JPH10306721A - 自動車用マフラーとその製造方法 - Google Patents

自動車用マフラーとその製造方法

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JPH10306721A
JPH10306721A JP11901797A JP11901797A JPH10306721A JP H10306721 A JPH10306721 A JP H10306721A JP 11901797 A JP11901797 A JP 11901797A JP 11901797 A JP11901797 A JP 11901797A JP H10306721 A JPH10306721 A JP H10306721A
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JP
Japan
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insulating material
muffler
steel sheets
sound insulating
spot welding
Prior art date
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Pending
Application number
JP11901797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Nakagawa
幸弘 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakagawa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Nakagawa Sangyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板を2重巻きにするとともにその鋼板間に
遮音材を介在してその巻き方向の両端部をスポット溶接
するものにおいて、そのスポット溶接を容易かつ確実に
行う。 【解決手段】 鋼板13を2重巻きにするとともにその
鋼板13間に遮音材16を介在し、その巻き方向の両端
部をスポット溶接6して筒状の外板10を形成する。遮
音材16を、カーボンファイバーで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用マフラー及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排気系を構成するマフラーはプ
リマフラーあるいはサブマフラーとメインマフラーに分
類されるが、そのうちのメインマフラーについては加工
性及び信頼性からその円筒状の外板は薄い鋼板で2重巻
きにして形成されている。すなわち、図4に示すメイン
マフラー1の外板2は、図5及び図6に示すように、薄
い鋼板3、例えばアルミ溶融メッキ鋼板、ステンレス鋼
板等を2重巻きにし、その両端部4,5をスポット溶接
6で固着する方法が一般的である。
【0003】また、放射音対策として、従来、上記のよ
うに2重巻きされた鋼板間にグラスウールマット等の無
機質材料からなる遮音材7が介在されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように遮音材7
を介在する場合には、遮音性能を高めるために外板1の
全周に渡って配置される。
【0005】そのため、上記従来のように、遮音材7を
グラスウールマット等の無機質材料で形成したものにお
いては、その材料が非導電材であることから、その遮音
材7には、図7に示すようにスポット溶接加工部に位置
して部分的に欠肉部(穴)8を形成し、通電性を確保す
る必要がある。
【0006】しかし、鋼板3に遮音材7を重合してこれ
を2重巻き加工する際には、上記の遮音材7が移動する
ことから、その欠肉部8を所定の位置、すなわち、スポ
ット溶接位置に設定することが難しい。そのため、スポ
ット溶接時に欠肉部8がスポット溶接位置に存在しない
ことによる鋼板の穴明きの不具合が発生する問題があ
る。
【0007】そこで本発明は、上記の問題を解決する自
動車用マフラー及びその製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、鋼板を2重巻きに
するとともにその鋼板間に遮音材を介在し、その巻き方
向の両端部をスポット溶接して筒状の外板を形成するも
のにおいて、遮音材を、カーボンファイバーで形成した
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の第2の発明は、鋼板を2重
巻きにするとともにその鋼板間に遮音材を介在し、その
巻き方向の両端部をスポット溶接して筒状の外板を形成
するものにおいて、遮音材を、カーボンファイバーを主
成分とする材料で形成したことを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項3記載の第3の発明は、上記第2の
発明において、遮音材を、その表裏面間の導電性を阻害
しない範囲の比率でカーボンファイバーとその他の材料
とを混ぜ合わせて形成したものである。
【0011】そして、請求項4記載の第4の発明は、鋼
板にカーボンファイバー又はカーボンファイバーを主成
分とする材料からなる遮音材を重合し、これを2重巻き
してその巻き方向の両端部をスポット溶接して筒状の外
板を形成することを特徴とする自動車用マフラーの製造
方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に示す実施例に基づ
いて本発明の実施の形態について説明する。図1は本発
明の自動車用マフラーを示す外観斜視図で、外観的には
上記従来のマフラーと同様であり、外板(外殻)10と
両側板11,12を有し、内部には周知のインナパイプ
等が配置されている。
【0013】上記外板10は、薄い鋼板13、例えばア
ルミ溶融メッキ鋼板、ステンレス鋼板等を図2に示すよ
うに所定の直径の円形に2重巻きされているとともに、
その巻き方向の両端部14,15を重合的に位置させ、
すなわち、該両端部14,15部では3重巻きにされて
形成されている。
【0014】また、上記の巻成された内外の鋼板13,
13間には遮音性と導電性を有する遮音材16が全周に
渡って巻き込み介在して装着されている。この遮音材1
6は、外板10の軸方向に対しては外板10の両端まで
の大きさに形成され、外板10の巻き方向に対しては、
重合した鋼板13の両端部14,15におけるスポット
溶接部6に、遮音材16の少なくとも一層が配置される
大きさに形成されている。図の実施例では、スポット溶
接部6に遮音材16の内層側のみが配置されるように、
遮音材16の両端16a,16bを図3に示すように配
置しているが、外層側にもスポット溶接部6まで延長し
て2層状態にしてもよい。
【0015】上記遮音材16は、カーボンファイバーを
100%使用してニードルにより所定の厚みのマット状
にしたものでもよく、また、マット状にした場合に、そ
の表裏面間の導電性及びスポット溶接による鋼板13相
互の溶接が阻害されない比率でカーボンファイバーとそ
の他の材料、例えば綿糸等を混合してニードルにより所
定の厚みのマット状にしたものでもよい。
【0016】上記の重合状態で、鋼板13における両端
部14,15の重合部が、図1乃至図3の符号6で示す
位置においてスポット溶接して固着されている。そし
て、このように形成された外板10内にインナパイプ等
が挿入配置され、外板10の両端に側板11,12が固
着されている。
【0017】次に、上記外板10の製造方法について説
明する。先ず、所定の大きさの鋼板13に上記のような
マット状の遮音材16を重合し、この状態でこれを2重
巻き加工するとともにその鋼板13の巻き方向の両端部
14,15を所定長重合する。
【0018】次で、その両端部14,15を図の符号6
で示す位置でスポット溶接する。このスポット溶接によ
り発生する高熱によってそのスポット溶接位置に存在す
るカーボンファイバーは気体に昇華して消失し、両端部
14,15のスポット溶接が何等支障なく行われる。
【0019】したがって、上記の遮音材16に、従来の
ような部分的な欠肉部(穴)8を予め形成しておく必要
はない。また、上記のように製造された外板10は、こ
れに装着された上記の遮音材16により放射音の発生を
防止する機能を有する。
【0020】
【発明の効果】以上のようであるから本発明によれば、
スポット溶接部に遮音材が存在していてもスポット溶接
の熱により遮音材のカーボンファイバーが気体に昇華し
て鋼板相互のスポット溶接が何等支障なく行える。した
がって、前記従来のような遮音材に予め欠肉部を形成す
る工程とその欠肉部の位置設定が不要になり、製造が容
易かつ確実に行えるとともにその欠肉部がスポット溶接
部からずれて鋼板に穴が明く不具合も解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すマフラーの斜視図。
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図。
【図3】図2におけるスポット溶接部の拡大断面図。
【図4】従来のマフラーの斜視図。
【図5】図4におけるB−B線拡大断面図。
【図6】図5におけるスポット溶接部の拡大断面図。
【図7】従来の遮音材を示す一部の平面図。
【符号の説明】
6…スポット溶接部 10…外板 13…鋼板 14,15…端
部 16…遮音材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を2重巻きにするとともにその鋼板
    間に遮音材を介在し、その巻き方向の両端部をスポット
    溶接して筒状の外板を形成するものにおいて、 遮音材を、カーボンファイバーで形成したことを特徴と
    する自動車用マフラー。
  2. 【請求項2】 鋼板を2重巻きにするとともにその鋼板
    間に遮音材を介在し、その巻き方向の両端部をスポット
    溶接して筒状の外板を形成するものにおいて、 遮音材を、カーボンファイバーを主成分とする材料で形
    成したことを特徴とする自動車用マフラー。
  3. 【請求項3】 遮音材を、その表裏面間の導電性を阻害
    しない範囲の比率でカーボンファイバーとその他の材料
    とを混ぜ合わせて形成した請求項2記載の自動車用マフ
    ラー。
  4. 【請求項4】 鋼板にカーボンファイバー又はカーボン
    ファイバーを主成分とする材料からなる遮音材を重合
    し、これを2重巻きしてその巻き方向の両端部をスポッ
    ト溶接して筒状の外板を形成することを特徴とする自動
    車用マフラーの製造方法。
JP11901797A 1997-05-09 1997-05-09 自動車用マフラーとその製造方法 Pending JPH10306721A (ja)

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