JPH09295798A - 産業車両における荷押え板及び産業車両 - Google Patents

産業車両における荷押え板及び産業車両

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JPH09295798A
JPH09295798A JP5023797A JP5023797A JPH09295798A JP H09295798 A JPH09295798 A JP H09295798A JP 5023797 A JP5023797 A JP 5023797A JP 5023797 A JP5023797 A JP 5023797A JP H09295798 A JPH09295798 A JP H09295798A
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JP
Japan
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plate
load
pressing plate
industrial vehicle
holding plate
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Application number
JP5023797A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nakamura
宏明 中村
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車幅を越える荷を搬送するときに荷を上面全
体でほぼ確実に押え、しかも車幅程度の比較的狭い通路
を通行するときに押え板が邪魔にならない。 【解決手段】 スタビライザ装置を構成する押え板9
は、レール19から前方に延出する支持アーム20と交
差したアーム24に対し、球面軸受25を介して揺動可
能に支持されたメインプレート22と、メインプレート
22の車幅方向両側に隣接配置された一対のサブプレー
ト23とを備えている。サブプレート23は平行リンク
機構を形成する2種類のリンク28,31を介してアー
ム24に支持されるとともに、油圧シリンダ34が伸縮
駆動されることにより、この平行リンク機構を介してメ
インプレート22の両側に隣接配置される拡開位置と、
メインプレート22の下面側に配置される収納位置とに
移動配置可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフォークリ
フトトラック等の産業車両に装備されるアタッチメント
の一つであるロードスタビライザに取付けられ、荷を安
定に搬送するためフォークに積載した荷を上方から押え
るための産業車両における荷押え板及び産業車両に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトトラックのアタッチメン
トの一つとして、フォークに積載した荷を把持するよう
にその上方から押える押え板を備えたロードスタビライ
ザがある。このロードスタビライザの押え板を用いて荷
を押えることにより、軽すぎて荷崩れの心配がある荷
や、破損し易いビン類等の運搬を効率的に行うことがで
きる。
【0003】図9はロードスタビライザ81を装着する
フォークリフトトラック82である。フォークリフトト
ラック82のマスト83には荷を積載するためのフォー
ク84に加え、フォーク84上に積載した荷を上方から
押えるための押え板(スタビライザプレート)85が設
けられている。フォーク84はマスト83に沿って昇降
する案内部材86に取着されており、押え板85は案内
部材86に形成されたレールガイド(図示せず)上を移
動するレール87の上端に支持アーム88を介してほぼ
水平状態に支持されている。レール87には案内部材8
6に固定された油圧シリンダ89のピストンロッド89
aの先端が固定されており、押え板85はこの油圧シリ
ンダ89の伸縮駆動に基づきフォーク84に対して昇降
可能となっている。
【0004】一方、フォーク装置には、横並びにした複
数枚のパレットを一度に搬送できるように4本あるいは
6本のフォークを備えるサイドシフト方式のものがあ
る。この方式では、フォークは車幅方向に相対移動する
ようになっており、搬送するパレット数に応じてフォー
クの間隔を変更できるようになっている。例えば4本フ
ォークの場合、横並びにされたパレット2枚を一度に搬
送するとき、各パレットのそれぞれに2本ずつフォーク
を差込み可能に各フォークが所定の間隔に開いて配置換
えされる。また、パレット1枚の搬送作業時には、フォ
ークを1枚のパレットに差込み可能な所定間隔を開けつ
つ、左右2本を付き合わせるように揃えて各フォークが
配置換えされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このサイド
シフト方式のフォーク装置をロードスタビライザに採用
する場合、複数枚のパレットを一度に搬送する際にその
パレット上の荷を確実に押えるためには、搬送する複数
枚パレット上に載置される荷のほぼ上面全体を押えられ
るだけの長さを押え板の車幅方向に確保する必要があ
る。例えば4本フォークの場合、押え板の幅を横並びに
したパレット2枚分の荷の幅に合わせて設定することに
なる。
【0006】このように押え板の幅をパレット2枚分の
荷の幅に合わせて設定すると、押え板が車幅の両側には
み出た状態となる。そのため、作業通路の幅が比較的狭
い作業現場では、フォークは閉じれば車幅内に収納され
るものの、押え板が邪魔になって狭い作業通路を通れな
くなるという問題が生じる。
【0007】この問題を解決するため、押え板を車幅方
向にスライド可能に設け、押え板の幅を変更できるよう
にしたスライド方式の押え板が知られている。図10
(a),(b)に示すように、押え板91は2枚のスラ
イド板92,93がレール(図示せず)に沿って車幅方
向にスライド可動に設けられている。しかし、スライド
方式の押え板91によると、図10(b)に示すように
押え板91の幅を広くしたときにスライド方式では避け
られない開きスペース94が発生する。すなわち、スラ
イド方式は押え板91の面積それ自体を変更するもので
はなく、2枚のスライド板92,93を車幅方向にスラ
イドさせることで、その車幅方向幅を確保するものであ
るため、拡開時に荷が押さえ切れない開きスペース94
が発生することを回避できない。そのため、拡開時には
荷が部分的に押さえられなくなり荷の搬送が不安定にな
るという問題があった。特に押え板91の周縁部に開き
スペース94ができると、ビンケース等の荷の周縁部に
押え漏れができるため、安定な荷の搬送が困難となる。
【0008】さらにスライド方式の押え板91では、2
枚のスライド板92,93がスムーズに移動するように
そのスライドレールにグリスが塗られる。そのため、グ
リスが荷に垂れて荷を汚すという問題もあった。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は押え板が邪魔にならずに比較的
狭い作業通路でも通ることができ、しかも車幅を越えた
荷を搬送するときにはその荷を確実に押えることができ
る産業車両における荷押え板及び産業車両を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、産業車両の機台前部に昇
降可能に取付けられる支持部材の上端にほぼ水平に支持
された主押え板と、前記主押え板に対して車幅方向両側
にほぼ水平に隣接配置する拡開位置と、該拡開位置の状
態よりも車幅方向長さを狭めるように跳ね上げ状態もし
くは前記主押え板の上下いずれかにほぼ重なる状態に配
置する収納位置とに移動機構を介して移動可能に設けら
れた一対の補助押え板と、前記補助押え板を前記移動機
構を介して駆動するための駆動手段とを備えた。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の荷押え板において、前記移動機構は、前記収納位置
において前記補助押え板を前記主押え板の下面側に重な
る状態に配置するようにした。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の荷押え板において、前記移動機構は、前記補助押え
板を前記拡開位置と前記収納位置との移動過程で水平に
保持する平行リンク機構である。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の荷押え板において、前記移動機構は、前記補助押え
板を前記収納位置では跳ね上げた状態とする跳ね上げ機
構である。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の荷押え板において、前記
主押え板は前記支持部材に対して球面軸受を介して連結
されており、前記移動機構には押圧する荷形状に応じて
前記補助押え板を揺動可能とする揺動機構が備えられて
いる。
【0015】請求項6に記載の発明では、産業車両は、
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の荷押え板を
備えるとともに、車幅方向に移動可能な複数対のフォー
クを備えたロードスタビライザを装備している。
【0016】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の産業車両において、前記複数対のフォークが移動さ
れたその最外フォーク幅に連動して前記補助押え板を前
記拡開位置と前記収納位置とに移動配置すべく前記駆動
手段を駆動制御する連動駆動制御手段を備えている。
【0017】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、補助押え板は、駆動手段が駆動されることによ
り、主押え板に対して車幅方向両側にほぼ水平に隣接配
置する拡開位置と、この拡開位置の状態よりも車幅方向
長さを狭くするように跳ね上げ状態もしくは主押え板の
上下いずれかにほぼ重なる状態に配置される収納位置と
に移動配置される。従って、拡開時には荷は確実にほぼ
上面全体で押さえられ、収納時には比較的狭い通路を通
るときに邪魔にならない。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、補助押え
板は移動機構により収納位置では、主押え板の下面側に
重なる状態に配置される。請求項3に記載の発明によれ
ば、補助押え板は平行リンク機構により、拡開位置と収
納位置との移動過程で水平に保持される。つまり、補助
押え板は拡開時と収納時において同じ側の面が下面とな
るように配置されるので、補助押え板の荷との当たり面
に荷をしっかり押え付けられるように弾性板を設ける構
成とした場合、弾性板を片面だけに設ければよくなる。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、補助押え
板は収納位置では、跳ね上げ機構により主押え板の側方
で跳ね上げ状態に配置される。主押え板の下面側に補助
押え板を収納配置させる請求項2に記載の発明の構成で
は、補助押え板の幅(車幅方向)が主押え板の幅に制約
されることになるが、補助押え板が跳ね上げられるこの
構成では、補助押え板を主押え板の幅に制約されること
なく、任意の幅に設定することが可能になる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、押圧する
荷形状に応じ、支持部材に支持された主押え板は球面軸
受を介して揺動し、補助押え板は揺動機構を介して揺動
する。従って、主押え板と補助押え板により荷はより一
層確実に押さえられる。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項5のいずれか一項に記載の荷押え板を備えると
ともに、車幅方向に移動可能な複数対のフォークを備え
たロードスタビライザを装備した産業車両において、請
求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明と同様の
作用が得られる。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、駆動手段
が連動駆動制御手段により駆動制御されることにより、
補助押え板は、複数対のフォークが移動されたことに連
動してその最外フォーク幅に応じた拡開位置と収納位置
とに移動配置される。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明をフォークリフトトラッ
クに装備されたロードスタビライザに具体化した第1実
施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0024】図4に示すように、産業車両としてのフォ
ークリフトトラック1の前部には左右一対のマスト2が
設けられている。マスト2はそれぞれ左右一対のアウタ
マスト2a及びインナマスト2b(図2,図3に示す)
を備えており、インナマスト2b内には案内部材3が昇
降可能に装着されている。案内部材3はリフトシリンダ
4が伸縮駆動されてインナマスト2bがアウタマスト2
aに対して上下動することにより、インナマスト2b上
端のスプロケットに掛装されたチェーン(いずれも図示
せず)を介して昇降するようになっている。
【0025】この案内部材3にロードスタビライザ5を
構成するフォーク装置6とスタビライザ装置7が装備さ
れている。フォーク装置6は車幅方向に相対移動可能な
4本のフォーク8a,8bを備え、スタビライザ装置7
はフォーク8a,8bに積載されたパレット上の荷を押
えるための昇降可能な荷押え板としての押え板(スタビ
ライザプレート)9を備えている。
【0026】フォーク装置6は、図2〜図4に示すよう
に構成されている。案内部材3にはその前面に車幅程度
の幅を有した略格子状のガイドブラケット10が固定さ
れている。ガイドブラケット10は車幅方向に平行に延
びる2組(計4本)のガイド部材11a,11bと、上
下端部に形成された一対のガイド部材12(上側のみ図
示)とを備えている。
【0027】左右外側のフォーク8a,8aの背面には
それぞれ一対のレール部13a,13bが車幅中央側に
向かって水平に延出する状態で固定されており、各レー
ル部13a,13bがそれぞれ前記ガイド部材11a,
11b上を摺動可能に係合されることによりフォーク8
a,8aが車幅方向に移動可能となっている。また、左
右内側のフォーク8b,8bの上端及び下端寄り背面に
形成された略L字状の係合部材14(図4に示す)が前
記ガイド部材12上を摺動可能に係合されることにより
フォーク8b,8bが車幅方向に移動可能となってい
る。
【0028】ガイドブラケット10には2本のサイドシ
リンダ15,15が互いに左右反対向きの水平状態でそ
の基端部をガイドブラケット10に一体的に固定する状
態で配設されており、そのピストンロッド15a,15
aの先端は左右外側のフォーク8a,8aのそれぞれに
連結されている。また、ガイドブラケット10の中央寄
りには2本のサイドシリンダ16,16が互いに左右反
対向きの水平状態でその基端部をガイドブラケット10
に一体的に固定する状態で配設されており、そのピスト
ンロッド16a,16aの先端は左右内側のフォーク8
b,8bのそれぞれに連結されている。
【0029】サイドシリンダ15,16は連動駆動制御
手段を構成するコントロールバルブ17(図4に図示)
に駆動制御され、それぞれ伸縮タイミングが逆向きで駆
動されるようになっている。すなわち、サイドシリンダ
15が伸長駆動されるとともにサイドシリンダ16が収
縮駆動されることにより、4本のフォーク8a,8bが
横並びにした2枚のパレットのそれぞれに左右2本ずつ
を差込み可能な間隔に配置した図2に示す拡開状態に配
置される。一方、サイドシリンダ15が収縮駆動される
とともにサイドシリンダ16が伸長駆動されることによ
り、4本のフォーク8a,8bが1枚のパレットに差込
み可能に左右2本ずつを揃えた図3に示す収縮状態に配
置される。
【0030】また、スタビライザ装置7は次のように構
成されている。案内部材3にはレールガイド18が上下
方向に延びるように形成されており、押え板9を支持す
る支持部材としてのレール19は、このレールガイド1
8内にローラ(図示せず)を介して昇降可能に装着され
ている。レール19の上部には前方へほぼ水平に延出す
る一対の支持アーム20が固定されており、この支持ア
ーム20の先端部に押え板9が取付けられている。ま
た、案内部材3の背面中央には油圧シリンダ21が一体
的に昇降可能に取付けられており、そのピストンロッド
21aはレール19の上端に連結されている。この油圧
シリンダ21が伸縮駆動されることにより押え板9は、
フォーク8a,8bに対して上下方向に相対移動するよ
うになっている。
【0031】図1〜図3に示すように、押え板9は、主
押え板としての1枚のメインプレート22と、補助押え
板としての2枚のサブプレート23とを備えている。各
プレート22,23の下面にはゴム板22a,23aが
貼着されている。支持アーム20の先端寄り下面にはこ
れと交差する状態で、左右に延出するアーム24がその
下方に屈曲した中央部位にて固定されている。そして、
メインプレート22はこのアーム24に対してその上面
中央付近で球面軸受25を介して連結されている。ま
た、メインプレート22と支持アーム20の先端部との
間には弾性部材26が介装されている。そのため、ほぼ
水平姿勢を保持する状態に支持されたメインプレート2
2は、水平面に対して押圧した荷の上面形状に応じて所
定角範囲で傾動可能となっている。
【0032】アーム24において支持アーム20との交
差部における左右両側には、一対のロッド27がアーム
24に直交してこれを貫通する状態で固定されている。
各ロッド27の両端には、移動機構及び平行リンク機構
を構成する一対の第1リンク28の第1端部が支軸29
を介して回動可能に連結されており、その第1リンク2
8の第2端部は左右両側のサブプレート23の上部に支
軸30を介してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0033】また、アーム24の左右先端部には、移動
機構及び平行リンク機構を構成する一対の第2リンク3
1が支軸32を介して回動可能に連結されており、その
第1端部(下端部)が左右両側のサブプレート23の上
部中央に支軸33を介して回動可能に連結されている。
メインプレート22の上方には駆動手段としての1本の
油圧シリンダ34が配置されている。そして、図1の左
側のサブプレート23に連結された第2リンク31の第
2端部(上端部)が油圧シリンダ34のシリンダ34a
の基端部に対して支軸35を介して回動可能に連結され
るとともに、同図右側のサブプレート23に連結された
第2リンク31の第2端部(上端部)がそのピストンロ
ッド34bに対して支軸36を介して回動可能に連結さ
れている。
【0034】この2種類のリンク28,31により平行
リンク機構が形成されており、サブプレート23は油圧
シリンダ34が伸縮駆動されることにより、各リンク2
8,31を介して水平を保持した状態で図1,図2に示
す拡開位置と図1,図3に示す収納位置(但し、図1で
は二点鎖線で示す)とに移動配置されるようになってい
る。
【0035】アーム24の両端には位置決め用のボルト
37が下側に貫通して螺着されており、このボルト37
の先端(下端)が第2リンク31間に横架された規制部
材38に当接することにより、サブプレート23がその
拡開時に位置決めされるようになっている。このボルト
37は拡開状態でサブプレート23の下面とメインプレ
ート22の下面とがほぼ面一となるように螺着調整され
ている。なお、油圧シリンダ34の伸長時において、サ
ブプレート23はその上面がメインプレート22の下面
に当接することにより収納位置で位置決めされるように
なっている。
【0036】図4に示すように、フォークリフトトラッ
ク1の運転室内には、フォーク8a,8bを車幅方向に
移動操作するための操作レバー39と、押え板9を開閉
操作するための操作レバー40が設けられており、さら
に運転室内にはフォーク8a,8bの移動動作と押え板
9の開閉動作とを連動させるための自動ボタン(図示せ
ず)が装備されている。自動ボタンが操作された自動設
定モードにあるとき、操作レバー39を操作してフォー
ク8a,8bを移動させる際にこれに連動して押え板9
が開閉駆動する。すなわち、フォーク8a,8bが所定
位置まで拡開されると押え板9が自動で拡開駆動され、
図2に示すようにフォーク8a,8bの拡開状態で押え
板9も拡開状態となる。また、フォーク8a,8bが所
定位置まで狭められると押え板9が自動で収縮駆動さ
れ、図3に示すようにフォーク8a,8bが左右2本ず
つを揃えた収縮状態で押え板9も収縮状態となるように
なっている。なお、マニュアルモードでは、操作レバー
40を操作することにより押え板9を単独で開閉操作す
ることが可能となっている。
【0037】次に、上記のように構成されたロードスタ
ビライザ5の作用を説明する。まず、横並びにしたパレ
ット2枚を一度で搬送する作業時には、操作レバー39
を操作してフォーク8a,8bを図2に示す拡開状態に
配置する。フォーク8a,8bが収縮状態にあるとき押
え板9はサブプレート23をメインプレート22の下面
側に図1に二点鎖線で示すように重なる状態に配置する
収納状態にあり、このとき油圧シリンダ34は図3に示
す伸長状態にある。
【0038】例えばフォーク8a,8bが図3に示す収
縮状態にある状態から操作レバー39を拡開位置に操作
すると、コントロールバルブ17を介して各サイドシリ
ンダ15,16に作動油が供給されてサイドシリンダ1
5が伸長駆動されるとともに、サイドシリンダ16が収
縮駆動される。その結果、図3の配置状態からフォーク
8aが外側に移動するとともに、フォーク8bが少し内
側に移動し、操作レバー39を操作し続けることにより
例えば図2に示す拡開状態に配置される。このとき自動
設定モードにあれば、フォーク8a,8bが所定位置ま
で拡開したことが検知されると、コントロールバルブか
ら油圧シリンダ34に作動油が供給されて油圧シリンダ
34が収縮駆動される。
【0039】油圧シリダ34が収縮駆動すると、図1の
二点鎖線で示すようにメインプレート22の下面側に重
なる状態に配置されていた一対のサブプレート23が、
各リンク28,31を介してメインプレート22の左右
両側に隣接配置された拡開位置に配置される。このとき
平行リンク機構を形成する各リンク28,31を介する
ことから、サブプレート23はほぼ水平に保持されたま
ま収納位置から拡開位置まで移動する。第2リンク31
間に横架された規制部材38がボルト37の下端に当接
した状態でサブプレート3は拡開位置で位置決めされ、
サブプレート23の下面がメインプレート22の下面と
ほぼ同じ高さとなる。
【0040】押え板9の車幅方向長さは、メインプレー
ト22の左右両側に隣接してサブプレート23が配置さ
れたことにより、パレット2枚分の横並びにした荷のほ
ぼ上面全体を確実に押さえられるだけ確保される。従っ
て、4本のフォーク8a,8b上に積載したパレット2
枚分の横並びされた荷は、押え板9によりその上面全体
で確実に押えられる。このとき、従来技術で述べたスラ
イド方式の押え板と異なり、拡開時に荷の周縁部に相対
するような開きスペースが発生することがない。従っ
て、ビンケース等の荷崩れし易い荷を搬送する際や、路
面状態の悪い作業現場での搬送作業においても荷崩れの
心配がない。
【0041】次に、パレット1枚ずつ荷を搬送する作業
時には、操作レバー39を操作してフォーク8a,8b
を拡開状態から収縮状態に移動する。フォーク8a,8
bは1枚のパレットに4本を差込み可能に左右2本ずつ
揃えた図3の状態に配置される。このとき自動設定モー
ドにあれば、フォーク8a,8bが所定位置まで拡開し
たことが検知され、油圧シリンダ34の伸長駆動が開始
され、押え板9が拡開状態から収縮状態に駆動される。
【0042】すなわち、油圧シリンダ34が収縮駆動さ
れると、図2に示す拡開位置に配置されていたサイプレ
ート23が各リンク28,31を介して水平を保持した
まま図3に示す収納位置に移動配置される。この収納位
置ではサブプレート23はメインプレート22の下面に
その上面を当接することにより位置決めされる。サブプ
レート23は拡開位置と収納位置との移動過程で上下反
転されることなく平行リンク機構により水平を保持した
まま移動するため、拡開時と収納時の二位置において荷
はサブプレート23の片面(下面)に貼着された同じゴ
ム板23aに押えられることになる。
【0043】こうして押え板9の車幅方向長さは、1枚
のパレット上の荷を押えられるだけの幅に確保され、そ
の幅はほぼ車幅程度となる。そして、スタビライザ装置
7全体の幅も、収縮状態にあるフォーク8a,8bの幅
と同程度となる。また、メインプレート22は2枚のサ
ブプレート23にその下面全面をほぼ覆われた状態とな
り、サブプレート23間の隙間は僅かとなる。そのた
め、フォーク8a,8b上に積載されたパレット1枚分
の荷は、押え板9によりその上面全体をほぼ確実に押え
られる。従って、ビンケース等の荷崩れし易い荷を搬送
する際や、路面状態の悪い作業現場での搬送作業におい
ても荷崩れの心配がない。
【0044】このようにフォーク8a,8bを収縮した
ときには、押え板9もそれに合わせてパレット1枚分の
荷をほぼ確実に押えるに必要な車幅程度の幅に収縮する
ため、このロードスタビライザ5を備えたフォークリフ
トトラック1はその車幅程度の作業通路でも自由に走行
できる。従って、従来技術で述べたように押え板が邪魔
になって比較的狭い作業通路が通れなくなるという不具
合が解消される。
【0045】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下に示す効果を得る。 (a)メインプレート22の左右両側に、その下面側に
重なる収納位置と、側方に隣接する拡開位置とに一対の
サブプレート23をリンク28,31を介して移動配置
可能に支持することにより押え板9を形成し、押え板9
の車幅方向長さを積載する荷幅に応じて変更可能とし
た。そのため、押え板9を拡開状態に配置することによ
り、パレット2枚分の横並びの荷をその上面全体でほぼ
確実に押えることができる。また、比較的狭い作業通路
(例えば車幅程度)を通る必要があるときには、押え板
9を車幅程度の幅に収納することにより押え板9が邪魔
にならず、フォークリフトトラック1は例えば車幅を少
し越える程度の比較的狭い通路でも自由に通ることがで
きる。
【0046】(b)2種類のプレート22,23を用意
しておき、拡開時には各プレート22,23を車幅方向
両隣りに水平状態に移動配置することにより押え面積を
確保し、収縮時にはサブプレート23をメインプレート
22の下面側に重なる状態に収納した。そのため、従来
技術で述べたスライド方式の押え板91では避けられな
い拡開時の開きスペース94の発生を極力回避でき、広
い押え面積により荷をしっかり押え付けることができ
る。
【0047】また、スライド方式の押え板91ではその
周縁部にできた開きスペース94によりビンケース等の
荷をしっかり押え切れないという問題があった。しか
し、本実施形態の押え板9は、平行リンク機構を構成す
る各リンク28,31の移動経路を確保するためメイン
プレート22に凹部が形成されるものの、その凹部は荷
の周縁部に相対しない位置であるので、凹部があっても
荷の周縁部に押え漏れができることはない。そのため、
開きスペース94により荷の周縁部に押え漏れが発生す
るスライド方式の押え板91に比較して荷をより一層確
実に押えることができ、ビンケース等の荷崩れし易い荷
も荷崩れなく搬送することができる。
【0048】(c)従来技術で述べたスライド方式の押
え板91では、2枚のスライド板92,93をスムーズ
に移動させるためスライドレールに塗られたグルスが垂
れて荷を汚す心配があったが、本実施形態の押え板9は
油圧シリンダ34により駆動されることからグリスは使
用されないので、スライド方式の押え板91のようにグ
リスが垂れて荷を汚す心配がない。
【0049】(d)サブプレート23がメインプレート
22の下面側に水平に収納され、しかもその移動過程で
水平に保持されて、サブプレート23がメインプレート
22の上面よりも高く突出することがないので、倉庫内
での高い位置での作業においてもスタビライザ装置7を
天井につかえ難くすることができる。
【0050】(e)自動設定モードを設定し、フォーク
8a,8bの移動動作に連動して押え板9が開閉駆動さ
れるようにしたので、フォーク8a,8bを横移動させ
る度に押え板9を開閉操作するためにいちいち操作レバ
ー40を別個に操作する必要がなく、1つの操作で済ま
せることができる。また、マニュアル操作で押え板9を
単独で開閉駆動させることもできる。
【0051】(第2実施形態)以下、本発明を具体化し
た第2実施形態を図5,図6に従って説明する。本実施
形態では、スタビライザ装置7を構成する押え板の構造
が前記第1実施形態と異なり、他の構成については第1
実施形態と同じである。なお、第1実施形態と同じ構成
についてはその説明を省略し、特に異なる構成のみを説
明する。
【0052】図5に示すように、押え板51はレール1
9(図1に同じもの)の上部から前方にほぼ水平に延出
する1本の支持アーム52の先端部に取付けられてい
る。押え板51は、主押え板としての1枚のメインプレ
ート53と、補助押え板としての2枚のサブプレート5
4とを備えている。各プレート53,54の下面にはゴ
ム板53a,54aが貼着されている。
【0053】メインプレート53は支持アーム52の先
端部にピン55を介して揺動可能に連結されており、車
幅方向に直交する面内を傾動可能となっている。2枚の
サブプレート54はメインプレート53の左右両側にお
いて、各プレート53,54の上面に設けられたブラケ
ット53b,54bを連結する支軸(ピン)56を介し
て跳ね上がり方向にそれぞれ回動可能に連結されてい
る。メインプレート53の上面には左右一対の油圧シリ
ンダ57が車幅方向に延びるように配設されている。各
油圧シリンダ57は、シリンダ57aの基端部がメイン
プレート53の上面に突設された支持部53cに対して
ピン58を介して回動可能に連結されるとともに、ピス
トンロッド57bの先端部が各サブプレート54の上面
に突設された支持部59に対してピン60を介して回動
可能に連結されている。
【0054】2枚のサブプレート54は、油圧シリンダ
57が伸縮駆動することで、図6(a)に示すようにメ
インプレート53に対して隣接して平行に配置される拡
開位置と、図6(b)に示すようにメインプレート53
に対してほぼ垂直に跳ね上がる収納位置との二位置に移
動配置されるようになっている。2本の油圧シリンダ5
7はコントロールバルブ(図示せず)の作動により同じ
伸縮タイミングで同期駆動されるようになっている。な
お、ブラケット53b,54bとピン60とにより移動
機構及び跳ね上げ機構が構成される。
【0055】この押え板51をスタビライザ装置7に備
えたフォークリフトトラック1では、例えば自動設定モ
ードで操作レバー39を操作してフォーク8a,8bが
拡開状態とされたとき、押え板51は図6(a)に示す
ように油圧シリンダ57が伸長駆動して2枚のサブプレ
ート54が拡開位置に配置された状態にある。この状態
ではフォーク8a,8bに積載された横並びにされた2
枚のパレット上の荷をその上面全体でほぼ確実に押え板
51で押えることができる。ところで、第1実施形態で
は、サブプレート23を収納位置に移動させる際のリン
ク28,31の移動経路を確保するためメインプレート
22の端部に設けていた凹部が、荷の上面周縁部に相対
する位置ではないものの、拡開時における押え板9の押
え漏れの原因になっていた。これに対し、この実施形態
の押え板51では、そのような凹部がないので、拡開時
における荷の押え漏れを一層なくすことができる。従っ
て、ビンケース等の荷崩れし易い荷の搬送作業や、路面
状態の悪い作業現場での搬送作業時により荷崩れの心配
がない。
【0056】この拡開状態から例えば自動設定モードで
操作レバー39を操作し、フォーク8a,8bが収縮状
態に向かって所定位置まで移動したことが検知される
と、コントロールバルブが作動して油圧シリンダ57が
収縮駆動される。
【0057】油圧シリダ57が収縮駆動すると、図6
(a)の拡開位置にあったサブプレート53が、図6
(b)に示す収納位置に跳ね上がる。その結果、押え板
51の車幅方向長さが同図に示す長さLずつ左右両側で
短くなり、1枚のパレット上の荷を押えられるだけのほ
ぼ車幅程度となる。そして、フォーク8a,8b上に積
載されたパレット1枚分の荷は、メインプレート53の
下面でその上面全体をほぼ確実に押えられる。
【0058】このようにフォーク8a,8bを車幅程度
に収納したときには、押え板51も2枚のサブプレート
54を跳ね上げてパレット1枚分の荷を押えるのに必要
な車幅程度の幅になるため、フォークリフトトラック1
はその車幅程度の作業通路でも自由に走行できる。従っ
て、従来技術で述べたように押え板が邪魔になって比較
的狭い作業通路が通れなくなるという不具合が解消され
る。
【0059】また、第1実施形態は、サブプレート23
をメインプレート22の下面側に収納配置する構成であ
るため、収納位置における両サブプレート23間の隙間
をできるだけ少なくするためにサブプレート23の幅を
メインプレート22の幅の約半分程度にするように寸法
上の制約を受ける。これに対し、この押え板51はサブ
プレート54が跳ね上げる跳ね上げ方式なので、メイン
プレート53の幅に対する寸法上の制約を受けない。そ
のため、メインプレート53の幅を種々変更しても、サ
ブプレート54の幅は拡開時に押え板51に必要な幅が
確保されるような寸法にすれば足りるので、設計の自由
度が増すことになる。また、第1実施形態と同様にゴム
板54aをサブプレート54の片面だけで済ませること
ができる。さらに第1実施形態で述べた(c)グルス垂
れによる荷の汚染防止効果や、(e)自動設定モードに
よるフォークに連動して押え板を自動開閉できる効果
が、この実施形態でも同様に得られる。なお、サブプレ
ート54の幅があまり広くなければ、倉庫内作業におい
ても跳ね上げ時に天井につかえる心配はない。
【0060】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように変更することができる。 (1)サブプレートを荷の上面形状に応じて傾動可能に
支持してもよい。例えば図7に示すように、前記第1実
施形態における第1リンク28に替えて弾性伸縮可能な
スプリングリンク41をリンクとして採用するととも
に、第2リンク31の第2端部(下端部)をサブプレー
ト23の上部に対して球面軸受42を介して連結した構
造とする。スプリングリンク41は、図8に示すように
筒体41aと、筒体41a内に配置された一対の規制部
材43a,43bと、規制部材43a,43b間に介装
されたスプリング44と、筒体41a内に各規制部材4
3a,43bに当接して挿通配置されたロッド45とか
ら構成される。ロッド45は、収縮方向に押圧されると
スプリング44の付勢力に抗して規制部材43bを押圧
して収縮変位し、突出方向に引っ張られると規制部45
aを介してスプリング44の付勢力に抗して規制部材4
3aを引っ張って突出変位するようになっている。そし
て、スプリングリンク41は、筒体41aの基端とロッ
ド45の先端に形成された各穴46を介して支軸47,
48によりロッド27とサブプレート23の上部に対し
てそれぞれ回動可能に連結されている。この構成によれ
ば、メインプレート22だけでなくサブプレート23
も、荷の上面に対して適切な傾きをもって当接するよう
に傾動可能となり、荷形状に合わせてさらに一層フィッ
トして押え板9により荷を把持することができる。従っ
て、荷崩れの発生をさらに低減することができる。
【0061】(2)第1実施形態において、サブプレー
ト23をメインプレート22に対してその下面側とその
側方隣接位置とに移動配置させるためのリンク機構は平
行リンク機構に限定されない。例えばサブプレート23
が拡開位置と収納位置との間を移動する過程で上下反転
する反転方式のリンク機構を採用してもよい。この場
合、サブプレート23の上下両面にゴム板23aを貼着
することになる。なお、平行リンク機構や反転方式を採
用した場合であっても、サブプレート23をメインプレ
ート22の上面側に収納配置する構成とすれば、サブプ
レート23の幅を同様に任意に設定できる。
【0062】(3)第2実施形態において、メインプレ
ート53を支持アーム52の先端部に球面軸受を介して
支持し、さらにサブプレート54をメインプレート53
に対して球面軸受を介して相対角度変位可能に連結して
揺動機構を形成した構成を採用してもよい。この構成に
よれば、押え板51を構成する各プレート53,54が
荷の上面形状に応じた任意な方向に所定角範囲で傾動す
るため、多少上面に起伏のある荷でもしっかり把持する
ことができる。
【0063】(4)第2実施形態において、2枚のサブ
プレートを拡開位置と収納位置とに移動配置するための
駆動を1本の油圧シリンダにより行う構成としてもよ
い。 (5)サイドシフト方式でなくフォークを2本だけ備え
た通常のフォークリフトに本発明の押え板を採用しても
よい。この場合、車幅を越える長さの大型パレットを搬
送するときなどに、押え板9を拡開させて車幅長さを稼
ぐことによりそのパレットに積載された荷を確実に押え
ることができるうえ、通常作業時には押え板を車幅程度
の幅に収納することで、狭い通路でも自由に通行でき
る。
【0064】(6)サブプレートの移動機構としてリン
ク機構以外の方式を採用してもよい。例えばメインプレ
ート22の上面側に重なる収納位置に配置されたサブプ
レート23を、メインプレート22の側方隣接位置に移
動すべく水平方向に出退させるための油圧シリンダと、
その延出されたサブプレート23をその下面がメインプ
レート22の下面と同じ高さになるように上下方向に移
動させるための油圧シリンダとを併設した移動構造とし
てもよい。また、このような二位置の配置を1本の油圧
シリンダを使って行えるような移動機構を採用してもよ
い。
【0065】(7)第1実施形態において、左右のサブ
プレート23を油圧シリンダにより個々に駆動させる構
成としてもよい。この場合、1枚のサブプレート23を
駆動させる油圧シリンダの本数が複数本であってもよ
い。
【0066】(8)左右のサブプレート23(54)を
オペレータの選択で個々に独立して駆動できる構成とし
てもよい。 (9)例えば横並びにした3枚のパレットを一度で積載
可能な6本フォーク式のロードスタビライザを採用した
場合、押え板をさらに広く拡開できるように一部スライ
ド式を併用してもよい。
【0067】(10)荷を積載するための手段はフォー
クに限定されない。例えば搬送する荷を置くための載置
板などとしてもよい。前記実施例から把握され、特許請
求の範囲に記載されていない発明を、その効果とともに
以下に記載する。
【0068】(イ)請求項1又は請求項2に記載の発明
において、前記移動機構は、前記補助押え板を前記拡開
位置と前記収納位置との移動過程で反転させる反転移動
機構である。この構成によっても請求項2に記載の発明
と同様の効果を得ることができる。
【0069】(ロ)請求項1〜請求項7のいずれか一項
に記載の発明において、前記駆動手段は1本の油圧シリ
ンダであり、前記一対の補助押え板は該油圧シリンダの
シリンダとピストンロッドにそれぞれ前記移動機構を介
して連結されている。この構成によれば、一対の補助押
え板を1本の共通の油圧シリンダにより拡開位置と収納
位置とに移動配置させることができる。
【0070】
【発明の効果】従って、請求項1に記載の発明によれ
ば、一対の補助押え板を移動機構を介することにより、
主押え板に対してその車幅方向両側にほぼ水平に隣接配
置する拡開位置と、この拡開位置の状態よりも車幅方向
長さを狭くするように跳ね上げ状態もしくは主押え板の
上下いずれかにほぼ重なる状態に配置される収納位置と
に移動配置可能に設けたので、一対の補助押え板を拡開
することで荷をほぼ上面全体で確実に押さえることがで
きるとともに、収納することで荷押え板が邪魔にならず
に比較的狭い通路を通ることができる。
【0071】請求項2に記載の発明によれば、補助押え
板が収納位置では主押え板の下面側に重なる状態に配置
されるように移動機構を設けたので、比較的天井が低い
作業現場でも補助押え板を収納した際に天井につかえ難
くすることがきる。請求項3に記載の発明によれば、移
動機構を、補助押え板が拡開位置と収納位置との移動過
程で水平に保持される平行リンク機構としたことから、
補助押え板が拡開時と収納時とにおいて同じ側の面で荷
に当たることになるため、補助押え板の荷との当たり面
に荷をしっかり押え付けられるように弾性板を設ける構
成とした場合、弾性板を補助押え板の片面だけで済ませ
ることができる。
【0072】請求項4に記載の発明によれば、移動機構
を収納位置では補助押え板を跳ね上げた状態にする跳ね
上げ機構としたので、補助押え板の幅(車幅方向)を主
押え板の幅に制約されることなく任意に設定することが
できる。
【0073】請求項5に記載の発明によれば、主押え板
を支持部材に対して球面軸受を介して連結するととも
に、前記補助押え板を荷形状に応じて揺動可能とする揺
動機構を移動機構に設けたので、主押え板と補助押え板
がそれぞれ荷形状に応じて独立して揺動するため、荷を
より一層確実に押えることができる。
【0074】請求項6に記載の発明によれば、車幅方向
に移動可能な複数対のフォークを備えた産業車両に装備
されるロードスタビライザの荷押え板として、請求項1
〜請求項5のいずれか一項に記載の荷押え板を採用した
ので、複数対フォークにより複数パレットを一度で搬送
する際に一対の補助押え板を拡開することで荷をほぼ上
面全体で確実に押さられるとともに、フォークを車幅方
向に狭く移動させた際に一対の補助押え板を収納するこ
とで荷押え板が邪魔にならずに比較的狭い通路でも通る
ことができる。
【0075】請求項7に記載の発明によれば、複数対の
フォークが移動する際の最外フォーク幅に応じて一対の
補助押え板が拡開位置と収納位置とに連動して移動する
ように、駆動手段を駆動制御する連動駆動制御手段を設
けたので、フォークの移動に応じて荷押え板の幅を自動
で適切な幅に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における押え板の斜視図。
【図2】拡開状態にあるロードスタビライザの正面図。
【図3】収縮状態にあるロードスタビライザの正面図。
【図4】ロードスタビライザを装備する産業車両の部分
側面図。
【図5】第2実施形態における押え板の斜視図。
【図6】(a)は拡開状態、(b)は収納状態にある押
え板の部分正面図。
【図7】別例の押え板の斜視図。
【図8】スプリングシリンダの断面図。
【図9】従来技術のロードスタビライザを装備する産業
車両の側面図。
【図10】従来技術における押え板の平面図。
【符号の説明】
1…産業車両としてのフォークリフトトラック、5…ロ
ードスタビライザ、8a,8b…フォーク、9…荷押え
板としての押え板、17…連動駆動制御手段を構成する
コントロールバルブ、19…支持部材としてのレール、
22…主押え板としてのメインプレート、23…補助押
え板としてのサブプレート、25…球面軸受、28…移
動機構及び平行リンク機構を構成する第1リンク、31
…移動機構及び平行リンク機構を構成する第2リンク、
34…駆動手段としての油圧シリンダ、34a…シリン
ダ、34b…ピストンロッド、41…移動機構、平行リ
ンク機構及び揺動機構を構成するスプリングリンク、4
2…揺動機構を構成する球面軸受、53…主押え板とし
てのメインプレート、54…補助押え板としてのサブプ
レート、53b,54b…移動機構及び跳ね上げ機構を
構成するブラケット、56…移動機構及び跳ね上げ機構
を構成する支軸、57…駆動手段としての油圧シリン
ダ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業車両の機台前部に昇降可能に取付け
    られる支持部材の上端にほぼ水平に支持された主押え板
    と、 前記主押え板に対して車幅方向両側にほぼ水平に隣接配
    置する拡開位置と、該拡開位置の状態よりも車幅方向長
    さを狭めるように跳ね上げ状態もしくは前記主押え板の
    上下いずれかにほぼ重なる状態に配置する収納位置とに
    移動機構を介して移動可能に設けられた一対の補助押え
    板と、 前記補助押え板を前記移動機構を介して駆動するための
    駆動手段とを備えた産業車両における荷押え板。
  2. 【請求項2】 前記移動機構は、前記収納位置において
    前記補助押え板を前記主押え板の下面側に重なる状態に
    配置する請求項1に記載の産業車両における荷押え板。
  3. 【請求項3】 前記移動機構は、前記補助押え板を前記
    拡開位置と前記収納位置との移動過程で水平に保持する
    平行リンク機構である請求項2に記載の産業車両におけ
    る荷押え板。
  4. 【請求項4】 前記移動機構は、前記補助押え板を前記
    収納位置では跳ね上げた状態とする跳ね上げ機構である
    請求項1に記載の産業車両における荷押え板。
  5. 【請求項5】 前記主押え板は前記支持部材に対して球
    面軸受を介して連結されており、前記移動機構には押圧
    する荷形状に応じて前記補助押え板を揺動可能とする揺
    動機構が備えられている請求項1〜請求項4のいずれか
    一項に記載の産業車両における荷押え板。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記
    載の荷押え板を備えるとともに、車幅方向に移動可能な
    複数対のフォークを備えたロードスタビライザを装備し
    た産業車両。
  7. 【請求項7】 前記複数対のフォークが移動されたその
    最外フォーク幅に連動して前記補助押え板を前記拡開位
    置と前記収納位置とに移動配置すべく前記駆動手段を駆
    動制御する連動駆動制御手段を備えている請求項6に記
    載の産業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103879850A (zh) * 2014-04-16 2014-06-25 中国矿业大学 一种承罐稳罐装置实验台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103879850A (zh) * 2014-04-16 2014-06-25 中国矿业大学 一种承罐稳罐装置实验台
CN103879850B (zh) * 2014-04-16 2016-08-17 中国矿业大学 一种承罐稳罐装置实验台

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