JPH09261988A - 直流モータ制御装置 - Google Patents

直流モータ制御装置

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JPH09261988A
JPH09261988A JP8069791A JP6979196A JPH09261988A JP H09261988 A JPH09261988 A JP H09261988A JP 8069791 A JP8069791 A JP 8069791A JP 6979196 A JP6979196 A JP 6979196A JP H09261988 A JPH09261988 A JP H09261988A
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JP
Japan
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motor
rotation speed
drive current
air flow
optimum
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Application number
JP8069791A
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English (en)
Inventor
Yasuhide Ikeuchi
康秀 池内
Tomio Miyake
富雄 三宅
Akio Oya
彰夫 大屋
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動電流や回転数を用いた制御を正確かつ迅
速に行える直流モータ制御装置を提供する。 【解決手段】 直流モータ5の回転数を検出する回転数
検出手段15と、直流モータ5の駆動電流に関する情報
を検出する駆動電流検出手段16と、回転数検出手段1
5からの検出出力と駆動電流検出手段16からの検出出
力とを含む情報に基づいて直流モータ5の駆動電圧を制
御するモータ制御手段20とを備えた直流モータ制御装
置であって、駆動電流検出手段16からの検出出力を微
分してモータ制御手段20に出力することにより、直流
モータ5の駆動電流の時間的な変化率を直流モータ5の
駆動電圧に帰還させる微分手段24を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、直流モータの回
転数を検出する回転数検出手段と、直流モータの駆動電
流に関する情報を検出する駆動電流検出手段と、回転数
検出手段からの検出出力と駆動電流検出手段からの検出
出力とを含む情報に基づいて直流モータの駆動電圧を制
御するモータ制御手段とを備えた直流モータ制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直流モータ制御装置は、一般に、
直流モータの回転数を検出し、それに基づいてモータ制
御電圧を変化させて、このモータ制御電圧に応じて直流
モータの駆動電圧を制御する構成であった。
【0003】ところで、直流モータの動作状態における
状態方程式は、下記数式1および数式2によって表さ
れ、これらから伝達関数を求めてブロック線図を描く
と、図15のようになる。ここで、Lは巻線のインダク
タンス、Rは巻線の抵抗、Jはロータの慣性係数、Bは
ロータおよび軸の粘性係数、KT はトルク定数、Ke
逆起電力定数、TL は外乱トルク、Vは駆動電圧、Iは
巻線を流れる電流すなわち駆動電流、Nは回転数であ
る。
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】上記数式1および数式2ならびに図15か
ら判るように、電源電圧の変動などによって駆動電圧V
が変化した場合、所定の応答速度で駆動電流Iが変化
し、その駆動電流Iの変化によって所定の応答速度で回
転数Nが変化して、その回転数Nの変化が駆動電圧Vに
フィードバックされて、駆動電圧Vの変化による駆動電
流Iや回転数Nの変化を妨げるように作用する。
【0007】このため、駆動電圧Vの変化による駆動電
流Iおよび回転数Nの変化が大きく、しかもそれらが過
渡状態から定常状態に戻るまでに要する時間も長い。
【0008】したがって、このような直流モータの制御
方式として、従来のように、回転数Nを検出し、それに
基づいてモータ制御電圧VS を変化させて、このモータ
制御電圧VS に応じて駆動電圧Vを制御するというよう
な制御方式を採用した場合、たとえば図16に示すよう
に、駆動電圧Vの変化により、駆動電流Iおよび回転数
Nが大きく変化し、しかも定常状態に戻るまでの時間も
長い。また、定常状態においても、駆動電圧Vは常に若
干変動しているが、それによる駆動電流Iの変動も比較
的大きい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、上記
従来の直流モータ制御装置では、駆動電流Iや回転数N
を用いた制御を正確に行えないという課題があった。た
とえば、直流モータを燃焼器のファンを駆動するために
用い、駆動電流Iと回転数Nとにより送風流路の流路抵
抗を演算して、その流路抵抗と燃焼量とに応じた最適回
転数でファンを回転させるような場合、駆動電流Iと回
転数Nとの定常状態における数値により流路抵抗を演算
する必要があるため、電源電圧の変動などにより駆動電
圧Vが変動して駆動電流Iおよび回転数Nが過渡状態に
なったときには、流路抵抗を正確に演算できない。しか
も駆動電流Iおよび回転数Nの変化が大きいと、流路抵
抗の演算結果が実際の値から大きく外れ、送風量が不適
切になって燃焼に悪影響を及ぼす事態に至ることも考え
られる。
【0010】また、駆動電圧Vの小さな変動により駆動
電流Iが常に変動するので、駆動電流Iの検出のために
検出回路以降の回路の時定数を大きくする必要があり、
このために検出の時間遅れが大きいという課題もあっ
た。
【0011】本願発明は上記の点に鑑みて提案されたも
ので、駆動電流や回転数を用いた制御を正確かつ迅速に
行える直流モータ制御装置を提供することを、その目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0013】すなわち、本願の請求項1に記載した発明
は、直流モータの回転数を検出する回転数検出手段と、
直流モータの駆動電流に関する情報を検出する駆動電流
検出手段と、回転数検出手段からの検出出力と駆動電流
検出手段からの検出出力とを含む情報に基づいて直流モ
ータの駆動電圧を制御するモータ制御手段とを備えた直
流モータ制御装置であって、駆動電流検出手段からの検
出出力を微分してモータ制御手段に出力することによ
り、直流モータの駆動電流の時間的な変化率を直流モー
タの駆動電圧に帰還させる微分手段を設けたことを特徴
としている。
【0014】この直流モータ制御装置によれば、微分手
段が、駆動電流検出手段からの検出出力を微分してモー
タ制御手段に出力することにより、直流モータの駆動電
流の時間的な変化率を直流モータの駆動電圧に帰還させ
るので、電源電圧の変動などにより駆動電圧が変化して
巻線電流すなわち駆動電流が変化すると、その変化率が
直ちに駆動電圧に帰還されることから、駆動電流の変化
を小さく抑えることができる。したがって、駆動電流や
回転数を用いた制御を正確かつ迅速に行える。さらに、
定常的な電源電圧の若干の変動などに起因する駆動電流
の変動をほとんどなくすことができるので、駆動電流の
検出のために検出回路以降の回路の時定数を大きくする
必要がなくなり、検出の時間遅れを減少せることができ
る。
【0015】直流モータは、直流電力で駆動できるモー
タであればよく、たとえば三相ブラシレスモータなど、
その種類は問わない。回転数検出手段は、たとえば直流
モータに内蔵されたホール素子などにより構成できる
が、これに限るものではなく、たとえばロータリーエン
コーダなどを用いてもよい。駆動電流検出手段は、たと
えば非接触式の検流器などにより構成できるが、これに
限るものではない。モータ制御手段は、たとえば可変電
圧式スイッチングレギュレータなどにより構成できる
が、これに限らず、PWM方式により駆動電圧を可変さ
せるものであってもよい。微分手段としては、たとえば
演算増幅器を用いた微分回路などを用いることができ
る。微分手段の出力は、駆動電圧を制御するためのモー
タ制御電圧と合成してもよいし、駆動電圧と直接合成し
てもよい。
【0016】また、本願の請求項2に記載した発明は、
燃焼器の送風流路に配置された送風用のファンを回転さ
せる直流モータに電源を供給して直流モータを回転させ
る直流モータ制御装置であって、燃焼器の燃焼量に基づ
いて最適送風量を判別する最適送風量判別手段と、直流
モータの回転数を検出する回転数検出手段と、直流モー
タの駆動電流に関する情報を検出する駆動電流検出手段
と、駆動電流検出手段からの検出出力と回転数検出手段
からの検出出力とに基づいて送風流路の流路抵抗を判別
する流路抵抗判別手段と、最適送風量判別手段により判
別された最適送風量と流路抵抗判別手段により判別され
た流路抵抗とに基づいて直流モータの最適回転数を判別
する最適回転数判別手段と、最適回転数判別手段による
判別結果と回転数検出手段からの検出出力とに基づいて
直流モータの駆動電圧を制御するモータ制御手段と、駆
動電流検出手段からの検出出力を微分してモータ制御手
段に出力することにより、直流モータの駆動電流の時間
的な変化率を直流モータの駆動電圧に帰還させる微分手
段とを設けたことを特徴としている。
【0017】この直流モータ制御装置によれば、請求項
1記載の直流モータ制御装置による効果に加えて、最適
回転数判別手段により、燃焼量に応じた最適送風量と送
風流路の流路抵抗とに基づいて直流モータの最適回転数
を判別し、モータ制御手段により、最適回転数となるよ
うに直流モータを駆動するので、送風流路の流路抵抗に
応じた適切なモータ回転数を常に維持できる。したがっ
て、流路抵抗が変化しても、常に最適燃焼を維持でき
る。
【0018】また、本願の請求項3に記載した発明は、
燃焼器の送風流路に配置された送風用のファンを回転さ
せる直流モータに電源を供給して直流モータを回転させ
る直流モータ制御装置であって、燃焼器の燃焼量に基づ
いて最適送風量を判別する最適送風量判別手段と、直流
モータの回転数を検出する回転数検出手段と、直流モー
タの駆動電流に関する情報を検出する駆動電流検出手段
と、駆動電流検出手段からの検出出力と回転数検出手段
からの検出出力とに基づいて送風流路の流路抵抗を判別
する流路抵抗判別手段と、流路抵抗判別手段により判別
された流路抵抗と回転数検出手段からの検出出力とに基
づいて現実の送風量を推測する送風量推測手段と、最適
送風量判別手段により判別された最適送風量と送風量推
測手段により推測された現実の送風量との偏差に基づい
て直流モータの最適回転数を判別する最適回転数判別手
段と、最適回転数判別手段による判別結果と回転数検出
手段からの検出出力とに基づいて直流モータの駆動電圧
を制御するモータ制御手段と、駆動電流検出手段からの
検出出力を微分してモータ制御手段に出力することによ
り、直流モータの駆動電流の時間的な変化率を直流モー
タの駆動電圧に帰還させる微分手段とを設けたことを特
徴としている。
【0019】この直流モータ制御装置によれば、請求項
1記載の直流モータ制御装置による効果に加えて、最適
回転数判別手段により、燃焼量に応じた最適送風量と推
測された現実の送風量との偏差に基づいて直流モータの
最適回転数を判別し、モータ制御手段により、最適回転
数となるように直流モータを駆動するので、風速センサ
などの風量検知手段を送風流路に設置することなく、現
実の送風量を推測して直流モータを適切に制御できる。
したがって、流路抵抗などが変化しても、常に最適燃焼
を維持できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0021】図1は本願発明に係る直流モータ制御装置
を備えた給湯装置の概略構成図であって、給湯装置のケ
ーシング1の内部には、バーナ2と熱交換器3とが配置
されている。ケーシング1に連続するファンケース4の
内部には、直流モータ5により駆動されるシロッコファ
ン6が設置されており、ケーシング1の上部には、排気
口7が形成されている。バーナ2には、ガスあるいは石
油などの燃料を供給するための燃料供給管8が接続され
ており、熱交換器3には、水を供給するための給水管1
0が接続されている。燃料供給管8および給水管10に
はバルブ11,12が介装されており、これらバルブ1
1,12は給湯制御部13により制御される。
【0022】直流モータ制御装置は、直流モータ5から
の回転パルスに基づいて直流モータ5の回転数を検出す
る回転数検出手段15と、直流モータ5の駆動電流に関
する情報を検出する駆動電流検出手段16と、駆動電流
検出手段16からの検出値と回転数検出手段15により
検出された回転数とに基づいてケーシング1およびファ
ンケース4内の送風流路の流路抵抗を判別する流路抵抗
判別手段17と、バーナ2の燃焼量すなわち給湯制御部
13からの燃料供給量に応じた信号に基づいて最適送風
量を判別する最適送風量判別手段18と、最適送風量判
別手段18により判別された最適送風量と流路抵抗判別
手段17により判別された流路抵抗とに基づいて直流モ
ータ5の最適回転数を判別する最適回転数判別手段19
と、最適回転数判別手段19により判別された最適回転
数となるように直流モータ5を駆動するモータ制御手段
20と、流路抵抗判別手段17により判別された流路抵
抗に基づいて燃焼の異常を判別する異常判別手段21
と、異常判別手段21により燃焼の異常と判別されたと
きに給湯制御部13に停止信号を出力してバーナ2の燃
焼を停止させる異常処理手段22と、駆動電流検出手段
16からの検出出力を微分してモータ制御手段20に出
力することにより、直流モータ5の駆動電流の時間的な
変化率を直流モータ5の駆動電圧に帰還させる微分手段
24とを備えている。なお、流路抵抗判別手段17と最
適送風量判別手段18と最適回転数判別手段19と異常
判別手段21と異常処理手段22とは、マイクロコンピ
ュータ23により実現されている。
【0023】図2は直流モータ5の回路図であって、直
流モータ5は、複数のホール素子25と、スイッチング
制御手段26と、端子27a〜27eと、駆動コイル
U,V,Wと、トランジスタQ1〜Q16と、ダイオー
ドD1〜D6と、抵抗器R1〜R29と、キャパシタC
1とを備えている。ICからなるスイッチング制御手段
26は、ホール素子25からの検出信号に基づいてトラ
ンジスタQ1〜Q6をオン・オフさせ、スイッチング制
御を行う。端子27aには直流電圧VCCが入力され、
スイッチング制御手段26などに供給される。端子27
bは接地されている。端子27cからはスイッチング制
御手段26からトランジスタQ16を介して直流モータ
5の回転数に応じた回転パルスVFGが出力される。端
子27dには駆動電圧VDCが印加され、駆動コイル
U,V,Wに供給される。直流モータ5の回転数は端子
27dに印加される駆動電圧VDCによって決定され
る。端子27eからは駆動コイルU,V,Wに流れる駆
動電流が出力される。なお、直流モータ5の回路構成は
周知であるので、具体的な接続状態の説明は省略する。
【0024】図3は駆動電流検出手段16の回路図であ
って、この駆動電流検出手段16は、直流モータ5に内
蔵されており、入力端子29と、出力端子30と、カレ
ントトランスCT1と、演算増幅器OP1,OP2と、
可変抵抗器VR1,VR2と、抵抗器R30〜R35
と、キャパシタC2,C3とを備えている。入力端子2
9は、カレントトランスCT1を介して接地されている
と共に、直流モータ5の端子27eに接続されている。
すなわち、直流モータ5の駆動コイルU,V,Wを流れ
た駆動電流は、カレントトランスCT1を通って電源に
帰る。カレントトランスCT1の出力端には抵抗器R3
0が接続されており、この抵抗器R30の一端は接地さ
れている。抵抗器R30の他端は演算増幅器OP1の非
反転入力端に接続されている。演算増幅器OP1の反転
入力端は抵抗器R31を介して接地されており、演算増
幅器OP1の出力端と反転入力端との間には抵抗器R3
2とキャパシタC2との並列回路が接続されている。演
算増幅器OP1の出力端は抵抗器R34を介して演算増
幅器OP2の反転入力端に接続されており、直流電圧V
CCと接地との間には抵抗器R33と可変抵抗器VR1
との直列回路が介装されている。可変抵抗器VR1の摺
動子は演算増幅器OP2の非反転入力端に接続されてお
り、演算増幅器OP2の出力端は出力端子30と可変抵
抗器VR2の一端とに接続されている。可変抵抗器VR
2の他端は、抵抗器R35とキャパシタC3との並列回
路を介して演算増幅器OP2の反転入力端に接続されて
いる。
【0025】図4は微分手段24の回路図であって、抵
抗器R36の一端は駆動電流検出手段16の出力端子3
0に接続されており、抵抗器R36の他端はキャパシタ
C4の一端に接続されている。キャパシタC4の他端は
演算増幅器OP3の反転入力端および抵抗器R37の一
端に接続されている。抵抗器R37の他端は出力端子3
1および演算増幅器OP3の出力端に接続されている。
演算増幅器OPの非反転入力端は接地されている。この
微分回路は周知であるので、詳細な動作説明は省略す
る。
【0026】図5はモータ制御手段20の回路ブロック
図であって、このモータ制御手段20は、整流回路3
2、スイッチングレギュレータ33、制御電圧発生部3
4、およびキャパシタC5を備えている。整流回路32
は、商用電源35の電力を全波整流する。スイッチング
レギュレータ33は、キャパシタC5により平滑化され
た直流電力をスイッチングして、PAM方式により制御
電圧発生部34からのモータ制御電圧に応じた直流電圧
を駆動電圧VDCとして出力する。制御電圧発生部34
は、最適回転数判別手段19からの最適回転数と回転数
検出手段15からの回転数とに基づいて制御電圧を生成
し、さらにその制御電圧から微分手段24の出力を減算
してモータ制御電圧としてスイッチングレギュレータ3
3の電圧制御端に出力する。
【0027】制御電圧発生部34の出力部は、抵抗器R
38〜R42と演算増幅器OP4とを備えている。抵抗
器R38の一端には、最適回転数判別手段19からの最
適回転数と回転数検出手段15からの回転数との偏差に
応じた制御電圧が入力される。抵抗器R38の他端は抵
抗器R39,R40の一端と演算増幅器OP4の非反転
入力端とに接続されており、抵抗器R39の他端は微分
手段24の出力端子31に接続されている。演算増幅器
OPの反転入力端は抵抗器R41,42の一端に接続さ
れており、抵抗器R40,R41の他端は接地されてい
る。抵抗器R42の他端は演算増幅器OP4の出力端お
よびスイッチングレギュレータ33の電圧制御端に接続
されている。したがって、制御電圧から微分手段24の
出力を減算したモータ制御電圧が演算増幅器OP4から
スイッチングレギュレータ33の電圧制御端に出力され
る。
【0028】次に、上記給湯装置の動作について、図6
に示すフローチャートを参照しながら説明する。図外の
リモートコントローラからコントローラに運転指令が入
力されると、給湯制御部13が、バルブ11,12や図
外のイグナイタなどを制御し、点火動作を開始すると共
に、最適送風量判別手段18にバーナ2の燃焼量すなわ
ちバルブ11の開弁量に応じた信号を出力する。これに
より最適送風量判別手段18が、給湯制御部13からの
信号に基づいて、バーナ2の燃焼量に応じた最適な送風
量を演算する(S1)。
【0029】この時点では直流モータ5は回転しておら
ず、流路抵抗判別手段17による判別結果が最適回転数
判別手段19に供給されないので、最適回転数判別手段
19は、予め設定された例えば毎分3000回転程度の
初期回転数に対応した信号をモータ制御手段20に出力
する(S2)。これによりモータ制御手段20が、初期
回転数で回転するように直流モータ5に駆動電圧VDC
を供給し、直流モータ5を駆動する。
【0030】次に、異常判別手段21が、内蔵している
タイマを起動させる(S3)。具体的には、マイクロコ
ンピュータ23のCPUに内蔵されているレジスタをダ
ウンカウンタとして使用し、プログラムによりダウンカ
ウンタに所定値を設定して、所定周期のクロック信号に
よりダウンカウンタの内容を1ずつ減算していく。
【0031】次に、駆動電流検出手段16が、直流モー
タ5の駆動電流を検出する(S4)。すなわち、直流モ
ータ5の駆動コイルU,V,Wを流れた駆動電流は、図
3に示すように、直流モータ5の端子27eから駆動電
流検出手段16の入力端子29に流入し、カレントトラ
ンスCT1を通って電源に帰る。したがってカレントト
ランスCT1には直流モータ5の駆動電流に応じた電圧
が誘起され、これが抵抗器R30に印加され、演算増幅
器OP1の非反転入力端に入力される。演算増幅器OP
1は、非反転入力端に入力された電圧を抵抗器R31,
R32で決まる増幅率で増幅し、抵抗器R34を介して
演算増幅器OP2の反転入力端に供給する。これにより
演算増幅器OP2は、演算増幅器OP2の非反転入力端
に入力される電圧と演算増幅器OP1の出力電圧との差
電圧を、可変抵抗器VR2と抵抗器R34,R35とに
よって決まる増幅率で増幅し、検出電圧Eとして出力端
子30に出力する。この検出電圧Eは流路抵抗判別手段
17に供給される。
【0032】ここで、演算増幅器OP2の非反転入力端
に入力される電圧は、可変抵抗器VR1の摺動子を移動
させることにより変化する。すなわち、可変抵抗器VR
1の摺動子を移動させると、演算増幅器OP2によって
増幅される、演算増幅器OP1の出力電圧との差電圧が
変化するので、カレントトランスCT1を流れる駆動電
流と出力端子14に表れる検出電圧Eとの関係が変化す
る。したがって、図7に示すように、直流モータ5の回
転数Nと出力端子30に表れる検出電圧Eとの関係は、
可変抵抗器VR1の摺動子を移動させることにより、例
えば実線の状態から破線の状態へとレベルがシフトす
る。この結果、製造時に個々の直流モータ5の回転数と
駆動電流との特性のレベルにばらつきがある場合、それ
を可変抵抗器VR1により調整して予め検出特性を調整
しておくことができる。
【0033】また、可変抵抗器VR2の摺動子を移動さ
せると、可変抵抗器VR2の抵抗値が変化するので、帰
還率が変化し、演算増幅器OP2の増幅率が変化するこ
とから、カレントトランスCT1を流れる駆動電流と出
力端子30に表れる検出電圧Eとの関係が変化する。し
たがって、図8に示すように、直流モータ5の回転数N
と出力端子30に表れる検出電圧Eとの関係は、可変抵
抗器VR2の摺動子を移動させることにより、例えば実
線の状態から破線の状態へと傾きが変化する。この結
果、製造時に個々の直流モータ5の回転数と駆動電流と
の特性の傾きにばらつきがある場合、それを可変抵抗器
VR2により調整して予め検出特性を調整しておくこと
ができる。
【0034】次に、回転数検出手段15が、直流モータ
5のホール素子25からの回転パルスに基づいて、直流
モータ5の回転数を検出する(S5)。
【0035】次に、流路抵抗判別手段17が、駆動電流
検出手段16からの検出電圧Eと回転数検出手段15か
らの回転数に対応した信号とに基づいて、ファンケース
4およびケーシング1内の送風流路の流路抵抗Φを判別
する(S6)。すなわち、直流モータ5の回転数Nと駆
動電流Iとの関係は、図9に示すように、流路抵抗Φに
応じて変化するので、回転数Nと駆動電流Iと流路抵抗
Φとの関係のデータを予めメモリなどに保持しておくこ
とにより、回転数Nと駆動電流Iとから流路抵抗Φを決
定できる。例えば、回転数NがN1のときに駆動電流I
がI0になり、あるいは回転数NがN2のときに駆動電
流IがI1になれば、流路抵抗ΦがΦ1であると判断で
き、回転数NがN0のときに駆動電流IがI0になれ
ば、流路抵抗ΦがΦ0であると判断できる。なお、Φ0
はΦ1よりも小さい。また、この流路抵抗Φは、直流モ
ータ5の回転数をN、駆動電流をIとすれば、例えば実
験的に下記数式3により求められる。ただし、g
(N)、f(N)は回転数Nの関数である。あるいは、
別の実験式として、下記数式4により求められる。
【0036】
【数3】
【0037】
【数4】
【0038】次に、異常判別手段21が、流路抵抗判別
手段17により判別された流路抵抗Φが、予め決められ
た下限値ΦLと上限値ΦHとの間に入っているか否かを
判断する(S7)。すなわち、流路抵抗Φが下限値ΦL
と上限値ΦHとの間から外れた領域を図10に斜線で示
しているが、流路抵抗Φがこのような値になった場合、
直流モータ5の回転数Nを制御しても適切な送風量を確
保できないので、異常状態と判断する必要があり、流路
抵抗Φが下限値ΦLと上限値ΦHとの間に入っていれ
ば、直流モータ5の回転数を制御することにより適切な
送風量を確保できるので、正常状態であると判断でき
る。なお、図10の第1象限は直流モータ5の回転数N
と駆動電流Iと流路抵抗Φとの関係を表しており、第4
象限は直流モータ5の回転数Nと送風量Qと流路抵抗Φ
との関係を表している。
【0039】異常判別手段21は、流路抵抗Φが下限値
ΦLと上限値ΦHとの間に入っていれば(S7:YE
S)、正常と判別して、内蔵しているタイマをクリアす
る(S8)。このタイマは、クリアされると直ちに再起
動して、計時動作を再開する。
【0040】次に、最適回転数判別手段19が、流路抵
抗判別手段17により判別された流路抵抗Φと最適送風
量判別手段18により判別された最適送風量とに基づい
て、最適回転数を演算する(S9)。すなわち、図9に
示すように、直流モータ5の回転数Nと送風量Qとの関
係は流路抵抗Φによって変化するので、最適送風量が得
られるように流路抵抗Φに応じて最適回転数を判別する
のである。この最適回転数Nsは、最適送風量をQ0と
し、基準となる流路抵抗Φ0と燃焼量とに基づいて決定
された基準回転数をNgとすると、例えば下記数式5の
実験式により求められる。あるいは、別の実験式とし
て、下記数式6によっても求められる。
【0041】
【数5】
【0042】
【数6】
【0043】さらに、最適回転数判別手段19が、演算
した最適回転数をモータ制御手段20に出力する(S1
0)。
【0044】これにより、モータ制御手段20が、最適
回転数判別手段19からの最適回転数と回転数検出手段
15からの実際の回転数とに基づいて、直流モータ5が
最適回転数となるように直流モータ5を駆動する。
【0045】次に、最適送風量判別手段18が、給湯制
御部13からの信号に基づいて燃焼量に変更があったか
否かを判断し(S11)、変更がなければ(S11:N
O)、マイクロコンピュータ23が、リモートコントロ
ーラから運転終了の指示が入力されたか否かを判断し
(S12)、入力されていなければ(S12:NO)、
S5に戻る。入力されていれば(S12:YES)、ル
ーチンを終了する。
【0046】S11において、最適送風量判別手段18
が燃焼量に変更があったと判断すれば(S11:YE
S)、S1に戻る。
【0047】S7において、異常判別手段21が、流路
抵抗Φが予め決められた下限値ΦLと上限値ΦHとの間
に入っていないと判断すれば、(S7:NO)、さらに
異常判別手段21が、内蔵のタイマがタイムアップして
いるか否かを判断し(S13)、タイムアップしていな
ければ(S13:NO)、S9に進む。タイムアップし
ていれば(S13:YES)、異常処理手段22に異常
である旨を出力する。すなわち、流路抵抗Φは風の影響
などにより絶えず変化する場合があるので、流路抵抗Φ
が所定時間以上にわたって異常な値になったときにの
み、異常状態と判断するのである。
【0048】次に、異常処理手段22が、異常判別手段
21からの異常である旨の信号が入力されることによ
り、給湯制御部13に異常信号を出力してバーナ2の燃
焼を停止させるなどの異常処理を行って(S14)、ル
ーチンを終了する。
【0049】ところで、商用電源35の電圧変動などで
直流モータ5の駆動電圧VDCが変化した場合、直流モ
ータ5の巻線電流すなわち駆動電流Iが変化する。この
駆動電流Iは駆動電流検出手段16により電圧に変換さ
れ、微分手段24により微分されて、モータ制御手段2
0に供給される。すなわち、駆動電流Iの時間的変化率
がモータ制御手段20に入力されて、制御電圧発生部3
4により、最適回転数判別手段19からの最適回転数N
sと回転数検出手段15からの回転数Nとに基づいて生
成された制御電圧から減算され、その減算された電圧が
モータ制御電圧VS としてスイッチングレギュレータ3
3の電圧制御端に出力される。したがって、スイッチン
グレギュレータ33の出力電圧すなわち直流モータ5の
駆動電圧VDCは、直流モータ5の駆動電流Iの変化率
が帰還されることによって直ちに補正され、直流モータ
5の駆動電流Iおよび回転数Nの変化が迅速に抑制され
る。
【0050】すなわち、直流モータ5と微分手段24と
のブロック線図は、等価的に図11に示すようになり、
モータ制御手段20のスイッチングレギュレータ33に
入力される整流・平滑電圧Vが変動した場合、モータ制
御電圧VS 、駆動電流I、および回転数Nは図12に示
すように変化する。図12からも明らかなように、図1
6に示す従来の場合と比較して、整流・平滑電圧Vの変
動による駆動電流Iおよび回転数Nの変化が非常に小さ
い。しかも、整流・平滑電圧Vの定常的な若干の変動に
対して、駆動電流Iはほとんど変化していない。これ
は、整流・平滑電圧Vが立ち下がると、駆動電圧VDC
が低下し、駆動電流Iも減少し始めるが、その微分値が
モータ制御電圧VS から減算されるので、モータ制御電
圧VS が急激に立ち上がり、その結果、駆動電圧VDC
が上昇するので、駆動電流Iの変化が抑制されるためで
ある。逆に、整流・平滑電圧Vが立ち上がると、駆動電
圧VDCが上昇し、駆動電流Iも増加し始めるが、その
微分値がモータ制御電圧VSから減算されるので、モー
タ制御電圧VS が急激に立ち下がり、その結果、駆動電
圧VDCが低下するので、駆動電流Iの変化が抑制され
る。なお図11において、βは駆動電流Iの微分値のフ
ィードバックゲインを決定する定数である。
【0051】図13は別の実施形態における直流モータ
制御装置を備えた給湯装置の概略構成図であって、図1
に示す給湯装置と異なる点は、マイクロコンピュータ2
3により実現される構成要素として、流路抵抗判別手段
17により判別された流路抵抗と回転数検出手段15に
より検出された回転数とに基づいて現実の送風量を推測
する送風量推測手段41と、バーナ2の燃焼量に基づい
て直流モータ5の目標回転数を判別する目標回転数判別
手段42とを加えた点である。したがって、最適回転数
判別手段19は、最適送風量判別手段18により判別さ
れた最適送風量と送風量推測手段41により推測された
現実の送風量との偏差と、目標回転数判別手段42によ
り判別された目標回転数とに基づいて直流モータ5の最
適回転数を判別する。また異常判別手段21は、送風量
推測手段41により推測された現実の送風量に基づいて
燃焼の異常を判別する。その他の構成は図1に示す実施
例1の給湯装置と同様である。
【0052】次に、上記給湯装置の動作について、図1
4に示すフローチャートを参照しながら説明する。図外
のリモートコントローラからコントローラに運転指令が
入力されると、給湯制御部13が、バルブ11,12や
図外のイグナイタなどを制御し、点火動作を開始すると
共に、最適送風量判別手段18にバーナ2の燃焼量すな
わちバルブ11の開弁量に応じた信号を出力する。これ
により最適送風量判別手段18が、給湯制御部13から
の信号に基づいて、バーナ2の燃焼量に応じた最適な送
風量を演算する(S21)。
【0053】次に、目標回転数判別手段42が、給湯制
御部13からの信号に基づいて、バーナ2の燃焼量に応
じた最適な送風量を得るための目標回転数を演算する
(S22)。
【0054】この時点では直流モータ5は回転しておら
ず、流路抵抗判別手段17による判別結果が最適回転数
判別手段19に供給されないので、最適回転数判別手段
19は、予め設定された例えば毎分3000回転程度の
初期回転数に対応した信号をモータ制御手段20に出力
する(S23)。これによりモータ制御手段20が、初
期回転数で回転するように直流モータ5に駆動電圧VD
Cを供給し、直流モータ5を駆動する。
【0055】次に、異常判別手段21が、内蔵している
タイマを起動させる(S24)。
【0056】次に、駆動電流検出手段16が、直流モー
タ5の駆動電流を検出する(S25)。
【0057】次に、回転数検出手段15が、直流モータ
5のホール素子25からの回転パルスに基づいて、直流
モータ5の回転数を検出する(S26)。
【0058】次に、流路抵抗判別手段17が、駆動電流
検出手段16からの検出電圧Eと回転数検出手段15か
らの回転数Nに対応した信号とに基づいて、ファンケー
ス4およびケーシング1内の空気流路の流路抵抗Φを判
別する(S27)。
【0059】次に、送風量推測手段41が、流路抵抗判
別手段17により判別された流路抵抗Φと回転数検出手
段15により検出された直流モータ5の回転数Nとに基
づいて、現実の送風量Qを演算する(S28)。すなわ
ち、図9に示すように、直流モータ5の現実の回転数N
と現実の送風量Qとの関係は、空気流路の流路抵抗Φの
変化により変化するが、流路抵抗Φが決まればそれに応
じて一意に定まるので、回転数Nと流路抵抗Φと送風量
Qとの関係を求めて予めメモリに記憶させておくことに
より、直流モータ5の回転数Nと流路抵抗Φとから現実
の送風量Qを演算できる。
【0060】次に、異常判別手段21が、送風量推測手
段41により推測された送風量Qが、予め決められた下
限値QLと上限値QHとの間に入っているか否かを判断
する(S29)。
【0061】異常判別手段21は、送風量Qが下限値Q
Lと上限値QHとの間に入っていれば(S29:YE
S)、正常と判別して、内蔵しているタイマをクリアす
る(S30)。このタイマは、クリアされると直ちに再
起動して、計時動作を再開する。
【0062】次に、最適回転数判別手段19が、送風量
推測手段41により推測された現実の送風量Q1と最適
送風量判別手段18により判別された最適送風量Q0と
の偏差に基づいて、下記数式7により最適回転数N1を
演算する(S31)。すなわち、最適送風量Q0と推測
された現実の送風量Q1との偏差の比例成分と積分成分
との和をフィードバック成分として、目標回転数N0に
加えている。したがって、最適送風量Q0と推測された
現実の送風量Q1との偏差がゼロの状態で安定すれば、
目標回転数N0が最適回転数N1になる。なお、下記数
式7において、Kp,Kiは所定の定数である。
【0063】
【数7】
【0064】さらに、最適回転数判別手段19が、演算
した最適回転数をモータ制御手段20に出力する(S3
2)。
【0065】これにより、モータ制御手段20が、最適
回転数判別手段19からの最適回転数と回転数検出手段
15からの実際の回転数とに基づいて、直流モータ5が
最適回転数となるように直流モータ5を駆動する。
【0066】次に、最適送風量判別手段18が、給湯制
御部13からの信号に基づいて燃焼量に変更があったか
否かを判断し(S33)、変更がなければ(S33:N
O)、マイクロコンピュータ23が、リモートコントロ
ーラから運転終了の指示が入力されたか否かを判断し
(S34)、入力されていなければ(S34:NO)、
S25に戻る。入力されていれば(S34:YES)、
ルーチンを終了する。
【0067】S33において、最適送風量判別手段18
が燃焼量に変更があったと判断すれば(S33:YE
S)、S21に戻る。
【0068】S29において、異常判別手段21が、送
風量Qが予め決められた下限値QLと上限値QHとの間
に入っていないと判断すれば(S29:NO)、異常判
別手段21が、内蔵のタイマがタイムアップしているか
否かを判断し(S35)、タイムアップしていなければ
(S35:NO)、S31に進む。タイムアップしてい
れば(S35:YES)、異常処理手段22に異常であ
る旨を出力する。すなわち、送風量Qは風の影響などに
より絶えず変化する場合があるので、送風量Qが所定時
間以上にわたって異常な値になったときにのみ、異常状
態と判断するのである。
【0069】次に異常処理手段22が、異常判別手段2
1からの異常である旨の信号が入力されることにより、
給湯制御部13に異常信号を出力してバーナ2の燃焼を
停止させるなどの異常処理を行って(S36)、ルーチ
ンを終了する。
【0070】もちろん、微分手段24による直流モータ
5の駆動電流Iおよび回転数Nの変動抑制動作は、図1
に示す給湯装置の場合と同様である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、微分手段が、駆動電流検出手段からの検出出力
を微分してモータ制御手段に出力することにより、直流
モータの駆動電流の時間的な変化率を直流モータの駆動
電圧に帰還させるので、電源電圧の変動などにより駆動
電圧が変化して巻線電流すなわち駆動電流が変化する
と、その変化率が直ちに駆動電圧に帰還されることか
ら、駆動電流の変化を小さく抑えることができる。した
がって、駆動電流や回転数を用いた制御を正確かつ迅速
に行える。さらに、定常的な電源電圧の若干の変動など
に起因する駆動電流の変動をほとんどなくすことができ
るので、駆動電流の検出のために検出回路以降の回路の
時定数を大きくする必要がなくなり、検出の時間遅れを
減少せることができる。
【0072】また、請求項2の発明によれば、請求項1
記載の直流モータ制御装置による効果に加えて、最適回
転数判別手段により、燃焼量に応じた最適送風量と送風
流路の流路抵抗とに基づいて直流モータの最適回転数を
判別し、モータ制御手段により、最適回転数となるよう
に直流モータを駆動するので、送風流路の流路抵抗に応
じた適切なモータ回転数を常に維持できる。したがっ
て、流路抵抗が変化しても、常に最適燃焼を維持でき
る。
【0073】また、請求項3の発明によれば、請求項1
記載の直流モータ制御装置による効果に加えて、最適回
転数判別手段により、燃焼量に応じた最適送風量と推測
された現実の送風量との偏差に基づいて直流モータの最
適回転数を判別し、モータ制御手段により、最適回転数
となるように直流モータを駆動するので、風速センサな
どの風量検知手段を送風流路に設置することなく、現実
の送風量を推測して直流モータを適切に制御できる。し
たがって、流路抵抗などが変化しても、常に最適燃焼を
維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る直流モータ制御装置を備えた給
湯装置の概略構成図である。
【図2】本願発明に係る直流モータ制御装置により制御
される直流モータの回路図である。
【図3】本願発明に係る直流モータ制御装置に備えられ
た駆動電流検出手段の回路図である。
【図4】本願発明に係る直流モータ制御装置に備えられ
た微分手段の回路図である。
【図5】本願発明に係る直流モータ制御装置に備えられ
たモータ制御手段の回路ブロック図である。
【図6】本願発明に係る直流モータ制御装置の動作を説
明するフローチャートである。
【図7】本願発明に係る直流モータ制御装置に備えられ
た駆動電流検出手段による検出電圧と直流モータの回転
数との関係の説明図である。
【図8】本願発明に係る直流モータ制御装置に備えられ
た駆動電流検出手段による検出電圧と直流モータの回転
数との関係の説明図である。
【図9】本願発明に係る直流モータ制御装置により制御
される直流モータの駆動電流と回転数と送風量との関係
の説明図である。
【図10】本願発明に係る直流モータ制御装置に備えら
れた異常判別手段による異常判別領域の説明図である。
【図11】本願発明に係る直流モータ制御装置に備えら
れた微分手段および直流モータの等価的なブロック線図
である。
【図12】本願発明に係る直流モータ制御装置の各部信
号波形図である。
【図13】別の実施形態における直流モータ制御装置を
備えた給湯装置の概略構成図である。
【図14】別の実施形態における直流モータ制御装置の
動作を説明するフローチャートである。
【図15】直流モータの等価的なブロック線図である。
【図16】従来の直流モータ制御装置の各部信号波形図
である。
【符号の説明】
2 バーナ 5 直流モータ 6 シロッコファン 15 回転数検出手段 16 駆動電流検出手段 17 流路抵抗判別手段 18 最適送風量判別手段 19 最適回転数判別手段 20 モータ制御手段 21 異常判別手段 22 異常処理手段 24 微分手段 32 送風量推測手段 33 目標回転数判別手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流モータの回転数を検出する回転数検
    出手段と、前記直流モータの駆動電流に関する情報を検
    出する駆動電流検出手段と、前記回転数検出手段からの
    検出出力と前記駆動電流検出手段からの検出出力とを含
    む情報に基づいて前記直流モータの駆動電圧を制御する
    モータ制御手段とを備えた直流モータ制御装置であっ
    て、 前記駆動電流検出手段からの検出出力を微分して前記モ
    ータ制御手段に出力することにより、前記直流モータの
    駆動電流の時間的な変化率を前記直流モータの駆動電圧
    に帰還させる微分手段を設けたことを特徴とする、直流
    モータ制御装置。
  2. 【請求項2】 燃焼器の送風流路に配置された送風用の
    ファンを回転させる直流モータに電源を供給して直流モ
    ータを回転させる直流モータ制御装置であって、 前記燃焼器の燃焼量に基づいて最適送風量を判別する最
    適送風量判別手段と、 前記直流モータの回転数を検出する回転数検出手段と、 前記直流モータの駆動電流に関する情報を検出する駆動
    電流検出手段と、 前記駆動電流検出手段からの検出出力と前記回転数検出
    手段からの検出出力とに基づいて前記送風流路の流路抵
    抗を判別する流路抵抗判別手段と、 前記最適送風量判別手段により判別された最適送風量と
    前記流路抵抗判別手段により判別された流路抵抗とに基
    づいて前記直流モータの最適回転数を判別する最適回転
    数判別手段と、 前記最適回転数判別手段による判別結果と前記回転数検
    出手段からの検出出力とに基づいて前記直流モータの駆
    動電圧を制御するモータ制御手段と、 前記駆動電流検出手段からの検出出力を微分して前記モ
    ータ制御手段に出力することにより、前記直流モータの
    駆動電流の時間的な変化率を前記直流モータの駆動電圧
    に帰還させる微分手段とを設けたことを特徴とする、直
    流モータ制御装置。
  3. 【請求項3】 燃焼器の送風流路に配置された送風用の
    ファンを回転させる直流モータに電源を供給して直流モ
    ータを回転させる直流モータ制御装置であって、 前記燃焼器の燃焼量に基づいて最適送風量を判別する最
    適送風量判別手段と、 前記直流モータの回転数を検出する回転数検出手段と、 前記直流モータの駆動電流に関する情報を検出する駆動
    電流検出手段と、 前記駆動電流検出手段からの検出出力と前記回転数検出
    手段からの検出出力とに基づいて前記送風流路の流路抵
    抗を判別する流路抵抗判別手段と、 前記流路抵抗判別手段により判別された流路抵抗と前記
    回転数検出手段からの検出出力とに基づいて現実の送風
    量を推測する送風量推測手段と、 前記最適送風量判別手段により判別された最適送風量と
    前記送風量推測手段により推測された現実の送風量との
    偏差に基づいて前記直流モータの最適回転数を判別する
    最適回転数判別手段と、 前記最適回転数判別手段による判別結果と前記回転数検
    出手段からの検出出力とに基づいて前記直流モータの駆
    動電圧を制御するモータ制御手段と、 前記駆動電流検出手段からの検出出力を微分して前記モ
    ータ制御手段に出力することにより、前記直流モータの
    駆動電流の時間的な変化率を前記直流モータの駆動電圧
    に帰還させる微分手段とを設けたことを特徴とする、直
    流モータ制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102080878A (zh) * 2009-11-27 2011-06-01 海尔集团公司 燃气设备的风机控制方法及装置
WO2018040433A1 (zh) * 2016-08-31 2018-03-08 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 燃气热水器及其安全控制***和方法
WO2018040447A1 (zh) * 2016-08-31 2018-03-08 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 燃气热水器及其安全控制***和方法
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