JPH10138773A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH10138773A
JPH10138773A JP8296778A JP29677896A JPH10138773A JP H10138773 A JPH10138773 A JP H10138773A JP 8296778 A JP8296778 A JP 8296778A JP 29677896 A JP29677896 A JP 29677896A JP H10138773 A JPH10138773 A JP H10138773A
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JP
Japan
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axle
path
power transmission
differential
output shaft
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JP8296778A
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Masao Teraoka
正夫 寺岡
Yasuhiko Ishikawa
泰彦 石川
Hiroyuki Tanaka
宏幸 田中
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/348Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 四輪駆動車のトランスミッション出力軸から
遠い側の車軸への動力伝達経路に、該出力軸と同軸の側
の車軸への経路の終減速機構を配置しない構成とし、動
力伝達装置の小型、軽量化および重心位置の適正配置を
可能とする。 【解決手段】 四輪駆動車の前車軸71,73と同軸に
配設されたトランスミッション4の出力軸8に連結さ
れ、出力軸8と同軸の終減速機構43付きフロントデフ
45を経て前車軸71,73へ動力を伝達する前車軸側
経路41と、終減速機構43を経ることなく後車軸7
2,74へ動力を伝達する後車軸側経路11とを有する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四輪駆動車の動力
伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動力伝達装置としては、例えば特
開平3−224829号公報、USP5,188,57
4号などに開示されたものがある。
【0003】前者には図5に示すものが記載されてお
り、この動力伝達装置301は横置エンジン303と並
設され,かつ一方の車軸と同軸上に配設されたトランス
ミッション305の出力側に配置され、動力はトランス
ミッション305の出力軸307にプラネタリギヤ式の
終減速機構309を介してやはりプラネタリギヤ式のセ
ンタデフ311のリングギヤ313に入力される。そし
て、動力の一方はセンタデフ311のピニオンキャリヤ
315から前車軸側のフロントデフ317を介して左右
の前車軸に配分され、他方はサンギヤ出力軸319から
ギヤ列321および方向変換ギヤ機構323を経て後車
軸へ配分される。
【0004】こうして、この動力伝達装置301のセン
タデフ311へは、前車軸側にとって必要な終減速機構
309を経て減速されたトルクが入力される。
【0005】従来例の後者には図6に示すものが記載さ
れており、エンジン401の動力はトランスミョン40
3で変速されて動力伝達装置405に入力されるが、装
置405内のプラネタリギヤ式のセンタデフ407には
減速ギヤ機構409により減速された動力が入力され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、センタデ
フ311,407には前車軸側に必要となる減速がなさ
れて増大したトルクが入力されるため、後車軸側への動
力伝達経路の各部材および動力伝達装置301,405
全体が大型化し、重量増となる。そして、後車軸側への
動力伝達経路の重量と重心の車両前後、左右方向位置の
偏りによる左右輪荷重および車両重心位置の偏りなどの
問題が生じる。
【0007】また、センタデフ311,407への上記
の入力構成により、2WD車と4WD車との間の設定変
更に伴い互換性のない構成部品が増加する問題がある。
【0008】そこで、本発明は、四輪駆動車のトランス
ミッション出力軸から遠い側の車軸への動力伝達経路
に、該出力軸と同軸の側の車軸への経路の終減速機構を
配置しない構成とし、動力伝達装置の小型、軽量化およ
び重心位置の適正配置が可能な動力伝達装置の提供を課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、四輪駆動車の一方側の車
軸と同軸に配設されたトランスミッション出力軸に連結
され、前記出力軸と同軸の終減速ギヤ付きディファレン
シャル装置を経て前記一方側の車軸へ動力を伝達する経
路と、前記終減速ギヤを経ることなく他方側の車軸へ動
力を伝達する経路とを有することを特徴とする。
【0010】したがって、他方側の車軸への伝達経路の
トルク負荷が小さくて済むので、この伝達経路および動
力伝達装置の小型、軽量化が可能となる。
【0011】また、他方側の車軸へ動力を伝達する経路
を車両の中心線近傍に配置可能であるので、この伝達経
路および動力伝達装置の重心の前後、左右方向位置の適
正化が可能となる。
【0012】請求項2に記載の発明は、四輪駆動車の一
方側の車軸と同軸に配設されたトランスミッション出力
軸に連結されると共にセンタデフを備え、前記センタデ
フの一方側の出力を前記出力軸と同軸の終減速ギヤ付き
ディファレンシャル装置を経て前記一方側の車軸へ伝達
する経路と、他方側の出力を前記終減速ギヤを経ること
なく他方側の車軸へ伝達する経路とを有することを特徴
とする。
【0013】したがって、センタデフおよび他方側の車
軸への伝達経路のトルク負荷が小さくて済むので、この
伝達経路および動力伝達装置の小型、軽量化が可能とな
る。
【0014】また、センタデフおよび他方側の車軸への
動力伝達経路を車両の中心線近傍に配置可能であるの
で、この伝達経路および装置の重心位置の適正化が可能
となる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の動力伝達装置であって、終減速ギヤ付きディファレン
シャル装置を経て前記一方側の車軸へ動力を伝達する経
路と、他方側車軸への動力伝達経路とは、それぞれ別の
ハウジング内に収容されてなることを特徴とする。
【0016】したがって、請求項1の発明と同等の作用
・効果に加え、各車軸への動力伝達経路が別々のハウジ
ング内に収容され、ユニット化されているので、2WD
車と4WD車との間の構成部品の互換性が向上し、両者
間の設定変更が容易になる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の動力伝達装置であって、センタデフの一方側の出力を
一方側の車軸へ伝達する経路と、センタデフおよび他方
側の出力を他方側の車軸へ伝達する経路とは、それぞれ
別のハウジング内に収容されてなることを特徴とする。
【0018】したがって、請求項2の発明と同等の作用
・効果に加え、各車軸への動力伝達経路が別々のハウジ
ング内に収容され、ユニット化されているので、2WD
車と4WD車との間の構成部品の互換性が向上し、両者
間の設定変更が容易になる。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の動力伝達装置であって、前記他方側の
車軸へ動力を伝達する経路はチェーン伝動機構を有して
なることを特徴とする。
【0020】したがって、チェーン伝動により他方側の
車軸への経路および動力伝達装置の重心の車両前後方向
位置の適正化が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]本発明の第1実施形態を図1、図2に
より説明する。図1は第1実施形態のトランスファ装置
の配置および概略の構成を示すスケルトン図であり、図
2はこのトランスファ装置の断面図である。
【0022】図1により、このトランスファ装置の配置
および概略の構成を説明する。
【0023】車両前部に横置きされたエンジン2の後方
にトランスミッション4が並設され、クラッチ6を介し
て入力されたエンジン2の駆動力はトランスミッション
4にて変速され、中空の出力軸8から同軸の左右の前車
軸(一方側の車軸)71,73に伝達される。左車軸7
1は出力軸8の軸心部を貫通して配置されている。
【0024】トランスファ装置1は、図示しないボルト
により結合された左ハウジング3aと中央ハウジング3
bと右ハウジング3cとからなるトランスファハウジン
グ3(図2参照。以下、ハウジング3と略称する)に収
容され、左ハウジング3aがトランスミッションケース
4aの出力側端部にボルト結合されている。
【0025】左ハウジング3aと中央ハウジング3b内
には、トランスファ装置1の入力部材である駆動側スプ
ロケット5と後車軸(他方側の車軸)72,74へ動力
を伝達する後車軸側動力伝達経路11(以下、後車軸側
経路11と略称する)が収容され、駆動側スプロケット
5はトランスミッション4の出力軸8と同心に配置され
ている。
【0026】そして、後車軸側経路11は駆動側スプロ
ケット5に連結されたチェーン伝動機構17とベベルギ
ヤギヤ機構25とからなり、ベベルギヤギヤ機構25に
連結されたプロペラシャフト40を介して後車軸側の終
減速ギヤ42およびリヤデフ44に連結されている。
【0027】一方、右ハウジング3c内には、前車軸7
1,73へ動力を伝達する前車軸側動力伝達経路41
(以下、前車軸側経路41と略称する)を構成する終減
速ギヤ付きフロントデフ(ディファレンシャル装置)4
5が収容され、駆動側チェーンスプロケット5と同軸に
配置されている。
【0028】そして、前車軸側経路41の遊星ギヤ式終
減速機構43のサンギヤ47が駆動側スプロケット5に
同軸に連結され、さらにフロントデフ45から左右の前
車軸71,73に駆動力が配分される。
【0029】つぎに、図2により、このトランスファ装
置1の構成を詳述する。
【0030】駆動側スプロケット5は右端がベアリング
7を介してハウジング3に、左端がトランスミッション
4の出力軸8に連結されて、その出力軸8と同軸に回転
駆動される。
【0031】後車軸側経路11では、この駆動側スプロ
ケット5、チェーン15および従動側スプロケット13
からなるチェーン伝動機構15を介して中間軸19が回
転駆動され、さらに、中間軸19に一体化されたベベル
ギヤ21およびこれと噛み合うベベルピニオン23とか
らなるベベルギヤ機構25を介して後車軸側への駆動力
は方向変換される。中間軸19はベアリング27,29
を介してハウジング3に回転可能に支持されている。
【0032】ベベルピニオン23はベアリング31,3
3を介してキャリア35に回転可能に支持され、出力側
端部には回転差感応型の差動制限装置としての流体カッ
プリング37がナット39により回転可能に取り付けら
れている。そして、このサブ組み状態でキャリア35が
ハウジング3にボルト締めされている。流体カップリン
グ37の外端部には、後車軸側へ駆動力を伝達するプロ
ペラシャフト40(図1参照)が連結される。
【0033】一方、前車軸側経路41では、遊星ギヤ式
終減速機構(終減速ギヤ)43のサンギヤ47が駆動側
スプロケット5の右方に隣接してスプライン連結され、
さらにその右方に同軸にベベルギヤ式のフロントデフ4
5が配置されている。
【0034】終減速機構43のインタナルギヤ49はハ
ウジング3の内壁に回転方向に係止され、回転不能であ
る。そして、このインタナルギヤ49とサンギヤ47と
に噛み合うピニオンギヤ63が、ピニオンキャリヤ53
に一体化されたピニオン軸54上に自転可能に支持され
ている。
【0035】ピニオンキャリヤ53は右隣のフロントデ
フ45のデフケース55と一体化され、ピニオンキャリ
ヤ53の左端部はベアリング57を介してリング58に
よりサンギヤ47のボス外周上に回転可能に支持され、
右端部はデフケース55の右ボス部がベアリング59を
介してハウジング3に回転可能に支持されている。
【0036】こうして、前車軸側経路41における駆動
力の伝達は、駆動側スプロケット5からこれと一体に回
転するサンギヤ47に入力され、終減速機構43で減速
されてピニオンキャリヤ53から出力される。ピニオン
キャリヤ53にはフロントデフ45のデフケース55が
一体化されているので、ピニオンキャリヤ53からの出
力はそのままフロントデフ45に入力される。
【0037】フロントデフ45のデフケース55内に
は、これと一体に回転するピニオンシャフト61、ピニ
オンシャフト61上に回転可能に支持されたピニオンギ
ヤ63、およびピニオンギヤ63とそれぞれ噛み合い対
向配置された左右の出力側サイドギヤ65,67が配置
されている。さらに、各サイドギヤ65,67の内周に
は左右の前車軸71,73がスプライン連結されてい
る。左の前車軸71は、図示のように、終減速機構43
のサンギヤ47、駆動側スプロケット5およびトランス
ミッション4の出力軸8の各中空軸心部を貫通して配置
されている。
【0038】また、ケース3内には潤滑油が注入され、
シール75,76,77および79により漏れ止めされ
ている。
【0039】このような構成により、後車軸側経路11
はハウジング3a,3bに収容され、前車軸側経路41
はハウジング3cに収容され、それぞれ別々に収容され
ると共に、車両の中心線46に近接して配置されてい
る。
【0040】つぎに、このトランスファ装置1の作用を
説明する。
【0041】エンジン2の駆動力はトランスミッション
4で変速され、出力軸8を介してトランスファ装置1の
駆動側スプロケット5に入力される。
【0042】前車軸側経路41では、上記入力は終減速
機構43にて減速され、さらにフロントデフ45により
左右の前車軸71,73へ配分される。そして、左右の
前車軸71,73間に駆動抵抗差が生じるとフロントデ
フ45の作用により両者71,73間に差動回転が許容
される。
【0043】一方、後車軸側経路11では、駆動側スプ
ロケット5に入力された駆動力が前車軸71,73側の
終減速機構43を経ることなく、チェーン伝動機構1
7、ベベルギヤ機構25を経て後車軸72,74へ伝達
される。したがって、チェーン伝動機構17およびベベ
ルギヤ機構25には、前記従来例の場合の後車軸への伝
達系と異なり、終減速機構43で減速されない分小さい
トルク負荷となる。
【0044】こうして、本実施形態によれば、後車軸側
経路11のトルク負荷が小さくて済むので、この後車軸
側経路11およびトランスファ装置1の小型、軽量化が
可能となる。
【0045】また、トランスファ装置1の前車軸側経路
41が前車軸71,73と同軸に配置されると共に、車
両の中心線46に近接して配置されているので、トラン
スファ装置1の重心の前後、左右方向位置の適正化が可
能となる。
【0046】また、後車軸側経路11はハウジング3
a,3bに収容され、前車軸側経路41はハウジング3
cに収容されている。このように、それぞれがユニット
化されているので、2WD車と4WD車との間の構成部
品の互換性が向上し、両者間の設定変更が容易になる。
【0047】[第2実施形態]本発明の第2実施形態を
図3により説明する。図3は本実施形態のトランスファ
装置101の断面図である。なお、このトランスファ装
置101の配置は上記第1実施形態と同じである。
【0048】トランスファ装置101は、後車軸(他方
側の車軸)へ駆動力を伝達する後車軸側駆動力伝達経路
111(以下、後車軸側経路111と略称する)の構成
が上記第1実施形態と異なり、その他の構成は第1実施
形態と同じである。したがって、この相違点を説明し、
重複する説明は省略する。
【0049】トランスファ装置101の入力部材である
駆動側ギヤ105はベアリング107,108を介して
ハウジング103に回転可能に支持されて、トランスミ
ッション4の出力軸8と同軸に回転駆動される。
【0050】後車軸側経路111は、この駆動側ギヤ1
05と、アイドラギヤ115および中間軸119に一体
化されたギヤ113とからなるギヤ伝動機構117と、
さらに中間軸に一体化されたベベルギヤ121とこれと
噛み合うベベルピニオン123とからなるベベルギヤ機
構125とからなる。
【0051】このような構成により、本実施形態によれ
ば、上記第1実施形態と同等の作用・効果が得られる。
【0052】[第3実施形態]本発明の第3実施形態を
図4により説明する。図4は本実施形態のセンタデフ付
きトランスファ装置201のスケルトン図である。な
お、このトランスファ装置201の配置は上記第1実施
形態と同様である。
【0053】このトランスファ装置201では、上記第
1、第2実施形態と異なり、センタデフ203を介して
前車軸側と後車軸側へ駆動力を配分し伝達する。したが
って、この相違点を主に説明し、重複する説明は省略す
る。
【0054】トランスミッション4の出力ギヤ209に
アイドラギヤ211を介してトランスファ装置201の
センタデフ203が連結されている。エンジンの駆動力
はセンタデフ203のデフケース205に固定されたリ
ングギヤ207に入力される。
【0055】センタデフ203はベベルギヤ式であり、
入力された駆動力はデフケース205内部に対向配置さ
れた左右の出力側サイドギヤ213,215から左右の
出力軸217,219を経て前車軸側経路241と後車
軸側経路243とに配分される。
【0056】後車軸側経路243は、センタデフ203
の左出力軸217上に固定されたベベルギヤ245とこ
れと噛み合うベベルピニオン247とからなるベベルギ
ヤ機構249からなり、ベベルギヤ機構249により回
転方向が直角方向に変換される。ベベルピニオン247
の出力側端部には図示しないプロペラシャフトが連結さ
れ、これを介して駆動力は後車軸72,74へ伝達され
る。
【0057】一方、前車軸側経路241は、センタデフ
203の右出力軸219に連結されたギヤ列251と、
これから右方へ順に配置された前車軸側の遊星ギヤ式終
減速機構253およびベベルギヤ式のフロントデフ25
5とからなる。
【0058】ギヤ列251はセンタデフ203の右出力
軸219上に固定された駆動側ギヤ257、アイドラギ
ヤ259および従動ギヤ261からなる。従動側ギヤ2
61は図示のようにトランスミッション4の出力ギヤ2
09と同軸に配置され、その右端部には前車軸側の終減
速機構253の入力部材であるサンギヤ263が同軸に
連結されている。
【0059】終減速機構253およびその右方に隣接配
置されたフロントデフ255の構成は、上記第1、第2
実施形態と同じである。フロントデフ255に連結され
た左右の前車軸265,267のうち左前車軸265
は、終減速機構253およびトランスミッション4の出
力軸271の軸心部を貫通して配置されている。
【0060】こうして、後車軸側経路243は、前車軸
側経路241に配置された終減速機構253を経ること
なく、駆動力を伝達するように構成されている。
【0061】このような構成により、センタデフ203
の左右の出力軸265,267間に駆動抵抗差が生じる
と、センタデフ203の作用により両出力軸265,2
67間の差動が許容される。
【0062】こうして、本実施形態によれば、センタデ
フ203から後車軸72,74側への後車軸側経路24
3のトルク負荷が小さくて済むので、この後車軸側経路
243およびトランスファ装置201の小型、軽量化が
可能となる。
【0063】また、トランスファ装置201の前車軸側
経路241が前車軸と同軸に配置されると共に、車両の
中心線46に近接して配置可能であるので、トランスフ
ァ装置201の重心の前後、左右方向位置の適正化が可
能となる。
【0064】また、後車軸側経路243と前車軸側経路
41とは別々のハウジングに収容可能の構成であるの
で、それぞれをユニット化でき、2WD車と4WD車と
の間の構成部品の互換性が向上し、両者間の設定変更が
容易になる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、他方側の車軸への動力伝達経
路のトルク負荷が小さくて済むので、この伝達経路およ
び動力伝達装置の小型、軽量化が可能となる。
【0066】また、他方側の車軸へ動力を伝達する経路
を車両の中心線近傍に配置可能であるので、この伝達経
路および動力伝達装置の重心の車両前後、左右方向位置
の適正化が可能となる。
【0067】請求項2に記載の発明によれば、センタデ
フおよび他方側の車軸への動力伝達経路のトルク負荷が
小さくて済むので、この伝達経路および動力伝達装置の
小型、軽量化が可能となる。
【0068】また、センタデフおよび他方側の車軸への
動力伝達経路を車両の中心線近傍に配置可能であるの
で、この伝達経路および動力伝達装置の重心の車両前
後、左右方向位置の適正化が可能となる。
【0069】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
の発明による効果に加え、各車軸への動力伝達経路が別
々のハウジング内に収容され、ユニット化されているの
で、2WD車と4WD車との間の構成部品の互換性が向
上し、両者間の設定変更が容易になる。
【0070】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
の発明による効果に加え、動力伝達経路が別々のハウジ
ング内に収容され、ユニット化されているので、2WD
車と4WD車との間の構成部品の互換性が向上し、両者
間の設定変更が容易になる。
【0071】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のいずれかによる効果に加え、チェーン伝動により
他方側の車軸への動力伝達経路および動力伝達装置の重
心の車両前後方向位置の適正化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のトランスファ装置の配置および
概略構成を示すスケルトン図である。
【図2】第1実施形態のトランスファ装置の断面図であ
る。
【図3】第2実施形態のトランスファ装置の断面図であ
る。
【図4】第3実施形態のトランスファ装置のスケルトン
図である。
【図5】第1従来例の断面図である。
【図6】第2従来例のスケルトン図である。
【符号の説明】
1,101,201 トランスファ装置 3,103 ハウジング 4 トランスミッション 5 駆動側スプロケット 8 トランスミッションの出力軸 11,111、243 後車軸側経路 13 従動側スプロケット 15 チェーン 17 チェーン伝動機構 21,121 ベベルギヤ 23,123 ベベルピニオン 25,125,249 ベベルギヤ機構 35,135 キャリア 41,241 前車軸側経路 43,253 終減速機構(終減速ギヤ) 45,255 フロントデフ(ディファレンシャル装
置) 47,263 サンギヤ 49 インタナルギヤ 53 ピニオンキャリヤ 55,205 デフケース 71,73,265,267 前車軸(一方側の車軸) 72,74 後車軸(他方側の車軸) 217,219, 出力軸 105,257 駆動側ギヤ 107 ギヤ伝動機構 203 センタデフ 207 リングギヤ 251 ギヤ列 261 従動側ギヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四輪駆動車の一方側の車軸と同軸に配設
    されたトランスミッション出力軸に連結され、前記出力
    軸と同軸の終減速ギヤ付きディファレンシャル装置を経
    て前記一方側の車軸へ動力を伝達する経路と、前記終減
    速ギヤを経ることなく他方側の車軸へ動力を伝達する経
    路とを有することを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 四輪駆動車の一方側の車軸と同軸に配設
    されたトランスミッション出力軸に連結されると共にセ
    ンタデフを備え、前記センタデフの一方側の出力を前記
    出力軸と同軸の終減速ギヤ付きディファレンシャル装置
    を経て前記一方側の車軸へ伝達する経路と、他方側の出
    力を前記終減速ギヤを経ることなく他方側の車軸へ伝達
    する経路とを有することを特徴とする動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の動力伝達装置であっ
    て、 前記終減速ギヤ付きディファレンシャル装置を経て前記
    一方側の車軸へ動力を伝達する経路と、前記他方側車軸
    への動力伝達経路とは、それぞれ別のハウジング内に収
    容されてなることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の動力伝達装置であっ
    て、 前記センタデフの一方側の出力を一方側の車軸へ伝達す
    る経路と、前記センタデフおよび他方側の出力を他方側
    の車軸へ伝達する経路とは、それぞれ別のハウジング内
    に収容されてなることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝
    達装置であって、 前記他方側の車軸へ動力を伝達する経路はチェーン伝動
    機構を有してなることを特徴とする動力伝達装置。
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