で
ある。
【図13】磁壁移動再生に用いられる光学系を示した図
である。
【図14】磁壁移動再生で用いられる2ビームの位置関
係を示した図である。
【符号の説明】
1 情報トラック 5 高温部 6,7 磁壁の移動する領域 8 第1の磁性層(再生層) 9 第2の磁性層(調整層) 10 第3の磁性層(記録層) 14 再生光学系 16 対物レンズ 18,19 2分割光検出器 20,21,22,26 差動アンプ 24,25 加算アンプ 100 光磁気媒体 102 制御回路 104 光ヘッド 108 情報再生回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録層及び再生層を積層してなる光磁気
    媒体に、再生用光スポットを照射して前記記録層に垂直
    磁化として記録されているピットを前記再生層に転写
    し、また、前記再生層においてピット間に形成されてい
    る磁壁を移動させ、再生ヘッドで磁壁の移動を検出する
    ことによって情報の再生を行う光磁気情報再生装置にお
    いて、前記再生用光スポット内のピットの向きに対応し
    て正または負の値をとる差動検出信号を検出する第1の
    信号検出手段と、前記再生光スポット内のピットの磁壁
    における左右の磁化の向きに対応して正または負の値を
    とるエッジ検出再生信号を検出する第2の信号検出手段
    と、前記第1及び第2の信号検出手段の出力信号に基づ
    いて前記光磁気媒体の記録情報を再生する手段とを有す
    ることを特徴とする光磁気情報再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光磁気情報再生装置に
    おいて、前記再生用光スポットによる温度上昇によって
    生じる磁壁の移動領域のうち、前記光磁気媒体の進む側
    から温度の高い方向に磁壁が移動する領域と、前記光磁
    気媒体の進む側とは逆の方向から温度の高い方向に磁壁
    が移動する領域の再生信号に与える影響が概ね同じにな
    るように前記再生用光スポットの強度を制御する手段を
    有することを特徴とする光磁気情報再生装置。
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