JPH1043134A - 視機能検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成で狭い場所で検眼することの可能な
視機能検査装置を提供すること。 【解決手段】テーブル上面がコンサルティングのために
平坦且つ幅広に形成された検眼用のテーブル１と、テー
ブル上面より下方に位置させてテーブル１内に配設され
た視力表装置であるCRT２１と、テ−ブル１の内部に配
設されてCRT２１からの光束を多数回反射する反射ミラ
ー２２〜２５と、テ−ブル１の上部に配置されて反射ミ
ラー２２〜２５からの光束を被検者眼に向けて反射する
反射ミラー５とからなることを特徴とする視機能検査装
置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、視力表装置と反射装置
を備える自覚式の視機能検査装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、眼鏡店等において眼鏡（メガ
ネ）を作る場合には、視力を検査する前と後でコンサル
ティングを行うのが普通である。例えば、眼鏡店等にお
いては、検査の前は見え方等の現状の具合を顧客に確認
し、検査の後はレンズの種類やフレームの選択を行うこ
とが行われている。

【０００３】一方、従来の自覚式で視力や立体視、斜位
等の視機能を検査するための視機能検査装置は、被検者
前方３ｍ〜５ｍに視力表を設けて検眼する様に構成され
ている。

【０００４】この様な自覚式視機能検査装置を用いて検
眼を行なう場合には、眼の調節力の影響が出ないように
被検者の視線距離を長くする必要がある。

【０００５】このため従来の自覚式視機能検査装置を用
いる場合には検眼のための場所を広くする必要がある
が、床面積の狭い眼鏡店や眼科医院では検眼のために広
い場所を確保するというのは大変であった。

【０００６】この問題を解決するものとしては、例え
ば、特開昭５４−１３３７９３号公報に開示されたよう
に、ハウジング内に視力表を配設するすると共に凹面鏡
と分配鏡等からなる第１反射装置を配設し、ハウジング
の上部に分配鏡を取付具を介して固定した構成の視力表
装置がある。

【０００７】この視力表装置では、分配鏡は視力表の両
眼による視認を可能とする大きさ（幅）のものが選択さ
れている。この様に両眼による視認を可能とする眼科装
置としては、例えば、特開昭５５−１６６２８号に開示
されたようなものがある。

【０００８】この様な眼科装置では、ハウジング（筺
体）内に被検眼を検査するための光学部品が配設されて
いる。しかも、ハウジングの幅は両眼による視認が確認
可能な幅よりも僅かに大きく設けているだけである。こ
れは、検眼装置の小型化が要求されているためである。
従って、当然に特開昭５４−１３３７９３号公報に開示
された上述の視力表装置でも、ハウジングの上面の幅は
当然に必要最小限の幅に設計されるものである。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この様なハウ
ジングの上面の幅が狭い視力表装置では、眼鏡のカタロ
グをハウジングの上面に載置して広げたり、多数のトラ
イアルレンズ等をハウジングの上面に載置したりして、
ハウジングの上面をコンサルティング等に使用すること
は困難である。

【００１０】しかも、この様な小型の視力表装置等の検
眼装置は、通常、テーブル等の上に載置して使用される
のが普通である。このために、テーブルの上をコンサル
ティング等に利用するためには、幅広のテーブルの上に
上述の視力表装置等の検眼装置を載置して検眼位置（使
用位置）と退避位置との間で移動可能にすることが考え
られる。

【００１１】しかし、この場合には、テーブルを含む検
査システム自体が大型化し、小スペース検眼には適しな
いものである。即ち、このように、自覚式の視機能検眼
装置とコンサルティングに用いられるテーブル等は別々
に設けらてれいるたために、検眼のためのスペースを別
途設けることは狭いスペースの有効利用の点でも好まし
いものではなかった。これに類似するものとしては特開
昭６０−６８８２５号公報に開示された様なものがあ
る。

【００１２】一方、上述したように、顧客の見え具合の
確認のためのコンサルティングには特に大きなテーブル
等を必要としない。

【００１３】しかし、レンズの種類やフレームの選択に
際しては、店員と顧客がテーブルを挟んで対面すると共
に、テーブル上に多数のレンズやフレームを並べて広げ
る必要があるために、大きなテーブルを必要とする。そ
して、店員は、テーブル上に並べられた多数のレンズや
フレームを顧客に示しながら、顧客の好みのものを捜し
出し、顧客に気に入ったものを選択してもらうようにし
ている。このために、視力を検査する前と後のコンサル
ティングは別の場所を必要としていた。

【００１４】そこで、本発明は、検眼のためのスペース
とコンサルティングのためのスペースとを共有して、簡
易な構成で狭い場所で検眼することの可能な視機能検査
装置を提供することを目的としている。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、上面が平坦且つ幅広に形成されたテーブルと、前記
テーブル上面より下方に位置させて前記テーブル内に配
設された視力表装置と、前記テ−ブルの内部に配設され
て前記視力表装置からの光束を多数回反射してテーブル
面の一部に形成された孔部からテーブル上に出射させる
第1反射装置と、前記テ−ブルの上部に配置されて前記
孔部からテーブル上に出射する前記第1反射装置からの
光束を介して被検者眼に向けて反射する第2反射装置と
からなる視機能検査装置としたことを特徴とする。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面によって説明
する。

【００１７】第1図において、1は上面（テーブル上面）
が幅広で且つ平坦に形成されたテーブルである。このテ
ーブル1の上面には、検者用のCRT2とガラス窓（孔部す
なわち透窓）3があり、検者用のCRT2の隣には視標操作
用のキ−ボ−ド4がある。

【００１８】第1図中、5はガラス窓3の上方に位置させ
る第２反射装置としての第5反射ミラー、6はテーブル1
の一側部側に配設されたミラー支持アーム、7はテーブ
ル1の一側部側の第1脚部、7ａは第１脚部７内全体に形
成されたミラー収納室、7ｂはミラー収納室7ａの上端開
口部の開閉をする蓋体、8はテーブル1の他側部側の第2
脚部である。

【００１９】上述したミラー支持アーム6は、テレスコ
ピックパイプ(入れ子管)等を用いて上下に伸縮自在に構
成した支柱部6aと、矢印A方向に水平回動自在に支柱部6
aの上端部に装着された折曲アーム部6bとから略L字状に
形成されている。この様なミラー支持アーム6の支柱部6
aは、ミラー収納室7a底部に植立固定されている。しか
も、折曲アーム部6bの先端部にはミラー支持部材9が固
定され、このミラー支持部材9の下部には第5反射ミラー
5が角度調整装置10,10を介して矢印B方向に回動調整可
能に装着されている。この構成により第5反射ミラ−5
は、不要時にミラー支持ア−ム6の伸び縮みによって上
下動でき、縮小時にはテ−ブル１の第１脚部７内すなわ
ちミラー収納室7ａ内に収納される。

【００２０】第2図においてテ−ブル1の第2脚部8内全体
にはミラー室8ａが形成されていて、このミラー室8ａ内
の一方の側壁近傍の底部上には被検者用のCTR21（視力
表装置）が装着され、その対面の壁には反射ミラ−22が
添着されている。この第1反射ミラ−22の対面となる壁
には第2反射ミラ−23が添着され、 ミラー室8aの上部中
央には第3反射ミラ−24が保持されている。さらにテ−
ブル1の上面にあるガラス窓3の下方には第4反射ミラ−2
5が配設されている。尚、CRT2にはCRT21と同一の視標が
表示されると共に、検査データが表示される様になって
いる。

【００２１】テーブル1の上面より下方のCRT21からでた
光束は、第1,第2反射ミラー22，23間で数回反射した
後、第3反射ミラー24を介して第4反射ミラー25に案内さ
れ、この第4反射ミラー25でガラス窓（孔部すなわち透
窓）3側に反射させられて、ガラス窓（孔部すなわち透
窓）3を介してテーブル１の上面より上方に出射させら
れ、第5反射ミラー5でテーブル1の前方すなわち被検者
側に向かう様になっている。また、この様な第1,第2,第
3,第4反射ミラー22,23,24,25は第2反射装置を構成して
いる。

【００２２】次に、この様な構成の視機能検査装置の作
用を説明する。

【００２３】被検者用のCRT21と検者用のCRT2には、デ
ジタル信号により形成される同一視標がキ−ボ−ド8の
操作によって表示される。被検者用のCRT21からの光束
は、第1反射ミラ−22と第2反射ミラ−23との間で数回反
射した後、第3反射ミラ−24によって光束の向きを第4反
射ミラ−25側に変更させられる。この変更させられた光
束は、ガラス窓3を透過して第5反射ミラ−5で前方に向
きを変更させられ、被検者26の眼に入る。

【００２４】この実施例では検眼しない時は、第5反射
ミラ−5の付いたミラー支持ア−ム6をテ−ブル1の内部
すなわちミラー収納室7a内に第1図の破線の如く収納で
きるので、コンサルティングスペ−スと検眼スペ−スを
同一にできる。

【００２５】また、視力表装置としてCRTを用いたこと
により、従来の壁掛式や投影式に比べて視標が手もとに
来るので視標が見易く、又、多数の画像も出せる。さら
に、このCRTは被検者用と検者用に分けてそれぞれ専用
に設けたことにより検者は手元で視標を確認できる。

【００２６】この実施例では検者用のCRT2を用いないで
表示中のキ−ボ−ド上のキ−のランプが付くようにして
もよい。

【００２７】他の実施例としては、視力表装置をＣＲＴ
の代りに投影器とスクリ−ンとで構成したものや液晶ま
たは視力カードで構成したものでもよい。なお、上述し
た第2反射装置に眼屈折力検査装置を取付ければ、眼屈
折力の検査も行うことができる。

【００２８】

【発明の効果】以上説明した本発明によれば、上面が平
坦且つ幅広に形成されたテーブルと、前記テーブル上面
より下方に位置させて前記テーブル内に配設された視力
表装置と、前記テ−ブルの内部に配設されて前記視力表
装置からの光束を多数回反射してテーブル面の一部に形
成された孔部からテーブル上に出射させる第1反射装置
と、前記テ−ブルの上部に配置されて前記孔部からテー
ブル上に出射する前記第1反射装置からの光束を介して
被検者眼に向けて反射する第2反射装置とからなる構成
としたので、検眼のためのスペースとコンサルティング
のためのスペースとを共有できると共に、被検者の視線
を装置（テーブル）内に取り込んだことにより、従来に
比べて検眼のための場所が小さくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す視機能検査装置の構成
図である。

【図２】図１の第１反射装置の構成と光路を示す図であ
る。

【符号の説明】

1…テ−ブル 2…検者用のCRT 3…ガラス窓 5…第5反射ミラー(第2反射装置) 21…被検者のCRT（視力表装置） 22…第1反射ミラー(第1反射装置の一部) 23…第2反射ミラー(第1反射装置の一部) 24…第3反射ミラー(第1反射装置の一部) 25…第4反射ミラー(第1反射装置の一部)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面が平坦且つ幅広に形成されたテーブ
   ルと、前記テーブル上面より下方に位置させて前記テー
   ブル内に配設された視力表装置と、前記テ−ブルの内部
   に配設されて前記視力表装置からの光束を多数回反射し
   てテーブル面の一部に形成された孔部からテーブル上に
   出射させる第1反射装置と、前記テ−ブルの上部に配置
   されて前記孔部からテーブル上に出射する前記第1反射
   装置からの光束を介して被検者眼に向けて反射する第2
   反射装置とからなることを特徴とする視機能検査装置。