JPH1022246A - 洗浄方法 - Google Patents

洗浄方法

Info

Publication number
JPH1022246A
JPH1022246A JP8175297A JP17529796A JPH1022246A JP H1022246 A JPH1022246 A JP H1022246A JP 8175297 A JP8175297 A JP 8175297A JP 17529796 A JP17529796 A JP 17529796A JP H1022246 A JPH1022246 A JP H1022246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
liquid
gas
degassing
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8175297A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Omi
忠弘 大見
Takehisa Nitta
雄久 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
URUTORA CLEAN TECHNOL KAIHATSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
URUTORA CLEAN TECHNOL KAIHATSU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by URUTORA CLEAN TECHNOL KAIHATSU KENKYUSHO KK filed Critical URUTORA CLEAN TECHNOL KAIHATSU KENKYUSHO KK
Priority to JP8175297A priority Critical patent/JPH1022246A/ja
Priority to US08/887,883 priority patent/US6039814A/en
Publication of JPH1022246A publication Critical patent/JPH1022246A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B3/04Cleaning involving contact with liquid
    • B08B3/10Cleaning involving contact with liquid with additional treatment of the liquid or of the object being cleaned, e.g. by heat, by electricity or by vibration
    • B08B3/12Cleaning involving contact with liquid with additional treatment of the liquid or of the object being cleaned, e.g. by heat, by electricity or by vibration by sonic or ultrasonic vibrations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D19/00Degasification of liquids
    • B01D19/0005Degasification of liquids with one or more auxiliary substances
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B2203/00Details of cleaning machines or methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B2203/002Details of cleaning machines or methods involving the use or presence of liquid or steam the liquid being a degassed liquid

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細粒子の除去効率にも優れ、かつ、基板へ
ダメージを与えることなく、大面積基板であっても優れ
た均一性をもって洗浄を行うことが可能な洗浄方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 洗浄液中の全溶存気体量を5ppm以下
にまで脱ガスした後、洗浄液に1MHz以上の周波数の
超音波を該洗浄液に付与して被洗浄物の洗浄を行うこと
を特徴とする。界面活性剤を含む洗浄液中の全溶存気体
量を5ppm以下にまで脱ガスした後、洗浄液に1MH
z以上の周波数の超音波を該洗浄液に付与して被洗浄物
の洗浄を行うことを特徴とする。なお、脱ガス装置のス
ウィープガスに水蒸気を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、シリコン基
板、液晶基板などの洗浄に好適に適用可能な精密洗浄方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板、液晶基板の精密洗浄に
は、近年メガソニックと呼ばれる1MHz未満(例えば
500KHz)の超音波を応用した洗浄方法、洗浄装置
が広く採用されるようになってきた。それは、メガソニ
ックを採用すると低濃度の洗浄液(薬液)による室温条
件下での洗浄で基板上の微粒子(特に0.2μm以下の
微粒子)の除去が効果的に行われるからである。
【0003】しかし、超音波の周波数は洗浄効果、基板
へのダメージに強く影響している。例えば500KHz
以下の超音波を精密洗浄に使うと、配線パターンなどの
パターンつきの基板をエロージョン現象などで損傷しや
すいことが知られている。
【0004】一方、周波数が高いほど基板へのダメージ
は少なくなり、かつ微細箇所の洗浄効果、基板全体の洗
浄の均一性が向上すると一般的には認識されている。
【0005】そこで、現状では、微粒子の効果的除去と
基板へのダメージの防止及び洗浄の均一性とのバランス
をとるべく500KHz付近の周波数が使われている。
【0006】しかるに、パターンの微細化の進行(配線
間距離0.5μm以下)や大面積基板(例えば8インチ
ウエハ)における洗浄の均一性の向上への要求に対応す
るためには、周波数のより一層高いメガソニックの使用
が望まれている。
【0007】しかるに、1MHzを超える周波数の領域
においては、微粒子の除去効率が悪いという問題を残す
ことになる。また、1MHz以上の周波数を実際に用い
て洗浄を行うと、洗浄の均一性は必ずしも向上せず洗浄
むらが生じてしまうばかりでなくパターン表面に原因不
明の欠陥が作り込まれることがわかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、微細粒子の
除去効率にも優れ、かつ、基板へダメージを与えること
なく、大面積基板であっても優れた均一性をもって洗浄
を行うことが可能な洗浄方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄方法は、洗
浄液中の全溶存気体量を5ppm以下にまで脱ガスした
後、洗浄液に1MHz以上の周波数の超音波を該洗浄液
に付与して被洗浄物の洗浄を行うことを特徴とする。
【0010】特に、全溶存気体量を3ppmとし、2M
Hz以上の周波数を用いることが好ましい。
【0011】また、本発明の洗浄方法は、界面活性剤を
含む洗浄液中の全溶存気体量を5ppm以下にまで脱ガ
スした後、洗浄液に1MHz以上の周波数の超音波を該
洗浄液に付与して被洗浄物の洗浄を行うことを特徴とす
る。
【0012】特に、全溶存気体量を3ppmとし、2M
Hz以上の周波数を用いることが好ましい。
【0013】
【作用】以下に本発明の作用を本発明をなすに際して得
た知見とともに説明する。
【0014】(請求項1)本発明者は、1MHz以上の
周波数を用いた場合に生ずる、微粒子の除去効率の低
下、洗浄むらの発生原因を鋭意探求した。
【0015】メガソニック照射を受ける液体中では従来
経験していない微細気泡が大量に発生し、液中に浮遊し
やすくなる。例えば、1MHz以上のメガソニックを用
いると、洗浄液中および図5に示す2槽式で洗浄を行う
場合には内槽(洗浄槽)と外槽との間を満たす液(間接
液)中で、500kHzではほとんど見られなかった気
泡の発生が顕著になる。液中に浮遊状態で発生した微細
気泡は長時間液中に浮遊しているばかりかやがて超音波
振動板表面や内槽の底板下面一面に付着し音波の伝搬を
著しく損ねるようになる。また気泡は洗浄対象である基
板表面にも付着し、洗浄むらを発生させるばかりでな
く、さらに製品に気泡の径の1.5倍程度の大きさの欠
陥を作り込むことになる。これが、微粒子の除去効率の
低下、洗浄むらの発生原因と推定される。
【0016】そこで、高周波超音波照射時の気泡の発生
源を調査したところ、それは液中に溶存している気体で
あることをつきとめた。これにより、メガソニック照射
を受ける液体中から、溶存酸素のみならず、溶存するす
べての気体成分を減少させることで、本課題を解決でき
ることを見いだした。
【0017】メガソニック照射を受ける液体中の溶存気
体を、その気体種類に関わらずあるレベル以下にまで除
去することが、本発明を成立させる最重要点である。す
なわち、従来より行われている触媒樹脂や窒素ガスを用
いた脱酸素だけでは不十分である。ユースポイント付近
での減圧膜脱ガス方式が、全脱ガス液を得るのに最も適
している。
【0018】一槽式のメガソニック洗浄においては、洗
浄液を脱ガス膜によって脱ガスした後に槽に供給し、メ
ガソニックを照射する。場合によっては薬品を希釈する
超純水のみを高度に脱ガスし、それと少量の薬液を所定
比率で混合して、目標の濃度以下に脱ガスされた洗浄液
を槽内で調製してもよい。洗浄液の温度上昇を防ぐため
の間接液と洗浄液とを分離して用いる二槽式の場合は、
内槽中の洗浄液と外槽中の間接液(通常、純水が使われ
る)とを別々に脱ガスして供給する。洗浄液を内槽から
オーバーフローさせて二槽式の間接槽に供給する場合
は、洗浄液のみの脱ガスでもよい。
【0019】メガソニック発振子を備えたノズルやスリ
ットを用いた枚葉式洗浄にも本発明は容易に適用でき
る。この場合は、洗浄液を脱ガスした後ノズルあるいは
スリットに供給し、メガソニックを照射しながら噴出さ
せ、洗浄対象の基板等に注ぐ。
【0020】(請求項2)半導体基板のウェット洗浄に
は、古くからRCA洗浄と呼ばれる過酸化水素水をベー
スにする薬液を用いた高温洗浄が使われていた。近年、
薬剤および洗浄後のリンス用超純水の使用量を低減しス
ループットを向上させるものとして、すべて室温で行わ
れる新洗浄法(UCT洗浄法)が発表され注目を集めてい
る。新洗浄法の要点は、オゾン添加超純水、メガソニッ
クと呼ばれるメガヘルツ帯の超音波照射および界面活性
剤を応用するところにある。このうち主に微粒子の基板
への付着防止のために使われる界面活性剤が、メガソニ
ック照射を受けることによって徐々に分解していくこと
が確認されている。しかし、本洗浄法を従来からのバッ
チ式洗浄方式に応用する場合、薬液を多数回にわたり安
定的に繰り返し使用するために、界面活性剤の分解を防
止する方法の開発が望まれていた。
【0021】メガソニック照射による有機物の分解につ
いて調査したところ、ラジカルの発生が分解反応に関与
していることが確認された。即ち、メガソニックを超純
水や基板洗浄用薬液に照射すると、通常OHラジカルと
Hラジカルと呼ばれる、水に由来する化学的に非常に活
性なラジカルが生成し、それが有機物の分子間の結合分
解に寄与していることが、実験結果および多くの文献か
ら認められた。さらにラジカルの生成条件について調査
を進めたところ、超純水や薬液中から溶存する気体(溶
存酸素だけではない)を完全に除去すると、その生成は
著しく抑制されることが見いだされた。そこで、メガソ
ニック照射を受ける前に有機物である界面活性剤を溶解
させて用いる液体から溶存気体を完全に除くことが、界
面活性剤の分解防止に役立つと推定される。
【0022】界面活性剤を使用する薬液は、例えば、超
純水、フッ酸、過酸化水素水あるいはこれらの混合系で
ある。この薬液系から溶存気体を除去するには、これら
の薬品に対する安定性を有する膜を装着したモジュール
によるいわゆる減圧膜脱ガス方式が便利であり、以下に
その詳細を述べる。
【0023】なお、減圧膜脱ガス方式の適用によって実
現する場合、以下の2つの手法が考えられるが、適宜選
択すればよい。。
【0024】フッ酸、過酸化水素水および界面活性剤
を超純水に溶解した混合薬液を所定のレベルにまで脱ガ
スする方法。
【0025】濃厚な薬液(フッ酸、過酸化水素水、界
面活性剤)を十分に脱ガスした超純水に少量ずつ添加し
所定の濃度に調整して用いる方法。
【0026】
【発明の実施の形態】
(洗浄装置)本発明を実施に際しては、例えば、図4、
図5に示す装置を用いて行えばよい。
【0027】図4は2槽式洗浄装置であり、図5は1槽
式洗浄装置である。
【0028】図4において、4は例えば石英からなる洗
浄槽であり、その外部には間接槽14が設けられてお
り、その間接槽14の底面は振動板12により形成され
ている。振動板12の下面には振動子9が接着剤により
取り付けられている。振動子9は高周波電源11からの
電力により振動し、振動板12を介して間接槽14内の
液に超音波を付与し、さらに洗浄槽4内の洗浄液に超音
波を付与する。
【0029】洗浄槽4内には、洗浄液が貯蔵され、この
洗浄液は、ポンプ1により、フィルター2、脱ガス装置
3を介して洗浄槽4に循環している。脱ガス装置3内で
は洗浄液の脱ガスが行われる。脱ガス装置の詳細は図1
0に示す。
【0030】一方、間接槽14内の液も同様に、ポンプ
8によりフィルター7、脱ガス装置5を介して間接槽1
4に循環している。
【0031】このような2槽式洗浄装置は、主に高温洗
浄に用いられ、間接槽14内の液が冷却作用を営む。
【0032】かかる2槽式洗浄槽においては、単に洗浄
槽4内の洗浄液のみならず、間接槽14内の液も脱ガス
を行う。
【0033】図5の1槽式洗浄装置は、主に室温洗浄に
用いられる、この構造は、図4の2槽式洗浄装置から間
接槽14及びそれに付随する周辺装置を除いた構造をし
て折り、他の点は図4に示す2葬式洗浄装置と同様であ
る。
【0034】なお、洗浄装置は、洗浄槽内の洗浄液及び
間接槽内の液が大気と接触すると酸素のみならず窒素が
洗浄液ないし液に溶存してしまう。そこで、蓋などを設
けることにより、大気との接触を遮断した密閉系とする
ことが好ましい。
【0035】(脱ガス装置)図4ないし図5に示した脱
ガス装置は、単に溶存酸素を除去するのみでは足りず、
すべての溶存気体を除去できるものでなければならな
い。
【0036】一般に脱ガス装置としては、図10に示す
構造のものが知られている。
【0037】図10の(a)に示す装置は、単純に気相
側の真空度を上げ、液相中の溶存気体の脱ガス膜を介し
ての気相側への移動を促進する装置である。
【0038】図10(b)に示す装置は、気相側にスウ
ィープガスと呼ばれる気体を流しつつ減圧し、溶存気体
の移動を促進する装置である。
【0039】図10(c)に示す装置は、図10(a)
と図10(b)とをあわせた構造であり、真空引きを行
うとともにスウィープガスを流す構造の装置である。
【0040】スウィープガスを流した場合には、脱ガス
が著しく促進される。
【0041】図10(a)に示す装置の場合は、溶存気
体の除去率には限界があり、ところで、スウィープガス
併用減圧膜脱ガス法を全溶存気体除去に応用する場合の
根源的な問題は、スウィープガス成分の液相への溶解・
残留が避けられないことである。残留してもそれが『溶
存気体』とならないものをスウィープガスとすれば、こ
の問題は解消できるとの発想を得た。そして、純度の高
い水蒸気をスウィープガスとして利用すればよいとの着
想を得た。けだい、水蒸気がガスとして洗浄液中に混入
しても水分となってしまうため洗浄液中の不純物気体と
はならない。純度は適宜所望の純度とすればよく、水蒸
気の場合、高純度の水蒸気をえることは容易である。例
えば、純度2〜5ppbの水蒸気をスウィープガスとし
て用いれば、洗浄液中の溶存気体量を10pbのレベル
とすることも容易である。また、水蒸気中の不純物(例
えば酸素、窒素)の濃度及び流量を変化させることによ
り洗浄液中の溶存気体量を制御することも可能である。
【0042】水蒸気以外の気体を含まない高純度な気体
を製造し、それをスウィープガス併用減圧膜脱ガスモジ
ュールに送ることが、本発明を実施するために欠かせな
い。そのための手段として、高純度水素と高純度酸素を
分子量比2:1の割合で混合し触媒の働きで水素の酸化
による水の合成反応(2H2+O2→2H2O)を促進する
方法を採用すればよい(例えば、特開平6−11590
3号公報)。こうして製造した高純度の水蒸気を、窒素
等をスウィープガスとして用いる通常の手法そのまま
に、膜脱ガスモジュールに導入することによって、実質
的に溶存気体を含まない(全溶存気体濃度10ppb以
下)水を作ることができる。この水を水蒸気としてスウ
ィープガスとして用いれば、高純度のスウィープガスと
なる。
【0043】
【実施例】以下に、本発明に関する実施例を示す。
【0044】(実施例1)本実施例では、メガソニック
周波数および溶存気体濃度とメガソニック音波の伝搬の
指標となる音圧との関係を調べた。
【0045】超純水を容量5リットルの大気から遮断さ
れた密閉式の石英槽に1.2L/min.の流速で注入
し続け、そこに3.2W/cm2の電力密度でメガソニ
ックを照射した。
【0046】図1に1MHzおよび2MHzのメガソニ
ックを使って行った実験結果を示す。横軸には全溶存気
体の濃度を、縦軸にはメガソニック伝搬の指標と考えら
れる音圧の値をそれぞれ示す。原水である超純水は全く
脱ガスしておらず、気体は空気により飽和濃度まで溶け
込んでいる。全く脱ガスを施さない場合、溶存酸素濃度
は8〜9ppmであり、溶存窒素濃度は14〜15pp
m、即ち全溶存気体濃度は24ppm前後である。この
ように相当量の気体を溶存している場合においても、1
MHzのメガソニック照射時には高度に脱ガスした場合
に近い値の音圧が示された。
【0047】一方、1MHz,2MHzの場合は、溶存
気体濃度が3〜5ppm付近より高い領域では、その濃
度が高くなるほど音圧が低くなる明確な傾向を認めた。
3〜5ppm付近より低くなるよう高度に脱ガスして
も、音圧はほとんど変わらなかった。このデータから、
1MHz,2MHzのメガソニックを使う場合は、全溶
存気体濃度が5ppmより低濃度になるよう脱ガスすれ
ば高い効果が得られると評価できた。特に3ppm以下
が最も高い効果が得られるため好ましい。
【0048】(実施例2)本実施例では、メガソニック
周波数及び溶存気体濃度と基板上の微粒子除去性能の関
係を調べた。
【0049】はじめにアルミナ微粒子を分散させた液
に、線間距離0.5μmのAlパターンを形成した8イ
ンチ径のシリコンウエハ基板を浸して強制的に微粒子を
基板に付着させた。それを従来通り脱ガスしない洗浄液
(界面活性剤入りの超純水)と全溶存気体を1.2pp
mまで減少させた洗浄液中に浸漬し、3.2W/cm2
の電力密度のメガソニックを10分間照射した。図2の
(1),(2)にシリコン基板上の微粒子除去にメガソ
ニックを適用した場合の実験結果を示す。また、微粒子
除去効率を以下の表にまとめる。
【0050】
【表1】 これにより、脱ガスを施さない場合は1MHzの方が、
1.2ppmまで脱ガスした場合は2MHzの方が微粒
子除去効率が高いこと、特に2MHzと脱ガスの組み合
わせで、超純水+界面活性剤という極めて単純な洗浄液
で、シリコン基板からの除去が特に難しいアルミナ微粒
子を90%以上の高効率で除けることが分かった。
【0051】また、洗浄むらは認められず、また、ウエ
ハ上におけるばらつきはほとんどなかった。
【0052】また、界面活性剤について調べた。洗浄前
における界面活性剤の分析結果を図6に示す。図6にお
いて、横軸は分子量を規格化したものであり、縦軸は、
強度を示す。洗浄前にはピークはAの位置に現れてい
る。
【0053】一方、図7は、無脱ガスの場合における洗
浄後の界面活性剤の分析結果であるが、ピーク2時間の
洗浄後においてすでにピークがBの位置に移動してお
り、4時間後には、ピーク値がさらに増大している。こ
れは2時間後には界面活性剤が分解していることを示し
ている。
【0054】それに対し、図8は5ppmまで脱ガスし
た場合を示し、図9は1ppmまで脱ガスした場合を示
しているが、いずれの場合もピークの位置の移動はほと
んど認められず、また、認められてもわずかであり、脱
ガスした場合には界面活性剤は分解せず残存し、従っ
て、経時にも安定した洗浄を行うことが可能である。
【0055】(実施例3)本実施例では、メガソニック
周波数、溶存気体濃度および基板間隔と基板間の音波伝
達(音圧)との関係を調べた。
【0056】6インチシリコン基板数枚をウェハキャリ
アに間隔を変えてセットし、メガソニックの音波の通り
抜けの程度を音圧測定で評価した結果を図3に示す。こ
の実験においては、全溶存気体濃度を1.2ppmまで
低減した超純水を使用した。1MHzの場合、基板間を
通り抜ける音圧は基板の間隔に強く依存し、5mmまで
間隔を狭めると、基板が全くない時の6割程度にまで下
がった。一方の2MHzを適用した場合は、音波の通り
抜けの基板間隔依存性が小さく、5mm間隔でも基板が
ない時の8割以上の音圧を示した。周波数を高めるほ
ど、狭いところにも音波が進入して行きやすいことを示
している。
【0057】これら3つの実験結果から、所定濃度以下
にまで脱ガスした高周波のメガソニックを用いると、基
板間隔が狭い場合でも音波は十分に進入して行き、高い
微粒子除去効果をもたらすことが明らかになった。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば以下の効果が達成され
る。
【0059】(請求項1) 気泡の発生が完全に抑えられ、音波の伝搬効率が高ま
る。
【0060】1MHz付近のメガソニックでは得られな
い、高い微粒子除去効果が獲得できる。
【0061】被洗浄物である基板の間隔を狭めること
ができ、バッチ洗浄の処理量を増加させられる。
【0062】(請求項3)界面活性剤の分解が抑制さ
れ、高い洗浄効率を経時的に安定して得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係り、メガソニック周波数および溶
存気体濃度と音圧との関係を示すグラフである。
【図2】実施例2に係り、メガソニック周波数及び溶存
気体濃度と基板上の微粒子除去性能の関係を示すグラフ
である。
【図3】実施例3に係り、メガソニック周波数、溶存気
体濃度および基板間隔と基板間の音圧との関係を示すグ
ラフである。
【図4】2槽式洗浄装置の一例を示す概念図である。
【図5】1槽式洗浄装置の一例を示す概念図である。
【図6】洗浄前における界面活性剤の分子量分布を示す
グラフである。
【図7】脱ガスなしの洗浄液による洗浄後における界面
活性剤の分子量分布を示すグラフである。
【図8】5ppmまで脱ガス洗浄液による洗浄後におけ
る界面活性剤の分子量分布を示すグラフである。
【図9】1ppmまで脱ガスの洗浄液による洗浄後にお
ける界面活性剤の分子量分布を示すグラフである。
【図10】脱ガス装置例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 循環用ポンプ、 2 フィルター、 3 脱ガス装置、 4 洗浄槽、 5 脱ガス装置、 6 真空ポンプ、 7 フィルター、 8 循環用ポンプ、 9 振動子、 11 高周波電源、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 雄久 東京都文京区本郷4丁目1番4号 株式会 社ウルトラクリーンテクノロジー開発研究 所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液中の全溶存気体量を5ppm以下
    にまで脱ガスした後、洗浄液に1MHz以上の周波数の
    超音波を該洗浄液に付与して被洗浄物の洗浄を行うこと
    を特徴とする洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄液中の全溶存気体量を3ppm以下
    にまで脱ガスした後、洗浄液に2MHz以上の周波数の
    超音波を該洗浄液に付与して被洗浄物の洗浄を行うこと
    を特徴とする洗浄方法。
  3. 【請求項3】 界面活性剤を含む洗浄液中の全溶存気体
    量を5ppm以下にまで脱ガスした後、洗浄液に1MH
    z以上の周波数の超音波を該洗浄液に付与して被洗浄物
    の洗浄を行うことを特徴とする洗浄方法。
  4. 【請求項4】 界面活性剤を含む洗浄液中の全溶存気体
    量を3ppm以下にまで脱ガスした後、洗浄液に2MH
    z以上の周波数の超音波を該洗浄液に付与して被洗浄物
    の洗浄を行うことを特徴とする洗浄方法。
JP8175297A 1996-07-04 1996-07-04 洗浄方法 Pending JPH1022246A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8175297A JPH1022246A (ja) 1996-07-04 1996-07-04 洗浄方法
US08/887,883 US6039814A (en) 1996-07-04 1997-07-03 Cleaning method utilizing degassed cleaning liquid with applied ultrasonics

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8175297A JPH1022246A (ja) 1996-07-04 1996-07-04 洗浄方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1022246A true JPH1022246A (ja) 1998-01-23

Family

ID=15993646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8175297A Pending JPH1022246A (ja) 1996-07-04 1996-07-04 洗浄方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6039814A (ja)
JP (1) JPH1022246A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004321875A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Fujitsu Ltd 超音波洗浄方法及び半導体装置の製造方法
JP2020015941A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 日本製鉄株式会社 超音波処理装置及びファインバブルの供給方法

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3116871B2 (ja) * 1997-09-03 2000-12-11 日本電気株式会社 半導体基板表面分析の前処理方法及びその装置
US6566886B1 (en) 2001-03-28 2003-05-20 Advanced Micro Devices, Inc. Method of detecting crystalline defects using sound waves
US6626196B2 (en) 2001-06-15 2003-09-30 International Busines Machines Corporation Arrangement and method for degassing small-high aspect ratio drilled holes prior to wet chemical processing
US7156111B2 (en) 2001-07-16 2007-01-02 Akrion Technologies, Inc Megasonic cleaning using supersaturated cleaning solution
US7138014B2 (en) * 2002-01-28 2006-11-21 Applied Materials, Inc. Electroless deposition apparatus
JP2003234320A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Nec Electronics Corp 基板の洗浄方法、洗浄薬液、洗浄装置及び半導体装置
KR101110905B1 (ko) 2003-06-11 2012-02-20 아크리온 테크놀로지즈 인코포레이티드 과포화된 세정 용액을 사용한 메가소닉 세정
EP1699571A1 (en) * 2003-12-23 2006-09-13 The Australian National University Water-based cleaning
US20070084481A1 (en) * 2005-10-07 2007-04-19 Franklin Cole S System and method of cleaning substrates using a subambient process solution
JP4965480B2 (ja) * 2008-02-15 2012-07-04 株式会社アルバック バッキングプレートの製造方法及びバッキングプレートの洗浄方法
JP4532580B2 (ja) * 2008-08-20 2010-08-25 株式会社カイジョー 超音波洗浄装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2977962A (en) * 1957-12-11 1961-04-04 Zucker Jacques Process for the cleaning of metal parts
US4193818A (en) * 1978-05-05 1980-03-18 American Sterilizer Company Combined ultrasonic cleaning and biocidal treatment in a single pressure vessel
US4907611A (en) * 1986-12-22 1990-03-13 S & C Co., Ltd. Ultrasonic washing apparatus
US4854337A (en) * 1988-05-24 1989-08-08 Eastman Kodak Company Apparatus for treating wafers utilizing megasonic energy
KR940011072A (ko) * 1992-11-20 1994-06-20 요시히데 시바노 가압 초음파 세정장치
US5427622A (en) * 1993-02-12 1995-06-27 International Business Machines Corporation Method for uniform cleaning of wafers using megasonic energy
US5656097A (en) * 1993-10-20 1997-08-12 Verteq, Inc. Semiconductor wafer cleaning system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004321875A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Fujitsu Ltd 超音波洗浄方法及び半導体装置の製造方法
JP4587646B2 (ja) * 2003-04-22 2010-11-24 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の製造方法
JP2020015941A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 日本製鉄株式会社 超音波処理装置及びファインバブルの供給方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6039814A (en) 2000-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI447799B (zh) 基板洗淨方法及基板洗淨裝置
JP3351924B2 (ja) 洗浄方法
US5858106A (en) Cleaning method for peeling and removing photoresist
TWI405621B (zh) 電子材料的清洗液及清洗方法
JP3940742B2 (ja) 洗浄方法
JPH11340184A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1022246A (ja) 洗浄方法
JP2003234320A (ja) 基板の洗浄方法、洗浄薬液、洗浄装置及び半導体装置
JP4088810B2 (ja) 基板洗浄装置及び基板洗浄方法
JPH10116809A (ja) 洗浄方法及び洗浄システム
JP4482844B2 (ja) ウェハの洗浄方法
WO2006028983A2 (en) Megasonic processing system with gasified fluid
JPH1129794A (ja) 電子材料用洗浄水、その製造方法及び電子材料の洗浄方法
JP2000216130A (ja) 電子材料用洗浄水及び電子材料の洗浄方法
KR100845966B1 (ko) 웨이퍼 세정 방법
JP2001054768A (ja) 洗浄方法及び洗浄装置
JPS6072233A (ja) 半導体ウエ−ハの洗浄装置
JP2004296463A (ja) 洗浄方法および洗浄装置
JP2000288495A (ja) 洗浄方法
JP3375052B2 (ja) 電子材料用洗浄水
JP2002001243A (ja) 電子材料の洗浄方法
JP2005039002A (ja) 洗浄装置および方法
JPH10335294A (ja) 基板洗浄装置、洗浄方法およびその方法を用いて製造した半導体装置
JP2002045806A (ja) 洗浄装置
JP2002261063A (ja) 半導体ウェハ上の粒子を除去する方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051221