JP4108777B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4108777B2
JP4108777B2 JP32430096A JP32430096A JP4108777B2 JP 4108777 B2 JP4108777 B2 JP 4108777B2 JP 32430096 A JP32430096 A JP 32430096A JP 32430096 A JP32430096 A JP 32430096A JP 4108777 B2 JP4108777 B2 JP 4108777B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
axle
differential
transmission device
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32430096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10166876A (ja
Inventor
正夫 寺岡
泰彦 石川
宏幸 田中
Original Assignee
Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 filed Critical Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社
Priority to JP32430096A priority Critical patent/JP4108777B2/ja
Priority to US08/984,583 priority patent/US6523633B1/en
Publication of JPH10166876A publication Critical patent/JPH10166876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4108777B2 publication Critical patent/JP4108777B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/348Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/04Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/04Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing
    • B60K17/16Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing of differential gearing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/344Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、四輪駆動車の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の動力伝達装置としては、例えば特開平3−224829号公報、USP5,188,574号およびUSP4,700,800号などに開示されたものがある。
【0003】
図8、図9、図10はそれぞれ上記第1、第2、第3従来例の各動力伝達装置401,501,601を示す。これらは、いずれもトランスミッション403,503,603の出力軸405,505,605が一方の車軸407,507,607と同軸に配置されている。
【0004】
図8に示す第1従来例の動力伝達装置401では、駆動力はトランスミッション403の出力軸405から同軸上の遊星ギヤ式減速機構409を介してやはり遊星ギヤ式センタデフ411に入力され、同センタデフ411にて一方の車軸407のデフ413と他方側の車軸への動力伝達経路415とに配分される。
【0005】
図9に示す第2従来例の動力伝達装置501でも同様に、駆動力はトランスミッション503の出力軸505から減速ギヤ機構509を介して遊星ギヤ式センタデフ511に入力され、同センタデフ511にて一方の車軸507のデフ513と他方側の車軸への動力伝達経路515とに配分される。
【0006】
また、図10に示す第3従来例の動力伝達装置601では、駆動力はトランスミッション603の出力軸605から直接他方側の車軸への動力伝達経路609に伝達されると共に、遊星ギヤ式センタデフ611を介して、一方の車軸607のデフ613とに配分される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記いずれの動力伝達装置401,501,601も一方の車軸407,507,607側デフ413,513,613にはセンタデフ411,511,611を介して駆動力が配分されるため、上記のような一方の車軸配置の2WD車両を4WD車両に設定変更する場合に、変速および伝達系のハウジングやデフなどの大幅な設計変更が必要になり、2WD車と4WD車間の基本コンポーネントの共用が難しいという問題がある。
【0008】
こうして、4WD車両には専用のコンポーネントが必要となり、それによる大型化や重量増の問題が生じる。
【0009】
また、第1,第2従来例の場合、一方の車軸上の駆動系が長くなり、サスペンションストロークなどに影響する恐れもある。
【0010】
そこで、本発明は、2WD車両と4WD車両間の部品の互換性を向上すると共に小型、軽量化の可能な動力伝達装置の提供を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、四輪駆動車の一方側の車軸と同軸に配設されたトランスミッション出力軸に連結され、前記出力軸と同軸に配置された遊星ギヤ式の終減速機構と、前記遊星ギヤ式の終減速機構と同軸に配置されて前記遊星ギヤ式の終減速機構と連結するデファレンシャル装置とを介して前記一方側の車軸へ動力を伝達すると共に、前記トランスミッション出力軸の端部と連結する前記遊星ギヤ式の終減速機構と、この出力軸と同軸に配置された前記デファレンシャル装置との間の車幅方向中間位置に設けられた入力部材から分岐し前記入力部材から伝動機構および方向変換ギヤ機構を有する動力伝達経路を介して他方側の車軸へ動力を伝達することを特徴とする。
【0012】
したがって、つぎのような作用・効果が得られる。
【0013】
1.この4WD車の一方側車軸の駆動経路から入力部材を削除すると2WD車の駆動経路となる。したがって、4WD車に設定変更しても、車軸方向長さの増大化および重量増を抑制することが可能となる。
【0014】
2.2WD車両と4WD車両との間の構成部品の互換性を向上できる。
【0015】
3.動力伝達装置より左右の外方の車軸長さをより大きく設定することが可能となる。
【0016】
4.他方側車軸の駆動経路を車両中心に近接配置し易いので、重量の左右バランスをとり易い。
【0017】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動力伝達装置であって、前記一方側の車軸への動力伝達経路の前記入力部材およびディファレンシャル装置と前記他方側の車軸への動力伝達経路の前記伝動機構とが、トランスミッション出力軸を支持するトランスミッションケースと連通するハウジングに収容されトランスミッションと潤滑油を共用することを特徴とする。
【0018】
したがって、請求項1の発明による作用・効果に加え、一方側の車軸上などにトランスミッションの潤滑油との混合を防ぐためのシール部材が不要となるので、その分コンパクト化が促進される。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の動力伝達装置であって、前記伝動機構がチェーン伝動機構であることを特徴とする。
【0020】
したがって、請求項1または2の発明による作用・効果に加え、一方側の車軸上の入力部材と方向変換ギヤ機構との間の前後、上下方向配置の自由度が増大すると共に、ハウジングや方向変換ギヤ機構の取付け精度に厳しく左右されることがない。
【0021】
また、トランスミッションや動力伝達装置の振動、騒音を吸収し、後車軸側に伝達されないようにすることができる。
【0022】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の動力伝達装置であって、前記入力部材が、前記ディファレンシャル装置のデフケースと一体に形成されてなることを特徴とする。
【0023】
したがって、請求項1〜3のいずれかの発明による作用・効果に加え、一方側車軸の駆動部材である入力部材およびディファレンシャル装置の支持構造が簡単になり、またデフケースの共用化も可能となり、コスト上有利となる。
【0024】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝達装置であって、前記他方側の車軸への動力伝達経路において、該他方側の車軸のディファレンシャル装置と前記方向変換ギヤ機構との間に配置され、両車軸間の差動を許容すると共に該差動を制限する回転速度感応型カップリングを備えることを特徴とする。
【0025】
したがって、請求項1〜4のいずれかの発明による作用・効果に加え、一方および他方の両車軸間の差動を許容し、また差動制限を行うことができ、重量増を防止可能である。
【0026】
また、カップリングは他方側への動力伝達経路の軸上に配置できるので、レイアウト上の配置自由度が大きい。
【0027】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の動力伝達装置であって、前記方向変換ギヤ機構の駆動側ベベルギヤと従動側ベベルピニオンとの噛み合い部を、前記トランスミッション出力軸と平行に配置された該駆動側ベベルギヤの軸心位置よりもトランスミッションに近接させることを特徴とする。
【0028】
したがって、請求項1〜5のいずれかの発明による作用・効果に加え、動力伝達装置の前後方向のコンパクト化が促進される。
【0029】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の動力伝達装置であって、前記方向変換ギヤ機構の駆動側ベベルギヤと従動側ベベルピニオンとの噛み合い部を、該ベベルギヤのギヤ部を挟んで両側に互いに軸方向に離間して配置され該ベベルギヤを回転可能に支持する両ベアリングの中間部に配置することを特徴とする。
【0030】
したがって、請求項1〜5のいずれかの発明による作用・効果に加え、方向変換ギヤ機構の駆動側ベベルギヤの支持が安定するので、ベベルギヤとベベルピニオンとの噛み合いを良好に保つことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1、図2により説明する。図1は第1実施形態のトランスファ装置1の配置および概略の構成を示すスケルトン図であり、図2はこのトランスファ装置1の断面図である。
【0032】
図1により、このトランスファ装置1の配置および概略の構成を説明する。
【0033】
車両前部に横置きされたエンジン3の後方にトランスミッション5が並設されている。クラッチ7を介して入力されたエンジン3の駆動力はトランスミッション5にて変速され、さらに出力側端部5bの遊星ギヤ式終減速機構9により減速されて出力される。
【0034】
トランスファ装置1のトランスファケース11はトランスミッションケース5aの出力側端部5bに取り付けられ、駆動力は終減速機構9のピニオンキャリア13からこれと同軸のベベルギヤ式フロントデフ15を介して左右の前車軸(一方側の車軸)17,19に配分され、左右の前車輪21,23を駆動する。左車軸17は終減速機構9の軸心部を貫通して配置されている。
【0035】
同時に、終減速機構9により減速された駆動力の一部は、終減速機構9とフロントデフ15との間に配置されたフロントデフ15と一体の駆動側チェーンスプロケット25(以下駆動側スプロケットと略す)からチェーン伝動機構(伝動機構)27、方向変換ギヤ機構28を介して後車軸(他方側の車軸)31,33に伝達される。
【0036】
トランスファケース11の後車軸側出力端部35には流体カップリング(回転速度感応型カップリング)37が連結され、駆動力はさらにプロペラシャフト39を介して後車軸側終減速機構41に伝達され、リヤデフ43により左右の後車軸31,33に配分される。トランスファケース11の後車軸側出力端部35は2点鎖線で示す車両中心線Aに近接して配置されている。なお、上記流体カップリング37の配置は、後車軸側終減速機構41の直前(図1の破線表示部)でもよい。
【0037】
つぎに、図2により、このトランスファ装置1の構成を詳述する。
【0038】
トランスミッションケース5aの出力側端部5bにトランスファケース11が取り付けられる。トランスファケース11は図示のように左ケース11aと右ケース11bとがボルト45により結合されている。なお、左ケース11aの左右方向中央部には仕切り壁47がボルト49により取り付けられ、この仕切り壁47にはシール51,51が対向配置されている。
【0039】
これにより、トランスファケース11内は左右の各室11c,11dに分離されている。右側の室(ハウジング)11dはトランスミッションケース5aと連通しているので、トランスミッション5と共通のオートマチックトランスミッション油(ATF)により潤滑され、また左側の室11c内はギヤ油により潤滑される。
【0040】
終減速機構9では、インタナルギヤ53はトランスミッションケース5aの内壁に固定され、回転しない。サンギヤ55に入力された駆動力はこれと噛み合うピニオンギヤ57をベアリング59を介して自転可能に支持するピニオンキャリア13から減速されて出力される。ピニオンキャリア13とサンギヤ55との間にはスラストベアリング56が配置されている。
【0041】
トランスファ装置1内では、フロントデフ15と一体の駆動側スプロケット25が終減速機構9のピニオンキャリア13にスプライン連結され、左右端をそれぞれベアリング61,63を介してトランスファケース11に回転可能に支持されている。また、フロントデフ15では、左右のデフケース65a,65bが結合され、またピニオンシャフト67がピン69により一体化されている。右のデフケース65bとトランスファケース11との間にはすきま調整用プレート67およびスラストベアリング70が配置されている。ピニオンシャフト67上にはピニオンギヤ71が自転可能に支持され、対向配置された左右のサイドギヤ73,75とそれぞれ噛み合っている。各サイドギヤ73,75の各背面にはワッシャ77,77が配置されている。そして、サイドギヤ73,75の内周には左右の前車軸17,19がスプライン連結されている。
【0042】
一方、駆動側スプロケット25、チェーン79および従動側スプロケット81からチェーン伝動機構27が構成される。従動側スプロケット81は、トランスファケース11にベアリング84,86を介して回転可能に支持された中間軸83に一体に形成され、両スプロケット25,81間をチェーン79が連結している。
【0043】
上記の前車軸17,19の駆動系とチェーン伝動機構27の従動側スプロケット81は右側室11dに収容され、左側室11cとはシール51によりシールされると共に右前車軸19部のシール85により外部漏れが防止されている。ただし、上述のように右側室11dはトランスミッションケース5と連通している。
【0044】
方向変換ギヤ機構28は中間軸83にスプラインとナット88により固定されたベベルギヤ87とベベルピニオン89等からなる。ベベルピニオン89はベアリング91,93を介してキャリア101に回転可能に支持され、後輪側出力端部35には流体カップリング37のインナハブ37aがスプラインとナット103にて連結、固定されている。そして、インナハブ37aはベベルピニオン89と一体に回転する。一方、流体カップリング37のアウタハウジング37bはベアリング38,40を介してインナハブ37aとベベルピニオン89の軸部89aに回転可能に支持され、ナット103により取り付けられている。
【0045】
こうして、キャリア101にベベルピニオン89および流体カップリング37が組み付けられた状態で、キャリア101がトランスファケース11にボルト・ナット105により結合されている。インナハブ37aとアウタハウジング37bとはこれらの間の回転速度差に応じた流体抵抗によって互いに連結され、駆動力はアウタハウジング37bからプロペラシャフト39を介して後車軸31,33へ伝達される(図1参照)。
【0046】
方向変換ギヤ機構28が収容される左側室11cは右側室11dとはシール51によりシールされると共に流体カップリング37部のシール107により外部漏れが防止されている。
【0047】
つぎに、このトランスファ装置1の作用を説明する。
【0048】
エンジン3の駆動力はトランスミッション5で変速されると共に終減速機構9により減速され、ピニオンキャリア13からトランスファ装置1の駆動側スプロケット25に入力される。入力された駆動力の一部は、駆動側スプロケット25と一体のフロントデフ15を駆動し、左右の前車軸17,19へ配分される。そして、左右の前車軸17,19間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ71の自転により前車軸17,19間に差動回転が許容される。
【0049】
同時に、駆動力の一部が駆動側スプロケット25からチェーン伝動機構27、方向変換ギヤ機構28および流体カップリング37を経て後車軸31,33側へ伝達される。後車軸側の駆動抵抗の変化による前車軸側との回転差は流体カップリング37により許容されると共に回転差に応じて差動が制限され、所定の駆動トルクが伝達される。
【0050】
こうして、本実施形態によれば、つぎのような作用・効果が得られる。
【0051】
1.このトランスファ装置1の前車軸17,19の駆動経路から駆動側スプロケット25を削除すると2WD車の前車軸17,19の駆動経路となる。したがって、2WD車の駆動装置をこの4WD車のトランスファ装置1に変更しても、車軸方向長さの増大化および重量増を抑制することが可能となる。
【0052】
2.2WD車両と4WD車両との間の構成部品の互換性を向上できる。
【0053】
3.トランスファケース11より外方の車軸長さをより大きく設定することが可能となる。
【0054】
4.フロントデフ15と駆動側スプロケット25の一体化構成により、支持構造が簡単になり、コスト上有利となる。
【0055】
5.後車軸側への駆動力伝達経路にチェーン伝動機構27を用いているので、方向変換ギヤ機構28の構成の自由度が増大する。
【0056】
6.方向変換ギヤ機構28を車両中心線寄りに配置しているので、重量の左右バランスが良くなる。
【0057】
7.トランスファケース11の右側室11dの潤滑油をトランスミッション5用のATFと共用する構成であるので、トランスミッションケース5aとの間にシールを配置する必要がないので、その分車軸方向長さを抑えることができる。
【0058】
8.流体カップリング37を配置しているので、ギヤ式のセンタデフを設けなくても前後輪間の差動を許容、差動制限を行うことができ、重量増を防止可能である。
【0059】
9.チェーン伝動機構27を用いているので、トランスミッション5およびトランスファ装置1の振動、騒音が吸収され、後車軸側へは伝達されない。なお、この作用・効果については流体カップリング37によっても多少得られるものである。
【0060】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態を図3により説明する。図3は本実施形態のトランスファ装置151の断面図である。
【0061】
図3に示すように、このトランスファ装置151の配置は上記第1実施形態のトランスファ装置1と同じ配置である。両トランスファ装置1,151間の主な相違点は、トランスファ装置1におけるチェーン伝動機構27の代りにギヤ伝動機構を用いている点および後輪側出力端部に流体カップリングを用いていない点である。
【0062】
したがって、この主な相違点を説明し、重複する説明は省略する。
【0063】
このトランスファ装置151では、駆動力はトランスミッション5の終減速機構9のピニオンキャリア13から入力される。駆動力の一部はピニオンキャリア13にスプライン連結された駆動側ギヤ153を介して、これと一体化されたフロントデフ15に入力され、フロントデフ15により左右の前車軸(一方側の車軸)17,19に配分され、左右の前車輪21,23を駆動する。
【0064】
同時に、駆動力の一部は駆動側ギヤ153から伝動機構としてのギヤ伝動機構155、方向変換ギヤ機構28を介して後車軸(他方側の車軸)31,33に伝達される。
【0065】
ギヤ伝動機構155は、駆動側ギヤ153、アイドラギヤ157および従動側ギヤ159から構成されている。アイドラギヤ157はベアリング161,161を介してトランスファケース163に回転可能に支持され、同様に、従動側ギヤ159はベアリング84,86を介して回転可能に支持された中間軸165に一体に形成されている。
【0066】
方向変換ギヤ機構28を構成する一方のベベルピニオン167は、後車軸側端部35にカップリングフランジ169がナット171により取り付けられている。そして、トランスファケース163の左側室163cは右側室163dとはシール51によりシールされると共にカップリングフランジ169部のシール173により外部漏れが防止されている。
【0067】
このような構成により、本実施形態によれば、上述の第1実施形態による作用・効果のNo.8とNo.9を除き、またNo.4における駆動側スプロケット25を駆動側ギヤ153に置き換えると、第1実施形態と同等の作用・効果が得られる。
【0068】
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態を図4、図5により説明する。図4は本実施形態のトランスファ装置201の断面図である。図5はトランスファ装置201の後輪側出力端部の変形例を示す説明図である。
【0069】
図4に示すように、このトランスファ装置201の配置は上記第1実施形態のトランスファ装置1と同様配置である。両トランスファ装置1,201間の主な相違点は、トランスファ装置1におけるチェーン伝動機構27のスプロケット間距離が変更されている点と、方向変換ギヤ機構28の構成が変更されている点と、後輪側出力端部の流体カップリング37の代りにカップリングフランジ169を設けている点である。
【0070】
上記第1、第2実施形態と同一構成の部分については説明を省略するが、一部に同一構成部が含まれる部分については重複して構成を詳述する。
【0071】
トランスミッションケース5aの出力側端部5bにトランスファケース203が取り付けられる。トランスファケース203は図示のように左ケース203aと右ケース203bとがボルト45により結合されている。なお、左ケース203aの左右方向中央部には仕切り壁205がOリング207とボルト49を用いて取り付けられ、この仕切り壁205にはシール51,51が対向配置されている。これにより、トランスファケース203内は左右の各室203c,203dに分離され、右側の室203d内はオートマチックトランスミッション油(ATF)により、また左側の室203c内はギヤ油により潤滑される。
【0072】
遊星ギヤ式終減速機構9がトランスミッションケース5aの出力側端部5bに配置され、減速された駆動力がピニオンキャリア13からこのトランスファ装置201に入力される。
【0073】
トランスファ装置201内では、フロントデフ209と一体の駆動側スプロケット211が終減速機構9のピニオンキャリア13にスプライン連結され、左右端をそれぞれベアリング61,213を介してトランスファケース203に回転可能に支持されている。また、フロントデフ209では、左右のデフケース209a,209bが結合され、またピニオンシャフト215がスプリングピン217により一体化されている。右のデフケース209bとトランスファケース203との間にはプレート219およびスラストベアリング221が配置されている。ピニオンシャフト215上にはピニオンギヤ223が自転可能に支持され、対向配置された左右のサイドギヤ225,227とそれぞれ噛み合っている。各サイドギヤ225,227の各背面にはワッシャ229,229が配置されている。そして、サイドギヤ225,227の内周には左右の前車軸231,233がスプライン連結されている。
【0074】
一方、チェーン伝動機構239は駆動側スプロケット211、チェーン235および従動側スプロケット237から構成される。従動側スプロケット237は、トランスファケース203の仕切り壁205にベアリング241,243を介して回転可能に支持された中間軸245にスプラインとナット247により固定され、両スプロケット211,237間をチェーン235が連結している。
【0075】
上記の前車軸231,233の駆動系とチェーン伝動機構239は右側室203dに収容され、左側室203cとはOリング207とシール51によりシールされると共に右前車軸233部のシール85により外部漏れが防止されている。
【0076】
方向変換ギヤ機構251は中間軸245に一体に形成されたベベルギヤ253とベベルピニオン255等からなる。ベベルピニオン255のギヤ部255aは、上記第1実施形態と異なり、ベベルギヤ253(中間軸245)の軸心位置よりもトランスミッション5に近接して配置されている。ギヤ部255a近傍では、ベベルピニオン255はベアリング257を介してトランスファケース203に回転可能に直接支持され、他端側では後述するアダプタ259にベアリング261を介して回転可能に支持されている。
【0077】
このアダプタ259は、トランスファケース203の後車軸側出力端部263にOリング265とボルト・ナット105を用いて結合され、上記ベアリング261と共にシール173を備えている。シール173はベベルピニオン255の出力端にスプライン連結されナット171により固定されたカップリングフランジ169との間で室203cからの外部漏れを防止している。そして、アダプタ259はプロペラシャフト39を介して後車軸31,33へ駆動力を伝達する(図1参照)。
【0078】
なお、方向変換ギヤ機構251のベベルピニオン255の後輪側出力端部263に、図5に示すようにカップリングフランジ169の代りに流体カップリング37を取り付けることも可能である。この場合は、ベベルピニオン255の延長した軸部255aの先端にインナハブ37aをスプラインとナット103にて連結、固定し、アウタハウジング37bをベアリング38,40を介してインナハブ37aとベベルピニオン255の軸部255aに回転可能に支持する。そして、アウタハウジング37bはプロペラシャフト39を介して後車軸31,33へ駆動力を伝達する。
【0079】
方向変換ギヤ機構251が収容される左側室203cは右側室203dとはシール51によりシールされると共にカップリングフランジ169部のシール173により外部漏れが防止されている。
【0080】
このような構成により、本実施形態によれば、上述の第1実施形態による作用・効果のNo.8を除き、第1実施形態と同等の作用・効果が得られると共に、方向変換ギヤ機構255のギヤ部255aを、上記第1実施形態の構成よりもトランスミッション5寄りに配置しているので、トランスファ装置201が車両の前後方向によりコンパクト化される。
【0081】
また、ベベルピニオン255をギヤ部255aを挟んで両端でベアリング257,261を介して支持しているので、安定した支持が得られ、ベベルギヤ253とベベルピニオン255との噛み合いを良好に保つことができる。
【0082】
なお、ベベルピニオン255の後輪側出力端部263にカップリングフランジ169の代りに流体カップリング37を取り付けることが可能であり、そうした場合は上述の第1実施形態による作用・効果のNo.8を得ることができる。
【0083】
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態を図6により説明する。図6は本実施形態のトランスファ装置301の断面図である。
【0084】
図6に示すように、このトランスファ装置301の配置は上記第3実施形態のトランスファ装置201(図4)と同じ配置である。両トランスファ装置201,301間の主な相違点は、中間軸および方向変換ギヤ機構の構成であり、その他の構成は同じである。したがって、この主な相違点を説明し、重複する説明は省略する。
【0085】
このトランスファ装置301では、チェーン伝動機構303は駆動側スプロケット211、チェーン305および従動側スプロケット307から構成される。従動側スプロケット307は、トランスファケース311および仕切り壁313にそれぞれベアリング315,317を介して回転可能に支持された中間軸319に一体に形成され、両スプロケット211,307間をチェーン305が連結している。
【0086】
前車軸231,233の駆動系とチェーン伝動機構303はトランスファケース311の右側室311dに収容され、左側室311cとはOリング207とシール51によりシールされると共に右前車軸233部のシール85により外部漏れが防止されている。
【0087】
方向変換ギヤ機構321は、中間軸319にスプラインおよびナット247により固定されたベベルギヤ323と、ベベルピニオン325等からなる。ベベルギヤ323を挟んで軸方向に離間してベアリング315とベアリング317とが配置され、ベベルギヤ323を中間軸319と共に回転可能に支持している。一方、ベベルピニオン325は、中間軸319の軸に直交し、かつ中間軸319を支持する両ベアリング315,317の中間に配置されている。こうして、ベベルギヤ323とベベルピニオン325との噛み合い部は、両ベアリング315,317の中間で噛み合っている。
【0088】
なお、ベベルピニオン325は、上記第2実施形態のベベルピニオン167(図3)と歯数が異なるだけであり、軸部は同じである。
【0089】
このような構成により、本実施形態によれば、上述の第1実施形態による作用・効果のNo.8を除き、第1実施形態と同等の作用・効果が得られると共に、方向変換ギヤ機構321のベベルギヤ323と一体化された中間軸319を支持するベアリング315,317間のスパンが大きいので安定した支持が得られ、ベベルギヤ323とベベルピニオン325との噛み合いを良好に保つことができる。
【0090】
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態を図7により説明する。図7は本実施形態のトランスファ装置351の一方側車軸への動力伝達経路部を省略した断面図である。省略した一方側車軸への動力伝達経路部の構成は上記第3実施形態(図4)と同じである。
【0091】
図7に示すように、このトランスファ装置351の配置は上記第3実施形態のトランスファ装置201(図4)と同じ配置である。両トランスファ装置201,351間の主な相違点は方向変換ギヤ機構の構成であり、その他の構成は同じである。したがって、この主な相違点を説明し、重複する説明は省略する。
【0092】
方向変換ギヤ機構353は中間軸355に一体に形成されたベベルギヤ253とベベルピニオン359等からなる。ベベルギヤ253は、第3実施形態の図4に示すものと同じものである。一方、ベベルピニオン359は,上記第3実施形態と異なり,ギヤ部359a近傍でローラベアリング361を介してトランスファケース363に回転可能に支持され、後車軸側出力側端部369では対向する一対のテーパローラベアリング367を介してアダプタ365に回転可能に支持されている。そして、シール173を備えたアダプタ365が、Oリング265とボルト371によりトランスファケース363に結合されている。
【0093】
後車軸側出力側端部369では、ベベルピニオン359にカップリングフランジ169がスプライン連結されナット171により固定されている。アダプタ365のシール173とカップリングフランジ169との間で室363cからの外部漏れを防止している。そして、アダプタ365はプロペラシャフト39を介して後車軸31,33へ駆動力を伝達する(図1参照)。
【0094】
このような構成により、ローラベアリング361によりベベルピニオン359のギヤ部359a近傍を支持しているので、ベベルギヤ253との噛み合いによるラジアル荷重に対する負荷容量は十分である。
【0095】
また、噛み合い部のバックラッシュの調整は、アダプタ365とトランスファケース363との間のシム373により行うので、方向変換ギヤ機構353の組み付け調整が容易である。
【0096】
なお、方向変換ギヤ機構353のベベルピニオン359の後輪側出力端部369に、例えば図5に示すような回転速度感応型の差動制限装置としての流体カップリング37を取り付けることも可能である。
【0097】
また、回転速度感応型のカップリングは、上述した実施形態に限定されるものではなく、オイル等の流体を封入したポンプの吐出抵抗を利用するもの、粘性流体のせん断抵抗を利用するもの、さらには、流体ポンプの吐出抵抗や粘性抵抗によって生じる圧力を多板クラッチ等のクラッチ締結力に変換し、差動を許容または制限するもの等適宜選択することができる。
【0098】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、つぎのような効果が得られる。
【0099】
1.この4WD車の一方側車軸の駆動経路から入力部材を削除すると2WD車の駆動経路となる。したがって、4WD車に設定変更しても、車軸方向長さの増大化および重量増を抑制することが可能となる。
【0100】
2.したがって、この動力伝達装置より左右の外方の車軸長さをより大きく設定することが可能となる。
【0101】
3.2WD車両と4WD車両との間の構成部品の互換性を向上できる。
【0102】
4.他方側車軸の駆動経路を車両中心に近接配置し易いので、重量の左右バランスをとり易い。
【0103】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明による効果に加え、一方側車軸上などにトランスミッションの潤滑油との混合を防ぐためのシール部材が不要となるので、その分コンパクト化が促進される。
【0104】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2の発明による効果に加え、一方側の車軸上の入力部材と方向変換ギヤ機構との間の前後、上下方向配置の自由度が増大すると共に、ハウジングや方向変換ギヤ機構の取付け精度に厳しく左右されることがない。
【0105】
また、トランスミッションや動力伝達装置の振動、騒音を吸収し、後車軸側に伝達されないようにすることができる。
【0106】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかの発明による効果に加え、一方側車軸の駆動部材である入力部材およびディファレンシャル装置の支持構造が簡単になり、またデフケースの共用化も可能となり、コスト上有利となる。
【0107】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかの発明による効果に加え、一方および他方の両車軸間の差動を許容し、また差動制限を行うことができ、重量増を防止可能である。
【0108】
また、カップリングは他方側への動力伝達経路の軸上に配置できるので、レイアウト上の配置自由度が大きい。
【0109】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれかの発明による効果に加え、動力伝達装置の前後方向のコンパクト化が促進される。
【0110】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれかの発明による効果に加え、方向変換ギヤ機構の駆動側ベベルギヤの支持が安定するので、ベベルギヤとベベルピニオンとの噛み合いを良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の配置と概略構成を示す図である。
【図2】第1実施形態の断面図である。
【図3】第2実施形態の断面図である。
【図4】第3実施形態の断面図である。
【図5】第3実施形態の部分変形構成を示す図である。
【図6】第4実施形態の断面図である。
【図7】第5実施形態の断面図である。
【図8】第1従来例の断面図である。
【図9】第2従来例のスケルトン図である。
【図10】第3従来例のスケルトン図である。
【符号の説明】
1,151,201,301,351 トランスファ装置
5 トランスミッション
5a トランスミッションケース
5b トランスミッションの出力側端部
9 終減速機構
11,163,203,311,363 トランスファケース
11c,203c,311c,363c トランスファケースの左側室
11d,203d,311d トランスファケースの右側室
13 終減速機構のピニオンキャリア
15,209 フロントデフ(ディファレンシャル装置)
17,19,231,233 左、右の前車軸(一方側の車軸)
25,211 駆動側スプロケット
27,239,303 チェーン伝動機構(伝動機構)
28,251,321,353 方向変換ギヤ機構
31,33 後車軸(他方側の車軸)
35,263,369 後車軸側出力端部
37 流体カップリング(速度感応型カップリング)
47,205,313 仕切り壁
51 シール
61,63 ベアリング
79,235,305 チェーン
81,237,307 従動側スプロケット
83,165,245,319 中間軸
87,253,323 ベベルギヤ
89,167,255,325,359 ベベルピニオン
255a,359a ベベルピニオンのギヤ部
101 ベベルピニオンのキャリア
153 駆動側ギヤ
155 ギヤ伝動機構(伝動機構)
159 従動側ギヤ
169 カップリングフランジ
259,365 アダプタ

Claims (7)

  1. 四輪駆動車の一方側の車軸と同軸に配設されたトランスミッション出力軸に連結され、前記出力軸と同軸に配置された遊星ギヤ式の終減速機構と、前記遊星ギヤ式の終減速機構と同軸に配置されて前記遊星ギヤ式の終減速機構と連結するデファレンシャル装置とを介して前記一方側の車軸へ動力を伝達すると共に、前記トランスミッション出力軸の端部と連結する前記遊星ギヤ式の終減速機構と、この出力軸と同軸に配置された前記デファレンシャル装置との間の車幅方向中間位置に設けられた入力部材から分岐し前記入力部材から伝動機構および方向変換ギヤ機構を有する動力伝達経路を介して他方側の車軸へ動力を伝達することを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置であって、
    前記一方側の車軸への動力伝達経路の前記入力部材およびディファレンシャル装置と前記他方側の車軸への動力伝達経路の前記伝動機構とが、トランスミッション出力軸を支持するトランスミッションケースと連通するハウジングに収容されトランスミッションと潤滑油を共用することを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力伝達装置であって、
    前記伝動機構がチェーン伝動機構であることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の動力伝達装置であって、
    前記入力部材が、前記ディファレンシャル装置のデフケースと一体に形成されてなることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝達装置であって、
    前記他方側の車軸への動力伝達経路において、該他方側の車軸のディファレンシャル装置と前記方向変換ギヤ機構との間に配置され、両車軸間の差動を許容すると共に該差動を制限する回転速度感応型カップリングを備えることを特徴とする動力伝達装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の動力伝達装置であって、
    前記方向変換ギヤ機構の駆動側ベベルギヤと従動側ベベルピニオンとの噛み合い部を、前記トランスミッション出力軸と平行に配置された該駆動側ベベルギヤの軸心位置よりもトランスミッションに近接させることを特徴とする動力伝達装置。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の動力伝達装置であって、
    前記方向変換ギヤ機構の駆動側ベベルギヤと従動側ベベルピニオンとの噛み合い部を、該ベベルギヤのギヤ部を挟んで両側に互いに軸方向に離間して配置され該ベベルギヤを回転可能に支持する両ベアリングの中間部に配置することを特徴とする動力伝達装置。
JP32430096A 1996-12-04 1996-12-04 動力伝達装置 Expired - Fee Related JP4108777B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32430096A JP4108777B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 動力伝達装置
US08/984,583 US6523633B1 (en) 1996-12-04 1997-12-03 Four-wheel drive vehicle power train

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32430096A JP4108777B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10166876A JPH10166876A (ja) 1998-06-23
JP4108777B2 true JP4108777B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=18164271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32430096A Expired - Fee Related JP4108777B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 動力伝達装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6523633B1 (ja)
JP (1) JP4108777B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006117075A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置および四輪駆動車用動力伝達装置
US8544588B2 (en) * 2007-11-09 2013-10-01 Ford Global Technologies, Llc Power takeoff for all-wheel-drive systems
US8887856B2 (en) * 2007-11-09 2014-11-18 Ford Global Technologies, Llc Bearing support for a transaxle final drive assembly
US8197378B2 (en) * 2008-02-20 2012-06-12 GM Global Technology Operations LLC Multi-speed transaxle for a front wheel drive vehicle
US8187138B2 (en) * 2008-02-21 2012-05-29 GM Global Technology Operations LLC Multi-speed transaxle for a front wheel drive vehicle
US8267832B2 (en) * 2008-04-16 2012-09-18 GM Global Technology Operations LLC Multi-speed transaxle
US7998015B2 (en) * 2008-04-17 2011-08-16 GM Global Technology Operations LLC Multi-speed transaxle for a front wheel drive vehicle
US8016065B2 (en) * 2008-09-11 2011-09-13 Clark Equipment Company Split chaincase with fixed axles
JP5036676B2 (ja) * 2008-10-06 2012-09-26 ダイハツ工業株式会社 4輪駆動車のトランスファ装置
KR101314356B1 (ko) 2012-07-18 2013-10-04 현대위아 주식회사 4륜구동차량용 부변속기 장치
US9347541B2 (en) 2013-05-30 2016-05-24 GM Global Technology Operations LLC Modular power transfer unit assembly for a vehicle
DE102013009542A1 (de) * 2013-06-07 2014-12-11 Audi Ag Antriebsvorrichtung für allradgetriebene Kraftfahrzeuge
DE102013012947A1 (de) 2013-08-02 2015-02-05 Audi Ag Antriebsstrang eines Kraftfahrzeugs
DE102014006232B4 (de) * 2014-04-30 2018-04-05 Audi Ag Getriebeeinrichtung für ein Kraftfahrzeug

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3752014A (en) * 1971-01-08 1973-08-14 M Holtan Chain transfer case with accessory transmissions
JPS5830834A (ja) * 1981-08-20 1983-02-23 Nissan Motor Co Ltd 四輪駆動車
US5042610A (en) * 1987-09-01 1991-08-27 Mazda Motor Corporation Four-wheel drive vehicle
JP2715491B2 (ja) * 1988-03-03 1998-02-18 日本電気株式会社 半導体集積回路
JPH02237822A (ja) * 1989-03-10 1990-09-20 Fuji Heavy Ind Ltd フルタイム4輪駆動装置
JPH02254027A (ja) * 1989-03-28 1990-10-12 Mazda Motor Corp 横置エンジンタイプの4輪駆動車
US5056614A (en) * 1989-04-26 1991-10-15 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for controlling the distribution of drive power for motor vehicles
DE69003159T2 (de) * 1989-04-27 1994-01-05 Fuji Heavy Ind Ltd Kraftübertragungssystem für ein vierradgetriebenes Kraftfahrzeug.
JPH03525A (ja) * 1989-05-30 1991-01-07 Honda Motor Co Ltd 前後輪駆動車の駆動力配分制御装置
JP2772979B2 (ja) * 1989-07-20 1998-07-09 富士重工業株式会社 4輪駆動車のトルク配分制御装置
JP2922924B2 (ja) * 1989-07-20 1999-07-26 富士重工業株式会社 4輪駆動車およびそのトルク配分制御装置
JP2766327B2 (ja) * 1989-07-31 1998-06-18 栃木富士産業株式会社 動力伝達装置
US5282518A (en) * 1990-02-14 1994-02-01 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicular four wheel drive train
US5141071A (en) * 1990-03-13 1992-08-25 Mazda Motor Corporation Four-wheel-steered vehicle control system
JP2516824B2 (ja) * 1990-03-26 1996-07-24 本田技研工業株式会社 四輪駆動車両の動力伝達装置
JP2629421B2 (ja) * 1990-08-31 1997-07-09 日産自動車株式会社 四輪駆動車のパワートレーン
DE4122126C2 (de) * 1991-07-04 1994-09-01 Viscodrive Gmbh Antriebsanordnung für ein vierradgetriebenes Kraftfahrzeug
JP3040860B2 (ja) * 1991-09-02 2000-05-15 ジヤトコ・トランステクノロジー株式会社 ミッドシップ4輪駆動用横置きトランスミッション
DE4232365C1 (de) * 1992-09-26 1994-02-24 Porsche Ag Antrieb eines Geländewagens
US5409429A (en) * 1993-07-30 1995-04-25 Borg-Warner Automotive, Inc. Transfer case for four wheel drive vehicles
US5704863A (en) * 1996-07-01 1998-01-06 New Venture Gear, Inc. Two-speed transfer case with on-demand torque control having a coupling pump and a supply pump
US5704867A (en) * 1996-07-16 1998-01-06 New Venture Gear, Inc. Full-time transfer case with synchronized range shift arrangement
US5867092A (en) * 1996-08-30 1999-02-02 Borg-Warner Automotive, Inc. Hall effect transfer case shift mechanism position sensor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10166876A (ja) 1998-06-23
US6523633B1 (en) 2003-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4108777B2 (ja) 動力伝達装置
JPH0774669B2 (ja) トランスミッション装置
JPS6347939B2 (ja)
US5547430A (en) Drive assembly for a four wheel drive vehicle having a first and second viscous coupling
JPH10138773A (ja) 動力伝達装置
JP2002154343A (ja) 前後輪駆動車両の動力伝達機構
JP4701646B2 (ja) 駆動伝達装置、車軸間駆動装置および車軸間伝達装置
US5234072A (en) Drive assembly for a four wheel drive vehicle
JPS6349526A (ja) 車両の動力伝達機構
JP3641519B2 (ja) デファレンシャル装置
JPH0460850B2 (ja)
JPS60236839A (ja) 車両用動力伝達装置
JPH0195941A (ja) 4輪駆動車の動力伝達装置
JPH10100697A (ja) 4輪駆動車の動力伝達装置
JPH10100701A (ja) 4輪駆動車の動力伝達装置
JP3687221B2 (ja) 4輪駆動車の動力伝達装置
JP3687220B2 (ja) 4輪駆動車の動力伝達装置
JPH10100699A (ja) 4輪駆動車の動力伝達装置
JPS63195029A (ja) 4輪駆動車の動力伝達装置
KR950008492B1 (ko) 4륜 구동차
JP2629191B2 (ja) 車両用動力分配装置
JPS63195028A (ja) 4輪駆動車の動力伝達装置
KR950006086Y1 (ko) 4륜 구동차의 변속기
JP2599305B2 (ja) 4輪駆動車の動力配分制御装置
JP2005291459A (ja) 動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees