JPH09304803A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JPH09304803A
JPH09304803A JP8143462A JP14346296A JPH09304803A JP H09304803 A JPH09304803 A JP H09304803A JP 8143462 A JP8143462 A JP 8143462A JP 14346296 A JP14346296 A JP 14346296A JP H09304803 A JPH09304803 A JP H09304803A
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JP
Japan
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shake
display
amount
optical device
correction
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JP8143462A
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English (en)
Inventor
Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者に防振効果を確実に認識させる。 【解決手段】 防振手段の使用開始時には、振れ表示手
段11p,11yの振れ表示量を所定時間内で変化させ
ていく(図1(a)→(b),(c)→(d))振れ表
示量変更手段を設け、振れ表示量変更手段による振れ表
示量変更を、該光学機器の使用者が知覚可能な形態で行
うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振れを低減する防
振手段や、振れ量を表示する振れ表示手段を有する、カ
メラ等の光学機器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影失敗を誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れの無い写真を撮影可能とする為の基本的な考えとし
て、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検出
値に応じて補正レンズを変位させてやらなければならな
い。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じない
写真を撮影できることを達成するためには、第1にカメ
ラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変化
を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度,角速度,角変位等を検出する振動
検出手段と、該センサの出力信号を電気的或は機械的に
積分して角変位を出力するカメラ振れ検出手段とをカメ
ラに搭載することによって行うことができる。そして、
この検出情報に基づいて撮影光軸を偏心させる補正光学
装置を駆動させることにより、像振れ抑制が可能とな
る。
【0007】ここで、振動検出手段を用いた防振システ
ムについて、図16を用いてその概要を説明する。
【0008】図16の例は、図示矢印81方向のカメラ
縦振れ81p及び横振れ81yに由来する像振れを抑制
するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ振動、カメラ横振れ振動を検出す
る振動検出手段で、それぞれの振動検出方向を84p,
84yで示してある。85は補正光学装置(86p,8
6yは各々補正光学装置85に推力を与えるコイル、8
6p,86yは補正手段85の位置を検出する位置検出
素子)であり、該補正光学装置85には後述する位置制
御ループを設けており、振動検出手段83p,83yの
出力を目標値として駆動され、像面88での安定を確保
する。
【0010】図17はかかる目的に好的に用いられる補
正光学装置(詳細は後述するが、補正手段や該補正手段
を支持したり、係止したりする手段より成る)の構造を
示す分解斜視図であり、以下図18〜図26を参照しつ
つ、この構造について説明する。
【0011】地板71(図20に拡大図あり)の背面突
出耳71a(3ケ所(1ケ所は隠れて見えない))は不
図示の鏡筒に嵌合し、公知の鏡筒コロ等が孔71bにネ
ジ止めされ、鏡筒に固定される。
【0012】磁性体であり光択メッキが施された第2ヨ
ーク72は、孔72aを貫通するネジで地板71の孔7
1cにネジ止めされる。又、第2ヨーク72にはネオジ
ウムマグネット等の永久磁石(シフト用マグネット)7
3が磁気的に吸着されている。なお、各永久磁石73の
磁化方向は図17に図示した矢印73aの方向である。
【0013】補正レンズ74がCリング等で固定された
支持枠75(図21に拡大図あり)にはコイル76p,
76y(シフト用コイル)がパッチン接着(強引に押し
込まれて接合された状態を意味する)され(図21は未
接着)、又、IRED等の投光素子77p,77yも支
持枠75の背面に接着され、スリット75ap,75a
yを通してその射出光が後述するPSD等の位置検出素
子78p,78yに入射する。
【0014】支持枠75の孔75b(3ケ所)にはPO
M(ポリアセタール樹脂)等の先端球状の支持球79
a,79b及びチャージバネ710が挿入され(図18
及び図20も参照)、支持球79aが支持枠75に熱カ
シメされ固定される(支持球79bはチャージバネ71
0のバネ力に逆らって孔75bの延出方向に摺動可能で
ある)。
【0015】上記図17は補正光学装置の組立後の横断
面図であり、支持枠75の孔75bに矢印79c方向に
支持球79b,チャージしたチャージバネ710,支持
球79aの順に挿入してゆき(支持球79a,79bは
同形状の部品)、最後に孔75bの周端部75cを熱カ
シメして支持球79aの抜け止めを行う。
【0016】孔75bの図20と直交する方向の断面図
を図19(a)に示し、又図19(a)の断面図を矢印
79c方向より見た平面図を図19(b)に示してお
り、図19(b)の符合A〜Dに示す範囲の深さを図1
9(a)のA〜Dに示す。
【0017】ここで、支持球79aの羽根部79aaの
後端部は深さA面の範囲で受けられ規制される為、周端
部75aを熱カシメする事で支持球79aは支持枠75
に固定される。
【0018】支持球79bの羽根部79baの先端部は
深さB面の範囲で受けられる為に、該支持球79bがチ
ャージバネ710のチャージバネ力で孔75bより矢印
79cの方向に抜けてしまう事はない。
【0019】勿論補正光学装置の組立が終了すると支持
球79bは図17に示す様に第2ヨーク72に受けられ
る為、支持枠75より抜け出る事はなくなるが、組立性
を考慮して抜け止め範囲B面を設けている。
【0020】図18及び図19に示す支持枠75の孔7
5bの形状は、該支持枠75を成形で作る場合において
も複雑な内径スライド型を必要とせず、矢印79cと反
対側に型を抜く単純な2分割型で成形可能な為、その分
寸法精度を厳しく設定出来る。
【0021】この様に、支持球79a,79bが同一部
品となっている為に部品コストが下がるばかりでなく、
組立ミスが無く、部品管理上も有利である。
【0022】上記支持枠75の軸受部75dには例えば
フッソ系のグリスを塗布し、ここにL字形の軸711
(非磁性のステンレス材)を挿入し(図17参照)、L
字軸711の他端は地板71に形成された軸受部71d
(同様にグリスを塗布し)に挿入し、3カ所の支持球7
9bを共に第2ヨーク72に乗せて支持枠75を地板7
1内に収める。
【0023】次に、図17に示す第1ヨーク712の位
置決め孔712a(3ケ所)を地板71の図19に示す
ピン71f(3ケ所)に嵌合させ、同じく図20に示す
受け面71e(5ケ所)にて第1ヨーク712を受けて
地板71に対し磁気的に結合する(永久磁石73の磁力
により)。
【0024】これにより、第1ヨーク712の背面が支
持球79aと当接し、図18に示す様に支持枠75は第
1ヨーク712と第2ヨーク72にて挟持され、光軸方
向の位置決めが為される。
【0025】支持球79a,79bと第1ヨーク71
2,第2ヨーク72の互いの当接面にもフッソ系グリス
が塗布してあり、支持枠75は地板71に対して光軸と
直交する平面内にて自由に摺動可能である。
【0026】上記L字軸711は支持枠75が地板71
に対し矢印713p,713y方向にのみ摺動可能に支
持していることになり、これにより支持枠75の地板7
1に対する光軸回りの相対的回転(ローリング)を規制
している。
【0027】尚、前記L字軸711と軸受部71d,7
5dの嵌合ガタは光軸方向には大きく設定しており、支
持球79a,79bと第1ヨーク712,第2ヨーク7
2の挾持による光軸方向規制と重複嵌合してしまうこと
を防いでいる。
【0028】前記第1ヨーク712の表面には絶縁用シ
ート714が被せられ、その上に複数のICを有するハ
ード基板715(位置検出素子78p,78y、出力増
幅用IC,コイル76p,76y駆動用IC等)が位置
決め孔715a(2ケ所)を地板71の図20に示すピ
ン71h(2ケ所)に嵌合され、孔715b,第1ヨー
ク712の孔712bとともに地板71の孔71gにネ
ジ結合される。
【0029】ここで、ハード基板715には位置検出素
子78p,78yが工具にて位置決めされて半田付けさ
れ、又信号伝達用のフレキシブル基板716も面716
aがハード基板715の背面に破線で囲む範囲715c
(図17参照)に熱により圧着される。
【0030】前記フレキシブル基板716から光軸と直
交する平面方向に一対の腕716bp,716byが延
出しており、各々支持枠75の引っ掛け部75ep,7
5ey(図21参照)に引っ掛けられ、投光素子77
p,77yの端子及びコイル76p,76yの端子が半
田付けされる。
【0031】これにより、IRED等の投光素子77
p,77y、コイル76p,76yの駆動はハード基板
715よりフレキシブル基板716を介在して行われる
ことになる。
【0032】前記フレキシブル基板716の腕部716
bp,716by(図21参照)には各々屈折部716
cp,716cyを有しており、この屈折部の弾性によ
り支持枠75が光軸と直交する平面内に動き回る事に対
する該腕部716bp,716byの負荷を低減してい
る。
【0033】前記第1ヨーク712は型抜きによる突出
面712cを有し、該突出面712cは絶縁シート71
4の孔714aを通り、ハード基板715と直接接触し
ている。この接触面のハード基板715側にはアース
(GND:グランド)パターンが形成されており、ハー
ド基板715を地板にネジ結合する事で第1ヨーク71
2はアースされ、アンテナになってハード基板715に
ノイズを与える事を無くしている。
【0034】図17に示すマスク717は地板71のピ
ン71hに位置決めされ、前記ハード基板715上に両
面テープにて固定される。
【0035】前記地板71には永久磁石貫通孔71i
(図17,図20参照)が開けられており、ここから第
2ヨーク72の背面が露出している。そして、この貫通
孔71iに永久磁石718(ロック用マグネット)が組
み込まれ、第2ヨーク72と磁気結合している(図18
参照)。
【0036】ロックリング719(図17,図18,図
22参照)にはコイル720(ロック用コイル)が接着
され、又ロックリング719の耳部719aの背面には
軸受719b(図23参照)があり、アマーチュアピン
721(図17参照)にアマーチュアゴム722を通
し、該アマーチュアピン721を軸受719bに通した
後、該アマーチュアピン721にアマーチュアバネ72
3を通し、アマーチュア724に嵌入してカシメ固定す
る。
【0037】従って、アマーチュア724はアマーチュ
アバネ723のチャージ力に逆らってロックリング71
9に対し矢印725方向に摺動出来る。
【0038】図23は組立終了後の補正光学装置を、図
17の背面方向から見た平面図であり、この図におい
て、ロックリング719の外径切り欠き部719c(3
ケ所)を地板71の内径突起71j(3ケ所)に合せて
ロックリング719を地板71に押し込み、その後ロッ
クリングを時計方向に回して抜け止めを行う公知のバヨ
ネット結合により、ロックリング719は地板71に取
り付いている。
【0039】従って、ロックリング719は地板71に
対し光軸回りに回転可能である。しかし、ロックリング
719が回転して再びその切り欠き719cが突起71
jと同位相になり、バヨネット結合が外れてしまうのを
防ぐ為にロックゴム726(図17,図23参照)を地
板71に圧入して、該ロックリング719がロックゴム
726に規制される切り欠き部719dの角度θ(図2
3参照)しか回転出来ない様に回転規制している。
【0040】磁性体のロック用ヨーク727(図17参
照)にも永久磁石718(ロック用マグネット)が取り
付けられ、その孔727a(2ケ所)を地板71のピン
71k(図23参照)に嵌合して嵌め込み、孔727b
(2ケ所)と71n(2ケ所)によりねじ結合してい
る。
【0041】地板71側の永久磁石718とロック用ヨ
ーク727側の永久磁石718、及び、第2のヨーク7
2,ロック用ヨーク727により、公知の閉磁路を形成
している。
【0042】又、前記ロックゴム726はロック用ヨー
ク727がネジ結合される事で抜け止めされる。尚、図
23においては上記の説明の為にロックヨーク727は
省いて図示している。
【0043】前記ロックリング719のフック719e
と地板71のフック71m間(図23参照)にはロック
バネ728が掛けられており、ロックリング719を時
計まわりに付勢している。吸着ヨーク729(図17,
図23参照)には吸着コイル730が差し込まれ、地板
71の孔729aによりネジ結合される。
【0044】コイル720の端子及び吸着コイル730
の端子は、例えば4本縒り線のテトロン被覆線のツイス
トペア構成にしてフレキシブル基板716の幹部716
dに半田付けされる。
【0045】以上説明した補正光学装置の機構部は大別
すると、光軸を偏心させる補正手段と、該補正手段を支
持する支持手段と、前記補正手段を係止する係止手段の
3つの要素で構成されている。
【0046】前記補正手段は、レンズ74、支持枠7
5、コイル76p,76y、IRED77p,77y、
位置検出素子78p,78y、IC731p,731
y、支持球79a,79y、チャージバネ710、支持
軸711で組み立てられている。また、支持手段は、地
板71、第2ヨーク72、永久磁石73、第1ヨーク7
12で組み立てられている。又係止手段は、永久磁石7
18、ロックリング719、コイル720、アーマチュ
ア軸721、アーマチュアゴム722、アーマチュアバ
ネ723、アーマチュア724、ロックゴム726、ヨ
ーク727、ロックバネ728、吸着ヨーク729、吸
着コイル730で組み立てられている。
【0047】また、前記補正手段を構成するうちの、レ
ンズ74、支持枠75により補正光学系を成し、PSD
78p,79y、IC731p,731y、IRED7
7p,77yが位置検出手段を成し、コイル76p,7
6y、第2ヨーク72、永久磁石73、第1ヨーク71
2が駆動手段を成す。つまり、補正手段は、補正光学
系,位置検出手段,前記補正光学系を駆動する駆動手段
を主たる構成要素として成るものである。
【0048】そして、前記補正光学装置と振動検出手段
(図16参照)と以下の図24に示す演算手段により、
防振システム(防振装置)が構成される。
【0049】前記ハード基板715上のIC731p,
731yは各々位置検出端子78p,78yの出力増幅
用のICであるが、その内部構成は図30の様になって
いる(IC731p,731yは同構成の為、ここでは
731pのみ示す)。
【0050】図30において、電流−電圧変換アンプ7
31ap,731bpは投光素子77pにより位置検出
素子78p(抵抗R1,R2より成る)に生じる光電流
78i1p,78i2pを電圧に変換し、差動アンプ7
31cpは各電流−電圧変換アンプ731ap,731
bpの差出力を求め増幅している。
【0051】投光素子77p,77yの射出光は、前述
した通り、スリット75ap,75ayを経由して位置
検出素子78p,78y上に入射するが、支持枠75が
光軸と垂直な平面内で移動すると位置検出素子78p,
78yへの入射位置が変化する。
【0052】前記位置検出素子78pは矢印78ap方
向(図17参照)に感度を持っており、又スリット75
apは矢印78apとは直交する方向(78ay方向)
に光束が拡がり、矢印78ap方向には光束が絞られる
形状をしている為、支持枠75が矢印713p方向に動
いた時のみ該位置検出素子78pの光電流78i1 p,
78i2 pのバランスは変化し、差動アンプ731cp
は支持枠75の矢印713p方向に応じた出力をする。
【0053】又位置検出素子78yは矢印78ay方向
(図17参照)に検出感度を持ち、スリット75ayは
矢印78ayとは直交する方向(78ap方向)に延出
する形状の為に、支持枠75が矢印713y方向に動い
た時のみ該位置検出素子78yは出力を変化させる。
【0054】加算アンプ731dpは電流−電圧変換ア
ンプ731ap,731bpの出力の和(位置検出素子
78pの受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動ア
ンプ731epはこれに従って投光素子77pを駆動す
る。
【0055】上記投光素子77pは温度等に極めて不安
定にその投光量が変化する為、それに伴い位置検出素子
78pの光電流78i1 p,78i1 pの絶対量(78
1p+78i2 p)が変化する。その為、支持枠75
の位置を示す(78i1 p−78i2 p)である差動ア
ンプ731cpの出力も変化してしまう。
【0056】しかし、上記の様に受光量の総和が一定と
なる様に前述の駆動回路によって投光素子77pを制御
すれば、差動アンプ731cpの出力変化が無くなる。
【0057】図23に示すコイル76p,76yは永久
磁石73,第1のヨーク712,第2のヨーク72で形
成される閉磁路内に位置し、コイル76pに電流を流す
事で支持枠75は矢印713p方向に駆動され(公知の
フレミングの左手の法則)、コイル76yに電流を流す
事で支持枠75は矢印713y方向に駆動される。
【0058】一般に位置検出素子78p,78yの出力
をIC731p,731yで増幅し、その出力でコイル
76p,76yを駆動すると、支持枠75が駆動されて
位置検出素子78p,78yの出力が変化する構成とな
る。
【0059】ここで、コイル76p,76yの駆動方向
(極性)を位置検出素子78p,78yの出力が小さく
なる方向に設定すると(負帰還)、該コイル76p,7
6yの駆動力により位置検出素子78p,78yの出力
がほぼ零になる位置で支持枠75は安定する。
【0060】この様に位置検出出力を負帰還して駆動を
行う手法を位置制御手法と云い、例えば外部から目標値
(例えば手振れ角度信号)をIC731p,731yに
混合させると、支持枠75は目標値に従って極めて忠実
に駆動される。
【0061】実際には差動アンプ731cp,731c
yの出力はフレキシブル基板716を経由して不図示の
メイン基板に送られ、そこでアナログ−ディジタル変換
(A/D変換)が行われ、マイコンに取り込まれる。
【0062】マイコン内では適宜目標値(手振れ角度信
号)と比較増幅され、公知のディジタルフィルタ手法に
よる位相進み補償(位置制御をより安定させる為)が行
われた後、再びフレキシブル基板716を通り、IC7
32(コイル76p,76y駆動用)に入力する。IC
732は入力される信号を基に前記コイル76p,76
yを公知のPWM(パルス幅変調)駆動を行い、支持枠
75を駆動する。
【0063】支持枠75は前述した様に矢印713p,
713y方向に摺動可能であり、上述した位置制御手法
により位置を安定させている訳であるが、カメラ等の民
生用光学機器においては電源消耗防止の観点からも常に
該支持枠75を制御しておく事は出来ない。
【0064】また、支持枠75は非制御状態時には光軸
と直交する平面内にて自由に動き回る事が出来る様にな
る為、その時のストローク端での衝突の音発生や損傷に
対しても対策しておく必要がある。
【0065】図23及び図25に示す様に支持枠75の
背面には3ケ所の放射状に突出した突起75fを設けて
あり、図25に示す様に突起75fの先端がロックリン
グ719の内周面719gに嵌合している。従って、支
持枠75は地板71に対して全ての方向に拘束されてい
る。
【0066】図25(a),(b)はロックリング71
9と支持枠75の動作の関係を示す平面図であり、図2
3の平面図から要部のみ抜出した図である。尚、説明を
解り易くする為に実際の組立状態とは若干レイアウトを
変化させている。又、図24(a)のカム部719f
(3ケ所)は、図18,図22に示す通り、ロックリン
グ719の円筒の母線方向全域に渡って設けられている
訳ではないので図23の方向からは実際には見えない
が、説明の為に図示している。
【0067】図18に示した通り、コイル720(72
0aは図示しないフレキシブル基板等でロックリング7
19の外周を通り、端子719hよりフレキシブル基板
716の幹部716d上の端子716eに接続される4
本縒り線の引き出し線)は永久磁石718で挟まれた閉
磁路内に入っており、コイル720に電流を流す事でロ
ックリング719を光軸回りに回転させるトルクを発生
する。
【0068】このコイル720の駆動も不図示のマイコ
ンからフレキシブル基板716を介してハード基板71
5上の駆動用IC733に入力する指令信号で制御さ
れ、IC733はコイル720をPWM駆動する。
【0069】図23(a)において、コイル720に通
電するとロックリング719に反時計回りのトルクが発
生する様にコイル720の巻き方向が設定されており、
これによりロックリング719はロックバネ728のバ
ネ力に逆らって反時計方向に回転する。
【0070】尚、ロックリング719は、コイル720
に通電前はロックバネ728の力によりロックゴム72
6に当接して安定している。
【0071】ロックリング719が回転すると、アマー
チュア724が吸着ヨーク729に当接してアマーチュ
アバネ723を縮め、吸着ヨーク729とアマーチュア
724の位置関係をイコライズしてロックリング719
は図25(b)の様に回転を止める。
【0072】図26はロックリング駆動のタイミングチ
ャートである。
【0073】図26の矢印719iでコイル720に通
電(720bに示すPWM駆動)すると同時に吸着マグ
ネット730にも通電(730a)する。その為、吸着
ヨーク729にアマーチュア724が当接し、イコライ
ズされた時点でアマーチュア724は吸着ヨーク729
に吸着される。
【0074】次に、図26の720cに示す時点でコイ
ル720への通電を止めると、ロックリング719はロ
ックバネ728の力で時計回りに回転しようとするが、
上述した様にアマーチュア724が吸着ヨーク729に
吸着されている為、回転は規制される。この時、支持枠
75の突起75fはカム部719fと対向する位置に在
る(カム部719fが回転して来る)為、支持枠75は
突起75fとカム部719fの間のクリアランス分だけ
動ける様になる。
【0075】この為、重力G(図25(b)参照)の方
向に支持枠75が落下する事になるが、図27の矢印7
19iの時点で支持枠75も制御状態にする為、落下す
る事は無い。
【0076】支持枠75は非制御時はロックリング71
9の内周で拘束されているが、実際には突起75fと内
周壁719gの嵌合ガタ分だけガタを有する。即ち、こ
のガタ分だけ支持枠75は重力G方向に落ちており、支
持枠75の中心と地板71の中心がずれている事にな
る。
【0077】その為、矢印719iの時点から例えば1
秒費やしてゆっくり地板71の中心(光軸の中心)に移
動させる制御をしている。
【0078】これは急激に中心に移動させると補正レン
ズ74を通して像の揺れを撮影者が感じて不快である為
であり、この間に露光が行われても、支持枠75の移動
による像劣化が生じない様にする為である。(例えば1
/8秒で支持枠を5μm移動させる) 詳しくは、図26の矢印719i時点での位置検出素子
78p,78yの出力を記憶し、その値を目標値として
支持枠75の制御を始め、その後1秒間費やしてあらか
じめ設定した光軸中心の時の目標値に移動してゆく(図
26の75g参照)。
【0079】ロックリング719が回転され(アンロッ
ク状態)た後、振動検出手段からの目標値を基にして
(前述した支持枠75の中心位置移動動作に重なって)
支持枠75が駆動され、防振が始まる事になる。
【0080】ここで、防振を終わる為に矢印719jの
時点で防振オフにすると、振動検出手段からの目標値が
補正手段を駆動する補正駆動手段に入力されなくなり、
支持枠75は中心位置に制御されて止まる。この時に吸
着コイル730への通電を止める(730b)。する
と、吸着ヨーク729によるアマーチュア724の吸着
力が無くなり、ロックリング719はロックバネ728
により時計回りに回転され、図25(a)の状態に戻
る。この時、ロックリング719はロックゴム726に
当接して回転規制される為に回転終了時の該ロックリン
グ719の衝突音は小さく抑えられる。
【0081】その後(例えば20msec後)、補正駆
動手段への制御を断ち、図32のタイミングチャートは
終了する。
【0082】図27及び図28は防振システムの概要を
示すブロック図である。
【0083】これらの図において、91は図26の振動
検出手段83p,83yに相当する振動検出手段であ
り、振動ジャイロ等の角速度を検出する振れ検出センサ
と該振れ検出センサ出力のDC成分をカットした後に積
分して角変位を得るセンサ出力演算手段より構成され
る。
【0084】この振動検出手段91からの角変位信号は
目標値設定手段92に入力される。この目標値設定手段
92は、図27に示す様に、可変差動増幅器92aとサ
ンプルホールド回路92bより構成されており、サンプ
ルホールド回路92bは常にサンプル中の為に可変差動
増幅器92aに入力される両信号は常に等しく、その出
力はゼロである。しかし、後述する遅延手段93からの
出力にて前記サンプルホールド回路92bがホールド状
態になると、可変差動増幅器92aはその時点をゼロと
して連続的に出力を始める。
【0085】可変差動増幅器92aの増幅率は防振敏感
度設定手段94の出力により可変になっている。何故な
らば、目標値設定手段92の目標値信号は補正手段91
0を追従させる目標値(指令信号)であるが、該補正手
段910の駆動量に対する像面の補正量(防振敏感度)
はズーム,フォーカス等の焦点変化に基づく光学特性に
より変化するために、その防振敏感度変化を補う為であ
る。
【0086】従って、防振敏感度設定手段94は、図2
7に示す様に、ズーム情報出力手段95からのズーム焦
点距離情報と露光準備手段96の測距情報に基づくフォ
ーカス焦点距離情報が入力されており、その情報を基に
防振敏感度を演算あるいはその情報を基にあらかじめ設
定した防振敏感度情報を引き出して、目標値設定手段9
2内の可変差動増幅器92aの増幅率を変更させる。
【0087】補正駆動手段97は、図17のハード基板
715上に実装されたIC731p,731y,732
に相当し、目標値設定手段92からの目標値が指令信号
として入力される。
【0088】補正起動手段98は、図17のハード基板
715上のIC732と補正手段910に具備されたコ
イル76p,76yの接続を制御するスイッチであり、
図26に示す様に、通常時はスイッチ98aを端子98
cに接続させておく事でコイル76p,76yの各々の
両端を短絡しておき、論理積手段99の信号が入力され
るとスイッチ98aを端子98bに接続し、補正手段9
10を制御状態(未だ振れ補正は行わないが、コイル7
6p,76yに電力を供給し、位置検出素子78p,7
8yの信号がほぼゼロになる位置に補正手段910を安
定させておく)にする。又この時同時に論理積手段99
の出力信号は係止手段914にも入力され、これにより
係止手段914は補正手段910の係止を解除する。
【0089】尚、補正手段910はその位置検出素子7
8p,78yの位置信号を補正駆動手段97に入力し、
前述した様に位置制御を行っている。
【0090】論理積手段99はレリーズ手段911の半
押しによるSW1信号と防振切換手段912の出力信号
の両信号が入力された時に、その構成要素であるアンド
ゲード99a(図27参照)が信号を出力する。つま
り、図27に示す様に、防振切換手段912の防振スイ
ッチを撮影者が操作し、且つレリーズ手段911の半押
しを行った時に補正手段910は係止解除され、制御状
態になる。
【0091】レリーズ手段911の半押しにより発生す
るSW1信号は、図27に示す様に、露光準備手段96
に入力され、これにより測光,測距,レンズ合焦駆動が
行われ、ここで得られたフォーカス情報が防振敏感度設
定手段94に入力される。
【0092】遅延手段93は論理積手段99の出力信号
を受けて、例えば1秒後に出力して前述した様に目標値
設定手段92より目標値信号を出力させる。
【0093】図示していないが、レリーズ手段911の
半押しにより発生するSW1信号に同期して振動検出手
段91も起動を始める。そして、前述した様に積分器
等、大時定回路を含むセンサ出力演算は起動から出力が
安定する迄に、ある程度の時間を要する。
【0094】前記遅延手段93は前記振動検出手段91
の出力が安定する迄待機した後に、補正手段910へ目
標値信号を出力させる役割を演じ、振動検出手段91の
出力が安定してから防振を始める構成にしている。
【0095】露光手段913はレリーズ手段911の押
切り操作により発生するSW2信号入力によりミラーア
ップを行い、露光準備手段96の測光値を基に求められ
たシャッタスピードでシャッタを開閉して露光を行い、
ミラーダウンして撮影を終了する。
【0096】撮影終了後、撮影者がレリーズ手段911
から手を離し、SW1信号をオフにすると、論理積手段
99は出力を止め、目標値設定手段92のサンプルホー
ルド回路92bはサンプリング状態になり、可変差動増
幅器92aの出力はゼロになる。従って、補正手段91
0は補正駆動を止めた制御状態に戻る。
【0097】論理積手段99の出力がオフになった事に
より、係止手段914は補正手段910を係止し、その
後に補正起動手段98のスイッチ98aは端子98cに
接続され、補正手段910は制御されなくなる。
【0098】振動検出手段91は、不図示のタイマによ
り、レリーズ手段911の操作が停止された後も一定時
間(例えば5秒)は動作を継続し、その後に停止する。
これは、撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き続き
レリーズ操作を行う事は頻繁にあるわけで、その様な時
に毎回振動検出手段91を起動するのを防ぎ、その出力
安定迄の待機時間を短くする為であり、振動検出手段9
1が既に起動している時には該振動検出手段91は起動
既信号を遅延手段93に送り、その遅延時間を短くして
いる。
【0099】図29は、上記の動作をマイクロコンピュ
ータにより処理した場合の一連の動作を示すフローチャ
ートであり、以下これに従って簡単に説明する。
【0100】カメラに電源が投入されると、マイクロコ
ンピュータは、まず防振スイッチの状態を調べ、オンで
あれば次にレリーズ手段911の半押しによりSW1信
号が発生しているか否かを判別する(#5001→#5
002)。SW1信号が発生していれば、内部タイマを
スタートさせ(#5003)、次に測光,測距、振れ検
出の開始、更には補正手段910による防振制御を可能
にする為にその係止解除を行う(#5004)。
【0101】次に、上記タイマでの計時内容が所定の時
間t1に達したか否かを調べ、達していなければ達する
までこのステップに留まる(#5005)。これは、前
述した様にセンサ出力が安定するまでの時間待機する為
の処理である。その後、所定の時間t1が経過すると、
目標値信号に基づいて補正手段910を駆動し、防振制
御を開始する(#5006)。
【0102】次に、レリーズ手段911の押切りにより
SW2信号が発生しているか否かを調べ(#500
7)、発生していなければ再びSW1信号が発生してい
るか否かの判別を行い、もしSW1信号も発生していな
ければ(#5008のNO)、防振制御を停止すると共
に、補正手段910を所定の位置に係止する(#501
1→#5012)。
【0103】また、SW2信号は発生していないが、S
W1信号は発生していれば、ステップ#5007→#5
008→#5007……の動作を繰り返す。この状態時
にレリース手段911の押切り操作が為されてSW2信
号が発生すると(#5007のYES)、フィルムへの
露光動作を行う(#5009)。そして、SW1信号の
状態を調べ(#5010)、該SW1信号が発生しなく
なったら防振制御を停止すると共に、補正手段910を
所定の位置に係止する(#5011→#5012)。
【0104】以上の動作を終了すると、次に上記タイマ
を一旦リセットして再度スタートさせ(#5013)、
再びSW1信号が所定時間内(ここでは5秒以内)に発
生するかどうかの判別を行う(#5014→#5015
→#5014……)。もし防振を停止してから5秒以内
に再度SW1信号が発生したならば(#5015のYE
S)、測光,測距動作及び補正手段910の係止解除を
行い(#5016)、振れ検出はそのまま継続されてい
るので、直ちに目標値信号に基づいて補正手段910の
駆動制御を行い(#5006)、以下前述と同様の動作
を繰り返す。
【0105】つまり、この様な処理をすることにより、
前述した様に撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き
続きレリーズ操作をした際に、その度に振動検出手段9
1を起動してその出力安定迄待機するといった不都合を
無くすことが可能になる。
【0106】一方、防振を停止してから5秒以内にSW
1信号が発生しなかった場合は(#5014のYE
S)、振れ検出を停止(振動検出手段91の駆動を停
止)する(#5017)。その後はステップ#5001
に戻り、防振スイッチのオン待機の状態に入る。
【0107】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した防振シス
テムにおいては、防振の効果の確認は撮影したフィルム
に像振れが生じない事によっても出来るが、撮影時に撮
影者がファインダを覗くことでも可能である。何故なら
ば、図16で示した防振システムを具備した鏡筒は交換
レンズであり、且つ説明は省いたがTTL方式の為に撮
影者は振れ補正された像を見る為である。
【0108】従って、図16及び17等の防振システム
において、レンズを通して被写体を覗いていると、まず
初めに自身の手振れにより被写体が動いているのが解
る。次に、防振切換手段912をオンしてレリーズ手段
911の半押し操作によってSW1信号が発生すると、
振れ補正が開始される為にファインダを通して自身の手
振れによる被写体の動きが止まり、防振効果の確認が可
能である。
【0109】ところが、上記ケースは標準或は広角レン
ズの場合には当てはまらない。何故ならば、標準,広角
レンズの場合には防振を使用しない時にも自分の手振れ
をファインダを通して認識する事が難しい為に、振れ補
正前後の差が解り難い為である。勿論TTLでないカメ
ラ、例えばコンパクトカメラにおいてはファインダ光学
系と撮影光学系は全く独立している為に、当然に撮影光
学系での振れ補正を確認することはできない。
【0110】防振システムは望遠で手振れの生じ易いレ
ンズばかりでなく、標準,広角系のレンズに搭載しても
その機能を生かすことができる。例えば、スローシャッ
タを行いたい場合に三脚を必要とせず、機動性を高める
事ができる。
【0111】しかしながら、この種のレンズ(標準,広
角系のレンズ)やコンパクトカメラ使用時においては、
前述の様に撮影時には防振効果を確認できない為に撮影
者は手振れに対して不安を拭う事ができないものであっ
た。
【0112】(発明の目的)本発明の第1の目的は、使
用者に防振効果を確実に認識させることのできる光学機
器を提供することにある。
【0113】本発明の第2の目的は、使用者に煩わしい
操作負担をかける事なく、防振効果を認識させることの
できる光学機器を提供することにある。
【0114】本発明の第3の目的は、合焦前に、誤って
合焦終了後に行うべき動作の指示を行ったり、防振効果
が充分でない状態時に、防振効果が発揮されていると誤
認してしまうことを防止することのできる光学機器を提
供することである。
【0115】本発明の第4の目的は、画像記録後に画像
記録中の振れ状態を認識させるようにして、画像記録の
適否の判断や再度の画像記録の必要性の判断を容易なも
のにすることのできる光学機器を提供することにある。
【0116】本発明の第5の目的は、防振手段を使用し
た場合であっても、防振効果が充分でなかった場合はそ
の事を認識させるようにして、再度の画像記録の必要性
の判断を容易なものにすることのできる光学機器を提供
することにある。
【0117】本発明の第6の目的は、画像記録前後及び
画像記録終了後のそれぞれの振れ状態を容易に認識させ
ることのできる光学機器を提供することにある。
【0118】本発明の第7の目的は、振れ量の少ない画
像記録中の振れ状態を正確に認識させることのできる光
学機器を提供することにある。
【0119】本発明の第8の目的は、防振効果が効いて
きたことを確実に認識させることのできる光学機器を提
供することにある。
【0120】本発明の第9の目的は、該光学機器の使用
意志が示された時点から直ちに振れ状態を使用者に認識
させることのできる光学機器を提供することにある。
【0121】本発明の第10の目的は、該光学機器の使
用意志が示された時点から直ちに振れ状態を使用者に認
識させると共に、実際に振れ補正が開始される前と後の
振れ状態を明確に知らせることのできる光学機器を提供
することにある。
【0122】本発明の第11の目的は、振れ表示手段と
振れ補正残り表示手段の両者より、容易に防振効果を認
識させることのできる光学機器を提供することにある。
【0123】本発明の第12の目的は、該機器に加わる
複数方向の振れ表示量が不足又は飽和することを防ぎ、
何れの方向の振れ量をも表示範囲を有効に使って明快に
知らせることのできる光学機器を提供することにある。
【0124】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、振れを低減する防
振手段と、振れ量を表示する振れ表示手段とを備えた光
学機器において、前記防振手段の使用開始時には、前記
振れ表示手段の振れ表示量を所定時間内で変化させてい
く振れ表示量変更手段を設けた構成にしている。
【0125】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、振れ表示量変更手段による振
れ表示量変更を、該光学機器の使用者が知覚可能な形態
で行うようにしている。
【0126】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、振れ量変更手段により、防振
手段の使用開始時には、振れ表示手段での振れ表示量を
第1の量から第2の量へ順次時系列的に変更させるよう
にしている。
【0127】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、振れ表示手段での振れ表示量
である第2の量を、第1の量よりも振れ表示量を少なく
するようにしている。
【0128】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項5記載の本発明は、防振手段の使用時に、該光学
機器に具備された操作手段が操作されることに応答し
て、振れ表示量変更手段が作動する構成にしている。
【0129】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項6記載の本発明は、該光学機器はカメラであり、
カメラのレリーズ手段が操作されることに応答して、振
れ表示量変更手段が作動する構成にしている。
【0130】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項7記載の本発明は、該光学機器に具備された操作
手段に応答して行われる合焦動作が終了する事により、
振れ表示量変更手段を作動させるようにしている。
【0131】同じく上記第3の目的を達成するために、
請求項8記載の本発明は、防振手段が適正に作動しない
時には、振れ表示量変更手段を作動させないようにして
いる。
【0132】同じく上記第3の目的を達成するために、
請求項9記載の本発明は、防振手段が適正に作動しなく
なった際には、振れ表示手段での振れ量の表示を、防振
手段の使用前の形態に戻すようにしている。
【0133】同じく上記第3の目的を達成するために、
請求項10記載の本発明は、防振手段が適正に作動しな
い時は、防振手段の使用前の振れ補正量と使用時の振れ
補正表示の何れとも異なる第3の形態で振れ表示を行う
ようにしている。
【0134】同じく上記第3の目的を達成するために、
請求項11記載の本発明は、防振手段の振れ補正可能範
囲を越える程に振れ量が大きい場合は、防振手段の作動
が不適正であるものとして、防振手段の使用前の振れ補
正量と使用時の振れ補正表示の何れとも異なる第3の形
態で振れ表示を行うようにしている。
【0135】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項12記載の本発明は、画像記録後に、画像記録時
の像面の振れ量を表示する振れ表示手段と、振れを低減
する防振手段とを備えた光学機器において、前記防振手
段の使用状態により、前記振れ表示手段での振れの表示
量を異ならせる振れ表示量変更手段を設けた構成にして
いる。
【0136】同じく上記第4の目的を達成するために、
請求項13記載の本発明は、防振手段未使用時には、該
光学機器に加わる振れ量に基づいた振れ量表示を振れ補
正手段に行わせ、一方、防振手段使用時には、防振手段
未使用時の振れ表示量に比べて、少ない振れ量表示を振
れ補正手段に行わせるようにしている。
【0137】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項14記載の本発明は、防振手段の作動状態によ
り、振れ補正手段での振れの表示量を異ならせるように
している。
【0138】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項15記載の本発明は、防振手段の作動開始から画
像記録時までの時間に応じて、振れ補正手段での振れの
表示量を異ならせるようにしている。
【0139】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項16記載の本発明は、画像記録時において防振手
段が防振可能な振れ範囲に在るか否かに応じて、振れ補
正手段での振れ量表示を変更するようにしている。
【0140】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項17記載の本発明は、振れを表示する表示手段を
備えた光学機器において、前記表示手段を、該光学機器
に現時点で加わっている振れをリアルタイムで表示する
リアルタイム表示手段と、該光学機器の画像記録中に生
じた振れを表示する事後表示手段とより構成している。
【0141】同じく上記第6の目的を達成するために、
請求項18記載の本発明は、リアルタイム表示手段は、
画像記録前、或は、画像記録終了まで振れ表示を行うも
のとし、事後表示手段は、画像記録終了後に振れ表示を
行うものとしている。
【0142】同じく上記第6の目的を達成するために、
請求項19記載の本発明は、事後表示手段を、画像記録
終了から一定期間振れ表示を行う構成にしている。
【0143】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項20記載の本発明は、リアルタイム表示手段に対
して、事後表示手段での該光学機器に加わる振れに基づ
いた振れ表示の倍率を大きくするようにしている。
【0144】また、上記第8の目的を達成するために、
請求項21記載の本発明は、振れ量を表示する表示手段
と、振れを低減する防振手段とを備えた光学機器におい
て、前記表示手段は、前記防振手段の使用終了から所定
期間、該光学機器に加わる振れ量を表示するようにして
いる。
【0145】同じく上記第8の目的を達成するために、
請求項22記載の本発明は、防振手段は、該光学機器に
具備された操作手段の操作が為されている間は作動し、
表示手段は、前記操作手段の操作が為されている間は、
該光学機器に加わる振れ量を、防振手段使用終了後の振
れ量よりも少なく表示する構成にしている。
【0146】また、上記第9の目的を達成するために、
請求項23記載の本発明は、振れを表示する表示手段を
備えた光学機器において、前記表示手段を、該光学機器
の主電源の投入に応じて、該光学機器に加わる振れを表
示するものとしている。
【0147】同じく上記第9の目的を達成するために、
請求項24記載の本発明は、該光学機器に具備された操
作手段、或は、検出手段により、主電源が投入される構
成にしている。
【0148】また、上記第10の目的を達成するため
に、請求項25記載の本発明は、振れを低減する防振手
段を具備し、該光学機器の主電源投入後、前記防振手段
が作動すると、表示手段は振れ表示量を少なくする構成
にしている。
【0149】また、上記第11の目的を達成するため
に、請求項26記載の本発明は、該光学機器に加わる振
れを表示する振れ表示手段と、振れを低減する防振手段
と、該防振手段の作動時に、該防振手段による振れ補正
残り量を表示する振れ補正残り表示手段とを備えた構成
にしている。
【0150】同じく上記第11の目的を達成するため
に、請求項27記載の本発明は、防振手段未使用時に
は、振れ補正残り表示手段での表示を振れ表示手段と同
形態の表示にて行う構成にしている。
【0151】また、上記第12の目的を達成するため
に、請求項28記載の本発明は、振れ量を表示する表示
手段を備えた光学機器において、前記表示手段を、該光
学機器に複数の方向から加わる複数の振れ量を表示する
ものとし、該複数の方向の各々の振れ表示比率を異なら
せるようにしている。
【0152】同じく上記第12の目的を達成するため
に、請求項29記載の本発明は、表示手段を、該光学機
器の鉛直方向に加わる第1の振れを表示する第1の振れ
量表示手段と、水平方向に加わる第2の振れを表示する
第2の振れ量表示手段とにより構成され、前記第2の振
れ量表示手段の該光学機器に加わる振れに対する表示比
率を、前記第1の振れ量表示手段の振れに対する比率よ
りも高いものとしている。
【0153】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0154】図1(a)〜(h)は本発明の実施の第1
の形態に係るものであり、撮影者がカメラのファインダ
を覗いた時に見えるファインダ情報を示している。
【0155】図1(a)において、11yは水平方向
(カメラ横振れ)の振れ量表示バーであり、11pは鉛
直方向(カメラ縦振れ)の振れ量表示バーであり、両者
で振れ表示手段11を構成している。この図において、
各振れ量表示バー11p,11yは複数のLEDの配列
により構成されており、図の斜線部は点灯しているLE
D群である。
【0156】図1(a)では、LEDの点灯により、水
平方向では紙面右方向の、鉛直方向では紙面下方向の、
それぞれ振れの量と方向をリアルタイムで表示してい
る。又図1(c)は、水平方向では紙面左方向に、鉛直
方向では紙面上方向に、それぞれ振れている場合の表示
例である。
【0157】各々の振れ表示は、撮影者がカメラを構
え、カメラの後述するレリーズ手段を半押しする事で開
始される。そして、防振システムを使用しない場合はこ
のままカメラに加わる振れをリアルタイムで表示を続け
る。尚、カメラに加わる振れは図27の振動検出手段9
1により検出し、その出力を基にLED群を点灯,消灯
する。
【0158】防振システムを使用する場合、振れ補正は
レリーズ手段の半押しから一定時間(例えば1秒)後に
開始されるが、その間まではカメラに加わる振れ量表示
を継続している。そして、振れ補正開始と共にカメラに
加わる振れに対する表示の比率を小さくしてゆき、防振
により振れが減った事を認識可能にする。
【0159】図1(a)の振れ状態と同じ振れの時に
は、振れ補正時には図1(b)の状態となり、図1
(c)の振れ状態と同じ振れの時には、振れ補正時には
図1(d)となる。
【0160】ここで、振れ補正時は補正していない時に
比べて表示量をおよそ「1/3」にして表示している。
この様に振れ量を「1/3」にすると、図1(a)と図
1(b)の関係、又は図1(c)と図1(d)の関係か
ら明らかに表示形態が異なる為、撮影者はその違いを十
分知覚可能である。尚、振れ補正開始に伴う表示量の変
更(カメラに加わる振れに対する表示比率を下げてゆく
事)は、急激には行わず、例えば0.5 秒〜1秒の時間を
費やして段階的に変更して小さくしていくことで、見た
目の感触を向上させる。
【0161】又、振れ表示量の変更は前述した通り、レ
リーズボタンを半押しして一定時間後に始まるが、その
時点で合焦動作あるいは測距が完了していない時には、
振れ表示量の変更は行われない。これは振れ表示量が変
更されたことで撮影可能と思い、合焦していないのに写
真を撮ってしまう事を防ぐ為である。
【0162】更に、図1(e)の鉛直方向の振れ表示バ
ー11pの様に大振れであり、且つ、この振れが防振で
きる範囲(図17等で説明した補正光学装置の振れ補正
ストロークには限界がある為、このストロークを越える
と防振できない)を越える場合については、表示を単純
に「1/3」に減らさない。何故ならば、この時点で撮
影されると全く振れ補正が不能な訳であるから、この場
合の振れ表示は、図1(f)の様に、鉛直方向の振れに
関しては図1(e)と同様の表示を行う。
【0163】尚、本防振システムでは、図27の説明の
様に、防振システムのオン(レリーズボタンの半押し)
から一定時間経過して該防振システムが安定してから振
れ補正を開始しており、振れ表示も振れ補正開始から変
更されていくが、本防振システムにかかわらず防振シス
テムのオン直後から振れ補正を行うシステムの場合に
は、該防振システムの安定迄の時間を考慮して、防振シ
ステムオン(振れ補正オン)からしばらくは振れ表示の
変更を行わない様にした方が好ましい。
【0164】即ち、図1(g)の振れ状態(防振システ
ムのオフ)で防振システムをオンにしても、図1(h)
の様にしばらく(例えば1秒)は表示を変更しない様に
して防振システム不安定時に写真を撮ってしまう事を防
ぐ。
【0165】図2は以上説明した防振システムを具備し
たカメラの電気的構成の概略を示すブロック図であり、
図27と同じ機能を持つ部分は同一の符号を付してあ
る。
【0166】12はカメラ本体あるいはレンズに設けら
れたマイクロコンピュータであり、ここに振動検出手段
91からの振れ量,防振システムのオンとレリーズ手段
911の半押しで発生するSW1信号の発生で出力を発
生する論理積手段99からの出力,レリーズ手段911
の半押しで発生するSW1信号もしくは押切りで発生す
るSW2信号、及び、露光準備手段96の合焦完了信号
がそれぞれ入力される。又該マイクロコンピュータ12
により前記振れ表示手段11の振れ量表示バー11p,
11yが制御される。
【0167】図3は上記マイクロコンピュータ12の一
連の動作を示すフローチャートであり、このフローはカ
メラの主電源オンでスタートする。
【0168】ステップ#101においては、レリーズ手
段911の半押しによりSW1信号が発生したか否かを
判別し、該SW1信号が発生することによりステップ#
102に進む。尚、振動検出手段91もSW1信号の発
生に同期して作動を開始し、振れ量を出力し始める。そ
のため、次のステップ#102においては、振れ表示手
段11の振れ表示バー11p,11yにより振動検出手
段91の出力に基づいてリアルタイムで点灯,消灯を行
って振れ量の表示を開始することになる。
【0169】ステップ#103においては、論理積手段
99の出力状態を行っており、出力されている場合、即
ち、SW1信号が発生し、且つ、防振システムもオンし
た場合にはステップ#104に進むが、出力されていな
い場合(防振システムがオフされている時)はステップ
#105に進み、ここではレリーズ手段911の操作が
停止されたか否かの判別を行い、継続してレリーズ手段
911が操作されているときはステップ#103に戻
り、前記論理積手段99の出力が為されない間はこのル
ープを繰り返し、振れ表示を続け、レリーズ手段911
の操作が停止されると後述のステップ#115に進む。
【0170】前記ステップ#103において、防振シス
テムがオンして論理積手段99の出力が為されると前述
した様にステップ#104へ進み、ここではタイマtを
スタートさせ、続くステップ#106でこのタイマtで
の時間がT1(図27の遅延手段93のt1と同じ時
間、即ち振れ補正開始までの時間)に達するまで待機
し、該タイマtでの時間がT1に達するとステップ#1
07へ進む。
【0171】次のステップ#107においては、露光準
備手段96の出力信号から合焦完了か否かを判別し、合
焦完了でなければこのステップで待機し、その後合焦完
了を検知することによりステップ#108へ進む。これ
は前述した様に、合焦前に振れ表示形態が変化すること
で撮影者が撮影可能と誤認してしまう事を防ぐ為であ
る。
【0172】続くステップ#108においては、上記ス
テップ#102で表示を開始した振れ量を1秒程度の時
間を費やして「1/3」にして(例えば図1(a)から
図1(b)へ)、振れ補正が行われている事を撮影者に
知らせる。そして、ステップ#109において、振動検
出手段91の出力が一定値以上か否かを判別する。これ
は振れ補正可能な振れ範囲か否かを判別する事になり、
振れ補正不能な振れ(大振れ)のときはステップ#11
0に進み、振れ量を元の量(「1/3」から1倍)に戻
す。この時は「1/3」から「1」倍に時間をかけない
で急激に行い、撮影者に防振不能を印象づける。
【0173】次のステップ#111においては、再び振
れ量の判別を行い、振れ補正可能の範囲の時はステップ
#112で再び振れ表示を「1/3」にしてステップ#
109に戻る。
【0174】この後、振れ量「1/3」のまま表示を続
ける訳であるが、前記振動検出手段91の出力が一定値
未満になるとステップ#109からステップ#113へ
進み、ここではレリーズ手段911の操作がオフした否
かを判別する。ここでレリーズ手段911の操作が為さ
れたままである場合はステップ#109へ戻り、一方、
レリーズ手段911の操作が停止されたことを判別する
とステップ#114へ進み、この時点で振れ補正は停止
となる為に振れ表示を元の「1」倍に戻し、撮影者に今
まで防振が行われていた事を認識させる。
【0175】次のステップ#115においては、タイマ
tをリセットした後に再度スタートさせ、続くステップ
#116において、T2(例えば3秒)時間経過するま
でこのステップに待機し、その後ステップ#117へ進
み、ここで振れ表示を止めてこのフローを終了する。
【0176】尚、振動検出手段91は、図27で説明し
た様に、レリーズ手段911の操作が停止されてから一
定時間動作を継続している為に、レリーズ手段911の
操作停止されてからT2時間は振れ表示が可能である。
【0177】又、このフローのステップ#110,#1
11,#112を経由する小ループ内でレリーズ手段9
11の操作が停止された場合でも、振動検出手段911
の駆動が停止された時点でその出力がゼロになる為、ス
テップ#111→ステップ#112→ステップ#109
と進み、メインフローに戻り、フローは終了に向かう
が、このときステップ#114では振れ表示は行えない
(振動検出手段91が停止している為)。
【0178】具体的には、カメラを構え、大振れとなっ
た時にレリーズ手段911の操作を停止して一定時間放
置した場合であるが、この様な時にはカメラを使う事を
止めた事になる為に、逆に振れ表示を行わない方が好ま
しい為である。
【0179】再び図1(a)に戻り、図1(a)におい
て、鉛直方向の振れ表示バー11pと水平方向の振れ表
示バー11yの長さ、LEDのセグメント数はそれぞれ
異なっている。これは両者を同形態にしたとき、振れ表
示バー11p,11yのいずれかが長く、或は足りなく
なってしまい、不自然である為であり、ファインダの縦
横の比率に合わせて振れ表示バーの長さを設定してい
る。
【0180】また、カメラに加わる振れ量を鉛直方向
(第1の振れ方向)、水平方向(第2の振れ方向)とも
同じ比率にすると、図1(a)においては、同じ振れ量
に対して鉛直方向の振れ表示バー11pが先に飽和して
しまう(表示ストロークを使い切ってしまう)。そこ
で、この鉛直方向の振れ表示が飽和しない程度にカメラ
に加わる振れに対する表示量の比率を設定すると、水平
方向の振れ表示バー11yの両端部は殆ど点灯せず、振
れの表示としては物足りないものになる。
【0181】以上の事から、カメラに加わる振れの量に
対する振れ表示量の比率を水平方向のみ大きくして、振
れ表示バー11yの両端部も十分に使う構成にすること
で表示感触を向上させている。
【0182】以上説明したように、カメラに加わる振れ
量をリアルタイムで表示しており、この量が防振システ
ムのオンで「1/3」に減る事(請求項1,2に対応す
る)、又、この変更は順次時系列的に行っていく(0.5
〜1秒で振れ量を「1/3」にする)事(請求項3,4
に対応する)で、撮影者は防振効果を十分に認識するこ
とができる。
【0183】また、この振れ表示はレリーズ手段911
の操作に連動している為(請求項5,6に対応する)、
撮影者に煩わしい操作を強制させない。更に、振れ量の
変更(「1/3」にする事)は合焦完了まで行わない
(請求項7に対応する)、及び、防振不完全の時には行
わない、又は元に戻す(請求項8,9に対応する)。詳
しくは、振れ補正範囲を越える振れの時には表示変更を
行わない(請求項11に対応する)事で、撮影者が誤っ
てピンボケの写真を撮ってしまう事や、振れた写真を撮
ってしまう事を防ぐようにしている。
【0184】又、防振終了で所定期間、カメラに加わる
振れ量を表示する(防振時は振れ量を「1/3」で表示
し、防振終了からこの比率を元に戻して所定期間表示す
る)事(請求項21,22に対応する)で、撮影者は防
振が効いていた事を煩わしい操作なく確認できる。
【0185】更に、鉛直方向の振れ表示と水平方向の振
れ表示の比率を異ならせる(水平方向の比率を高くす
る)事(請求項28,29に対応する)で、両方向とも
十分な振れ表示を行え、表示感触を向上できる。
【0186】(実施の第2の形態)図4〜図11は本発
明の実施の第2の形態に係るものであり、前述した実施
の第1の形態とは以下の点で異なる。
【0187】第1に、防振ができない時(振れ補正範囲
を越えた振れの時)、上記実施の第1の形態では単に振
れ表示量を「1/3」にするのを止めただけであった
が、この実施の第2の形態においては、この様な事態が
生じた時には振れ表示はその専用表示になり、撮影者に
「振れが大きすぎる事」を積極的に示し、カメラをしっ
かり構えて貰う事を解り易くしようとするものである。
【0188】第2に、上記実施の第1の形態では、撮影
終了後、或は撮影しなくともレリーズ手段911の操作
を停止した時、再びカメラに加わる振れを「1/3」か
ら元に戻し一定時間表示していたが、この実施の第2の
形態においては、撮影を行った時には撮影終了後に「撮
影中に像面に影響した振れ量」を一定時間表示する形式
にして良好な写真が撮れたか否か撮影者に解る様にし、
場合によっては撮り直しを可能なようにしようとするも
のである。
【0189】図4は本発明の実施の第2の形態に係るカ
メラの電気的構成を示すブロック図であり、図2と異な
るのは、マイクロコンピュータ12に、露光手段913
の露光開始タイミングと露光終了タイミング信号が入力
している事、及び、防振敏感度設定手段94からのズー
ム,フォーカス情報が入力している事である。
【0190】図5〜図8は上記構成におけるカメラの一
連の動作を示すフローチャートであり、図3と異なる点
について説明する。
【0191】上記図3のステップ#110では、振れが
防振範囲を越えている為に振れ量表示を「1/3」から
元に(防振前の振れ表示に)戻すようにしていた。しか
し、図5のステップ#210においては、この様な時
(振れが防振範囲を越えている時)には振れ表示を今ま
での表示とは異なった表示にしている。
【0192】具体的には、振れが防振範囲に収まるま
で、図10(a)に示す様に、振れ量表示バー11p,
11yを全点灯、或は全点滅させるようにし、振れが大
き過ぎて防振できない事が直ちに撮影者に理解可能な状
態にして、カメラをしっかり構えて貰うようにする。
【0193】勿論、この防振不能表示は振れ表示バー1
1p,11yとは別の表示(例えば別のランプ又は音)
で行っても良いが、表示情報が多すぎる事は却って撮影
者に混乱を起こす為、図10(a)の様に、防振しない
でカメラを構えている時の第1の表示形態(カメラに加
わる振れ量表示)、防振が十分に行われている時の第2
の表示形態(カメラに加わる振れ量を防振前に比べて
「1/3」にして表示)、そして防振ができない時の第
3の表示形態(振れ表示バー総て点灯又は点滅)を同じ
表示部(振れ表示バー)を使って表示を行うようにして
いる。
【0194】次に、ステップ#205(カメラを構え、
カメラに加わる振れ量表示を行っており、且つ防振シス
テムを使っていない時)において、レリーズ手段911
の操作が停止された時には、図3のステップ#115〜
#117と同様に、その後一定時間振れ量を表示して
(ステップ#215〜#217)、このフローは終了す
るが、レリーズ手段911の操作が停止されていない場
合には、図6のステップ#218に進む。
【0195】ステップ#218においては、レリーズ手
段911の押切りによりSW2信号が発生したか否か
(撮影を行うか否か)を判別する。もしもSW2信号が
発生していないときは再び図5のステップ#203に戻
り、待機ループ(このまま振れ表示を続ける、又は防振
システムがこの時点でオンになるとステップ#204に
進む)に入り、その後レリーズ手段911にSW2信号
が発生することによりステップ#219に進む。
【0196】ステップ#219においては、リアルタイ
ム振れ表示(カメラに加わる振れ量を振れ表示バー11
p,11yでリアルタイムに表示)を止める。尚、ここ
でリアルタイム振れ表示を止めなくても、ステップ#2
22の露光終了後にリアルタイム振れ表示を止めても良
い。次のステップ#220においては、露光手段913
からの露光開始信号を待ち、露光開始信号が入力された
らステップ#221に進む。
【0197】ステップ#221においては、振動検出手
段91が検出するカメラに加わる振れ量をマイクロコン
ピュータ12内に記録し始める(今までは振れ量を振れ
表示バーで表示するだけで記録は行っていない)。次の
ステップ#222においては、露光手段913からの露
光終了信号入力まで待機しており、この間振れ量を記録
している。そして、露光が終了するとステップ#223
に進み、振れ量の記録を終了させる。
【0198】そして、次にステップ#224において、
記録した振れ量の積分値を計算する。具体的には、図9
(a)の様に、露光中に振れが加わった時の面積S1を
求める。この様に面積で求めたのは、図9(b)の様な
振れの場合も図9(a)の場合も露光中の振れ量の最大
値と最小値の差δは等しいが、面積S1とS2では面積
S1の方が大きく、この時の方がフィルムに写り込む振
れ量が大きくなる(フィルム上に写し込む振れは積分効
果で決まり、図9(b)の様に短期間に像が振れても全
露光時間に占める割合が少ない為に大振れにはならな
い)からである。尚、図9(c)の様に往復する振れの
場合、各面積S3とS4の和を振れ量としている。
【0199】次のステップ#225においては、防振敏
感度設定手段94からのズーム,フォーカス情報を入力
する。そして、次のステップ#226において、入力さ
れたズーム,フォーカス情報と上記ステップ#224で
求めたフィルム面での振れ量を演算する。これは、カメ
ラに加わる振れ量(振れ角度)が等しくても、ズームテ
レの場合とズームワイドの場合においてはフィルム面に
写し込む振れ量は異なってきており、例えばズーム17
0mmと30mmでは約6倍程、ズーム170mmの方
がフィルム面の振れ量が大きくなる為であり、同様にフ
ォーカスによる像倍率変化でもフィルム上の振れ量は変
化する為である。
【0200】続くステップ#227においては、振れ表
示量を変更する。今までのカメラに加わる振れ量の振れ
表示バーによる表示比率を「1」とすると、ここでの表
示は例えば「10」にする。何故ならば、露光期間中と
云う短い間に加わる振れ量はカメラを構えている時に生
じている振れの最大,最小値に比べると極めて小さい
為、この量を撮影者に解り易くする為に比率を大きくし
ているのである。
【0201】次のステップ#228においては、以上の
様にして求めた撮影時のフィルム面振れ量を表示する。
そして、ステップ#229において、タイマをスタート
させ、続くステップ#230において、上記タイマが一
定時間(例えば4秒)経過するまで露光時の振れ表示
(常に一定値を示した状態を保持)を行い、その後ステ
ップ#231で露光時の振れ表示を停止する。
【0202】よって、露光終了後は、図10(c)に示
す様に、振れ表示バー11p,11y各々に露光時の振
れ量を一定時間表示して、撮影者にフィルム面上の振れ
を知らせ、場合によっては撮影者に撮り直しを促すこと
ができる。
【0203】尚、露光時の振れ表示の形態は、図10
(b)の様に振れ量を振れ表示バーの中心からズレたL
ED各1個の点灯又は点滅で行う(図5(a)では中心
から振れ量までのLED総てが点灯,点滅していた)こ
とで、リアルタイム振れ表示とは異なる表示形態にして
も良い。
【0204】次のステップ#232においては、再びレ
リーズ手段911の操作状態を判別し、未だレリーズ手
段911の操作されている時(SW1信号又はSW2信
号が発生している時)はステップ#233へ進み、再び
カメラに加わる振れ量をリアルタイムで表示し、図5の
ステップ#203に戻り、以下同様に動作する。また、
レリーズ手段911の操作が停止されていた場合には、
このフローを終了する。
【0205】以上の様に防振システムを使用していない
時(図5のステップ#203でNOとなる時)におい
て、露光時にはその後一定期間フィルム面に写し込まれ
た振れ量を表示している。
【0206】次に、防振システム使用時について述べ
る。
【0207】防振システム使用時には、図5のステップ
#203にて論理積手段99が信号を出力している為に
ステップ#204に進む。そして、実施の第1の形態と
同様にフローに従って進んでゆき、ステップ#213に
おいて、レリーズ手段911の操作が停止された際に
は、上記実施の第1の形態と同様に、その後一定時間、
カメラに加わる振れをリアルタイムで表示(振れ表示量
をレリーズ手段911の操作が為されている時の「1/
3」から1に戻して)した後に振れ表示を消してフロー
を終了するが、このステップ#213において、レリー
ズ手段911が継続して操作されている場合には、図7
(a)のステップ#318に進む。
【0208】そして、ステップ#318においては、レ
リーズ手段911の押切りによりSW2信号が発生して
いるか否かを判別し、未だレリーズ手段911の半押し
状態である為にSW1信号が発生している場合は図5の
ステップ#209に戻り、待機状態(「1/3」の振れ
表示を継続し、又は振れが許容範囲より大のときには振
れ表示を第3の形態にする)となる。その後、レリーズ
手段911の押切りによりSW2信号が発生した場合に
は、図7(a)のステップ#319(以下の#319〜
#333は図6で説明したフローと同様であり、同一の
動作部分についてはステップ番号の十位の桁と一位の桁
は同一の符号を付し、その説明を省く)に進む。
【0209】以下、図6と同様にフローチャートが流
れ、ステップ#321からは図8(a)のステップ#3
34に進む。
【0210】ステップ#334においては、振動検出手
段91の出力が一定値を越えて振れ補正が出来なくなっ
たか否かを判別し、振れ補正が出来なくなる場合にはス
テップ#336で「a=1」とし、次のステップ#33
8において、露光終了まで待機してステップ#323に
戻る。
【0211】一方、振れ補正範囲を越えていない時はス
テップ#335で「a=0」としてステップ#337に
進み、露光終了まで振れ補正範囲の判別を行い、露光終
了まで振れ補正範囲を越える振れがない時にはステップ
#339に進む。そして、このステップ#339におい
て、SW1信号発生からSW2信号発生までの時間が一
定値(例えば1秒)を越えているか否か判別する。従来
の図27の防振システムでは、レリーズ手段911にS
W1信号が発生してから1秒は振れ補正を開始しないシ
ステムになっており、又、このシステム以外でも防振シ
ステム起動直後から振れ補正を開始しても、しばらくは
振れ補正の精度が低い為、この間(即ち、SW1信号か
ら1秒以内のSW2信号発生)の撮影では振れ補正の保
障ができない。
【0212】そこで、そのときはステップ#340に進
み、「a=1」として、図7(b)のステップ#323
に戻る。又、SW1信号から1秒以降にSW2信号が発
生した場合には図7(b)のステップ#323に戻る。
【0213】その後、図7(b)のステップ#323〜
#326を経てステップ#327からは図8(b)のス
テップ#341に進み、ここで「a=1」の場合はその
まま図7(c)のステップ#328に戻る為、図6の説
明と同様に、露光終了後一定時間、露光時における振れ
量を表示する。
【0214】一方、「a=0」の場合、つまり露光時間
中振れは振れ補正範囲にあり、且つSW1信号からSW
2信号の時間が十分経過している時は、振れ補正が精度
よく行えている為に、ステップ#341からステップ#
342に進み、上記ステップ#327で求められた露光
中の振れ表示量を「1/4」(この場合は露光時の振れ
を「1/4」以下にできる。リアルタイム振れ表示で防
振システム使用時振れ表示を「1/3」までしか下げな
かったのは、振れ表示を下げ過ぎて振れ表示バーの表示
が全く点灯しなくなる事を防ぐ為である。これは、少し
位振れ残りを示しておいた方が防振効果として大きい為
である)にして、図7(c)のステップ#328に戻
る。
【0215】よって、防振システムを使用した場合と使
用しない場合では露光時の振れ表示量は異なり、撮影者
はこの表示により撮影の機会を失う(撮影を失敗したの
に再撮影を行わなかった)事が無い。
【0216】以上説明した様に、防振システム使用時に
防振手段が適正に作動しないときには振れ表示バーを第
3の形態(全点灯,点滅)で駆動して、撮影者の注意を
引く(請求項10に対応する)ようにしている。また、
露光中にフィルムに写し込む振れ量を防振使用時と未使
用時で異ならせ、防振使用時の振れ表示を少なくする
(請求項12に対応する)ようにしている。更に、防振
システム使用時でも振れ補正が適正でない時(振れが補
正範囲を越えた時、或は防振システム使用から直ちに撮
影を行った時)には、露光中の振れ表示を防振が適正に
働いた時より大きくする(請求項14,15,16に対
応する)ようにしている。
【0217】また、露光前まではカメラに加わる振れを
リアルタイムで表示し、露光終了後には露光中に生じた
振れを一定期間表示する(請求項17,18,19に対
応する)ようにしている。更に、露光時における振れ表
示はリアルタイム振れ表示よりも大きな比率(僅かな振
れも拡大表示)で表示し、露光と云う短い期間に生じた
小さな振れを撮影者に分かり易く(請求項20に対応す
る)している。
【0218】よって、撮影者にとって理解し易く、スッ
キリした振れ表示を行え、防振効果を簡単に認識でき
る。
【0219】(実施の第3の形態)図11〜図15は本
発明の実施の第3の形態に係るものであり、上記実施の
第2の形態との大きな違いは次の2点である。
【0220】第1の点は、図11(a)で示される振れ
表示バーを二対(振れ表示バー61p,61yと62
p,62y)設け、防振を行わない時は共に同じ振れ状
態を表示し、露光終了後は一定時間フィルム面上に写し
込まれた振れ量を表示する(図11(a),図11
(c))が、振れ補正が開始され、振れ補正が適正に行
われている時には振れ表示バー61p,61yは振れ表
示量を1/3にする(図11(b),図11(d))。
なお、この際振れ表示バー62p,62yは図11
(a),図11(c)と同様の振れ量表示を行う。
【0221】よって、振れ補正が適正に行われている時
には振れ表示バー61p,61yと62p,62yの表
示量の差を見ることで、防振効果を確認できる。
【0222】勿論、振れ補正中に振れ補正範囲を越える
様な大振れの生じた場合、振れ表示バー61p,61y
はその方向のみ全点灯又は点滅して、その事を撮影者に
知らせる(図11(f))。尚、振れ補正を行っていな
い時は大振れでも、図11(e)の様に、振れ表示バー
61p,61yと62p,62yの表示形態は変化させ
ない。
【0223】第2の点は、振れ表示バーによる振れ表示
は、上記実施の第1及び第2の形態では、SW1信号の
発生から行われていたが、この実施の第3の形態におい
ては、カメラの主電源が入った時(カメラのメインスイ
ッチのオン時、或は撮影者がカメラを構えた事を近接セ
ンサや視線検出センサで検出した時)には、SW1信号
が発生しなくとも振れ表示を開始する。
【0224】上記実施の第1及び第2の形態において、
防振システム使用時には、SW1信号の発生から僅かの
待機時間(1秒)で振れ補正が開始される。その為、S
W1信号の発生からカメラの振れを表示しているのはこ
の時間内だけであり、直ちに振れ表示は「1/3」の量
になってしまう為、振れ補正オン,オフの防振効果の差
をゆっくりと確かめる訳にはいかない。
【0225】この実施の第3の形態においては、カメラ
を構えてレリーズ手段911の操作が為されるまでは継
続して振れ表示を行っており、この間カメラに加わる振
れ量を知る事ができる。そして、レリーズ手段911の
操作が為されると、ほどなく振れ補正が開始され、それ
につれて振れ表示量も減ってゆく為、防振効果の確認が
行い易くなっている。
【0226】図12は本発明の実施の第3の形態に係る
カメラの電気的構成を示すブロック図であり、図4と異
なるのは、主電源投入検出手段63の信号(カメラのメ
インスイッチや前述した近接センサや視接検出センサの
オン信号)が更にマイクロコンピュータ12に入力して
いる点である。
【0227】図13〜図15は本発明の実施の第3の形
態に係るカメラの一連の動作を示すフローチャートであ
り、上記図5〜図8のフローチャートを基本にしてお
り、これらと異なる点のみ説明していく。
【0228】尚、図13のフローチャートは、主電源投
入検出手段63の信号入力とともにスタートし、この
時、防振システムの中でも振動検出手段91,振れ表示
手段11等、本発明に係わる手段はオンされる(振れ補
正は行わない)。
【0229】そして、図13では、ステップ#401,
#402が図5のステップ#201,#202とは順序
が逆になっており、ステップ#402でリアルタイム振
れ表示を開始する(図11(a),(c)に示す様に、
振れ表示バー61p,61y、62p,62yはカメラ
に加わる振れを同じ振れ量でリアルタイムに表示してい
く)。そして、ステップ#401において、レリーズ手
段911にSW1信号が発生するまではこの状態を維持
する。
【0230】その後、レリーズ手段911の半押しによ
りSW1信号が発生するとステップ#403へ進み、振
れ補正を行っていない時、つまりSW1信号の発生から
1秒経過していない時や防振システムを使用しない時は
ステップ#405に進み、その後はステップ#402の
表示と同様な表示を続け、上記実施の第2の形態と全く
同様にして、フローを終了する。
【0231】一方、振れ補正が開始される時はステップ
#403からステップ#404に進み、その後も上記実
施の第2の形態と同様のフローを実行し、ステップ#4
08においては、振れ表示バー(補正表示バー)61
p,61yのみ「1/3」の振れ量にして、振れ表示バ
ー62p,62yを異ならせて防振効果を知らせる。
【0232】尚、振れ補正範囲を越える大振れの時に
は、ステップ#410において、振れ表示バー61p又
は61yの振れ補正が適正に行われない方向のみLED
を全点灯又は点滅させる(図11(f)参照)。勿論、
振れ補正が適正に戻った時には振れ表示バー61p,6
1yも振れ表示バー62p,62yの振れ量の「1/
3」の表示に戻す(ステップ#412)。
【0233】そして、レリーズ手段911の操作が停止
された場合、ステップ#414において、振れ表示バー
61p,61yも62p,62yと同じ振れ量を一定時
間表示して、フローを終了する。
【0234】ここで、レリーズ手段911の押切りによ
りSW2信号が発生した場合には、ステップ#413か
ら図13のステップ#418,#419に進む。
【0235】図14及び図15と図7及び図8の異なる
点は、露光終了後の一定時間、振れ表示バー61p,6
1yは露光中フィルム面に残った振れ量相当の表示を行
い、振れ表示バー62p,62yはもしも振れ補正を行
われなかったらフィルム面にどれだけの振れが残ったか
を表示する点にある。
【0236】即ち、振れ表示バー62p,62yは、図
6のフローと同様に、露光時の振れを表示し、振れ表示
バー61p,61yは露光中振れ補正が適正に行われて
いる場合には、振れ表示バー61p,61yの「1/
4」の量の振れ表示を行う。
【0237】図7及び図8と図14及び図15の具体的
なステップの差は、ステップ#442だけであり、この
ステップ#442において、振れ表示量を「1/4」に
するのを補正表示バーである振れ表示バー61p,61
yのみにしている点である。
【0238】以上説明した様に、カメラ主電投入に応じ
て振れ表示を始める事、詳しくはカメラのメインスイッ
チオン、又は、近接センサや視線センサで撮影者がカメ
ラを構えたことを検出する事で、振れ表示を始めるよう
にしている為、振れ補正前の振れ量を継続して認識で
き、故に、SW1信号の発生後、振れ補正開始に伴う振
れ表示の量変化が知覚し易く、防振効果を十分に確認で
きる(請求項23,24,25に対応する)。
【0239】又、振れを表示する振れ表示手段(振れ表
示バー62p,62y)と振れ補正残りを表示する振れ
補正残り表示手段(振れ表示バー61p,61y)の両
者を設け、振れ補正時には振れ表示に61p,61yと
62p62yの差を比較する事で、撮影者は簡単に防振
効果を知ることができる(請求項26,27に対応す
る)。
【0240】最後に、以上の実施の各形態における効果
について、以下にまとめて列挙する。
【0241】カメラに加わる振れ量をリアルタイムで表
示する表示手段を設け、この振れ量が振れ補正オンで減
る(請求項1,2に対応する)事により、実際に加わる
振れ量を拡大して表示して、標準,広角レンズやコンパ
クトカメラにおいても振れ認識を可能とし、且つ、防振
システム使用と共にその表示量を変化させていく事で、
撮影者に防振効果を認識させることができる。
【0242】また、所定時間を費やして表示量を変化さ
せる(請求項3,4に対応する)事で、防振により手振
れが減ったことをを認識させることができる。
【0243】また、前記振れ表示はレリーズ手段911
の操作に連動している為(請求項5,6に対応する)、
特別な操作手段を具備することなく、且つ、撮影者に煩
わしい操作負担をかけることなく、防振効果を認識させ
ることができる。
【0244】また、振れ表示量の変更(振れ補正オンを
知らせる)は、合焦完了まで行わない(請求項7に対応
する)。又、振れ補正が不適正な時は、振れ表示量変更
は行わないか、振れ補正中振れ補正が不適正になると元
の振れ補正前の表示に戻す(請求項8,9に対応す
る)、或は、別形態の表示に切り換える(請求項10に
対応する)。詳しくは、振れ補正範囲を越えている時
は、振れ表示量変更を行わない、或は、振れ補正範囲内
から範囲外になった時は、振れ表示量を振れ補正前の表
示量に戻す、或は、別形態表示にする(請求項11に対
応する)事で、撮影者が誤って合焦前に写真を撮ってし
まう事、振れ補正不完全な時に写真を撮ってしまう事を
防ぐことができる。
【0245】また、露光中にフィルムに写り込む振れ量
を防振使用時と未使用時で異ならせ、防振使用時の振れ
表示量を少なくする(請求項12,13に対応する)事
で、露光後も露光中の振れ状態を防振オン,オフの差で
確認でき、防振効果がわかると共に、防振システムを使
用しないで振れ写真を撮った事も露光後判断でき、再撮
影する事で、シャッタチャンス(記念写真等)を逃がす
事がなくなる。
【0246】また、防振システム使用時においても振れ
補正が適正でない時、具体的には、振れが補正範囲を越
えている時や、防振システムオンからシステムが安定す
る時間迄の間に撮影を行った時には、露光終了後に表示
する「露光中のフィルム面上の振れ量」を振れ補正適正
時より多くして(請求項14,15,16に対応す
る)、防振システム使用時でも振れて失敗した写真を撮
ってしまった事を撮影者に知らせ、再撮影を促す事で、
写真の機会を失う事を防ぐことができる。
【0247】また、露光前迄はカメラに加わる振れをリ
アルタイムで表示し、露光後は露光中に生じた振れを一
定期間表示する(請求項17,18,19に対応する)
事で、露光中の振れ状態を撮影終了後に知ることがで
き、撮り直し等の対策を容易に高じることができると共
に、操作手段を増やさずに複数の情報を提供でき、撮影
者は複雑な操作を必要としないで防振カメラを簡単に扱
う事ができる。なお、ここでの表示は振れ警告ランプ等
による表示であっても良い。
【0248】また、露光後のフィルムに写し込む振れ量
表示は、リアルタイム振れ表示よりも拡大して表示(請
求項20に対応する)する事で、露光期間中の振れ量
(露光期間で切り出されている為、カメラに加わる振れ
の最大振幅に比べて遥かに少ない)を撮影者に分かり易
く表示できる。
【0249】また、防振終了後(例えばレリーズ手段9
11の半押しによるSW1信号の発生で振れ補正を開始
するシステムで、SW1信号発生状態から撮影を行わず
そのまま該レリーズ手段911の操作を停止した時)振
れ表示量を振れ補正時の量(振れ補正前の「1/3」)
から元の量に戻し、所定期間表示する(請求項21,2
2に対応する)事で、撮影者は防振が効いていた事が煩
わしい操作なく知ることができる。
【0250】又、レリーズ操作による振れ補正開始より
前(具体的には、撮影者がカメラのメインスイッチを入
れた時や、カメラを構えた時、ファインダを覗いた時)
から振れ表示を開始する(請求項23,24に対応す
る)。そして、SW1信号の発生で振れ補正開始につれ
て、その表示量を減らしていく(請求項25に対応す
る)事で、撮影者はSW1信号の発生前後の振れ表示量
の差を明確に知ることができる為、防振効果をより認識
できる。
【0251】さらに、振れ量を表示する表示手段と振れ
補正時に振れ補正残りを表示する補正残り表示手段の両
者を設け、振れ補正を行わない時は両者を同形態で表示
し、振れ補正時には振れ補正残り表示手段の表示量を減
らし(請求項26,27に対応する)、両者を比較する
事により、撮影者は防振効果を容易に知ることができ
る。なお、ここでの表示は振れ警告ランプ等による表示
であっても良い。
【0252】更に、振れを表示する振れ表示手段は、カ
メラの縦方向(鉛直方向)と横方向(水平方向)の2軸
に分けて設け、各々の振れ表示量の実際にカメラに加わ
る振れとの比率を異ならせ(水平方向の比率を高くす
る)(請求項28,29に対応する)ている為、両方向
とも表示量が不足又は飽和することなく十分な振れ表示
を行え、表示感触を向上できる。
【0253】(変形例)本発明は、一眼レフカメラやビ
デオカメラ等に提供した場合を示しているが、これに限
定されるものではなく、防振システムを具備することに
より有効な機能を発揮する光学機器にも適用可能であ
る。
【0254】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用者に防振効果を確実に認識させたり、使用者に煩わ
しい操作負担をかける事なく、防振効果を認識させるこ
とができるものである。
【0255】また、本発明によれば、合焦前に、誤って
合焦終了後に行うべき動作の指示を行ったり、防振効果
が充分でない状態時に、防振効果が発揮されていると誤
認してしまうことを防止したり、画像記録後に画像記録
中の振れ状態を認識させるようにして、画像記録の適否
の判断や再度の画像記録の必要性の判断を容易なものに
することができるものである。
【0256】また、本発明によれば、防振手段を使用し
た場合であっても、防振効果が充分でなかった場合はそ
の事を認識させるようにして、再度の画像記録の必要性
の判断を容易なものにしたり、画像記録前後及び画像記
録終了後のそれぞれの振れ状態を容易に認識させたり、
振れ量の少ない画像記録中の振れ状態を正確に認識させ
ることができるものである。
【0257】また、本発明によれば、防振効果が効いて
きたことを確実に認識させるたり、該光学機器の使用意
志が示された時点から直ちに振れ状態を使用者に認識さ
せることができるものである。
【0258】また、本発明によれば、該光学機器の使用
意志が示された時点から直ちに振れ状態を使用者に認識
させると共に、実際に振れ補正が開始される前と後の振
れ状態を明確に知らせるたり、振れ表示手段と振れ補正
残り表示手段の両者より、容易に防振効果を認識させた
り、該機器に加わる複数方向の振れ表示量が不足又は飽
和することを防ぎ、何れの方向の振れ量をも表示範囲を
有効に使って明快に知らせることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラのフィ
インダ内での振れ補正表示の様子を示す図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの電気
的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの動作
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの電気
的構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの動作
の一部を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップ#205でNOと判別した場合
の以降の動作を示すフローチャートである。
【図7】同じく図5のステップ#213でNOと判別し
た場合の以降の動作を示すフローチャートである。
【図8】図7の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
【図9】図6の動作説明を助ける為の図である。
【図10】本発明の実施の第2の形態に係るカメラのフ
ィインダ内での振れ補正表示の様子を示す図である。
【図11】本発明の実施の第3の形態に係るカメラのフ
ィインダ内での振れ補正表示の様子を示す図である。
【図12】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの電
気的構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの動
作の一部を示すフローチャートである。
【図14】図5のステップ#413でNOと判別した場
合の以降の動作を示すフローチャートである。
【図15】図14の動作の続きを示すフローチャートで
ある。
【図16】従来の防振システムの概略構成を示す斜視図
である。
【図17】図16の補正光学装置の構造を示す分解斜視
図である。
【図18】図17の挟持手段が挿入される支持枠の孔の
形状を説明する為の図である。
【図19】図17の地板に支持枠を組み込んだ時の様子
を示す断面図である。
【図20】図17に示す地板を示す斜視図である。
【図21】図17に示す支持枠を示す斜視図である。
【図22】図17に示すロックリングを示す斜視図であ
る。
【図23】図17の支持枠等を示す正面図である。
【図24】図17の位置検出素子の出力を増幅するIC
の構成を示す回路図である。
【図25】図17のロックリングが駆動される時の様子
を示す図である。
【図26】図25のロックリング駆動時における信号波
形を示す図である。
【図27】防振システムが搭載されたカメラの防振系の
回路構成の一部を示すブロック図である。
【図28】防振システムが搭載されたカメラの防振系の
回路構成の残りの部分を示すブロック図である。
【図29】図27及び図28の回路構成におけるカメラ
の概略動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 振れ補正手段 11p,11y 振れ表示バー 12 マイクロコンピュータ 61p,61y 振れ表示バー 62p,62y 振れ表示バー 63 主電源投入検出手段 91 振動検出手段 94 防振敏感度設定手段 96 露光準備手段 99 論理積手段 911 レリーズ手段 913 露光手段

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れを低減する防振手段と、振れ量を表
    示する振れ表示手段とを備えた光学機器において、前記
    防振手段の使用開始時には、前記振れ表示手段の振れ表
    示量を所定時間内で変化させていく振れ表示量変更手段
    を設けたことを特徴とする光学機器。
  2. 【請求項2】 前記振れ表示量変更手段による振れ表示
    量変更は、該光学機器の使用者が知覚可能な形態で行う
    ことを特徴とする請求項1記載の光学機器。
  3. 【請求項3】 前記振れ量変更手段は、前記防振手段の
    使用開始時には、前記振れ表示手段での振れ表示量を第
    1の量から第2の量へ順次時系列的に変更させることを
    特徴とする請求項2記載の光学機器。
  4. 【請求項4】 前記第2の量は、前記第1の量よりも振
    れ表示量が少ないことを特徴とする請求項3記載の光学
    機器。
  5. 【請求項5】 前記防振手段の使用時に、該光学機器に
    具備された操作手段が操作されることに応答して、前記
    振れ表示量変更手段は作動することを特徴とする請求項
    1記載の光学機器。
  6. 【請求項6】 該光学機器はカメラであり、前記操作手
    段はカメラのレリーズ手段であることを特徴とする請求
    項5記載の光学機器。
  7. 【請求項7】 前記振れ表示量変更手段は、該光学機器
    に具備された操作手段に応答して行われる合焦動作が終
    了する事により、作動することを特徴とする請求項5記
    載の光学機器。
  8. 【請求項8】 前記振れ表示量変更手段は、前記防振手
    段が適正に作動しない時には、作動しないことを特徴と
    する光学機器。
  9. 【請求項9】 前記振れ表示量変更手段は、前記防振手
    段が適正に作動しなくなった際には、前記振れ表示手段
    での振れ量の表示を、前記防振手段の使用前の形態に戻
    すことを特徴とする請求項1記載の光学機器。
  10. 【請求項10】 前記振れ表示手段は、前記防振手段が
    適正に作動しない時は、前記防振手段の使用前の振れ補
    正量と使用時の振れ補正表示の何れとも異なる第3の形
    態で振れ表示を行うことを特徴とする請求項1記載の光
    学機器。
  11. 【請求項11】 前記防振手段の振れ補正可能範囲を越
    える程に振れ量が大きい場合は、前記防振手段の作動が
    不適正であるとすることを特徴とする請求項8,9又は
    10記載の光学機器。
  12. 【請求項12】 画像記録後に、画像記録時の像面の振
    れ量を表示する振れ表示手段と、振れを低減する防振手
    段とを備えた光学機器において、前記防振手段の使用状
    態により、前記振れ表示手段での振れの表示量を異なら
    せる振れ表示量変更手段を設けたことを特徴とする光学
    機器。
  13. 【請求項13】 前記振れ表示量変更手段は、前記防振
    手段未使用時には、該光学機器に加わる振れ量に基づい
    た振れ量表示を前記振れ補正手段に行わせ、前記防振手
    段使用時には、前記防振手段未使用時の振れ表示量に比
    べて、少ない振れ量表示を前記振れ補正手段に行わせる
    ことを特徴とする請求項12記載の光学機器。
  14. 【請求項14】 前記振れ表示量変更手段は、前記防振
    手段の作動状態により、前記振れ補正手段での振れの表
    示量を異ならせることを特徴とする請求項12記載の光
    学機器。
  15. 【請求項15】 前記振れ表示量変更手段は、前記防振
    手段の作動開始から画像記録時までの時間に応じて、前
    記振れ補正手段での振れの表示量を異ならせることを特
    徴とする請求項14記載の光学機器。
  16. 【請求項16】 前記振れ表示量変更手段は、画像記録
    時において前記防振手段が防振可能な振れ範囲に在るか
    否かに応じて、前記振れ補正手段での振れ量表示を変更
    することを特徴とする請求項14記載の光学機器。
  17. 【請求項17】 振れを表示する表示手段を備えた光学
    機器において、前記表示手段は、該光学機器に現時点で
    加わっている振れをリアルタイムで表示するリアルタイ
    ム表示手段と、該光学機器の画像記録中に生じた振れを
    表示する事後表示手段とより構成されることを特徴とす
    る光学機器。
  18. 【請求項18】 前記リアルタイム表示手段は、画像記
    録前、或は、画像記録終了まで振れ表示を行うものであ
    り、前記事後表示手段は、画像記録終了後に振れ表示を
    行うものであることを特徴とする請求項17記載の光学
    機器。
  19. 【請求項19】 前記事後表示手段は、画像記録終了か
    ら一定期間振れ表示を行うことを特徴とする請求項18
    記載の光学機器。
  20. 【請求項20】 前記リアルタイム表示手段と前記事後
    表示手段とで、該光学機器に加わる振れに基づいた振れ
    表示の倍率を異ならせることを特徴とする請求項17記
    載の光学機器。
  21. 【請求項21】 振れ量を表示する表示手段と、振れを
    低減する防振手段とを備えた光学機器において、前記表
    示手段は、前記防振手段の使用終了から所定期間、該光
    学機器に加わる振れ量を表示することを特徴とする光学
    機器。
  22. 【請求項22】 前記防振手段は、該光学機器に具備さ
    れた操作手段の操作が為されている間は作動し、前記表
    示手段は、前記操作手段の操作が為されている間は、該
    光学機器に加わる振れ量を、前記防振手段使用終了後の
    振れ量よりも少なく表示することを特徴とする請求項2
    1記載の光学機器。
  23. 【請求項23】 振れを表示する表示手段を備えた光学
    機器において、前記表示手段は、該光学機器の主電源の
    投入に応じて、該光学機器に加わる振れを表示すること
    を特徴とする光学機器。
  24. 【請求項24】 前記主電源は、該光学機器に具備され
    た操作手段、或は、検出手段により投入されることを特
    徴とする請求項23記載の光学機器。
  25. 【請求項25】 振れを低減する防振手段を具備し、前
    記表示手段は、該光学機器の主電源投入後、前記防振手
    段が作動すると、振れ表示量を少なくすることを特徴と
    する請求項24記載の光学機器。
  26. 【請求項26】 該光学機器に加わる振れを表示する振
    れ表示手段と、振れを低減する防振手段と、該防振手段
    の作動時に、該防振手段による振れ補正残り量を表示す
    る振れ補正残り表示手段とを備えた光学機器。
  27. 【請求項27】 前記振れ補正残り表示手段は、前記防
    振手段未使用時には、前記振れ表示手段と同形態の表示
    を行うことを特徴とする請求項26記載の光学機器。
  28. 【請求項28】 振れ量を表示する表示手段を備えた光
    学機器において、前記表示手段は、該光学機器に複数の
    方向から加わる複数の振れを表示し、該複数の方向の各
    々の振れ表示比率が異なることを特徴とする光学機器。
  29. 【請求項29】 前記表示手段は、該光学機器の鉛直方
    向に加わる第1の振れを表示する第1の振れ量表示手段
    と、水平方向に加わる第2の振れを表示する第2の振れ
    量表示手段とにより構成され、前記第2の振れ量表示手
    段の該光学機器に加わる振れに対する表示比率は、前記
    第1の振れ量表示手段の振れに対する比率よりも高いこ
    とを特徴とする請求項28記載の光学機器。
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