JPH09119588A - 真空断熱体の真空封止構造 - Google Patents

真空断熱体の真空封止構造

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JPH09119588A
JPH09119588A JP7278214A JP27821495A JPH09119588A JP H09119588 A JPH09119588 A JP H09119588A JP 7278214 A JP7278214 A JP 7278214A JP 27821495 A JP27821495 A JP 27821495A JP H09119588 A JPH09119588 A JP H09119588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum
sealing
exhaust port
vacuum sealing
annular member
Prior art date
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Pending
Application number
JP7278214A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Harada
康博 原田
Hiroshi Yamazaki
洋 山崎
Masanobu Morimoto
眞布 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重構造体の内部を真空排気した真空断熱体
の真空封止部の封止の失敗によってスローリークが発生
しても、この二重構造体の内部の圧力が上昇することを
防止する。 【解決手段】 二重壁内の空間2を真空排気するための
排気口1を真空排気後に真空封止する封止プラグ4と、
前記二重壁内の空間2に対し封止プラグ4よりも外側と
なる部分を真空封止するコンフラットフランジ17とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重壁内を真空排
気した真空断熱体の真空封止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の真空断熱体として、外壁と内壁
との間の空間に粉末真空断熱材を充填したうえで真空排
気した二重構造体にて構成されたものが知られている。
この二重構造体の空間内を真空排気するために、たとえ
ば外壁の一部分には、図3に示すような排気口1が設け
られている。そして、この排気口1を通して二重構造体
の空間2内を所定のレベルまで真空排気した後に、この
排気口1に形成された内ねじ部3に封止プラグ4の外ね
じ部5がねじ込まれる。排気口1を構成するための金属
製の環状部材5における排気口1の周囲の段部6には環
状の刃部8が形成されており、この刃部8と、この刃部
8に対応して封止プラグ4の頭部9に形成された環状の
刃部10との間で軟質金属製の環状のガスケット11を強く
挟み込むことで、これら排気口1と封止プラグ4との間
が真空封止されることになる。そして、段部7と封止プ
ラグ4の頭部9とを一度に覆う円板12を接着剤13などに
よって環状部材6の端面に接着することで、封止プラグ
4の保護が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成では、排気口1を通しての真空排気中に金属製
のガスケット11の表面に異物が付着することがあり、こ
のため、封止プラグ4のねじ込みによる刃部8、10どう
しの間でのガスケット11の挟み込み時に、このガスケッ
ト11の表面に微小な傷が生じたり、そのまま異物が噛み
込んだりすることがある。すると、真空封止部からのス
ローリークが生じ、このスローリークによって二重構造
体内の空間2の圧力が上昇して、真空断熱体の断熱性能
を維持することができなくなるという問題点がある。
【0004】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、封止の失敗によってスローリークが発生しても、二
重構造体の内部の圧力上昇を防止できるようにすること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、二重壁内を真空排気した真空断熱体の真空封
止構造が、前記二重壁内を真空排気するための排気口を
真空排気後に真空封止する第1の真空封止部と、前記二
重壁内に対し前記第1の真空封止部よりも外側となる部
分を真空封止する第2の真空封止部とを有する構成であ
ることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、第1の真空封止
部にスローリークが生じても、第2の真空封止部の存在
によって確実な真空封止状態が維持される。このとき、
第2の真空封止部は、第1の真空封止部によって真空封
止された箇所の外側を封止するものであるため、安定な
作業が可能となって確実な封止が達成される。
【0007】第1の真空封止部と第2の真空封止部との
間の空隙の容積は、二重壁内の容積に比べて著しく小さ
く形成することができる。このため、この空隙が大気圧
の状態であって、この空隙から二重壁内へのスローリー
クが生じても、二重壁内の圧力上昇はわずかであり、こ
のため所要の真空度が維持される。
【0008】第1の真空封止部と第2の真空封止部との
間に充填剤を充填すれば、上述の空隙の容積をさらに小
さくすることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、図3
に示した部材と同一の部材には同一の参照番号を付し
て、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の一形態を示す。こ
こでは、環状部材6における排気口1の周囲に第1の段
部7が形成されるとともに、この第1の段部7のさらに
周囲には、この第1の段部7よりも空間2から離れて位
置する第2の段部15が形成されている。そして、この第
2の段部15にも、環状の刃部16が形成されている。環状
部材6の端面にはコンフラットフランジ17がボルト18に
よって取り付けられ、このコンフラットフランジ17には
第2の段部15の刃部16に対応した環状の刃部19が形成さ
れている。
【0011】そして、コンフラットフランジ17がボルト
18によって環状部材6に取り付けられることで、これら
刃部16、19の間で、軟質金属製の環状のガスケット20
が、ガスケット11の場合と同様に強く挟み込まれる。こ
のため、封止プラグ4と環状部材6との間のみならず、
コンフラットフランジ17と環状部材6との間でも真空封
止が行われる。すなわち二重の真空封止が行われること
になる。
【0012】このような二重の真空封止を行う際には、
まず、排気口1に連通する排気装置によって空間2内を
所定のレベルまで真空排気したうえで、封止プラグ4を
排気口1に装着することで一次封止を行う。そして、こ
のような一次封止が終了したなら、排気装置を取り外し
て、その後に素早くコンフラットフランジ17を装着する
ことで、二次封止を行えばよい。
【0013】したがって、封止プラグ4と環状部材6と
の間、すなわち刃部8と刃部10とでガスケット11を挟み
込んだ部分にスローリークが生じても、コンフラットフ
ランジ17と環状部材6との間、すなわち刃部16と刃部19
とでガスケット20を挟み込んだ部分が存在することによ
って、それ以上のリークの発生を確実に防止することが
できる。
【0014】このとき、コンフラットフランジ17と封止
プラグ4との間に形成される空隙の容積は、二重構造体
内の空間2の容積に比べて微小であるから、この空隙内
が大気圧の状態であった場合でも、空間2内の圧力はほ
とんど上昇しない。このため、真空断熱体の機能を損な
うことはない。たとえば、外形W500×H1000×
D500mm、断熱厚さ35mmの断熱容器に外径70
mmの封止フランジを用いた場合は、二重壁の内部の容
積は約71リットルになる。これに対し空隙の容積は約
5×10-3リットルと微小であるから、空間2の内部の圧
力にはほとんど影響がない。
【0015】図示のように、コンフラットフランジ17と
封止プラグ4との間に形成される空隙に、充填材22を充
填することができる。これによって、この空隙の実質的
な容積を著しく低減させることができ、スローリーク発
生時の空間2内の圧力上昇を格段に低下させることがで
きる。この充填材22としては、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリエステル樹脂、アウトガスの少ない無機質
繊維・粉末、金属繊維・粒などを利用でき、これを密に
充填するのが好ましい。
【0016】この充填材22は、封止プラグ4によって排
気口1を真空封止した後において、コンフラットフラン
ジ17を装着する前に密に散布することなどによって、こ
のコンフラットフランジ17の装着に伴い充填を行うこと
ができる。
【0017】図2は、本発明の実施の他の形態を示す。
ここでは、上述のコンフラットフランジ17に代えて、薄
肉の金属製の円板23が、溶接部24によって環状部材6の
端面に溶接されている。このようにしても同様に二重の
真空封止を行うことができるが、円板23を溶接するだけ
であるため、図1の場合に比べ、作業性を向上でき、コ
ストを低減でき、しかも真空封止部をコンパクトに構成
することができる。なお、図示のように環状部材6の第
2の段部15に刃部16が存在していても問題がなく、この
刃部16を残したまま、充填材22を充填したうえで円板23
を被せることができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によると、二重壁内
を真空排気するための排気口を真空排気後に真空封止す
る第1の真空封止部と、前記二重壁内に対し前記第1の
真空封止部よりも外側となる部分を真空封止する第2の
真空封止部とを有するようにしたため、第1の真空封止
部にスローリークが生じても、第2の真空封止部の存在
によって確実な真空封止状態を維持することができ、こ
のとき第2の真空封止部は、第1の真空封止部によって
真空封止された箇所の外側を封止するものであるため、
安定な作業が可能となって確実な封止を行うことがで
き、また第1の真空封止部と第2の真空封止部との間の
空隙の容積は、二重壁内の容積に比べて著しく小さく形
成することができるため、この空隙から二重壁内へのス
ローリークが生じても、二重壁内の圧力上昇はわずかで
あり、このため所要の真空度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく真空封止構造の実施の一形態
を示す図である。
【図2】本発明にもとづく真空封止構造の実施の他の形
態を示す図である。
【図3】従来の真空断熱体の真空封止構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 排気口 4 封止プラグ 8 刃部 10 刃部 11 ガスケット 16 刃部 17 コンフラットフランジ 19 刃部 20 ガスケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二重壁内を真空排気した真空断熱体の真
    空封止構造であって、前記二重壁内を真空排気するため
    の排気口を真空排気後に真空封止する第1の真空封止部
    と、前記二重壁内に対し前記第1の真空封止部よりも外
    側となる部分を真空封止する第2の真空封止部とを有す
    ることを特徴とする真空断熱体の真空封止構造。
  2. 【請求項2】 第1の真空封止部と第2の真空封止部と
    の間に充填剤を充填したことを特徴とする請求項1記載
    の真空断熱体の真空封止構造。
JP7278214A 1995-10-26 1995-10-26 真空断熱体の真空封止構造 Pending JPH09119588A (ja)

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JP7278214A JPH09119588A (ja) 1995-10-26 1995-10-26 真空断熱体の真空封止構造

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JP (1) JPH09119588A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112451A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Tohoku Univ 真空構造体,真空断熱パネル,真空構造体の封止方法及び真空構造体の製造方法
CN113266985A (zh) * 2015-08-03 2021-08-17 Lg电子株式会社 真空绝热体及冰箱

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112451A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Tohoku Univ 真空構造体,真空断熱パネル,真空構造体の封止方法及び真空構造体の製造方法
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