JPH10119574A - ドア装置 - Google Patents

ドア装置

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Publication number
JPH10119574A
JPH10119574A JP27355296A JP27355296A JPH10119574A JP H10119574 A JPH10119574 A JP H10119574A JP 27355296 A JP27355296 A JP 27355296A JP 27355296 A JP27355296 A JP 27355296A JP H10119574 A JPH10119574 A JP H10119574A
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JP
Japan
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door
latch
panel
vehicle
main frame
Prior art date
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Application number
JP27355296A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Uchigata
敏明 内潟
Masatoshi Sakaguchi
正敏 坂口
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の前突時にドアに伝わった荷重を伝達効率
良くラッチ及びストライカに伝達して、ドア全体の剛性
強化を図れるようにすることにある。 【解決手段】 車体の縦壁にヒンジ結合されるドアメイ
ンフレーム26が、ヒンジプレート30とラッチパネル
31及びこれらを連結する横桁部材32,33とをもっ
て枠組みされ、これらがアウタパネル28とドアトリム
27とで挾まれ互いが一体結合されてなり、特に、ラッ
チパネル31の背壁部312の外側面に車体側のストラ
イカ25と噛合可能なラッチ23が取付けられ、ドアト
リムの側端延出部274は噛合い部231を除きラッチ
23の外方を覆うように形成され、側端延出部の重合部
271がアウタパネル28の側端部282に結合され
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両に用いられるド
ア装置に関し、特に、ドアパネルの回動端側に支持され
たラッチが車体側のストライカと噛合することによりド
アが閉鎖され、同噛合が解除されるとドアが開放される
ようにしたドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のドアは乗員が乗降口を出入りする
際に開閉され、走行時には乗降口を閉鎖状態に保持する
必要があり、このため、ドア本体側の枢支端が車体にヒ
ンジ結合され、回動端側がロック装置で開放可能にロッ
クされる。しかも、車両のドアは車室側方を覆う剛性壁
部材の一部を成し、十分に剛性強化を図られる必要もあ
る。そこで、従来のドア本体は、車両のベルトラインよ
り下側にアウタパネルとインナパネルを互いに一体結合
させて成る剛性壁部材を配備し、ベルトラインより上側
には視界確保のためドアガラスに開閉される窓を配備し
た構成を採る。
【0003】しかも、図10に示すように、アウタパネ
ル1とインナパネル2からなるドア本体は両パネル間の
ドア内室3内に前後方向Xに長く前後端がインナパネル
2の前後の側端延出部4,5に一体結合されたインパク
トバー6を配備しており、これによりドア本体に加わる
前後及び左右(車幅方向)方向からの荷重に対する剛性
強化を図っている。更に、このドア本体のインナパネル
2の前側の側端延出部4(枢支端側)はピラ部材7の縦
壁にヒンジ8を介し連結され、インナパネル2の後側の
側端延出部5(回動端側)はラッチ9を介し車体側より
突設されたストライカ10に施解除可能に噛合い結合さ
れる。
【0004】ここで、ラッチ9は図10に実線で示すよ
うにインナパネル2の後側の側端延出部5の外側に配備
され、或いは図示しないラッチが側端延出部5の内側面
に装着されるようになっている。このラッチ9の噛合い
部はドア開放時にストライカ10との間での噛合いを解
除させる必要があり、ラッチからはラッチ解除用のロッ
ド11(2点鎖線で示した)が延出し、そのロッド11
はアウタパネル1に支持された図示しないドアハンドル
の内側アーム部にピン結合される。この場合、インナパ
ネルとアウタパネルで覆われたドア内室12の後端側空
間にはドアガラス13及び同ドアガラスの案内レールを
成すドアサッシュ14の下部が配備される。しかも、イ
ンパクトバー6の端部のブラケット601が側端延出部
4,5の内側面に溶接され、これらとの干渉を排除出来
る隙間を通してラッチ解除用のロッド11が配備される
ことと成る。
【0005】なお、このようにドア本体の側端延出部5
の外側面にラッチ9を取付け、これを車体側より突設し
たストライカ10に解除可能に噛合い結合させるという
構成を採るドアの一例が、特開平5−201252号公
報にも開示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
したドアを装備する車両は、前突時に後部側に向かう荷
重Fを受けると、その一部をフロントピラ7を介しドア
で受ける。この前突時において、後方に向かう荷重Fは
ヒンジ8を介しドアの前端側に伝わり、更に、その荷重
はドアの後端側と対向する車体基部の縦壁部材15に加
わる。この場合、ドアの剛性強化部材であるインパクト
バー6はドアの前端側より受けた荷重Fを後端側のイン
パクトバーブラケット601を介しインナパネル2の側
端延出部5に伝え、更に側端延出部の外側面のラッチ9
より縦壁部材15のストライカ10に伝える。
【0007】このように、車両の前突時の荷重Fは、イ
ンパクトバー6よりインパクトバーブラケット601や
インナパネルの側端延出部5を経てラッチが噛み合うス
トライカ10に伝わるという伝達系路を採り、この伝達
経路が複数箇所で車幅方向に折曲し、しかも比較的長く
なり、結果として、この伝達系路上の部材が変形を受け
易く、ドア剛性、即ち、車室廻りの剛性を強化させる上
で問題と成っている。本発明の目的は、車両の前突時に
ドアに伝わった荷重を伝達効率良くラッチ及びストライ
カに伝達して、ドア全体の剛性強化を図れるようにした
ドア装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、車体の縦壁にヒンジ結合され
るドアメインフレームが、互いに前後で対向するヒンジ
プレートとラッチパネル及びこれらを少なくとも上下2
ヵ所でそれぞれ連結する複数の横桁部材とをもって枠組
みされ、上記ドアメインフレームが車外側のアウタパネ
ルと車内側のドアトリムとで挾まれ互いが一体結合され
てなるドア装置において、上記ラッチパネルは前方に向
けてコ字状の断面形状に形成され、同ラッチパネルの背
壁部の外側面に車体側のストライカと噛合可能なラッチ
が取付けられ、上記ドアトリムの側端延出部は上記ラッ
チの噛合い部を除き同ラッチの外方を覆うように車外側
に向けて延出形成され、同側端延出部の車外側の重合部
が上記アウタパネルの側端部に結合されたことを特徴と
する。
【0009】従って、ドアメインフレームが車外側のア
ウタパネルと車内側のドアトリムとで挾まれ互いが一体
結合され、ヒンジプレートとラッチパネルを複数の横桁
部材で連結し、ラッチパネルをコ字状の断面形状に形成
し、そのラッチパネルの背壁部の外側面に車体側のスト
ライカと噛合可能なラッチを取付け、ドアトリムの側端
延出部がラッチの噛合い部を除きその外方を覆うように
延出形成されたので、車両の前突時にドアに伝わった荷
重は複数の横桁部材よりラッチパネルの背壁部のラッチ
に直接加わり、このラッチが噛み合う車体側のストライ
カに伝達され、しかも、ドアトリムの側端延出部により
ラッチを覆うことが出来る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のドア装
置において、上記ドアメインフレームがその内部にドア
ガラスを支持するドアサッシュを収容し、上記ラッチパ
ネルの外側対向壁部の外側を通して上記ラッチのラッチ
解除用のロッドがドアハンドルに連結されると共に同外
側対向壁部の上部が上記アウタパネルの上端縁側を上記
ロッドに対して遮蔽するように形成されたことを特徴と
する請求項1記載のドア装を特徴とする。従って、外側
対向壁部の上部がアウタパネルの上端縁側を上記ロッド
に対して遮蔽するので、アウタパネルの上端縁とドアガ
ラスとの隙間より薄板状部材が侵入しても、この薄板状
部材のロッドに向かっての侵入を外側対向壁部の上部が
阻止する様になる。
【0011】
【実施の形態】図1には本発明の適用されたドア装置を
示した。このドア装置Dは車両のフロントドアを成し、
車体基部を成すフロントピラ20に枢支端である前側が
ヒンジ21,22を介し結合され、回動端である後側が
ラッチ23を介し車体基部を成すセンタピラ24のスト
ライカ25に噛み合い結合される。なお、図1のドア装
置Dは、右ドアを示したが、左ドアも左右対象に構成さ
れる。
【0012】図1のドア装置Dは、フロントピラ20に
上下のヒンジ21,22を介し連結されるドアメインフ
レーム26(図5参照)と、ドアメインフレーム26の
内外側面に接合されるパネル本体としてのドアトリム2
7(図8参照)及びアウタパネル28(図9参照)と、
ドアメインフレーム26に嵌合され一体化されるサッシ
ュモジュール29(図6参照)とで要部が構成される。
図5に示すように、ドアメインフレーム26は互いに前
後で対向するヒンジプレート30及びラッチパネル31
と、これらを上下3ヵ所でそれぞれ一体的に結合する2
つのインパクトバー32,33及び上端横桁34とをも
って枠組みされる。
【0013】ここで、上下インパクトバー32,33は
断面矩形状を成した中空棒を成し、十分な剛性を保持
し、上端横桁34はハット型断面の棒状を成す。ヒンジ
プレート30は前向き壁301と側壁302と後方フラ
ンジ303及び前向き壁301の前端の前フランジ30
4とを備え、全体は縦長柱状を成し、その断面形状は略
L字を成す。前向き壁301はその上下2箇所に上下ヒ
ンジ21,22を嵌挿する開口を形成され、各ヒンジ2
1,22のドア側片(図1中の符号m参照)には上下イ
ンパクトバー32,33の前端が図示しないボルトで締
付固定される。なお、上下ヒンジ21,22のピラ側片
(図5中の符号n参照)はフロントピラ20の縦壁にボ
ルト締めされる。
【0014】各インパクトバー32,33と上端横桁3
4とはヒンジプレート30の後方フランジ303に対し
てもそれぞれ結合される。ラッチパネル31は外向きの
外側対向壁部311と背壁部312と内側フランジ31
3とを備え、全体は縦長柱状を成し、その断面形状は前
方に向けてコ字状を成す。外側対向壁部311はその上
下2箇所にくびれ状部を形成され、そこにインパクトバ
ー32,33の後端がそれぞれ嵌合し結合され、上端部
外側には上端横桁34の後端が結合される。
【0015】図3に示すように、ラッチパネル31の背
壁部312の後向面の中央にはラッチ23が固定され、
ラッチ23の近傍に上インパクトバー32の後端が位置
する。更に、このラッチ23の噛合い部231は車室側
(図3において左側)に切り込みを有し、そこにストラ
イカ25が嵌挿可能に形成される。噛合い部231はそ
の噛み合いを解除するためのラッチ解除用のレバー23
2をラッチ本体の外側に突出し配備し、同レバー232
の回動端にラッチ解除用のロッド35の下端をピン結合
している。
【0016】このロッド35はラッチパネルの外側対向
壁部311の外側を通してアウタパネル28の上部に取
付けられたドアハンドル36の把持部361と一体のレ
バー362にピン結合される。このドアハンドル36は
把持部361及びレバー362をピン363廻りに回動
させると実線の様にロッド35を押し下げ、ラッチ23
の噛合い部231がストライカ25と噛み合う状態を解
除させるように作動する。
【0017】更に、ラッチパネルの外側対向壁部311
は、図5に示すように後端より前方(図5中右側より左
側)に所定幅だけ延出し、その外側対向壁部311の上
側はアウタパネル28の上端縁側の上端エッジ281近
傍に延出する。なお、アウタパネル28の上端縁側の上
端エッジ281にはその内部に補強板282が一体接合
され、これらに対し、ドアガラス37の外側面に摺接す
る水きりチャンネル38が嵌合支持される。特に、ここ
での外側対向壁部311の上部は、アウタパネルの上端
縁側の水きりチャンネル38とドアガラス37の外側面
との当接位置を、ラッチ23側のロッド35に対して遮
蔽するように延出形成される。
【0018】これによって、ドアガラス37の外側面と
水きりチャンネル38の隙間より金尺等の薄板状部材が
侵入されても、この薄板状部材のロッド35に向かって
の侵入は外側対向壁部311の上部により阻止される様
になり、金尺等がロッド35の下端側に当たり、ラッチ
の噛み合いを解除させるという事態の発生を防止出来、
これを利用した車両の盗難の発生を防止できる。図5に
示すドアメインフレーム26には、図6に示すサッシュ
モジュール29の組み込み結合が可能である。このサッ
シュモジュール29はドアサッシュ39と、2つの横向
き補強部材40,41と、ドアサッシュ39にガイドさ
れるドアガラス37と、ドアガラス37を上下に摺動す
る図示しないウインドウレギュレータとで構成され、全
体は組付けが完了された上でドアメインフレーム26に
組み込み結合される。
【0019】ここで、図6に示すドアサッシュ39は断
面コ字状の前後縦向き部材391,392及び上端部材
393の一体物であり、それぞれにはランチャンネル
(図2の符号C参照)が一体的に組み込まれ、これによ
ってウインドウガラス37の摺動を許容するとともにガ
ラス周縁部との間のがたを排除するようにしている。前
後縦向き部材391,392の上下2位置に横向き補強
部材40,41が溶接される。この内、上横向き補強部
材40の左右端には前後ピン42,43が突設され、こ
れらは図5に示す後方フランジ303及び背壁部312
の上端のU字溝44,45に嵌合される。
【0020】図6に示すドアサッシュの前縦向き部材3
91の複数箇所にはブラケット47が突設され、これを
介し前縦向き部材391がインパクトバー32,33の
ブラケット47にボルト止めされ、更に、後縦向き部材
392の複数箇所にはブラケット48が突設され、これ
を介し後縦向き部材392が背壁部312の内壁にボル
ト止めされる。図示しないウインドウレギュレータのモ
ータや昇降リンク系は横向き補強部材40,41の適所
に装着され、ドアガラス37をドアサッシュ39に沿っ
て上下に駆動するよう構成される。なお、このようなサ
ッシュモジュール29をドアメインフレーム26に組み
込んだ状態を図7に示した。
【0021】更に、サッシュモジュール29を組み込ん
だドアメインフレーム26側には、その外側より図9に
示すアウタパネル28が、内側より図8に示すドアトリ
ム27がそれぞれ重ね合わされ、3者が互いに一体的に
結合される。この場合、アウタパネル28とドアトリム
27が互いの周縁部を結合させると共に、両者は図示し
ない複数のブラケットを介し、ヒンジプレート30、ラ
ッチパネル31及び上端横桁34に係止される。
【0022】特に、図9に示すアウタパネル28の前後
縁及び下縁には折り返し部281,282,283が形
成される。その内、前折り返し部281はヒンジプレー
ト30の前フランジ304(図5参照)と、後折り返し
部282はドアトリム27の後縦縁部271(図8参
照)と、下縁の折り返し部283はドアトリム27の下
縁部272(図3、図4参照)と重合され、それぞれは
図2に示すような締付状態で順次ボルト止めされる。更
に、図5、図8に示すように、ドアトリム27はその前
端がヒンジプレート30の側壁302に重なるように形
成され、ドアトリム27の内壁には樹脂製の止め具(図
示せず)が突設し、これによってドアトリム27の前端
部とヒンジプレート30が結合される。しかも、ドアト
リム27の前端より延出する樹脂延出片273が前向き
壁301にビス止めされる。
【0023】図2に示すように、ドアトリム27の後側
の側端延出部274はラッチパネル31の背壁部312
及びラッチ23の外側を覆うように車外側(図2では上
側)に向けて延出形成され、その先端に連続して後縦縁
部271(図2参照)が形成される。なお、側端延出部
274はラッチの噛合い部231との対向部分に切欠部
aを形成され、これによりストライカ25との干渉を避
けるようにしている。図2に示すように、背壁部312
の外側にラッチ23が位置しても、これをドアトリム2
7で覆う様に構成したので、ドア回動端に位置するラッ
チパネル31廻りの美観を確保出来る。
【0024】このように、図1のドア装置Dは、ドアメ
インフレーム26をフロントピラ20にヒンジ結合し、
このドアメインフレーム26にサッシュモジュール2
9、ドアトリム27及びアウタパネル28を一体に組付
けてドア要部を構成する。しかも、このドア装置Dは上
下ヒンジ21,22廻りに回動して乗降口を開放し、乗
員の車室への出入りを可能とし、一方、ドアメインフレ
ーム26に固着されたラッチ23がストライカ25に噛
み合うことによって車室を覆う車体側壁部材の一部とし
て機能する。このため、図1のドア装置Dは部品点数が
比較的少なくて済む構造と成り、軽量化を図れ、しか
も、次に述べるように剛性強化を図れる。
【0025】このドア装置Dのドア閉鎖時において、ラ
ッチ23がストライカ25に噛み合い、前後がフロント
ピラ20とセンタピラ24間に挾まれ、上下が図示しな
いルーフサイドレールとサイドシル49(図3参照)間
に挾まれる。この状態での走行時に、車両が前突したと
する。この場合、車体前部からの荷重Fはフロントピラ
20の上下ヒンジ21,22より直接インパクトバー3
2,33に加わり、インパクトバー32,33の後端の
ラッチパネル31に加わり、ラッチパネル31の背壁部
312のラッチ23を経てセンタピラ24側のストライ
カ25に伝わる。
【0026】ここで、上下のインパクトバー32,33
は十分な剛性部材として形成されており、しかも、車体
前部からの荷重Fをラッチパネル31を経てラッチ23
と噛み合う車体基部側のストライカ25に直接伝え、車
体後部に荷重を分散出来る。特に、ここでは上インパク
トバー32の後端が図2乃至図4に示すように、ラッチ
23の極近くに位置し、ラッチパネルの後向きの背壁部
312上にラッチ23が固定され、このため、上インパ
クトバー32の後端に加わる後向きの荷重Fはラッチパ
ネルの背壁部312上のラッチ23を直接的に後方に押
圧する様に成り、実質的に上インパクトバー32の後端
がラッチ23を直接的に後方に押圧する様に成り、この
間の荷重Fの伝達経路は極短くなり、特に伝達経路が車
幅方向Y(図2参照)へずれる部分はほとんど無くな
る。
【0027】このため、前突時にドアに伝わった荷重を
伝達効率良くラッチ及びストライカに伝達して、ドア全
体の剛性強化を図れ、図10に示したように、変形部が
生じて荷重Fの伝達効率が低下し、ドア変形が生じドア
剛性が低下するという状態を回避出来る。上述の処にお
いて、上下インパクトバー32,33はその前端が上下
ヒンジ21,22に結合され、後端がラッチパネル31
に一体結合されるが、この場合、上インパクトバー32
の後端がラッチパネル31を介しラッチ23の極近傍に
結合され、下インパクトバー33の後端はラッチ23の
下方に位置していた。これに代えて、下インパクトバー
33の後端も上方に移動させ(図示せず)、ラッチ23
の極近傍に一体的に結合しても良い。
【0028】この場合、上下ヒンジ21,22より上下
インパクトバー32,33に加わった荷重Fを共にラッ
チ23に直接的に加えることが可能と成り、より荷重F
の伝達効率が向上し、ドア全体の剛性強化を図れる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、ドア
メインフレームが車外側のアウタパネルと車内側のドア
トリムとで挾まれ互いが一体結合され、ヒンジプレート
とラッチパネルを複数の横桁部材で連結し、ラッチパネ
ルをコ字状の断面形状に形成し、そのラッチパネルの背
壁部の外側面に車体側のストライカと噛合可能なラッチ
を取付け、ドアトリムの側端延出部がラッチの噛合い部
を除きその外方を覆うように延出形成されたので、車両
の前突時にドアに伝わった荷重は複数の横桁部材よりラ
ッチパネルの背壁部のラッチに直接加わり、このラッチ
が噛み合う車体側のストライカに伝達され、しかも、ド
アトリムの側端延出部によりラッチを覆うことが出来
る。このため、部品点数が比較的少なくなる上に、前突
時の荷重が直接ラッチを介し車体側のストライカに伝達
され、荷重伝達効率が良く、ドア剛性を強化でき、しか
も、ラッチ廻りの見栄えの良い構造となる。
【0030】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、特に、外側対向壁部の上部がアウタパネルの上端縁
側を上記ロッドに対して遮蔽するので、アウタパネルの
上端縁とドアガラスとの隙間より薄板状部材が侵入して
も、この薄板状部材のロッドに向かっての侵入を外側対
向壁部の上部が阻止する様になる。このため、ドアガラ
スとアウタパネル上端縁との隙間より差し込まれた金尺
等の薄板状部材がラッチ解除用のロッドの下端側に当た
り、ドアが開放されることによる盗難の発生を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたドア装置の内側からの側面
図である。
【図2】図1のドア装置のラッチ取付け部近傍の拡大概
略平断面図である。
【図3】図1のドア装置の回動端側のラッチパネル近傍
の概略後断面図である。
【図4】図1のドア装置の回動端側のラッチパネル近傍
の概略側断面図である。
【図5】図1のドア装置に用いられるドアメインフレー
ムの斜視図である。
【図6】図1のドア装置に用いられるサッシュモジュー
ルの斜視図である。
【図7】図1のドア装置に用いられるサッシュモジュー
ルを組み込んだドアメインフレームの斜視図である。
【図8】図1のドア装置に用いられるドアトリムの斜視
図である。
【図9】図1のドア装置に用いられるアウタパネルの斜
視図である。
【図10】従来のドア装置の切欠閉断面図である。
【符号の説明】
20 フロントピラ 21 上ヒンジ 22 下ヒンジ 23 ラッチ 231 噛合い部 24 センタピラ 25 ストライカ 26 ドアメインフレーム 29 サッシュモジュール 27 ドアトリム 271 重合部 274 側端延出部 28 アウタパネル 282 側端部 30 ヒンジプレート 31 ラッチパネル 311 外側対向壁部 312 背壁部 32 上インパクトバー 33 下インパクトバー 34 上端横桁 35 ラッチ解除用のロッド 36 ドアハンドル 361 把持部 D ドア装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の縦壁にヒンジ結合されるドアメイン
    フレームが、互いに前後で対向するヒンジプレートとラ
    ッチパネル及びこれらを少なくとも上下2ヵ所でそれぞ
    れ連結する複数の横桁部材とをもって枠組みされ、上記
    ドアメインフレームが車外側のアウタパネルと車内側の
    ドアトリムとで挾まれ互いが一体結合されてなるドア装
    置において、 上記ラッチパネルは前方に向けてコ字状の断面形状に形
    成され、同ラッチパネルの背壁部の外側面に車体側のス
    トライカと噛合可能なラッチが取付けられ、 上記ドアトリムの側端延出部は上記ラッチの噛合い部を
    除き同ラッチの外方を覆うように車外側に向けて延出形
    成され、同側端延出部の車外側の重合部が上記アウタパ
    ネルの側端部に結合されたことを特徴とするドア装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のドア装置において、 上記ドアメインフレームがその内部にドアガラスを支持
    するドアサッシュを収容し、上記ラッチパネルの外側対
    向壁部の外側を通して上記ラッチのラッチ解除用のロッ
    ドがドアハンドルに連結されると共に同外側対向壁部の
    上部が上記アウタパネルの上端縁側を上記ロッドに対し
    て遮蔽するように形成されたことを特徴とする請求項1
    記載のドア装置。
JP27355296A 1996-10-16 1996-10-16 ドア装置 Pending JPH10119574A (ja)

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