JPH091723A - 耐熱性ボンディングシート - Google Patents

耐熱性ボンディングシート

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Publication number
JPH091723A
JPH091723A JP9574096A JP9574096A JPH091723A JP H091723 A JPH091723 A JP H091723A JP 9574096 A JP9574096 A JP 9574096A JP 9574096 A JP9574096 A JP 9574096A JP H091723 A JPH091723 A JP H091723A
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JP
Japan
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heat
resistant
adhesive layer
bonding sheet
group
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Pending
Application number
JP9574096A
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English (en)
Inventor
Naoki Hase
直樹 長谷
Hiroyuki Furuya
浩行 古谷
Jiyunya Ida
純哉 井田
Shinji Inoue
真次 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH091723A publication Critical patent/JPH091723A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/28Structure, shape, material or disposition of the layer connectors prior to the connecting process
    • H01L24/29Structure, shape, material or disposition of the layer connectors prior to the connecting process of an individual layer connector

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  • Die Bonding (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充分な機械的強度を有しつつ、耐熱性、加工
性、接着性に優れ、特には低吸水率、低誘電特性を示
し、その他寸法安定性等の諸特性を有する耐熱性ボンデ
ィングシートを提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係る耐熱性ボンディングシートは、
ベースフィルムの両面に接着剤層を設けてなる三層構造
を有するボンディングシートにおいて、内層の耐熱性ベ
ースフィルムの両面に、特定の組成の耐熱性接着剤層を
設けてなり、そのガラス転移温度が、ベースフィルムよ
り低く、吸水率が1.5 %以下、また、ガラス転移温度が
300℃以下の熱可塑性ポリイミド共重合体からなり、
耐熱性ベースフィルムが、非熱可塑性ポリイミドフィル
ムであり、ガラス転移温度での貯蔵弾性率が0.1GP
a以上であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性ボンディン
グシートに関し、詳しくは、電子部品、電子回路基板等
の固定用又は絶縁用等の耐熱性を要求されるフィルム又
はテープ等に用いられるベースフィルムの両面に接着剤
層を設けてなる3層構造を有する耐熱性ボンディングシ
ートに関する。特には、フレキシブルプリント基板(以
下、FPCと略す。)や半導体素子のダイパッドボンデ
ィング用、あるいはCOL(Chip on Lead)又はLOC
(Lead on Chip) 用等の実装用材料として好適に用いる
ことのできる耐熱性ボンディングシートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高機能化、高性能化、
小型化が進んでおり、それらに伴って用いられる電子部
品に対する小型化、軽量化が求められてきている。その
ため、半導体素子パッケージ方法やそれらを実装する配
線材料又は配線部品も、より高密度、高機能、かつ高性
能なものが求められるようになってきた。特に、半導体
パッケージ、COL及びLOCパッケージ、MCM(Mu
lti Chip Module)等の高密度実装材料や多層FPC等の
プリント配線板材料、さらには航空宇宙材料として好適
に用いることのできる、良好な接着特性を示す絶縁接着
材料が求められている。
【0003】ところで、一般に、電子部品や電子材料に
用いられる絶縁接着材料としては、低温(200℃以
下)で加工でき、取扱が容易であることから、エポキシ
系樹脂やアクリル系樹脂等が用いられることが多く、こ
れらの接着材料は半導体素子を製造するときにリードフ
レームと素子とを接着する用途にも用いられている。
【0004】しかし、これらの接着材料は、低温での取
扱いは容易であるが、高温での耐熱性に劣るという問題
を有している。また、その使用形態が溶液状で用いられ
るため、製造工程が複雑になるという問題もある。更
に、接着には長時間のキュアを必要とし、キュア時には
ガスが発生するため、例えば、リードフレームと半導体
素子を接着する用途に用いた場合、そのガスにより素子
表面が汚れ、リードフレームと素子の密着性が悪くな
り、製品の歩留まりが悪くなるという問題も有してい
る。そのため、特に半導体素子を製造するときのような
高密度実装材料用途には、更なる高性能な接着材料が強
く要望されている。
【0005】かかる要望に応える接着剤として、高い耐
熱性、機械的強度を有しており、しかも電気特性に優れ
るポリイミドは、その優れた特性により有望である。し
かし、一般にポリイミドは閉環状態でほとんど不溶、不
融であり、有機絶縁材料として、FPCやTAB用ベー
スフィルム等には利用されているが、接着剤としての適
用例はほとんどなかった。
【0006】そのため、最近、ポリイミドでありながら
接着剤として使用できる例が提案されてきており、例え
ば、特開平2−138789号では、3,3',4,4'-ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンか
ら得られる芳香族ポリイミドとポリマレイミドとを混合
した樹脂組成物から得られる接着フィルムを用い、ポリ
イミドフィルム等の基材と銅箔とを接着させるFPCの
製造方法が提案されている。また、特開平5−1792
24号や特開平5−112768号では、種々の加熱加
圧圧着できる熱可塑性ポリイミド接着材料について種々
提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのポリ
イミド系の接着材料は、ポリイミドの溶融流動性を改善
して接着剤としての利用を可能としているものの、接着
に高温・長時間を要し、加工性に問題点があった。ま
た、吸湿しやすく吸湿後の電気特性が悪くなるという問
題点もあった。
【0008】そこで、本発明者らは、上記問題を解決
し、充分な機械的強度を有しつつ、耐熱性、加工性、接
着性に優れ、特には低吸水率、低誘電特性を示し、その
他寸法安定性にも優れる等の優れた諸特性を有する耐熱
性ボンディングシートを提供することを目的に鋭意研究
を重ねた結果、本発明に至ったのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る耐熱性ボン
ディングシートの要旨とするところは、ベースフィルム
の片面又は両面に、耐熱性接着剤層を設けたことにあ
る。
【0010】また、前記の耐熱性接着剤層のガラス転移
温度が、内層の耐熱性ベースフィルムのガラス転移温度
より低いことにある。
【0011】また、前記の耐熱性接着剤層が 熱可塑性
を示すことにある。
【0012】また、前記耐熱性ベースフィルムの吸水率
が1.5%以下、好ましくは1.0%以下であることに
ある。
【0013】さらに、前記耐熱性接着剤層の吸水率が
1.5%以下、好ましくは1.0%以下であることにあ
る。
【0014】また、前記耐熱性接着剤層は、ガラス転移
温度が300℃以下の熱可塑性ポリイミド共重合体から
なることにある。
【0015】また、前記耐熱性接着剤層の熱可塑性ポリ
イミド共重合体が、一般式(1)化18
【0016】
【化18】
【0017】及び一般式(2)化19
【0018】
【化19】
【0019】(式中、R1 は2価の有機基、R2 は2価
の芳香族基を示し、R3 は4価の芳香族基を示す。)で
表される繰り返し単位(A)及び(B)を有し、該繰り
返し単位(A)(B)のモル分率〔(A)/(B)〕が
50/50から99/1の範囲である芳香族ポリイミド
共重合体であることにある。
【0020】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
他の要旨とするところは、前記耐熱性接着剤層が、前記
一般式(1)及び一般式(2)中のR1 基が化20
【0021】
【化20】
【0022】であり、R2 基が化21
【0023】
【化21】
【0024】であり、R3 基が化22
【0025】
【化22】
【0026】である芳香族ポリイミド共重合体からなる
ことにある。
【0027】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
他の要旨とするところは、前記耐熱性接着剤層が、前記
一般式(1)及び一般式(2)中のR1 基が化23
【0028】
【化23】
【0029】である芳香族ポリイミド共重合体からなる
ことにある。
【0030】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
他の要旨とするところは、前記耐熱性接着剤層が、前記
一般式(1)及び一般式(2)中のR1 基が −CH2 −CH2 − であり、R2 基が、化24
【0031】
【化24】
【0032】であり、また、R3 基が化25
【0033】
【化25】
【0034】である芳香族ポリイミド共重合体からなる
ことにある。
【0035】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
さらに他の要旨とするところは、前記一般式(1)及び
一般式(2)中のR1 基が化26
【0036】
【化26】
【0037】であり、R2 基が化27
【0038】
【化27】
【0039】であり、R3 基が化28
【0040】
【化28】
【0041】である芳香族ポリイミド共重合体からなる
耐熱性接着剤を片面に、前記一般式(1)及び一般式
(2)中のR1 基が化29
【0042】
【化29】
【0043】である芳香族ポリイミド共重合体からなる
耐熱性接着剤層を他の片面に設けたことにある。
【0044】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
さらに他の要旨とするところは、前記一般式(1)及び
一般式(2)中のR1 基が化30
【0045】
【化30】
【0046】であり、R2 基が化31
【0047】
【化31】
【0048】であり、R3 基が化32
【0049】
【化32】
【0050】である芳香族ポリイミド共重合体からなる
耐熱性接着剤を片面に、前記一般式(1)及び一般式
(2)中のR1 基が −CH2 −CH2 − であり、R2 基が、化33
【0051】
【化33】
【0052】であり、R3 基が、化34
【0053】
【化34】
【0054】である芳香族ポリイミド共重合体からなる
耐熱性接着剤層を他の片面に設けたことにある。
【0055】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
さらに他の要旨とするところは、前記一般式(1)及び
一般式(2)中のR1 基が化35
【0056】
【化35】
【0057】である芳香族ポリイミド共重合体からなる
耐熱性接着剤を片面に、前記一般式(1)及び一般式
(2)中のR1 基が −CH2 −CH2 − であり、R2 基が、化36
【0058】
【化36】
【0059】であり、R3 基が、化37
【0060】
【化37】
【0061】である芳香族ポリイミド共重合体からなる
耐熱性接着剤層を他の片面に設けたことにある。
【0062】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
他の要旨とするところは、ベースフィルムの両面に接着
剤層をもうけてなるボンディングシートにおいて、両面
の耐熱性接着剤層のガラス転移温度の差が約5℃以上、
より好ましくは10℃から100℃の範囲であることに
ある。
【0063】また、前記両面の耐熱性接着剤層の熱の膨
張係数の差が50×10-6/℃以下、好ましくは20×
10-6/℃以下、さらに好ましくは10×10-6/℃以
下であることにある。
【0064】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
更に他の要旨とするところは、前記耐熱性ベースフィル
ムが、非熱可塑性ポリイミドフィルム、又はガラス転移
温度が200℃以上であり、かつ耐熱性接着剤層のガラ
ス転移温度以上で、更にベースフィルムのガラス転移温
度での貯蔵弾性率が0.1GPa以上の熱可塑性ポリイ
ミドフィルムであることにある。
【0065】前記耐熱性ボンディングシートにおいて、
前記耐熱性ベースフィルムは、一般式(3)化38
【0066】
【化38】
【0067】と一般式(4)化39
【0068】
【化39】
【0069】(式中、R4 基は2価の有機基、R5 基は
4価の芳香族基を示す。)で表される酸成分と一般式
(5)化40
【0070】
【化40】
【0071】(式中、R6 基は2価の有機基を示す。)
で表されるアミン成分を1種もしくは数種組み合わせて
共重合させたことにある。
【0072】前記耐熱性ボンディングシートにおいて、
耐熱性ベースフィルムが、前記一般式(3)、(4)及
び(5)のR4 基が化41
【0073】
【化41】
【0074】であり、特に化42
【0075】
【化42】
【0076】であり、R5 基が化43
【0077】
【化43】
【0078】であり、特に化44
【0079】
【化44】
【0080】であり、R6 基が化45
【0081】
【化45】
【0082】であり、特に化46
【0083】
【化46】
【0084】で表されることにある。
【0085】
【発明の実施の形態】
【0086】以下、本発明に係る耐熱性ボンディングシ
ートをその製造方法とともに具体的に説明する。
【0087】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
1例として、ベースフィルムの両面に接着剤層を設けて
なる3層構造を有するボンディングシート10は、図1
に示すように、耐熱性のベースフィルム12の両面に、
耐熱性接着剤層14,16が設けられて形成されてい
る。かかる耐熱性接着剤層14,16としては、いずれ
も耐熱性を有する接着剤が用いられ、種類の異なる接着
剤であっても、同種の接着剤であっても特に限定されな
い。但し、接着剤はいずれも特に熱可塑性ポリイミドが
好ましく、更に吸水率が1.0%以下であることがより
好ましい。更に、熱可塑性ポリイミドフィルムのガラス
転移温度が300℃以下であり、かつ耐熱性ベースフィ
ルムのガラス転移温度以下であることが好ましい。
【0088】具体的には、耐熱性接着剤層14,16
は、いずれも一般式(1)化47
【0089】
【化47】
【0090】及び一般式(2)化48
【0091】
【化48】
【0092】(式中、R1 は2価の有機基、R2 は2価
の芳香族基を示し、R3 は4価の芳香族基を示す。)で
表される繰り返し単位(A)及び(B)を有し、その繰
り返し単位(A)(B)のモル分率〔(A)/(B)〕
が、50/50〜99/1の範囲である芳香族ポリイミ
ド共重合体からなることが好ましい。
【0093】また、耐熱性ベースフィルム12として
は、耐熱性に優れたフィルムとして市販の非熱可塑性ポ
リイミドフィルム、又はガラス転移温度が200℃以上
であり、かつガラス転移温度での貯蔵弾性率が0.1G
Pa以上である熱可塑性ポリイミドフィルムが好ましく
用いられる。また、さらに、吸水率が1.5%以下であ
ることがより好ましい。
【0094】より、具体的には、耐熱性ベースフィルム
12は、一般式(3)化49
【0095】
【化49】
【0096】及び、一般式(4)化50
【0097】
【化50】
【0098】(式中、R4 は2価の有機基、R5 は4価
の芳香族基を示す。)で表される酸成分と、一般式
(5)化51
【0099】
【化51】
【0100】(式中、R6 は2価の有機基を示す。)を
1種もしくは数種組み合わせた芳香族ポリイミド共重合
体からなることが好ましい。
【0101】まず、本発明に係る耐熱性ボンディングシ
ートの接着剤層となる熱可塑性ポリイミド共重合体につ
いて、説明する。
【0102】かかる耐熱性ボンディングシートの接着剤
層となる芳香族ポリイミド共重合体の前駆体である芳香
族ポリアミド酸共重合体溶液は、アルゴン、窒素等の不
活性ガス雰囲気中において、一般式(5)化52
【0103】
【化52】
【0104】(式中、R6 は2価の芳香族基を示す)で
表される芳香族ジアミン化合物aモルを有機溶媒中に溶
解若しくは拡散させ、この溶液に、b/c=50/50
〜99/1の範囲でa≒b+cとなるように、一般式
(3)化53
【0105】
【化53】
【0106】(式中、R4 は4価の有機基を示す)で表
される芳香族ジエステル酸二無水物bモルと、一般式
(4)化54
【0107】
【化54】
【0108】(式中、R5 は4価の有機基を示す)で表
される芳香族テトラカルボン酸二無水物cモルを、固体
若しくは有機溶媒による溶液若しくはスラリーの形で添
加して反応させることにより得られる。このときの反応
温度は−10〜50℃、更に好ましくは−5〜20℃で
あり、反応時間は30分〜6時間である。
【0109】また、かかる反応において、上記とは逆に
酸二無水物成分の混合物の溶液中に、ジアミンの固体若
しくは有機溶媒による溶液若しくはスラリーの形で添加
してもよい。
【0110】ここで、一般式(5)化55
【0111】
【化55】
【0112】(式中、R6 は2価の有機基を示す。)で
表される芳香族ジアミン化合物としては、あらゆる構造
のものが使用可能であるが、本発明においては、特にR
6 基が化56
【0113】
【化56】
【0114】である2,2-ビス[4-(4-アミノフェノキシ)
フェニル〕プロパン(以下、BAPPという。)を用い
るのが好ましい。
【0115】また、一般式(3)で表される芳香族ジエ
ステル酸二無水物としては、あらゆる構造のものが使用
可能であるが、本発明においては、特にR4 基が化57
【0116】
【化57】
【0117】である3,3',4,4'-エチレングリコールジベ
ンゾエートテトラカルボン酸二無水物(以下、EGDA
という。)、もしくはR4 基が化58
【0118】
【化58】
【0119】である2,2'- ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)プロパンジベンゾエート-3,3',4,4'- テトラカルボ
ン酸二無水物(以下、ESDAという。)を用いるのが
好ましい。
【0120】また、一般式(4)で表される芳香族テト
ラカルボン酸二無水物としては、あらゆる構造のものが
使用可能であるが、本発明においては、特にR5 基が化
59
【0121】
【化59】
【0122】である3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物(以下、BTDAという。)を用いる
のが好ましい。
【0123】なお、かかる芳香族ポリアミド酸共重合体
溶液の生成反応に使用される有機溶媒としては、例え
ば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等の
スルホキシド系溶媒、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-
ジエチルホルムアミド等のホルムアミド系溶媒、N,N-ジ
メチルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド等のア
セトアミド系溶媒等を挙げることができる。これらを単
独または2種あるいは3種以上の混合溶媒として用いる
こともできる。更に、これらの極性溶媒とともに、アセ
トン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ベ
ンゼンメチルセロソルブ等のポリアミド酸共重合体の非
溶媒との混合溶媒として用いることもできる。
【0124】かかる反応により、本発明において耐熱性
接着剤層として好適に用いられる熱可塑性ポリイミド共
重合体の前駆体であるポリアミド酸共重合体溶液が得ら
れるのである。
【0125】そして、このようにして得られたポリアミ
ド酸共重合体溶液をフィルム状に形成して、熱的及び/
又は化学的に脱水閉環(イミド化)し、本発明において
耐熱性接着剤層として用いられる熱可塑性ポリイミド共
重合体からなるフィルムを得る。
【0126】例をあげて説明すると、熱的に脱水閉環す
る方法では、まず、上記ポリアミド酸共重合体の溶液を
支持板、PET等の有機フィルム、ドラムあるいはエン
ドレスベルト等の支持体上に流延または塗布して膜状と
し、乾燥させて自己支持性を有する膜を得る。この乾燥
は150℃以下の温度で約5〜90分間行うのが好まし
い。次いで、これを更に加熱して乾燥させつつイミド化
し、本発明で用いられる芳香族ポリイミド共重合体より
なる熱可塑性ポリイミドフィルムを得る。加熱の際の温
度は150〜350℃の範囲の温度が好ましい。加熱の
際の昇温速度には制限はないが、徐々に加熱し、最高温
度が上記温度になるようにするのが好ましい。加熱時間
はフィルム厚みや最高温度によって異なるが、一般には
最高温度に達してから10秒〜5分の範囲が好ましい。
自己支持性を有する膜を加熱する際は、この自己支持性
を有する膜を支持体から引き剥がし、その状態で端部を
固定して行うと熱膨張係数の小さいフィルムが得られ好
ましい。
【0127】また、化学的に脱水閉環する方法では、上
記ポリアミド酸共重合体の溶液に化学量論以上の脱水剤
と触媒量の第3級アミンを加え、熱的に脱水する場合と
同様の方法で処理すると、熱的に脱水する場合よりも短
時間で所望のポリイミド膜が得られる。
【0128】熱的にイミド化する方法と、化学的にイミ
ド化する方法とを比較すると化学的方法による方が得ら
れたポリイミドフィルムの機械的強度が大きく、且つ熱
膨張係数が小さくなる利点がある。なお、熱的にイミド
化する方法と化学的にイミド化する方法とを併用するこ
とも可能である。
【0129】このように芳香族ポリアミド酸共重合体を
熱的/又は化学的にイミド化することによって、本発明
に係るポリイミドボンディングシートの接着剤層となる
芳香族ポリイミド共重合体のフィルムが得られる。
【0130】かかる芳香族ポリアミド酸共重合体及びポ
リイミド共重合体の分子量は特に規制されるものではな
いが、耐熱性接着フィルムとしての強度を維持するため
には、数平均分子量が5万以上、更には8万以上、特に
は10万以上、更に好ましくは12万以上が好ましい。
しかし、芳香族ポリイミド共重合体の分子量は直接測定
が困難な場合が多く、このようなときには間接的な方法
によって推測による測定がなされ、例えば、ポリイミド
共重合体がポリアミド酸から合成される場合には、ポリ
アミド酸の分子量に相当する値がポリイミドの分子量と
される。
【0131】このように、芳香族ジエステル酸二無水物
と芳香族テトラカルボン酸二無水物のモル比を、50/
50〜99/1の範囲として、一般式(1)及び一般式
(2)で表される繰り返し単位(A)(B)のモル分率
〔(A)/(B)〕が50/50〜99/1の範囲とす
ることにより、耐熱性に優れ、かつ低温で優れた接着性
を示し、更には低吸水率、低誘電率特性を示す熱可塑性
ポリイミド共重合体が得ら、本発明における耐熱性接着
剤層として好適な熱可塑性ポリイミド共重合体からなる
フィルムを得ることができるのである。
【0132】得られた本発明に係る耐熱性ボンディング
シートの接着剤層となる熱可塑性ポリイミドフィルム
は、優れた熱可塑性、接着性、低吸水率、低誘電特性を
併せ有している。すなわち、かかる熱可塑性ポリイミド
フィルムはその組成により100〜250℃の間で明確
なガラス転移温度を有し、ガラス転移温度近くの温度で
ラミネートすることにより優れた接着性を示す。また、
20℃の純水に24時間浸したときの吸水率が1%以下
という低吸水率を示し、誘電率は1MHz(常態)で
3.0以下という低誘電性を示すことが確認されてい
る。
【0133】従って、このようにして得られた熱可塑性
ポリイミド共重合体からなるフィルムは、本発明におけ
る耐熱性接着剤層14,16として好ましく用いること
ができ、以下のようにして本発明に係る耐熱性ボンディ
ングシートを得ることができる。
【0134】つぎに、本発明において用いられる耐熱性
ベースフィルムについて、好ましく用いられる1例をそ
の製造方法と共に具体的に説明する。
【0135】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
ベースフィルムとなる芳香族ポリイミド共重合体の前駆
体である芳香族ポリアミド酸共重合体溶液は、アルゴ
ン、窒素等の不活性ガス雰囲気中において、一般式
(5)化60
【0136】
【化60】
【0137】(式中、R6 は2価の芳香族基を示す)で
表される芳香族ジアミン化合物aモルを有機溶媒中に溶
解若しくは拡散させ、この溶液に、一般式(3)化61
【0138】
【化61】
【0139】(式中、R4 は4価の有機基を示す)で表
される芳香族ジエステル酸二無水物と、一般式(4)化
62
【0140】
【化62】
【0141】(式中、R5 は4価の有機基を示す)で表
される芳香族テトラカルボン酸二無水物を、固体若しく
は有機溶媒による溶液若しくはスラリーの形で添加して
反応させることにより得られる。このときの反応温度は
−10〜50℃、更に好ましくは−5〜20℃であり、
反応時間は30分〜6時間である。
【0142】また、かかる反応において、上記とは逆に
酸二無水物成分の混合物の溶液中に、ジアミンの固体若
しくは有機溶媒による溶液若しくはスラリーの形で添加
してもよい。
【0143】ここで、一般式(5)化63
【0144】
【化63】
【0145】(式中、R6 は2価の有機基を示す。)で
表される芳香族ジアミン化合物としては、あらゆる構造
のものが使用可能であるが、本発明においては、R6
が化64
【0146】
【化64】
【0147】特には、R6 基が化65
【0148】
【化65】
【0149】であるBAPPを用いるのが好ましい。
【0150】また、一般式(3)で表される芳香族ジエ
ステル酸二無水物としては、あらゆる構造のものが使用
可能であるが、R4 基が化66
【0151】
【化66】
【0152】特には、R4 基が化67
【0153】
【化67】
【0154】であるESDAを用いるのが好ましい。
【0155】また、一般式(4)で表される芳香族テト
ラカルボン酸二無水物としては、あらゆる構造のものが
使用可能であるが、本発明においては、R5 基が化68
【0156】
【化68】
【0157】特には、R4 基が化69
【0158】
【化69】
【0159】であるピロメリット酸二無水物(以下、P
MDAという。)を用いるのが好ましい。
【0160】これら、ジアミン成分、酸二無水物成分を
特定することにより、ベースフィルムとして適切なガラ
ス転移温度を得ることができる。
【0161】なお、かかる芳香族ポリアミド酸共重合体
溶液の生成反応に使用される有機溶媒としては、例え
ば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等の
スルホキシド系溶媒、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-
ジエチルホルムアミド等のホルムアミド系溶媒、N,N-ジ
メチルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド等のア
セトアミド系溶媒等を挙げることができる。これらを単
独または2種あるいは3種以上の混合溶媒として用いる
こともできる。更に、これらの極性溶媒とともに、アセ
トン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ベ
ンゼンメチルセロソルブ等のポリアミド酸共重合体の非
溶媒との混合溶媒として用いることもできる。
【0162】かかる反応により、本発明において耐熱性
ベースフィルムとして好適に用いられる熱可塑性ポリイ
ミド共重合体の前駆体であるポリアミド酸共重合体溶液
が得られるのである。
【0163】そして、このようにして得られたポリアミ
ド酸共重合体溶液をフィルム状に形成して、熱的及び/
又は化学的に脱水閉環(イミド化)し、本発明において
耐熱性接着剤層として用いられる熱可塑性ポリイミド共
重合体からなるフィルムを得る。
【0164】例を挙げて説明すると、熱的に脱水閉環す
る方法では、上記ポリアミド酸重合体の溶液を支持板、
PET等の有機フィルム、ドラムあるいはエンドレスベ
ルト等の支持体上に流延又は塗布してフィルム状とし、
乾燥させて自己支持性を有するフィルムを得る。この乾
燥は150℃以下の温度で約5〜90分間行うのが好ま
しい。ついで、これを更に加熱して乾燥させつつイミド
化し、本発明で用いられる芳香族ポリイミド重合体より
なる熱可塑性ポリイミドフィルムを得る。加熱の際の温
度は150〜350℃の範囲の温度が好ましい。自己支
持性を有する膜を加熱する際は、支持体から引き剥が
し、その状態で端部を固定して、加熱すると熱膨張係数
が小さい重合体が得られるので好ましい。
【0165】また、化学的に脱水閉環する方法では、上
記ポリアミド酸重合体の溶液に化学量論以上の脱水剤と
触媒量の第3級アミンを加え、熱的に脱水する場合と同
様の方法で処理すると、熱的に脱水する場合よりも短時
間で所望のポリイミド膜が得られるのである。
【0166】このように、芳香族ポリアミド酸共重合体
を熱的及び/又は化学的にイミド化することによって、
本発明のポリイミドボンディングシートのベースフィル
ムとなる芳香族ポリイミド共重合体のフィルムが得られ
る。
【0167】かかる方法により得られた、本発明に係る
耐熱性ボンディングシートの接着剤層となる熱可塑性ポ
リイミドフィルムは、優れた低吸水率、低誘電特性を併
せ有している。すなわち、かかる熱可塑性ポリイミドフ
ィルムは20℃の純水で24時間浸した時の吸水率が1
%以下という低吸水率を、誘電率は1MHz (常態)で
3.0以下という低誘電特性を示すことが確認されてい
る。
【0168】また、本発明に係る耐熱性ボンディングシ
ートのベース層は、ガラス転移温度で0.1GPa以上
の貯蔵弾性率を有している。そのため、ガラス転移温度
付近での加工の場合、ガラス転移温度での貯蔵弾性率が
0.1GPa以下のベースフィルムでは、プレスによる
加工時にベースフィルム自体が流れてしまい、ベースと
しての役割を果たせないという問題があるが、0.1G
Pa以上の貯蔵弾性率を有していることによって、加工
時の圧力による変形が殆どなくなるという効果を有す
る。
【0169】上記のようにして得られた熱可塑性ポリイ
ミド共重合体からなるフィルムは、本発明に係る耐熱性
ベースフィルム12として好ましく用いることができ
る。
【0170】なお、ここで用いられるベースフィルム層
及び、接着剤層の厚みとしては、特に制限するものでは
ないが、例えば、12.5μm(1/2mil)、25
μm(1mil)、50μm(2mil)、75μm
(3mil)、125μm(5mil)、175μm
(7mil)等のフィルムを用いることができる。
【0171】また、ベースフィルム12と接着剤層1
4、16との接着力向上のために、ベースフィルムの両
面を火炎処理、コロナ処理、O2 プラズマ処理、スパッ
タリング処理、シランカップリング処理及び金属Na処
理等の表面処理を施してもよい。
【0172】本発明に係る耐熱性ボンディングシートの
製造方法としては、上記得られた熱可塑性ポリイミド共
重合体からなる同種、若しくは異種のフィルムを用い、
上述のベースフィルム12の両面に、耐熱性接着剤1
4、16として該熱可塑性ポリイミドフィルムをそれぞ
れ重ね併せて熱圧着させればよい。また、接着剤層は、
耐熱性ベースフィルムの片面にのみ熱圧着させてもよ
い。
【0173】また、本発明に係る耐熱性ボンディングシ
ートは、耐熱性ベースフィルムの両面にガラス転移温度
の異なる異種の接着剤層を熱圧着させる場合に、ガラス
転移温度の差が、10〜100℃の範囲にあり、かつ熱
膨張係数の差が50×10-6/℃以下である熱可塑性ポ
リイミド共重合体からなる耐熱性接着剤層を用いる。こ
のように、組成は異なるが同一種類の熱可塑性ポリイミ
ド共重合体を用いると、両面の接着剤層の線膨張係数に
殆ど差異がないようにすることができ、その結果、得ら
れた耐熱性ボンディングシートを用いて加工するとき、
取扱いが容易となる。
【0174】さらに、両面の接着剤層のガラス転移温
度、すなわち加工温度が約5℃以上、特に10〜100
℃の範囲で異なるため、それぞれの面を異なった温度で
順次、加工することができる。その際、ガラス転移温度
(Tg)の温度差が約5℃以上、特に10℃以上であれ
ば、加工に伴い温度条件及び温度管理が容易となる。ま
た、その温度差が大きすぎると耐熱性ボンディングシー
トに加工するときの加熱によって低ガラス転移温度側の
接着剤層が劣化してしまうため、100℃以内であるこ
とが好ましい。
【0175】具体的には、耐熱性接着剤層14,16と
して用いられる2種類の熱可塑性ポリイミドフィルムと
しては、そのガラス転移温度の差が10〜100℃の範
囲にあり、熱膨張係数の差が50×10-6/℃以下、特
に好ましくは20×10-6/℃以下、更には10×10
-6/℃以下であれば、いかなる組成のものを組み合わせ
て用いてもよいが、好ましくは、上述において、芳香族
ジエステル酸二無水物としてEGDAを用いて得たフィ
ルムとESDAを用いて得たフィルムを組み合わせて用
いるのがよい。詳しくは、EGDAを用いて得たフィル
ムは、ESDAを用いて得たフィルムよりもガラス転移
温度が10〜100℃低く、その熱膨張係数の差は10
×10-6/℃以下であり、EGDAを用いて得たフィル
ムをガラス転移温度の低い側の接着剤層14として、E
SDAを用いて得たフィルムをガラス転移温度の高い側
の接着剤層16として用いるのが好ましい。
【0176】本発明に係るボンディングシートを製造す
る際の熱圧着の温度条件は接着剤層のガラス転移温度近
くのそれよりも高い温度、また異種のフィルムを使用す
る場合は、接着剤層が有するガラス転移温度の高い方の
温度より高く、ベースフィルムのガラス転移温度より基
本的には低い温度に設定し、また、10〜100kgf/cm
2 、約10分間の熱圧着条件が好ましいが、限定される
ものではない。
【0177】また、熱可塑性ポリイミドの前駆体である
ポリアミド酸溶液をベースフィルム12となるポリイミ
ドフィルム上に流延、イミド化させた後、ベースフィル
ムの反対の面にポリアミド酸溶液を流延、イミド化し
て、ボンディングシートを得てもよい。あるいは、ベー
スフィルムとなるポリイミドフィルム両面に同時にポリ
アミド酸溶液を流延し、イミド化させてもよい。また、
イミド化させた、ポリイミド接着剤をDMF、NMP等
の溶媒に溶解させ、ベースフィルムとなるポリイミドフ
ィルムの両面に直接塗布・乾燥させてもよい。
【0178】また、本発明に係る耐熱性ボンディングシ
ートの更に他の製造方法として、上記ポリアミド酸共重
合体溶液をフィルム状、塊状、粉状その他形状を限定さ
れない状態でイミド化させ、それをDMF,NMP等の
有機溶媒に溶かしてポリイミド溶液とし、該ポリイミド
溶液をベースフィルムに塗布して溶媒を乾燥させるよう
にしてもよい。かかる熱可塑性ポリイミド共重合体は、
溶媒に対して溶解性を示すものでありポリイミド溶液と
することができるからである。
【0179】また、上記熱可塑性ポリイミド共重合体は
加熱により溶融流動性を示し、例えば、粉粒体状に形成
した熱可塑性ポリイミド共重合体を加熱して溶融し、直
接ベースフィルム上に塗布することにより本発明の耐熱
性ボンディングシートを得ることもできる。
【0180】これらの方法により、作成されるボンディ
ングシートはすべてポリイミドからなっており、アルカ
リエッチングが可能なため容易に穴開け加工ができる。
たとえば、本発明に係るポリイミドボンディングシート
の両側に銅箔を重ね、熱圧着し、銅箔をエッチングした
後、さらにポリイミドをアルカリエッチングにより、穴
開け加工することによって、比較的簡単にプリント基板
が得られる。
【0181】また、異種の接着剤層を設ける場合、具体
的には、例えば、半導体素子製造時に、本発明の耐熱性
ボンディングシートをリードフレームのダイパッドと半
導体チップを接着するためのダイボンドフィルムとして
用いた場合には、まず、リードフレームのダイパッドに
ガラス転移温度が低い方の接着剤層14をそのガラス転
移温度近くのそれよりも高い温度で加熱圧着させ、仮接
着する。このとき、ガラス転移温度が高い方の接着剤層
16は加工温度に差があるので、ボンディングシートが
プレス等に接着してしまうことはない。その後、接着剤
層16上に半導体チップを載せ、接着剤層16のガラス
転移温度よりも高い温度で加熱圧着させることにより、
リードフレームのダイパッドと半導体チップを貼り合わ
せることができる。
【0182】また、その逆に、ガラス転移温度が低い方
の接着剤層14側に剥離紙等を設けておき、まず、ガラ
ス転移温度が高い方の接着剤層16と半導体チップを貼
り合わせてから、次いで、剥離紙を剥がしてガラス転移
温度が低い方の接着剤層14とダイパッドとを貼り合わ
せるようにしてもよい。それにより、接着時の加熱によ
りリードフレームに高温がかけられることがなく、加工
温度によるリードフレームの劣化を防ぐことができる。
【0183】あるいは、半導体チップが高温で劣化する
可能性がある場合には、まず、ガラス転移温度が高い方
の接着剤層16とダイパッドとを貼り合わせてから、次
いで、ガラス転移温度が低い方の接着剤層14と半導体
チップを貼り合わせるようにしてもよい。
【0184】なお、本発明の耐熱性ボンディングシート
の接着剤層である熱可塑性ポリイミドフィルムは加熱時
にガスの発生がほどんどなく、しかも、吸水率が1.0
%以下という低い値を示すので、このような半導体素子
を製造する場合においてチップをパッケージングしたと
きに、リフロークラックを生じない。また、誘電率も
3.0以下であるので電気的信頼性も満足するものであ
り、本発明の耐熱性ボンディングシートにより信頼性に
優れた半導体素子を提供することができる。
【0185】また、本発明に係る耐熱性ボンディングシ
ートは多層FPCやリジッド−フレックス基板材料、C
OL及びLOCパッケージ、MCM等の新規高密度実装
材料用途に好適であり、その他用途は特に限定されな
い。
【0186】以上、本発明に係る耐熱性ボンディングシ
ート及びその製造方法の実施の形態を説明したが、本発
明は、これらの実施例のみに限定されるものではなく、
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内で当業者の知識
に基づき、種々なる改良、変更、修正を加えた態様で実
施しうるものである。
【0187】以下に実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例によって限定される
ものではない。なお、実施例中、DMFはN,N-ジメチル
ホルムアミドである。
【0188】
【実施例 1】実施例1は、ジカルボン酸二無水物と、
テトラカルボン酸二無水物のモル比が20:80とし、
ジアミン成分と酸二無水物成分のモル比が等しくなるよ
うに調整した。詳しくは、攪拌機を備えた500ml三口
セパラブルフラスコ(1) にBAPP16.4g(40m
mol)と表1に示す量のDMFを入れ、窒素雰囲気下
で攪拌し充分溶かした。次に、50mlナスフラスコ(2)
にBTDA2.6g(8mmol)及びEGDA12.
7g(31mmol)を表1に示す割合で採取し、セパ
ラブルフラスコ(1) のBAPP溶液中に固体状で添加し
た。ナスフラスコ(2) の壁面は5gのDMFにより洗浄
しセパラブルフラスコ(1) 中へ流し入れた。約1時間攪
拌しながら放置した後、0.4g(1mmol)のEG
DAを5.0gのDMFに溶かした溶液を、セパラブル
フラスコ(1) 中に、該セパラブルフラスコ(1) 中のワニ
ス粘度に注意しながら徐々に投入した。最大粘度に達し
た後、EGDA溶液の投入を終了し、ポリアミド酸溶液
を得た。
【0189】
【表1】
【0190】製膜は次のようにして行った。まず、10
0mlメスフラスコ(3) にイソキノリン10.0gと無水
酢酸10.0g、DMF10.0gをとりよく攪拌し
た。次に、上記作製したポリアミド酸溶液100gに、
このメスフラスコ(3) 中の溶液を加えて2分間よく攪拌
した。脱気した後、PETフィルム上に塗布し、80℃
で25分間加熱し、PETフィルムを剥がした後、端部
を固定して100℃から250℃へ連続的に昇温し、昇
温後5分間加熱してイミド化させ、25μm厚のポリイ
ミドフィルムA1を得た。
【0191】得られたポリイミドフィルムについて、ガ
ラス転移点(℃)、吸水率(%)、誘電率、熱膨張係数
(×10-6/℃)を調べた。ガラス転移温度については
TMAにより測定し、吸水率についてはASTM D−
570に従って20℃の純水中に浸した後の重量変化率
を測定し、誘電率についてはQメーター法(常態、1M
Hz)により測定した。その結果を表2に示す。
【0192】
【表2】
【0193】
【実施例 2〜3】BTDAとEGDAのモル比を3
5:65と50:50にした以外は、実施例1と実質的
に実施例1と同様にしてポリアミド酸溶液を得て、25
μm厚のポリイミドフィルムA2,B3を得た。なお、
ポリアミド酸溶液を得る際のモル比は、表1に示す通り
である。そして、得られたポリイミドフィルムについ
て、実施例1と同様にしてガラス転移点(℃)、吸水率
(%)、誘電率を調べ、その結果を表2に示した。
【0194】
【実施例 4〜6】実施例1〜3で使用したEGDAの
代わりにESDAを用いた以外は、実質的に実施例1〜
3と同様にしてポリアミド酸溶液を得て、25μm厚の
ポリイミドフィルムB1,B2,B3を得た。なお、ポ
リアミド酸溶液を得る際のモル比は、表1に示す通りで
ある。そして、得られたポリイミドフィルムについて、
実施例1と同様にしてガラス転移点(℃)、吸水率
(%)、誘電率を調べ、その結果を表2に示した。
【0195】
【実施例 7】実施例1〜3において、ジアミン成分と
してBAPPとDAEGを30:70のモル比で使用
し、酸二無水物成分としてBTDAとEGDAを20:
80のモル比で使用した以外は、実質的に実施例1〜3
と同様にしてポリアミド酸溶液を得て、本発明に係るボ
ンディングシートの接着剤層として使用する25μm厚
のポリイミドフィルムD1を得た。なお、ポリアミド酸
溶液を得る際のモル比は、表1に示す通りである。そし
て、得られたポリイミドフィルムについて、実施例1と
同様にしてガラス転移点(℃)、吸水率(%)、誘電率
を調べ、その結果を表2に示した。
【0196】
【実施例 8】実施例7において、ジアミン成分として
BAPPとDAEGを40:60のモル比で使用し、酸
二無水物成分としてBTDAとEGDAを30:70の
モル比で使用した以外は、実質的に実施例1〜3と同様
にしてポリアミド酸溶液を得て、本発明に係るボンディ
ングシートの接着剤層として使用する25μm厚のポリ
イミドフィルムD2を得た。なお、ポリアミド酸溶液を
得る際のモル比は、表1に示す通りである。そして、得
られたポリイミドフィルムについて、実施例1と同様に
してガラス転移点(℃)、吸水率(%)、誘電率を調
べ、その結果を表2に示した。
【0197】
【実施例9】実施例7において、ジアミン成分としてB
APPとDAEGを50:50のモル比で使用し、酸二
無水物成分としてBTDAとEGDAを50:50のモ
ル比で使用した以外は、実質的に実施例1〜3と同様に
してポリアミド酸溶液を得て、本発明に係るボンディン
グシートの接着剤層として使用する25μm厚のポリイ
ミドフィルムD3を得た。なお、ポリアミド酸溶液を得
る際のモル比は、表1に示す通りである。そして、得ら
れたポリイミドフィルムについて、実施例1と同様にし
てガラス転移点(℃)、吸水率(%)、誘電率を調べ、
その結果を表2に示した。
【0198】
【実施例10〜12】実施例1〜3において、EGDA
の代わりにESDAを用い、BTDAの代わりにPMD
Aを用いた以外は、実質的に実施例1〜3と同様にして
ポリアミド酸溶液を得て、本発明に係るボンディングシ
ートとして使用する50μm厚のポリイミドフィルムC
1,C2,C3を得た。なお、ポリアミド酸溶液を得る
際のモル比は、表1に示す通りである。そして、得られ
たポリイミドフィルムについて、実施例1と同様にして
ガラス転移点(℃)、吸水率(%)、誘電率を調べ、そ
の結果を表2に示した。
【0199】
【比較例1】比較として、ジアミン成分としてBAP
P、酸二無水物成分としてBTDAのみを使用した以外
は、実施例1〜3と同様にしてポリアミド酸溶液を得
て、25μm厚のポリイミドフィルムE1を得た。な
お、ポリアミド酸溶液を得る際のモル比は、表1に示す
通りである。そして、得られたポリイミドフィルムにつ
いて、実施例1と同様にしてガラス転移点(℃)、吸水
率(%)、誘電率を調べ、その結果を表2に示した。
【0200】
【比較例2】比較として、ジアミン成分としてBAP
P、酸二無水物成分としてBTDAとEGDAを80:
20のモル比で使用した以外は、実施例1〜3と同様に
してポリアミド酸溶液を得て、25μm厚のポリイミド
フィルムE2を得た。なお、ポリアミド酸溶液を得る際
のモル比は、表1に示す通りである。そして、得られた
ポリイミドフィルムについて、実施例1と同様にしてガ
ラス転移点(℃)、吸水率(%)、誘電率を調べ、その
結果を表2に示した。
【0201】
【比較例3】比較として、ジアミン成分としてBAP
P、酸二無水物成分としてBTDAとESDAを80:
20のモル比で使用した以外は、実施例1〜3と同様に
してポリアミド酸溶液を得て、25μm厚のポリイミド
フィルムE3を得た。なお、ポリアミド酸溶液を得る際
のモル比は、表1に示す通りである。そして、得られた
ポリイミドフィルムについて、実施例1と同様にしてガ
ラス転移点(℃)、吸水率(%)、誘電率を調べ、その
結果を表2に示した。
【0202】
【実施例 13〜21】実施例10〜12で得られたベ
ースフィルムの両面に実施例1〜9で得られた接着フィ
ルムを表3に示す組合せで配置し、その両面に離型フィ
ルムを配設して、250℃、20kgf/cm2 の条件で10
分間加熱プレスして、本発明に係る耐熱性ボンディング
シートを得た。
【0203】
【表3】
【0204】さらに、得られたボンディングシートの両
面に銅箔(35μm厚)を重ね、まず、260℃、20
kgf/cm2 の条件で1時間の条件で加熱プレスし、両面銅
張積層板を得た。
【0205】得られた両面銅張積層板について、JIS
K6481に従いピール強度を測定した。その結果を
表3に示す。
【0206】
【比較例4〜6】接着剤層に比較例1〜3で得られたフ
ィルムを用いた以外は、実施例13〜21と同様にし
て、実施例10〜12で得られたベースフィルムの両面
に比較例1〜3で得られた接着フィルムを表3に示す組
合せで配置し、その両面に離型フィルムを配設して、ボ
ンディングシート及び両面銅張積層板を得た。を得た。
得られた両面銅張積層板について、JIS K6481
に従いピール強度を測定した。その結果を表3に示す。
【0207】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る耐熱性ボン
ディングシートは、ポリイミドフィルムをベースフィル
ムとし、該ベースフィルムの両面に接着剤層を設けたも
のである。そして、ベースフィルムは、耐熱性、接着性
に優れ、ガラス転移温度においても高い弾性率を保持
し、特には低吸水率、低誘電率性を示す芳香族ポリイミ
ド共重合体からなり、該ベースフィルムの両面に設けら
れた接着剤層は、耐熱性、接着剤に優れ、特には低吸水
率、低誘電特性を示す熱可塑性ポリイミド共重合体から
なる。
【0208】さらに、本発明に係る耐熱性ボンディング
シートは加熱時にガスの発生がほとんどなく、しかも吸
水率が1.0%以下という低い値を示すので、例えば、
反動体素子をパッケージするときに本発明の耐熱性ボン
ディングシートを用いることにより、パッケージングす
るときに本発明に係る耐熱性ボンディングシートを用い
ることにより、パッケージクラックを生じない信頼性に
優れたものが得られる。また、誘電率も3.0以下であ
るので、電気的信頼性の優れたものとなる。
【0209】従って、本発明に係る耐熱性ボンディング
シートは、多層FPCやリジッド−フレックス基板材
料、COL及びLOCパッケージ、MCM等の新規高ミ
ツド実装剤両用途に好適であり、その他用途は特に限定
されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐熱性ボンディングシートを示し
た断面拡大説明図である。
【符号の説明】
10;耐熱性ボンディングシート 12;ベースフィルム 14,16;接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKD C09J 7/02 JKD JKP JKP JLE JLE 179/08 JGE 179/08 JGE H01L 21/52 H01L 21/52 E 21/68 21/68 N

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性ベースフィルムの片面又は両面
    に、耐熱性接着剤層を設けたことを特徴とする耐熱性ボ
    ンディングシート。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性接着剤層のガラス転移温度
    が、内層の耐熱性ベースフィルムのガラス転移温度より
    低いことを特徴とする請求項1に記載する耐熱性ボンデ
    ィングシート。
  3. 【請求項3】 前記耐熱性接着剤層が、熱可塑性を示す
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する耐熱
    性ボンディングシート。
  4. 【請求項4】 前記耐熱性ベースフィルムの吸水率が
    1.5%以下、好ましくは1.0%以下であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する耐
    熱性ボンディングシート。
  5. 【請求項5】 前記耐熱性接着剤層の吸水率が1.5%
    以下、好ましくは1.0%以下であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4に記載する耐熱性ボンディングシ
    ート。
  6. 【請求項6】 前記耐熱性接着剤層は、ガラス転移温度
    が300℃以下の熱可塑性ポリイミド共重合体からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載する耐熱
    性ボンディングシート。
  7. 【請求項7】 前記耐熱性接着剤層の熱可塑性ポリイミ
    ド共重合体が、一般式(1)化1 【化1】 及び一般式(2)化2 【化2】 (式中、R1 は2価の有機基、R2 は2価の芳香族基を
    示し、R3 は4価の芳香族基を示す。)で表される繰り
    返し単位(A)及び(B)を有し、該繰り返し単位
    (A)(B)のモル分率〔(A)/(B)〕が50/5
    0から99/1の範囲である芳香族ポリイミド共重合体
    であることを特徴とする請求項6に記載する耐熱性ボン
    ディングシート。
  8. 【請求項8】 前記耐熱性接着剤層が、前記一般式
    (1)及び一般式(2)中のR1 基が化3 【化3】 であり、R2 基が化4 【化4】 であり、R3 基が化5 【化5】 である芳香族ポリイミド共重合体からなることを特徴と
    する請求項7記載の耐熱性ボンディングシート。
  9. 【請求項9】 前記耐熱性接着剤層が、前記一般式
    (1)及び一般式(2)中のR1 基が化6 【化6】 である芳香族ポリイミド共重合体からなることを特徴と
    する請求項7に記載する耐熱性ボンディングシート。
  10. 【請求項10】 前記耐熱性接着剤層が、前記一般式
    (1)及び一般式(2)中のR1 基が −CH2 −CH2 − であり、R2 基が、化7 【化7】 であり、また、R3 基が化8 【化8】 である芳香族ポリイミド共重合体からなる耐熱性接着剤
    層を片面または両面に設けたことを特徴とする請求項7
    に記載する耐熱性ボンディングシート。
  11. 【請求項11】 耐熱性ベースフィルムの片面に請求項
    8記載の耐熱性接着剤層を、該他の片面に請求項9記載
    の耐熱性接着剤層を設けたことを特徴とする耐熱性ボン
    ディングシート。
  12. 【請求項12】 耐熱性ベースフィルムの片面に請求項
    8記載の耐熱性接着剤層を、該他の片面に請求項10記
    載の耐熱性接着剤層を設けたことを特徴とする耐熱性ボ
    ンディングシート。
  13. 【請求項13】 耐熱性ベースフィルムの片面に請求項
    9記載の耐熱性接着剤層を、該他の片面に請求項10記
    載の耐熱性接着剤層を設けたことを特徴とする耐熱性ボ
    ンディングシート。
  14. 【請求項14】 ベースフィルムの両面に接着剤層をも
    うけてなるボンディングシートにおいて、両面の耐熱性
    接着剤層のガラス転移温度の差が約5℃以上、より好ま
    しくは10℃から100℃の範囲であることを特徴とす
    る耐熱性ボンディングシート。
  15. 【請求項15】 前記両面の耐熱性接着剤層の熱の膨張
    係数の差が50×10-6/℃以下、好ましくは20×1
    -6/℃以下、さらに好ましくは10×10 -6/℃以下
    であることを特徴とする請求項14に記載する耐熱性ボ
    ンディングシート。
  16. 【請求項16】 前記耐熱性ベースフィルムが、非熱可
    塑性ポリイミドフィルム、又はガラス転移温度が200
    ℃以上であり、かつ耐熱性接着剤層のガラス転移温度以
    上で、更にベースフィルムのガラス転移温度での貯蔵弾
    性率が0.1GPa以上の熱可塑性ポリイミドフィルム
    であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに
    記載する耐熱性ボンディングシート。
  17. 【請求項17】 前記耐熱性ベースフィルムが、一般式
    (3)化9 【化9】 と一般式(4)化10 【化10】 (式中、R4 基は2価の有機基、R5 基は4価の芳香族
    基を示す。)で表される酸成分と一般式(5)化11 【化11】 (式中、R6 基は2価の有機基を示す。)で表されるア
    ミン成分を1種もしくは数種組み合わせて共重合させた
    ことを特徴とする請求項16に記載する耐熱性ボンディ
    ングシート。
  18. 【請求項18】 前記一般式(3)、(4)及び(5)
    のR4 基が化12 【化12】 であり、特に化13 【化13】 であり、R5 基が化14 【化14】 であり、特に化15 【化15】 であり、R6 基が化16 【化16】 であり、特に化17 【化17】 で表されることを特徴とする請求項16に記載する耐熱
    性ボンディングシート。
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