JPH09267224A - ノズル回転位相調整装置及び方法 - Google Patents

ノズル回転位相調整装置及び方法

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JPH09267224A
JPH09267224A JP8102055A JP10205596A JPH09267224A JP H09267224 A JPH09267224 A JP H09267224A JP 8102055 A JP8102055 A JP 8102055A JP 10205596 A JP10205596 A JP 10205596A JP H09267224 A JPH09267224 A JP H09267224A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルの回転位相調整を正確に行うことがで
きるノズル回転位相調整装置及び方法を提供する。 【解決手段】 特定の位置でワークを保持し、これを所
定の位置まで搬送して実装する回転可能なノズル34
と、ノズル4と一体に回転するノズルギア35に係脱自
在に噛合されてノズル34を回転させるθ補正ギア32
と、このθ補正ギア32を駆動させるサーボモータ42
を有した駆動機構と、θ補正ギア32をノズルギア35
に噛合させる位置とノズル34より離れた位置とに移動
させるための切り換え用の機構と、θ補正ギア32と前
記駆動機構との間に配設されて、切り換え用の機構によ
りθ補正ギア32が移動される動きを、このθ補正ギア
32ががノズルギア35に対して平行となる方向からの
動きに代えるカップリング48とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリント回
路板を製造するための実装機において、電子部品を特定
の位置でピックアップし、これを所定の位置まで搬送
し、さらに実装を行うための所定の向きに回転させて実
装するノズルの回転位相調整装置及び方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品をプリント配線板に装着
する作業の自動化が積極的に進められている。
【0003】図8はプリント回路板を製造する実装機の
一例を示す概略構成配置図である。図8において、この
実装機1は、メイン駆動部A2、メイン駆動部B3、ヘ
ッドフレーム部4、メインフレーム部5、手動ハンドル
部6、ロータリーユニット7、前切カッターユニット
8、下切カッターユニット9、Z軸ユニット10、エア
ユニット11、ローディングユニット12、基板搬送ユ
ニット13、基板位置決めユニット14、アンローディ
ングユニット15とで構成されている。
【0004】図9は図8に示した実装機におけるロータ
リーユニット7の構成を概略的に示すもので、このロー
タリーユニット7は、下側に複数のノズルユニット16
が設けられているとともに、このノズルユニット16を
個々に制御するためのメカバルブ部17が設けられてい
る。
【0005】図10はロータリーユニット7におけるス
テーション機能レイアウト図である。すなわち、各ノズ
ルユニット16は、このステーション機能レイアウト図
に示すように、ロータリーユニット7にインデックスさ
れて順次回転されながら、ステーションS1〜S12ま
で間欠的に移動され、各ステーションS1〜S12で所
定の動作を行うようになっている。
【0006】さらに詳述すると、ステーションS1で
は、ワークであるところのパーツ(ここでは電子部品)
の突き上げ、パーツフィード、吸着ノズル下降、吸着メ
カバルブ切換等が行われ、ステーションS2ではパーツ
を保持しているノズルが角度θだけ回転され、パーツの
向きを変える。ここでは、ノズルが後述するθ補正ギア
にて装着姿に近い角度、例えば0゜,90゜,180
゜,270゜の、4種の何れかの角度に回転する。
【0007】ステーションS3では部品(パーツ)高さ
が検出され、ステーションS4ではビジョンP光学及び
ビジョンPノズルが下降され、ステーションS5では実
際にノズルで保持されている角度が画像処理にて測定さ
れる。次いで、ステーションS6にて装着角度と測定角
度の差(△θ)を、後述するθ補正ギアにて角度補正す
る。なお、この角度補正をするのが、本発明の対称とな
る部分である。
【0008】ステーションS7では装着ノズルの下降と
装着メカバルブの切換が行われ、ステーションS8では
ビジョンBが行われる。ステーションS9ではパーツ廃
棄及びノズルチェックが行われ、ステーションS10で
はノズルセレクト及びノズルロックの解除が行われる。
ステーションS11ではノズルが原点(θ=0)に戻さ
れ、ステーションS12ではそのノズルが原点に戻され
たか否かのチェックが行われる。また、ステーションS
12からステーションS1に戻って再び同じ動作が繰り
返される。
【0009】図11乃至図13は実装機における従来の
ノズル回転位相調整装置の一例を示すもので、図11は
その概略側面図、図12はその概略正面図、図13はそ
の概略平面図である。図11乃至図13において、符号
21はユニットベースで、このユニットベース21はロ
ータリーユニット7のフレーム22にボルト23で固定
して取り付けられている。24はユニットベース21に
固定して取り付けられているサーボモータで、このサー
ボモータ24の出力軸24aには出力プーリ25が一体
回転可能に取り付けられている。
【0010】26は揺動ブラケットで、この揺動ブラケ
ット26はユニットベース21に枢軸27を介して回動
可能に取り付けられている。また、この揺動ブラケット
26には、駆動軸28が上下方向に延ばされた状態にし
て回転可能に取り付けられているとともに、リンク片2
9が枢軸30を介してリンク結合されている。さらに、
駆動軸28の上端には入力プーリ31が一体回転可能に
取り付けられ、下端にはθ補正ギア32が一体回転可能
に取り付けられている。加えて、入力プーリ31と出力
プーリ25との間には、エンドレス状のタイミングベル
ト33(図13参照)が張設されており、サーボモータ
24が回転されると、このサーボモータ24の回転は出
力軸24a,出力プーリ25,タイミングベルト33,
入力プーリ31を介して駆動軸28に伝達され、θ補正
ギア32も一体に回転される構造になっている。なお、
図13中において、符号37は揺動ブラケット26を図
11中の矢印b方向に付勢しておくために、フレーム2
2と揺動ブラケット26との間に介装された圧縮スプリ
ングである。
【0011】また、図11に示すように、θ補正ギア3
2と隣接する位置には、ロータリーユニット7のフレー
ム22にノズルユニット16を介して回転可能に取り付
けられているノズル34が配設されている。このノズル
34は、パーツを真空吸着保持することが可能であり、
また周面にはθ補正ギア32と噛合可能なギア35(以
下、これを「ノズルギア35」と言う)が一体回転可能
に取り付けられている。なお、ノズル34は、ノズルギ
ア35と一体に回転調節された後は簡単に回転しないよ
うに、常に適度な負荷が掛けられた状態になっている。
【0012】そして、リンク片29が上方(図11中の
矢印U方向)に移動されて、揺動ブラケット26が枢軸
27を支点として図11中の反時計回り方向(図11中
の矢印a方向)に回動変位されているときには、θ補正
ギア32はノズルギア35と離れて噛合されていない状
態にある。これに対して、リンク片29が下方(図11
中の矢印D方向)に移動されて、揺動ブラケット26が
図11中の時計回り方向(図11中の矢印b方向)に回
動変位されると、θ補正ギア32がノズルギア35に噛
合され、θ補正ギア32とノズルギア35とが一体に回
転する状態になり、この回転でノズル34を回転させ、
このノズル34で保持されているパーツの向きを装着姿
に近い角度に回転させて調整することができる。また、
ノズル34の回転調整が終了したら、リンク片29を上
方に初期位置まで移動させる。すると、揺動ブラケット
26が図11中の時計回り方向に回動変位され、θ補正
ギア32がノズルギア35より離れる。
【0013】したがって、このようにして揺動ブラケッ
ト26を回動させることによって、θ補正ギア32をノ
ズルギア35に対して係脱させ、かつ係合させた状態で
サーボモータ24によりθ補正ギア32を回転させる
と、ノズル34が回転されて、このノズル34で保持さ
れているパーツを任意な装着姿にすることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のノズル回転位相調整装置の構造では、揺動ブラ
ケット26を枢軸27を支点にして回動させ、この回動
変位でθ補正ギア32をノズルギア35に係脱させる構
造をとっている。このため、θ補正ギア32から揺動支
点となる枢軸27までの距離L(図11参照)が長く、
θ補正ギア回転時のノズル34の慣性力により揺動ブラ
ケット26の揺動支点となっている枢軸27に曲げ応力
が発生する。そして、揺動ブラケット26や枢軸27、
及びこの周辺における部材の剛性が低い場合にはθ補正
ギア32が変位し、このため正確な補正ができないと言
う問題点があった。
【0015】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的はノズルの回転位相調整を正確に行
うことができるとともに、コストを下げることが可能な
ノズル回転位相調整装置及び方法を提供することにあ
る。さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で順
次明らかにして行く。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次の技術手段を講じたことを特徴とする。
すなわち、ノズル回転位置位相調整装置にあっては、特
定の位置でワークを保持し、これを所定の位置まで搬送
して実装する回転可能なノズルと、前記ノズルに当接さ
れて前記ノズルを回転させる角度補正用回転手段と、前
記角度補正用回転手段を駆動させる駆動手段と、前記角
度補正用回転手段を前記ノズルに当接される位置とノズ
ルより離れた位置とに切り換え移動させるための手段
と、前記角度補正用手段と前記駆動手段との間に配設さ
れて、前記切り換え手段により前記角度補正用回転手段
が移動される動きを前記ノズルに対して平行となる方向
からの動きに変換するための移動ガイド手段とを備えて
なる構成としたものである。
【0017】また、ノズル回転位置調整方法にあって
は、特定の位置でワークを保持し、これを所定の位置ま
で搬送して実装する回転可能なノズルと、前記ノズルに
当接されて前記ノズルを回転させる角度補正用回転手段
と、前記角度補正用回転手段を前記ノズルに当接される
位置とノズルより離れた位置とに切り換え移動させる手
段とを備え、前記切り換え手段により前記角度補正用回
転手段を前記ノズルに当接させて前記ノズルの回転位相
を調整するノズル回転位相調整方法において、前記角度
補正用回転手段を前記ノズルに対して平行となる方向か
ら当接させて前記角度補正用回転手段の回転を前記ノズ
ルに伝え、前記ノズルの回転位相を調整するようにした
ものである。
【0018】これによれば、ノズルに対して平行となる
方向から角度補正用回転手段を当接させて、この角度補
正用回転手段の回転をノズルに伝え、このノズルの回転
位相を調整するので、角度補正用回転手段側における曲
げ応力の発生を抑えて正確に補正することができる。ま
た、曲げ応力に対する剛性を考慮して、あえて剛性の高
い部材を使用しなくても済む。
【0019】
【発明の実施の形態】図1乃至図5は本発明に係る実装
機におけるノズル回転調整装置の一形態例を示すもの
で、図1はその側面図、図2はその正面図、図3はその
平面図、図4は図1のJ−J線に沿う拡大概略断面図、
図5は図1のK−K線に沿う拡大概略断面図である。な
お、本形態例のノズル回転調整装置は図11乃至図13
に示した従来のノズル回転調整装置に代えて、図8乃至
図10に示したロータリーユニット7に取り付けて使用
できるものである。したがって、図1乃至図5において
図8乃至図13と同一符号を付したものは図8乃至図1
3と同一のものを示している。
【0020】図1乃至図5において、符号41はユニッ
トベースであり、このユニットベース41はロータリー
ユニット7のフレーム22にボルト23で固定して取り
付けられている。42はユニットベース41に固定して
取り付けられているサーボモータで、このサーボモータ
42の出力軸42aには出力ギア43が一体回転可能に
取り付けられている。
【0021】44はユニットベース41に対して上下方
向に向けて配設されている駆動軸で、この駆動軸44の
上側は軸受45(図2参照)を介してユニットベース4
1に回転可能に取り付けられているとともに、下側は軸
受46(図1参照)を介して回転可能に取り付けられて
いる。また、駆動軸44の上端側には、出力ギア43と
噛合された入力ギア47が一体回転可能に取り付けられ
ている。したがって、サーボモータ42が駆動されて出
力軸42aが回転されると、この出力軸42aの回転は
出力ギア43,入力ギア47を介して駆動軸44に伝達
され、この駆動軸44が一体に回転される。なお、サー
ボモータ42〜駆動軸44までの動力伝達系は、駆動手
段91(図1参照)を構成しているものである。
【0022】一方、駆動軸44の下端側にはカップリン
グ48を介して従動軸49が取り付けられている。な
お、この従動軸49は、軸受50を介してブラケット5
1に回転可能に支持されている。また、この従動軸49
にはノズル34と一体に回転するノズルギア35と係脱
可能に噛合されるθ補正ギア32が一体回転可能に取り
付けられている。
【0023】カップリング48は、移動ガイド手段を構
成しているもので、カップリング半体48Aと48Bと
でなる。また、上下のカップリング半体48A,48B
は対称形に形成されており、各カップリング半体48
A,48Bは図6に示す如くレールブロック52、レー
ルガイド53、レールブロック取付板54、レールガイ
ド取付ブラケット55、レールブロックストッパー5
6、クランパー57等で構成されている。さらに、カッ
プリング半体48Aとレールブロック取付板54との間
はボルト58で互いに固定され、レールブロック52と
レールガイド53との間は互いに水平方向にスライド可
能になっている。また、各カップリング半体48A,4
8Bとにおいて、レールブロック52とレールガイド5
3との間は互いに交差する方向にスライドできるように
なっており、カップリング半体48Aのレールブロック
取付板54とカップリング半体48Bのレールガイド取
付ブラケット55との間は、互いにX,Y方向に移動す
る。
【0024】そして、この形態例の構造では、駆動軸4
4の下端がクランパー57を介してカップリング半体4
8Aに固定して取り付けられているとともに、従動軸4
9の上端がクランパー57を介してカップリング半体4
8Bに固定して取り付けられている。また、レールブロ
ック取付板54とレールガイド取付ブラケット55との
間がX,Y方向に移動可能になっていることから、従動
軸49も駆動軸44に対してX,Y方向に自由に平行移
動でき、これによりどの回転位置でも従動軸49の偏心
が可能となる。
【0025】60は回動レバーで、この回動レバー60
はユニットベース41に取り付けられている揺動支点軸
61を介して、そのユニットベース41上に往復回転可
能に取り付けられている。また、回動レバー60の一端
側には枢軸62を介してリンク63が取り付けられ、他
端側には枢軸92及び、この枢軸92でユニットベース
41上に回転可能に取り付けられているローラ64を介
してスライドベース65と連結されているフォーク部6
6が一体に形成されている。
【0026】なお、上記リンク63はユニットベース4
1に取り付けられている軸受67を介して上下方向移動
自在に保持されている。また、軸受67と枢軸62との
間において、リンク63にはブラケット68が固定して
取り付けられており、さらにブラケット68と軸受67
との間にはコイル状に形成された圧縮スプリングバネ6
9が配設されている。そして、この圧縮スプリングバネ
69のバネ作用により、リンク63は常に下方向(図1
中の矢印G方向)に付勢されている。一方、ローラ64
を介してフォーク部66と連結されているスライドベー
ス65とフォーク部66との間には、ローラ64とフォ
ーク部66との間のガタツキを取り除くための引っ張り
コイルスプリング70が配設されている。
【0027】上記スライドベース65は、ブラケット5
1及び後述する保持機構71と共にθ補正ギア32がノ
ズルギア35に対して噛合される位置と噛合が外された
位置とに切り換える手段を構成しているものである。そ
して、このスライドベース65は、スライド機構93を
介してユニットベース41にスライド可能に取り付けら
れており、そのスライド方向はノズル34に対して直角
に移動する水平方向(図1中の矢印E−F方向)となっ
ている。さらに詳述すると、スライド機構93は、図5
に示すように、ガイドプレート72及びボルト73,7
4でユニットベース41の下端に取り付けられている一
対のレール75,76と、スライドベース65の上端に
ボルト77を介して取り付けられているレールブロック
78とで構成されており、レールブロック78をレール
75にスライド自在に係合させて取り付けられている。
また、スライドベース65の他端側には、スライドベー
ス65の本体部分の下側より垂れ下げられた状態でホル
ダー部79が一体に形成され、このホルダー部79に従
動軸49を保持するための保持機構71が配設されてい
る。
【0028】保持機構71は、図4にその細部構造を示
すように、ホルダー部79を左右に貫通している一対の
スライド軸80を有し、このスライド軸80が軸受81
を介してスライド自在に取り付けられている。また、一
対のスライド軸80の一端は、ホルダー部79の一端側
(ブラケット51と反対側)において、一枚のブラケッ
ト82で互いに連結されて一体化されており、さらにブ
ラケット82の中央にはセットネジ83が取り付けられ
ている。なお、このセットネジ83と対応するホルダー
部79の位置にはストッパー84が取り付けられてお
り、セットネジ83のねじ込み量を調整すると、ホルダ
ー部79に対してスライド軸80と一体に移動するブラ
ケット82の位置を調整できる構造になっている。一
方、一対のスライド軸80の他端は、ホルダー部79の
他端側(ブラケット51が対向する側)において、ブラ
ケット51に固定して取り付けられている。また、ブラ
ケット51とホルダー部79との間には隙間X(図4参
照)が設けられているとともに、コイルスプリング85
が圧縮された状態で介装されている。したがって、ブラ
ケット51とホルダー部79との間は、コイルスプリン
グ85の反発力で、平時は互いに隙間Xだけ離された状
態になっている。
【0029】このように構成されたノズル回転調整装置
の動作を次に説明する。まず、ノズル34の回転位相調
整の必要がない場合には、リンク63は圧縮スプリング
バネ69の付勢に抗して上方(図1中の矢印H方向)に
移動され、これに伴い回動レバー60は図1中の反時計
回り方向に駆動され、スライドベース65が図1中の矢
印F方向に移動されている。また、カップリング48の
部分におけるX,Y方向へのスライド許容により、ブラ
ケット51がスライド軸80を介してスライドベース6
5と共に図1中の矢印F方向に変位し、θ補正ギア32
がノズルギア35より離れて噛合が解除されている状態
にある。よって、この状態ではサーボモータ42が回転
しても、この回転はノズルギア35側には伝えられな
い。
【0030】これに対して、ノズル34の回転位相調整
を必要とする場合は、リンク片63を上方に付勢してい
る力が取り除かれる。すると、圧縮スプリングバネ69
の付勢によりリンク片63が下方(図1中の矢印G方
向)に移動されるとともに、これに伴い回動レバー60
が図1中の時計回り方向に駆動されて、切り換え手段の
一部であるスライドベース65が図1中の矢印E方向に
移動される。また、移動ガイド手段であるカップリング
48の部分におけるスライド許容により、ブラケット5
1がスライド軸80を介してスライドベース65と共に
図1中の矢印E方向に変位し、θ補正ギア32がノズル
ギア35に噛合された状態になる。なお、このときにお
けるスライドベース65の移動は、レール75,76と
レールブロック78との係合により水平移動となり、こ
のレールブロック78と一体的に移動されるブラケット
51も、カップリング48によって水平移動される。な
お、このとき従動軸49が移動されるストロークは約2
ミリメートル(mm)である。したがって、補正ギア32
もノズルギア35の歯面に対して平行に約2mm移動され
て噛合し、しかも水平移動されることによって従動軸4
9側における曲げ応力の発生を抑える。また、θ補正ギ
ア32がノズルギア35に噛合された後も、スライドベ
ース65を介してブラケット51をさらにノズル34側
に押し付ける力が働くと、ブラケット51とホルダー部
79との間に介装されているコイルスプリング85が圧
縮されながらスライド軸80とホルダー部79との間が
滑り、この滑りにより過剰な移動を吸収してθ補正ギア
32とノズルギア35との間に余分な負荷を掛けずにバ
ックラッシをとる。
【0031】また、この状態でサーボモータ42が回転
されると、このサーボモータ42の回転が出力軸42
a、出力ギア43、入力ギア47を介して駆動軸44に
伝達されるとともに、さらにカップリング48、従動軸
49、θ補正ギア32、ノズルギア35を介してノズル
34を回転させ、このノズル34で保持されているパー
ツ(ワーク)の向きを装着姿に近い角度に回転調整する
ことができる。
【0032】一方、ノズル34の回転調整が終了した
ら、サーボモータ42の回転を停止させるとともに、リ
ンク片63を上方(図1中の矢印H方向)に初期位置ま
で移動させる。すると、回動レバー60、スライドベー
ス65、ブラケット51が図1中の矢印F方向に移動さ
れ、θ補正ギア32がノズルギア35より離れる。
【0033】したがって、本形態例ではリンク片63を
上下方向(図1中の矢印H−G方向)に移動させると、
回動レバー60を介してスライドベース65が水平方向
(図1中の矢印E−F方向)に移動されるとともに、こ
れに伴ってブラケット51が水平方向に移動され、θ補
正ギア32がノズルギア35に平行に係脱されることに
なるので、係脱時における曲げ応力の発生を抑えて正確
な補正を行うことができる。また、曲げ応力に対する剛
性を考慮して、θ補正ギア32及びノズルギア35や、
これらの周辺部材にあえて剛性の高い部材を使用しなく
ても済むことになる。これにより、比較的安価な部材を
使用して構成できるのでコストを下げることも可能にな
る。
【0034】なお、移動ガイド手段となるカップリング
48は、駆動軸44側の回転を従動軸49側に伝え、か
つ従動軸49が水平に移動自在で、この従動軸49に取
り付けられているθ補正ギア32をノズルギア35に対
して平行に係脱させることができる滑り継手の構造であ
れば、本形態例で示した構造に限ることなく、これ以外
の構造、例えばオルダム継手等を使用しても差し支えな
いものである。また、プリント回路板を製造する実装機
を一例として説明したが、プリント回路板を製造する場
合の実装に限ることなく、一般の部品(ワーク)を所定
の位置に組み込む自動機にも同様にして適用できるもの
である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば補
正時における曲げ応力の発生を抑えて正確に補正するこ
とができるとともに、比較的安価な部材を使用してコス
トを下げ、安価に提供することができる等の効果が期待
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例として示すノズル回転調整装
置の側面図である。
【図2】本発明の一形態例として示すノズル回転調整装
置の正面図である。
【図3】本発明の一形態例として示すノズル回転調整装
置の平面図である。
【図4】図1のJ−J線に沿う拡大概略断面図である。
【図5】図1のK−K線に沿う拡大概略断面図である。
【図6】本発明装置に使用しているカップリングの概略
断側面図である。
【図7】本発明装置に使用しているカップリングの平面
図である。
【図8】実装機の一例を示す概略構成配置図である。
【図9】図8に示した実装機におけるロータリーユニッ
トの構成を概略的に示す斜視図である。
【図10】図9に示したロータリーユニットにおけるス
テーション機能レイアウト図である。
【図11】従来のノズル回転位相調整装置の概略側面図
である。
【図12】従来のノズル回転位相調整装置の概略側面図
である。
【図13】従来のノズル回転位相調整装置の概略平面図
である。
【符号の説明】
7 ロータリーユニット 24 サーボモータ 32 θ補正ギア 34 ノズル 35 ノズルギア 42 サーボモータ 44 駆動軸 48 カップリング(移動ガイド手段) 49 従動軸 91 駆動手段 93 スライド機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の位置でワークを保持し、これを所
    定の位置まで搬送して実装する回転可能なノズルと、 前記ノズルに当接されて前記ノズルを回転させる角度補
    正用回転手段と、 前記角度補正用回転手段を駆動させる駆動手段と、 前記角度補正用回転手段を前記ノズルに当接される位置
    とノズルより離れた位置とに切り換え移動させるための
    手段と、 前記角度補正用手段と前記駆動手段との間に配設され
    て、前記切り換え手段により前記角度補正用回転手段が
    移動される動きを前記ノズルに対して平行となる方向か
    らの動きに変換するための移動ガイド手段と、 を備えることを特徴とするノズル回転位相調整装置。
  2. 【請求項2】 角度補正用回転手段にはギアが設けられ
    ているとともに、前記ノズルの周面には前記角度補正用
    回転手段側の前記ギアが係脱可能に噛合されるギアを一
    体回転可能に設けた請求項1に記載のノズル回転位相調
    整装置。
  3. 【請求項3】 前記角度補正用回転手段が移動される動
    きを、前記角度補正用回転手段が前記ノズルに対して平
    行となる方向からの動きに変換するための手段として、
    前記角度補正用回転手段の回転軸が前記ノズルに対して
    平行となる方向に移動するのを許容する滑り継手を設け
    た請求項1に記載のノズル回転位相調整装置。
  4. 【請求項4】 特定の位置でワークを保持し、これを所
    定の位置まで搬送して実装する回転可能なノズルと、前
    記ノズルに当接されて前記ノズルを回転させる角度補正
    用回転手段と、前記角度補正用回転手段を前記ノズルに
    当接される位置とノズルより離れた位置とに切り換え移
    動させる手段とを備え、前記切り換え手段により前記角
    度補正用回転手段を前記ノズルに当接させて前記ノズル
    の回転位相を調整するノズル回転位相調整方法におい
    て、 前記角度補正用回転手段を前記ノズルに対して平行とな
    る方向から当接させて前記角度補正用回転手段の回転を
    前記ノズルに伝え、前記ノズルの回転位相を調整するこ
    とを特徴とするノズル回転位相調整方法。
  5. 【請求項5】 角度補正用回転手段と前記ノズルの周面
    に、互いに係脱可能に噛合されるギアを各々一体回転可
    能に設けた請求項4に記載のノズル回転位相調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108268058A (zh) * 2018-02-09 2018-07-10 威海科莱默自动化设备有限公司 一种角度调整机及其调整方法
CN109352303A (zh) * 2018-12-06 2019-02-19 苏州贝亚特精密自动化机械有限公司 喷嘴装配专机

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