JPH09275861A - 両軸受リールの制動装置 - Google Patents

両軸受リールの制動装置

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JPH09275861A
JPH09275861A JP8098337A JP9833796A JPH09275861A JP H09275861 A JPH09275861 A JP H09275861A JP 8098337 A JP8098337 A JP 8098337A JP 9833796 A JP9833796 A JP 9833796A JP H09275861 A JPH09275861 A JP H09275861A
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braking
dual
reel
bearing reel
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JP8098337A
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Jun Sato
純 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両軸受リールのスプールの制動状態を把握し
やすくするとともに、制動力を瞬時に切り換えできるよ
うにする。 【解決手段】 両軸受リールの機械式ブレーキ機構22
は、リール本体1とリール本体1に両端を回転自在に支
持されたスプール15とを有する両軸受リールのスプー
ルを制動する装置であって、1対のプレートと操作レバ
ー54とを備えている。プレートは、スプール15のス
プール軸16を両端で挟持して制動するための部材であ
る。操作レバー54は、リール本体1の第1カバー7に
揺動自在に設けられ、揺動によりスプール軸方向に往復
移動してプレートを押圧して制動力を調整する部材であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動装置、特に、
リール本体とリール本体に両端を回転自在に支持された
スプールとを有する両軸受リールのスプールを制動する
両軸受リールの制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、両軸受リールは、1対の側板と
ハンドルとを有するリール本体と、側板間でリール本体
に回転自在に支持されたスプールとを備えている。ハン
ドルはスプールとクラッチを介して連結されている。こ
のクラッチをオンした状態でハンドルを回すことでスプ
ールが回転して釣り糸を巻き取るようにしている。ま
た、クラッチをオフするとハンドルとスプールとが遮断
されスプールを自由に回転できるようになる。この状態
でキャスティングにより釣り糸をスプールから繰り出す
ようにしている。
【0003】このキャスティング時には、釣り糸はその
先端に装着された仕掛けの重さによってスプールから繰
り出される。この糸繰り出し時に、釣り糸の繰り出し速
度がスプールの回転速度より速くなると、いわゆる、バ
ックラッシュ現象が生じる。バックラッシュ現象が生じ
ると釣り糸同士が絡み合ったりスプールとリール本体と
の間に釣り糸がくい込んだりする。
【0004】このバックラッシュ現象の発生を防止する
ために、キャスティングコントロール機構と呼ばれるス
プールの制動機構が両軸受リールに設けられている。こ
の制動機構には、機械式のものとマグネット式とがあ
る。機械式のものは、スプール軸の一端に面してリール
本体に設けられた回動つまみと、回動つまみの回動に応
じてスプール軸の一端側を押圧する押圧部材と、押圧さ
れたスプール軸の他端側を受ける受け部材とを有してい
る。この機械式の制動機構では、回動つまみの回動量に
よりスプール軸の押圧力を変化させて制動力を調整して
いる。
【0005】一方、マグネット式のものは、スプール軸
に固定された導体部材と、導体部材と対向して設けられ
た磁石と、磁石を保持してスプール軸方向に進退する磁
石保持部材と、磁石保持部材を回動により進退させるリ
ール本体に設けられたキャップとを有している。このマ
グネット式の制動機構は、導電部材を回転させることに
より磁束を回転させて回転数に応じた渦電流を発生さ
せ、フレミングの左手の法則により導電部材に回転方向
と逆方向の力を与えて制動するものである。この制動機
構では、キャップを回動させることにより、磁石と導電
部材との間隔を調整して導電部材に作用する磁束密度を
変化させて制動力を調整している。
【0006】マグネット式の制動機構ではスプール回転
数を応じた制動力を付与するので、回転数が低いときに
は抵抗が少ないという長所がある。しかし、回転数を急
激に低下させるような制動力を発生しずらい。このた
め、マグネット式の制動機構では、スキッピング(水面
上でルアーを跳ねさせる高度なテクニック)等でルアー
の速度が急激に低下し、釣り糸に張力がなくなった場合
にはスプールが回転を続け、バックラッシュが生じやす
い。一方、機械式の制動機構では、スプールの速度によ
らず一定の抵抗を与えるので、釣り糸の張力が低下すれ
ば即座にスプールの回転数を低下させる。しかし、制動
力を増加させると糸巻取時にスプールの回転が重くな
る。したがって、通常の両軸受リールでは、この2つの
制動機構を併用してキャスティングコントロールするこ
とが多い。
【0007】このような制動機構によってスプールを制
動することにより、スプールの回転数が過度に速くなら
ずバックラッシュ現象を防止できる。また、通常のキャ
スティング時のみならずスキッピングを用いる際にもこ
の制動機構によりスプールを制動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記制動機構、特に機
械式の制動機構では、前述したように制動力を増加させ
ると糸巻取時にスプールの回転が重くなる。そこで、糸
繰り出し時にのみ制動をかけ、糸巻取時には制動を解除
することも行われる。しかし、前記従来の制動装置で
は、回動つまみにより制動力を調整しているため、制動
状態を把握しづらいという問題がある。このため、糸巻
取時に制動を解除したのち再度制動をかける際にどの程
度に制動力を調整すればよいのが判断しづらい。また、
回動つまみを数回転回さなければならない場合もあるの
で、制動力を瞬時に切り換えられない。
【0009】そこで、制動状態を把握しやすくするため
に、回動つまみに点状のマークを刻んだものがある。し
かし、回動つまみは数回転することがあるので、回動つ
まみにマークを刻んでもそのマークの回転位置だけでは
やはり制動状態を把握しづらい。本発明の課題は、両軸
受リールのスプールの制動状態を把握しやすくするとと
もに、制動力を瞬時に切り換えできるようにすることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルの制動装置は、リール本体とリール本体に両端を回転
自在に支持されたスプールとを有する両軸受リールのス
プールを制動する装置であって、制動手段と、操作レバ
ーとを備えている。制動手段はスプールを制動する手段
である。操作レバーは、リール本体の一側に揺動自在に
設けられ、揺動により制動手段を動作させるためのもの
である。この制動装置では、操作レバーを揺動させると
制動手段が動作してスプールが制動する。
【0011】ここでは、操作レバーの揺動により制動動
作を行っているので、スプールの制動状態を操作レバー
の揺動位置により自由に調整できる。このため、操作レ
バーの揺動位置により制動状態を把握できる。また、揺
動レバーを所定の揺動位置まで揺動させるだけで所定の
制動力で制動できるので、制動力を瞬時に切り換えでき
る。
【0012】発明2に係る両軸受リールの制動装置は、
発明1に記載の装置において、前記操作レバーは、30
度以上180度以下揺動することで制動手段を動作させ
る。この場合には、揺動角度が適度に大きいので制動力
を細かく調整できる。揺動角度が30度未満であると制
動力を細かく調整できず、揺動角度が180度を超える
と、揺動範囲が広くなりすぎ制動解除を瞬時に行いない
づらい。
【0013】発明3に係る両軸受リールの制動装置は、
発明1又は2に記載の装置において、前記制動手段は、
操作レバーの揺動により回転軸の一端側を押圧する押圧
部材と、押圧された回転軸の他端側を受ける受け部材と
を有する。この場合には、操作レバーを揺動させること
で押圧部材が回転軸の一端を他端側に押圧するとともに
受け部材がその他端側を受ける。このため、回転軸の両
端が2つの部材で挟持されて制動される。ここでは、簡
単な構成で確実にスプールを制動できる。
【0014】発明4に係る両軸受リールの制動装置は、
発明3に記載の装置において、前記受け部材を回転軸の
軸方向に移動させて回転軸を前記一端側に押圧する、リ
ール本体の他側に設けられた回動つまみをさらに有す
る。この場合には、回動つまみを回動させると受け部材
が軸方向に移動するので、所定の制動力を回動つまみに
より付与し、それより大きな制動力を操作レバーにより
調整して付与できる。このため、制動解除に代えて所定
の制動力とそれより大きな制動力とを瞬時に切り換えで
きるようになる。
【0015】発明5に係る両軸受リールの制動装置は、
発明1から4のいずれかに記載の装置において、前記両
軸受リールはスプールとへの回転力を係脱するクラッチ
機構と、クラッチ機構を操作するためのクラッチ操作レ
バーとを備え、前記操作レバーは、クラッチ操作レバー
の近傍に配置されている。この場合にはクラッチ操作と
制動操作とを行う場合に手をあまり動かす必要がない。
このため、キャスティング開始時や巻取開始時にこれら
を操作を遅滞なく行える。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を採
用した両軸受リールの平面図である。図において、両軸
受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配
置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリ
ール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ
3とを備えている。
【0017】図2に示すように、リール本体1は、フレ
ーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1カバー
6及び第2カバー7とを有している。フレーム5は、所
定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対
の側板8,9と、これらの側板8,9を連結する前連結
部10及び後連結部11とを有している。1対のフレー
ム5内には、スプール15と、スプール15に均一に糸
を巻くためのレベルワインド機構24と、サミングを行
う場合の親指の当てとなるサムレスト17とが配置され
ている。またフレーム5と第2カバー7との間には、ハ
ンドル2からの回転力をスプール15及びレベルワイン
ド機構24に伝えるためのギア機構18と、クラッチの
係脱を行うためのクラッチ係脱機構19と、サムレスト
17の操作に応じてクラッチの係脱を制御するための係
脱制御機構20と、ドラグ機構21と、スプール15の
回転時の制動力を調整するための機械式ブレーキ機構2
2とが配置されている。また、フレーム5と第1カバー
6との間には、キャスティング時のバックラッシュを抑
えるためのマグネットブレーキ機構23が配置されてい
る。
【0018】スプール15は両側部にフランジ部15a
を有しており、両フランジ部15aの間に糸巻胴部15
bを有している。スプール15はその中心を貫通するス
プール軸16に固定されている。スプール軸16は軸受
によってフレーム5に回転自在に支持されており、第2
カバー7側の端部は第2フレーム7を貫通して側方に突
出するように延びている。
【0019】レベルワインド機構24は、1対の側板
8,9間に固定されたガイド筒25と、ガイド筒25内
に回転自在に支持されたウォームシャフト26と、ライ
ンガイド27とを有している。ウォームシャフト26の
端部には、ギヤ機構18を構成するギア28が固定され
ている。また、ウォームシャフト26には螺旋状の溝2
6aが形成されており、ラインガイド27の一部がこの
螺旋状の溝26aに噛み合っている。このため、ギヤ機
構18を介してウォームシャフト26が回転させられる
ことにより、ラインガイド27はガイド筒25に沿って
往復動する。
【0020】サムレスト17は、1対の側板8,9間の
後部(図2下方)でスプール15の後方に配置されてい
る。サムレスト17の回転軸17aは、側板8,9にそ
れぞれ上下に形成された長孔(図示せず)に回転自在に
支持されている。サムレスト17は、この長孔に沿って
上下方向にスライドすることも可能である。なお、サム
レスト17の前側面は後連結部11に当接しており、こ
のため回転可能な角度が規制されている。
【0021】ギア機構18は、ハンドル軸30に固定さ
れたマスターギア31と、マスターギア31に噛み合う
ピニオン32と、前述のウォームシャフト26端部に固
定されたギヤ28とを有している。ピニオン32は、一
端側外周部に形成された歯部32aと、他端側に形成さ
れた噛み合い部32bと、歯部32aと噛み合い部32
bとの間に形成された小径部32cとを有している。噛
み合い部32bの中心部には係合溝が形成されており、
スプール軸16に形成された係合凸部16aと係合ある
いは離脱が可能である。このような構成により、ピニオ
ン32の噛み合い部32bとスプール軸16の係合凸部
16aとによりクラッチ29が構成されている。ここで
は、ピニオン32が外方に移動してその噛み合い部32
bの係合溝とスプール軸16の係合凸部16aとが離脱
すると、クラッチ29がオフしハンドル軸30からの回
転力はスプール軸16に伝達されない。
【0022】クラッチ係脱機構19はクラッチヨーク4
0を有している。クラッチヨーク40は、スプール軸の
外周側に配置されており、2本のピン41によってスプ
ール軸の軸芯と平行に移動可能に支持されている。クラ
ッチヨーク40は、ピニオン32の小径部32cに係合
してピニオン32をスプール軸16の軸方向に進退させ
てクラッチ29をオンオフ(係脱)させる。なお、クラ
ッチヨーク40はピン41に巻回されたスプリング42
により常には内方(フレーム5側)に付勢されている。
【0023】係脱制御機構20は、クラッチヨーク40
をサムレスト17の動きにより制御するとともに、ハン
ドル軸30が回転すると自動的にクラッチ29がオンす
るように制御するものである。ドラグ機構21は図2に
示すように、マスターギア31に押圧される摩擦プレー
ト50と、スタードラグ3の回転操作によって摩擦プレ
ート50をマスターギア31に所定の力で押圧するため
の押圧プレート51とを有している。
【0024】機械式ブレーキ機構22は、スプール軸1
6を挟むように配置された2枚のプレート52,53
と、プレート52,53によるスプール軸16の挟持力
(制動力)を調節するための操作レバー54とを有して
いる。操作レバー54は、図3に示すように、クラッチ
29を操作するサムレスト17の近傍からたとえば12
0度の角度範囲でスプール軸16回りに揺動可能であ
る。このサムレスト17近傍の位置は、スプール軸16
をほとんど挟持しない制動解除位置となっている。操作
レバー54は、図4に示すように、有底筒状の筒部55
と、操作用のレバー部56とを有している。筒部55の
内壁中心部にプレート53が埋め込まれている。筒部5
5は、内周面57の開口端部に内方に突出する螺旋条の
係合突起58を有している。
【0025】一方、第2カバー7のスプール軸16貫通
部分には外方に突出するボス部7aが形成されている。
このボス部7aの中心から突出するスプール軸16を覆
うように筒部55はボス部7の外周に配置され、ボス部
7aに回動自在に支持されている。ボス部7aの外周に
は螺旋溝7bが形成されており、この螺旋溝7bに筒部
55の内周面に形成された係合突起58が係合してい
る。この結果、筒部55は回動によりスプール軸方向に
進退する。レバー部56は、筒部55の外周面にねじ込
まれており、スプール軸16の径方向に延びている。
【0026】マグネットブレーキ機構23は、ブレーキ
ケース65と、ブレーキケース65内に設けられたマグ
ネットホルダー66と、マグネットホルダー66に対向
するアルミ板等の導体部材67と、制動力調整用のキャ
ップ68とを有している。ブレーキケース65は一方の
側板8に固定され、導体部材67はスプール軸16に固
定されている。そしてマグネットホルダー66はブレー
キケース65内に配置されており、導体部材67と対向
する面に複数のマグネット69を有している。マグネッ
トホルダー66の背面側(外方側)にはキャップ68側
に突出する2本のピン70(図では1本のみを示してい
る)が固定されている。一方、キャップ68の内周面に
は斜板カム部が形成されており、この斜板カム部にピン
70が当接している。このような構成では、キャップ6
8を回転させることにより、ピン70を介してマグネッ
ト69と導電部材67との間の間隙を調整し、制動力を
調整することが可能である。
【0027】次に動作について説明する。通常の状態で
は、クラッチ機構24は係合(オン)状態となってお
り、ハンドル2からの回転力は、ハンドル軸30、マス
ターギア31及びピニオン32を介してスプール軸16
及びスプール15に伝達される。このとき、機械式ブレ
ーキ機構22の操作レバー54は、サムレスト17近傍
の制動解除位置に位置している。このため、釣り糸を巻
き上げるときにスプール15が制動されず軽い力で釣り
糸を巻き上げられる。
【0028】キャスティングを行う場合には、サムレス
ト17を下方に押す。この状態では、ピニオン32の噛
み合い部32bとスプール軸16の係合突起16aとの
噛み合いが外れ、クラッチ離脱状態となる。この状態で
は、ハンドル軸30からの回転はスプール軸24及びス
プール15に伝達されずスプール15は釣り糸の先端に
装着された仕掛けの重さで自由に回転する。このとき、
機械式ブレーキ機構22の操作レバー54により締め付
け量を調整することでスプール15の回転時の制動力を
調整してバックラッシュを防止することが可能である。
【0029】すなわち、操作レバー54をサムレスト1
7近傍の位置に配置するとスプール軸16は1対のプレ
ート52,53にほとんど挟持されない。このため、ス
プール15は、機械式ブレーキ機構22では制動され
ず、マグネットブレーキ機構23によってのみ制動され
る。そして、操作レバー54を図3時計回りに揺動させ
ると筒部55が回転し、その内部に形成された係合突起
58がボス部7aの螺旋溝7bに案内されて筒部55が
図4左側に移動する。この結果、スプール軸16が1対
のプレート52,53に挟持されて制動される。この制
動力は、操作レバー54の揺動により筒部55をスプー
ル軸16方向で位置決めすることで調整できる。また、
この制動状態は、操作レバー54のレバー部56の揺動
位置により瞬時に把握できる。
【0030】ここでは、操作レバー54の揺動により制
動できるので、制動状態が瞬時に把握できる。また、操
作レバー54がクラッチ29操作用のサムレスト17の
近傍に配置されているので、巻取時やキャスティング時
に遅滞なくクラッチ操作と制動操作とを行える。さら
に、操作レバー54を揺動するだけで制動状態を調整で
きるので、制動状態を瞬時に切り換えられる。
【0031】〔他の実施形態〕 (a) 図5〜図7に示すように、機械式ブレーキ機構
22の操作レバー54をリール本体1の左側に配置し、
右側に従来構造の回動つまみ64を配置してもよい。す
なわち、スプール軸16は、第1カバー6から外方に突
出しており、第1カバー6は、その突出部にボス部6a
を有している。このボス部6aには螺旋溝6bが形成さ
れている。そして、この螺旋溝6bが筒部55の係合突
起58に係合している。
【0032】また、第2カバー7のボス部7aの外周面
には雄ネジが形成されており、回動つまみ64の内周部
には雄ネジに螺合する雌ネジが形成されている。また、
回動つまみの内壁にはプレート52が配置されている。
この実施形態では、基本的な制動力を回動つまみ64で
調整し、それより大きな制動力を操作レバー54で調整
できる。 (b) 操作レバーの軸方向への移動機構は螺旋溝と係
合突起に限定されず、斜面カム機構等の揺動により軸方
向に進退する機構であればどのような移動機構でもよ
い。 (c) マグネットブレーキ機構23のキャップ68に
レバーを設けた構成も本発明に含まれる。 (d) 操作レバー64の揺動角は120度に限定され
るものではなく、30度以上180度以下であればどの
ような角度でもよい。 (e) スプール軸をスプール側とブレーキ側とに分割
してたとえばコイル式ワンウェイクラッチで連結し、巻
取時にはスプール側を遊転させ、キャスティング時のみ
回転させて制動力をスプール側に伝達するようにしても
よい。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明では、操作レバーの
揺動により制動動作を行っているので、スプールの制動
状態を操作レバーの揺動位置により自由に調整できる。
このため、操作レバーの揺動位置により制動状態を把握
できる。また、揺動レバーを所定の揺動位置まで揺動さ
せることで所定の制動力で制動できるので、制動力を瞬
時に切り換えできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用された両軸受リール
の平面図。
【図2】前記両軸受リールの断面平面図。
【図3】前記両軸受リールの右側面図。
【図4】機械式ブレーキ機構の要部の片側断面図。
【図5】別の実施形態の図1に相当する図。
【図6】その図2に相当する図。
【図7】その図3に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 ハンドル 15 スプール 17 サムレスト 22 機械式ブレーキ機構 52,53 プレート 54 操作レバー 55 筒部 56 レバー部 64 回動つまみ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルを有するリール本体と前記リール
    本体に両端を回転自在に支持されたスプールとを有する
    両軸受リールの前記スプールを制動する両軸受リールの
    制動装置であって、 前記スプールを制動する制動手段と、 前記リール本体の一側に揺動自在に設けられ、揺動によ
    り前記制動手段を動作させるための操作レバーと、を備
    えた両軸受リールの制動装置。
  2. 【請求項2】前記操作レバーは、30度以上180度以
    下揺動することで前記制動手段を動作させる、請求項1
    に記載の両軸受リールの制動装置。
  3. 【請求項3】前記制動手段は、 前記操作レバーの揺動により前記回転軸の一端側を押圧
    する押圧部材と、 押圧された前記回転軸の他端側を受ける受け部材とを有
    する、請求項1又は2に記載の両軸受リールの制動装
    置。
  4. 【請求項4】前記受け部材を前記回転軸の軸方向に移動
    させて前記回転軸を前記一端側に押圧する、前記リール
    本体の他側に設けられた回動つまみをさらに有する、請
    求項3に記載の両軸受リールの制動装置。
  5. 【請求項5】前記両軸受リールは、前記ハンドルからス
    プールへの回転力を係脱するクラッチ機構と、前記クラ
    ッチ機構を操作するためのクラッチ操作レバーとを備
    え、 前記操作レバーは、前記クラッチ操作レバーの近傍に配
    置されている、請求項1から4のいずれかに記載の両軸
    受リールの制動装置。
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