JP2001124011A - フロントローダの油圧供給装置 - Google Patents

フロントローダの油圧供給装置

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JP2001124011A
JP2001124011A JP30208299A JP30208299A JP2001124011A JP 2001124011 A JP2001124011 A JP 2001124011A JP 30208299 A JP30208299 A JP 30208299A JP 30208299 A JP30208299 A JP 30208299A JP 2001124011 A JP2001124011 A JP 2001124011A
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valve
circuit
piston
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oil
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JP30208299A
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Masahisa Kawamura
正久 河村
Minoru Kamata
稔 鎌田
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 方向切換弁を3位置のものとしつつリフトア
ームのフローティング状態を得ることができ、またリフ
トアームの自然降下を極小化可能とする。 【解決手段】 方向切換弁の2つのシリンダポートとリ
フトシリンダの伸長作用油室及び縮小作用油室間を接続
する第1及び第2の回路中に、各油室方向への油流通の
みを許容する第1及び第2の逆止弁37,38を挿入し
た。各逆止弁を開放するピストン55を、各逆止弁に付
設し、リフトシリンダの上昇作動時には第2の逆止弁に
付設のピストンに対し第1の回路の油圧を、下降作動時
には第1の逆止弁に付設のピストンに対し第2の回路の
油圧を作用させて各逆止弁を開放させることとした。各
ピストンに第2のピストン56又はソレノイドのプラン
ジャを対面させ、フローティング時には方向切換弁を中
立位置として、両逆止弁を同時に開放させ伸長作用油室
及び縮小作用油室から油をドレンさせることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はフローティング状
態を得るための新規な機構を備えた、フロントローダの
油圧供給装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】フロントローダにおいて先端にバケット
等の作業機を備えたリフトアームをフローティング状態
とする、つまり該リフトアームを昇降させるリフトシリ
ンダの伸長作用油室及び縮小作用油室から同時に油をド
レンさせて先端の作業機を接地させつつリフトアームが
自在に上下動する状態とすることは、実公昭63−26
441号公報とか特開平8−166080号公報等に開
示されているように従来、一般にリフトシリンダに対す
る油圧の給排を制御する方向切換弁に中立位置、上昇作
用位置及び下降作用位置の他にリフトシリンダの両油室
から油をドレンさせるフローティング位置を設けること
で、可能とされている。なおフローティング状態におい
てはフロントローダを装備させたトラクタ等の作業車両
を前進させ、バケット等に土砂すくい取り等の作業を行
わせることができる。
【0003】上記のように方向切換弁に中立位置、上昇
作用位置及び下降作用位置の他にフローティング位置を
設けると該切換弁が4位置のものとなり、一般に市販さ
れておりまたコントロールをし易い3位置切換え式のバ
ルブを、方向切換弁として採用できなくなる。またリフ
トアームを任意の上昇位置に保持することは一般に方向
切換弁を、その中立位置で両シリンダポートをブロック
するものに構成することで行われているが、方向切換弁
のスプールとバルブケース間の隙間を通して油漏れが生
じるのは避けがたく、方向切換弁をよほど精密に製作し
ない限り長時間の放置によってリフトアーム及び作業機
の自然降下が起きる。
【0004】そこでこの発明は方向切換弁を3位置のも
のとしつつフローティング状態を得ることができ、また
リフトアーム及び作業機の自然降下を極小化可能として
ある、フロントローダの新規な油圧供給装置を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【発明の要約】この発明のフロントローダの油圧供給装
置は、方向切換弁(12)の2つのシリンダポート(C
1,C2)とリフトアーム(2)を昇降させるリフトシ
リンダ(5)の伸長作用油室(5a)及び縮小作用油室
(5b)間を接続する第1の回路(31)及び第2の回
路(32)中にそれぞれ、該各油室(5a,5b)方向
への油流通のみを許容する第1の逆止弁(37)及び第
2の逆止弁(38)を挿入設置し、これらの第1及び第
2の逆止弁(37,38)にそれぞれ、該逆止弁の弁体
(53)を機械的に押して逆止弁を開放させるピストン
(55)を付設し、第1の逆止弁(37)に付設された
ピストン(55)には第2の回路(32)の油圧を、ま
た第2の逆止弁(38)に付設されたピストン(55)
には第1の回路(31)の油圧を、それぞれ逆止弁を開
放させるパイロット圧として作用させ、さらに第1及び
第2の逆止弁(37,38)に付設されたピストン(5
5)を同時に上記弁体(53)向きに変位させ両逆止弁
(37,38)を同時に開放させる作動体(56;7
2,73)を設け、方向切換弁(12)の中立位置で該
作動体の作動により両逆止弁を同時に開放させ上記伸長
作用油室(5a)及び縮小作用油室(5b)から油をド
レンさせて、リフトアーム(2)のフローティング状態
を得るように構成したことを特徴としてなる。
【0006】この発明の油圧供給装置は第1の逆止弁
(37)に付設されたピストン(55)には第2の回路
(32)の油圧を、また第2の逆止弁(38)に付設さ
れたピストン(55)には第1の回路(31)の油圧
を、それぞれ逆止弁を開放させるパイロット圧として作
用させているから、第1の回路(31)によりリフトシ
リンダ(5)の伸長作用油室(5a)に対し油圧を供給
する状態では該第1の回路(31)の油圧が第2の逆止
弁(38)に付設されたピストン(55)に作用して、
第2の逆止弁(38)が開放され縮小作用油室(5b)
からの油の戻りが可能となり、逆に第2の回路(32)
によりリフトシリンダ(5)の縮小作用油室(5b)に
対し油圧を供給する状態では該第2の回路(32)の油
圧が第1の逆止弁(37)に対し作用して、第1の逆止
弁(37)が開放され伸長作用油室(5a)からの油の
戻りが可能となるから、リフトシリンダ(5)を所要の
ように伸縮動作させることができる。そして方向切換弁
(12)の中立位置で作動体(56;72,73)によ
り第1及び第2の逆止弁(37,38)を同時に開放さ
せ、リフトシリンダ(5)の伸長作用油室(5a)及び
縮小作用油室(5b)から同時に油をドレンさせて、リ
フトアーム(2)のフローティング状態を得るように構
成したから、方向切換弁(12)を中立位置において所
要のフローティング状態を得ることができる。
【0007】この発明の油圧供給装置は方向切換弁にフ
ローティング位置を設けるのではなく、方向切換弁の2
つのシリンダポート(C1,C2)とリフトシリンダ
(5)の伸長作用油室(5a)及び縮小作用油室(5
b)間を接続する第1及び第2の回路(31,32)中
に第1及び第2の逆止弁(37,38)を設け、これら
の逆止弁(37,38)を、方向切換弁(12)の中立
位置で同時に開放させるといった手段によりフローティ
ング状態を得ることとしているから、方向切換弁は中立
位置と上昇作用位置と下降作用位置との3位置を有する
ものであればよく、したがって方向切換弁(12)とし
て、市販されていると共にコントロールのし易い3位置
切換え式のバルブを採用できることになる。また方向切
換弁(12)を中立位置とした状態では第1及び第2の
逆止弁(37,38)によって第1及び第2の回路(3
1,32)が、リフトシリンダ(5)の伸長作用油室
(5a)及び縮小作用油室(5b)から油が戻る方向に
おいてブロックされ、リフトシリンダ(5)が停止状態
に保持されるから、リフトアーム(2)を任意の上昇位
置においても該リフトアーム及び作業機の自然降下が長
時間にわたり極小化可能とされる。
【0008】フローティング状態でリフトシリンダ
(5)の両油室(5a,5b)から油をドレンさせるこ
とは、前記方向切換弁(12)を、その中立位置(N)
で両シリンダポート(C1,C2)をブロックするもの
に構成し、第1及び第2の逆止弁(37,38)の開放
状態で前記第1及び第2の回路(31,32)から油を
ドレンさせるドレン回路(45)を設けて、該ドレン回
路に、フローティング時に閉鎖位置から開放位置に切換
えられる開閉弁(46)を設けるといった手段、又は前
記方向切換弁(12)を、その中立位置(N)で両シリ
ンダポート(C1,C2)をドレンポート(T1)に対
し接続するものに構成して、第1及び第2の逆止弁(3
7,38)の開放状態で前記第1及び第2の回路(3
1,32)から油を、上記ドレンポート(T1)にドレ
ンさせるように構成するといった手段によって、行え
る。
【0009】上記前者の手段を採用する場合には、前記
第1及び第2の逆止弁(37,38)を手動的に開放さ
せ得る操作部(72,73)を設ける一方、前記開閉弁
(46)を、前記方向切換弁(12)に対する油圧の供
給がない状態で自動的に開放位置に位置せしめられるよ
うに構成するのが好ましい。すなわち方向切換弁に対す
る油圧の供給を断ってフロントローダ作業を停止する場
合、操作部(72,73)の操作によって第1及び第2
の逆止弁を手動的に開放させると、そのとき開放位置に
ある開閉弁(46)を介してドレン回路(45)に、第
1及び第2の逆止弁とリフトシリンダ(5)の伸長作用
油室(5a)及び縮小作用油室(5b)間の油圧が抜か
れるから、第1及び第2の回路(31,32)の先端側
に設けるホースを該回路に接続するための継手を外しリ
フトシリンダ(5)を取外す操作を、極く容易に行える
こととなる。
【0010】前記作動体は、第1及び第2の逆止弁(3
7,38)にそれぞれ付設された前記ピストン(55)
に前記弁体(53)の反対側で対面させた第2のピスト
ン(56)に構成でき、この場合には該第2のピストン
(56)に前記方向切換弁(12)一次側の油圧を、フ
ローティング時に位置を切換えられる制御弁(41)を
介しパイロット圧として作用させる。制御弁(41)の
位置を切換えて第2のピストン(56)にパイロット圧
を作用させると、第2のピストン(56)が前記ピスト
ン(55)を介し前記弁体(53)を押し両逆止弁(3
7,38)を開放させることになる。
【0011】このような第2のピストン(56)を設け
る場合には、該第2のピストン(56)にそれぞれ対面
するプッシュロッド(59,60)を設けるのが好まし
い。このプッシュロッド(59,60)はそれを第2の
ピストン(56)向きに押すと、該第2のピストン(5
6)及び前記ピストン(55)を介し逆止弁(37,3
8)を開放させる。この開放状態では逆止弁(37,3
8)とリフトシリンダ(5)の伸長作用油室(5a)及
び縮小作用油室(5b)間の油圧が抜かれるから、第1
及び第2の回路(31,32)の先端側に設けるホース
を該回路に接続するための継手を外しリフトシリンダ
(5)を取外す操作を、簡単に行えることとなる。
【0012】前記作動体はまた、第1及び第2の逆止弁
(37,38)にそれぞれ付設された前記ピストン(5
5)に前記弁体(53)の反対側で対面させたソレノイ
ド(70,71)のプランジャ(72,73)に構成で
き、この場合には該ソレノイド(70,71)を同時に
励磁させて第1及び第2の逆止弁(37,38)を同時
に開放させるように構成する。
【0013】この発明のフロントローダの油圧供給装置
はまた、方向切換弁(12)の2つのシリンダポート
(C1,C2)とリフトアーム(2)を昇降させるリフ
トシリンダ(5)の伸長作用油室(5a)及び縮小作用
油室(5b)間を接続する第1の回路(31)及び第2
の回路(32)中にそれぞれ、該各油室(5a,5b)
方向への油流通のみを許容する第1の逆止弁(37)及
び第2の逆止弁(38)を挿入設置し、これらの第1及
び第2の逆止弁(37,38)にそれぞれ、該逆止弁の
弁体(53)を機械的に押して逆止弁を開放させる第1
及び第2のプランジャ(82,83)を備えた第1及び
第2のソレノイド(80,81)を付設し、方向切換弁
(12)の上昇作用位置(U)では第2のソレノイド
(81)を、下降作用位置(D)では第1のソレノイド
(80)を、それぞれ励磁させるように構成すると共
に、方向切換弁(12)の中立位置で第1及び第2のソ
レノイド(80,81)を同時に励磁させることで第1
及び第2の逆止弁(37,38)を同時に開放させ上記
伸長作用油室(5a)及び縮小作用油室(5b)から油
をドレンさせて、リフトアーム(2)のフローティング
状態を得るように構成したことを特徴としてなる。
【0014】この油圧供給装置は方向切換弁(12)の
上昇作用位置(U)では第2のソレノイド(81)を、
下降作用位置(D)では第1のソレノイド(80)を、
それぞれ励磁させるように構成しているから、方向切換
弁(12)を上昇作用位置(U)として第1の回路(3
1)によりリフトシリンダ(5)の伸長作用油室(5
a)に対し油圧を供給する状態では第2の逆止弁(3
8)が第2のプランジャ(83)によって機械的に開放
され縮小作用油室(5b)からの油の戻りが可能とな
り、逆に方向切換弁(12)を下降作用位置(D)とし
て第2の回路(32)によりリフトシリンダ(5)の縮
小作用油室(5b)に対し油圧を供給する状態では第1
の逆止弁(37)が第1のプランジャ(82)によって
機械的に開放され伸長作用油室(5a)からの油の戻り
が可能となるから、リフトシリンダ(5)を所要のよう
に伸縮動作させることができる。そして方向切換弁(1
2)の中立位置で第1及び第2のソレノイド(80,8
1)を同時に励磁させることで第1及び第2の逆止弁
(37,38)を同時に開放させ上記伸長作用油室(5
a)及び縮小作用油室(5b)から同時に油をドレンさ
せて、リフトアーム(2)のフローティング状態を得る
ように構成したから、方向切換弁(12)を中立位置に
おいて所要のフローティング状態を得ることができる。
【0015】本構成のものも方向切換弁(12)とし
て、市販されていると共にコントロールのし易い3位置
切換え式のバルブを採用でき、またリフトアーム(2)
を任意の上昇位置においても該リフトアーム及び作業機
の自然降下が長時間にわたり極小化可能とされるといっ
た効果を、第1番目の発明と同様に奏する。
【0016】この発明の他の特徴と長所とするところ
は、添付図面を参照して行う以下の説明から明瞭に理解
できる。
【0017】
【実施例】図1,2は第1の実施例に係るフロントロー
ダの油圧供給装置を回路図で示しており、まずフロント
ローダは図2に示すように構成されている。すなわちト
ラクタの機体(図示せず)に固定した左右1対のブラケ
ット1に左右1対のリフトアーム2を上下回動可能に欧
支させ、該リフトアーム2の先端にバケット3を欧支4
させている。左右のブラケット1と左右のリフトアーム
2間には、その伸縮によりリフトアーム2を昇降させる
左右1対の複動型リフトシリンダ5を設けてある。各リ
フトアーム2にはその中途と先端近くに回動板6,7を
支持させてあり、これらの回動板6,7間に左右1対の
複動型チルトシリンダ8を設けてある。各回動板7はバ
ケット3に対し作動杆9によって接続されており、チル
トシリンダ8はその伸縮により作動杆9を介してバケッ
ト3を転回動させる。左右のブラケット1と左右の回動
板6間には、リフトアーム2の昇降時にバケット3姿勢
を一定に維持することとするロッド10を設けてある。
【0018】リフトシリンダ5及びチルトシリンダ8に
対し油圧ポンプ11によって油圧を供給するために図
1,2に示すバルブ機構が設けられており、該バルブ機
構はトラクタの操縦席側に配置された第1のバルブ機構
V1とフロントローダ側に配置された第2のバルブ機構
V2とからなる。これらのバルブ機構V1,V2の管路
間は、管継手A1,A2,A3,A4,A5,A6,A
7によって接続されている。
【0019】第1のバルブ機構V1は、リフトシリンダ
5に対する油圧の給排を制御する第1の方向切換弁12
とチルトシリンダ8に対する油圧の給排を制御する第2
の方向切換弁13を有する。第1のバルブ機構V1には
キャリーオーバポート14が設けられ、第1及び第2の
方向切換弁12,13はその各中立位置Nで油圧ポンプ
11の吐出油を該キャリーオーバポート14に出力する
ものとされている。キャリーオーバポート14は、例え
ばトラクタに装備させる油圧リフトシリンダ(図示せ
ず)等に油圧を供給するために用いられる。油圧ポンプ
11の吐出油を2つの流れに分流する流量調整型の分流
弁15、つまり方向切換弁12,13方向に油を導く余
剰流回路16に挿入したリリーフ弁15aと調整流回路
17に挿入した絞り15bとを組合わせてなる分流弁1
5、を設けてあり、調整流回路17には、ローダ作業ス
イッチ(図示せず)によりソレノイド18aが励磁され
ることによって図示のローダ非作業位置Iからローダ作
業位置IIへと移される2位置の作業状態選択弁18を
接続してある。この作業状態選択弁18の出力側の1ポ
ートは逆止弁19を介して余剰流回路16へと接続され
ており、ローダ作業を行わないときには油圧ポンプ11
の全吐出流量がキャリーオーバポート14へと供給され
ることとしてある。
【0020】作業状態選択弁18の出力側の他のポート
はリリーフ弁20によって油圧を設定される制御回路2
1へと接続されており、作業状態選択弁18のローダ作
業位置IIでは分流弁15の調整流回路17が該制御回
路21へと接続されることとしてある。第1の方向切換
弁12は中立位置Nの一側に上昇作用位置U、他側に下
降作用位置Dを有する3位置のものに構成され、第2の
方向切換弁13は中立位置Nの一側にダンプ作用位置
D、他側にチルト作用位置Tを有する3位置のものに構
成されているが、これらの方向切換弁12,13はそれ
ぞれ、その一端及び他端に作用せしめられる油圧によっ
て位置を変更される油圧パイロット型のものとされてい
る。すなわち制御回路21を方向切換弁12,13の一
端及び他端に接続するための、絞りを挿入されたパイロ
ット回路22A,22B及び23A,23Bが設けられ
ており、これらのパイロット回路22A,22B及び2
3A,23Bに対し制御回路21の油圧を可変に減圧し
て作用させることとする電磁比例減圧弁24A,24B
及び25A,25Bを設けてある。電磁比例減圧弁24
A,24B、25A,25Bのソレノイドに流す電流値
は単一のローダ制御レバー(図示せず)によって変更制
御され、方向切換弁12及び13を適宜の位置N,U,
D及びN,D,Tに位置させる。電磁比例減圧弁24
A,24B,25A,25Bのドレンポートは、タンク
回路26へと接続されている。
【0021】方向切換弁12及び13はキャリーオーバ
ポート14に接続されるポートの他に、一次側にポンプ
ポートP1及びP2とドレンポートT1及びT2を、二
次側に2個宛のシリンダポートC1,C2及びC3,C
4を、それぞれ有する。ポンプポートP1,P2はそれ
ぞれ分流弁15の余剰流回路16に対し逆止弁27,2
8を介して接続され、またドレンポートT1,T2はそ
れぞれ、低圧でリリーフ動作するリリーフ弁29によっ
て油圧を設定されるドレン回路30に接続されている。
方向切換弁12及び13はその各中立位置Nでポンプポ
ートP1,P2、ドレンポートT1,T2、及びシリン
ダポートC1,C2,C3,C4をそれぞれブロックす
るものに構成されている。
【0022】第1の方向切換弁12のシリンダポートC
1はリフトシリンダ5の伸長作用油室5aに対し、前記
管継手A1によって互いに接続された回路31とホース
31Aとによって接続され、シリンダポートC2はリフ
トシリンダ5の縮小作用油室5bに対し、前記管継手A
2によって互いに接続された回路32とホース32Aと
によって接続されている。各回路31,32と各ホース
31A,32A間は、差し込み式の継手(商品名「クイ
ックカプラ」)33,34によって接続されている。第
1の方向切換弁12は、その上昇作用位置Uではポンプ
ポートP1とシリンダポートC1間を連通させると共に
シリンダポートC2とドレンポートT1間を連通させて
リフトシリンダ5を上昇作動させ、また下降作用位置D
ではポンプポートP1とシリンダポートC2間を連通さ
せると共にシリンダポートC1とドレンポートT1間を
連通させてリフトシリンダ5を下降作動させる。
【0023】第2の方向切換弁13のシリンダポートC
3はチルトシリンダ8の縮小作用油室8aに対し、前記
管継手A3によって互いに接続された回路35によって
接続され、シリンダポートC4はチルトシリンダ8の伸
長作用油室8bに対し、前記管継手A4によって互いに
接続された回路36によって接続されている。第2の方
向切換弁13は、そのダンプ作用位置Dではポンプポー
トP2とシリンダポートC3間を連通させると共にシリ
ンダポートC4とドレンポートT2間を連通させてチル
トシリンダ8をダンプ作動させ、またチルト作用位置T
ではポンプポートP2とシリンダポートC4間を連通さ
せると共にシリンダポートC3とドレンポートT2間を
連通させてチルトシリンダ8をチルト作動させる。
【0024】第2のバルブ機構V2内において、第1の
方向切換弁12のシリンダポートC1とリフトシリンダ
5の伸長作用油室5a間の接続回路31中にはリフトシ
リンダ5方向への油流通のみを許容する第1の逆止弁3
7を挿入してあり、また第1の方向切換弁12のシリン
ダポートC2とリフトシリンダ5の縮小作用油室5b間
の接続回路32中にはリフトシリンダ5方向への油流通
のみを許容する第2の逆止弁38を挿入してある。これ
らの逆止弁37,38があってもリフトシリンダ5の伸
長ないし上昇作動と縮小ないし下降作動を可能とするた
め、リフトシリンダ5の上昇作動中に回路31の油圧を
第2の逆止弁38に対し作用させて該逆止弁38を開放
させ回路32を介しての油戻り流れを許容することとす
るパイロット回路39と、リフトシリンダ5の下降作動
中に回路32の油圧を第1の逆止弁37に対し作用させ
て該逆止弁37を開放させ回路31を介しての油戻り流
れを許容することとするパイロット回路40とを設けて
ある。
【0025】そして第1の方向切換弁12とリフトシリ
ンダ5間を接続する両者の回路31,32から共に油圧
を抜いてリフトアーム2のフローティング状態を得るた
め、第2のバルブ機構V2内に次のような制御弁41を
設けてある。すなわち同制御弁41は逆止弁37,38
へと接続されたパイロット回路42を、前記管継手A5
を介し前記タンク回路26に接続された回路43と前記
管継手A6を介し前記制御回路21に制御された回路4
4とに対し択一的に接続するものに構成され、図示の位
置Iではパイロット回路42を回路43へと接続してパ
イロット回路42の油圧をタンク回路26へとドレンさ
せ、フローティングスイッチ(図示せず)をオン操作し
ソレノイド41aを励磁させるとフローティング位置I
Iへと移され回路44をパイロット回路42へと接続し
制御回路21の油圧をパイロット回路42、及びそれよ
り分岐させたパイロット回路42a,42bを介して両
逆止弁37,38へと作用させるものとされている。
【0026】第1の実施例では第1及び第2の逆止弁3
7,38の開放状態で回路31,32から油を前記ドレ
ン回路30へと抜くこととしてあり、そのために前記管
継手A7を介しドレン回路30へと接続されたドレン回
路45を、第2のバルブ機構V2内に設けてある。回路
31,32を該ドレン回路45に接続するための回路4
5a,45b端には開閉弁46を設けてある。この開閉
弁46は油圧パイロット弁に構成され、図示の開放位置
Iでは回路45a,45bをドレン回路45へと接続
し、油圧の作用により移される閉鎖位置では回路45
a,45bとドレン回路45間を遮断する。開閉弁46
の位置を制御するためには開閉制御弁47を設けてあ
る。この開閉制御弁47は位置I,IIを有し、位置I
では開閉弁46に接続されたパイロット回路48を回路
44を介し制御回路21へと接続する。前記油圧ポンプ
11が駆動されない状態、或いは油圧ポンプ11が駆動
されていても前記作業状態選択弁18が非作業位置Iに
ある状態では、制御回路21に油圧が成立しないことか
ら開閉制御弁47が位置Iをとっていても開閉弁46に
はパイロット油圧が作用せず同開閉弁46は開放位置I
に留められ、油圧ポンプ11が駆動されると共に作業状
態選択弁18が作業位置IIに移され制御回路21に油
圧が成立すると、開閉弁46が閉鎖位置IIへと移され
る。開閉制御弁47はソレノイド47aの励磁によって
位置IIへと移されるが、このソレノイド47aの励磁
は制御弁41のソレノイド41aと同様に、図示省略の
フローティングスイッチのオン操作によって行われるこ
ととされている。そしてこの位置IIで開閉制御弁47
はパイロット回路48を、回路43を介してタンク回路
26へと接続し、パイロット回路48の油圧を抜いて開
閉弁46を開放位置Iへと移すものとされている。
【0027】第1及び第2の逆止弁37,38の具体構
造を、図3について説明する。これらの逆止弁37,3
8は互いに等しく構成されているので、一方のもののみ
を図示して説明すると、第2のバルブ機構V2のバルブ
ハウジング50には上下に貫通する穴を形成してあり、
逆止弁37(38)は該穴内の上方位置に配置されてい
る。図3では前記回路31(32)のうち逆止弁37
(38)よりも第1の方向切換弁12側に位置する部分
を符号31V(32V)で、リフトシリンダ5側に位置
する部分を符号31C(32C)で、それぞれ示す。逆
止弁31(32)は穴上端に螺着した栓体51によりケ
ーシング52を穴内に固定し、このケーシング52に設
けた弁座に弁体53を、栓体51に基端を受けさせた弁
ばね54の付勢力により着座させてあるものに構成され
ている。弁体53とケーシング52とには油路穴53
a,52aが形成され、弁体53は弁ばね54の付勢力
と油路穴52a,53aを介して作用する回路部分31
C(32C)の油圧とによって弁座に着座し、回路部分
31V(32V),31C(32C)間を遮断する。弁
体53が弁座を離れる方向に変位せしめられた逆止弁3
7(38)開放状態では、油路穴52aを介し回路部分
31V(32V),31C(32C)間が連通せしめら
れる。
【0028】逆止弁37(38)の下方側でバルブハウ
ジング50の穴内には第1のピストン55と第2のピス
トン56とを、上下に直列させて設けてある。さらに穴
下端に螺着した栓体57に1対のOリング58を介し支
持させて、第2のピストン56に対し下方側から対面す
るプッシュロッド59(60)を、バルブハウジング5
0外に基端を臨ませて設けてある。逆止弁37,38が
あってもリフトシリンダ5の上昇作動と縮小作動を可能
とするために回路32(31)から導かれている前記パ
イロット回路40(39)は第1のピストン55と第2
のピストン56間に開口させてあり、またフローティン
グ状態を得るために前記制御弁41へと接続されている
前記パイロット回路42a(42b)は第2のピストン
56とプッシュロッド59(60)間に開口させてあ
り、さらに回路31,32から油をドレンさせるために
前記開閉弁46へと連通させてある前記回路45a(4
5b)は第1のピストン55の外周面に対面させて開口
させてある。パイロット回路40(39)の油圧を受け
る第1のピストン55の受圧面積S1よりも、パイロッ
ト回路42a(42b)の油圧を受ける第2のピストン
56の受圧面積S2の方を大きく設定してあり、第2の
ピストン56が比較的低い油圧で作動することとされて
いる。第1のピストン55には弁体53に対面するロッ
ド部55aを形成してあり、パイロット回路40(3
9)の油圧により第1のピストン55が上昇せしめられ
たとき、或いはパイロット回路42a(42b)の油圧
により第2のピストン56が上昇せしめられ第1のピス
トン55を上昇させるとき、或いはさらにプッシュロッ
ド59(60)を押込んで第2のピストン56及び第1
のピストン56を上昇させるとき、ロッド部55aに弁
体53を押されることによって逆止弁37(38)が機
械的に開放されることとしてある。パイロット回路40
(39)と回路45a(45b)との開口位置は、第1
のピストン55の上昇動によりこれらのパイロット回路
40(39)と回路45a(45b)間が連通せしめら
れることとなるように設定されている。
【0029】図1,2において62はリフトシリンダ5
の上昇作動側の回路31に、第1の逆止弁37よりもリ
フトシリンダ5側で接続して設けたオーバロードリリー
フ弁であって前記ドレン回路45に過剰油圧をリリーフ
するもの、63は前記ドレン回路30とリフトシリンダ
5の下降作動側の回路32間に、回路32方向への油流
通のみを許容するように設けた逆止弁であってリフトシ
リンダ5の下降作動時に回路32に負圧が生じるのを防
止するためのものである。また64,65はそれぞれ、
第2の方向切換弁13とチルトシリンダ8間の接続回路
35,36から前記ドレン回路30に過剰油圧をリリー
フするオーバロードリリーフ弁、66,67はそれぞ
れ、ドレン回路30と接続回路35,36間に接続回路
35,36方向への油流通のみを許容するように設けた
逆止弁で、接続回路35,36に負圧が生じるのを防止
するためのものである。
【0030】図1に示す前記作業状態選択弁18を、図
示されていないローダ作業スイッチのオン操作によって
ローダ作業位置IIに移した状態で行われるローダ作業
時の作用について、説明する。エンジンの始動により油
圧ポンプ11が駆動されると、図2に示す開閉弁46は
開閉制御弁47が位置IIに移されない限り、制御回路
21からパイロット回路48に作用せしめられる油圧に
よって閉鎖位置IIに移され、回路45a,45bとド
レン回路45間を遮断している。この状態を示したのが
図4,5であり、開閉弁46は回路45a,45bとド
レン回路45間を断続するピストンでもって構成され、
弁ばね46aによって開放位置方向に移動付勢され、弁
ばね46a反対側にパイロット回路48を開口させてあ
る。図4,5に示す状態で開閉弁46は、パイロット回
路48に油圧が作用していることから弁ばね46aの付
勢力に抗しプレート68にて規制される位置へと移動し
て回路45a,45bとドレン回路45間を遮断してい
る。
【0031】図4は第1の方向切換弁12を上昇作用位
置Uへと変位させ、回路31によりリフトシリンダ5の
伸長作用油室5aへと油圧を供給すると共に回路32に
よりリフトシリンダ5の縮小作用油室5bから油をドレ
ンさせる上昇作動時の状態を示している。第1の逆止弁
37は回路部分31Vの油圧によって開放され、該回路
部分31Vから回路部分31Cへと油を流通させる。第
2の逆止弁38は、回路31の油圧がパイロット回路3
9を介して第1のピストン55に作用せしめられ該ピス
トン55が上昇動せしめられることから第1のピストン
55に弁体53を押されて開放され、回路部分32Cか
ら回路部分32Vへと油を流通させる。第1のピストン
55の上昇動によってパイロット回路39が回路45b
に対し連通せしめられるが、開閉弁46が閉鎖位置にあ
ることから油圧の抜けを生じない。
【0032】図5は第1の方向切換弁12を下降作用位
置Dへと変位させ、回路32によりリフトシリンダ5の
縮小作用油室5bへと油圧を供給すると共に回路31に
よりリフトシリンダ5の伸長作用油室5aから油をドレ
ンさせる下降作動時の状態を示している。第2の逆止弁
38は回路部分32Vの油圧によって開放され、該回路
部分32Vから回路部分32Cへと油を流通させる。第
1の逆止弁37は、回路32の油圧がパイロット回路4
0を介して第1のピストン55に作用せしめられ該ピス
トン55が上昇動せしめられることから第1のピストン
55に弁体53を押されて開放され、回路部分31Cか
ら回路部分31Vへと油を流通させる。第1のピストン
55の上昇動によってパイロット回路40が回路45a
に対し連通せしめられるが、開閉弁46が閉鎖位置にあ
ることから油圧の抜けを生じない。
【0033】フローティング作動は、第1の方向切換弁
12を中立位置Nに移して行われる。このとき図示省略
のフローティングスイッチがオンせしめられソレノイド
41a,47aがそれぞれ励磁せしめられることから、
制御弁41がフローティング位置IIに移されると共に
開閉制御弁47が位置IIへと移される。したがって制
御回路21の油圧がパイロット回路42,42a,42
bを介して第1及び第2の逆止弁37,38に付設の第
2のピストン56に作用せしめられると共に、パイロッ
ト回路48の油圧が開閉制御弁47を介して回路43,
26へと抜かれる。このため図6に示すように、各第2
のピストン56が上昇動せしめられて各第1のピストン
55を上昇動させ第1及び第2の逆止弁37,38を開
放させ、また回路39,40を回路45a,45bに対
し連通させると共に、開閉弁46が弁ばね46aの作用
により開放される。したがって回路部分31C,32C
から回路部分31V,32Vに油が戻され、この油が回
路39,40及び回路45a,45bからドレン回路4
5へとドレンされることになる。
【0034】したがってリフトシリンダ5は伸長作用油
室5a及び縮小作用油室5bから油圧を抜かれて油圧の
作用を受けず、リフトアーム2がその自重とバケット3
の重量により最下降位置まで下降しバケット3が接地し
て、トラクタを走行させつつ土砂のすくい取り等を行う
フローティング作業が可能となる。第1の方向切換弁1
2がその中立位置NでシリンダポートC1,C2をブロ
ックするものに構成されているから、フローティング作
業中に必要に応じ第2の方向切換弁13を一たんダンブ
作用位置D或いはチルト作用位置Tに移しバケット3の
角度を調整する微細調整を行える。
【0035】リフトアーム2を任意の上昇位置におき第
1の方向切換弁12を中立位置Nに移して同状態を保持
するときは、第1及び第2の逆止弁37,38が回路3
1,32を遮断するから、例え第1の方向切換弁12に
漏れが生じてもリフトアーム2の自然下降は起きない。
第1の方向切換弁12を中立位置Nとし前記した差し込
み式継手33,34を外してローダ作業を中止するとき
は、プッシュロッド59,60を押込み第1及び第2の
ピストン55,56を介し第1及び第2の逆止弁37,
38を開放させることで、該逆止弁37,38とリフト
シリンダ5の両油室5a,5b間からドレン回路45へ
と油圧を抜くことができ、このため第1及び第2の逆止
弁37,38があっても油圧の閉じ込みが起きず、差し
込み式継手33,34を簡単に外せる。なお図2に示す
前記オーバロードリリーフ弁62は図4−6に示すよう
にバランスピストン型のものに構成されて、回路部分3
1Cからドレン回路45へと油圧を抜くように弁ハウジ
ング50に装着されている。
【0036】図7は第2の実施例を示している。本実施
例では開閉弁46をフローティングスイッチのオン操作
によりソレノイド46aが励磁される電磁弁に構成し、
第1の実施例で設けた開閉制御弁47をなくしている。
開閉弁46は常時は位置Iをとって回路45a,45b
をブロックし、ソレノイド46aの励磁により移される
位置IIでは回路45a,45bをドレン回路45へと
接続する。したがって制御弁41をフローティングスイ
ッチ41aの励磁により位置IIへと移し第1及び第2
の逆止弁37,38を開放させてフローティング作動を
得るとき、同様にフローティングスイッチのオン操作に
より位置IIへと移される開閉弁46によってリフトシ
リンダ5の両油室5a,5bからの戻り油がドレン回路
45にドレンされる。他の部分の構成は第1の実施例に
おけるのと等しい。
【0037】図8−10は第3の実施例を示している。
本実施例では図8に示すように、第1及び第2の方向切
換弁12,13をそれぞれレバー12a,13aによっ
て位置を変更される手動操作弁に構成し、第1の実施例
で設けた分流弁15、作業状態選択弁18及び電磁比例
減圧弁24A,24B,25A,25Bを省略して、油
圧ポンプ11の吐出回路16には制御回路21に必要な
パイロット圧を成立させるための抵抗弁として機能する
リリーフ弁69を挿入している。なお勿論、分流弁15
及び作業状態選択弁18は第1及び第2の方向切換弁1
2,13を手動操作弁に構成しても、設けて差し支えな
い。また本実施例では図9に示すように第1の実施例で
設けた開閉弁46及び開閉制御弁47を省略し、制御弁
41を位置IIへと移し第1及び第2の逆止弁37,3
8を開放させて得るフローティング状態では、リフトシ
リンダ5の両油室5a,5bからの戻り油を回路31,
32を介して戻すこととしている。このため図8に示す
ように第1の方向切換弁12を、その中立位置Nで両シ
リンダポートC1,C2をドレンポートT1へと接続す
るものに構成している。
【0038】図10がフローティング状態を示すもので
あって、位置IIをとる制御弁41を介しパイロット回
路42,42a,42bに油圧が作用することによって
第2のピストン56が上昇動せしめられ、第1のピスト
ン55を上昇させて逆止弁37,38を開放する。リフ
トシリンダ5の両油室5a,5bからの戻り油は回路部
分31C,32Cから回路部分31V,32Vへと流
れ、中立位置Nにある第1の方向切換弁12を介してド
レン回路30へと流出する。本実施例でもフローティン
グ状態において第2の方向切換弁13を一たんダンプ作
用位置D或いはチルト作用位置Tへと移し、バケット3
の角度を微細に調整できる。
【0039】第3の実施例でも第1の方向切換弁12の
中立位置Nにおいてリフトシリンダ5を、逆止弁37,
38の作用によって任意の上昇位置に保持できる。プッ
シュロッド59,60によって両逆止弁37,38を開
放させることによって該逆止弁37,38とリフトシリ
ンダ5の両油室5a,5b間から油圧を抜くことがで
き、差し込み式継手33,34を簡単に外せる。なおリ
フトシリンダ5のフローティング状態を得ると両逆止弁
37,38の開放によって該逆止弁37,38とリフト
シリンダ5の両油室5a,5b間から油圧が抜けるか
ら、プッシュロッド59,60を設けなくても差し込み
式継手33,34の取外し上で問題は生じない。
【0040】図11−13は第4の実施例を示してい
る。本実施例では図11に示すように第1,第2及び第
3の実施例で設けていた、逆止弁37,38開放用の制
御弁41をなくしている。図12に示すようにバルブハ
ウジング50には逆止弁37,38に対向させたソレノ
イド70,71を螺着してあり、そのプランジャ72,
73を、前記第1のピストン55同様の各ピストン55
に対面させてある。プランジャ72,73を突出動させ
ると、図示のように各ピストン55が押されロッド部5
5aによって各逆止弁37,38が機械的に開放される
こととしてある。
【0041】第1の方向切換弁12は図8に示したのと
同様に構成されているが、図13に示すようにソレノイ
ド70,71はフローティングスイッチSFと共に電源
Eに対し、フローティングスイッチSFがオン操作され
ると両ソレノイド70,71が同時に励磁せしめられる
ように接続されている。したがってフローティングスイ
ッチSFのオン操作により第1及び第2の逆止弁37,
38を同時に開放させて、フローティング状態を得るこ
とができる。このフローティング状態とすれば第1及び
第2の逆止弁37,38とリフトシリンダ5の両油室5
a,5b間に油圧の閉じ込めは起きないから、差し込み
式継手33,34を外す上でも問題は生じない。なお本
実施例を変形して第1の方向切換弁12を、中立位置で
両シリンダポートC1,C2をブロックするものに構成
する一方、例えば図7に示したような開閉弁46を含む
ドレン回路45を設けて、フローティング時にリフトシ
リンダ5の両油室5a,5bから戻される油を、ドレン
回路45へとドレンさせることもできる。
【0042】図14,15は第5の実施例を示してい
る。本実施例では第1及び第2の逆止弁37,38を、
ソレノイド80,81の励磁によって開放させることと
している。すなわち図14に示すようにバルブハウジン
グ50の外面上に逆止弁37,38に対向させたソレノ
イド80,81を装着し、そのプランジャ82,83
に、逆止弁37,38の各弁体53に対面させたロッド
部82a,83aを一体形成している。ソレノイド8
0,81の励磁によりプランジャ82,83を突出動さ
せると、図示のようにロッド部82a,83aが各弁体
53を押すことによって各逆止弁37,38が機械的に
開放される。
【0043】第1の方向切換弁12を、図8に示したも
のと同様に中立位置で両シリンダポートをドレンポート
に接続するものに構成するか、或いは図14に例示する
ように図7に示したのと同様の開閉弁46を設けて、フ
ローティング状態での油ドレン流路を確保しているが、
本実施例では、図15に示すように該切換弁12が上昇
作用位置Uに変位されるとオンする上昇位置感知スイッ
チSUと下降作用位置Dに変位されるとオンする下降位
置感知スイッチSDとが、設けられている。また同時に
オン操作される2連のフローティングスイッチSFが、
設けられている。そしてこれらのスイッチは電源Eに対
し、上昇位置感知スイッチSUのオンによってはソレノ
イド81に電流が流れて該ソレノイド81の励磁により
第2の逆止弁38が開放され、下降位置感知スイッチS
Dのオンによってはソレノイド80に電流が流れて該ソ
レノイド80の励磁により第1の逆止弁37が開放さ
れ、フローティングスイッチSFのオンによってはソレ
ノイド80,81に電流が流れて該ソレノイド80,8
1の励磁により第1及び第2の逆止弁37,38が共に
開放されるように、接続されている。
【0044】したがって第1の方向切換弁12の上昇作
用位置Uでは第2の逆止弁38が機械的に開放されてリ
フトシリンダ5の上昇作動が可能となり、下降作用位置
Dでは第1の逆止弁37が機械的に開放されてリフトシ
リンダ5の下降作動が可能となり、またフローティング
スイッチSFをオン操作すると第1及び第2の逆止弁3
7,38が機械的に開放されてフローティング状態を得
ることができる。このフローティング状態とすれば第1
及び第2の逆止弁37,38とリフトシリンダ5の両油
室5a,5b間に油圧の閉じ込めは起きないから、差し
込み式継手33,34を外す上でも問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の油圧ポンプ側の油圧回路を示す
回路図である。
【図2】同実施例のフロントローダの一部縦断側面図及
びその側の油圧回路を示す回路図である。
【図3】同実施例で設けた第1及び第2の逆止弁とそれ
に付設の機構を示す縦断面図である。
【図4】同実施例の要部の機構を、リフトシリンダの上
昇作動状態で示す縦断面展開図である。
【図5】同実施例の要部の機構を、リフトシリンダの下
降作動状態で示す縦断面展開図である。
【図6】同実施例の要部の機構を、フローティング状態
で示す縦断面展開図である。
【図7】第2の実施例におけるフロントローダの一部縦
断側面図及びその側の油圧回路を示す回路図である。
【図8】第3の実施例の油圧ポンプ側の油圧回路を示す
回路図である。
【図9】同実施例のフロントローダの一部縦断側面図及
びその側の油圧回路を示す回路図である。
【図10】同実施例の要部の機構を、フローティング状
態で示す縦断面展開図である。
【図11】第4の実施例におけるフロントローダの一部
縦断側面図及びその側の油圧回路を示す回路図である。
【図12】同実施例の要部の機構を、フローティング状
態で示す縦断面展開図である。
【図13】同実施例で設けた電気回路を示す回路図であ
る。
【図14】第5の実施例で設けた第1及び第2の逆止弁
とそれに付設の機構を、フローティング状態で示す縦断
面図である。
【図15】同実施例で設けた電気回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
2 リフトアーム 5 リフトシリンダ 5a 伸長作用油室 5b 縮小作用油室 12 第1の方向切換弁 C1,C2 シリンダポート T1 ドレンポート 21 制御回路 26 タンク回路 30 ドレン回路 31,32 回路 31V,31C 回路部分 37,38 逆止弁 39,40 パイロット回路 41 制御弁 42,42a,42b パイロット回路 43,44 回路 45 ドレン回路 45a,45b 回路 46 開閉弁 47 開閉制御弁 48 パイロット回路 53 弁体 55 第1のピストン 56 第2のピストン 49,60 プッシュロッド 70,71 ソレノイド 72,73 プランジャ 80,81 ソレノイド 82,83 プランジャ SF フローティングスイッチ SU 上昇位置感知スイッチ SD 下降位置感知スイッチ
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月27日(1999.10.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AB04 AC04 CA02 DA03 DA04 3H089 AA90 BB15 BB16 BB17 CC01 CC12 DA02 DB03 DB33 DB47 DB49 EE17 EE31 GG02 JJ01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方向切換弁(12)の2つのシリンダポ
    ート(C1,C2)とリフトアーム(2)を昇降させる
    リフトシリンダ(5)の伸長作用油室(5a)及び縮小
    作用油室(5b)間を接続する第1の回路(31)及び
    第2の回路(32)中にそれぞれ、該各油室(5a,5
    b)方向への油流通のみを許容する第1の逆止弁(3
    7)及び第2の逆止弁(38)を挿入設置し、 これらの第1及び第2の逆止弁(37,38)にそれぞ
    れ、該逆止弁の弁体(53)を機械的に押して逆止弁を
    開放させるピストン(55)を付設し、第1の逆止弁
    (37)に付設されたピストン(55)には第2の回路
    (32)の油圧を、また第2の逆止弁(38)に付設さ
    れたピストン(55)には第1の回路(31)の油圧
    を、それぞれ逆止弁を開放させるパイロット圧として作
    用させ、 さらに第1及び第2の逆止弁(37,38)に付設され
    たピストン(55)を同時に上記弁体(53)向きに変
    位させ両逆止弁(37,38)を同時に開放させる作動
    体(56;72,73)を設け、方向切換弁(12)の
    中立位置で該作動体の作動により両逆止弁を同時に開放
    させ上記伸長作用油室(5a)及び縮小作用油室(5
    b)から油をドレンさせて、リフトアーム(2)のフロ
    ーティング状態を得るように構成したことを特徴として
    なるフロントローダの油圧供給装置。
  2. 【請求項2】 前記方向切換弁(12)を、その中立位
    置(N)で両シリンダポート(C1,C2)をブロック
    するものに構成し、第1及び第2の逆止弁(37,3
    8)の開放状態で前記第1及び第2の回路(31,3
    2)から油をドレンさせるドレン回路(45)を設け
    て、該ドレン回路に、フローティング時に閉鎖位置から
    開放位置に切換えられる開閉弁(46)を設けてある請
    求項1のフロントローダの油圧供給装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の逆止弁(37,3
    8)を手動的に開放させ得る操作部(72,73)を設
    ける一方、前記開閉弁(46)を、前記方向切換弁(1
    2)に対する油圧の供給がない状態で自動的に開放位置
    に位置せしめられるように構成してある請求項2のフロ
    ントローダの油圧供給装置。
  4. 【請求項4】 前記方向切換弁(12)を、その中立位
    置(N)で両シリンダポート(C1,C2)をドレンポ
    ート(T1)に対し接続するものに構成して、第1及び
    第2の逆止弁(37,38)の開放状態で前記第1及び
    第2の回路(31,32)から油を、上記ドレンポート
    (T1)にドレンさせるように構成してなる請求項1の
    フロントローダの油圧供給装置。
  5. 【請求項5】 前記作動体を、第1及び第2の逆止弁
    (37,38)にそれぞれ付設された前記ピストン(5
    5)に前記弁体(53)の反対側で対面させた第2のピ
    ストン(56)に構成し、該第2のピストン(56)に
    前記方向切換弁(12)一次側の油圧を、フローティン
    グ時に位置を切換えられる制御弁(41)を介しパイロ
    ット圧として作用させるように構成してなる請求項1の
    フロントローダの油圧供給装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のピストン(56)にそれぞれ
    対面するプッシュロッド(59,60)を、設けてある
    請求項5のフロントローダの油圧供給装置。
  7. 【請求項7】 前記作動体を、第1及び第2の逆止弁
    (37,38)にそれぞれ付設された前記ピストン(5
    5)に前記弁体(53)の反対側で対面させたソレノイ
    ド(70,71)のプランジャ(72,73)に構成
    し、該ソレノイド(70,71)を同時に励磁させて第
    1及び第2の逆止弁(37,38)を同時に開放させる
    ように構成してある請求項1のフロントローダの油圧供
    給装置。
  8. 【請求項8】 方向切換弁(12)の2つのシリンダポ
    ート(C1,C2)とリフトアーム(2)を昇降させる
    リフトシリンダ(5)の伸長作用油室(5a)及び縮小
    作用油室(5b)間を接続する第1の回路(31)及び
    第2の回路(32)中にそれぞれ、該各油室(5a,5
    b)方向への油流通のみを許容する第1の逆止弁(3
    7)及び第2の逆止弁(38)を挿入設置し、 これらの第1及び第2の逆止弁(37,38)にそれぞ
    れ、該逆止弁の弁体(53)を機械的に押して逆止弁を
    開放させる第1及び第2のプランジャ(82,83)を
    備えた第1及び第2のソレノイド(80,81)を付設
    し、方向切換弁(12)の上昇作用位置(U)では第2
    のソレノイド(81)を、下降作用位置(D)では第1
    のソレノイド(80)を、それぞれ励磁させるように構
    成すると共に、 方向切換弁(12)の中立位置で第1及び第2のソレノ
    イド(80,81)を同時に励磁させることで第1及び
    第2の逆止弁(37,38)を同時に開放させ上記伸長
    作用油室(5a)及び縮小作用油室(5b)から油をド
    レンさせて、リフトアーム(2)のフローティング状態
    を得るように構成したことを特徴としてなるフロントロ
    ーダの油圧供給装置。
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