JP3375570B2 - 横行システムを持ったフォークリフト - Google Patents

横行システムを持ったフォークリフト

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JP3375570B2
JP3375570B2 JP16612599A JP16612599A JP3375570B2 JP 3375570 B2 JP3375570 B2 JP 3375570B2 JP 16612599 A JP16612599 A JP 16612599A JP 16612599 A JP16612599 A JP 16612599A JP 3375570 B2 JP3375570 B2 JP 3375570B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、横行走行に切り換
え得る横行システムを持ったフォークリフトに関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】従来、横行システムを持った車両として
は、大型の運搬車、一部のローダなどに見られ、フォー
クリフトにおいてはリーチ式電気車に存在する。また、
車両の動きに対してマストやフォークが横向きに取り付
けられ、長尺物を扱うサイドフォークリフトはある。し
かし、カウンタータイプのエンジン式フォークリフトに
おいては、通常の作業に加えて、横行することが可能で
サイドフォークと同様の機能を持つものは存在しない。
このようなフォークリフトを成立させるためには、駆動
輪や換向輪を真横に向くように操舵しなければならな
い。その際に、両駆動輪は独立してシリンダーなどのア
クチュエータで換向される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし従来のフォーク
リフトでは、換向輪を真横に換向させる場合、通常走行
時のハンドルホイールによる換向と、横行時における横
向きの換向とを、両立させることは困難であった。な
お、通常走行時のハンドルホイールによる換向と、横行
時における横向きの換向とを両立させる方法としては、
換向輪(ステアリングアクスル)を1輪(3輪車タイ
プ)にする方法がある。この場合は、横行時にハンドル
ホイールをロック状態まで切れば、換向輪を横向きとし
て横行することはできるが、その反面、3輪車タイプは
4輪車タイプに比べて安定が悪いものになる。 【0004】そこで本発明の請求項1記載の発明は、4
輪車タイプでありながら、通常走行時および横行走行時
の換向やその場旋回を可能とした横行システムを持った
フォークリフトを提供することを目的としたものであ
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の横行システムを持った
フォークリフトは、車体に左右一対の駆動輪と左右一対
の換向輪が、それぞれ90度状に換向可能に設けられ、
両駆動輪は車体側に対して縦軸心の周りに回動自在に設
けられるとともに、回動を行わせる駆動輪回動手段が設
けられ、両換向輪は車体側に対して縦軸心の周りに回動
自在に設けられるとともに、回動を行わせる換向輪回動
手段が設けられ、この換向輪回動手段は、換向用シリン
ダーと、この換向用シリンダーの伸縮動により換向輪を
回動させるリンク機構とからなり、前記換向用シリンダ
ーは、その長さ方向を左右方向として車体側に取り付け
られるシリンダー本体と、このシリンダー本体内に配設
された一対のピストンと、これらピストンに連結され左
右方向で外側に突出される一対のピストンロッドとによ
、両ピストンの外面側にそれぞれ外側作用室を形成す
るとともに、両ピストンの相対向面間に共通の内側作用
室を形成して構成され、前記換向用シリンダーは、ハン
ドル操作によりオービットロールにて左右作動を行うと
ともに、それぞれのコントロールバルブを作動させるこ
とで、両ピストンが各別に作動可能となるように構成さ
れていることを特徴としたものである。 【0006】したがって請求項1の発明によると、通常
走行時には、左右の駆動輪ならびに左右の換向輪は前後
方向に向いている。このとき、ピストンロッドの内端部
分は互いに当接し、そして左右のピストンは左右で均等
状に位置している。通常走行動の際にハンドル操作する
ことで、オービットロールからの制御流によって両ピス
トンロッドを一体状(同時)に移動させ、この移動を、
リンク機構を介して換向輪側に伝達し、以て換向輪を縦
軸心の周りに換向させ得る。 【0007】また、その場旋回モードを選択すると、換
向用シリンダーを、両ピストンがそれぞれ外端に達する
ように左右へ限度まで作動させ、これにより左右の換向
輪をハの字状に換向し得、さらに駆動輪回動手段を作動
して左右の駆動輪もハの字状に換向し得、これにより、
その場での旋回を可能にし得る。なお、その場旋回モー
ドへのセットは、操作ハンドルの操作位置に関係なく行
える。 【0008】通常走行時から横行走行へと切り換えると
き、たとえばレバー式の横行モードスイッチを操作し、
駆動輪回動手段と換向輪回動手段とを作動させる。すな
わち駆動輪回動手段を作動させて、駆動輪を縦軸心の周
りに回動させ、車体に対して90度状に換向(真横に換
向)させる。また換向輪回動手段では、それぞれのコン
トロールバルブからの制御流によって、両ピストンロッ
ドを指定した位置にまで伸縮動させ、リンク機構を介し
て換向輪を、車体に対して90度状に換向(真横に換
向)させる。このような横行モードへのセットは、操作
ハンドルの操作位置に関係なく行える。 【0009】このようにして換向輪や駆動輪を真横に換
向したのち、駆動輪を正逆に駆動させることで、フォー
クリフトを左右で横行走行させ得る。その際に左右一対
の換向輪は追従回転される。そして横行走行を行ってい
る際に、通常時と同様に操作ハンドルを操縦し、コント
ロールバルブからの制御流によって両ピストンロッドを
許容範囲内において左右動させることにより、横行走行
時の位置、旋回、補正などを行える。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
その場旋回と横行との2つの位置があるサイドフォーク
リフトに採用した状態として、図に基づいて説明する。
なお、以下において左右方向とは車幅方向のことであ
り、また前後方向とは車長方向のことである。 【0011】図1〜図8において、横行システムを持っ
たサイドフォークリフト1は、その車体2の前部に左右
一対の換向輪3A,3Bが設けられるとともに、後部に
左右一対の駆動輪4A,4Bが設けられる。前記車体2
上には、左右方向のガイドレール5が前後一対に設けら
れ、これらガイドレール5間には可動体6が設けられ、
この可動体6の端部からは前後一対のマスト7が立設さ
れる。 【0012】前記可動体6やマスト7の前後には、それ
ぞれ左右一対のガイドローラ8が設けられ、これらガイ
ドローラ8が前記ガイドレール5に嵌合して案内される
ことで、可動体6ならびにマスト7は左右方向に往復移
動自在に構成される。両マスト7に案内される昇降体9
が設けられ、この昇降体9には左右方向に向くフォーク
10が設けられる。前記昇降体9は、リフトシリンダー
11によって昇降動される。 【0013】前記フォーク10を左右方向で突出動させ
るためのリーチ装置13が設けられる。このリーチ装置
13は、車体1側から立設された一対の支持杆14と、
両支持杆14の上端間に設けられた前後方向の支持ピン
15と、この支持ピン15に本体が連結されかつピスト
ンロッドが前記マスト7側に連結ピン16を介して連結
された作動シリンダー17などにより構成される。 【0014】前記車体2の前部でかつ一側上部には運転
部20が設けられ、この運転部20には、運転席21や
操作ハンドル22や操作レバー23群などが装備されて
いる。そして車体2の下部複数箇所、すなわち、前記フ
ォーク10の突出側における前後の二箇所には、下向き
のシリンダー25が設けられ、これらシリンダー25の
ピストンロッドの下端には、床に対して当接離間自在な
転倒防止用のアウトリガー26が設けられている。 【0015】左右一対の換向輪3A,3Bと左右一対の
駆動輪4A,4Bは、それぞれ車体2に対して90度状
に換向可能(真横に換向可能)に設けられている。すな
わち、左右一対の駆動輪4A,4Bは、そのリムがそれ
ぞれ油圧モータ(走行駆動装置)30の回転フランジ
(駆動軸)31に連結具32を介して直接に取り付けら
れることで、油圧モータ30側に連動連結されている。 【0016】そして油圧モータ30のマウントは、逆L
字状の旋回部材33における縦板部分に横向きで取り付
けられ、また旋回部材33における横板部分は、軸受3
4と縦軸35とを介して、車体2側に対して縦軸心36
の周りに回動自在に設けられている。その際に縦軸心3
6は、駆動輪4A,4Bの真上部分に位置されるように
構成されている。 【0017】前記油圧モータ30、すなわち旋回部材3
3の回動を行わせる駆動輪回動手段40が設けられる。
駆動輪回動手段40は駆動輪横行用シリンダー41を有
し、この駆動輪横行用シリンダー41は、そのシリンダ
ー本体42が車体2側に縦ピン44を介して揺動自在に
取り付けられるとともに、ピントンロッド43が、片側
の旋回部材33から連設されたリンク45に縦方向の連
結ピン46を介して相対回動自在に連結されている。そ
して左右の縦軸35に固定されたアーム47間が、リン
ク体48と連結ピン49とを介して相対回動自在に連結
されている。 【0018】したがって、駆動輪横行用シリンダー41
の作動によって、リンク45を介して旋回部材33を回
動させることで、油圧モータ30などを介して片側の駆
動輪4Bを縦軸心36の周りに換向して真横に向けさせ
るとともに、アーム47やリンク体48などを介して他
側の駆動輪4Aを縦軸心36の周りに換向して真横に向
け得る。すなわち駆動輪回動手段40によると、共通の
駆動輪横行用シリンダー41の作動によって、左右の駆
動輪4A,4Bが互いに逆方向に換向されて真横に向く
ように構成されている。以上の41〜49などにより、
駆動輪回動手段40の一例が構成される。 【0019】前記車体2側には、エンジン50と、この
エンジン50により駆動される一対のポンプ51とが設
けられている。そして、一個の油圧モータ30にそれぞ
れポンプ51が対応されるように、すなわち、2ポンプ
2モータタイプの油圧駆動システム(HSTシステム)
になるように、対応するポンプ51と油圧モータ30と
が配管(油圧ホースなど)52を介して連通されてい
る。 【0020】左右一対の換向輪3A,3Bは、そのリム
の部分がそれぞれ旋回部材55における縦板部分に横方
向の車軸56などを介して遊転自在に取り付けられ、ま
た旋回部材55における横板部分は、軸受57と縦軸5
8とを介して、車体2側に対して縦軸心59の周りに回
動自在に設けられている。左右一対の換向輪3A,3B
を縦軸心59の周りに回動させる換向輪回動手段60が
設けられる。この換向輪回動手段60は、換向用シリン
ダー61と、この換向用シリンダー61の伸縮動により
換向輪3A,3Bを回動させるリンク機構67A,67
Bなどから構成される。 【0021】前記換向用シリンダー61は、左右方向の
シリンダー本体62と、このシリンダー本体62内に配
設された一対のピストン63A,63Bと、これらピス
トン63A,63Bに連結され左右方向で外側に突出さ
れる一対のピストンロッド64A,64Bなどにより構
成されている。その際にシリンダー本体62は、その長
さ方向を左右方向として車体2側に取り付けられてい
る。 【0022】またピストンロッド64A,64Bの内端
部分64a,64bは、ピストン63A,63Bを貫通
して内側に突出され、そして互いに当接自在に構成され
ている。これによりピストン63A,63Bの外面側に
それぞれ外側作用室65A,65Bが形成され、そして
ピストン63A,63Bの相対向面間に共通の内側作用
室66が形成される。なお内側作用室66の左右幅(長
さ)は、内端部分64a,64bが互いに当接された際
に最短幅66eに形成され、また両ピストン63A,6
3Bが外端に達することで最長幅66Eに形成される。 【0023】そして前記リンク機構67A,67Bは、
両縦軸58側から連設されたアーム体68A,68B
と、これらアーム体68A,68Bに連結ピン69A,
69Bを介して相対回動自在に連結されたリンク70
A,70Bなどにより構成され、これらリンク70A,
70Bの遊端とピストン63A,63Bの外端とが、連
結ピン71A,71Bを介して相対回動自在に連結され
ている。 【0024】前記換向用シリンダー61は、操作ハンド
ル22を回すことでオービットロール(全油圧式パワー
ステアリング)75にて左右作動を行うように構成され
ている。すなわち、オービットロール75からの油路は
外側作用室65A,65Bへ接続されている。なお、オ
ービットロール75から換向用シリンダー61への油路
には、逆止弁(ダブルチェックバルブ)76A,76B
が介在されている。 【0025】さらに換向用シリンダー61は、それぞれ
のコントロールバルブ78A,78Bを作動させること
で、両ピストン63A,63Bが各別に作動可能となる
ように構成されている。すなわち、コントロールバルブ
78A,78Bからの油路は、それぞれ外側作用室65
A,65Bと内側作用室66へ接続されている。ここで
コントロールバルブ78A,78Bとしては電磁比例制
御式などが採用される。 【0026】なお、たとえば縦軸58の部分には、この
縦軸58の回動量を検出することで換向輪3A,3Bの
換向量を検出するセンサー(回動量検出手段)73A,
73Bが設けられている。したがって、換向用シリンダ
ー61の伸展作動により、リンク70A,70Bやアー
ム体68A,68Bなどを介して縦軸58を回動させる
ことで、旋回部材55などを介して換向輪3A,3Bを
縦軸心59の周りに換向して真横に向け得る。すなわ
ち、換向用シリンダー61の伸展作動によって、左右の
換向輪3A,3Bは互いに逆方向に換向して真横に向く
ように構成されている。以上の61〜78A,78Bな
どにより、左右一対の換向輪3A,3Bを縦軸心59の
周りに回動させる換向輪回動手段60の一例が構成され
る。 【0027】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。図1〜図5、図6や図7の実線、ならびに
図8の(a)は、左右一対の換向輪3A,3Bならびに
左右一対の駆動輪4A,4Bが前後方向に向いており、
以て通常走行における直進時を示している。このとき、
ピストンロッド64A,64Bの内端部分64a,64
bが互いに当接されて内側作用室66は最短幅66eに
形成され、そして左右の外側作用室65A,65Bは均
等状の左右幅(長さ)に形成されている。このようなサ
イドフォークリフト1は、運転部20の運転席21に座
った作業者が操作ハンドル22を操縦などして走行動し
得る。 【0028】たとえば、サイドフォークリフト1を停止
させた状態で、図1の実線に示すように、作動シリンダ
ー17を収縮動させることで、ガイドローラ8を介して
可動体6ならびにマスト7をリーチ装置13側へ横移動
させ、以てフォーク10を退入動させ得る。その際に図
4の実線に示すように、両シリンダー25の収縮動によ
り各アウトリガー26が上昇され、床に対して離間され
ることで、車体1は走行可能とされる。 【0029】また、リーチ装置13の作動シリンダー1
7を伸展動させることで、ガイドローラ8を介して可動
体6ならびにマスト7をリーチ装置13とは離れる側へ
横移動させ、以て図1の仮想線に示すように、フォーク
10を横方向に突出動させ得る。その際にその際に、図
4の仮想線に示すように、両シリンダー25の伸展動に
より各アウトリガー26が下降され、床に対して当接さ
れることで、車体2の転倒防止が図られる。 【0030】そして、リフトシリンダー11による昇降
体9の昇降動、すなわちフォーク10の昇降動を適宜組
み込むことで、所期の搬送物の積み下ろしを行える。前
述した走行動の際に、操作ハンドル22の操縦に応じて
換向される。すなわち、たとえば操作ハンドル22を右
側へ回すことで、オービットロール75からの制御流に
よって換向用シリンダー61が作動され、図9の(a)
に示すように、その左側の外側作用室65Aが拡大され
かつ右側の外側作用室65Bが縮小されるように、両ピ
ストンロッド64A,64Bが一体状(同時)に右側へ
と移動される。 【0031】このような両ピストンロッド64A,64
Bの右側への移動は、リンク機構67A,67Bを介し
て縦軸58に伝達され、以て旋回部材55を縦軸心59
の周りに回動させ、換向輪3A,3Bを換向させて右旋
回し得る。なお、逆作用を同様に行うことで左旋回を行
える。また、その場旋回モードを選択すると、図9の
(b)に示すように、換向用シリンダー61が左右へ限
度まで作動され、すなわち、両ピストン63A,63B
が外端に達して内側作用室66が最長幅66Eに形成さ
れ、これにより左右の換向輪3A,3Bがハの字状に換
向される。これに前後して、駆動輪回動手段40が作動
されて左右の駆動輪4A,4Bもハの字状に換向され
る。これにより、その場での旋回を可能にし得、その際
に、その場旋回モードへのセットは、操作ハンドル22
の操作位置に関係なく行える。 【0032】上述したような通常の走行時から横行走行
へと切り換えるとき、たとえばレバー式の横行モードス
イッチ(図示せず)を操作し、駆動輪回動手段40と換
向輪回動手段60とを作動させる。すなわち駆動輪回動
手段40では、レバーを傾けることにより駆動輪横行用
シリンダー41を作動させ、リンク45を介して片側の
旋回部材33を縦軸心36の周りに回動させるととも
に、縦軸35、アーム47、リンク体48などを介して
他側の旋回部材33を縦軸心36の周りに回動させるこ
とで、図6の仮想線、ならびに図8の(b)に示すよう
に、駆動輪4A,4Bを車体2に対して90度状に換向
(真横に換向)させる。 【0033】ここで駆動輪4A,4Bは、それぞれ油圧
モータ30と一体であることから、その換向は容易にス
ムーズに行え、さらに縦軸心36が駆動輪4A,4Bの
真上部分に位置されることから、駆動輪4A,4Bなど
はコンパクトにして90度状の換向が行えることにな
る。また換向輪回動手段60では、それぞれのコントロ
ールバルブ78A,78Bからの制御流によって、両ピ
ストンロッド64A,64Bが指定した位置にまで伸縮
動され、リンク機構67A,67Bを介して、旋回部材
55を縦軸心59の周りに回動させ、以て図7の仮想
線、図8の(b)、ならびに図9の(c)に示すよう
に、換向輪3A,3Bを車体2に対して90度状に換向
(真横に換向)させる。 【0034】その際に指定した位置は、センサー73
A,73Bの検出などにより制御される。なお、このよ
うな横行モードへのセットは、操作ハンドル22の操作
位置に関係なく行える。このようにして換向輪3A,3
Bや駆動輪4A,4Bの換向を行ったこと、すなわち換
向輪3A,3Bや駆動輪4A,4Bが真横に換向したこ
とをセンサー73A,73Bなどで感知して、インジケ
ータランプを点灯させ、これにより横行モードが可能に
なる。 【0035】したがって、エンジン50により駆動され
ている一対のポンプ51からの油圧を、運転席21にお
ける正逆制御により、対応した油圧モータ30に配管5
2を介して供給することで、駆動輪4A,4Bを正逆に
駆動させ、以てサイドフォークリフト1を左右で横行走
行させ得る。その際に左右一対の換向輪3A,3Bは追
従回転される。 【0036】このような横行走行を行っている際に、図
9の(c)に示すように、外側作用室65A,65Bが
それぞれ少しの幅を確保していることから、このゆとり
を利用して、横行走行時の位置、旋回、補正などを行え
る。すなわち、通常時と同様に操作ハンドル22を操縦
し、オービットロール75からの制御流によって、両ピ
ストンロッド64A,64Bを同時に左右動させること
で可能となり、以て横行走行時の位置、旋回、補正など
を行える。 【0037】なお、上述したような各種の動作うち、そ
の場旋回モードや横行モードの解除は、指定した位置
(中立位置または操作ハンドル22のセンサーと合う位
置)に戻るように、ピストンロッド64A,64Bをそ
れぞれ動かし、最後に外側作用室65A,65Bを加圧
して、内端部分64a,64bを互いに当接させること
で行える。 【0038】また、通常走行時におけるバルブリークに
よる両ピストンロッド64A,64Bの離間に対して
は、チェックバルブを設けたり、定期的に外側作用室6
5A,65Bを加圧して、互いに当接させている。上記
した実施の形態に電気制御を追加したとき、以下のI〜
Vに示すような利点が得られる。 【0039】I.図8の(a)に示すような横行直進時
からの換向は、換向輪3A,3Bの切れ角に応じて駆動
輪4A,4Bを、図10の(a)に示すようにハの字状
とした横行右旋回姿勢や、図10の(b)に示すように
逆ハの字状とした横行左旋回姿勢にでき、よりスムーズ
な換向を行うことができる。II.その場旋回モードや横
行モードの解除時に、ピストンロッド64A,64Bが
指定した位置(たとえば中立位置)に戻ると、ハンドル
ノブとの位置が合わなくなるが、この場合、操作ハンド
ル22の部分にセンサーを設置し、操作ハンドル22の
位置に合うところに戻すことで、ノブずれを防止でき
る。また、このシステムを通常走行の換向時に利用すれ
ば、オービットロール75のノブずれ制御も可能とな
る。 【0040】III.バルブリークによる両ピストンロッ
ド64A,64Bの離間に対しては、両ピストンロッド
64A,64Bが自動的に互いに当接するようにコント
ロールできる。IV.横行モードへのセット途中はサイド
フォークリフト1が動かない、サイドフォークリフト1
が停止でないとモードの切り替えはできない、などの機
能を簡単に実現でき、人への制限が殆どない状態にでき
る。 【0041】V.他の荷役制御も行うことができる。上
記した実施の形態では、たとえば重量物の搬送などに使
用される自由走行自在なサイドフォークリフト1が示さ
れているが、これは、たとえば車体側に設けられたピッ
クアップコイルが床側の誘導線上の電磁波をキャッチす
ることで、一定の自動化搬送ラインなどで走行自在とし
たサイドフォークリフトなどであってもよい。 【0042】上記した各実施の形態では、サイドフォー
クリフト1に採用した状態が示されているが、これは通
常のフォークリフトなどにも同様に採用できるものであ
る。 【0043】 【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、4
輪車タイプであり、そして一本の換向用シリンダーを用
い、この換向用シリンダーのピストンロッドを左右に分
割してそれぞれ制御する簡単な構成でありながら、通常
走行時および横行走行時の換向やその場旋回を、常に円
滑にかつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、横行システ
ムを持ったフォークリフトの換向輪回動手段部分の一部
切り欠き平面図である。 【図2】同横行システムを持ったフォークリフトの斜視
図である。 【図3】同横行システムを持ったフォークリフトの縦断
正面図である。 【図4】同横行システムを持ったフォークリフトの一部
切り欠き側面図である。 【図5】同横行システムを持ったフォークリフトの一部
切り欠き平面図である。 【図6】同横行システムを持ったフォークリフトの駆動
輪部分の一部切り欠き正面図である。 【図7】同横行システムを持ったフォークリフトの換向
輪部分の一部切り欠き正面図である。 【図8】同横行システムを持ったフォークリフトの概略
平面図で、(a)は直進走行時、(b)は横行走行時で
ある。 【図9】同横行システムを持ったフォークリフトの換向
輪部分の作用説明図で、(a)は通常旋回時、(b)は
その場旋回時、(c)は横行走行時である。 【図10】同横行システムを持ったフォークリフトの電
気制御の説明図で、(a)は横行右旋回時、(b)は横
行左旋回時である。 【符号の説明】 1 サイドフォークリフト 2 車体 3A 換向輪 3B 換向輪 4A 駆動輪 4B 駆動輪 6 可動体 7 マスト 10 フォーク 13 リーチ装置 20 運転部 22 操作ハンドル 30 油圧モータ(走行駆動装置) 33 旋回部材 36 縦軸心 40 駆動輪回動手段 41 駆動輪横行用シリンダー 45 リンク 47 アーム 48 リンク体 50 エンジン 51 ポンプ 55 旋回部材 59 縦軸心 60 換向輪回動手段 61 換向用シリンダー 62 シリンダー本体 63A ピストン 63B ピストン 64A ピストンロッド 64a 内端部分 64B ピストンロッド 64b 内端部分 65A 外側作用室 65B 外側作用室 66 内側作用室 67A リンク機構 67B リンク機構 68A アーム体 68B アーム体 70A リンク 70B リンク 73A センサー(回動量検出手段) 73B センサー(回動量検出手段) 75 オービットロール 76A 逆止弁(ダブルチェックバルブ) 76B 逆止弁(ダブルチェックバルブ) 78A コントロールバルブ 78B コントロールバルブ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体に左右一対の駆動輪と左右一対の換
    向輪が、それぞれ90度状に換向可能に設けられ、両駆
    動輪は車体側に対して縦軸心の周りに回動自在に設けら
    れるとともに、回動を行わせる駆動輪回動手段が設けら
    れ、両換向輪は車体側に対して縦軸心の周りに回動自在
    に設けられるとともに、回動を行わせる換向輪回動手段
    が設けられ、この換向輪回動手段は、換向用シリンダー
    と、この換向用シリンダーの伸縮動により換向輪を回動
    させるリンク機構とからなり、前記換向用シリンダー
    は、その長さ方向を左右方向として車体側に取り付けら
    れるシリンダー本体と、このシリンダー本体内に配設さ
    れた一対のピストンと、これらピストンに連結され左右
    方向で外側に突出される一対のピストンロッドとによ
    、両ピストンの外面側にそれぞれ外側作用室を形成す
    るとともに、両ピストンの相対向面間に共通の内側作用
    室を形成して構成され、前記換向用シリンダーは、ハン
    ドル操作によりオービットロールにて左右作動を行うと
    ともに、それぞれのコントロールバルブを作動させるこ
    とで、両ピストンが各別に作動可能となるように構成さ
    れていることを特徴とする横行システムを持ったフォー
    クリフト。
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