JPH09220499A - エアスプレーガンの空気キャップ - Google Patents
エアスプレーガンの空気キャップInfo
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- JPH09220499A JPH09220499A JP8054011A JP5401196A JPH09220499A JP H09220499 A JPH09220499 A JP H09220499A JP 8054011 A JP8054011 A JP 8054011A JP 5401196 A JP5401196 A JP 5401196A JP H09220499 A JPH09220499 A JP H09220499A
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Abstract
造を改善して、スプレーパターンの安定性が高く、霧の
飛散の少ない空気キャップを得ることを目的とする。 【構成】 空気キャップの一対の角部に穿孔される側面
空気孔を、主側面空気孔と補助側面空気孔とし、パター
ンを偏平にするための主側面空気孔を、中心噴霧流に略
直角に衝突させる噴流角度とし、略直角に衝突すること
によって生じる霧の飛散に対して、角部基部に穿孔され
る二個の補助側面空気孔を、鋭角な噴流角度で、かつ、
前記主側面空気孔の噴流を挟むような補助側面空気噴流
とすることによって、まとまった楕円形のスプレーパタ
ーンを作るようにした空気キャップである。
Description
霧流を偏平にし、飛散の少ない、平吹きスプレーパター
ンを作るための空気キャップの穿孔構造に関する。
業規格のJIS B9809の”スプレーガン”に定め
られ、一般塗装用として広く使用されている塗装機械で
ある。該スプレーガンは、標準吹付空気圧力300〜3
50kPaで、噴霧化の主体がスプレーガン先端部の塗
料ノズルと空気キャップで形成され、スプレーガン本体
に螺着される空気キャップによって形成される塗料ノズ
ル先端外周のリング状スリットからの圧縮空気の中心噴
流によって、塗料を噴霧化し、円錐状に噴射される中心
噴霧流を、空気キャップの角部に穿孔される側面空気孔
からの圧縮空気の噴流を、前記円錐状に噴射される中心
噴霧流に衝突させて、中心噴霧流を偏平にし、スプレー
パターンが楕円形となる平吹きパターンを作っている。
プレーする低圧スプレーガンの先端構造の断面図であ
る。図によって先端構造、特に空気キャップ構造を従来
例として説明する。スプレーガン本体20に塗料ノズル
21が塗料ノズル下部テーパーで接合して気密に螺設さ
れっている。塗料ノズルの塗料流路にニードル弁23が
嵌入し、塗料ノズル先端テーパー21aで塗料がシート
され、ニードル弁23の摺動によって塗料の噴射停止が
行われる。塗料ノズル21を囲繞する形で空気キャップ
22が塗料ノズル21にテーパー接合し、空気キャップ
カバー22bによってスプレーガン本体20に装着され
ている。スプレーガン本体20の空気流路20aからの
空気は、パターン調節弁24で空気キャップ22の中心
部への空気と角部22aへの流路に気密に分岐されてい
る。該空気キャップ中心部への空気は、塗料ノズル21
に穿孔される空気流路21bを介して中心部へ供給され
る。パターン調節弁24を介した空気は、塗料ノズル2
1の外周より空気キャップ角部流路22aに流れ側面空
気孔22gより噴射される。そして、角部への空気は、
パターン調節弁24の開度によって空気量が調節できる
ようになっている。
気キャップ中心孔22dと塗料ノズル先端外周との間に
比較的広いリング状スリット22eが形成され、吹付空
気圧力100kPa以下の空気圧で大風量が噴射される
隙間となっている。前記300〜350kPaの一般的
スプレーガンではこの隙間が0.4mm前後の狭い隙間
となっている。該リング状スリット22eから噴射され
る空気噴流が塗料と混合して円錐状の中心噴霧流が形成
される。該中心噴霧流を偏平にするために、空気キャッ
プに一対の角部22fが形成され、角部に供給された空
気が側面空気孔22gより前記中心噴霧流の中心軸に向
けて噴射され、該中心噴霧流に互いに両面より衝突し
て、噴霧流を偏平にしている。この両面より噴射する噴
流角度θは通常120°〜140°で穿孔されている。
そして、この噴流のバランスを取るためと、空気キャッ
プ前面への塗料付着を防止するための補助空気孔22c
が一個または複数個明けられている。側面空気孔22g
および、補助空気孔22cは、塗料ノズル21の中心を
通る一直線上に相対して穿孔されている。
いて、塗料ノズル口を中心に一直線上に相対して穿孔さ
れる空気孔が非常に高精度の孔明けが要求される。この
孔明け位置および、角度が僅かでもずれると適正なパタ
ーン形状が得られない。特に低圧スプレーガンでは、中
心空気孔,側面空気孔の孔径も大きく一旦穿孔された孔
を修正して適正化することは殆ど不可能である。
気キャップにおいて、一対の角部の側面空気孔からの噴
流を中心噴霧流に衝突させて偏平な平吹パターンを作る
とき、側面空気孔からの噴流が中心噴霧流を拡散させ、
この拡散がスプレー塗装の塗着効率を悪くする主原因と
なっていること、また、塗料ノズルを中心に一直線上に
相対して穿孔される側面空気孔および、補助空気孔の位
置および角度が非常に高精度が要求される製作上のネッ
ク点となっていることから、空気キャップの平吹パター
ンを作るための側面空気孔の穿孔構造を改善して、飛散
が少なく、孔構造によって安定度の高い平吹パターンと
なり、塗着効率の高いエアスプレーガンの空気キャップ
を得ることを目的とする。
ガンの塗料ノズル先端外周に形成されるリング状スリッ
トより噴射される圧縮空気によって、塗付材料を噴霧化
する中心噴霧流に対して、一対の角部をもち、該角部に
穿孔される側面空気孔からの噴流を、前記中心噴霧流に
衝突させて偏平パターンを作るエアスプレーガンの空気
キャップにおいて、前記中心噴霧流に略平行に形成され
る一対の角部に、中心噴霧流に略直角に衝突させるため
の、主側面空気孔を鈍角な角度で穿孔し、角部基部に該
主側面空気孔からの噴流を挟むように鋭角な角度で二個
の補助側面空気孔を穿孔した空気キャップである。そし
て、中心噴霧流に略直角に衝突させるための主側面空気
孔の角度は180°〜150°の範囲で穿孔され、角部
基部に主側面空気孔を挟むように噴流を作る補助側面空
気孔の角度は、60°〜120°の範囲で穿孔されるエ
アスプレーガンの空気キャップである。
孔の噴流を挟むように二個の補助側面空気孔を穿孔する
とき、該二個の補助側面空気孔の相互角度は、僅か中心
噴霧流の中心側に向けるかまたは、外側に広がる噴流と
なるように穿孔される補助側面空気孔であるのエアスプ
レーガンの空気キャップである。
に衝突させるための主側面空気孔の空気キャップ面側
に、該主側面空気孔と略平行に、空気キャップ面への塗
付材料付着を防止するための、付着防止孔を穿孔したの
エアスプレーガンの空気キャップである。
2の上面図を参照して作用を説明する。空気キャップの
中心孔(4)からの中心噴霧流に略平行に形成される一
対の角部(1)に主側面空気孔(2)が、中心噴霧流に
対して直角または、直角に近い角度(α)で明けられ
る。主側面空気孔(2)の噴流が中心噴霧流に対して略
直角に衝突させることによって、最小空気量で最も効果
的に中心噴霧流を偏平にすることができる。しかし略直
角に衝突させることは、中心噴霧流の拡散をより多くす
る結果となり空気キャップ面(4a)への塗料付着を多
くする。この拡散を抑えるために角部基部(1b)より
鋭角な角度(β)で主側面空気孔(2)からの噴流を挟
むように噴流を形成する二個の補助側面空気孔(3a)
(3b)が角部基部(1b)に穿孔される。この鋭角な
噴流によって主側面空気孔(2)で拡散する中心噴霧流
を噴射方向に回収随伴してパターンをまとめて拡散を抑
える役目を果たす。
プ面側に明けられる付着防止孔(6)は、主側面空気孔
(2)の噴流が中心噴霧流に衝突拡散し、拡散した噴霧
流が二本の補助側面空気噴流の間より逆流して、空気キ
ャップ面(4a)へ塗料等の塗付材料が付着する。この
塗料付着を抑えるために前記付着防止孔(6)が穿孔さ
れる。逆流を抑えるための付着防止孔(6)は、主側面
空気孔(2)の直径の1/4〜1/5の直径で穿孔され
る。
気孔(3a)(3b)の噴流は、主側面空気孔(2)の
噴流を挟んで形成するように明けられる。該補助側面空
気孔(3a)(3b)の鋭角な噴流角度(β)は、主側
面空気孔噴流と中心噴霧流の交点位置の距離に合致する
か、または該交点よりやや先に交差するように穿孔され
る。また、主側面空気噴流を挟むように形成される二本
の補助側面空気孔(3a)(3b)からの噴流の相互角
度(γ)は、平行かまたは、中心噴霧流の中心側か外側
に向けて噴流を作っている。該相互角度(γ)を中心側
かまたは外側に向けるのは、主側面空気噴流の強さによ
って中心噴霧流の偏平になる形状が異なるので、最も適
切な箇所に補助側面空気孔(3a)(3b)の噴流を導
き、適正な楕円形のスプレーパターンを形成するように
穿孔される。
の飛散を最も大きくする主側面空気孔(2)の噴流強さ
を中心噴霧流に略直角に衝突させることによって最小限
の風量で最大の偏平パターンを作らせ、略直角に衝突さ
せることによって生じる霧の飛散を鋭角な二個の補助側
面空気孔(3a)(3b)によって飛散粒子を回収し、
随伴気流にのせてパターンをまとめるようにしたことに
よって、従来空気キャップ中心を通る一直線上に相対し
て穿孔されていた側面空気孔、補助空気孔に対して、補
助側面空気孔(3a)(3b)を主側面空気孔(2)の
噴流を挟むように二個に分けて穿孔したことによって、
加工誤差等によるスプレーパターンの不安定性が緩和さ
れ、中心噴霧流の偏平化で形成される楕円パターンのま
とまりがよくなり、霧の飛散が少なく、スプレー塗装の
塗着効率の向上が得られる効果がある。
する。図1(a)は本発明の空気キャップの断面図を示
し、図1(b)および、図1(c)は部分矢視図を示
す。図2は図1(a)の上面図を示したものである。尚
図において作用の項で説明した重複する部分は一部省略
する。
れた空気は、角部1の空気流路1aに供給される。空気
流路1aは、主側面空気孔2および補助側面空気孔3
a,3bから噴射する空気量が抵抗を受けない十分な径
で、下部が太く先端がやや細い二段の径で穿孔されてい
る。角部1の孔明け側は、主側面空気孔2の噴射角度α
に対応してドリル孔が垂直に明けられる角部面に形成さ
れている。例えば主側面空気孔2の角度αが180°の
場合は角部面は空気キャップ面に対して垂直で、角度α
が150°の場合は角部面は空気キャップ中心軸に対し
て15°の角度で形成される。主側面空気孔2の噴流角
度αを180°〜150°の範囲に限定するのは、でき
るだけ少ない空気量で効果的に中心噴霧流のを偏平にす
るための角度の範囲を示すものである。主側面空気孔2
の孔径および、180°〜150°の範囲で設定する孔
角度αは、中心噴霧流の強さ、すなわち、塗料ノズルか
らの塗料噴出量と塗料ノズル先端外周のリング状スリッ
トからの空気噴流の量によって適正なパターン開きを作
る値に設定される。
3a,3bは主側面空気孔2と同じく、噴射角度βに対
応してドリル孔が略垂直に明けられる角部基部面1bで
形成される。そして、主側面空気孔2の噴流を挟むよう
に穿孔される二個の補助側面空気孔3a,3bは、図2
(b)の部分図で示すように角部1の空気流路1aに交
差して流路が連通するように穿孔される。したがって、
その二個の穿孔の内側の間隔5は、補助側面空気孔3
a,3bが平行に明けられる場合は空気流路1aより狭
くし、また相互角度γが中心噴霧流の内側または、外側
に向けて噴流を作る場合は、空気流路が連通する範囲で
それに応じた間隔5で穿孔される。
は、中心噴霧流の中心軸と主側面空気孔の噴流中心軸の
交点位置と同距離に合致させるかまたは、僅か角部先端
側に交点を結ぶ角度で設定される。そして、補助側面空
気孔3a,3bの孔径および、60°〜120°の範囲
で設定される角度βは、中心噴霧流と主側面空気孔2か
らの噴流で形成される偏平噴流の拡散度合によって適正
な径および角度が選択される。
止孔6は、主側面空気孔2の空気キャップ面4a側に平
行に明けられている。但し、この小径孔の付着防止孔6
は、必ずしも主側面空気孔2に平行に明けられる必要は
なく、空気キャップ中心を通る主側面空気孔2の中心と
一直線上にあれば、僅か主側面空気孔2の噴流側また
は、空気キャップ面4a側に傾いた角度であっても空気
キャップ表面への付着防止効果のあることが実験的に確
認されている。
一対の角部形状と補助側面空気孔3a,3bの穿孔位置
を示したものである。また、空気キャップ内面構造およ
び、スプレーガン先端部の上記以外の構造は、従来例で
説明した構造で構成される先端部である。
て、以下に記載するような効果を奏する。
角に衝突させるようにしたことによって、最小空気量で
パターン開きの大きい、偏平スプレーパターンが得られ
る。
を挟む二個の鋭角な孔としたことによって、主側面空気
孔の噴流で拡散する中心噴霧流を噴射方向に回収随伴さ
せ、飛散の少ない、まとまりの良い楕円パターンとな
り、スプレー塗装の塗着効率を向上させる。
とによって、微妙な加工精度に影響されない安定したス
プレーパターンが得られ、量産生産におけるバラツキの
少ないエアスプレーガンの空気キャップが得られる。
のスプレー塗装作業時にも空気キャップ面への塗料付着
の少ない空気キャップとなる。
る。 (b) 図1(a)の部分断面矢視図である。 (c) 図1(a)の部分矢視図である。
面図である。
ップ
霧流を偏平にし、飛散の少ない、平吹きスプレーパター
ンを作るための空気キャップの穿孔構造に関する。
業規格のJIS B9809の”スプレーガン”に定め
られ、一般塗装用として広く使用されている塗装機械で
ある。該スプレーガンは、標準吹付空気圧力300〜3
50kPaで、噴霧化の主体がスプレーガン先端部の塗
料ノズルと空気キャップで形成され、スプレーガン本体
に螺着される空気キャップによって形成される塗料ノズ
ル先端外周のリング状スリットからの圧縮空気の中心噴
流によって、塗料を噴霧化し、円錐状に噴射される中心
噴霧流を、空気キャップの角部に穿孔される側面空気孔
からの圧縮空気の噴流を、前記円錐状に噴射される中心
噴霧流に衝突させて、中心噴霧流を偏平にし、スプレー
パターンが楕円形となる平吹きパターンを作っている。
プレーする低圧スプレーガンの先端構造の断面図であ
る。図5によって先端構造、特に空気キャップ構造を従
来例として説明する。スプレーガン本体20に塗料ノズ
ル21が塗料ノズル下部テーパーで接合して気密に螺設
されっている。塗料ノズルの塗料流路にニードル弁23
が嵌入し、塗料ノズル先端テーパー21aで塗料がシー
トされ、ニードル弁23の摺動によって塗料の噴射停止
が行われる。塗料ノズル21を囲繞する形で空気キャッ
プ22が塗料ノズル21にテーパー接合し、空気キャッ
プカバー22bによってスプレーガン本体20に装着さ
れている。スプレーガン本体20の空気流路20aから
の空気は、パターン調節弁24で空気キャップ22の中
心部への空気と角部22aへの流路に気密に分岐されて
いる。該空気キャップ中心部への空気は、塗料ノズル2
1に穿孔される空気流路21bを介して中心部へ供給さ
れる。パターン調節弁24を介した空気は、塗料ノズル
21の外周より空気キャップ角部流路22aに流れ側面
空気孔22gより噴射される。そして、角部への空気
は、パターン調節弁24の開度によって空気量が調節で
きるようになっている。
気キャップ中心孔22dと塗料ノズル先端外周との間に
比較的広いリング状スリット22eが形成され、吹付空
気圧力100kPa以下の空気圧で大風量が噴射される
隙間となっている。前記300〜350kPaの一般的
スプレーガンではこの隙間が0.4mm前後の狭い隙間
となっている。該リング状スリット22eから噴射され
る空気噴流が塗料と混合して円錐状の中心噴霧流が形成
される。該中心噴霧流を偏平にするために、空気キャッ
プに一対の角部22fが形成され、角部に供給された空
気が側面空気孔22gより前記中心噴霧流の中心軸に向
けて噴射され、該中心噴霧流に互いに両面より衝突し
て、噴霧流を偏平にしている。この両面より噴射する噴
流角度θは通常120°〜140°で穿孔されている。
そして、この噴流のバランスを取るためと、空気キャッ
プ前面への塗料付着を防止するための補助空気孔22c
が一個または複数個明けられている。側面空気孔22g
および、補助空気孔22cは、塗料ノズル21の中心を
通る一直線上に相対して穿孔されている。
いて、塗料ノズル口を中心に一直線上に相対して穿孔さ
れる空気孔が非常に高精度の孔明けが要求される。この
孔明け位置および、角度が僅かでもずれると適正なパタ
ーン形状が得られない。特に低圧スプレーガンでは、中
心空気孔,側面空気孔の孔径も大きく一旦穿孔された孔
を修正して適正化することは殆ど不可能である。
気キャップにおいて、一対の角部の側面空気孔からの噴
流を中心噴霧流に衝突させて偏平な平吹パターンを作る
とき、側面空気孔からの噴流が中心噴霧流を拡散させ、
この拡散がスプレー塗装の塗着効率を悪くする主原因と
なっていること、また、塗料ノズルを中心に一直線上に
相対して穿孔される側面空気孔および、補助空気孔の位
置および角度が非常に高精度が要求される製作上のネッ
ク点となっていることから、空気キャップの平吹パター
ンを作るための側面空気孔の穿孔構造を改善して、飛散
が少なく、孔構造によって安定度の高い平吹パターンと
なり、塗着効率の高いエアスプレーガンの空気キャップ
を得ることを目的とする。
ガンの塗料ノズル先端外周に形成されるリング状スリッ
トより噴射される圧縮空気によって、塗付材料を噴霧化
する中心噴霧流に対して、一対の角部をもち、該角部に
穿孔される側面空気孔からの噴流を、前記中心噴霧流に
衝突させて偏平パターンを作るエアスプレーガンの空気
キャップにおいて、前記中心噴霧流に略平行に形成され
る一対の角部に、中心噴霧流に略直角に衝突させるため
の、主側面空気孔を鈍角な角度で穿孔し、角部基部に該
主側面空気孔からの噴流を挟むように鋭角な角度で二個
の補助側面空気孔を穿孔した空気キャップである。そし
て、中心噴霧流に略直角に衝突させるための主側面空気
孔の角度は180°〜150°の範囲で穿孔され、角部
基部に主側面空気孔を挟むように噴流を作る補助側面空
気孔の角度は、60°〜120°の範囲で穿孔されるエ
アスプレーガンの空気キャップである。
孔の噴流を挟むように二個の補助側面空気孔を穿孔する
とき、該二個の補助側面空気孔の相互角度は、僅か中心
噴霧流の中心側に向けるかまたは、外側に広がる噴流と
なるように穿孔される補助側面空気孔であるのエアスプ
レーガンの空気キャップである。
に衝突させるための主側面空気孔の空気キャップ面側
に、該主側面空気孔と略平行に、空気キャップ面への塗
付材料付着を防止するための、付着防止孔を穿孔したの
エアスプレーガンの空気キャップである。
および、図4の上面図を参照して作用を説明する。空気
キャップの中心孔(4)からの中心噴霧流に略平行に形
成される一対の角部(1)に主側面空気孔(2)が、中
心噴霧流に対して直角または、直角に近い角度(α)で
明けられる。主側面空気孔(2)の噴流が中心噴霧流に
対して略直角に衝突させることによって、最小空気量で
最も効果的に中心噴霧流を偏平にすることができる。し
かし略直角に衝突させることは、中心噴霧流の拡散をよ
り多くする結果となり空気キャップ面(4a)への塗料
付着を多くする。この拡散を抑えるために角部基部(1
b)より鋭角な角度(β)で主側面空気孔(2)からの
噴流を挟むように噴流を形成する二個の補助側面空気孔
(3a)(3b)が角部基部(1b)に穿孔される。こ
の鋭角な噴流によって主側面空気孔(2)で拡散する中
心噴霧流を噴射方向に回収随伴してパターンをまとめて
拡散を抑える役目を果たす。
プ面側に明けられる付着防止孔(6)は、主側面空気孔
(2)の噴流が中心噴霧流に衝突拡散し、拡散した噴霧
流が二本の補助側面空気噴流の間より逆流して、空気キ
ャップ面(4a)へ塗料等の塗付材料が付着する。この
塗料付着を抑えるために前記付着防止孔(6)が穿孔さ
れる。逆流を抑えるための付着防止孔(6)は、主側面
空気孔(2)の直径の1/4〜1/5の直径で穿孔され
る。
気孔(3a)(3b)の噴流は、主側面空気孔(2)の
噴流を挟んで形成するように明けられる。該補助側面空
気孔(3a)(3b)の鋭角な噴流角度(β)は、主側
面空気孔噴流と中心噴霧流の交点位置の距離に合致する
か、または該交点よりやや先に交差するように穿孔され
る。また、主側面空気噴流を挟むように形成される二本
の補助側面空気孔(3a)(3b)からの噴流の相互角
度(γ)は、平行かまたは、中心噴霧流の中心側か外側
に向けて噴流を作っている。該相互角度(γ)を中心側
かまたは外側に向けるのは、主側面空気噴流の強さによ
って中心噴霧流の偏平になる形状が異なるので、最も適
切な箇所に補助側面空気孔(3a)(3b)の噴流を導
き、適正な楕円形のスプレーパターンを形成するように
穿孔される。
の飛散を最も大きくする主側面空気孔(2)の噴流強さ
を中心噴霧流に略直角に衝突させることによって最小限
の風量で最大の偏平パターンを作らせ、略直角に衝突さ
せることによって生じる霧の飛散を鋭角な二個の補助側
面空気孔(3a)(3b)によって飛散粒子を回収し、
随伴気流にのせてパターンをまとめるようにしたことに
よって、従来空気キャップ中心を通る一直線上に相対し
て穿孔されていた側面空気孔、補助空気孔に対して、補
助側面空気孔(3a)(3b)を主側面空気孔(2)の
噴流を挟むように二個に分けて穿孔したことによって、
加工誤差等によるスプレーパターンの不安定性が緩和さ
れ、中心噴霧流の偏平化で形成される楕円パターンのま
とまりがよくなり、霧の飛散が少なく、スプレー塗装の
塗着効率の向上が得られる効果がある。
する。図1は本発明の空気キャップの断面図を示し、図
2および、図3は部分矢視図を示す。図4は図1の上面
図を示したものである。尚図において作用の項で説明し
た重複する部分は一部省略する。
体で分岐された空気は、角部1の空気流路1aに供給さ
れる。空気流路1aは、主側面空気孔2および補助側面
空気孔3a,3bから噴射する空気量が抵抗を受けない
十分な径で、下部が太く先端がやや細い二段の径で穿孔
されている。角部1の孔明け側は、主側面空気孔2の噴
射角度αに対応してドリル孔が垂直に明けられる角部面
に形成されている。例えば主側面空気孔2の角度αが1
80°の場合は角部面は空気キャップ面に対して垂直
で、角度αが150°の場合は角部面は空気キャップ中
心軸に対して15°の角度で形成される。主側面空気孔
2の噴流角度αを180°〜150°の範囲に限定する
のは、できるだけ少ない空気量で効果的に中心噴霧流の
を偏平にするための角度の範囲を示すものである。主側
面空気孔2の孔径および、180°〜150°の範囲で
設定する孔角度αは、中心噴霧流の強さ、すなわち、塗
料ノズルからの塗料噴出量と塗料ノズル先端外周のリン
グ状スリットからの空気噴流の量によって適正なパター
ン開きを作る値に設定される。
3a,3bは主側面空気孔2と同じく、噴射角度βに対
応してドリル孔が略垂直に明けられる角部基部面1bで
形成される。そして、主側面空気孔2の噴流を挟むよう
に穿孔される二個の補助側面空気孔3a,3bは、図2
の部分図で示すように角部1の空気流路1aに交差して
流路が連通するように穿孔される。したがって、その二
個の穿孔の内側の間隔5は、補助側面空気孔3a,3b
が平行に明けられる場合は空気流路1aより狭くし、ま
た相互角度γが中心噴霧流の内側または、外側に向けて
噴流を作る場合は、空気流路が連通する範囲でそれに応
じた間隔5で穿孔される。
は、中心噴霧流の中心軸と主側面空気孔の噴流中心軸の
交点位置と同距離に合致させるかまたは、僅か角部先端
側に交点を結ぶ角度で設定される。そして、補助側面空
気孔3a,3bの孔径および、60°〜120°の範囲
で設定される角度βは、中心噴霧流と主側面空気孔2か
らの噴流で形成される偏平噴流の拡散度合によって適正
な径および角度が選択される。
は、主側面空気孔2の空気キャップ面4a側に平行に明
けられている。但し、この小径孔の付着防止孔6は、必
ずしも主側面空気孔2に平行に明けられる必要はなく、
空気キャップ中心を通る主側面空気孔2の中心と一直線
上にあれば、僅か主側面空気孔2の噴流側または、空気
キャップ面4a側に傾いた角度であっても空気キャップ
表面への付着防止効果のあることが実験的に確認されて
いる。
角部形状と補助側面空気孔3a,3bの穿孔位置を示し
たものである。また、空気キャップ内面構造および、ス
プレーガン先端部の上記以外の構造は、従来例で説明し
た構造で構成される先端部である。
て、以下に記載するような効果を奏する。
角に衝突させるようにしたことによって、最小空気量で
パターン開きの大きい、偏平スプレーパターンが得られ
る。
を挟む二個の鋭角な孔としたことによって、主側面空気
孔の噴流で拡散する中心噴霧流を噴射方向に回収随伴さ
せ、飛散の少ない、まとまりの良い楕円パターンとな
り、スプレー塗装の塗着効率を向上させる。
とによって、微妙な加工精度に影響されない安定したス
プレーパターンが得られ、量産生産におけるバラツキの
少ないエアスプレーガンの空気キャップが得られる。
のスプレー塗装作業時にも空気キャップ面への塗料付着
の少ない空気キャップとなる。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 エアスプレーガンの塗料ノズル先端外周
に形成されるリング状スリットより噴射される圧縮空気
によって、塗付材料を噴霧化する中心噴霧流に対して、
一対の角部をもち、該角部に穿孔される側面空気孔から
の噴流を、前記中心噴霧流に衝突させて偏平パターンを
作るエアスプレーガンの空気キャップにおいて、前記中
心噴霧流に略平行に形成される一対の角部(1)に、中
心噴霧流に略直角に衝突させるための、主側面空気孔
(2)を鈍角な角度(α)で穿孔し、角部基部(1b)
に該主側面空気孔(2)からの噴流を挟むように鋭角な
角度(β)で二個の補助側面空気孔(3a)(3b)を
穿孔したエアスプレーガンの空気キャップ。 - 【請求項2】 中心噴霧流に略直角に衝突させるための
主側面空気孔(2)の角度(α)は180°〜150°
の範囲で穿孔され、角部基部(1b)に主側面空気孔
(2)を挟むように噴流を作る補助側面空気孔(3a)
(3b)の角度(β)は、60°〜120°の範囲で穿
孔される請求項1記載のエアスプレーガンの空気キャッ
プ。 - 【請求項3】 一対の角部基部(1b)に、主側面空気
孔(2)の噴流を挟むように二個の補助側面空気孔(3
a)(3b)を穿孔するとき、該二個の補助側面空気孔
(3a)(3b)の相互角度(γ)は、僅か中心噴霧流
の中心側に向けるかまたは、外側に広がる噴流となるよ
うに穿孔される補助側面空気孔(3a)(3b)である
請求項1記載のエアスプレーガンの空気キャップ。 - 【請求項4】 一対の角部に、中心噴霧流に略直角に衝
突させるための主側面空気孔(2)の空気キャップ面側
に、該主側面空気孔(2)と略平行に、空気キャップ面
への塗付材料付着を防止するための、付着防止孔(6)
を穿孔した請求項1記載のエアスプレーガンの空気キャ
ップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05401196A JP3656773B2 (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | エアスプレーガンの空気キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05401196A JP3656773B2 (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | エアスプレーガンの空気キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09220499A true JPH09220499A (ja) | 1997-08-26 |
JP3656773B2 JP3656773B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
ID=12958657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05401196A Expired - Lifetime JP3656773B2 (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | エアスプレーガンの空気キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3656773B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002028540A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-29 | Illinois Tool Works Inc <Itw> | スプレーガンノズルアセンブリ・エアキャップ |
JP2015112571A (ja) * | 2013-12-13 | 2015-06-22 | 施 顯照Hsien−Chao, SHIH | 塗装用スプレーガン |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06238203A (ja) * | 1993-01-27 | 1994-08-30 | Itw Ltd | スプレーガン用エアキャップ |
JPH06304501A (ja) * | 1993-04-21 | 1994-11-01 | Alloy Koki Kk | 塗装に適する空気添加型噴霧装置 |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP05401196A patent/JP3656773B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP3656773B2 (ja) | 2005-06-08 |
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