JPH10146360A - 救急車両の防振寝台 - Google Patents

救急車両の防振寝台

Info

Publication number
JPH10146360A
JPH10146360A JP8323583A JP32358396A JPH10146360A JP H10146360 A JPH10146360 A JP H10146360A JP 8323583 A JP8323583 A JP 8323583A JP 32358396 A JP32358396 A JP 32358396A JP H10146360 A JPH10146360 A JP H10146360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bed
actuator
lower oil
pair
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8323583A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisafumi Kimura
尚史 木村
Tsutomu Sonehara
努 曽根原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP8323583A priority Critical patent/JPH10146360A/ja
Publication of JPH10146360A publication Critical patent/JPH10146360A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寝台の高さを変更したり寝台を傾けてもアク
チユエータのダンパ機能が損われず、かつ必要に応じて
寝台を任意の高さに固定できるようにする。 【解決手段】 基板22に対して寝台21を前後1対の
油圧式のアクチユエータ10により昇降可能に支持す
る。アクチユエータ10はシリンダ9にピストン12を
嵌挿して上下1対の油室17,18を区画して構成す
る。シリンダ9を基板22に連結し、ピストン12から
上方へ突出するロツド13を寝台21に連結し、上下1
対の油室17,18を連通する絞り通路19を設ける。
アクチユエータ10の下油室18を方向切換弁6により
油圧ポンプ4の吐出口と油槽2の一方に接続可能に構成
し、下油室18に蓄圧器7を接続する。絞り通路19に
開閉弁8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は救急車両に搭載され
る救急車両の防振寝台、特に車体の振動が架台ないし寝
台へ伝わるのを効果的に抑えるとともに、心臓マツサー
ジなどをする場合には寝台を任意の高さに固定できるよ
うにした救急車両の防振寝台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平1−192353号公報や特開平
4−210057号公報などに開示されるように、救急
車両に搭載される防振寝台は、寝台に対する車体の振動
を遮断するために、車両の床と寝台との間に前後1対の
油圧式のアクチユエータとばねとが配設され、アクチユ
エータの下油室の油量を加減することにより寝台が昇降
する。また、アクチユエータの上下油室を油圧源すなわ
ち油圧ポンプから遮断すれば、アクチユエータはダンパ
機構として働くようになつている。しかし、上述の救急
車両の防振寝台では、寝台と患者の重量がばねの抗力と
釣り合うアクチユエータの浮動状態でのみダンパ機構と
して働き、寝台の高さを変更したり、寝台を前後に傾け
た場合には、防振機能を発揮できない。なぜなら、寝台
の高さや傾きを調整するために、アクチユエータの一方
または両方を伸長状態または縮小状態に保持する時は、
上下の両油室が密閉されて寝台が固定され、ダンパ機構
としては働かないからである。
【0003】そこで、特開平5−31140号公報に開
示されるように、車両の床に対する前後1対のアクチユ
エータの支持部即ちシリンダの下端部を、別のアクチユ
エータにより前後移動可能にすれば、寝台を支持するア
クチユエータは傾けられて寝台の高さまたは傾きを調整
しかつダンパ機構としても働く。しかし、上述の構造で
は2組のアクチユエータと2組の方向切換弁を必要と
し、重量の増加と製造経費の増加を免れない。また方向
切換弁の切換動作時、衝撃が寝台に伝わり、患者に身体
的負担を強いることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、寝台の高さを変更したり寝台を傾けてもア
クチユエータのダンパ機能が損われず、かつ必要に応じ
て寝台を任意の高さに固定できるようにした救急車両の
防振寝台を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は基板に対して寝台を昇降可能に支持
する前後1対の油圧式のアクチユエータが、シリンダに
ピストンを嵌挿して上下1対の油室を区画してなり、前
記シリンダを前記基板に連結し、前記ピストンから上方
へ突出するロツドを前記寝台に連結し、前記上下1対の
油室を連通する絞り通路を設け、前記アクチユエータの
下油室を方向切換弁により油圧ポンプの吐出口と油槽の
一方に接続可能に構成し、前記下油室に蓄圧器を接続し
たものである。
【0006】
【発明の実施の形態】前後1対のアクチユエータの上下
油室は外部通路の開閉弁または内部通路の絞りにより連
通される。油圧ポンプの吐出口が方向切換弁を経て各ア
クチユエータの下油室へ連通可能とされ、さらに蓄圧器
が下油室に接続される。したがつて、前後1対のアクチ
ユエータの下油室の油量を加減することにより、各アク
チユエータが伸長または縮小されて寝台の高さが加減さ
れる。また、一方のアクチユエータを伸長または縮小す
れば、寝台は前方または後方へ傾けられる。この状態で
方向切換弁を中立ブロツク位置にすると、寝台が所望の
姿勢に保たれる。そして、この時、アクチユエータの上
下油室は外部通路の開閉弁または内部通路の絞りにより
連通されるので、ダンパ機構として働く。
【0007】心臓マツサージなどを患者に施す場合に
は、開閉弁を閉じると、寝台を所望のの高さに固定でき
る。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係る救急車両の防振寝台の概
略構成を示す側面図である。本発明に係る救急車両の防
振寝台21は、救急車両の床部に固定される基板22に
対し、前後1対のアクチユエータ10により昇降可能か
つ前後傾動可能に支持される。寝台21の基板22に対
する前後移動を制限し、寝台の側方への傾きを防止する
ために、寝台21の前方部分と基板22の後方部分との
間に、左右1対のリンク23が横方向のピン24,25
により連結される。各アクチユエータ10はシリンダ9
にピストン12を嵌挿して上下1対の油室17,18を
区画され、ピストン12に結合したロツド13が上方へ
突出される。シリンダ9の下端がピン16により基板2
2に連結され、ロツド13の上端はピン15により寝台
21に連結される。ピストン12は内部に上油室17と
下油室18を連通する絞り通路12aを設けられる。
【0009】図2に示すように、本発明によれば、下油
室18に蓄圧器7が接続される。公知のように、蓄圧器
7は密閉された容器の内部に、ダイヤフラムにより加圧
空気を充填された空気室と油室とを区画してなり、該油
室がアクチユエータ10の下油室18に連通される。ま
た、アクチユエータ10の下油室18は方向切換弁6に
より油圧ポンプ4の吐出口と油槽2の一方へ選択的に連
通可能とされる。さらに、アクチユエータ10の下油室
18は方向切換弁6の中立位置で油圧ポンプ4と油槽2
から遮断される。油圧ポンプ4は油槽2の油をフイルタ
3を経て吸い込み、方向切換弁6を経てアクチユエータ
10の下油室18へ供給するようになつている。油圧ポ
ンプ4の吐出口の油圧が過大になつた時、吐出口の油は
逃がし弁5を経て油槽2へ戻される。方向切換弁6は手
動操作型のものでもよいが、電磁駆動型のものが好まし
い。
【0010】いま、方向切換弁6を図2に示す位置にす
ると、油圧ポンプ4から圧油が方向切換弁6を経て蓄圧
器7へ供給され、同時にアクチユエータ10の下油室1
8へ供給される。ピストン12のロツド13により寝台
21が押し上げられて高くなる。この時、前後1対の方
向切換弁6の一方だけを図2の位置にすれば、寝台21
は前方または後方へ傾けられる。ここで、方向切換弁6
を中立ブロツク位置へ戻すと、アクチユエータ10の下
油室18が油槽2と油圧ポンプ4とから遮断される。し
たがつて、ピストン12に作用する寝台21の荷重は、
ピストン12に作用する下油室18の油圧力と釣り合つ
ている。
【0011】車体の床にシリンダ9を突き上げるような
急激な力が作用すると、下油室18の油の一部が絞り通
路12aを経て上油室17へ流入し、同時に蓄圧器7へ
流入する。寝台21を支持するピストン12に対し、シ
リンダ9の上方移動が許されるが、シリンダ9の急激か
つ過大な上方移動は通路の流体抵抗により抑えられる。
逆に、車体の床が沈むような力がシリンダ9に作用する
と、上油室17の油が絞り通路12aを経て下油室18
へ流入し、同時に蓄圧器7の油が下油室18へ流入す
る。こうして、車体から寝台21へ伝達される振動が緩
和される。また、寝台21を昇降または傾斜する時、方
向切換弁6の動作に伴うアクチユエータ10の下油室1
8の油量の急激な変動が蓄圧器7により緩和されるの
で、衝撃が寝台21に作用するのを防止できる。
【0012】上述した救急車両の防振寝台の振動系につ
いて、方向切換弁6と蓄圧器7の各諸元を次のように定
めると、次の式が成り立つ。 Ap・s・Δy + ΔQg = 0 ΔQg = K4(ΔP1 - ΔP2) ΔP2 = -n・P2'/z'・Δz ΔQg = -Ag・s・Δz Δw = -Ap・ΔP1 ただし、Ap:アクチユエータの総有効面積 Ag:蓄圧器の有効面積 y:アクチユエータの変位 z:蓄圧器の空気室の変位 Qg:蓄圧器への流入油量 P1:アクチユエータの内部油圧 P2:蓄圧器の内部油圧 K4:絞りの流量係数 n:ポリトロープ係数 P2':初期の蓄圧器の空気室の空気圧 z':初期の蓄圧器の空気室の変位 w:外乱 Δ:平衡点からの微小変位の表現 s:ラプラス演算子 上の式を解けば、外乱wに対するアクチユエータ10の
動作特性は、次の式により1次系の伝達関数で表すこと
ができ、アクチユエータ10、蓄圧器7などの仕様を最
適な値に設定することにより、車体の振動が寝台21へ
伝わるのを効果的に防止することができる。 Δy/Δw = -1/Ap-2{K4・z'・Ag/(z'・Ag・s + n・P2'・K4)} 本発明は上述のように、寝台21を支持するアクチユエ
ータ10の下油室18の油量を方向切換弁6により加減
するとともに、下油室18に蓄圧器7を接続することに
より、寝台21の高さと傾きを所望の値に調整すること
ができるとともに、車体の振動が寝台21へ伝達される
のを抑えることができる。
【0013】図3に示す実施例では、ピストン12の外
部に設けた上油室17と下油室18を結ぶ通路すなわち
管19に絞り通路を有する開閉弁8を挿入接続したもの
である。寝台21の高さまたは傾きを調整する場合は、
まず開閉弁8を閉じ、方向切換弁6を切り換えて下油室
18の油量を加減する。所望の寝台21の姿勢が得られ
たところで、方向切換弁6を中立位置にし、かつ開閉弁
8を図示の開位置にすると、アクチユエータ10はダン
パ機構として働き、車体の振動が寝台21へ伝わるのを
抑える。
【0014】心臓マツサージなどを患者に施す場合に
は、方向切換弁6を中立位置にし、かつ開閉弁8を閉じ
ると、寝台21がその位置ないし高さに固定され、患者
も寝台に固定されるので、効果的な心臓マツサージを患
者に施すことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述のように、基板に対して寝
台を昇降可能に支持する前後1対の油圧式のアクチユエ
ータが、シリンダにピストンを嵌挿して上下1対の油室
を区画してなり、前記シリンダを前記基板に連結し、前
記ピストンから上方へ突出するロツドを前記寝台に連結
し、前記上下1対の油室を連通する絞り通路を設け、前
記アクチユエータの下油室を方向切換弁により油圧ポン
プの吐出口と油槽の一方に接続可能に構成し、前記下油
室に蓄圧器を接続したものであるから、寝台の高さを変
更したり寝台を傾けても、アクチユエータのダンパ機能
が損われない。
【0016】前記絞り通路の開閉弁を閉じれば、寝台は
基板に対してその位置に固定され、患者の動きが抑えら
れるので、心臓マツサージなどを施すのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る救急車両の防振寝台の概略構成を
示す側面図である。
【図2】同防振寝台を支持するアクチユエータを制御す
る油圧回路図である。
【図3】本発明の変更実施例に係る防振寝台を支持する
アクチユエータを制御する油圧回路図である。
【符号の説明】
2:油槽 3:フイルタ 4:油圧ポンプ 5:逃し弁
6:方向切換弁 7:蓄圧器 8:開閉弁 9:シリ
ンダ 10:アクチユエータ 12:ピストン 12a:絞り通路 13:ロツド 15,16:ピン
17,18:油室 19:通路 21:寝台 22:基
板 23:リンク 24,25:ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に対して寝台を昇降可能に支持する前
    後1対の油圧式のアクチユエータが、シリンダにピスト
    ンを嵌挿して上下1対の油室を区画してなり、前記シリ
    ンダを前記基板に連結し、前記ピストンから上方へ突出
    するロツドを前記寝台に連結し、前記上下1対の油室を
    連通する絞り通路を前記ピストンに設け、前記アクチユ
    エータの下油室を方向切換弁により油圧ポンプの吐出口
    と油槽の一方に接続可能に構成し、前記下油室に蓄圧器
    をそれぞれ接続したことを特徴とする救急車両の防振寝
    台。
  2. 【請求項2】前記アクチユエータの上下両油室を結ぶ通
    路に開閉弁を設けた、請求項1に記載の救急車両の防振
    寝台。
JP8323583A 1996-11-19 1996-11-19 救急車両の防振寝台 Pending JPH10146360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8323583A JPH10146360A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 救急車両の防振寝台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8323583A JPH10146360A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 救急車両の防振寝台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10146360A true JPH10146360A (ja) 1998-06-02

Family

ID=18156336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8323583A Pending JPH10146360A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 救急車両の防振寝台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10146360A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015016247A1 (ja) * 2013-07-31 2015-02-05 富士フイルム株式会社 遠隔指示支援システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015016247A1 (ja) * 2013-07-31 2015-02-05 富士フイルム株式会社 遠隔指示支援システム
JP2015029620A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 富士フイルム株式会社 遠隔指示支援システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8342280B2 (en) Agricultural vehicle suspension
US7497452B2 (en) Hydro-pneumatic vehicle suspension system with a double acting cylinder and accumulators
JP3712643B2 (ja) アクティブサスペンションのための油圧回路
US5601306A (en) Vehicle suspension system
JPH05196003A (ja) 油圧制御装置
JPS587491B2 (ja) カイリヨウサレタシヤリヨウヨウシ−ト
JPH10146360A (ja) 救急車両の防振寝台
JP3911753B2 (ja) 救急車両の防振寝台
US20090057045A1 (en) Hydraulic system to deter lift arm chatter
JPH057864Y2 (ja)
JPS6296126A (ja) 自動車の車高調整装置
JP3242535B2 (ja) 作業機の昇降速度制御装置
JP4719423B2 (ja) 圧力制御弁
JP2001124011A (ja) フロントローダの油圧供給装置
JP3561616B2 (ja) レベリング装置の作動油補給装置
JP2854783B2 (ja) 歩行型作業機におけるローリング制御装置
JP2607939B2 (ja) 乗用トラクタにおける油圧装置
JPS6215108A (ja) 自動車の車高調整装置
JPH0114085Y2 (ja)
JPS5967180A (ja) キヤブ懸架装置
AU675018B2 (en) Vehicle suspension system
JPH02290711A (ja) 車高調整装置
JPH0710890Y2 (ja) 車両用サスペンション装置
JPH02141318A (ja) 車体の姿勢制御装置
CN113710515A (zh) 具有多种工作模式的悬架***