JPH0512745A - 光磁気デイスク装置 - Google Patents

光磁気デイスク装置

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JPH0512745A
JPH0512745A JP16719691A JP16719691A JPH0512745A JP H0512745 A JPH0512745 A JP H0512745A JP 16719691 A JP16719691 A JP 16719691A JP 16719691 A JP16719691 A JP 16719691A JP H0512745 A JPH0512745 A JP H0512745A
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JP
Japan
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recording medium
magneto
optical
magnetic field
optical pickup
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Application number
JP16719691A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Fujiwara
恒夫 藤原
Takeshi Yamaguchi
毅 山口
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光磁気ディスク装置は、同一基板1a上に光
磁気記録媒体1eと磁気記録媒体1fとが形成されたデ
ィスク1を用い、基板1a側から光ピックアップ3によ
り光ビームを照射して光磁気記録媒体1eに情報の記録
再生を行い、他面側から磁気ヘッド29により磁気記録
媒体1fに磁界を印加して情報の記録再生を行う。ま
た、光磁気記録用の外部磁界発生手段32の位置決め
を、磁気記録用の磁気ヘッド29と同一の位置決め機構
により行う。 【効果】 ディスク1の両面を有効に使用することがで
きる。また、磁気ヘッド29と外部磁界発生手段32と
の位置決め機構を同一にすることにより、光ピックアッ
プ3の位置決め機構が簡素化され、質量が減少するとと
もに、光ピックアップ3の移動速度が増大し、光ピック
アップ3と外部磁界発生手段32との位置決めが精度良
く行われるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一の基板上に光磁気
記録媒体と磁気記録媒体とを形成した光磁気ディスク
に、光ピックアップ及び磁気ヘッドにより、光磁気記録
再生および磁気記録再生を行う光磁気ディスク装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、光ビームを微小スポットに集光
し、光磁気記録媒体に照射して情報の記録再生を行う光
磁気ディスク装置が広く知られている。このような光磁
気ディスク装置においては、光磁気記録媒体として、デ
ィスク面に対して磁化が垂直に配向する垂直磁化膜が用
いられている。
【0003】常温において、この垂直磁化膜の保磁力は
大きいため、磁化の向きを変えるのは困難である。しか
しながら、この垂直磁化膜に光ビームを照射すると、そ
の部分の温度が上昇し、キュリー温度に近づくにつれて
保磁力が低下するため、外部磁界を逆向きに印加する
と、光ビームを照射された部分のみ磁化の向きが反転
し、情報の記録を行うことができる。情報を記録する方
法としては、外部磁界を一定に保ち、光ビームを情報に
応じて点滅させる光変調方式と、光ビームを一定に保
ち、外部磁界の向きを情報に応じて反転させる磁界変調
方式がある。
【0004】上記磁界変調方式によって情報の記録を行
う際には、外部磁界を高速に反転させる必要がある。こ
の場合、外部磁界発生用磁石は非常に小さなものとな
り、ディスク全面に磁界を印加することは困難で、光ビ
ームが照射されている狭い範囲にだけ磁界が印加される
ことになる。したがって、光ビームと外部磁界発生用磁
石との位置を精度よく一致させるために、光ピックアッ
プと外部磁界発生用磁石とは、同一の位置決め機構によ
って位置決めがなされている。
【0005】また、ディスクに記録されている情報の再
生は、ディスクからの反射光の偏光面における変化を検
出することによって行われる。通常、この光磁気記録媒
体が成膜されているディスクには、案内溝と、プリフォ
ーマット部と呼ばれる凹凸が形成された部位とが、ディ
スク作製時にあらかじめ形成されている。この案内溝
は、光ビームを所定トラックに照射するためのトラッキ
ングに用いられ、光ビームは、トラッキングサーボ機構
により案内溝に沿って走査される。
【0006】一方、プリフォーマット部には、トラック
番号やセクター番号等のアドレス情報が記録されてお
り、光磁気ディスク装置は、このアドレス情報を再生す
ることにより、光ビームが走査しているトラックの物理
的な位置を知ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、多くの光学
部品で構成されている光ピックアップは非常に高価なも
のであるため、光磁気ディスク装置には、通常、1つの
光ピックアップしか設けられていない。さらに、ディス
クを光磁気ディスク装置外に取り出すことができない、
すなわち、ディスクを裏返すことができない場合には、
ディスクの片面にしか情報の記録再生を行うことができ
ない。したがって、このような光磁気ディスク装置にお
いては、2枚のディスクを張り合わせた両面ディスクは
用いられず、片面仕様のディスクが用いられ、このディ
スクの裏面は有効に活用されていない。
【0008】また、光ピックアップと外部磁界発生用磁
石との位置決めを同一の位置決め機構によって行うた
め、光磁気ピックアップと外部磁界発生用磁石とは常に
一定の位置関係を保持することが可能であるが、位置決
め機構の可動部の質量が大きくなり、光ピックアップの
移動速度の低下を招くという問題を生じていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
磁気ディスク装置は、上記課題を解決するために、光透
過性を有する基板上に光磁気記録媒体が形成され、さら
に磁気記録媒体が形成されたディスクを用い、基板側か
ら上記光磁気記録媒体に光ビームを照射する光ピックア
ップと、光磁気記録媒体に磁界を印加する外部磁界発生
手段と、他面側から上記磁気記録媒体に磁界を印加する
磁気ヘッドとを備えていることを特徴としている。
【0010】また、請求項2の発明に係る光磁気ディス
ク装置は、上記請求項1の発明に係る光磁気ディスク装
置において、上記光ピックアップの位置決めを行う光ピ
ックアップ用位置決め機構と、外部磁界発生手段および
磁気ヘッドの位置決めを同時に行う磁気ヘッド用位置決
め機構とを備え、この光ピックアップ用位置決め機構と
磁気ヘッド用位置決め機構とは、光ピックアップにより
再生した光磁気記録媒体に記録されている位置情報と、
磁気ヘッドにより再生した磁気記録媒体に記録されてい
る位置情報とを比較することにより、上記外部磁界発生
手段と光ピックアップの位置合わせを行うことを特徴と
している。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、光透過性を有する基
板上に光磁気記録媒体を形成し、さらに、磁気記録媒体
を形成したディスクを用い、上記光磁気記録媒体に対し
光ピックアップおよび外部磁界発生用手段によって情報
の記録再生が行われ、一方、上記磁気記録媒体に対し磁
気ヘッドによって情報の記録再生が行われる。したがっ
て、光磁気ディスク装置内に光ピックアップを1つしか
有しておらず、かつディスクを光磁気ディスク装置外に
取り外さない、すなわち、ディスクを裏返すことのでき
ない用途においても、ディスクの両面を有効に使用する
ことが可能である。
【0012】また、請求項2の構成によれば、磁気ヘッ
ドと外部磁界発生手段とは、同一の位置決め機構によっ
て位置決めが行われ、光ピックアップと外部磁界発生手
段とは個別の位置決め機構によって位置決めがなされ
る。光ピックアップと外部磁界発生手段との位置決め
は、光ピックアップにより再生された光磁気記録媒体上
の位置情報と、外部磁界発生手段と同一の位置決め機構
により位置決めがなされる磁気ヘッドによって再生され
た磁気記録媒体上の位置情報とを比較して行われる。
【0013】したがって、従来のように、光磁気ピック
アップと外部磁界発生手段との位置決めが同一の位置決
め機構によりなされていた場合と比較して、光磁気ピッ
クアップの位置決め機構が簡素化され、その質量も減少
する。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0015】本実施例の光磁気ディスク装置に用いられ
るディスク1には、図2に示すように、例えば、ガラス
等からなる円盤状の透明基板1aの表面上に、DyFe
Coからなる垂直磁化膜1bと、Alからなる反射膜1
cと、保護層1dとより構成される光磁気記録媒体層
(光磁気記録媒体)1eが形成され、さらに、FeCo
Bからなる磁気記録媒体層(磁気記録媒体)1fが形成
されている。また、上記基板1aには、トラッキングの
ために、案内溝1gがあらかじめ形成されている。
【0016】また、光磁気ディスク装置は、図3に示す
光ピックアップ3を備えている。
【0017】この光ピックアップ3は、半導体レーザ1
7と、半導体レーザ17から出射されたレーザ光を整形
するカップリングレンズ18及びコリメータレンズ19
と、第1のビームスプリッタ20と、光ビームをディス
ク1上に集光させる対物レンズ21と、第2のビームス
プリッタ22と、偏光ビームスプリッタ23と、光信号
検出用受光素子24・24と、シリンドリカルレンズ2
5と、サーボ信号検出用4分割受光素子26とを備えて
いる。
【0018】上記半導体レーザ17は、情報の記録を行
う際に、半導体レーザ駆動信号LDにより、記録する情
報に応じてハイパワーで点滅させるようになっている。
【0019】対物レンズ21は、トラッキングアクチュ
エータ27及びフォーカスアクチュエータ28に保持さ
れており、このトラッキングアクチュエータ27及びフ
ォーカスアクチュエータ28によって、トラッキング方
向及びフォーカス方向に移動されるようになっている。
【0020】第1のビームスプリッタ20は、半導体レ
ーザ17からのレーザ光を対物レンズ21に導くと共
に、ディスク1にて反射された反射光を第2のビームス
プリッタ22に導くようになっている。
【0021】シリンドリカルレンズ25は、第2のビー
ムスプリッタ22から入射された光ビームを、さらに、
サーボ信号検出用4分割受光素子26に入射するように
なっている。このサーボ信号検出用4分割受光素子26
の出力により、サーボ信号A、B、C、Dが生成され、
後述する記録再生信号処理回路10に入力されるように
なっている。
【0022】また、凹凸を形成することによりプリフォ
ーマット部に記録されたアドレス情報の再生信号もこの
サーボ信号検出用4分割受光素子26により検出された
サーボ信号A、B、C、Dの総和により得ることができ
る。
【0023】偏光ビームスプリッタ23は、第2のビー
ムスプリッタ22から入射された光ビームをその偏光方
向の差によって、2つのビームに分離し光信号検出用受
光素子24・24に導入するようになっている。この光
信号検出用受光素子24・24の出力である検出信号S
a・Sbは、後述する記録再生信号処理回路10に導入
され、この光信号検出用受光素子24・24により検出
された検出信号Sa・Sbの差によって、情報の再生が
行われるようになっている。
【0024】また、光磁気ディスク装置は、図1に示す
ように、上記ディスク1を回転させるスピンドルモータ
2と、スピンドルモータ制御回路8と、上記光ピックア
ップ3を光ディスク1の半径方向に駆動するリニアモー
タ(光ピックアップ用位置決め機構)6と、リニアモー
タ駆動回路7と、サーボ信号制御回路9と、記録再生信
号処理回路10とを備えている。
【0025】上記記録再生信号処理回路10は、光ピッ
クアップ3における図2に示した光信号検出用受光素子
24・24及びサーボ信号検出用4分割受光素子26の
出力に基づいて、フォーカスエラー信号、トラッキング
エラー信号、及び再生信号を生成すると共に、これらの
信号をコントロールユニット16に入力するようになっ
ている。
【0026】スピンドルモータ制御回路8は、コントロ
ールユニット16から入力した信号に基づいて、スピン
ドルモータ2を駆動するようになっている。また、リニ
アモータ駆動回路7もコントロールユニット16から入
力した信号に基づいて、リニアモータ6を駆動するよう
になっている。
【0027】サーボ信号制御回路9は、上記コントロー
ルユニット16から入力された信号に基づいて、トラッ
キング信号RD及びフォーカス信号FDを生成し、光ピ
ックアップ3内のトラッキングアクチュエータ27及び
フォーカスアクチュエータ28を駆動するようになって
いる。
【0028】一方、ディスク1を挟んで光ピックアップ
3と対向する位置には、外部磁界発生用磁石(外部磁界
発生手段)4と、外部磁界発生用磁石制御回路11とが
備えられている。外部磁界発生用磁石4は、ディスク1
の径方向に渡る所定領域に磁界を印加するようになって
いる。外部磁界発生用磁石制御回路11は、コントロー
ルユニット16から入力された信号に基づいて外部磁界
発生用磁石4に磁界を発生させるようになっている。
【0029】さらに、上記外部磁界発生用磁石4と同一
面側には、後述するリング型磁気ヘッド29が埋設され
たスライダー5と、磁気ヘッド駆動回路12とが備えら
れている。磁気ヘッド駆動回路12は、コントロールユ
ニット16から入力された信号に基づいてリング型磁気
ヘッド29に磁界を発生させるようになっている。ま
た、上記スライダー5は、サスペンション13に支持さ
れており、ボイスコイルモータ(磁気ヘッド用位置決め
機構)14により、サスペンション13を介して位置制
御されるようになっている。また、コントロールユニッ
ト16から入力された信号に応じて、ボイスコイルモー
タ14を駆動するボイスコイルモータ駆動回路15も備
えられている。
【0030】リング型磁気ヘッド29は、図4に示すよ
うに、サスペンション13に取付けられたスライダー5
に埋設されている。このリング型磁気ヘッド29は、例
えば、フェライト等からなるリング型のコア30にコイ
ル31が巻線された構成になっている。
【0031】上記ディスク1が静止している場合には、
スライダー5は、サスペンション13によりディスク1
に押し付けられた状態となっている。一方、ディスク1
が回転すると、その運動エネルギーと空気粘性によって
スライダー5は数μm浮上するようになっている。
【0032】上記構成の光磁気ディスクにおいて、図1
に示すディスク1の光磁気記録媒体層1eに対して情報
の記録を行うには、スピンドルモータ2によりディスク
1を回転させながら、光磁気ピックアップ3から光ビー
ムをハイパワーでディスク1に照射する。このとき、外
部磁界発生用磁石4から消去方向に磁界を発生させ、光
ビームの照射により保磁力の低下した光磁気記録媒体層
1e内の垂直磁化膜1bの磁化の向きを揃える。その
後、上記外部磁界発生用磁石4によって、記録方向に磁
界を印加しながら、光ビームを記録情報に応じてハイパ
ワーで点滅させる。これにより、光ビームが照射された
部分の垂直磁化膜1bの向きが反転し、情報の記録が行
われる。
【0033】また、光磁気記録媒体層1eに記録されて
いる情報を再生するには、光磁気記録媒体層1eに光ピ
ックアップ3からローパワーで光ビームを照射し、ディ
スク1にて反射された反射光の偏光面の傾きを光ピック
アップ3内の偏光ビームスプリッタ23及び光信号検出
用受光素子24・24(図3参照)で検出し、記録再生
信号処理回路10において再生信号が生成される。
【0034】尚、ここでいう光ビームのハイパワーと
は、光磁気記録媒体層1eの垂直磁化膜1bをキュリー
点まで昇温させる光ビームの強度であり、ローパワーと
は、垂直磁化膜1bが十分な保磁力を有する温度までし
か昇温させない光ビームの強度のことをいう。
【0035】また、情報の記録再生が行われる際には、
光ピックアップ3から照射される光ビームをディスク1
の所定トラックに追従させるために、上記リニアモータ
6で光磁気ピックアップ3がディスク1の半径方向に駆
動される。そして、さらに正確に光ビームの位置決めを
行うために、サーボ信号制御回路9において生成された
トラッキング信号RD及びフォーカス信号FDにより光
ピックアップ3内のトラッキングアクチュエータ27及
びフォーカスアクチュエータ28(図3参照)が駆動さ
れ光ビームの位置制御が行われている。
【0036】一方、上記ディスク1の光磁気記録媒体層
1e上に形成されている磁気記録媒体層1fに対して、
情報の記録を行うには、ボイスコイルモータ14により
リング型磁気ヘッド29の位置決めを行い、図5に示す
ように、リング型磁気ヘッド29のコイル31に流す電
流を情報に応じて反転させ、磁気記録媒体層1fの保磁
力を上回る磁界を印加する。これにより、上記磁気記録
媒体層1fがディスク面と平行な方向に磁化され、情報
の記録が行われる。
【0037】また、この磁気記録媒体層1fに記録され
た情報を再生するには、ディスク1の回転により、磁束
変化が生じ、この磁束変化によって、リング型磁気ヘッ
ド29のコイル31に磁気記録媒体層1fの磁化の向き
に対応した電圧が誘起される。尚、光磁気記録媒体層1
eの垂直磁化膜1bは、透明基板1a側から前記光ピッ
クアップにより、垂直磁化の方向によって情報が記録さ
れている。
【0038】尚、磁気記録媒体層1fの保磁力は、光磁
気記録に用いられる外部磁界発生用磁石4から発生され
る磁界により影響を受けない程度に大きく、また、光磁
気記録媒体層1eの常温における保磁力は、上記リング
型磁気ヘッド29の発生する磁界により影響を受けない
程度に大きく設定されている。
【0039】以上のように、本実施例の光磁気ディスク
装置においては、ディスク1の基板1a側から、ディス
ク1に形成されている光磁気記録媒体層1eに対して光
ピックアップ3により光ビームを照射し、他面側から外
部磁界発生用磁石4により磁界を印加することにより、
情報の記録が行われる。また、外部磁界発生用磁石4と
同一面側から、上記光磁気記録媒体層1e上に形成され
ている磁気記録媒体層1fに対して、リング型磁気ヘッ
ド29により磁界を印加し情報の記録が行われる。
【0040】これにより、光磁気ディスク装置に光ピッ
クアップが1つしか設けられていない場合、あるいは光
磁気ディスク装置からディスクを取り外すことができな
い、即ちディスクを裏返しにすることが不可能な場合に
おいても、ディスクの両面を有効に活用することができ
る。
【0041】次に、本発明の他の実施例について、図6
ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
尚、説明の便宜上、前記実施例の図面に示した部材と同
一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その
説明を省略する。
【0042】本実施例の光磁気ディスク装置は、図7に
示すように、光磁気記録媒体層1eに磁界を印加する外
部磁界発生手段としての垂直型磁気ヘッド32と、磁気
記録媒体に磁界を印加するリング型磁気ヘッド29と
が、同一のスライダー5に埋設されていること以外は、
前記実施例と同様の構成である。
【0043】図7(b)に示すように、上記垂直型磁気
ヘッド32は、例えば、フェライト等からなる棒状のコ
ア33にコイル34が巻線されて構成されている。そし
て、図7(a)に示すように、垂直型磁気ヘッド32は
上記リング型磁気ヘッド29と同一のスライダー5内
に、リング型磁気ヘッド29と近接して埋設されてい
る。
【0044】本実施例の光磁気ディスク装置は、情報の
記録を行う方法として、磁界変調方式を採用している。
即ち、図6に示す光ピックアップ3からディスク1の光
磁気記録媒体層1eに対して光ビームをハイパワーで一
定に照射すると共に、記録する情報に応じて、上記垂直
型磁気ヘッド32に巻線されているコイル34に流す電
流の向きを変えることにより、外部磁界の向きを変化さ
せながら、光磁気記録媒体層1eに外部磁界を印加す
る。これにより、光磁気記録媒体層1e内の垂直磁化膜
1bの磁化の向きが記録情報に応じて反転される。
【0045】また、光ピックアップ3から照射される光
ビームを所望のトラックに位置決めするには、ディスク
1の形成時にあらかじめ、凹凸により記録されたアドレ
ス情報を光ピックアップ3により再生する。この再生デ
ータからコントロールユニット16が光ビームの物理的
な位置を把握し、光ビームが照射されている位置と所望
のトラックとの差を演算して算出する。
【0046】そして、上記コントロールユニット16か
らリニアモータ駆動回路7及びサーボ信号制御回路9へ
制御信号を送出し、所望のアドレス情報が得られるトラ
ックまでリニアモータ6と、光ピックアップ3内のトラ
ッキングアクチュエータ27及びフォーカスアクチュエ
ータ28とを駆動する。この結果、光ピックアップ3及
び対物レンズ21が変位され、光ビームが所望のトラッ
クに照射されるようになる。
【0047】一方、リング型磁気ヘッド29の位置決め
を行うには、磁気記録媒体層1fをフォーマッティング
した際に磁気記録によって記録されたアドレス情報を、
上記リング型磁気ヘッド29により再生することによっ
て行われる。この再生データからコントロールユニット
16はリング型磁気ヘッド29の物理的な位置を把握
し、実際のリング型磁気ヘッド29の位置と所望のトラ
ックとの差を演算して算出することによって、ボイスコ
イルモータ駆動回路15に制御信号を送出する。
【0048】この制御信号により、ボイスコイルモータ
14が駆動され、リング型磁気ヘッド29を所望のトラ
ック上に変位させる。
【0049】このとき、リング型磁気ヘッド29と垂直
型磁気ヘッド32とは、同一のスライダー5に固定され
ているので、リング型磁気ヘッド29が変位すると同時
に垂直型磁気ヘッド32も変位することになる。尚、磁
気記録媒体層1fに記録されているアドレス情報と、光
磁気記録媒体層1eに記録されているアドレス情報との
位置関係は一定であり、上記コントロールユニット16
は磁気記録媒体層1fのアドレス情報を再生することに
より、光磁気記録媒体層1eに外部磁界を印加する垂直
型磁気ヘッド32が、光磁気記録媒体層1eのどのトラ
ック上を走査しているかを把握することができる。
【0050】例えば、図8に示すように、コントロール
ユニット16が、上位装置から光磁気記録媒体層1eの
所定のアドレスで示される位置にデータを記録するよう
にという指示を受信する(S1)と、まず、指示された
光磁気記録媒体層1eのアドレスに対応する同一半径位
置の磁気記録媒体層1fのアドレスを演算によって算出
する(S2)。
【0051】このとき使用されているディスクにおいて
は、例えば、光磁気記録媒体層1eのトラックナンバー
(0)と、磁気記録媒体層1fのトラックナンバー
(0)との中心一致しており、光磁気記録媒体層1eの
トラック密度に対して、磁気記録媒体層1fのトラック
密度が1/10であるとする。
【0052】光磁気記録媒体層1eのアドレスから磁気
記録媒体層1fのアドレスを算出するには、 MA=OA/10+k という演算を行い、小数点以下を四捨五入することによ
って得られる。ここで、MAは磁気記録媒体層1fのア
ドレス、OAは光磁気記録媒体層1eのアドレス、kは
磁気記録用のリング型磁気ヘッド29と、光磁気記録用
の垂直型磁気ヘッド32とのディスク半径方向の距離
を、光磁気記録媒体層1eのトラックの本数に換算した
ものである。
【0053】次に、コントロールユニット16は、リニ
アモータ駆動回路7及びサーボ信号制御回路9に制御信
号を送出して、光磁気記録媒体層1eから再生されるア
ドレス情報が上位装置から指示されたアドレスと位置す
るまで、リニアモータ6、トラッキングアクチュエータ
27、及びフォーカスアクチュエータ28を駆動し、光
ビームを変位させる(S3,S4)。
【0054】その後、ボイスコイルモータ駆動回路15
にコントロールユニット16からの制御信号が入力され
て、磁気記録媒体層1fから再生されたアドレス情報が
前記演算によって得られたアドレスと一致するまで、ボ
イスコイルモータ14を介してリング型磁気ヘッド29
を変位させる(S5,S6)。
【0055】そして、光ピックアップ3及びリング型磁
気ヘッド29が再生するアドレスが、それぞれ所定のア
ドレスであることを確認することによって、光ピックア
ップ3から照射される光ビームと、リング型磁気ヘッド
29と共に変位する垂直型磁気ヘッド32との位置決め
が行われ、情報の記録動作に移行する(S7)。
【0056】以上のように、本実施例の光磁気ディスク
装置では、同一のスライダー5に、磁気記録用のリング
型磁気ヘッド29と光磁気記録用の垂直型磁気ヘッド3
2とが固定されている。したがって、光磁気記録媒体層
1eに対して情報の記録を行う際、上記垂直型磁気ヘッ
ド32の位置決めは、リング型磁気ヘッド29によって
磁気記録媒体層1fに記録されているアドレス情報を再
生することにより行われるため、光ビームを照射する光
ピックアップ3の位置決めとは、異なる機構により行わ
れる。
【0057】従来では、光ピックアップ3と垂直型磁気
ヘッド32の位置合わせを同一の位置決め機構により行
っていたため、位置決め機構の質量が増加し、光ピック
アップ3の移動速度の低下を招くものとなっていた。し
かしながら、上記のように、光ピックアップ3と垂直型
磁気ヘッド32との位置合わせを異なる位置決め機構で
行うことにより、光ピックアップ3の位置決め機構の構
造が簡素化され、質量が減少すると共に、光ピックアッ
プ3の移動速度が増大し、光ビームと外部磁界との位置
決めを精度良く行うことができる。
【0058】尚、本実施例の光磁気ディスク装置におい
ては、光磁気記録媒体層に情報の記録を行う方法とし
て、磁界変調方式を採用しているが、例えば、光変調方
式を採用した場合においても、本発明の適用は可能であ
る。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明に係る光磁気ディスク装
置は、以上のように、光透過性を有する基板上に光磁気
記録媒体が形成され、さらに磁気記録媒体が形成された
ディスクを用い、基板側から上記光磁気記録媒体に光ビ
ームを照射する光ピックアップと、光磁気記録媒体に磁
界を印加する外部磁界発生手段と、他面側から上記磁気
記録媒体に磁界を印加する磁気ヘッドとを備えている構
成である。
【0060】それゆえ、ディスクの基板側から光ビーム
を照射すると共に、外部磁界発生手段から磁界を印加し
て、光磁気記録媒体に対して情報の記録を行い、また、
他面側から磁界を印加して、磁気記録媒体に情報の記録
を行うことが可能である。したがって、光磁気ディスク
装置内に光ピックアップが一つしか備えられておらず、
かつディスクを取り外さない場合においても、ディスク
の両面を有効に使用することができるという効果を奏す
る。
【0061】また、請求項2の発明に係る光磁気ディク
ク装置は、上記請求項1の発明に係る光磁気ディスク装
置において、上記光ピックアップの位置決めを行う光ピ
ックアップ用位置決め機構と、外部磁界発生手段および
磁気ヘッドの位置決めを同時に行う磁気ヘッド用位置決
め機構とを備え、この光ピックアップ用位置決め機構と
磁気ヘッド用位置決め機構とは、光ピックアップにより
再生した光磁気記録媒体に記録されている位置情報と、
磁気ヘッドにより再生した磁気記録媒体に記録されてい
る位置情報とを比較することにより、上記外部磁界発生
手段と光ピックアップの位置合わせを行うものである。
【0062】それゆえ、上記外部磁界発生手段は、磁気
ヘッドと共に位置決めが行われ、光ピックアップの位置
決めとは別の機構により行われる。したがって、光ピッ
クアップ用位置決め機構の構造が簡素化され、質量が減
少すると共に、光ピックアップの移動速度が増大し、光
ピックアップと外部磁界発生手段との位置決めが精度良
く行われるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光磁気ディスク装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】上記光磁気ディスク装置において用いられるデ
ィスクを示す断面図である。
【図3】上記光磁気ディスク装置に備えられている光ピ
ックアップの構成を示すブロック図である。
【図4】上記光磁気ディスク装置に備えられている磁気
ヘッド、スライダー、及びサスペンションを示す斜視図
である。
【図5】上記光磁気ディスク装置において、磁気ヘッド
による情報の記録が行われている状態を示す模式図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例における光磁気ディスク装
置の構成を示すブロック図であある。
【図7】図6の光磁気ディスク装置に備えられている磁
気ヘッド、スライダー、及びサスペンションを示す斜視
図である。
【図8】図6の光磁気ディスク装置において、光ピック
アップと磁気ヘッドとの位置決めを説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 ディスク 1a 基板 1e 光磁気記録媒体層(光磁気記録媒体) 1f 磁気記録媒体層(磁気記録媒体) 3 光ピックアップ 4 外部磁界発生用磁石(外部磁界発生手段) 6 リニアモータ(光ピックアップ用位置決め機構) 14 ボイスコイルモータ(磁気ヘッド用位置決め機
構) 29 リング型磁気ヘッド 32 垂直型磁気ヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性を有する基板上に光磁気記録媒体
    が形成され、さらに磁気記録媒体が形成されたディスク
    を用い、基板側から上記光磁気記録媒体に光ビームを照
    射する光ピックアップと、光磁気記録媒体に磁界を印加
    する外部磁界発生手段と、他面側から上記磁気記録媒体
    に磁界を印加する磁気ヘッドとを備えていることを特徴
    とする光磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】上記光ピックアップの位置決めを行う光ピ
    ックアップ用位置決め機構と、外部磁界発生手段および
    磁気ヘッドの位置決めを同時に行う磁気ヘッド用位置決
    め機構とを備え、この光ピックアップ用位置決め機構と
    磁気ヘッド用位置決め機構は、光ピックアップにより再
    生した光磁気記録媒体に記録されている位置情報と、磁
    気ヘッドにより再生した磁気記録媒体に記録されている
    位置情報とを比較することにより、上記外部磁界発生手
    段と光ピックアップの位置合わせを行うことを特徴とす
    る請求項1記載の光磁気ディスク装置。
JP16719691A 1991-07-08 1991-07-08 光磁気デイスク装置 Pending JPH0512745A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5744390A (en) * 1996-08-16 1998-04-28 United Microelectronics Corporation Method of fabricating a dram cell with a plurality of vertical extensions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5744390A (en) * 1996-08-16 1998-04-28 United Microelectronics Corporation Method of fabricating a dram cell with a plurality of vertical extensions

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